JP2001261996A - アントラキノン系繊維反応性色素組成物の製造方法及びアントラキノン系繊維反応性色素組成物 - Google Patents

アントラキノン系繊維反応性色素組成物の製造方法及びアントラキノン系繊維反応性色素組成物

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JP2001261996A
JP2001261996A JP2000080006A JP2000080006A JP2001261996A JP 2001261996 A JP2001261996 A JP 2001261996A JP 2000080006 A JP2000080006 A JP 2000080006A JP 2000080006 A JP2000080006 A JP 2000080006A JP 2001261996 A JP2001261996 A JP 2001261996A
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Bunji Tsukise
文治 槻瀬
Toru Yabushita
徹 藪下
Nobuaki Kawamura
伸晃 川村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水やアルカリ水に対する溶解性に優れたアン
トラキノン系繊維反応性色素組成物等を提供する。 【解決手段】 下式(I) 【化1】 で示されるアントラキノン系繊維反応性色素の複数の塩
からなり、固体分中のアンモニウム塩含有量がNH4 +
算で0.1〜5%の範囲である繊維反応性色素組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊離酸の形が、下
式(I)
【0002】
【化4】
【0003】で示される繊維反応性色素(C.I.リアク
ティブブルー19)の組成物の製造方法及び繊維反応性
色素組成物に関するものである。
【0004】
【従来の技術】C.I.リアクティブブルー19は、優
れた堅牢度と鮮明な色相を有する有用な繊維反応性青色
色素であり、吸尽染色法、一浴パジング法、コールドパ
ッドバッチアップ法、一相捺染法などの種々の染色又は
捺染方法によってセルロース繊維材料等を染色又は捺染
するために汎用されている。これらの方法により、斑の
無い均一な染色物及び捺染物を得るためには、色素溶
液、パジング液または捺染色糊の調製に際して十分な溶
解性を有し、また、染色や捺染時にアルカリの存在下で
繊維反応性色素の析出やゲル化などが生じない安定性の
良好な繊維反応性青色色素が要望されている。
【0005】例えば、コールドパッドバッチアップ染色
では、パジング液の調製にあたり、苛性ソーダ、第三燐
酸ソーダ、珪酸ソーダのようなアルカリを含む水溶液が
用いられるが、パジング中に染浴のなかで色素の析出や
ゲル化などの性状変化を起こさずに染色を完了できるこ
とが必要である。また、吸尽染色における色素溶液の調
製にあたっては、繊維反応性色素が、ぼう硝や食塩のよ
うな無機塩及び上述のアルカリを多量に含む水溶液に対
して十分な溶解性を有することが必要である。このよう
なことから、C.I.リアクティブブルー19及びアル
キルナフタリンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮合物
を含む色素組成物が提案されている(特公昭59−53
952号公報)。また、上記青色色素の溶解性の改良が
試みられている(特開昭60−108472号、特開平
6−184453号、特開平8−259838号公報)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の公知の青色色素組成物は添加剤を多量に使用する必要
があったり、添加剤自体が高価なものであるという問題
点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、水及び水性
アルカリ液に対し優れた溶解性を有し、染色または捺染
