JP2001193817A - トルクコンバータに取着されるセットブロックの溶接時における保持装置及び保持方法 - Google Patents

トルクコンバータに取着されるセットブロックの溶接時における保持装置及び保持方法

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JP2001193817A
JP2001193817A JP2000003408A JP2000003408A JP2001193817A JP 2001193817 A JP2001193817 A JP 2001193817A JP 2000003408 A JP2000003408 A JP 2000003408A JP 2000003408 A JP2000003408 A JP 2000003408A JP 2001193817 A JP2001193817 A JP 2001193817A
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JP
Japan
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set block
front cover
attached
positioning jig
screw
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Application number
JP2000003408A
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English (en)
Inventor
Kenji Kuroda
賢治 黒田
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Aisin AW Industries Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン側の動力をトルクコンバータへ伝達
する為にフロントカバーの外周部に設けられるセットブ
ロックを所定の位置に溶接する際に保持する装置であ
り、フロントカバーの製作寸法に僅かな誤差があって
も、セットブロックは正しく溶接されるように位置決め
保持することが出来る装置の提供。 【解決手段】 フロントカバー1を載置する固定テーブ
ル4を備え、プレス5のラム下端には位置決め治具3を
回転自在に取着し、この位置決め治具3の下面にはネジ
9を突出し、ネジ9にはセットブロック2を螺合して取
付け、フロント部7にセットブロック2を当接状態で保
持して溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンからの動力
をトルクコンバータヘ伝達する為に、フロントカバーに
取着されるセットブロックを正しく溶接するセットブロ
ック保持装置及び保持方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータとは周知の通りエンジ
ンの動力を、作動流体を媒体としてトランスミッション
へ伝えることが出来る一種の継手であり、エンジンによ
って回されるポンプインペラ、そして該ポンプインペラ
の回転により送り出される作動流体の動きを受けて回る
タービンランナ、さらにタービンランナから出た作動流
体の向きを変えてポンプインペラへ導くステータから構
成されている。
【0003】図2は一般的なトルクコンバータの断面を
示し、同図の(イ)はポンプインペラ、(ロ)はタービンラ
ンナ、(ハ)はステータを表わしている。そしてトルクコ
ンバータ外殻(ニ)内には作動流体が封入されており、エ
ンジンによってフロントカバー(ホ)と共にポンプインペ
ラ(イ)が回転することにより、作動流体を媒介としてタ
ービンランナ(ロ)が回り始め、ポンプインペラ(イ)とタ
ービンランナ(ロ)の回転数差が大きい間は、ステータ
(ハ)があることによるトルク増幅作用によってタービン
ランナ(ロ)は大きなトルク比で回転させられ、回転数差
が小さくなるとトルク増幅作用はなくなり、流体継手と
してポンプインペラ(イ)からタービンランナ(ロ)へ動力
が伝えられる。
【0004】ところで、フロントカバー(ホ)の外周部に
は複数個のセットブロック(ヘ)、(ヘ)…が取着されてい
て、エンジンからの動力はこのセットブロック(ヘ)、
(ヘ)…に形成されているネジ穴(ト)、(ト)…を介して行
われる。したがって、これらセットブロック(ヘ)、(ヘ)
…は所定の位置に正しく取着される必要があるが、フロ
ントカバー(ホ)の製作誤差やセットブロック(ヘ)、(ヘ)
…の位置決め誤差によって、所定の位置に取着されない
場合もある。
【0005】図3はセットブロック(ヘ)を位置決めして
フロントカバーに溶接する従来方法を示しているが、フ
ロントカバー(ホ)は固定テーブル(チ)の上に置かれて加
圧シリンダー(リ)により押圧される。この場合、セット
ブロック(ヘ)のネジ穴(ト)には位置決め治具(ル)の中心
に設けられて下方へ延びるピン(ヌ)が嵌っている。した
がってフロントカバー(ホ)上に置かれたセットブロック
(ヘ)はピン(ヌ)がネジ穴(ト)に嵌って押圧されること
で、ある程度の位置決めはなされるが、ネジ穴(ト)とピ
ン(ヌ)間にはクリアランスが存在すると共に、フロント
カバー(ホ)自体が所定の寸法にて製作されていない場合
には上記セットブロック(ヘ)の位置は正しくない。
【0006】図4は製作されたフロントカバー(ホ)のフ
ロント部(オ)がテーパー角θを有している場合である。
すなわちフロント部(オ)はテーパー角θをもって傾斜し
ているが、従来の位置決め固定方法では傾斜した状態の
フロント部(オ)にセットブロック(ヘ)が同図(b)に示す
ように溶接され、ネジ穴(ト)の中心軸は当然傾斜する。
【0007】(a)に示すように傾斜したフロント部(オ)
にセットブロック(ヘ)を置いてネジ穴(ト)にピン(ヌ)を
嵌合した状態で押圧するならば、フロント部(オ)は図3
に示すように変形し、その状態で溶接されるならば加圧
シリンダー(リ)の押圧力を解除することでフロント部
(オ)は弾性回復して元の形状に戻り、(b)に示すように
なる。すなわち、フロントカバーの中心軸とネジ穴(ト)
の中心軸は平行とならず、その為にネジ穴(ト)に螺合し
て連結するネジには曲げ応力が発生し、トルクコンバー
ターの回転に伴う繰り返し応力にてネジが破損したり、
フロントカバーに亀裂が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のセッ
トブロックの位置決めには上記のごとき問題がある。本
発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、フ
ロントカバーの製作寸法に僅かな誤差があっても、フロ
ント部に取着されるセットブロックは正しく溶接される
ように、位置決め保持することが出来るトルクコンバー
タに取着されるセットブロックの溶接時における保持装
置及び保持方法を提供する。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明に係るトルクコンバ
ータに取着されるセットブロックの溶接時における保持
方法はフロントカバーのフロント部に正しく位置決めし
て溶接することが出来るようにしたセットブロックの保
持方法である。従来と同じく位置決め治具を有し、この
位置決め治具にてフロントカバーのフロント部に置かれ
たセットブロックを保持するが、上記位置決め治具には
ネジが設けられていて、このネジはセットブロックのネ
ジ穴に螺合する。
【0010】ネジに螺合したセットブロックは位置決め
治具の下面と全面で当接した状態で降下してフロント部
に接する。ここでフロントカバーは固定テーブル上に置
かれ、位置決め治具のネジに螺合したセットブロックと
の間に挟まれるが、フロント部は変形することはなく、
比較的小さな力で接する状態にある。したがってセット
ブロックの下面と固定テーブル上面は互いに平行であ
り、フロント部が傾斜している場合にはセットブロック
が片当りして下面との間には隙間が形成される。以下、
本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
【実施例】図1は本発明のトルクコンバータに取着され
るセットブロックの溶接時における保持装置を示してい
る実施例である。同図の1はフロントカバー、2はセット
ブロック、3は位置決め治具、4は固定テーブル、5はプ
レスをそれぞれ示している。ここでフロントカバー1は
固定テーブル4上に載置されて中心が位置決めされる。
位置決め手段は限定しないが、例えば外周部6を拘束し
たり、又はフロント部の中心を拘束することが出来る。
【0012】同図に示しているフロントカバー1はその
フロント部7が外側部6に対して垂直でなく、僅かに傾斜
している。したがって正しく位置決めされて固定テーブ
ル4上に載置されるフロントカバー1はそのフロント部7
が固定テーブル4の上面と片当りして隙間8が形成されて
いる。
【0013】一方のセットブロック2は位置決め治具3の
中心下面から下方へ延びているネジ9に取り付けられて
いる。すなわち、ネジ9はセットブロック中心のネジ穴
に螺合し、位置決め治具3と互いに接した状態で取付け
られる。この位置決め治具3はプレス5下方へ延びるラム
10の下端に回転自在に取着され、ラム10が伸びるこ
とでセットブロック2は降下し、フロント部7に接する。
【0014】位置決め治具3のネジ9にセットブロック2
を取付ける際には上昇しておき、正しく取付けした状態
で降下してフロント部7に接した位置で停止する。この
際フロント部7が押圧されて変形することはなく、プレ
ス5の能力も該フロント部7を変形させる程大きくはな
い。同図のフロント部7は傾斜している為に、固定テー
ブル4と片当りすると同時に、セットブロック2はフロン
ト部7に片当りして隙間11が形成される。
