JP2001266854A - 非水電解液二次電池用電極の製造法 - Google Patents
非水電解液二次電池用電極の製造法Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Abstract
(57)【要約】
【課題】 非水電化液二次電池を充放電時の活物質の膨
張・収縮によって、金属集電体と活物質合剤、また活物
質合剤間で密着性が低下し、金属集電体からの活物質合
剤の脱落や、活物質合剤のクラック等により極板の電気
抵抗が増大して電池特性、特に充放電サイクル特性を低
下させるという問題があった。 【解決手段】 非水電解液二次電池用極板に用いる結着
剤をポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(FEP)とし、極板を熱処理するときの温度をFEP
の融点(240〜270℃)よりも高温で、かつPTF
Eの融点(320〜350℃)よりも低温とする。
張・収縮によって、金属集電体と活物質合剤、また活物
質合剤間で密着性が低下し、金属集電体からの活物質合
剤の脱落や、活物質合剤のクラック等により極板の電気
抵抗が増大して電池特性、特に充放電サイクル特性を低
下させるという問題があった。 【解決手段】 非水電解液二次電池用極板に用いる結着
剤をポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(FEP)とし、極板を熱処理するときの温度をFEP
の融点(240〜270℃)よりも高温で、かつPTF
Eの融点(320〜350℃)よりも低温とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非水電解液二次電池
の、とくにその電極の製造法に関するものである。
の、とくにその電極の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、民生用電子機器のポータブル化、
コードレス化が進んでいる。従来これら電子機器の駆動
用電源としての役割を、ニッケルカドミウム電池あるい
は密閉型小型鉛蓄電池が担っていたが、ポータブル化、
コードレス化が定着するに従い駆動用電源となる二次電
池の高エネルギー密度化、小型軽量化の要望が強くなっ
ている。また近年はノート型パソコンの急速な市場の拡
大に代表されるように高率充放電が可能な電池が要望さ
れている。
コードレス化が進んでいる。従来これら電子機器の駆動
用電源としての役割を、ニッケルカドミウム電池あるい
は密閉型小型鉛蓄電池が担っていたが、ポータブル化、
コードレス化が定着するに従い駆動用電源となる二次電
池の高エネルギー密度化、小型軽量化の要望が強くなっ
ている。また近年はノート型パソコンの急速な市場の拡
大に代表されるように高率充放電が可能な電池が要望さ
れている。
【0003】このような状況から、高い充放電電圧を示
すリチウム二次電池、例えば特開昭63−59507号
公報に示されているものではLiCoO2を正極活物質
に用い、リチウムイオンの吸蔵、放出を利用した非水電
解液二次電池が開示されている。
すリチウム二次電池、例えば特開昭63−59507号
公報に示されているものではLiCoO2を正極活物質
に用い、リチウムイオンの吸蔵、放出を利用した非水電
解液二次電池が開示されている。
【0004】非水電解液二次電池用正極板は、正極活物
質、導電剤、結着剤を溶媒中で混練してペースト化し、
このペーストを金属集電体に塗布して乾燥させた後、圧
延して極板を作製するのが一般的である。
質、導電剤、結着剤を溶媒中で混練してペースト化し、
このペーストを金属集電体に塗布して乾燥させた後、圧
延して極板を作製するのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、電池を充放電した際に活物質の膨張・収縮
によって、金属集電体と活物質合剤、また活物質合剤間
の密着性が低下し、このため金属集電体から活物質合剤
が脱落したり、活物質合剤のクラック等が発生して極板
の電気抵抗が増大し、電池特性、特に充放電サイクル特
性を低下させていた。
の構成では、電池を充放電した際に活物質の膨張・収縮
によって、金属集電体と活物質合剤、また活物質合剤間
の密着性が低下し、このため金属集電体から活物質合剤
が脱落したり、活物質合剤のクラック等が発生して極板
の電気抵抗が増大し、電池特性、特に充放電サイクル特
性を低下させていた。
【0006】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、金属集電体と活物質合剤、また活物質合剤
間の結着力を向上させる事で電池特性に優れた非水電解
液二次電池を提供することを目的とするものである。
ものであり、金属集電体と活物質合剤、また活物質合剤
間の結着力を向上させる事で電池特性に優れた非水電解
液二次電池を提供することを目的とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するために、本
発明の電極の製造法はリチウムと可逆的に反応する材料
を主構成材料とし、結着剤を含むペーストを金属集電体
に塗布する電極の製造法であって、結着剤がポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレ
ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)から
