JP2001263451A - トルクコンバータに取着されるセットブロックの溶接時における保持構造及び保持方法 - Google Patents

トルクコンバータに取着されるセットブロックの溶接時における保持構造及び保持方法

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JP2001263451A
JP2001263451A JP2000078469A JP2000078469A JP2001263451A JP 2001263451 A JP2001263451 A JP 2001263451A JP 2000078469 A JP2000078469 A JP 2000078469A JP 2000078469 A JP2000078469 A JP 2000078469A JP 2001263451 A JP2001263451 A JP 2001263451A
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JP
Japan
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set block
torque converter
fitted
holding
welding
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Application number
JP2000078469A
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English (en)
Inventor
Yukinori Fujimoto
幸紀 藤本
Takashi Todoroki
尚 轟
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Aisin AW Industries Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Industries Co Ltd
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  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン側の動力をトルクコンバータへ伝達
する為にフロントカバーの外周部に設けられるセットブ
ロックを、所定の位置に溶接する際に保持する構造の提
供。 【解決手段】 セットブロック1の下端中央にはボス4
を突出すると共に、ボス4はフロント部5に設けた座ぐ
り穴6に嵌め、セットブロック1の上に載せた閉塞治具
10の嵌入ピン11をセットブロック1のネジ穴3に嵌
めると共にツバ12は外周を拘束し、この状態で加圧シ
リンダー13にて押圧しながら溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンからの動力
をトルクコンバータヘ伝達する為に、フロントカバーに
取着されるセットブロックを正しく溶接するセットブロ
ック保持構造及び保持方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータとは周知の通りエンジ
ンの動力を、作動流体を媒体としてトランスミッション
へ伝えることが出来る一種の継手であり、エンジンによ
って回されるポンプインペラ、そして該ポンプインペラ
の回転により送り出される作動流体の動きを受けて回る
タービンランナ、さらにタービンランナから出た作動流
体の向きを変えてポンプインペラへ導くステータから構
成されている。
【0003】図4は一般的なトルクコンバータの断面を
示し、同図の(イ)はポンプインペラ、(ロ)はタービンラ
ンナ、(ハ)はステータを表わしている。そしてトルクコ
ンバータ外殻(ニ)内には作動流体が封入されており、エ
ンジンによってフロントカバー(ホ)と共にポンプインペ
ラ(イ)が回転することにより、作動流体を媒介としてタ
ービンランナ(ロ)が回り始め、ポンプインペラ(イ)とタ
ービンランナ(ロ)の回転数差が大きい間は、ステータ
(ハ)があることによるトルク増幅作用によってタービン
ランナ(ロ)は大きなトルク比で回転させられ、回転数差
が小さくなるとトルク増幅作用はなくなり、流体継手と
してポンプインペラ(イ)からタービンランナ(ロ)へ動力
が伝えられる。
【0004】ところで、フロントカバー(ホ)の外周部に
は複数個のセットブロック(ヘ)、(ヘ)…が取着されてい
て、エンジンからの動力はこのセットブロック(ヘ)、
(ヘ)…に形成されているネジ穴(ト)、(ト)…を介して行
われる。したがって、これらセットブロック(ヘ)、(ヘ)
…は所定の位置に正しく取着される必要があるが、フロ
ントカバー(ホ)の製作誤差やセットブロック(ヘ)、(ヘ)
…の位置決め誤差によって、所定の位置に取着されない
場合もある。
【0005】図5はセットブロック(ヘ)を位置決めして
フロントカバーに溶接する従来方法を示しているが、フ
ロントカバー(ホ)は固定テーブル(チ)の上に置かれて加
圧シリンダー(リ)により押圧される。この場合、セット
ブロック(ヘ)のネジ穴(ト)には位置決め治具(ル)の中心
に設けられて下方へ延びるピン(ヌ)が嵌っている。した
がってフロントカバー(ホ)上に置かれたセットブロック
(ヘ)はピン(ヌ)がネジ穴(ト)に嵌って押圧されること
で、ある程度の位置決めはなされるが、ネジ穴(ト)とピ
ン(ヌ)間にはクリアランスaが存在する為に、このクリ
アランスの範囲内でセットブロック(ヘ)は位置ズレを生
じる。
【0006】一方、セットブロック(ヘ)を溶接する際に
は、溶接ワイヤーの先端から不規則な方向に溶滴が離脱
し、一部の溶滴はスパッタと成って溶融池面に達しない
でセットブロック表面に付着し、時にはネジ穴に侵入す
る。したがってネジ穴にネジを螺合することが出来なく
なってしまうといった問題が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のセッ
トブロックの位置決めには上記のごとき問題がある。本
発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、フ
ロント部に取着されるセットブロックが正しく溶接され
るように、位置決め保持することが出来るセットブロッ
クの溶接時における保持構造及び保持方法を提供する。
一方ではセットブロックのネジ穴に溶接時に発生するス
パッタが侵入しないようにした保持構造を提供する。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明に係るトルクコンバ
ータに取着されるセットブロックの溶接時における保持
方法は、フロントカバーのフロント部に正しく位置決め
して溶接することが出来るようにしたセットブロックの
保持方法である。従来の位置決め治具に相当する閉塞治
具を有し、この閉塞治具によってフロントカバーのフロ
ント部に置かれるセットブロックを押えるが、該セット
ブロックの下面にはボスを突出し、このボスが嵌る座ぐ
り穴をフロント部に形成している。
【0009】そこでセットブロックのボスは座ぐり穴に
嵌って位置決めされ、セットブロックの上面からは閉塞
治具を当てて押圧する。この閉塞治具は嵌入ピンを中央
に突出し、周囲にはツバを下方に突出した形状となって
いて、嵌入ピンはセットブロックのネジ穴に嵌ると共
に、ツバはセットブロックの周囲を拘束することが出来
る。
【0010】すなわち、嵌入ピンがネジ穴に嵌ると共
に、セットブロックはツバに嵌って拘束される。閉塞治
具は上方からプレスにて押圧され、この状態で所定の箇
所が溶接されてフロントカバーに固定される。ところ
で、溶接に際しては、ボスが座ぐり穴に嵌り、又ツバが
セットブロックの外周を拘束することでスパッタがネジ
穴に侵入することはない。以下、本発明に係る実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
【実施例】図1は本発明のトルクコンバータに取着され
るセットブロック1とフロントカバー2を示している実
施例である。セットブロック1はその中央にネジ穴3を
貫通して設け、又中央下方にはボス4を形成している。
そしてフロントカバー2のフロント部5には座ぐり穴6
が設けられていて、この座ぐり穴6の内径Dはボス4の
外径dとほぼ等しく、ボス4が大きなクリアランスなく
嵌る寸法となっている。
【0012】座ぐり穴6の深さHはボス4の突出長さh
より大きくなっている為に、座ぐり穴6にボス4が嵌っ
た場合には下面7がフロント部5の表面8に接すことが
出来る。したがってセットブロック1は座ぐり穴6に嵌
ることでフロントカバー2の定位置に正しく位置決めさ
れる。
【0013】図2はフロントカバー2が固定テーブル9
に配置され、座ぐり穴6にセットブロック1が嵌り、そ
してセットブロック1の上には閉塞治具10を取付けて
いる場合を示している。閉塞治具10はその中央下方へ
嵌入ピン11が延ばし、外周下方にはツバ12を形成し
ている。そして嵌入ピン11はネジ穴3に嵌り、ツバ1
2はセットブロック1の外周を拘束し、セットブロック
1はツバ12の内部に嵌っている。
【0014】図3はセットブロック1がフロントカバー
2に正しく位置決めされ、そして上部に載っている閉塞
治具10を加圧シリンダー13にて押圧している場合で
あり、この状態でセットブロック1が溶接される。加圧
シリンダー13の下方にはピストンロッド14が延び、
ピストンロッド下端には押圧部15を備え、この押圧部
15が閉塞治具10に当っている。
【0015】ところで、溶接はセットブロック1の下端
外周であって、フロント部5との境界に行われるが、こ
の場合、本発明のセットブロック1はボス4を有してフ
ロント部5の座ぐり穴6に嵌っていることで、フロント
部表面とセットブロック間の僅かな隙間にスパッタが侵
