JP2002349664A - ボールねじ装置 - Google Patents

ボールねじ装置

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JP2002349664A
JP2002349664A JP2001156521A JP2001156521A JP2002349664A JP 2002349664 A JP2002349664 A JP 2002349664A JP 2001156521 A JP2001156521 A JP 2001156521A JP 2001156521 A JP2001156521 A JP 2001156521A JP 2002349664 A JP2002349664 A JP 2002349664A
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JP
Japan
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nut
annular seal
seal body
ball screw
resin
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JP2001156521A
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English (en)
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Takayuki Yabe
孝之 矢部
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立工数を低減することのできるボールねじ
装置を提供する。 【解決手段】 環状シール体16をナット14に固定す
る際に環状シール体16の外周面をナット14の内周面
に嵌合させた状態で環状シール体16の外周面に複数の
樹脂充填穴22をドリル25で形成する。その後、環状
シール体16の外周面に形成された樹脂充填穴22に溶
融樹脂24を充填し、樹脂充填穴22に充填された溶融
樹脂24で環状シール体16をナット14に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転運動を直線運
動に可逆的に変換するボールねじ装置に関し、特に、ボ
ールねじ装置のナットとねじ軸との間隙をシールする環
状シール体をナットに固定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】回転運動を直線運動に可逆的に変換する
機構として、たとえば、図4に示されるようなボールね
じ装置10が知られている。このボールねじ装置10は
断面が円形のねじ軸11を備えており、ねじ軸11の外
周面には螺旋状の転動体転動溝12が形成されている。
また、ボールねじ装置10は上記転動体転動溝12に多
数の球状転動体13を介して係合するナット14と、こ
のナット14とねじ軸11との間隙をシールする環状シ
ール体16とを備えており、環状シール体16は複数本
の止めネジ17によりナット14の内周面に固定されて
いる。なお、ナット14の内周面には転動体転動溝12
との間に球状転動体13の転走路を画成する溝15が螺
旋状に形成されている。
【0003】ところで、このようなボールねじ装置は、
従来、次のような方法で環状シール体16をナット14
に固定して組立てられている。すなわち、環状シール体
16をナット14に固定する場合、従来においては、図
5に示すように、先ず、ナット14の端部に複数の通し
孔19をドリル等で形成し、この通し孔19にねじ切り
加工を施した後、環状シール体16の外周面をナット1
4の内周面に嵌め込んだ状態で通し孔19にドリルを通
して環状シール体16の外周面に複数の穴部18を形成
し、通し孔19に止めネジ17をねじ込んで環状シール
体16をナット14に固定している。このため、従来で
は、通し孔19にねじ切り加工を施す工程や加工後にバ
リを除去する工程などを必要とし、ボールねじ装置の組
立に多くの工程を要していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来に
おいては、環状シール体16をナット14に固定する場
合、先ず、ナット14の端部に複数の通し孔19をドリ
ル等で形成し、この通し孔19にねじ切り加工を施した
後、環状シール体16の外周面をナット14の内周面に
嵌め込んだ状態で通し孔19にドリルを通して環状シー
ル体16の外周面に複数の穴部18を形成し、通し孔1
9に止めネジ17をねじ込んで環状シール体16をナッ
ト14に固定しているため、ナット14に形成された通
し孔19にねじ切り加工を施す工程やねじ切り加工後に
バリを除去する工程などを必要とし、ボールねじ装置の
組立に多くの工程を要するという問題があった。また、
環状シール体16をナット14に固定する手段として止
めネジ17を用いていたため、使用中に止めネジ17が
緩んで環状シール体16のシール性を低下させることが
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に係るボールねじ装置は、外周
面に螺旋状の転動体転動溝を有するねじ軸と、このねじ
軸の前記転動体転動溝に多数の球状転動体を介して係合
するナットと、このナットと前記ねじ軸との間隙をシー
ルする環状シール体と、この環状シール体の外周面に凹
設された複数の樹脂充填穴と、これらの樹脂充填穴に対
応して前記ナットの端部に形成された複数の貫通孔とを
備えたボールねじ装置であって、前記環状シール体は前
記樹脂充填穴および前記貫通孔に充填された溶融樹脂に
より前記ナットに固定されていることを特徴とする。
【0006】このような構成であると、環状シール体を
ナットに固定する手段として止めネジを用いる必要がな
いので、止めネジの緩みによる弊害を防止できる。ま
た、止めネジを用いることなく環状シール体をナットに
固定することが可能となり、環状シール体をナットに固
定する際にナットに形成された通し孔にねじ切り加工を
施す工程やねじ切り加工後にバリを除去する工程などが
不要となるので、ボールねじ装置の組立工数を低減する
ことができる。
【0007】この場合、請求項2に係る発明のボールね
じ装置のように、環状シール体を透明材料で形成するこ
とにより、樹脂充填穴および貫通孔に溶融樹脂が充填さ
れたか否かを目視で容易に確認することができる。さら
に、請求項3に係る発明のボールねじ装置のように、溶
融樹脂に着色用の染料を添加することにより、樹脂充填
穴および貫通孔に溶融樹脂が充填されたか否かを目視で
