JP2001268885A - リニアモータ - Google Patents
リニアモータInfo
- Publication number
- JP2001268885A JP2001268885A JP2000076555A JP2000076555A JP2001268885A JP 2001268885 A JP2001268885 A JP 2001268885A JP 2000076555 A JP2000076555 A JP 2000076555A JP 2000076555 A JP2000076555 A JP 2000076555A JP 2001268885 A JP2001268885 A JP 2001268885A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- connection board
- connection
- linear motor
- coils
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Linear Motors (AREA)
Abstract
提供する。 【解決手段】固定子1は、可動子2の進行方向に沿って
列設されコイルボビン12に巻装された複数個のコイル
11と、各コイル11にそれぞれ挿通された鉄心13
と、各鉄心13の一端部が磁気的に結合された固定子ヨ
ーク14と、複数個のコイル11が実装されるプリント
基板からなる接続基板16とに備える。接続基板16に
は、同相のコイル11同士を接続する接続パターン形成
される。
Description
動走行させる際に用いるリニアモータに関するものであ
る。
けた可動子との間に磁力による推力を生じさせて可動子
を走行させる固定子を備え、固定子には可動子の走行方
向に列設された複数のコイルが設けられる。また、各コ
イルはそれぞれ鉄心に巻装されており、鉄心の一端が可
動子に対面するように配置され、鉄心の他端はヨークに
より磁気的に結合される。一方、可動子は、進行方向に
おいて複数の磁極が交互に異磁極となるように配置され
た永久磁石を備え、永久磁石の磁極が固定子に設けた鉄
心の一端に対面することにより、固定子と可動子との間
で磁力が生じるようにしてある。可動子を走行させる推
力を発生させるには、各コイルに通電するタイミングを
可動子の位置に応じて制御する必要があるから、可動子
の位置を検出する磁気センサが固定子側に設けられ、磁
気センサの出力に基づいて各コイルへの通電タイミング
が制御される。
アモータにおいては、コイルの端部を延長した巻線を接
続線として、各コイルに励磁電流を流すための給電部に
半田接続しており、また各コイル同士の結線に際しても
コイルの端部を延長した接続線同士を半田により接続し
ているのが現状である。
の巻線を延長して接続線として半田接続する構成を採用
すると、コイルの個数が多い場合には結線作業が非常に
面倒になるという問題がある。また、固定子に設けた複
数のコイルは、互いに隣接したもの同士を接続するわけ
ではなく、コイルの相数に応じて離れた位置のコイル同
士を接続する必要があるから、互いに接続されるコイル
の間に、それらのコイルに接続されないコイルが配置さ
れることになり、コイル間の電気的絶縁を確保すること
が要求され、このことによってもコイルの結線作業が面
倒になっている。
あり、その目的は、コイルの結線作業を容易にしたリニ
アモータを提供することにある。
子の進行方向に沿って列設されコイルボビンに巻装され
た複数個のコイルと、前記各コイルにそれぞれ挿通され
た鉄心と、各鉄心の一端部が磁気的に結合された固定子
ヨークと、複数個のコイルが実装されるプリント基板か
らなる接続基板とを固定子に備え、同相のコイル同士を
接続する接続パターンが接続基板に形成されているもの
である。この構成によれば、プリント基板を用いてコイ
ルを結線するから、コイル同士を接続する接続線が互い
に接触することがなく、コイル間の電気的絶縁を確保す
ることができ、しかも、各コイルを接続基板の所定位置
に実装するだけでコイル間の接続が完了するから、コイ
ルの結線作業が容易になる。
て、前記各コイルボビンにコイル端子となる端子ピンが
突設され、前記接続基板には端子ピンが挿入される透孔
が接続パターンに連続する形で形成されているものであ
る。この構成によれば、コイルボビンに突設したコイル
端子を接続基板の透孔に挿入すればコイルと接続基板と
を仮組立することができ、コイルを接続基板に実装する
作業が容易である。また、コイルは実装前にあらかじめ
別工程で組み立てておくことができ、接続基板への実装
部品として扱うことができるから、生産工程の効率化を
図ることができる。
