JP2001264513A - レンズアレイ、レンズアレイアッセンブリおよび光学装置 - Google Patents

レンズアレイ、レンズアレイアッセンブリおよび光学装置

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JP2001264513A JP2000082476A JP2000082476A JP2001264513A JP 2001264513 A JP2001264513 A JP 2001264513A JP 2000082476 A JP2000082476 A JP 2000082476A JP 2000082476 A JP2000082476 A JP 2000082476A JP 2001264513 A JP2001264513 A JP 2001264513A
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lenses
light
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学的性能に優れ、かつ製造コストを安価にす
ることができるレンズアレイを提供する。 【解決手段】一対のレンズ面20a,20bをそれぞれ
有する複数のレンズ2と、これら複数のレンズ2どうし
を繋ぎ、かつ各レンズ2の軸方向に間隔を隔てた第1お
よび第2の面10b,10aを有するホルダ部1とが、
透光性を有する合成樹脂により一体成形されているとと
もに、ホルダ部1の第1の面10bには、複数のレンズ
2どうしの間に位置する凹部3が複数形成されており、
かつ各レンズ2は、第1の面10b寄りのレンズ面20
bが平面状とされた平凸レンズまたは平凹レンズとされ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、原稿画像を読み
取るのに用いられるラインイメージセンサなどの光学装
置、この光学装置に組み込まれるなどして用いられるレ
ンズアレイ、およびレンズアレイアッセンブリに関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、ラインイメージセンサに
おいては、光電変換機能を有する複数の受光素子をライ
ン状に並べておき、光源により照明された原稿からの反
射光を上記各受光素子によって受光させることにより、
上記原稿の画像を1ライン分ずつ読み取るようにしてい
る。したがって、このようなラインイメージセンサにお
いては、原稿の画像を上記各受光素子上に結像させる必
要があり、そのための手段として、複数の結像用のレン
ズが列状に並べられたレンズアレイを用いる必要があ
る。
【0003】従来のレンズアレイの具体例としては、た
とえばガラス製の複数の凸レンズを一定ピッチ間隔で列
状に並べるようにして、合成樹脂製のブロック状のホル
ダ部に保持させた凸レンズアレイがある。また、凸レン
ズに代えて、原稿画像を正立等倍に結像可能な複数のセ
ルフォックレンズ(ロッドレンズ)を合成樹脂製のホル
ダ部に保持させたセルフォックレンズアレイもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のレンズアレイを製造するには、いずれの場合におい
てもレンズの製造工程とホルダ部の樹脂成形工程とを個
別に行なう必要があり、その製造作業は煩雑なものとな
っていた。とくに、原稿画像の読み取り用途に用いられ
るレンズアレイは、個々のレンズの直径をたとえば十分
の数mm程度の微小なサイズにする必要があり、しかも
1つのレンズアレイに組み込まれるレンズの総数も多い
ために、それらのレンズの取り扱いは非常に面倒なもの
となっていた。また、複数のレンズをホルダ部に保持さ
せるためには、たとえばインサート成形の手法を用いる
ことにより、ホルダ部の樹脂成形と同時にその内部に複
数のレンズを埋設する必要があり、このようなインサー
ト成形作業はかなり煩わしい。したがって、従来におい
ては、レンズアレイの生産性が悪く、その製造コストが
高価となっていた。
【0005】一方、レンズアレイを製造する場合の一般
的な留意事項としては、その生産性を向上させるだけで
はなく、各レンズの光学的性能を低下させないように配
慮する必要もあり、このような要請に的確に応える必要
もある。
【0006】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、光学的性能に優れ、かつ製造コ
ストを安価にすることができるレンズアレイ、レンズア
レイアッセンブリ、および光学装置を提供することをそ
の課題としている。
【0007】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0008】本願発明の第1の側面によって提供される
レンズアレイは、一対のレンズ面をそれぞれ有する複数
のレンズと、これら複数のレンズどうしを繋ぎ、かつ上
記各レンズの軸方向に間隔を隔てた第1および第2の面
を有するホルダ部とが、透光性を有する合成樹脂により
一体成形されているとともに、上記ホルダ部の第1の面
には、上記複数のレンズどうしの間に位置する凹部が複