【0015】ところで、上記セットブロック2は図1に示
している状態で、すなわちセットブロック2が片当り状
態で溶接される。したがってセットブロック2はフロン
トカバーの中心から所定の半径上に、しかもそのネジ穴
はフロントカバーの中心軸と平行を保った状態で溶接さ
れる。
【0016】溶接された後は、位置決め治具3を取外さ
なくてはならないが、その為に位置決め治具3を回転し
てネジ9をネジ穴から外す。この際、位置決め治具3を回
転することでラム10が後退するようにしている。例え
ば油圧プレスであれば、切り替え弁を切り替えて、ラム
10が上昇した分だけ作動油がタンクへ戻されるように
すればよい。
【0017】以上述べたように、本発明に係るセットブ
ロックの保持方法は、プレスラムの下端に取着されてい
る位置決め治具のネジにセットブロックを螺合し、固定
テーブル上に正しく載置したフロントカバーのフロント
部に接した状態で保持して溶接するものであり、次のよ
うな効果を得ることが出来る。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るセットブロックの保持方法
は、プレスラムの下端に取着されている位置決め治具の
ネジにセットブロックを螺合し、固定テーブル上に正し
く載置したフロントカバーのフロント部に接した状態で
保持して溶接することが出来る。そこで、フロントカバ
ーが所定の形状に製作されていない場合、例えばフロン
ト部が傾斜している場合には、該フロント部にセットブ
ロックが片当り状態で接し、一部に隙間を残した状態で
溶接される。
【0019】したがって、固定テーブル上に正しく位置
決めされて載置されたフロントカバーのフロント部に、
正しく位置決めされて保持された状態でセットブロック
が溶接されるために、各セットブロック及びそのネジ穴
はフロントカバーの中心軸から所定の半径上に、該中心
軸と平行をなして取着される。そして、セットブロック
はフロント部に接した状態で溶接され、フロント部を押
圧して変形させない為に、位置決め治具を取外した後で
弾性回復によりセットブロックのネジ穴の位置並びに方
向が変わることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセットブロック保持装置を示す実施
例。
【図2】トルクコンバータの具体例。
【図3】従来のセットブロックの保持装置。
【図4】フロントカバーのフロント部が傾斜している場
合。
【符号の説明】
1 フロントカバー 2 セットブロック 3 位置決め治具 4 固定テーブル 5 プレス 6 外側部 7 フロント部 8 隙間 9 ネジ 10 ラム 11 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン側の動力をトルクコンバータへ
    伝達する為にフロントカバーの外周部に設けられるセッ
    トブロックを所定の位置に正しく溶接する際に保持する
    装置において、フロントカバーを正しく位置決めして載
    置する固定テーブルを備え、一方、プレスのラム下端に
    は位置決め治具を回転自在に取着し、該位置決め治具の
    下面にはネジを突出し、該ネジにはセットブロックを螺
    合して取付けると共に、フロントカバーのフロント部に
    セットブロックを当接状態で保持することを特徴とする
    トルクコンバータに取着されるセットブロックの溶接時
    における保持装置。
  2. 【請求項2】 エンジン側の動力をトルクコンバータへ
    伝達する為にフロントカバーの外周部に設けられるセッ
    トブロックを所定の位置に正しく溶接する際に保持する
    方法において、フロントカバーを固定テーブル上に正し
    く位置決めして載置し、一方、プレスのラム下端には位
    置決め治具を回転自在に取着すると共に、該位置決め治
    具の下面にはネジを突出し、該ネジにセットブロックを
    螺合して取付け、上記プレスラムを伸ばして位置決め治
    具を降下することでフロントカバーのフロント部にセッ
    トブロックを当接保持し、この状態でセットブロックを
    溶接することを特徴とするトルクコンバータに取着され
    るセットブロックの溶接時における保持方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104308438A (zh) * 2014-09-02 2015-01-28 重庆红宇精密工业有限责任公司 一种液力变矩器盖轮总成连接块焊接夹具及其工艺
GB2517429A (en) * 2013-08-19 2015-02-25 Jaguar Land Rover Ltd Method and apparatus for aligning engine and transmission

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