て、前記端子ピンが前記透孔に圧入可能となるように、
前記透孔の直径が前記端子ピンの断面寸法よりも小さく
設定されているものである。この構成によれば、コイル
の端子ピンが接続基板の透孔に圧入されることによって
コイルが接続基板に仮結合され組立作業が容易になる。
3のいずれかの発明において、前記接続基板を通してコ
イルボビンに螺入され接続基板とコイルボビンとを固着
するねじが設けられて成るものである。この構成によれ
ば、接続基板とコイルボビンとの機械的結合強度が高く
なり、コイルを接続基板に実装した後にコイルと接続基
板との接続部位に応力が生じても電気的接続の信頼性を
維持することができる。
3のいずれかの発明において、前記接続基板を通して固
定子ヨークに螺入され接続基板と固定子ヨークとを固着
するねじが設けられて成るものである。この構成によれ
ば、接続基板と固定子ヨークとの機械的結合強度が高く
なり、とくに固定子ヨークは金属により形成されている
から、結合強度を十分に大きくとることができる。その
結果、コイルを接続基板に実装した後にコイルと接続基
板との接続部位に応力が生じても電気的接続の信頼性を
維持する効果が高くなる。
6のいずれかの発明において、前記固定子が直線状に形
成され、前記透孔が固定子の長手方向に沿う一直線上に
配列されているものである。この構成によれば、端子ピ
ンをコイルボビンに固定する位置が一定であり、コイル
毎に端子ピンの位置を変更する必要がないから、コイル
ボビンの品種を少なくすることができ製造が容易にな
る。しかも、接続基板においては透孔を一直線上に形成
するだけであるから、接続基板の孔開け作業が容易であ
る。
て、前記透孔が前記接続基板の長手方向に沿った中心線
上に配列されているものである。この構成によれば、接
続パターンを接続基板の長手方向において対称となるよ
うに形成しておくことが可能であり、接続基板の向きを
考慮せずに組み立てることが可能になる。
7のいずれかの発明において、前記コイルボビンに前記
固定子ヨークの側方に突出する突台が形成され、突台の
先端面に当接させる形で前記接続基板が配置されるもの
である。この構成によれば、接続基板と固定子ヨークと
の間に隙間を形成することができ、接続基板の固定子ヨ
ークに対する絶縁を確保することができる。
8のいずれかの発明において、少なくとも固定子ヨーク
と接続基板との間に挿入される絶縁部材を設けたもので
ある。この構成によれば、絶縁基板と固定子ヨークとの
間に絶縁部材が挿入されることにより、接続基板の固定
子ヨークに対する絶縁を確保することができる。
項9のいずれかの発明において、前記接続基板が片面基
板であることを特徴とする。この構成によれば、接続パ
ターンが接続基板の一面にのみ形成されているから、接
続基板と他部材との絶縁対策が容易である。
項9のいずれかの発明において、前記接続基板が両面基
板であることを特徴とする。この構成によれば、接続パ
ターンが接続基板の両面に形成されているから、接続パ
ターンの自由度が高くなり、接続基板の面積の小型化に
つながる。
項11の発明において、前記コイルボビンには固定子ヨ
ークに設けた孔に挿入されるダボが突設されていること
を特徴とする。この構成によれば、コイルボビンを固定
子ヨークに対して位置決めすることができ、コイルの配
列ピッチについて組立時におけるばらつきが少なくな
る。しかも、コイルが固定子ヨークに対して位置決めさ
れていることにより、接続基板に対するコイルの実装位
置の位置合わせが容易になる。
項12のいずれかの発明において、前記コイルボビンが
コイルの端末を位置決めする切欠溝を備えるものであ
る。この構成によれば、コイルの端末の位置が一定にな
るから、コイルの仕様のばらつきが少なくなる。また、
切欠溝にコイルの端末を通すことでコイルの末端の収ま
りがよく、コイルを美麗に仕上げることができる。
は、図1、図2に示すように、固定子1と可動子2とが
対置され、固定子1は複数個の電磁石10を等ピッチで
列設した構成を有する。各電磁石10は図3のように可
動子2の走行方向において一直線上に列設されており、
各電磁石10はそれぞれコイル11が合成樹脂成形品の
コイルボビン12に巻装され、コイルボビン12の中心
孔に鉄心13が挿通された構成を有する。つまり、コイ
ル11は鉄心13に巻装された形になる。鉄心13の一
端部は他の部位よりも大径となったヘッド13aを形成
しており、このヘッド13aは可動子2に対面する磁極
として機能する。また、鉄心13の他端にはダボ13b
が突設され、断面コ字状に軟磁性体で形成した固定子ヨ
ーク14に形成した孔にダボ13bが圧入されるととも
に、必要に応じてダボ13bがかしめられることによっ
て鉄心13が固定子ヨーク14に固定される。固定子ヨ