数形成されており、かつ上記各レンズは、上記第1の面
寄りのレンズ面が平面状とされた平凸レンズまたは平凹
レンズとされていることを特徴としている。
【0009】このような構成のレンズアレイにおいて
は、次のような効果が得られる。
【0010】第1に、上記複数のレンズが上記ホルダ部
と一体に樹脂成形されているために、その製造は、金型
を用いた一般の樹脂成形工程により簡単に行なえること
となる。したがって、複数のレンズをホルダ部とは別個
に製造しておいてからそれら複数のレンズをホルダ部に
保持させていた従来のレンズアレイと比較すると、その
生産性を高め、製造コストを大幅に低減することができ
る。
【0011】第2に、上記ホルダ部に設けられている上
記凹部を利用して、上記複数のレンズどうしを互いに光
学的に分離させることが可能となる。すなわち、互いに
隣り合うレンズ間において光が行き来する現象(光のク
ロストーク)が生じないようにすることができる。した
がって、鮮明な結像画像を得ることができる。
【0012】第3に、レンズアレイの樹脂成形に用いら
れる金型の製造が容易化され、各レンズを焦点深度が深
い高焦点レンズとして形成し、しかもその解像度を高
め、かつ結像画像を明るくするのに好ましいものとな
る。すなわち、上記ホルダ部に上記各凹部を形成するに
は、レンズアレイ製造用の金型に上記各凹部に対応する
複数の凸部を形成しなければならない。このような複数
の凸部が形成された金型において、この金型の上記複数
の凸部が形成されている面に、所望の曲面をもつ微小な
レンズ面を成形するための凹状部または凸状部をさらに
形成することは、技術的に難しい。とくに、レンズアレ
イの解像度および結像画像の明るさを高めることを目的
として、上記複数のレンズのピッチを微小寸法にしよう
とする場合には、上記金型の複数の凸部どうしの間隔も
微小となるため、このような微小間隔の凸部どうしの間
に所望の曲面状のレンズ面を形成することは、なおさら
難しいものとなる。これに対し、本願発明においては、
上記金型の複数の凸部が形成されている面は、平面状の
レンズ面が形成される形態とすればよいこととなるた
め、金型の製造が容易となり、上記レンズ面を微小ピッ
チで形成することができるのである。また、平面状のレ
ンズ面であれば、このレンズ面を表面粗さの小さいレン
ズ面に仕上げることが容易となり、上記各レンズの光学
的性能が悪化しないようにすることもできる。もちろ
ん、本願発明においては、上記各レンズが、平凸レンズ
または平凹レンズとして形成されているために、本願発
明に係るレンズアレイを凸レンズアレイとして、または
凹レンズアレイとして、適正な機能をもつものとするこ
とができる。
【0013】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記ホルダ部の上記各凹部を規定する壁面は、黒色
またはそれに近い暗色系の遮光材により覆われている。
【0014】このような構成によれば、上記各凹部を規
定する壁面に到達した光は、上記遮光材により遮られて
吸収されることとなり、上記複数のレンズどうしの間に
おける光のクロストークがより適切に防止される。した
がって、レンズアレイの光学的性能を一層高めることが
可能となる。
【0015】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記ホルダ部の第1の面は、黒色またはそれに近
い暗色系の遮光材により覆われており、かつこの遮光材
により上記平面状とされたレンズ面の輪郭が規定されて
いる。
【0016】このような構成によれば、上記遮光材によ
り上記平面状とされたレンズ面の輪郭を規定し、このレ
ンズ面の位置やサイズなどを、凸状または凹状とされた
他方のレンズ面に適切に対応したものにすることができ
る。また、上記遮光材は、外部の光が上記ホルダ部の第
1の面を通過してこのホルダ部内や上記各レンズ内に入
射することや、あるいは上記各レンズ内を通過した光が
上記第1の面から外部に漏れ出るといったことを防止す
る役割を果たし、レンズアレイの光学的性能をより高め
ることができる。
【0017】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記各レンズのうち、上記平面状のレンズ面が形
成されている軸方向一端部は、上記ホルダ部の第1の面
から突出している。
【0018】このような構成によれば、上記ホルダ部の
第1の面と上記平面状とされたレンズ面との間には段差
が生じることとなり、このレンズ面の輪郭を正確に規定
するように上記遮光材を設ける作業が容易化される。
【0019】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記ホルダ部の第2の面は、黒色またはそれに近
い暗色系の遮光材により覆われている。
【0020】このような構成によれば、上記ホルダ部の
第2の面に対する光の無用な入射または出射をも防止す
ることができ、レンズの光学的性能をより高めることが
可能となる。
【0021】本願発明の第2の側面によって提供される
レンズアレイアッセンブリは、一対のレンズ面を有する
凸レンズとしてそれぞれ形成された複数のレンズと、こ