なり、ペーストを金属集電体に塗布した後に電極を熱処
理するときの温度がFEPの融点(240〜270℃)
よりも高温で、かつPTFEの融点(320〜350
℃)よりも低温とするものである。
発明の電極の製造法はリチウムと可逆的に反応する材料
を主構成材料とし、結着剤を含むペーストを金属集電体
に塗布する電極の製造法であって、結着剤がポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレ
ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)から
なり、ペーストを金属集電体に塗布した後に電極を熱処
理するときの温度がFEPの融点(240〜270℃)
よりも高温で、かつPTFEの融点(320〜350
℃)よりも低温とするものである。
【0008】これにより、電極中の結着剤のFEPが融
点以上の温度で溶融し、活物質合剤と金属集電体との界
面に均一に分散する。このことによって、金属集電体と
活物質合剤との結着力が向上し、集電体と活物質合剤と
の密着性を向上させることができる。
点以上の温度で溶融し、活物質合剤と金属集電体との界
面に均一に分散する。このことによって、金属集電体と
活物質合剤との結着力が向上し、集電体と活物質合剤と
の密着性を向上させることができる。
【0009】また、PTFEの融点よりも低い温度で熱
処理を行うことにより、熱処理後の圧延工程においてP
TFEが固化することなく繊維化が促進し、活物質合剤
同士が3次元的に絡まり合い活物質合剤間の結着力が向
上し、クラック等の発生を抑制することができる。
処理を行うことにより、熱処理後の圧延工程においてP
TFEが固化することなく繊維化が促進し、活物質合剤
同士が3次元的に絡まり合い活物質合剤間の結着力が向
上し、クラック等の発生を抑制することができる。
【0010】これらの結果、金属集電体と活物質合剤、
また活物質合剤間の結着力を向上させることが可能とな
る。
また活物質合剤間の結着力を向上させることが可能とな
る。
【0011】PTFEに対するFEPの混合比は0.1
以上0.9以下が望ましく、特に0.5とすることが望
ましい。
以上0.9以下が望ましく、特に0.5とすることが望
ましい。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面とともに説明す
る。
る。
【0013】図1に本実施例で用いた円筒形電池の縦断
面図を示す。図1において1は耐有機電解質性のステン
レス鋼板を加工した電池ケース、2は安全弁を設けた封
口板、3は絶縁パッキングを示す。4は極板群であり、
これは正極板5および負極板6がセパレータ7を介して
複数回渦巻状に巻回されている。
面図を示す。図1において1は耐有機電解質性のステン
レス鋼板を加工した電池ケース、2は安全弁を設けた封
口板、3は絶縁パッキングを示す。4は極板群であり、
これは正極板5および負極板6がセパレータ7を介して
複数回渦巻状に巻回されている。
【0014】そして正極板5からは正極リード5aが引
き出されていて封口板2に接続され、負極板6からは負
極リード6aが引き出されていて電池ケース1の底部に
接続されている。8は絶縁リングで、極板群4の上下に
それぞれ設けられている。
き出されていて封口板2に接続され、負極板6からは負
極リード6aが引き出されていて電池ケース1の底部に
接続されている。8は絶縁リングで、極板群4の上下に
それぞれ設けられている。
【0015】以下、正極板5、負極板6、電解液等につ
いて詳しく説明する。
いて詳しく説明する。
【0016】正極板5は正極活物質であるLiCoO2
の粉末100重量部に、アセチレンブラック5重量部、
PTFEとFEPの混合物(PTFE/FEP=1/
1)10重量部を混合し、これをカルボキシメチルセル
ロースの水溶液に混濁させてペースト状にした。このペ
ーストをアルミニウム箔の両面に塗着、乾燥後300℃
で15分間熱処理を行った。このものをロールプレス機
によって0.17mmに圧延し、幅35mm、長さ25
0mmに切り出した。
の粉末100重量部に、アセチレンブラック5重量部、
PTFEとFEPの混合物(PTFE/FEP=1/
1)10重量部を混合し、これをカルボキシメチルセル
ロースの水溶液に混濁させてペースト状にした。このペ
ーストをアルミニウム箔の両面に塗着、乾燥後300℃
で15分間熱処理を行った。このものをロールプレス機
によって0.17mmに圧延し、幅35mm、長さ25
0mmに切り出した。
【0017】負極板6は、コークスを加熱処理して得た
炭素粉末100重量部に、スチレン系結着剤10重量部
を混合し、これをカルボキシメチルセルロースの水溶液
に懸濁させてペースト状にした。そしてこのペーストを
厚さ0.015mmの銅箔の表面に塗着、乾燥後厚さ
0.2mmに圧延し、幅37mm、長さ280mmの大
きさに切り出した。
炭素粉末100重量部に、スチレン系結着剤10重量部
を混合し、これをカルボキシメチルセルロースの水溶液
に懸濁させてペースト状にした。そしてこのペーストを
厚さ0.015mmの銅箔の表面に塗着、乾燥後厚さ
0.2mmに圧延し、幅37mm、長さ280mmの大
きさに切り出した。
【0018】正極、負極板にそれぞれリード5a、6a
を取り付け、この正、負極板をセパレータを介して渦巻
状に巻回して極板群を構成し、前記極板群を直径13.