ーク14には複数個の鉄心13が結合され、各鉄心13
が固定子ヨーク14に磁気的に結合されるとともに、各
鉄心13間が固定子ヨーク14を介して磁気的に結合さ
れる。
ボ13bを設けた面と略面一になる面が形成され、この
面にはダボ13bと同じ向きにダボ12bが突設されて
いる。このダボ12bは固定子ヨーク14に設けた孔に
挿入される。ダボ12bに対応して固定子ヨーク14に
設けた孔の直径はダボ12bの直径よりもやや大きい程
度に設定される。したがって、ダボ12b,13bによ
り固定子ヨーク14に対する電磁石10の回転止めがな
され、固定子ヨーク14に対して向きを揃えた形で各電
磁石10を固定子ヨーク14に取り付けることができ、
固定子ヨーク14への電磁石10の取付作業が容易にな
る。ここに、ダボ12bは1個だけではなく複数個設け
てもよい。ダボ12bの近傍においてコイルボビン12
には断面四角形状の端子ピン15の一端部が挿入されて
いる。端子ピン15はコイルボビン12に対して同時一
体に成形され、他端部がコイルボビン12の側面に突出
する。また、端子ピン15の突出方向は鉄心13の長手
方向に直交する。端子ピン15の突出部分にはコイル1
1の端部が巻き付けられた形で電気的に接続され、端子
ピン15はコイル11に外部回路を接続するコイル端子
として機能する。また、コイル11において端子ピン1
5と接続される部位の近傍である端末は図示しない切欠
溝に挿入され、コイルボビン12に対するコイル11の
端末が位置決めされる。
異磁極が並ぶ永久磁石21を備える。永久磁石21は厚
み方向の一面が鉄心13のヘッド13aに対面するよう
に配置され、永久磁石21の厚み方向の他面には磁石ヨ
ーク22が重ね合わされている。磁石ヨーク22は永久
磁石21の上記他面側への磁束の漏洩を抑制して磁気効
率を高めるために設けられている。永久磁石21と磁石
ヨーク22とは重ね合わせた状態で合成樹脂成形品の磁
石ケース23に収納されている。磁石ケース23は磁石
ヨーク22側が開放された断面C字状に形成され、永久
磁石21における固定子1との対面部位を保護する。永
久磁石21は複数個の永久磁石を並べた形でもよいが、
本実施形態では1枚の磁性体板に長手方向に沿って多極
に着磁することによって永久磁石21を形成してある。
永久磁石21の各磁極は等ピッチに形成されており、こ
のピッチをLとするとき、固定子1における鉄心13の
ピッチは10L/6になるように配置される。
れた3相のコイル11を設けてあり、2相ずつ励磁する
ことによって可動子2に推力を与えるように制御され
る。また、各コイル11に通電するタイミングは、固定
子1に配置したホールICのような磁気センサ31(図
4参照)の出力に基づいて制御され、永久磁石21の磁
極の位置に応じて各コイル11への通電方向が切り換え
られる。
11の通電を制御する回路は図4に示すように構成され
る。コイル11は上述したように3相設けられ、各相の
コイル11の一端同士は共通に接続されてY結線とされ
ている。したがって、3相のコイル11からなるコイル
ブロック30は3端子を有している。一方、コイル11
への通電を制御する回路は、直流電源DCの両端間に接
続された各組2個ずつのスイッチング素子Q11,Q1
2、Q21,Q22、Q31,Q32の直列回路を3組
備える。コイルブロック30の各端子は各組の直列回路
の中間点、つまりスイッチング素子Q11,Q12の接
続点と、スイッチング素子Q21,Q22の接続点と、
スイッチング素子Q31,Q32の接続点とにそれぞれ
接続される。また、各スイッチング素子Q11,Q1
2、Q21,Q22、Q31,Q32には、それぞれ環
流用のダイオードD11,D12、D21,D22、D
31,D32が逆並列に接続される。ここに、スイッチ
ング素子Q11,Q12、Q21,Q22、Q31,Q
32に逆並列であるとは、スイッチング素子Q11,Q
12、Q21,Q22、Q31,Q32に並列であっ
て、かつスイッチング素子Q11,Q12、Q21,Q
22、Q31,Q32のオン時とは逆向きに電流を流す
極性であることを意味する。
2、Q21,Q22、Q31,Q32は磁気センサ31
が接続された制御回路32によりオンオフされる。い
ま、スイッチング素子Q11,Q12の接続点に一端が
接続されたコイル11をU相、スイッチング素子Q2
1,Q22の接続点に一端が接続されたコイル11をV
相、スイッチング素子Q31,Q32の接続点に一端が
接続されたコイル11をW相とすれば、制御回路32で
はU相とV相とのコイル11、V相とW相とのコイル1
1、W相とU相とのコイル11に順次通電されるよう
に、スイッチング素子Q11,Q12、Q21,Q2
