JP2001262778A - 開口補強筋及び開口の補強方法 - Google Patents
開口補強筋及び開口の補強方法Info
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Abstract
る開口補強筋及び開口の補強方法を提供する。 【解決手段】 開口4が設けられる部位を側方から挟む
ように設けられ、かつ基礎1の高さ方向に長尺な一対の
側方補強筋11・11と、一対の側方補強筋11・11
を連結する連結筋12とを備えた第1補強筋10と、側
方補強筋11・11間に亙って設けられる第2補強筋2
0とを備えている開口補強筋5を用いて上記課題を解決
した。
Description
られる開口の周囲を補強する開口補強筋及び開口の補強
方法に関する。
報に示すように、建物の基礎を鉄筋コンクリートで施工
するにあたって、基礎に開口を形成する場合がある。こ
の場合、開口周囲の基礎部分を補強すべく、基礎の鉄筋
を組む際に、開口が設けられる部位の周囲に補強筋を設
ける。
には様々な使用目的があり(例えば、換気口や基礎内部
の点検口等)、開口は使用目的によって様々な大きさに
形成される。従来は、開口の大きさによって異なる補強
筋を用いて開口周囲の基礎部分を補強していたので、様
々な種類の補強筋を用意しなければならなかった。した
がってこれら様々な補強筋から開口の大きさに対応した
補強筋を選択するのが面倒であり、よって補強筋を設け
る作業に手間がかかっていた。本発明の課題は、開口周
囲の基礎部分を容易に補強することができる開口補強筋
及び開口の補強方法を提供することである。
め、請求項1記載の発明は、例えば図1〜図3に示すよ
うに、建物の基礎1に設けられる開口4の周囲に設けら
れて、前記開口4周囲の基礎部分を補強する開口補強筋
5であって、前記開口4が設けられる部位を側方から挟
むように設けられ、かつ基礎1の高さ方向に長尺な一対
の側方補強筋11・11と、該一対の側方補強筋11・
11を連結する連結筋12とを備えた第1補強筋10
と、前記側方補強筋11・11間に亙って設けられる第
2補強筋20とを備えていることを特徴とする。
1に設けられる開口4の周囲の基礎部分を以下のように
して補強する。すなわち、基礎1を施工するに際して、
第1補強筋10を、一対の側方補強筋11・11が開口
4が設けられる部位を側方から挟むように設ける。一
方、第2補強筋20の設置位置を開口4の大きさに応じ
て上下に適宜変更して、第2補強筋20を開口4が設け
られる部位の下方において側方補強筋11・11間に亙
って設けることで、開口4の周囲の基礎部分を補強す
る。従って、開口4の大きさによらず、開口4の周囲の
基礎部分を開口補強筋5の第1補強筋10及び第2補強
筋20で補強することができるので、開口4周囲の基礎
部分を容易に補強することができる。
0を設けるには、例えば基礎1を構成する主筋2a及び
あばら筋3に第1補強筋10及び第2補強筋20を固定
するか、あるいは、第1補強筋10及び第2補強筋20
のうち一方の補強筋を主筋2a及びあばら筋3に固定し
ておき、他方の補強筋を一方の補強筋に固定すればよ
い。
に示すように、請求項1記載の開口補強筋5において、
連結筋12は、一対の側方補強筋11・11の下端部1
1b・11bどうしを連結していることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、連結筋12を開口4の下
方に配置した状態で第1補強筋10を設けることによっ
て、開口4の下方及び側方の基礎部分を連結筋12及び
側方補強筋11・11によって補強することができる。
に示すように、請求項1または2記載の開口補強筋5に
おいて、一対の側方補強筋11・11の長さが、基礎1
の地盤6からの高さとほぼ同じになっていることを特徴
とする。請求項3記載の発明によれば、一対の側方補強
筋11・11の長さが、基礎1の地盤6からの高さとほ
ぼ同じになっているので、側方補強筋11・11で挟ま
れる開口4の上下の大きさを、第2補強筋20の設置高
さを調整することによって自在に変更することができ
る。
に示すように、請求項1〜3のいずれか記載の開口補強
筋5において、第2補強筋20は、開口4の外側に設け
られ、かつ基礎1の高さ方向に長尺な一対の外側補強筋
22・22と、該一対の外側補強筋22・22の基端部
どうしを連結する基端連結筋21とを備えていることを
特徴とする。
に示すように、外側補強筋22・22を基端連結筋21
よりも下方に配置した状態で第2補強筋20を設けた
り、図2に示すように、第2補強筋20を図1の場合よ
りも下方に設けたり、図3に示すように、基端連結筋2
1を図2の場合よりも下方に配置し、かつ外側補強筋2
2・22を基端連結筋21よりも上方に配置した状態
で、第2補強筋20を設けることによって、開口4の大
きさをより自在に変更することができる。
に示すように、建物の基礎1に設けられる開口4の周囲
の基礎部分を、請求項1〜4のいずれか記載の開口補強
筋5を用いて補強する開口4の補強方法であって、前記
開口補強筋5の第1補強筋10を、一対の側方補強筋1
1・11が前記開口4が設けられる部位を側方から挟む
ように設ける一方で、第2補強筋20を、前記開口4が
設けられる部位の下方において前記一対の側方補強筋1
1・11間に亙って設けることを特徴とする。
10を、一対の側方補強筋11・11が開口4が設けら
れる部位を側方から挟むように設ける一方で、第2補強
筋20を、開口4が設けられる部位の下方において側方
補強筋11・11間に亙って設けることで、開口4の周
囲の基礎1を補強する。ここで、第2補強筋20は、第
2補強筋20の設置位置を開口4の大きさに応じて上下
に適宜変更することで、開口4が設けられる部位の下方
において側方補強筋11・11間に亙って設けられる。
の周囲の基礎部分を開口補強筋5の第1補強筋10及び
第2補強筋20で補強することができるので、開口4周
囲の基礎部分を容易に補強することができる。また、請
求項2〜4のいずれか記載の開口補強筋5を用いること
で、請求項2〜4のいずれかと同様の効果を得ることが
できる。
の形態を詳細に説明する。本実施の形態においては、図
1に示すように、建物の基礎1を鉄筋コンクリートで施
工するにあたって、本発明に係る開口補強筋5を用いて
基礎1に設けられる開口4の周囲の基礎部分を補強して
いる。まず、開口補強筋5の構成を図1、図5及び図6
に基づいて説明する。開口補強筋5は第1補強筋10
と、第2補強筋20との二種類の鉄筋で構成されてい
る。
で形成されており、所定の間隔を隔てて形成され、かつ
互いに平行な一対の側方補強筋11・11と、側方補強
筋11・11の下端部11b・11bどうしを連結する
連結筋12とを備えている。側方補強筋11は、開口4
が設けられる部位を挟むように、かつ基礎1の高さ方向
に長尺になるようにして設けられる部分である。側方補
強筋11は、上端部11aでU字状に折り返された形状
となっており、また、側方補強筋11の上端部11aか
ら下端部11bまでの長さは、基礎1の地盤6からの高
さとほぼ同じになっている。
で形成されており、所定の間隔を隔てて形成され、かつ
互いに平行な一対の外側補強筋22・22と、外側補強
筋22・22の基端部どうしを連結する基端連結筋21
とを備えている。外側補強筋22は、開口4の外側に設
けられ、かつ基礎1の高さ方向に長尺な部分であり、先
端部側で基端連結筋21側にほぼ直角に折り曲げられた
形状となっている。
基礎部分の補強方法について図1〜図4を用いて説明す
る。まず、基礎1の骨組2を、地盤6上の基礎1を施工
する部位に設置しておく。骨組2は、図4に示すよう
に、上下・左右に配筋された4本の主筋2aと、これら
4本の主筋2aを囲むようにして配筋された複数のあば
ら筋3とで構成されており、あばら筋3は主筋2aの長
手方向に所定間隔で配筋され、主筋2aに固定されてい
る。そして、複数のあばら筋3のうち開口4が設けられ
る部位を貫く部分は、開口4を設ける前に切断されて除
去される。
を、骨組2の両側面のうち基礎1の外周側に対応する側
面において、一対の側方補強筋11・11が開口4が設
けられる部位を側方から挟むように、かつ連結筋12が
開口4の下方に配置されるようにして設ける。一方、第
2補強筋20の設置位置を開口4の大きさに応じて上下
に適宜変更して、第2補強筋20を開口4が設けられる
部位の下方において側方補強筋11・11間に亙って設
けることで、開口4周囲の基礎部分を補強する。ここ
で、第1補強筋10及び第2補強筋20は、第1補強筋
10と第2補強筋20とを溶接するとともに、第1補強
筋10及び第2補強筋20を主筋2a及びあばら筋3に
溶接することで、開口4が設けられる部位の周囲に設け
られる。
筋20を設ける方法について、図1〜図3を用いて具体
的に説明する。なお、図1〜図3に示すように、開口4
a〜4cの大きさは、開口4a<開口4b<開口4cと
なっている。
2を基端連結筋21よりも下方に配置した状態で、第2
補強筋20を設ける。開口4bの場合には、第2補強筋
20を開口4aの場合よりも下方に設け、開口4cの場
合には、基端連結筋21を開口4bの場合よりも下方に
配置し、かつ外側補強筋22・22を基端連結筋21よ
りも上方に配置した状態で、第2補強筋20を設ける。
により開口4の周囲の基礎部分を補強するので、開口4
の大きさによらず、開口4の周囲の基礎部分を開口補強