8mm、高さ50mmの電池ケースに収容した。
を取り付け、この正、負極板をセパレータを介して渦巻
状に巻回して極板群を構成し、前記極板群を直径13.
8mm、高さ50mmの電池ケースに収容した。
【0019】電解液には、炭酸エチレンと炭酸ジエチル
の等容積混合溶媒に、六フッ化リン酸リチウム1mol
/lの割合で溶解したものを用い、その所定量を極板群
4に注入した後、電池を密封口しこれを本発明の電池と
した。
の等容積混合溶媒に、六フッ化リン酸リチウム1mol
/lの割合で溶解したものを用い、その所定量を極板群
4に注入した後、電池を密封口しこれを本発明の電池と
した。
【0020】(比較例1)結着剤としてPTFEを10
重量部用いたこと以外は、本発明と同様な方法により電
池を作製し、これを比較例1の電池とした。
重量部用いたこと以外は、本発明と同様な方法により電
池を作製し、これを比較例1の電池とした。
【0021】(比較例2)結着剤としてFEPを10重
量部用いたこと以外は、本発明と同様な方法により電池
を作製し、これを比較例2の電池とした。
量部用いたこと以外は、本発明と同様な方法により電池
を作製し、これを比較例2の電池とした。
【0022】(比較例3)熱処理の温度をFEPの融点
以下である200℃で15分間行ったこと以外は、本発
明と同様な方法により電池を作製し、これを比較例3の
電池とした。
以下である200℃で15分間行ったこと以外は、本発
明と同様な方法により電池を作製し、これを比較例3の
電池とした。
【0023】(比較例4)熱処理の温度をPTFEの融
点以上である380℃で15分間行ったこと以外は、本
発明と同様な方法により電池を作製し、これを比較例4
の電池とした。
点以上である380℃で15分間行ったこと以外は、本
発明と同様な方法により電池を作製し、これを比較例4
の電池とした。
【0024】以上のように構成された本発明と比較の非
水電解液二次電池について次のような評価を行った。
水電解液二次電池について次のような評価を行った。
【0025】テープ剥離試験:極板を適当な大きさに切
断し、5mm間隔で水平方向および垂直方向にそれぞれ
カッターナイフで傷を付け、その後セロテープ(登録商
標)で剥離試験を行う。剥離後の残った活物質合剤の重
量を測定し、活物質合剤と集電体の結着力を評価した。
断し、5mm間隔で水平方向および垂直方向にそれぞれ
カッターナイフで傷を付け、その後セロテープ(登録商
標)で剥離試験を行う。剥離後の残った活物質合剤の重
量を測定し、活物質合剤と集電体の結着力を評価した。
【0026】充放電サイクル試験:充電は温度20℃で
充電電圧4.2V、制限電流500mA、充電時間2時
間の定電流・定電圧充電とし、放電は20℃で放電電流
1000mA、放電終始電圧3.0Vの定電流放電とし
た。充放電サイクルを100回繰り返し、1回目の放電
容量に対する100回目の放電容量を放電容量維持率と
して計算した。
充電電圧4.2V、制限電流500mA、充電時間2時
間の定電流・定電圧充電とし、放電は20℃で放電電流
1000mA、放電終始電圧3.0Vの定電流放電とし
た。充放電サイクルを100回繰り返し、1回目の放電
容量に対する100回目の放電容量を放電容量維持率と
して計算した。
【0027】これらの評価結果を(表1)に示す。
【0028】
【表1】
【0029】(表1)において、正極の結着剤としてP
TFEとFEPを混合したものを用いた本発明の電池は
比較例1、比較例2、比較例3、比較例4の各電池に比
べ、テープ剥離試験でアルミニウム集電体に残った活物
質合剤が多かった。比較例1及び比較例3の電池では金
属集電体と活物質合剤間の結着力が弱く、比較例2及び
比較例4の電池では活物質合剤間の結着力が弱かった。
TFEとFEPを混合したものを用いた本発明の電池は
比較例1、比較例2、比較例3、比較例4の各電池に比
べ、テープ剥離試験でアルミニウム集電体に残った活物
質合剤が多かった。比較例1及び比較例3の電池では金
属集電体と活物質合剤間の結着力が弱く、比較例2及び
比較例4の電池では活物質合剤間の結着力が弱かった。
【0030】また本発明の電池のインピーダンス(1k
Hzの交流で測定した抵抗値)は、充放電サイクルを行
った後でも大きな変化が見られなかった。これに対し比
較例1、比較例2、比較例3、比較例4の各電池は充放
電サイクル後のインピーダンスが著しく増加していた。
Hzの交流で測定した抵抗値)は、充放電サイクルを行
った後でも大きな変化が見られなかった。これに対し比
較例1、比較例2、比較例3、比較例4の各電池は充放
電サイクル後のインピーダンスが著しく増加していた。
【0031】以上の結果から、本発明の電極の製造法で
は金属集電体と活物質合剤、また活物質合剤間の結着力
を強くでき、優れた充放電サイクル特性を有する電池を
実現できることがわかる。
は金属集電体と活物質合剤、また活物質合剤間の結着力
を強くでき、優れた充放電サイクル特性を有する電池を
実現できることがわかる。
【0032】また、本実施例において金属集電体は、ア
ルミニウム箔を用いて評価を行ったが、ステンレス箔を
用いても同様の効果が得られた。
ルミニウム箔を用いて評価を行ったが、ステンレス箔を
用いても同様の効果が得られた。
【0033】さらに、本実施例においてリチウムと可逆
的に反応する正極材料として、LiCoO2を用いた
が、LiNiO2、LiMnO2、LiMn2O4等の含リ
チウム複合酸化物を用いても同様の効果が得られた。
的に反応する正極材料として、LiCoO2を用いた
が、LiNiO2、LiMnO2、LiMn2O4等の含リ
チウム複合酸化物を用いても同様の効果が得られた。
【0034】さらに、上記各実施例において、円筒形電
池を用いて評価を行ったが、角形など電池形状が異なっ
ても同様の効果が得られた。
池を用いて評価を行ったが、角形など電池形状が異なっ
ても同様の効果が得られた。
【0035】さらに、上記各実施例においては電解質と
して六フッ化リン酸リチウムを用いたが、他のリチウム
塩、例えば過塩素酸リチウム、四フッ化ホウ酸リチウム
等でも同様の効果が得られた。
して六フッ化リン酸リチウムを用いたが、他のリチウム
塩、例えば過塩素酸リチウム、四フッ化ホウ酸リチウム
等でも同様の効果が得られた。
【0036】さらに、上記各実施例において、電解質の
塩濃度を1mol/lとしたが、塩濃度を0.5〜2.
0mol/lのものを用いても同様の効果が得られた。
塩濃度を1mol/lとしたが、塩濃度を0.5〜2.
0mol/lのものを用いても同様の効果が得られた。
【0037】さらに、上記各実施例において、電解液と
して炭酸エチレンと炭酸ジエチルの混合溶媒を用いた
が、他の非水溶媒例えば、プロピレンカーボネートなど
の環状エステル、テトラヒドロフランなどの環状エーテ
ル、ジメトキシエタンなどの鎖状エーテル、プロピオン
酸メチルなどの鎖状エステルなどの非水溶媒や、これら
多元系混合溶媒を用いても同様の効果が得られた。
して炭酸エチレンと炭酸ジエチルの混合溶媒を用いた
が、他の非水溶媒例えば、プロピレンカーボネートなど
の環状エステル、テトラヒドロフランなどの環状エーテ
ル、ジメトキシエタンなどの鎖状エーテル、プロピオン
酸メチルなどの鎖状エステルなどの非水溶媒や、これら
多元系混合溶媒を用いても同様の効果が得られた。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明は、非水電解液二次
電池用極板に用いる結着剤をポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体(FEP)とし、極板を熱処理
するときの温度がFEPの融点(240〜270℃)よ
りも高温で、かつPTFEの融点(320〜350℃)
よりも低温で熱処理を行うことにより金属集電体と活物
質合剤、また活物質合剤間の結着力を強くすることがで
き、優れた充放電サイクル特性を有する電池を実現でき
るものである。
電池用極板に用いる結着剤をポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体(FEP)とし、極板を熱処理
するときの温度がFEPの融点(240〜270℃)よ
りも高温で、かつPTFEの融点(320〜350℃)
よりも低温で熱処理を行うことにより金属集電体と活物
質合剤、また活物質合剤間の結着力を強くすることがで
き、優れた充放電サイクル特性を有する電池を実現でき
るものである。
【図1】本発明の実施例に用いた円筒形電池の断面図
1 電池ケース 2 封口板 3 絶縁パッキング 4 極板群 5 正極板 5a 正極リード 6 負極板 6a 負極リード 7 セパレータ 8 絶縁リング
フロントページの続き (72)発明者 村井 祐之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 杉本 豊次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H029 AJ05 AK03 AL08 AM03 AM04 AM05 AM07 CJ02 CJ22 DJ07 DJ08 EJ01 EJ12 EJ14 HJ14 5H050 AA07 BA17 CA08 CA09 CB09 DA02 DA04 DA08 DA11 EA24 EA28 GA02 GA22 HA14
Claims (4)
- 【請求項1】 リチウムと可逆的に反応する材料を主構
成材料とし、結着剤を含むペーストを金属集電体に塗布
して電極を構成する際に、結着剤がポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体(FEP)からなり、ペ
ーストを金属集電体に塗布した後に熱処理を行い、その
熱処理温度をFEPの融点よりも高温で、かつPTFE
の融点よりも低温とする非水電解液二次電池用電極の製
造法。 - 【請求項2】 金属集電体はアルミニウム箔、ステンレ
ス鋼箔のいずれかである請求項1記載の非水電解液二次
電池用電極の製造法。 - 【請求項3】 リチウムと可逆的に反応する材料がリチ
ウム含有複合酸化物である請求項1記載の非水電解液二
次電池用電極の製造法。 - 【請求項4】 リチウム含有複合酸化物はLiCo
O2、LiNiO2、LiMnO2、LiMn2O4のいず
れかである請求項3記載の非水電解液二次電池用電極の
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000079749A JP2001266854A (ja) | 2000-03-22 | 2000-03-22 | 非水電解液二次電池用電極の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000079749A JP2001266854A (ja) | 2000-03-22 | 2000-03-22 | 非水電解液二次電池用電極の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001266854A true JP2001266854A (ja) | 2001-09-28 |
Family
ID=18596953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000079749A Pending JP2001266854A (ja) | 2000-03-22 | 2000-03-22 | 非水電解液二次電池用電極の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001266854A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011150931A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Daikin Industries Ltd | リチウム二次電池の電極用バインダー組成物 |
WO2012002037A1 (ja) | 2010-06-30 | 2012-01-05 | ダイキン工業株式会社 | 電極用バインダー組成物 |
CN114360916A (zh) * | 2022-01-07 | 2022-04-15 | 上海奥威科技开发有限公司 | 一种电极浆料组合物及其制备方法和用途 |
WO2023204645A1 (ko) * | 2022-04-20 | 2023-10-26 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 전극용 필름, 이를 포함하는 전극, 이차전지, 및 이의 제조 방법 |
-
2000
- 2000-03-22 JP JP2000079749A patent/JP2001266854A/ja active Pending
Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
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