2、Q31,Q32のオンオフを制御する。たとえば、
スイッチング素子Q11,Q22をオンにする状態、ス
イッチング素子Q21,Q32をオンにする状態、スイ
ッチング素子Q31,Q12をオンにする状態を循環的
に繰り返すのである。また、可動子2の移動方向を逆に
する場合には、スイッチング素子Q21,Q12をオン
にする状態、スイッチング素子Q11,Q32をオンに
する状態、スイッチング素子Q31,Q22をオンにす
る状態を循環的に繰り返す。制御回路32はマイコンを
主構成としており、磁気センサ31により検出した可動
子2の位置に基づいて上述のようにスイッチング素子Q
11,Q12、Q21,Q22、Q31,Q32のオン
オフを制御するのである。このように各2相ずつのコイ
ル11を順次励磁することにより可動子2にほぼ直進す
る推力を与えることができる。
11の相を示しており、これらの符号にアポストロフィ
を付与した各コイル11はアポストロフィを付与してい
ない同相のコイル11とは励磁極性が逆になることを意
味している。図示例ではU,V’,W,U’,V,W’
の順で各相のコイル11が配列される。しかるに、上述
のように制御回路32によってスイッチング素子Q1
1,Q12、Q21,Q22、Q31,Q32を循環的
にオンオフさせると、同時に通電される2相のコイル1
1は互いに逆極性に励磁されるから、図2において隣接
する2個ずつのコイル11が励磁されているときに、励
磁されている各2個のコイル11の間の1個のコイル1
1は励磁されていないことになる。また、同時に励磁さ
れる2個のコイル11は同極性に励磁されることにな
る。たとえば、Uのコイル11において鉄心13のヘッ
ド13aがN極になるように励磁されるとすれば、U’
のコイル11はS極、Vのコイル11はS極,V’のコ
イル11はN極になる。つまり、このときにはN極,N
極,無励磁,S極,S極,無励磁になる。
固定子1の略全長に亙って配置されたプリント基板から
なる接続基板16に接続される。接続基板16は固定子
1の側面に配置され(つまり、固定子ヨーク14に直交
する形で配置される)、図5に示すように、接続基板1
6の長手方向に沿う中心線上に、各コイル11の端子ピ
ン15を挿入する透孔17a,17bが形成されてい
る。本実施形態では可動子2が一直線上を移動すること
を想定しており、したがって透孔17a,17bは一直
線上に配列されることになる。各透孔17a,17bの
直径は端子ピン15の断面における対角線の長さよりも
やや小さく設定され、端子ピン15を透孔17a,17
bに圧入するとコイル11が接続基板16に固定される
ようにしてある。本実施形態では、各コイル11に同仕
様のものを用い接続基板16に設ける接続パターン(導
電パターン)18を後述する形状とすることにより、コ
イル11の励磁極性を設定してある。つまり、同相のコ
イル11において通電時に逆極性に励磁される2種類の
コイル11は、巻線の巻回方向を逆にするのではなく、
接続極性を逆にすることによって励磁極性が逆になるよ
うにしてある。端子ピン15と接続パターン18とは半
田接続される。ただし、接続基板16はプリント基板で
あるから、ディップ方式やリフロー方式で半田接続の作
業を容易に行うことができる。
15を透孔17aに挿入し、各コイル11の巻き終端の
端子ピン15を透孔17bに挿入するものとする。図4
に示す接続基板16は各相のコイル11を直列接続する
ように接続パターン18を形成したものであり、各相3
個ずつのコイル11を配置する構成としてある。いま、
U相について着目すると、左端のコイル11の巻き始端
が挿入される透孔17aはスイッチング素子Q11,Q
12との接続端子18aに接続され、巻き終端が挿入さ
れる透孔17bは中央のコイル11の巻き終端が挿入さ
れる透孔17bに接続される。また、中央のコイル11
の巻き始端が挿入される透孔17aは右端のコイル11
の巻き始端が挿入される透孔17aに接続される。さら
に、右端のコイル11の巻き終端が挿入される透孔17
bはW相の右端のコイル11の巻き終端と共通に接続さ
れる。V相およびW相のコイル11についても同様の形
で直列接続される。つまり、V相の左端のコイル11は
巻き終端がスイッチング素子Q21,Q22との接続端
子18bに接続され、W相の左端のコイル11は巻き始
端がスイッチング素子Q31,Q32との接続端子18
cに接続される。このように、同相のコイル11におい
て隣合う2個のコイル11の巻き始端同士あるいは巻き
終端同士が接続されるように接続パターン18が形成さ
れる。
るから、接続基板16の接続パターン18とは絶縁する
必要がある。そこで、本実施形態においては、コイルボ
ビン12において一対の端子ピン15の間の部位に突台