において均一で濃い染色物または捺染物を与えるような
繊維反応性青色色素組成物を得る目的で鋭意検討した結
果、(1−アミノ−4−〔3−(2−ヒドロキシエチル
スルホニル)アニリノ〕アントラキノン−2−スルホン
酸[後述する式(II)の前駆体化合物]の第2級又は第
3級アミン塩を、水不溶性有機溶媒中で、アミドスルホ
ン酸により硫酸エステル化してC.I.リアクティブブ
ルー19を製造する際に、硫酸エステル化反応で副生す
るアミドスルホン酸のアンモニウム塩を添加すると、前
記繊維反応性青色色素のアルカリ金属塩及びアンモニウ
ム塩の混合物が生じ、その結果、C.I.リアクティブ
ブルー19の溶解性が改良されることを見出して、本発
明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、(イ) 下記a),
b),c),d)及びe)工程からなるか、或いは、
a),b),c),d)及びf)工程からなることを特
徴とする下式(I)
【0009】
【化5】
【0010】で示されるアントラキノン系繊維反応性色
素のアルカリ金属塩及びアンモニウム塩を含有する繊維
反応性色素組成物の製造方法: a)下式(II)
【0011】
【化6】
【0012】で示されるアントラキノン系繊維反応性色
素の前駆体化合物又はそのアルカリ金属塩を含む水相と
第2級又は第3級アミンを含む水不溶性有機溶媒相と
を、酸の存在下で接触させる工程、 b)次いで、上式(II)の前駆体化合物の第2級又は第
3級アミン塩を含む水不溶性有機溶媒溶液、及び、酸と
アルカリとの塩を含む水溶液に分離する工程、 c)分離により得られる有機溶媒溶液を脱水する工程、 d)式(II)の前駆体化合物の第2級又は第3級アミン
塩を含む脱水後の有機溶媒溶液に、アミドスルホン酸を
主体とするアミドスルホン酸と硫酸との混酸又はアミド
スルホン酸を加え、加熱条件下で反応させる工程、 e)前記d)工程で得られた加熱反応混合物に水を加え
て混合し、得られた水相の一部を除去後、残った有機溶
媒相とアミドスルホン酸アンモニウムを含む水相の混合
物にアルカリを加えて2個のスルホン酸基を相当するア
ルカリ金属塩及びアンモニウム塩の基に変換する工程、 f)前記d)工程で得られた加熱反応混合物に水を加え
て混合し、得られた水相の全部を分離後、残った有機溶
媒相に、アルカリとアンモニアを含む水を加えるか、或
いは、アルカリと前記の分離した水相の一部とを加えて
2個のスルホン酸基を相当するアルカリ金属塩及びアン
モニウム塩の基に変換する工程
【0013】並びに、(ロ) 下式(I)
【0014】
【化7】
【0015】で示されるアントラキノン系繊維反応性色
素の複数の塩からなり、固体分中のアンモニウム塩含有
量がNH4 +換算で0.1〜5%の範囲である繊維反応性
色素組成物を提供するものである。以下、本発明を詳細
に説明する。
【0016】
【発明の実施の形態】a)工程におけるアントラキノン
系繊維反応性色素前駆体化合物(II)のアルカリ金属塩
としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウ
ム塩が挙げられる。又、同工程で用いる第2級又は第3
級アミンとしては、下記b)工程でアントラキノン系繊
維反応性色素の前駆体化合物(II)が水不溶性有機溶媒
相に分配されるものであればよく、特に限定されない
が、好ましくは炭素数16以上のアミンであり、殊に炭
素数16以上の第3級アミンが好ましい。酸としては、
例えば、塩酸、硫酸、トリクロロ酢酸などの強酸が好ま
しい。
【0017】b)工程における酸とアルカリとの塩は、
例えば、前記a)工程で用いた酸と、前駆体化合物(I
I)のアルカリ金属塩中のアルカリ金属の水酸化物との
塩が挙げられる。 c)工程における脱水は、例えば、有機溶媒と水との共
沸蒸留等の手段により行われる。
【0018】d)工程で加えるアミドスルホン酸(NH
2SO3H)のモル比は前記アミンに対して2倍以上であ
ることが好ましいが、アミドスルホン酸を主体とするア
ミドスルホン酸と硫酸との混酸を使用する場合は、前記