れら複数のレンズどうしを繋ぎ、かつ上記各レンズの軸
方向に間隔を隔てた第1および第2の面を有するホルダ
部とが、透光性を有する合成樹脂により一体成形された
レンズアレイを複数備えているとともに、これら複数の
レンズアレイは、それらの各レンズの軸が合うように積
層されており、かつ上記複数のレンズアレイの少なくと
も1つは、そのホルダ部の第1の面に上記複数のレンズ
どうしの間に位置する凹部が複数形成されているととも
に、上記第1の面寄りのレンズ面が平面状とされたもの
であることを特徴としている。
【0022】上記複数のレンズアレイは、正立等倍の像
を結像可能とされた構成とすることができる。
【0023】本願発明の第2の側面によって提供される
レンズアレイアッセンブリは、実質的には複数の凸レン
ズアレイを組み合わせた構成となっている。したがっ
て、1つの凸レンズアレイのみでは得ることが難しい光
学的機能、たとえば正立等倍の像を結像させる機能を得
ることが可能である。また、上記複数のレンズアレイの
それぞれは、金型を用いた通常の樹脂成形工程により簡
単に製造できるものであるから、レンズアレイアッセン
ブリ全体のコストも安価にすることができる。とくに、
従来においては、正立等倍の像を結像させるには、かな
り高価なセルフォックレンズアレイを用いる必要があっ
たが、本願発明の第2の側面によれば、そのような必要
を無くし、コスト的に有利となる。もちろん、上記複数
のレンズアレイのうち、少なくとも1つのレンズアレイ
は、本願発明の第1の側面によって提供されるレンズア
レイと同様な構成とされているために、上記複数のレン
ズ間の光のクロストークを有効に防止または抑制するこ
とができ、レンズアレイアッセンブリ全体の光学的性能
を高くすることができる。
【0024】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記複数のレンズアレイとしては、第1のレンズ
アレイと、この第1のレンズアレイの背後に配された第
2のレンズアレイとがあり、かつ上記第1のレンズアレ
イのホルダ部のうち、上記第2のレンズアレイに対面す
る面が、上記各凹部が形成された上記第1の面とされて
いるとともに、上記第1のレンズアレイの各レンズは、
上記第2のレンズアレイに対面するレンズ面が平面状と
された平凸レンズである。
【0025】このような構成によれば、上記第1のレン
ズアレイの正面からこの第1のレンズアレイに向けて光
を進行させることにより所望の画像を結像させる場合
に、光を最初に受けるレンズ面が非平面状(凸状)とな
るため、光の屈折を効率良く行わせることができる。ま
た、光を最初に受ける上記非平面状のレンズ面について
は、上記複数の凹部の制約を受けることなく比較的大径
に形成することが可能となり、このレンズ面への光の入
射量を多くすることができる。したがって、結像画像を
明るくするのにも有利となる。さらに、上記非平面状の
レンズ面を光が通過した後においては、上記複数の凹部
を利用することにより、その光が上記第1のレンズアレ
イのレンズ間のみならず、第2のレンズアレイのレンズ
間においてもクロストークを生じないようにすることも
可能となり、結像画像を鮮明にすることができる。
【0026】本願発明の第3の側面によって提供される
光学装置は、原稿を照明するための光源と、光電変換機
能を有する複数の受光素子と、上記原稿から反射してき
た光を集束させることにより上記原稿の画像を上記複数
の受光素子上に結像させる結像手段と、を有している、
光学装置であって、上記結像手段として、本願発明の第
1の側面によって提供されるレンズアレイ、または本願
発明の第2の側面によって提供されるレンズアレイアッ
センブリが用いられていることを特徴としている。
【0027】本願発明の第3の側面によって提供される
光学装置においては、本願発明の第1の側面または第2
の側面によって提供されるレンズアレイまたはレンズア
レイアッセンブリについて述べたのと同様な効果が期待
できる。とくに、この光学装置においては、原稿画像を
各受光素子上に結像させるための結像手段の部品コスト
を低減することにより、装置全体のコストを従来よりも
大幅にダウンすることができる。
【0028】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0030】図1〜図4は、本願発明に係るレンズアレ
イの一例を示している。図2によく表れているように、
本実施形態のレンズアレイAは、透光性を有する合成樹
脂を成形して得られた樹脂成形部5を主要部とするもの
であり、この樹脂成形部5が互いに一体に成形されたホ
ルダ部1と複数のレンズ2とを構成している。この樹脂
成形部5の材質は、たとえば透明度の高いPMMA(ポ
リメタクリル酸メチル(メタクリル樹脂))、あるいは
PC(ポリカーボネート)とされている。
【0031】樹脂成形部5の表面部(上面部)には、凸
状の複数のレンズ面20aが一定間隔で列状に並べられ
て形成されているとともに、樹脂成形部5の裏面部(下
面部)には各レンズ面20aに対応する平面状の複数の
レンズ面20bが形成されている。樹脂成形部5のう
ち、一対のレンズ面20a,20bによって上下に挟ま