12aを形成してあり、固定子ヨーク14に電磁石10
を取り付けた状態では、突台12aが固定子ヨーク14
の側方に突出するように突台12aの寸法を設定してあ
る。したがって、接続基板16の透孔17a,17bに
端子ピン15を圧入した状態で接続基板16は突台12
aの先端面に当接し、固定子ヨーク14と接続基板16
とが所定距離を保つようにしてある。さらに、突台12
aの先端面にはタッピン穴12cを形成してあり、図2
に示すように、接続基板16を通してタッピンねじ19
をタッピン穴12cに螺入することで、電磁石10を接
続基板16と一層強固に結合できるようにしてある(な
お、図4においては接続基板16においてタッピンねじ
19を挿入する孔を省略してある)。
3個ずつのコイル11を配置する接続基板16を例示し
たが、コイル11の個数を限定する趣旨ではなく、また
同相のコイル11を並列接続するように接続パターン1
8を形成してもよい。さらにまた、上述の実施形態では
接続基板16として接続パターン18を一面にのみ設け
た片面基板を用いているが両面基板を接続基板16に用
いてもよい。要するに、同仕様のコイル11を用い、接
続基板16の接続パターン18の設計によって電気的仕
様を満たすようにすればよい。
を絶縁する構成としてコイルボビン12に設けた突台1
2aを利用しているが、突台12aの突出寸法を大きく
とれず十分な絶縁性能を確保することができないような
場合には、図6に示すような断面J字状の絶縁部材20
を用い、絶縁部材20の短片20aを固定子ヨーク14
と接続基板16との間の隙間に挿入すればよい。すなわ
ち、絶縁部材20の長片20bを接続基板16の一面に
対向するように配置し、短片20aを固定子ヨーク14
と接続基板16との間に挿入すればよい。このような絶
縁部材20を用いると接続基板16の略全体が絶縁部材
20に覆われることになり、固定子ヨーク14と接続基
板16とを確実に絶縁することができる。このように固
定子ヨーク14と接続基板16との間に絶縁部材20を
挿入する場合でも突台12aによって隙間の寸法が確保
されるから、絶縁部材20を容易に挿入することができ
る。
してコイルボビン12に螺入されるタッピンねじ19に
より接続基板16を固定子1に固着しているが、コイル
ボビン12にタッピン穴を設ける代わりに固定子ヨーク
14にタッピン穴を設け、接続基板16を通して固定子
ヨーク14に螺入されるタッピンねじにより接続基板1
6を固定子1に固着する構造を採用してもよい。この場
合、接続基板16が金属製の固定子ヨーク14に結合さ
れることによって機械的結合強度が高くなる。この場合
も接続基板16における接続パターン18とタッピンね
じや固定子ヨーク14との絶縁を確保する必要があるの
は言うまでもない。
沿って列設されコイルボビンに巻装された複数個のコイ
ルと、前記各コイルにそれぞれ挿通された鉄心と、各鉄
心の一端部が磁気的に結合された固定子ヨークと、複数
個のコイルが実装されるプリント基板からなる接続基板
とを固定子に備え、同相のコイル同士を接続する接続パ
ターンが接続基板に形成されているものであり、プリン
ト基板を用いてコイルを結線するから、コイル同士を接
続する接続線が互いに接触することがなく、コイル間の
電気的絶縁を確保することができ、しかも、各コイルを
接続基板の所定位置に実装するだけでコイル間の接続が
完了するから、コイルの結線作業が容易になるという利
点を有する。
て、前記各コイルボビンにコイル端子となる端子ピンが
突設され、前記接続基板には端子ピンが挿入される透孔
が接続パターンに連続する形で形成されているものであ
り、コイルボビンに突設したコイル端子を接続基板の透
孔に挿入すればコイルと接続基板とを仮組立することが
でき、コイルを接続基板に実装する作業が容易であると
いう利点がある。また、コイルは実装前にあらかじめ別
工程で組み立てておくことができ、接続基板への実装部
品として扱うことができるから、生産工程の効率化を図
ることができるという利点がある。
て、前記端子ピンが前記透孔に圧入可能となるように、
前記透孔の直径が前記端子ピンの断面寸法よりも小さく
設定されているものであり、コイルの端子ピンが接続基
板の透孔に圧入されることによってコイルが接続基板に
仮結合され組立作業が容易になるという利点がある。
3のいずれかの発明において、前記接続基板を通してコ
イルボビンに螺入され接続基板とコイルボビンとを固着
するねじが設けられて成るものであり、接続基板とコイ
ルボビンとの機械的結合強度が高くなり、コイルを接続
基板に実装した後にコイルと接続基板との接続部位に応
力が生じても電気的接続の信頼性を維持することができ
るという利点がある。
3のいずれかの発明において、前記接続基板を通して固