入してネジ穴3に付着することはなく、又閉塞治具10
はツバ12を形成してセットブロック外周の上端部を拘
束している為に、閉塞治具10とセットブロック間の隙
間にスパッタが侵入することも出来ない。
【0016】以上述べたように、本発明に係るセットブ
ロック溶接方法はフロント部の座ぐり穴にセットブロッ
クに形成したボスを嵌め、セットブロックの上面には外
周にツバを形成した閉塞治具を嵌めてプレスで押圧した
状態で行うものであり、次のような効果を得ることが出
来る。
【0017】
【発明の効果】セットブロックをフロントカバーに溶接
する場合、セットブロックの下端に形成したボスをフロ
ント部の座ぐり穴に嵌める為に、該セットブロックの位
置決めは正しく行われる。そしてフロント部に位置決め
されたセットブロックには、中央に嵌入ピンと外周にツ
バを形成した閉塞治具の嵌入ピンをネジ穴に嵌め、又ツ
バはセットブロックの外周を拘束する為に、溶接時に発
生するスパッタがネジ穴に侵入することはない。そこで
嵌入ピンとネジ穴との間に隙間が介在しても、ボスが座
ぐり穴に嵌ることで正しく位置決めされる為に、この嵌
入ピンを備えない閉塞治具を使用することも出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセットブロックとフロントカバーの一
部。
【図2】フロントカバーのフロント部に形成した座ぐり
穴にセットブロックのボスを嵌め、上部には閉塞治具を
載せた場合。
【図3】閉塞治具をプレスにて押圧して溶接する本発明
の保持構造。
【図4】トルクコンバータの断面図。
【図5】従来の保持構造。
【符号の説明】
1 セットブロック 2 フロントカバー 3 ネジ穴 4 ボス 5 フロント部 6 座ぐり穴 7 下面 8 表面 9 固定テーブル 10 閉塞治具 11 嵌入ピン 12 ツバ 13 加圧シリンダー 14 ピストンロッド 15 押圧部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン側の動力をトルクコンバータへ
    伝達する為にフロントカバーの外周部に設けられるセッ
    トブロックを所定の位置に正しく溶接する際のセットブ
    ロック保持構造において、セットブロックの下端中央に
    ボスを突出すると共に、該ボスはフロント部に設けた座
    ぐり穴に嵌め、中央に嵌入ピンを下方へ延ばすと共に外
    周にはツバを下方に形成した閉塞治具を上記セットブロ
    ック上に配置して嵌入ピンをネジ穴に嵌め、一方のツバ
    は外周を拘束し、この閉塞治具をプレスによって押圧す
    ることを特徴とするトルクコンバータに取着されるセッ
    トブロックの溶接時における保持構造。
  2. 【請求項2】 上記閉塞治具として中央の嵌入ピンを無
    くし、外周に形成したツバによってセットブロックを拘
    束するようにした請求項1記載のトルクコンバータに取
    着されるセットブロックの溶接時における保持構造。
  3. 【請求項3】 エンジン側の動力をトルクコンバータへ
    伝達する為にフロントカバーの外周部に設けられるセッ
    トブロックを所定の位置に正しく溶接する際のセットブ
    ロック保持方法において、セットブロックの下端中央に
    突出したボスをフロント部の座ぐり穴に嵌めて位置決め
    し、セットブロックの上には閉塞治具を載せると共に嵌
    入ピンをネジ穴に嵌め、さらに外周に形成したツバによ
    って拘束し、そして閉塞治具をプレスによって押圧し、
    セットブロックの下端外周であるフロント部表面との境
    界を溶接することを特徴とするトルクコンバータに取着
    されるセットブロックの溶接時における保持方法。
  4. 【請求項4】 閉塞治具の嵌入ピンを無くし、外周に形
    成したツバによって拘束したトルクコンバータに取着さ
    れるセットブロックの溶接時における保持方法。
JP2000078469A 2000-03-21 2000-03-21 トルクコンバータに取着されるセットブロックの溶接時における保持構造及び保持方法 Pending JP2001263451A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101152427B1 (ko) 2010-10-15 2012-06-07 한국파워트레인 주식회사 토크 컨버터의 연결러그 결합방법 및 그 방법에 의해 제조된 토크 컨버터
KR20200113898A (ko) 2019-03-27 2020-10-07 셰플러코리아(유) 연결러그가 구비된 토크 컨버터
KR20200126493A (ko) 2019-04-30 2020-11-09 셰플러코리아(유) 연결러그가 구비된 토크 컨버터

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