アミンに対して2倍未満でもよい。加熱反応(硫酸エス
テル化反応)で副生するアンモニアは式(II)の前駆体
化合物のアミン塩のモル数と等モル量であり、所望であ
れば、理論量よりも過剰なモル量のアミドスルホン酸に
対応するアンモニアを添加して、アミドスルホン酸のア
ンモニウム塩量を増加させてもよい。アミドスルホン酸
と上式(II)の前駆体化合物の第2級又は第3級アミン
塩との加熱反応(硫酸エステル化反応)は、特開昭55
−108848号公報に記載されており、公知である。
該反応は、アミドスルホン酸と式(II)の前駆体化合物
の第2級又は第3級アミン塩とを、芳香族炭化水素溶媒
(トルエン又はキシレン等)等の乾燥有機溶媒中で、加
熱(約90〜約130℃)することにより行われる。
【0019】e)工程で得られるアミドスルホン酸アン
モニウム(NH2SO3H・NH3)を含む水相は、c)
工程で有機溶媒としてトルエン又はキシレン等を用いた
場合、通常は下層として分離される。そして、e)工程
におけるアミドスルホン酸アンモニウムを含む水相の一
部を除去する際の除去量に応じて、繊維反応性色素組成
物中のアンモニウム塩を所望の含有量に調節することが
可能である。即ち、繊維反応性色素組成物中のアンモニ
ウム塩量を少なくしたいときは、前記加熱反応混合物に
水を加えて混合した後、得られる水相の除去量を多くす
ればよく、反対に、繊維反応性色素組成物中のアンモニ
ウム塩量を多くしたいときは、加熱反応混合物に水を加
えて混合した後、得られる水相の除去量を少なくすれば
よい。e)工程では、水相の一部を除去後、残った有機
溶媒相と水相の混合物にアルカリを加えて、前記式
(I)のアミン塩[これは、アントラキノン骨格の2−
位にSO3H基が置換され、同骨格の4−位の置換基で
あるアニリン環においてその3−位に置換されたSO2
CH2CH2OSO3H基を有する]における2個のSO3
H基、即ち、アントラキノン骨格の2−位のSO3H基
及びSO2CH2CH2OSO3H基中のSO3H基の両方
を、相当するアルカリ金属塩及びアンモニウム塩に変換
する必要があり、前述の残った有機溶媒相と水相の混合
物に加えるアルカリとしては、例えば、炭酸ソーダ、重
炭酸ソーダ等の炭酸塩が好ましく用いられる。
【0020】本発明の(イ)の方法では、前記e)の工
程に代えて、f)の工程を採用してもよく、該f)工程
は、d)工程で得られる反応混合物に水を加えて混合
し、得られた水相の全部を分離後、残った有機溶媒相
に、アルカリとアンモニアを含む水を加えるか、或い
は、アルカリと上記の分離した水相の一部を加えて、前
記した2個のスルホン酸基を相当するアルカリ金属塩及
びアンモニウム塩に変換すると共に、繊維反応性色素組
成物中のアンモニウム塩の量を所望量に調整することが
できる。
【0021】本発明の(ロ)の繊維反応性色素組成物
は、好ましくは、アントラキノン系繊維反応性色素
(I)の複数の塩からなり、固体分中のアンモニウム塩
含有量がNH4 +換算で0.5%〜2%の範囲である組成
物である。又、アントラキノン系繊維反応性色素(I)
の複数の塩としては、アルカリ金属塩及びアンモニウム
塩の混合物が好ましい。固体分中のアンモニウム塩含有
量は、例えば、イオンクロマトグラフにより測定され
る。
【0022】前記(ロ)の繊維反応性色素組成物は、例
えば、前記(イ)の方法により得られる。又、(ロ)の
組成物は、例えば、前記d)工程で得られる式(I)の
アミン塩の有機溶媒溶液に、水を加えて混合し、水相を
除去して得られる有機溶媒相に炭酸ソーダや重炭酸ソー
ダ等のアルカリとアンモニアとを含む水溶液を加え、前
記2個のSO3H基の両方が相当するアルカリ金属塩及
びアンモニウム塩に変換された繊維反応性色素を水溶液
として抽出する方法によっても、得ることができる。さ
らに、(ロ)の組成物は、d)工程で得られる式(I)
のアミン塩の有機溶媒溶液に炭酸ソーダや重炭酸ソーダ
等のアルカリ水溶液を加え、次いで、別途、調製したア
ミドスルホン酸アンモニウム、硫酸アンモニウム及び塩
化アンモニウム等のアンモニウム塩を加える方法によっ
ても製造することができる。
【0023】本発明の(イ)の方法により、アントラキ
ノン系繊維反応性色素のアルカリ金属塩及びアンモニウ
ム塩を含有する繊維反応性色素組成物が水溶液として製
造されるが、該水溶液は、必要に応じて、さらに噴霧乾
燥等の慣用の手段により、固体状の組成物としてもよ
い。又、本発明の(ロ)の組成物は、水溶液等の液状で
もよく、粉末又は顆粒状の固体であってもよい。さら
に、本発明の(ロ)の組成物は、繊維反応性色素の技術
分野で慣用の助剤、例えば、pH緩衝剤、粉塵飛散防止
剤、均染剤等を含有していてもよい。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。なお、例中、部及び%はそれぞれ重量部および重量
%を意味する。
【0025】参考例1 水535部に、攪拌下、3−(2−ヒドロキシエチルス
ルホニル)アニリン85.1部、重炭酸ナトリウム90
部及び銅粉2.5部を加えた後、窒素気流下で55℃迄
昇温した。次いで、遊離酸換算で210部の1−アミノ
−4−ブロモアントラキノン−2−スルホン酸ナトリウ
ム塩{3−(2−ヒドロキシエチルスルホニル)アニリ
ンに対して1.3倍モル}を、55〜65℃、6時間を
要して7分割して添加後、5時間を要して90℃まで昇
温し、同温度で1時間保温した。次いで、70℃まで冷
却し、78%硫酸72部を滴下後、濾過した。濾過によ
り得られたケーキを2%硫酸ナトリウム水溶液400部
で洗浄し、式(II)で示される繊維反応性色素の前駆体
化合物のウエットケーキ380部を得た(ドライ換算量
272部、ナトリウム塩100%換算量202部)。3
−(2−ヒドロキシエチルスルホニル)アニリンに対す
る収率93.6%。
【0026】実施例1 参考例1で得た前駆体化合物(II)のウエットケーキ5
6部[100%換算量]に水を加えて210部としたもの
を、攪拌下に、ジベンジルドデシルアミン100部をトル
エン170部に溶解した液中に添加した。次いで、78
%硫酸11部を添加し、80℃迄昇温後、静置すると反
応マスは二層に分離した。下層の水は透明・無色とな
り、前駆体化合物(II)及び含まれていたアントラキノ
ン誘導体(参考例1における副生物)のほぼ全量が、有
機層に抽出された。水層を除去後、残った有機層を12
0℃まで加熱して、若干の水分を完全に除去した。次い
で、110℃まで冷却し、アミドスルホン酸23.5部
を約1時間で加え、同温度で1時間攪拌した。
【0027】得られた反応混合物を70℃まで冷却し、
温水80部を加えて65℃で約10分攪拌後、静置、分
液して水層を64部除去した。残った有機層に、攪拌
下、9%炭酸ナトリウム水溶液をpHが6.5になるま
で加えた。次いで、分液後、繊維反応性色素水溶液を乾
燥し、ドライケーキ82部を得た。このドライケーキ
に、ジメチルナフタリンスルホン酸とホルマリンとの縮
合物8部を加え、染色強度150%の組成物90部を得
た。得られた繊維反応性色素組成物中のNH4 +量は、
0.83%であった。
【0028】染色及び試験例1 (a)上記繊維反応性色素組成物67gを熱湯で溶解さ
せた後、25℃に冷却後、無水芒硝30g及び32.5
%の苛性ソーダ水溶液25mLを添加し、添加後、直ち
に水を加えて全量を25℃で1Lに調整した。調整直後
に、この水溶液を用いて木綿織物を公知の方法によりパ
ジングし、直ちに巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密
閉して20℃の室内に10時間放置後、得られた染色物
を常法で洗浄して未固着染料を取り除き、その後、乾燥
して仕上げた。乾燥後の染色物は、斑の無い均一で鮮明
な濃い青色であった。 (b) (a)項で1Lに調整した液の一部を25℃で
放置したが、70分間放置後も液中に染料の析出は認め
られず安定であった。
【0029】実施例2 参考例1及び実施例1と同様の操作をして得た反応混合
物を70℃で分液し、水層を除去した。次いで、分液し
た水層を有機層中に24部加え、水層のpHが6.5を