定子ヨークに螺入され接続基板と固定子ヨークとを固着
するねじが設けられて成るものであり、接続基板と固定
子ヨークとの機械的結合強度が高くなり、とくに固定子
ヨークは金属により形成されているから、結合強度を十
分に大きくとることができる。その結果、コイルを接続
基板に実装した後にコイルと接続基板との接続部位に応
力が生じても電気的接続の信頼性を維持する効果が高く
なるという利点がある。
6のいずれかの発明において、前記固定子が直線状に形
成され、前記透孔が固定子の長手方向に沿う一直線上に
配列されているものであり、端子ピンをコイルボビンに
固定する位置が一定であり、コイル毎に端子ピンの位置
を変更する必要がないから、コイルボビンの品種を少な
くすることができ製造が容易になるという利点がある。
しかも、接続基板においては透孔を一直線上に形成する
だけであるから、接続基板の孔開け作業が容易であると
いう利点がある。
て、前記透孔が前記接続基板の長手方向に沿った中心線
上に配列されているものであり、接続パターンを接続基
板の長手方向において対称となるように形成しておくこ
とが可能であり、接続基板の向きを考慮せずに組み立て
ることが可能になるという利点がある。
7のいずれかの発明において、前記コイルボビンに前記
固定子ヨークの側方に突出する突台が形成され、突台の
先端面に当接させる形で前記接続基板が配置されるもの
であり、接続基板と固定子ヨークとの間に隙間を形成す
ることができ、接続基板の固定子ヨークに対する絶縁を
確保することができるという利点がある。
8のいずれかの発明において、少なくとも固定子ヨーク
と接続基板との間に挿入される絶縁部材を設けたもので
あり、絶縁基板と固定子ヨークとの間に絶縁部材が挿入
されることにより、接続基板の固定子ヨークに対する絶
縁を確保することができるという利点がある。
項9のいずれかの発明において、前記接続基板を片面基
板としたものであり、接続パターンが接続基板の一面に
のみ形成されているから、接続基板と他部材との絶縁対
策が容易である。
項9のいずれかの発明において、前記接続基板を両面基
板としたものであり、接続パターンが接続基板の両面に
形成されているから、接続パターンの自由度が高くな
り、接続基板の面積の小型化につながる。
項11の発明において、前記コイルボビンには固定子ヨ
ークに設けた孔に挿入されるダボが突設されているもの
であり、コイルボビンを固定子ヨークに対して位置決め
することができ、コイルの配列ピッチについて組立時に
おけるばらつきが少なくなるという利点がある。しか
も、コイルが固定子ヨークに対して位置決めされている
ことにより、接続基板に対するコイルの実装位置の位置
合わせが容易になるという利点がある。
項12のいずれかの発明において、前記コイルボビンが
コイルの端末を位置決めする切欠溝を備えるものであ
り、コイルの端末の位置が一定になるから、コイルの仕
様のばらつきが少なくなるという利点がある。また、切
欠溝にコイルの端末を通すことでコイルの末端の収まり
がよく、コイルを美麗に仕上げることができるという利
点がある。
Claims (13)
- 【請求項1】 可動子の進行方向に沿って列設されコイ
ルボビンに巻装された複数個のコイルと、前記各コイル
にそれぞれ挿通された鉄心と、各鉄心の一端部が磁気的
に結合された固定子ヨークと、複数個のコイルが実装さ
れるプリント基板からなる接続基板とを固定子に備え、
同相のコイル同士を接続する接続パターンが接続基板に
形成されていることを特徴とするリニアモータ。 - 【請求項2】 前記各コイルボビンにコイル端子となる
端子ピンが突設され、前記接続基板には端子ピンが挿入
される透孔が接続パターンに連続する形で形成されてい
ることを特徴とする請求項1記載のリニアモータ。 - 【請求項3】 前記端子ピンが前記透孔に圧入可能とな
るように、前記透孔の直径が前記端子ピンの断面寸法よ
りも小さく設定されていることを特徴とする請求項2記
載のリニアモータ。 - 【請求項4】 前記接続基板を通してコイルボビンに螺
入され接続基板とコイルボビンとを固着するねじが設け
られて成ることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
いずれか1項に記載のリニアモータ。 - 【請求項5】 前記接続基板を通して固定子ヨークに螺
入され接続基板と固定子ヨークとを固着するねじが設け
られて成ることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
いずれか1項に記載のリニアモータ。 - 【請求項6】 前記固定子は直線状に形成され、前記透
孔が固定子の長手方向に沿う一直線上に配列されている