れた所定の高さを有する領域が、レンズ2である。した
がって、このレンズ2は、平凸レンズであり、その軸C
は樹脂成形部5の上下厚み方向に延びている。凸状のレ
ンズ面20aは、球面または非球面のいずれであっても
かまわない。レンズ面20aを球面にすれば、その製造
が容易となる。これに対し、レンズ面20aを非球面に
すれば、収差を少なくし、各レンズ2の光学的特性を高
めることができる。レンズ面20aの直径は、たとえば
0.6mm程度である。
【0032】樹脂成形部5のうち各レンズ2を除く残余
の部分が、ホルダ部1である。したがって、このレンズ
アレイAにおいては、ホルダ部1と各レンズ2との明確
な境界線はない。図1によく表れているように、ホルダ
部1は、各レンズ2の周囲に一体的に繋がるようにして
各レンズ2の外周を囲み込んでおり、かつ各レンズ2の
列方向に延びたブロック状に形成されている。図3によ
く表れているように、各レンズ2のレンズ面20aはホ
ルダ部1の表面(上面)10aから膨出しているのに対
し、レンズ面20bはホルダ部1の裏面(下面)10b
と面一とされている。裏面10bは、本願発明でいうホ
ルダ部の第1の面の一例に相当し、かつ表面10aは、
本願発明でいうホルダ部の第2の面の一例に相当する。
【0033】ホルダ部1の裏面10bには、互いに隣り
合うレンズ2どうしの間を仕切る複数の凹部3が形成さ
れている。各凹部3は、ホルダ部1の短手方向において
各レンズ2よりも幅広であり、かつホルダ部1の厚み方
向に貫通しない適当な深さの凹部として形成されてい
る。ホルダ部1の各凹部3を規定する壁面の全面または
略全面には、黒色塗装が施されており、本願発明でいう
遮光材の一例としての黒色の遮光膜30が設けられてい
る。この遮光膜30を有する各凹部3は、後述するよう
に、複数のレンズ2間の光のクロストークを防止するの
に役立つ。
【0034】ホルダ部1の外面の全域または略全域に
も、遮光膜4が設けられている。より具体的には、ホル
ダ部1の表面10a,裏面10b、およびホルダ部1の
短手方向に間隔を隔てた一対の側面10c,10dのそ
れぞれには、黒色塗装が施されており、それらの各面は
黒色塗膜からなる遮光膜4(4a〜4d)のそれぞれに
よって覆われている。この遮光膜4は、遮光膜30と同
一の塗装処理によって設けることが可能であり、遮光膜
4,30を同一の塗膜とすることができる。図3によく
表れているように、ホルダ部1の表面10aおよび裏面
10bをそれぞれ覆う遮光膜4a,4bは、レンズ面2
0a,20bを覆わないように設けられており、レンズ
面20a,20bの各輪郭を規定している。図2によく
表れているように、ホルダ部1の裏面10bの長手方向
両端部には、凹部19が設けられている。この凹部19
は、後述するように、このレンズアレイAを他のレンズ
アレイAaと組み合わせるのに利用されるものである。
【0035】図5および図6は、上記構成のレンズアレ
イAを製造する際の樹脂成形工程を示している。図7
は、本願発明との対比例を示している。図8(a),
(b)は、金型の加工例を示している。
【0036】上記構成のレンズアレイAを製造するに
は、まず図5に示す金型6のキャビティ61内に透明樹
脂を充填して硬化させてから、型抜きを行い、図6に示
すように樹脂成形部5を成形する。この場合、樹脂成形
部5を単品で成形するのではなく、たとえば複数の樹脂
成形部5が集合したプレート状またはシート状の樹脂成
形品を成形した後に、この樹脂成形を切断して複数の樹
脂成形部5に分割する手法を採用してもかまわない。
【0037】金型6の上型60aは、たとえば樹脂成形
部5の各レンズ面20aを形成するための複数の凹部2
0a'を有している。これに対し、金型6の下型60b
は、樹脂成形部5の各凹部3および各凹部19を形成す
るための複数の凸部3’および凸部19’を有してい
る。複数の凸部3’どうしの間には、各レンズ面20b
を形成するための面20b'を形成する必要があるが、各
レンズ面20bは平面状であるため、この面20b'も平
面でよい。したがって、面20b'を正確な平面に仕上げ
る加工が容易となり、金型6の製作が容易となる。
【0038】上記の点をより具体的に説明すると、たと
えば本実施形態とは異なり、図7に示す樹脂成形部5e
のように、仮に各レンズ2eを両凸レンズとすると、金
型の下型60eの複数の凸部3’どうしの間には、各レ
ンズ2eの凸状のレンズ面20eに対応する凹部20e'
を形成しなければならない。ところが、このような加工
は、複数の凸部3’が邪魔となって簡単に行うことがで
きないのである。図8(a)に示すように、下型60e
に凹部20e'を正確に形成するには、凹部20e'よりも
小径の工具80を用いて、この工具80をその中心線C
a周りに自転させつつ、凹部20e'の中心線Cb周りに
公転させる必要がある。その理由は、同図(b)に示す
ように、凹部20e'と同一の形状をもつ工具81を用い
て凹部20e'を形成する手法では、工具81がその中心
線Cc周りに自転するだけであるから、その中心線Cc
上においては工具81の先端の回転量がゼロとなり、凹
部20e'の面を各所均一な滑らかな面に仕上げることが
難しいからである。
【0039】ところが、図8(a)に示した手法を用い
たのでは、金型の凸部3’が工具80の公転動作の邪魔
となり、金型の凸部3’どうしの微小間隔の領域に凹部
20e'を適切に形成することが困難となるのである。こ
のようなことと比較すると、本実施形態においては、金
型の凸部3’どうしの間の面を平面状に仕上げればよい
から、金型の製作が容易となり、またその面を滑らかな
面にして、レンズ面20bを表面粗さの小さい面にする
ことができるのである。なお、図5および図6に示した
上型60aの各凹部20a'については、各凸部3’が加
工の邪魔になるようなことはなく、図8(a)に示した
のと同様な手法を用いて適切に加工することが可能であ
る。
【0040】一般に、レンズを焦点深度が深い高焦点レ
ンズとして形成すると、その開口数が小さくなり、レン
ズへの入射光量が少なくなる。したがって、明るい結像
画像を得るためには、複数のレンズのピッチをできる限
り小さくする必要がある。これに対し、本実施形態にお
いては、上記したように、複数のレンズのピッチを小さ
くする場合であっても、その樹脂成形に用いる金型の製
作を容易かつ適切に行うことができるために、本実施形
態のレンズアレイAを明るい結像画像が得られ、かつ解
像度が高い高焦点用のレンズアレイとして好適に製作す
ることができるのである。
【0041】樹脂成形部5を成形した後には、そのホル
ダ部1の外面全体または略全体に塗装を施すことによ
り、遮光膜4,30を設ける。この作業は、たとえばレ
ンズ面20a,20bにマスキングを施してから、樹脂
成形部5の外面全体に塗装を施し、その後レンズ面20
a,20bからマスクを外すことにより行うことができ
る。もちろん、レンズ面20a,20bにマスキングを
施すことなく、たとえば精密な塗装が可能なインクジェ
ットプリンタなどの機器を用いるなど、レンズ面20
a,20b上に不当な塗装がなされないような塗装処理
方法を用いることも可能であり、種々の方法を用いるこ
とが可能である。
【0042】上記したように、本実施形態のレンズアレ
イAは、金型6を用いた通常の樹脂成形作業によって互
いに一体に繋がったホルダ部1と複数のレンズ2とを形
成した後に、遮光膜4,30を形成するための塗装処理
を施すことにより製造することができる。したがって、
ホルダ部と複数のレンズとをそれぞれ個別に製作してか
ら、複数のレンズをホルダ部内に組み込んで製造されて
いた従来のものと比較すると、このレンズアレイAの製
造コストを格段に廉価にすることが可能である。
【0043】次に、本願発明に係るレンズアレイアッセ
ンブリの一例について説明する。
【0044】図9〜図10は、本願発明に係るレンズア
レイアッセンブリの一例を示している。これらの図に示
すように、本実施形態のレンズアレイアッセンブリB
は、上述したレンズアレイAの背後(下方)に、これと
は別のレンズアレイAaを積層させることにより構成さ
れている。
【0045】レンズアレイAaは、その基本的な構成が
レンズアレイAと共通するものであり、一対のレンズ面
20c,20dをそれぞれ有する複数のレンズ2Aと、
これら複数のレンズ2Aを繋ぐホルダ部1Aとを有して
いる。これらホルダ部1と各レンズ2Aとは、透明樹脂
によって一体に樹脂成形されている。したがって、この
レンズアレイAaも、レンズアレイAと同様に、金型を
用いた通常の樹脂成形作業により簡単に製造することが
可能である。
【0046】ただし、このレンズアレイAaには、レン
ズアレイAの複数の凹部3、凹部19、および遮光膜
4,30に相当する手段が設けられていない。また、各
レンズ2Aは、レンズ面20c,20dのそれぞれが球
面または非球面の凸状とされた両凸レンズとされてお
り、レンズアレイAaは、この点においてもレンズアレ
イAとは相違している。レンズ面20c,20dの曲率
は、後述するように、レンズ2,2Aを組み合わせて使
用したときに正立等倍像を結像可能なものとなってい
る。ホルダ部1Aの表面(上面)10eの長手方向両端
部には、レンズアレイAの各凹部19に嵌合可能な凸部
19Aが設けられている。この凸部19Aと凹部19と
の嵌合作用により、2つのレンズアレイA,Aaは、そ
れらの各レンズ2,2Aの軸Cどうしが互いに合うよう
に位置決めされ、かつ組み合わされている。
【0047】図11は、上記したレンズアレイアッセン
ブリBを用いた光学系の一例を示している。この光学系
においては、始点Sから出発した光は、レンズアレイA
の各レンズ2を通過した後に、レンズアレイAaの各レ
ンズ2Aを通過してから結像点Rに達する。この場合、
共通の光軸C上に並ぶ凸レンズとしての2つのレンズ
2,2Aにより、セルフォックレンズにみられる光の蛇
行現象と同等の現象が得られ、始点Sにある物体(a→
b→c)の正立等倍像(a’→b’→c’)を結像点R
に形成させることができる。換言すると、この光学系に
おいては、レンズ面20a〜20cは、物体(a→b→
c)の倒立縮小像を形成する役割を果たし、その倒立縮
小像は、それよりも後段のレンズ面20dによって拡大
され、かつ反転される結果、結像点Rには物体の正立等
倍像が結ばれるのである。
【0048】上記光学系においては、始点Sからレンズ
