JP2001266585A - Mrom回路 - Google Patents

Mrom回路

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JP2001266585A
JP2001266585A JP2000082589A JP2000082589A JP2001266585A JP 2001266585 A JP2001266585 A JP 2001266585A JP 2000082589 A JP2000082589 A JP 2000082589A JP 2000082589 A JP2000082589 A JP 2000082589A JP 2001266585 A JP2001266585 A JP 2001266585A
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JP2000082589A
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Kiyoharu Oikawa
清春 笈川
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Kioxia Systems Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba Memory Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビット線間の容量カップリングに基づく誤読み
出しを生じない大規模、高集積密度で、かつ、低電圧動
作が可能なMROM回路を提供する。 【解決手段】本発明のMROM回路は、隣接ビット線の
ディスチャージに伴うビット線間の容量カップリングに
基づく誤読み出しの発生を回避するため、非選択ビット
線を常時“0”に固定化するディスチャージトランジス
タを各ビット線に接続し、さらに、プリビット線に読み
出されたデータ“1”を、プリチャージ期間以外はスタ
ティックなデータ“1”として保持する保持回路をRO
Mデータの読み出し部に設けることにより、微細化プロ
セスを用いた高密度、大容量で、かつ、低電圧動作が可
能な大規模MROM回路を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はMROM回路(マス
ク型リードオンリーメモリ)に係り、特に微細化プロセ
スを使用し、大容量で、かつ、低電圧動作が要求される
マイコンシステムのMROM回路として使用されるもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のMROM回路には、ビット線のプ
リチャージ回路を備え、ビット線のプリチャージ電位が
“1”レベルか“0”レベルかを検知してMROM回路
に書き込まれたROMデータを読み出すものがある。
【0003】図4に従来のMROMの回路構成の一例を
示す。図5乃至図10に従来のMROMの制御回路及び
デコード回路の一例を示す。また、図11は、その動作
を示すタイミング波形図である。次にAL−NAND−
ROM方式の従来のMROMの回路構成と動作について
説明する。
【0004】ここで、AL−NAND−ROM方式のM
ROMとは、メモリセル群を構成するMOSトランジス
タのソース、ドレイン間を、通常第1層のアルミ配線で
接続することにより、メモリセル群に記憶データを書き
込む読み出し専用メモリであって、複数の隣り合うメモ
リセルトランジスタのソース、ドレイン拡散層を共通に
して直列に接続することによりNAND型に構成された
メモリセル群を備える高集積度の読み出し専用メモリの
ことをいう。
【0005】図4に従来のMROMの回路構成を示す。
図4のMROM回路のメモリセル群は、8個のメモリセ
ルトランジスタからなる各2列のNAND型セルのアレ
イ状の配列からなり、そのドレイン側のセレクタトラン
ジスタを介して、ビット線BL1〜BL8に接続され、
そのソース側のセレクタトランジスタを介して接地され
る。
【0006】ビット線BL1〜BL8は、各ビット線に
接続されたカラムライントランジスタTCL0〜TCL
7を介して前記ビット線BL1〜BL8に共通なプリビ
ット線PREBITに接続される。このプリビット線P
REBITはプリチャージトランジスタTPRを介して