ことを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1
項に記載のリニアモータ。 - 【請求項7】 前記透孔は前記接続基板の長手方向に沿
った中心線上に配列されていることを特徴とする請求項
6記載のリニアモータ。 - 【請求項8】 前記コイルボビンに前記固定子ヨークの
側方に突出する突台が形成され、突台の先端面に当接さ
せる形で前記接続基板が配置されることを特徴とする請
求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のリニアモ
ータ。 - 【請求項9】 少なくとも固定子ヨークと接続基板との
間に挿入される絶縁部材を設けたことを特徴とする請求
項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のリニアモー
タ。 - 【請求項10】 前記接続基板は片面基板であることを
特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記
載のリニアモータ。 - 【請求項11】 前記接続基板は両面基板であることを
特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記
載のリニアモータ。 - 【請求項12】 前記コイルボビンには固定子ヨークに
設けた孔に挿入されるダボが突設されていることを特徴
とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載
のリニアモータ。 - 【請求項13】 前記コイルボビンはコイルの端末を位
置決めする切欠溝を備えることを特徴とする請求項1な
いし請求項12のいずれか1項に記載のリニアモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000076555A JP4096490B2 (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | リニアモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000076555A JP4096490B2 (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | リニアモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001268885A true JP2001268885A (ja) | 2001-09-28 |
JP4096490B2 JP4096490B2 (ja) | 2008-06-04 |
Family
ID=18594277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000076555A Expired - Fee Related JP4096490B2 (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | リニアモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4096490B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004054075A1 (de) * | 2002-12-09 | 2004-06-24 | Dorma Gmbh + Co. Kg | Linearantrieb für eine schiebetür |
JP2010288374A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Nippon Pulse Motor Co Ltd | リニアモータの可動子 |
JP2012005315A (ja) * | 2010-06-21 | 2012-01-05 | Nippon Pulse Motor Co Ltd | リニアモータの可動子 |
WO2017017746A1 (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 株式会社日立製作所 | モータ |
-
2000
- 2000-03-17 JP JP2000076555A patent/JP4096490B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004054075A1 (de) * | 2002-12-09 | 2004-06-24 | Dorma Gmbh + Co. Kg | Linearantrieb für eine schiebetür |