より容易に確認することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
るボールねじ装置の断面図を示している。同図におい
て、本実施形態に係るボールねじ装置21は断面が円形
のねじ軸11を備えており、このねじ軸11の外周面に
は螺旋状の転動体転動溝12が形成されている。また、
ボールねじ装置21は上記転動体転動溝12に多数の球
状転動体13を介して係合するナット14と、このナッ
ト14とねじ軸11との間隙をシールする環状シール体
16とを備えており、ナット14の内周面には、転動体
転動溝12との間に球状転動体13の転走路を画成する
溝15が螺旋状に形成されている。
【0009】環状シール体16は、透明な樹脂から形成
されている。また、環状シール体16は、図2に示す方
法でナット14に固定されている。すなわち、環状シー
ル体16をナット14に固定する場合には、先ず、ナッ
ト14の内周面に環状シール体16の外周面を嵌め込
む。次に、この状態でナット14の外面にドリル25の
先端を押し当て、このドリル25でナット14の端部に
複数の貫通孔23を形成すると共に環状シール体16の
外周面に複数の樹脂充填穴22を形成する。その後、ナ
ット14の端部に形成された複数の貫通孔23と環状シ
ール体16の外周面に形成された樹脂充填穴22に溶融
樹脂24を充填すると、貫通孔23および樹脂充填穴2
2に充填された溶融樹脂24によって環状シール体16
がナット14に固定される。
【0010】このように、環状シール体16の外周面を
ナット14の内周面に嵌合させた状態で環状シール体1
6の外周面に樹脂充填穴22を形成し、この樹脂充填穴
22に溶融樹脂24を充填することにより、止めネジを
用いることなく環状シール体16をナット14に固定す
ることが可能となる。従って、環状シール体16をナッ
ト14に固定する手段として止めネジを用いる必要がな
いので、止めネジの緩みによる弊害を防止できる。ま
た、環状シール体16をナット14に固定する際にナッ
トに形成された通し孔にねじ切り加工を施す工程やねじ
切り加工後にバリを除去する工程などが不要となるの
で、ボールねじ装置の組立工数を低減することができ
る。
【0011】なお、本発明は上述した一実施形態に限定
されるものではない。たとえば環状シール体16を透明
な樹脂で形成し、環状シール体16をナット14に固定
する際に染料が添加された溶融樹脂を充填するようにし
てもよい。このようにすれば、溶融樹脂が充填されたか
否かを目視で確認できるため、環状シール体16をナッ
ト14に確実に固定することができる。
【0012】また、図3に示すように、環状シール体1
6の外周面とナット14の内周面との間に僅かな隙間2
6を意図的に形成しておき、この状態で溶融樹脂24を
充填するようにしてもよい。このようにすれば、環状シ
ール体16の外周面とナット14の内周面との間に形成
された隙間25に溶融樹脂24が流入し、環状シール体
16の外周面とナット14の内周面が溶融樹脂24によ
って結合されるので、溶融樹脂24の抜け止めになり、
環状シール体16をナット14に強固に固定することが
できる。
【0013】また、上述した実施形態では環状シール体
16の外周面に樹脂充填穴22を形成する手段としてド
リルを用いたが、ドリル以外の穴明け機を用いて環状シ
ール体16の外周面に樹脂充填穴22を形成するように
してもよい。また、上述の実施形態では樹脂充填穴22
の形成は環状シール体16をナット14に嵌合させ、ド
リルによってナット14の貫通孔23の加工と同時に行
ったが、環状シール体16をナット14に嵌合させない
でナット14の端部に貫通孔23を加工しておき、次に
環状シール体16をナット14に嵌合させた後、貫通孔
23にドリルを通して樹脂充填穴22を環状シール体1
6に加工してもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るボー
ルねじ装置によれば、環状シール体をナットに固定する
手段として止めネジを用いる必要がないので、止めネジ
の緩みによる弊害を防止できる。また、環状シール体を
ナットに固定する際にナットに形成された通し孔にねじ
切り加工を施す工程やねじ切り加工後にバリを除去する
工程などが不要となるので、ボールねじ装置の組立工数
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るボールねじ装置の断
面図である。
【図2】図1のボールねじ装置において、環状シール体
をナットに固定する手順を示す図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図4】従来のボールねじ装置の断面図である。
【図5】図4のボールねじ装置において、環状シール体
をナットに固定する手順を示す図である。
【符号の説明】
11 ねじ軸 12 転動体転動溝 13 球状転動体 14 ナット 16 環状シール体 22 樹脂充填穴 23 貫通孔 24 溶融樹脂 25 ドリル 26 間隙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に螺旋状の転動体転動溝を有する
    ねじ軸と、このねじ軸の前記転動体転動溝に多数の球状
    転動体を介して係合するナットと、このナットと前記ね
    じ軸との間隙をシールする環状シール体と、この環状シ
    ール体の外周面に凹設された複数の樹脂充填穴と、これ
    らの樹脂充填穴に対応して前記ナットの端部に形成され
    た複数の貫通孔とを備えたボールねじ装置であって、前
    記環状シール体は前記樹脂充填穴および前記貫通孔に充
    填された溶融樹脂により前記ナットに固定されているこ
    とを特徴とするボールねじ装置。
  2. 【請求項2】 前記環状シール体を透明材料で形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のボールねじ装置。
  3. 【請求項3】 前記溶融樹脂に着色用の染料を添加した
    ことを特徴とする請求項2記載のボールねじ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010156390A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Shangyin Sci & Technol Co Ltd ボールスクリュー
WO2013054513A1 (ja) 2011-10-12 2013-04-18 日本精工株式会社 ボールねじの製造方法、ボールねじ

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