筋5の第1補強筋10及び第2補強筋20で補強するこ
とができる。従って、開口4周囲の基礎部分を容易に補
強することができる。
1の下端部11b・11bどうしを連結しているので、
連結筋12を開口4の下方に配置した状態で開口4周囲
の基礎1を補強することによって、開口4の下方及び側
方の基礎部分を連結筋12及び側方補強筋11・11に
よって補強することができる。また、側方補強筋11・
11の長さが、基礎1の地盤6からの高さとほぼ同じに
なっているので、側方補強筋11・11で挟まれる開口
4の上下の大きさを、第2補強筋20の設置高さを調整
することによって自在に変更することができる。さらに
は、第2補強筋20の設置高さを調整するとともに、外
側補強筋22・22を基端連結筋21よりも下方に配置
するかまたは上方に配置するかを適宜選択することによ
り、開口4の上下の大きさをより自在に変更することが
できる。
類の大きさの開口4a〜4cの周囲の基礎1を補強する
ものとしたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、他の大きさの開口に本発明に係る開口補強筋5を適
用してもよい。また、鉄筋を折り曲げることで第1補強
筋10及び第2補強筋20を形成するものとしたが、複
数の部材を接続することで形成してもよい。例えば第1
補強筋を形成するのであれば、側方補強筋を構成する鉄
筋と、連結筋を構成する鉄筋とを別々に形成しておき、
これら鉄筋を溶接等により接続することで第1補強筋を
形成してもよい。
きさによらず、開口の周囲の基礎部分を開口補強筋の第
1補強筋及び第2補強筋で補強することができるので、
開口周囲の基礎部分を容易に補強することができる。請
求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得
ることができるのは勿論のこと、開口の下方及び側方の
基礎部分を連結筋及び側方補強筋によって補強すること
ができる。
たは2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこ
と、側方補強筋で挟まれる開口の上下の大きさを自在に
変更することができる。請求項4記載の発明によれば、
請求項1〜3のいずれかと同様の効果を得ることができ
るのは勿論のこと、第2補強筋を配筋するに際し、第2
補強筋の設置高さを調整するとともに、外側補強筋を基
端連結筋よりも下方に配置するかまたは上方に配置する
かを適宜選択することにより、開口の上下の大きさをよ
り自在に変更することができる。
さによらず、開口の周囲の基礎部分を開口補強筋の第1
補強筋及び第2補強筋で補強することができるので、開
口周囲の基礎部分を容易に補強することができる。ま
た、請求項2〜4のいずれか記載の開口補強筋を用いる
ことで、請求項2〜4のいずれかと同様の効果を得るこ
とができる。
れる部位の周囲に設ける態様を示した正面図である。
に設ける態様を示した正面図である。
に設ける態様を示した正面図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 建物の基礎に設けられる開口の周囲に設
けられて、前記開口周囲の基礎部分を補強する開口補強
筋であって、 前記開口が設けられる部位を側方から挟むように設けら
れ、かつ基礎の高さ方向に長尺な一対の側方補強筋と、
該一対の側方補強筋を連結する連結筋とを備えた第1補
強筋と、 前記側方補強筋間に亙って設けられる第2補強筋とを備
えていることを特徴とする開口補強筋。 - 【請求項2】 連結筋は、一対の側方補強筋の下端部ど
うしを連結していることを特徴とする請求項1記載の開
口補強筋。 - 【請求項3】 一対の側方補強筋の長さが、基礎の地盤
からの高さとほぼ同じになっていることを特徴とする請
求項1または2記載の開口補強筋。 - 【請求項4】 第2補強筋は、開口の外側に設けられ、
かつ基礎の高さ方向に長尺な一対の外側補強筋と、 該一対の外側補強筋の基端部どうしを連結する基端連結
筋とを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいず
れか記載の開口補強筋。 - 【請求項5】 建物の基礎に設けられる開口の周囲の基
礎部分を、請求項1〜4のいずれか記載の開口補強筋を
用いて補強する開口の補強方法であって、 前記開口補強筋の第1補強筋を、一対の側方補強筋が前
記開口が設けられる部位を側方から挟むように設ける一
方で、 第2補強筋を、前記開口が設けられる部位の下方におい
て前記一対の側方補強筋間に亙って設けることを特徴と
する開口の補強方法。
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