JP2010288374A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Nippon Pulse Motor Co Ltd | リニアモータの可動子 |
JP2012005315A (ja) * | 2010-06-21 | 2012-01-05 | Nippon Pulse Motor Co Ltd | リニアモータの可動子 |
WO2017017746A1 (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 株式会社日立製作所 | モータ |
JPWO2017017746A1 (ja) * | 2015-07-27 | 2018-02-01 | 株式会社日立製作所 | モータ |
CN107836071A (zh) * | 2015-07-27 | 2018-03-23 | 株式会社日立制作所 | 电机 |
CN107836071B (zh) * | 2015-07-27 | 2019-11-01 | 株式会社日立制作所 | 电机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4096490B2 (ja) | 2008-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6522035B1 (en) | Forcer and associated three phase linear motor system | |
US6674186B2 (en) | Linear motor | |
US20020153782A1 (en) | Reciprocating motor | |
US7102265B2 (en) | Four-pole synchronous motor | |
JP4096490B2 (ja) | リニアモータ | |
JP6393843B1 (ja) | スイッチトリラクタンスモータ | |
US6700275B2 (en) | DC motor and winding method for coils thereof | |
JP3698003B2 (ja) | 自動ドア | |
JP2000228858A (ja) | リニアモータのコイル構造 | |
JP2021023045A (ja) | モータ | |
JPWO2005112226A1 (ja) | 4極同期モータ | |
JP2657192B2 (ja) | リニア直流ブラシレスモータ | |
US20040027023A1 (en) | Multi-pole commutator motor comprising bridge conductors | |
JP2002034230A (ja) | リニアモータの電機子 | |
JP3227432B2 (ja) | リニアモータのコイル構造 | |
JP3699079B2 (ja) | リニアモータ | |
JP3982145B2 (ja) | リニアモータ | |
JP2002171741A (ja) | リニアモータ | |
JP2002034229A (ja) | コアレスリニアモータ | |
JP2000228859A (ja) | リニアモータのコイル接続構造 | |
JP2682150B2 (ja) | リニアモータの電機子 | |
JP2001268882A (ja) | リニアモータ用コイル体およびリニアモータ | |
JPH06165471A (ja) | 可動マグネット形リニア直流モータ | |
JP3266030B2 (ja) | 直流リニアモータ | |
JP2657191B2 (ja) | リニア直流モータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060719 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070501 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070612 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070810 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080303 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140321 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |