JPH0735143Y2 - 油圧固定フランジ - Google Patents

油圧固定フランジ

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JPH0735143Y2
JPH0735143Y2 JP5795992U JP5795992U JPH0735143Y2 JP H0735143 Y2 JPH0735143 Y2 JP H0735143Y2 JP 5795992 U JP5795992 U JP 5795992U JP 5795992 U JP5795992 U JP 5795992U JP H0735143 Y2 JPH0735143 Y2 JP H0735143Y2
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JP
Japan
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hydraulic
flange
partition wall
chamber
peripheral surface
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JP5795992U
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JPH0618733U (ja
Inventor
剛志 加藤
剛 佐川
明 及川
Original Assignee
株式会社中村自工
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フライス刃物,ロータ
リシャー装置の回転刃等の回転工具が固定されるフラン
ジ部を備え、油圧力によって出力軸に固定する油圧固定
フランジに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の油圧固定フランジの一例を
示す側面断面図、図4は図3に示した油圧固定フランジ
における油圧動作の説明図である。
【0003】1は例えば特殊鋼によって形成された環状
のフランジ本体、2はフランジ本体1内において内周面
1aと平行に形成された環状の油圧室、3は内周面1aと
油圧室2との間に形成された隔壁、4は回転工具51がボ
ルト52によって固定されるフランジ部である。
【0004】フランジ本体1には、図4に示すように半
径方向に連通孔5が形成されており、連通孔5は、油圧
室2と外周面において開口するねじ孔6とに連通してい
る。ねじ孔6には、ホースニップル7がねじ込まれ、こ
のホースニップル7に高圧の作動油を供給する油圧ホー
ス(図示省略)を連結し、ホースニップル7を緩めること
によりホースニップル7の貫通孔(図示省略),ねじ孔6
及び連通孔5を通して高圧の作動油が油圧室2に充填さ
れ、ホースニップル7を締めることにより油圧室2及び
連通路5が封止される。油圧室2に高圧の作動油が充填
されたとき、油圧室2は、作動油の圧力によって膨張す
るように変形する。この時、油圧室2の周壁において相
対的に薄く強度の低い隔壁3は、2点鎖線によって示す
ように弾性変形する。
【0005】図3に示すようにフランジ本体1の中空部
にフライス装置やロータリシャー装置の出力軸である回
転軸53が挿通された状態で、油圧室2に高圧の作動油が
充填された場合、隔壁3が膨出しようとするため、内周
面1aは、作動油の圧力に対応する力で回転軸53に圧接
する。この時、内周面1aと回転軸53との間に発生する
摩擦力によって、油圧固定フランジは、回転軸53に固定
されて回転工具51に対して回転軸53の回転力が伝達可能
となる。回転力を伝達された回転工具51は、例えば金属
材料などの加工材料を切断したり、切削したりする。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記構成の油圧固定フ
ランジにおいて、強い回転力を回転工具51に伝達しよう
とする場合、作動油を回転力に対応させて高圧化する必
要がある。図4に基づいて説明したように、内周面1a
が回転軸53に圧接しない場合、作動油の圧力によるフラ
ンジ本体1の変形は、隔壁3において優先的に発生す
る。しかしながら、図5の説明図において示すように、
内周面1aが回転軸53に圧接して回転軸53によって隔壁
3が膨出方向において拘束される場合、フランジ本体1
における変形は、油圧室2とフランジ本体1の外周面1
bとの間に形成される厚い隔壁8において発生する。隔
壁8の変形によって外周面1bが湾曲するように変形し
て、フランジ部4が中心軸Lの直交面に対して角度θ傾
くように変形する。このことにより、フランジ部4に固
定されている回転工具51も変形し、回転工具51は、加工
時に加工材料(図示省略)に対して角度θ傾斜して当接す
る。このようにフランジ部4が変形したときには、加工
材料に対する回転工具51の正確な位置決めが困難となっ
て加工精度が低下し、さらに回転工具51が傾斜して加工
材料に当接するため、加工面においてバリが生じたり、
加工面が粗くなったりして加工材料の表面品位が低下
し、また短時間で回転工具51が破損することがある。
【0007】本考案の目的は、上記の問題を解決するた
め出力軸に対する固定時におけるフランジ部の変形が防
止される油圧固定フランジを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本考案は、環状に形成されたフランジ本体と、この
フランジ本体内に内周面に沿って設けられた油圧室と、
この油圧室と前記フランジ本体内周面との間に形成され
た内側隔壁と、フランジ本体外周面に形成されたフラン
ジ部とを備え、前記油圧室に高圧の作動油が充填される
と共に、前記内側隔壁を膨出させて外部装置の出力軸外
周面にフランジ本体内周面が圧接する油圧固定フランジ
において、油圧室と前記フランジ部との間に中空室を設
け、油圧室に高圧の作動油が充填されたときに、油圧室
と前記中空室との間に形成された外側隔壁を中空室に膨
出させるように構成したことを特徴とする。さらに、前
記外側隔壁は、前記フランジ本体の半径方向において前
記内側隔壁より厚いことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の手段によれば、フランジ本体内におい
て、油圧室とフランジ部との間に中空室を設けて、前記
油圧室と前記中空室との間に形成された外側隔壁によっ
て、出力軸に対する固定時に油圧室に高圧の作動油を充