アレイAに向けて進行した光が、各レンズ面20a以外
の領域、すなわちホルダ部1の表面10aに向けて進行
しても、この光はその表面10aを覆う遮光膜4(4
a)によって遮られる。したがって、光がホルダ部1内
を通過してから各レンズ2内に進行しないようにするこ
とができるとともに、始点Sからの光がホルダ部1をそ
のまま透過して結像点Rに到達しないようにすることも
できる。また、各凹部3の遮光膜30は、レンズ2内に
入り込んだ光がその隣りのレンズ2に入り込むことや、
レンズ2を通過した光がその隣りの位置関係にあるレン
ズアレイ1Bのレンズ2Aに向けて入り込むことも有効
に防止する。ホルダ部1の裏面10bの遮光膜4(4
b)は、レンズ面20bの輪郭を規定しており、レンズ
アレイAのレンズ面20b以外の箇所からレンズアレイ
Aaに向けて不必要な光が進行することを阻止する役割
を果たす。
【0049】このように、遮光膜4,30は、光がホル
ダ部1をそのまま透過することを防止する機能や、互い
に隣り合うレンズどうしを光学的に分離させる機能を発
揮し、複数のレンズ間における光のクロストークを効果
的に防止する。したがって、上記構成のレンズアレイア
ッセンブリBによれば、鮮明な正立等倍像を得ることが
できる。なお、このレンズアレイアッセンブリBにおい
ては、レンズアレイAaについては複数の凹部3や遮光
膜4,30が設けられていないが、このような構成であ
っても、複数のレンズ2A間に光のクロストークが生じ
ないようにできることが確認されている。これは、レン
ズアレイAaの複数のレンズ2A間においてクロストー
クを生じる虞れがある光については、レンズアレイAa
内に進行しないように、それよりも前段のレンズアレイ
Aの凹部3や遮光膜4,30によって事前に遮断するこ
とができるからである。このように、レンズアレイAa
が遮光膜4,30を有しないものとすれば、このレンズ
アレイAaの製造工程において、遮光膜4,30を形成
するための塗装処理を省略することができ、レンズアレ
イアッセンブリBの製造コストをより安価にすることが
可能である。ただし、本願発明はこれに限定されず、レ
ンズアレイAaとして、レンズアレイAの遮光膜4,3
0と同様な遮光膜を有するものを用いてもかまわない。
【0050】また、このレンズアレイアッセンブリBに
おいて、3つの凸状のレンズ面20a,20c,20d
については、図8(a)を用いて説明した手法を用いて
金型に凹部を形成することにより、所定の正確な曲率を
もつ表面粗さの小さい面に仕上げることができる。ま
た、レンズ面20bについては、既述したとおり、金型
の所定箇所を平面状に仕上げればよく、やはりその表面
粗さの小さい面に仕上げることができる。したがって、
結像点Rには、解像度の高い像が得られることとなる。
さらに、複数の凹部3は、レンズアレイAのホルダ部1
の裏面10bに設けられており、ホルダ部1の表面10
aに複数の凹部3が設けられていない構成とされている
ために、始点Sから最初に光を受ける各レンズ面20a
を、複数の凹部3の制約を受けることなく、比較的大き
なサイズに形成することもできる。したがって、各レン
ズ面20aに対する入射光量を多くして、結像点Rに明
るい像を結ばせることも可能となる。
【0051】図12は、本願発明に係る光学装置の一例
を示している。
【0052】同図に示す光学装置Dは、原稿画像を読み
取るための画像読み取り装置として構成されている。こ
の光学装置Dは、透明カバー70、この透明カバー70
を上面に装着した合成樹脂製のケース71、このケース
71の底面部に組み付けられた基板72、この基板72
上にこの基板72の長手方向(図12では紙面に直交す
る方向)に間隔を隔てた列状に並べられて搭載されたた
とえばLEDからなる複数の光源73、これら複数の光
源73と同方向の列状に配されて基板72上に搭載され
た複数の受光素子74、および上述したレンズアレイア
ッセンブリBを具備して構成されている。
【0053】複数の受光素子74は、光電変換機能を有
するものであり、光を受けると、その受光量に対応した
出力レベルの信号(画像信号)を出力するものである。
レンズアレイアッセンブリBは、ケース71に設けられ
た凹溝75に嵌入されることにより、複数の受光素子7
4と透明カバー70との間に配されており、複数の受光
素子74の列方向に延びている。透明カバー70の表面
部のうち、レンズアレイアッセンブリBの各レンズ2,
2Aと対向する部分が、ライン状の画像読み取り対象領
域Saであり、複数の光源73から発せられた光は、ケ
ース71に形成された照明用光路76を進行してこの画
像読み取り対象領域Saに照射されるように構成されて
いる。原稿Gは、たとえばプラテンローラ77により透
明カバー70の表面に密着するようにして搬送される。
ただし、この光学装置Dがいわゆるハンディスキャナと
して構成される場合には、当然ながらプラテンローラ7
7は用いられない。
【0054】この光学装置Dにおいては、複数の光源7
3により原稿Gが照明され、この原稿Gによって反射さ
れた光がレンズアレイアッセンブリBによって受けられ
る。すると、この光はレンズアレイアッセンブリBの各
レンズ2,2Aによって集束されることとなり、複数の
受光素子74上には原稿Gの1ライン分の画像が正立等
倍で結像する。このため、各受光素子74からは原稿G
の1ライン分の画像に対応した出力レベルの画像信号が
出力される。原稿Dが副走査方向に送られるごとに上記
した画像読み取り対象領域Sa上の画像が読み取られる
こととなる。レンズアレイアッセンブリBは、細幅なブ
ロック状の2つのレンズアレイA,Aaを積層させた細
長状のものであるから、スペース効率の面からしても光
学装置Dの部品として好ましいものとなる。
【0055】図13〜図15は、本願発明の他の例を示
している。ただし、これらの図において、上述の実施形
態と同一または類似の要素には、上述の実施形態と同一
の符号を付している。
【0056】図13(a),(b)に示す構成において
は、各レンズ2の軸方向の一端部が、ホルダ部1の裏面
10bよりも下方に突出しており、裏面10bとレンズ
面20bとには適当な寸法s1の段差が設けられてい
る。このような構成によれば、各レンズ2の周面21が
裏面10bから立ち上がった構造となるために、この周
面21を利用して遮光膜4が各レンズ2の輪郭を正確に
規定するように塗装処理を容易かつ正確に施すことがで
きる。この場合の塗装処理方法の一例としては、たとえ
ば熱軟化性を有するインクをインクジェットプリンタに
よってホルダ部1の裏面10bにラフに塗布しておき、
その後この塗布されたインクを加熱する方法を用いるこ
とができる。このようにすれば、塗布されたインクを加
熱により軟化させてホルダ部1の裏面10bにおいて広
がらせることができ、インクが各レンズ2の周面21を
正確に取り囲む状態にすることが容易化される。
【0057】レンズ面20bとホルダ部1の裏面10b
とに段差を設けるためには、レンズ面20bを成形する
ための金型の所定部分に凹部を形成する必要がある。と
ころが、この場合の凹部は、レンズ面20bを平面にす
るための凹部であるから、球面または非球面の曲面をも
つ凹部を形成する場合とは異なり、その加工は容易であ
り、正確な平面に仕上げることが可能である。なお、本
願発明においては、レンズ2のレンズ面20aが形成さ
れている反対側の端部を表面10aから突出させること
により、レンズ面20aの外周部分とホルダ部1の表面
10aとに段差を設けた構成とすることもできる。
【0058】図14に示す構成においては、レンズアレ
イAのホルダ部1の裏面10bには遮光膜4bが設けら
れていない構成とされている。ただし、その代わりの手
段として、レンズアレイAaのホルダ部1Aの表面10
eに、遮光膜4eが設けられている。このような構成に
よれば、仮に各レンズ面20bおよびホルダ部1の裏面
10bのそれぞれからレンズアレイAaに向けて光が進
行しても、この光を遮光膜4eによって絞ることがで
き、結像に必要な各レンズ面20bからの所望の光のみ
を各レンズ面20cに入射させることができる。
【0059】図15に示す構成においては、各レンズ面
20aが凹状に形成されており、各レンズ2は、平凹レ
ンズとされている。このような構成のレンズアレイは、
たとえば2つの凸レンズアレイと組み合わせて使用する
ことにより、各凸レンズアレイによって発生する色収差
を解消するのに役立たせることができる。したがって、
図15に示す凹レンズタイプのレンズアレイが組み込ま
れた色消しタイプのレンズアレイアッセンブリを構成す
れば、カラー画像の結像用途に最適となる。
【0060】本願発明に係るレンズアレイ、レンズアレ
イアッセンブリ、および光学装置の各部の具体的な構成
は、上述の実施形態に限定されず、種々に設計変更自在
である。
【0061】たとえば、本願発明でいう遮光材は、塗装
処理により形成される塗装膜に限定されず、それ以外の
手法により形成される膜、あるいはフィルム状またはシ
ート状のものであってもかまわない。また、遮光材は、
光の吸収効率からすれば、黒色にすることが好ましい
が、やはりこれに限定されず、黒色に近い暗色系の色彩
のものにすることもできる。ホルダ部1の各凹部3を規
定する壁面を遮光材によって覆う手段としては、たとえ
ば黒色の物質を各凹部3内に充填する手段を採用するこ
とも可能である。
【0062】本願発明においては、レンズアレイの複数
のレンズは、たとえば2列あるいはそれ以上の列数に配
列されていてもかまわない。複数のレンズを縦横のそれ
ぞれに複数列に並べることにより、本願発明に係るレン
ズアレイをいわゆる面状レンズアレイとして構成し、一
定面積を有する像の結像用途に利用できるようにしても
かまわない。また、本願発明に係るレンズアレイは、レ
ンズアレイアッセンブリを形成するための部品として利
用されるだけではなく、たとえばそれ単独で用いること
も可能であり、レンズアレイの各レンズを凸レンズとし
ておけば、倒立縮小像の結像用途に利用することが可能
である。本願発明に係るレンズアレイアッセンブリは、
たとえば3つ以上のレンズアレイを組み合わせた構成と
することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るレンズアレイの一例を示す斜視