プリチャージ電源VDDに接続され、このプリチャージ
トランジスタTPRによるプリチャージ動作は、そのゲ
ートに接続された2入力NANDゲートにより制御され
る。
【0007】図4に示す従来のMROM回路におけるR
OMデータの読み出し部は、前記プリチャージトランジ
スタTPR及びその動作を制御する2入力のNANDゲ
ートと、前記ビット線BL1乃至BL7に接続されるプ
リビット線PREBITに読み出されたROMデータを
入力するクロックドインバータC2INVと、その出力
ROMINVをラッチするラッチ回路“LD”と、その
出力ROMO7を読み出しデータとして例えば7番目の
メモリバスMBUS7に出力するクロックドバッファか
ら構成される。
【0008】メモリセル群に書き込まれたROMデータ
の読み出しは、およそ次のように行われる。はじめに、
プリチャージ電源VDDとプリチャージトランジスタT
PRを用いて、選択されたメモリセルブロックのビット
線をプリチャージレベルに充電し、次に、ロウアドレス
信号LA0〜LA7を用いてメモリセル群の行を選択
し、信号LLn、LHnとソース側のセルセレクタトラ
ンジスタを用いてNANDセルを接地する。
【0009】先に述べたように、メモリセルへのROM
データの書き込みは、メモリセルのソース、ドレイン間
が接続されていれば“0”書き込み状態、開放されてい
れば“1”書き込み状態とすることで行われるので、選
択された行のロウアドレスを低レベル、非選択の行のロ
ウアドレスを高レベルにしてNANDセルを接地するこ
とにより、ビット線にプリチャージされた電荷が放電し
“0”レベルになれば選択されたメモリセルは“0”書
き込み状態であり、プリチャージレベルが維持されて
“1”レベルが保持されれば選択されたメモリセルは
“1”書き込み状態であることが判別される。
【0010】図4の回路には、ROMデータの読み出し
部を制御する制御回路と、この読み出し部を選択するデ
コード回路1と、カラム選択を行うデコード回路2と、
NANDセルのドレイン側のセルセレクタトランジスタ
をブロックごとに選択するデコード回路3と、メモリセ
ル群のロウデコーダとして用いるデコード回路4と、N
ANDセルのソース側のセルセレクタトランジスタを選
択するデコード回路5を備え、これらの制御回路とデコ
ード回路を用いて上記の読み出し動作が行われる。
【0011】図5乃至図10に前記制御回路とデコード
回路の詳細が示されている。図5に示す制御回路は、M
ROM回路の活性化信号ROMCSと、読み出し信号R
Dと、第1のクロック信号PH1をANDゲートに入力
し、図4に示す読み出し信号出力部におけるクロックド
バッファのクロック信号CSRDを出力する。
【0012】第2のクロック信号PH2と、全システム
(この例ではマイコンシステム)のクロック信号TEを
ANDゲートに入力し、読み出し信号のラッチ回路“L
D”の活性化信号ACTE2を出力する。また、プリチ
ャージ信号PREはバッファを介して図4のプリチャー
ジトランジスタTPRをドライブする2入力NANDゲ
ートの一方の入力信号プリチャージドライイブPRED
として出力される。
【0013】図6に示すデコード回路1は、アドレス信
号AL1、AL2をデコードして、ROMCSとのAN
Dをとり、ROMデータの読み出し部を選択する内部ア
ドレス信号HA0〜HA3を出力する回路である。
【0014】図7に示すデコード回路2(カラムデコー
ダ)は、アドレス信号AL3〜AL5をデコードして、
ROMCSとのANDをとり、ビット線BL1〜BL8
を選択するカラムライントランジスタTCL0〜TCL
7のゲートに内部アドレス信号AD0〜AD7を送る回
路である。
【0015】図8に示すデコード回路3は、アドレス信
号AL10〜AL16をデコードしてROMCSとのA
NDをとり、nブロックからなるメモリセル群(図4で
はn番目のブロックが示されている)をブロック選択す
る、各NAND型セルのドレイン側に接続されたセルセ
レクタトランジスタのゲートに、選択信号LSE0〜L
SEn(図4ではn番目の選択信号LSEn)を加える
回路である。
【0016】図9に示すデコード回路4(ロウデコー
ダ)は、アドレス信号AL7〜AL9をデコードして、
ROMCSの反転信号とのORをとり、8個のメモリセ
ルトランジスタからなるNAND型セルのゲートに選択
信号LAD0〜LAD7を加える回路である。
【0017】図10に示すデコード回路5は、アドレス
信号AL6をデコードし、ROMCS及びプリチャージ
信号PREの反転信号とのANDをとり、各ビット線に
接続された2個のNAND型セルのいずれかを選択する
ために、NAND型セルのソース側に接続されたセルセ
レクタトランジスタのゲートに選択信号LLn、LHn
を送る回路である。
【0018】次に図11を用いて、従来のMROM回路
の読み出し動作とその問題点について説明する。クロッ
ク信号PH1、PH2を入力し、MROM回路の活性化
信号ROMCSを“1”にして読み出し部を活性化し、
デコード回路にアドレス信号AL(16;1)を入力す
る。各読み出しサイクルにおいて、はじめにプリチャー
ジ信号PREを用いてビット線をプリチャージした後、
読み出し信号RDによる読み出し動作が行われる。
【0019】内部アドレス信号AD0、AD1、AD2
によりビット線BL1、BL2、BL3が順に選択され
る。なお、ブロック選択信号LSEnは“1”として、
図4に示すn番目のメモリセル群が選択される。
【0020】図4に示すように、例えばNAND型セル
の第1行の行選択線(選択ワード線)にゲートが接続さ
れたメモリセルトランジスタのROMデータを読み出す
ものとする。選択信号LLn、LHnにより各ビット線
に接続された2個のNAND型セルのいずれかがオンと
なり、そのソース側が接地される。
【0021】ここで、図4の丸囲みで示すメモリセルト
ランジスタにはデータ“1”が書き込まれソース、ドレ
イン間が開放されているので、選択ワード線の行アドレ
ス信号LAD0が“0”ならばオフ状態となるが、図4
の角型の囲みで示すNAND型セルのメモリセルトラン
ジスタには“0”データが書き込まれ、ソース、ドレイ
ン間が短絡されているので、選択ワード線の行アドレス
信号LAD0が“0”であってもオン状態が維持され
る。
【0022】このとき、図11のタイミング波形図には
示されないが、非選択のワード線のアドレス信号LAD
1〜LAD7は全て“1”にされるので、メモリセル群
の非選択ワード線につながるメモリセルトランジスタ
は、書き込み状態の如何によらず全てオン状態となる。
【0023】従ってNAND型セルのソース側を接地す
ることにより、ビット線のプリチャージ電圧が放電する
か否かにより、選択ワード線に接続されたメモリセルト
ランジスタ“0”、“1”の書き込み状態を検出するこ
とができる。ここまでは、従来のMROM回路の通常の
読み出し動作の一部であるが、次に、特定の読み出し条
件において、従来の読み出し動作で誤動作を生じる問題
について説明する。
【0024】先に述べたように、ROMADR1、RO
MADR2、ROMADR3の順でROMデータの読み
出しを行う場合、図4の丸囲みに示すように、ROMA
DR1、ROMADR2、ROMADR3の全てのRO
Mデータが“1”であり、角型の囲みで示したCELL
SA、及びCELLSBのセルデータの少なくともいづ
れか1つのROMデータが“0”(図4では共に“0”
の場合が示されている)の場合、次のような読み出し不
良を生じていた。
【0025】すなわち、図11のタイミングチャートに
示すように、ROMADR2のデータ“1”を読み出す
際、CELLSAとCELLSBのデータが“0”であ
るため、LHnの“0”から“1”への変化で、少なく
とも非選択ビット線BL1とBL3のいづれか1つが
(図4に示す例ではBL1、BL3共に)プリチャージ
レベル“0”に遷移するため、選択ビット線BL2のプ
リチャージレベル“1”が、図4に示すビット線間の容
量C1、C2、及びビット線の対地容量C3を介しての
容量カップリングによりレベル低下する不良が発生して
いた。
【0026】これに伴い、カラムセレクタトランジスタ
を介して選択ビット線BL2に接続されたプリビット線
PREBITの読み出しレベルも低下する。このときク
ロックドインバータC2INVの回路のしきい値が高い
場合には、入力レベルの微小な低下でもROMデータ
“1”をデータ“0”と感知してしまい、本来“0”で
あるべきC2INVの出力ROMINVが“1”とな
り、ラッチ回路“LD”を介してシステムバスMBUS
7にROMADR2のデータ“1”がデータ“0”とし
て誤読み出しされるという不良が発生していた。
【0027】図11に上記の容量カップリングによる誤
読み出しの発生シーケンスが矢印で示されている。ま
た、前記容量カップリングによる各部の電圧レベルの変
化と、MBUS7から読み出される読み出しデータの
“0”化けが破線で示されている。このような誤読み出
しの原因となるビット線の容量カップリングによるプリ
チャージ電圧の低下は、次の式を用いて求めることがで
きる。
【0028】図4及び図11に示すように、ビット線B
L1、BL3が共に“0”に遷移する場合、フローティ
ング状態におけるビット線BL2の電位VBL2は、容
量カップリングによりプリチャージ電圧VPRCから次
に示す値に変化する。 VBL2=(C3/(C3+C1+C2))*VPRC …(1) VPRC=VDD−Vth …(2) ここで、C1はビット線BL1とBL2におけるビット
線間の寄生容量、C2はビット線BL3とBL2におけ
るビット線間の寄生容量、C3はビット線BL2と基板
(接地)との間の寄生容量、VDDはプリチャージ電源
(MROMの電源と共通)の電圧、Vthはプリチャー
ジトランジスタTPRのしきい値電圧である。なお、ビ
ット線は通常第2層のアルミ配線を用いて形成される。
【0029】上記の読み出し不良はMROM回路のレイ
アウトにも起因して発生し、特にメモリ容量が大きくビ
ット線の間隔が狭い低電圧動作(VDD=2.0V以
下)のMROM回路において、ROMデータ“1”が
“0”に化ける読み出し不良が発生していた。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
MROM回路は、ROMデータ“1”が“0”に化ける
読み出し不良が発生する問題があった。本発明は上記の
問題点を解決すべくなされたもので、このような誤読み
出しの可能性が完全に回避された高密度でメモリ容量の
大きい、低電圧動作のMROM回路を提供することを目
的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明のMROM回路
は、隣接ビット線のディスチャージに伴うビット線間の
容量カップリングによる誤読み出しの発生を回避するた
め、非選択ビット線を常時“0”に固定化し、さらに、
プリビット線に読み出されたデータ“1”を、プリチャ
ージ期間以外はスタティックなデータ“1”として保持
する保持回路を設けることにより、微細化プロセスを用
いた高密度で大容量な、かつ、低電圧動作が可能なMR
OM回路を具備するシステムを提供することを特徴とす
る。
【0032】具体的には本発明のMROM回路は、セル
セレクタトランジスタを介してビット線に接続されたメ
モリセル群と、前記ビット線のプリチャージ回路と、ア
ドレス信号をデコードするデコーダ回路及び制御回路と
を備え、非選択時においてビット線をデータ“0”の電
位に固定するディスチャージトランジスタと、前記プリ
チャージ回路の非動作期間において、前記ビット線に読
み出されたデータ“1”の電位をスタティックに保持す
るデータ“1”の保持回路とを具備することを特徴とす
る。
【0033】また、本発明のMROM回路は、プリビッ
ト線及びビット線を互いに接続するカラムセレクタトラ
ンジスタと、非選択時においてビット線をデータ“0”
の電位に固定するディスチャージトランジスタと、プリ
チャージ期間において、プリビット線及びビット線をプ
リチャージするプリチャージ回路と、前記プリチャージ
期間以外の期間において、前記プリビット線、及びビッ
ト線に読み出されたデータ“1”の電位をスタティック
に保持するデータ“1”の保持回路と、前記ビット線に
接続されたセルセレクタトランジスタ、及び前記ディス
チャージトランジスタを含むメモリセル群と、前記プリ
ビット線に読み出されたデータ“1”の電位を入力する
クロックドインバータと、前記クロックドインバータの
出力をラッチするROMデータのラッチ回路と、前記ラ
ッチ回路に読み出されたデータをシステムバスに出力す
る読み出し用クロックドバッファ回路と、前記プリチャ
ージ回路、前記データ“1”保持回路、前記ROMデー
タラッチ回路、前記読み出し用クロックドバッファ回路
を制御する制御回路と、前記カラムセレクタトランジス
タ、前記ディスチャージトランジスタ、前記セルセレク
タトランジスタ、及び前記メモリセル群を選択するデコ
ーダ回路とを具備することを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係るMROMの回路構成の一例を示す図である。図
4に示す従来のMROMとの回路構成上の主な相異点
は、ROMデータの読み出し部に設けられたデータ
“1”のホールド回路からなるA部と、カラムライント
ランジスタとメモリセル群との間に設けられた非選択の
ビット線をスタティックに“0”に固定するディスチャ
ージトランジスタからなるB部と、このディスチャージ
トランジスタを制御する機能を備えたデコード回路2A
(カラムデコーダ)を有することである。
【0035】まず本発明のA部の動作について説明す
る。ROMデータの読み出し部に設けられた本発明のA
部は、プリチャージ期間以外においてプリビット線PR
EBIT及びビット線(例えばBL2)のダイナミック
な期間(フローティングな期間)を廃止し、ROMデー
タ“1”のスタティック化を実現するためのデータ
“1”のホールド回路である。
【0036】はじめに、プリチャージドライブ信号PR
EDとデコード回路1から出力されるROMデータ読み
出し部の選択信号HA0とを、2入力のNANDゲート
を介してプリチャージトランジスタTPRのゲートに入
力し、プリチャージ電圧VDDをビット線に転送する。
【0037】引き続き読み出しサイクルにおいて、プリ
ビット線PREBITに読み出された選択ビット線のデ
ータ“1”がクロックドインバータC2INVを介して
ROMINVを出力し、これを次段のラッチ回路“L
D”でラッチした後、出力バッファを介してROMO7
としてMBUS7に転送される。
【0038】この読み出しサイクルにおいて、少なくと
も1つの隣接する非選択ビット線が“0”に遷移すれ
ば、先に述べたように、選択ビット線と非選択ビット線
との間の容量カップリングの影響を受け、選択ビット線
のデータ“1”のレベルが低下する。このデータ“1”
のレベル低下がクロックドインバータC2INVの回路
しきい値を介して、誤読み出しを生じることが問題とな
っていた。
【0039】そこで、2個のインバータと、3入力のN
ANDゲートと、ドレインにプリチャージ電源VDDが
接続されたプリチャージ電圧のホールドトランジスタT
PRHからなる本発明のホールド回路A部を設けて、選
択ビット線のデータ“1”を維持再生するようにした。
【0040】次に、本発明のB部の動作について説明す
る。本発明のB部は非選択のビット線をスタティックに
“0”に固定するディスチャージ回路であって、ディス
チャージトランジスタTDC0〜TDC7から構成され
る。
【0041】例えば、カラムセレクタトランジスタTC
L1をオンにして、選択ビット線BL2の“1”を読み
出す際、選択ビット線につながるディスチャージトラン
ジスタTDC1をオフ、隣接する非選択ビット線につな
がるディスチャージトランジスタTDC0、TDC2を
オンとして、この非選択ビット線をスタティックに
“0”に固定する。
【0042】このようにすれば、読み出し動作において
隣接する非選択のビット線が、プリチャージレベル
“1”からROMデータ“0”レベルに遷移するダイナ
ミックな動作が存在しないので、選択ビット線と非選択
ビット線との間の容量カップリングの影響による選択ビ
ット線のデータ“1”のレベル低下を回避することがで
きる。
【0043】次に、図2を用いて本発明のデコード回路
2Aについて説明する 。
【0044】図2に示す本発明のデコード回路は、先に
図7を用いて説明した従来のデコード回路2に比べて出
力部にそれぞれインバータを設け、内部カラムアドレス
AD0〜AD7のほかディスチャージトランジスタTD
C0〜TDC7を介して非選択ビット線を接地する内部
カラムアドレスの反転アドレス信号/AD0〜/AD7
を出力する機能を有する。その他のデコード回路の動作
は従来と同様であるから説明を省略する。
【0045】図3は、本発明のMROM回路の動作を示
すタイミング波形図である。図3の最上段のPH1から
14段目のLHnまでの動作は、従来と同様であるから
説明を省略する。
【0046】例えば、ROMADR1、ROMADR
2、ROMADR3の読み出しサイクルに同期して、図
1に丸囲みで示す“1”書き込みメモリセルトランジス
タが接続されたビット線BL1、BL2、BL3を順に
選択する場合について説明する。
【0047】このとき、各ビット線の電位はROMAD
R1、ROMADR2、ROMADR3の読み出しサイ
クルに同期して“1”レベルとなり、各読み出しサイク
ルにおける非選択時には反転したカラムアドレス信号/
AD0、/AD1、/AD3を用いてディスチャージト
ランジスタをオン状態にし、各ビット線の電位がスタテ
ィックな“0”レベルに設定されるので、本発明の読み
出し動作では、図11に示す従来の読み出し動作と異な
り、ビット線の“1”レベルが互いに重なり合う期間を
生じない。
【0048】すなわち、本発明のMROMの回路構成で
は、先に図11を用いて説明したように、LHnの
“0”から“1”への変化でROMADR2のデータ
“1”を読み出す際、CELLSAとCELLSBのデ
ータが“0”であっても、NAND型セルのソース側セ
ルセレクタトランジスタをオン状態にする信号LHnの
“0”から“1”への変化で、ビット線BL1とBL3
の“0”への遷移が生じない(BL1とBL3は共に
“0”固定である)ため、ビット線BL2のプリチャー
ジレベル“1”が、図4に示すビット線間の容量C1、
C2、及びビット線BL2の対地容量C3を介しての容
量カップリングによりレベル低下する不良を完全に回避
することができる。
【0049】このように、図3のタイミング波形図に示
されるように、ROMADR1、ROMADR2、RO
MADR3の順にROMセルデータを読み出す場合、R
OMADR1、ROMADR2、ROMADR3のいづ
れか1つのROMセルデータが“1”であり、CELL
SA及びCELLSBのセルデータが共に“0”の条件
であっても、ROMADR2のデータ“1”を読み出す
際、ビット線BL2が選択された時点で、本発明のB部
におけるディスチャージトランジスタの動作でビット線
BL1とBL3が共に“0”レベルに固定されるため、
隣接ビット間の容量カップリング干渉に起因したプリチ
ャージトランジスタTPRオフ後におけるダイナミック
な(フローティングな)データ“1”のレベル低下を回
避することができる。
【0050】従ってシステムバスMBUS7に、ROM
ADR2のデータ“1”がデータ“0”として誤読み出
しされるという、いわゆる読み出しデータ“1”の
“0”化け現象による不良を完全に排除することができ
る。
【0051】また、ROM回路の読み出し部に設けられ
た本発明のホールド回路A部を用いて、プリビット線P
REBITのデータが“1”の時に、プリチャージ以外
の期間においてデータ“1”をスタティックに保持する
ことができるので、外乱によりビット線、及びプリビッ
ト線の各信号に微小な“0”ノイズが混入した場合で
も、安定してデータ“1”を保持することができる。
【0052】なお本発明は上記の実施の形態に限定され
ることはない。例えば上記の実施の形態において、AL
−NAND−ROM方式のMROM回路を例として、誤
読み出しを回避する手段について説明したが、本発明の
適用範囲は必ずしもAL−NAND−ROM方式のMR
OM回路に限定されるものではない。
【0053】例えばイオン注入法を用いてメモリセルト
ランジスタのしきい値電圧を変化させることによりRO
Mデータを書き込む方法を用いたMROM回路に対して
も同様に本発明の読み出し手段を適用するすることがで
きる。
【0054】また、上記の実施の形態において、NAN
D型セルのアレイ状の配列からなるメモリセル群を備え
たMROM回路について説明したが、必ずしもこれに限
定されるものではない。例えば、NOR型セルのアレイ
状の配列からなるメモリセル群を備えたMROM回路に
ついても同様に適用することができる。その他本発明の
要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することが
できる。
【0055】
【発明の効果】上述したように本発明のMROM回路に
よれば、プリチャージトランジスタのオフ後において、
隣接するビット線間の容量カップリング干渉によるダイ
ナミックなデータ“1”のレベル低下の発生が回避さ
れ、ROMデータ“1”がROMデータ“0”としてシ
ステムバスMBUS7に誤読み出しされるという不良現
象を排除することができる。
【0056】また、本発明のデータ“1”保持回路によ
り、プリチャージ以外の期間において、プリビット線の
データ“1”をスタティックに保持することができるの
で、外乱によりビット線、及びプリビット線の各信号に
微小な“0”ノイズが混入した場合でも、安定してデー
タ“1”を保持することができる。