填した場合、前記外側隔壁が中空室に膨出する。さらに
外側隔壁は内側隔壁より厚いことにより、油圧室に高圧
の作動油を充填した場合、内側隔壁が優先的に膨出す
る。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、図1及び図2において図3乃至図5に基づい
て説明した部材に対応する部材については、同一符号を
付して説明を省略する。
【0011】図2は本考案の一実施例である油圧固定フ
ランジの概略構成を示す側面断面図、図1は回転軸に固
定した第1実施例の説明図である。
【0012】フランジ本体1内においては、外周面1b
と油圧室2との間に環状の中空室11が形成されて、この
中空室11と油圧室2との間に隔壁3より厚い隔壁12を形
成する。
【0013】回転軸53に対する油圧固定フランジの固定
時、油圧室2に高圧の作動油Fが充填されることによ
り、許容圧力の範囲内において作動油Fの圧力に対応し
油圧室2は膨張してフランジ本体1を変形させる。この
時、隔壁3は、隔壁12より薄いため、優先的に膨出して
内周面1aを回転軸53に圧着させ、内周面1aを回転軸53
に圧着することにより、膨出できなくなって変形が制限
される。強い回転力を伝達するため、十分高い圧力の作
動油Fを油圧室2に充填した場合、油圧室2は、内周面
1aが回転軸53に圧着するまで隔壁3を膨出させ、さら
に隔壁12を膨出させる。膨出した隔壁12は、図1に示す
ように環状の中空室11内において中空室11の内側の周面
を湾曲させる。ここで中空室11の半径方向の厚さは、隔
壁12の膨出量を最大にしたときに、中空室11の内側の周
面が外側の周面に接触しないように設定されている。こ
のことにより、隔壁12の変形は、フランジ本体1におい
て中空室11の外側に対して影響を与えない。このため、
フランジ本体1の外周面1b及びフランジ部4が変形す
ることを防止できる。
【0014】本実施例の油圧固定フランジによれば、フ
ランジ部4の変形が防止されることにより、回転工具51
の変形を防止でき、結果として加工材料に対して回転工
具51を高精度に位置決めでき、さらに回転工具51の
傾きを防止できるので、加工材料の加工面を高品位に加
工でき、かつ回転工具51の寿命が低下することを防止で
きる。
【0015】
【考案の効果】以上、説明したように、本考案によれ
ば、フランジ本体内において、油圧室とフランジ部との
間の中空室を設けて、前記油圧室と前記中空室との間に
形成された外側隔壁によって、出力軸に対する固定時に
油圧室に高圧の作動油を充填した場合、前記外側隔壁が
中空室に膨出することにより、中空室の外側にあるフラ
ンジ部の変形を防止できるので、例えばフランジ部に固
定された回転工具の変形や傾きを防止でき、さらに外側
隔壁は内側隔壁より厚いことにより、油圧室に高圧の作
動油を充填した場合、内側隔壁が優先的に膨出するた
め、作動油の圧力を効率よく出力軸に対する圧着力に変
換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である油圧固定フランジの回
転軸に対する固定時の説明図である。
【図2】本実施例の概略構成を示す側面断面図である。
【図3】従来の油圧固定フランジの一例を示す側面断面
図である。
【図4】図3に示した油圧固定フランジにおける油圧動
作の説明図である。
【図5】図3に示した油圧固定フランジの回転軸に対す
る固定時の説明図である。
【符号の説明】
1…フランジ本体、 2…油圧室、 3…隔壁、 4…
フランジ部、 11…中空室、 12…隔壁、 51…回転工
具、 53…回転軸、 F…作動油。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状に形成されたフランジ本体と、この
    フランジ本体内に内周面に沿って設けられた油圧室と、
    この油圧室と前記フランジ本体内周面との間に形成され
    た内側隔壁と、フランジ本体外周面に形成されたフラン
    ジ部とを備え、前記油圧室に高圧の作動油が充填される
    と共に、前記内側隔壁を膨出させて外部装置の出力軸外
    周面にフランジ本体内周面が圧接する油圧固定フランジ
    において、油圧室と前記フランジ部との間に中空室を設
    け、油圧室に高圧の作動油が充填されたときに、油圧室
    と前記中空室との間に形成された外側隔壁を中空室に膨
    出させるように構成したことを特徴とする油圧固定フラ
    ンジ。
  2. 【請求項2】 前記外側隔壁は、前記フランジ本体の半
    径方向において前記内側隔壁より厚いことを特徴とする
    請求項1記載の油圧固定フランジ。
JP5795992U 1992-08-18 1992-08-18 油圧固定フランジ Expired - Lifetime JPH0735143Y2 (ja)

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JP5795992U JPH0735143Y2 (ja) 1992-08-18 1992-08-18 油圧固定フランジ

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JP5795992U JPH0735143Y2 (ja) 1992-08-18 1992-08-18 油圧固定フランジ

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Publication Number Publication Date
JPH0618733U JPH0618733U (ja) 1994-03-11
JPH0735143Y2 true JPH0735143Y2 (ja) 1995-08-09

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ID=13070560

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JP5795992U Expired - Lifetime JPH0735143Y2 (ja) 1992-08-18 1992-08-18 油圧固定フランジ

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JPH0618733U (ja) 1994-03-11

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