図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】本願発明に係るレンズアレイを製造する際の樹
脂成形工程を示す要部断面図である。
【図6】本願発明に係るレンズアレイを製造する際の樹
脂成形工程を示す要部断面図である。
【図7】本願発明との対比例を示す説明図である。
【図8】(a),(b)は、金型の加工例を示す説明図
である。
【図9】本願発明に係るレンズアレイアッセンブリの一
例を示す斜視図である。
【図10】図9に示すレンズアレイアッセンブリの断面
図である。
【図11】図9および図10に示すレンズアレイアッセ
ンブリの作用説明図である。
【図12】本願発明に係る光学装置の一例を示す断面図
である。
【図13】(a)は、本願発明に係るレンズアレイの他
の例を示す断面図であり、(b)は、(a)のXIII −
XIII 断面図である。
【図14】本願発明に係るレンズアレイアッセンブリの
他の例を示す断面図である。
【図15】本願発明に係るレンズアレイの他の例を示す
断面図である。
【符号の説明】
A,Aa レンズアレイ B レンズアレイアッセンブリ C 光軸 D 光学装置 G 原稿 1 ホルダ部 2,2A レンズ 3 凹部 4 遮光膜(遮光材) 10a 表面(ホルダ部の) 10b 裏面(ホルダ部の) 20a〜20c レンズ面 30 遮光膜(遮光材)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のレンズ面をそれぞれ有する複数の
    レンズと、これら複数のレンズどうしを繋ぎ、かつ上記
    各レンズの軸方向に間隔を隔てた第1および第2の面を
    有するホルダ部とが、透光性を有する合成樹脂により一
    体成形されているとともに、 上記ホルダ部の第1の面には、上記複数のレンズどうし
    の間に位置する凹部が複数形成されており、かつ、 上記各レンズは、上記第1の面寄りのレンズ面が平面状
    とされた平凸レンズまたは平凹レンズとされていること
    を特徴とする、レンズアレイ。
  2. 【請求項2】 上記ホルダ部の上記各凹部を規定する壁
    面は、黒色またはそれに近い暗色系の遮光材により覆わ
    れている、請求項1に記載のレンズアレイ。
  3. 【請求項3】 上記ホルダ部の第1の面は、黒色または
    それに近い暗色系の遮光材により覆われており、かつこ
    の遮光材により上記平面状とされたレンズ面の輪郭が規
    定されている、請求項1または2に記載のレンズアレ
    イ。
  4. 【請求項4】 上記各レンズのうち、上記平面状のレン
    ズ面が形成されている軸方向一端部は、上記ホルダ部の
    第1の面から突出している、請求項1ないし3のいずれ
    かに記載のレンズアレイ。
  5. 【請求項5】 上記ホルダ部の第2の面は、黒色または
    それに近い暗色系の遮光材により覆われている、請求項
    1ないし4のいずれかに記載のレンズアレイ。
  6. 【請求項6】 一対のレンズ面を有する凸レンズとして
    それぞれ形成された複数のレンズと、これら複数のレン
    ズどうしを繋ぎ、かつ上記各レンズの軸方向に間隔を隔
    てた第1および第2の面を有するホルダ部とが、透光性
    を有する合成樹脂により一体成形されたレンズアレイを
    複数備えているとともに、 これら複数のレンズアレイは、それらの各レンズの軸が
    合うように積層されており、かつ、 上記複数のレンズアレイの少なくとも1つは、そのホル
    ダ部の第1の面に上記複数のレンズどうしの間に位置す
    る凹部が複数形成されているとともに、上記第1の面寄
    りのレンズ面が平面状とされたものであることを特徴と
    する、レンズアレイアッセンブリ。
  7. 【請求項7】 上記複数のレンズアレイは、正立等倍の
    像を結像可能とされている、請求項6に記載のレンズア
    レイアッセンブリ。
  8. 【請求項8】 上記複数のレンズアレイとしては、第1
    のレンズアレイと、この第1のレンズアレイの背後に配
    された第2のレンズアレイとがあり、かつ、 上記第1のレンズアレイのホルダ部のうち、上記第2の
    レンズアレイに対面する面が、上記各凹部が形成された
    上記第1の面とされているとともに、上記第1のレンズ
    アレイの各レンズは、上記第2のレンズアレイに対面す
    るレンズ面が平面状とされた平凸レンズである、請求項
    6または7に記載のレンズアレイアッセンブリ。
  9. 【請求項9】 原稿を照明するための光源と、光電変換
    機能を有する複数の受光素子と、上記原稿から反射して
    きた光を集束させることにより上記原稿の画像を上記複
    数の受光素子上に結像させる結像手段と、を有してい
    る、光学装置であって、 上記結像手段として、請求項1ないし5のいずれかに記
    載のレンズアレイ、または請求項6ないし8のいずれか
    に記載のレンズアレイアッセンブリが用いられているこ
    とを特徴とする、光学装置。
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