【0057】このように、本発明の読み出し手段をMR
OM回路に適用することにより、ビット線間の干渉に基
づく読み出し不良を完全に排除することができるので、
レイアウト上ビット線間の干渉を生じる問題にかかわら
ず、ビット線の間隔をプロセス条件で定まる最小値にす
ることが可能になり、MROM回路のセルサイズを大幅
縮小することができる。
【0058】また、本発明の読み出し手段を備えたMR
OM回路は、外来ノイズに対する耐性が大きいので、チ
ップサイズが小さい大容量、高密度で、かつ、2V以下
の低電圧で動作する低消費電力のMROM回路を提供す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るMROMの回路構成
を示す図。
【図2】本発明のMROMにおけるデコード回路2Aの
構成を示す図。
【図3】本発明のMROMの動作を示すタイミング波形
図。
【図4】従来のMROMの回路構成を示す図。
【図5】従来のMROMの制御回路の一例を示す図。
【図6】MROMのデコード回路1の構成を示す図。
【図7】従来のMROMのデコード回路2の構成を示す
図。
【図8】MROMのデコード回路3の構成を示す図。
【図9】MROMのデコード回路4の構成を示す図。
【図10】MROMのデコード回路5の構成を示す図。
【図11】従来のMROMの動作を示すタイミング波形
図。
【符号の説明】
VDD…プリチャージ電源、及び、MROM回路電源 TPR…プリチャージトランジスタ TPRH…ホールド用プリチャージトランジスタ C2INV3…クロックドインバータ “LD”…ラッチ回路 TCL0〜TCL7…カラムセレクタトランジスタ C1、C2…ビット線間の容量 C3…ビット線の対地容量 CELLSA、CELLSB…“0”書き込みNAND
型セル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルセレクタトランジスタを介してビッ
    ト線に接続されたメモリセル群と、前記ビット線のプリ
    チャージ回路と、アドレス信号をデコードするデコーダ
    回路及び制御回路とを備え、 非選択時においてビット線をデータ“0”の電位に固定
    するディスチャージトランジスタと、 前記プリチャージ回路の非動作期間において前記ビット
    線に読み出されたデータ“1”の電位をスタティックに
    保持するデータ“1”の保持回路と、を具備することを
    特徴とするMROM回路。
  2. 【請求項2】 プリビット線及びビット線を互いに接続
    するカラムセレクタトランジスタと、 非選択時においてビット線をデータ“0”の電位に固定
    するディスチャージトランジスタと、 プリチャージ期間において、プリビット線及びビット線
    をプリチャージするプリチャージ回路と、 前記プリチャージ期間以外の期間において、前記プリビ
    ット線及びビット線に読み出されたデータ“1”の電位
    をスタティックに保持するデータ“1”の保持回路と、 前記ビット線に接続されたセルセレクタトランジスタ及
    び前記ディスチャージトランジスタを含むメモリセル群
    と、 前記プリビット線に読み出されたデータ“1”の電位を
    入力するクロックドインバータと、 前記クロックドインバータの出力をラッチするROMデ
    ータのラッチ回路と、 前記ラッチ回路に読み出されたデータをシステムバスに
    出力する読み出し用クロックドバッファ回路と、 前記プリチャージ回路、前記データ“1”保持回路、前
    記ROMデータラッチ回路、前記読み出し用クロックド
    バッファ回路を制御する制御回路と、 前記カラムセレクタトランジスタ、前記ディスチャージ
    トランジスタ、前記セルセレクタトランジスタ、及び前
    記メモリセル群を選択するデコーダ回路と、を具備する
    ことを特徴とするMROM回路。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006286167A (ja) * 2005-03-30 2006-10-19 Hynix Semiconductor Inc 向上した動作性能を有するフラッシュメモリ装置のページバッファ回路とその読み出し及びプログラム動作制御方法
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