示すまで、9%炭酸ナトリウム水溶液を加えた。これを
分液して得た繊維反応性色素水溶液を乾燥し、ドライケ
ーキ82部を得た。このドライケーキにジメチルナフタ
リンスルホン酸とホルマリンとの縮合物8部を加え、染
色強度150%の組成物90部を得た。得られた繊維反
応性色素組成物中のNH4 +量は、1.57%であった。
【0030】染色及び試験例2 (a) 得られた組成物のうちの67gを熱湯で溶解さ
せ、上記染色及び試験例1の(a)項と同様に染色後、
仕上げた染色物は、斑の無い均一で鮮明な濃い青色であ
った。 (b) (a)項で得た液の一部を25℃で放置した
が、60分間放置後も液中に染料の析出は認められず安
定であった。
【0031】実施例3 参考例1及び実施例1と同様の操作をして得た反応混合
物を70℃で分液し、水層を除去した。攪拌下に、9%
炭酸ナトリウム水溶液171部と25%アンモニア水
1.5部を加え、pHを6.5とした。これを分液して
得た繊維反応性色素水溶液を乾燥し、ドライケーキ82
部を得た。このドライケーキに、ジメチルナフタリンス
ルホン酸とホルマリンとの縮合物8部を加え、染色強度
150%の組成物90部を得た。得られた組成物中のN
4 +含量は0.96%であった。
【0032】染色及び試験例3 (a)実施例3で得た組成物67gを熱湯で溶解させた
後、25℃に冷却後、50度ボーメの珪酸ソーダ150
g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液15mLを添加し
た。添加後、直ちに水を加えて全量を25℃で1Lに調
整した。調整後、直ちに、この液を用いて木綿織物を公
知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエチ
レンフィルムで密閉して20℃の室内に10時間放置
後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を取り除き、そ
の後乾燥して仕上げた。乾燥後の染色物は、斑の無い均
一で鮮明な濃い青色であった。 (b) (a)項で得た液の一部を25℃で放置した
が、120分間放置後も、液中に染料の析出は認められ
ず安定であった。
フロントページの続き (72)発明者 川村 伸晃 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 化染料テック株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC61 AD30 BD70 TA02 TB04 TB37 TC35 4H056 JA09 JB03 JC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記a),b),c),d)及びe)工程
    からなるか、或いは、a),b),c),d)及びf)
    工程からなることを特徴とする下式(I) 【化1】 で示されるアントラキノン系繊維反応性色素のアルカリ
    金属塩及びアンモニウム塩を含有する繊維反応性色素組
    成物の製造方法: a)下式(II) 【化2】 で示されるアントラキノン系繊維反応性色素の前駆体化
    合物又はそのアルカリ金属塩を含む水相と第2級又は第
    3級アミンを含む水不溶性有機溶媒相とを、酸の存在下
    で接触させる工程、 b)次いで、上式(II)の前駆体化合物の第2級又は第
    3級アミン塩を含む水不溶性有機溶媒溶液、及び、酸と
    アルカリとの塩を含む水溶液に分離する工程、 c)分離により得られる有機溶媒溶液を脱水する工程、 d)式(II)の前駆体化合物の第2級又は第3級アミン
    塩を含む脱水後の有機溶媒溶液に、アミドスルホン酸を
    主体とするアミドスルホン酸と硫酸の混酸又はアミドス
    ルホン酸を加え、加熱条件下で反応させる工程、 e)前記d)工程で得られた加熱反応混合物に水を加え
    て混合し、得られた水相の一部を除去後、残った有機溶
    媒相とアミドスルホン酸アンモニウムを含む水相との混
    合物にアルカリを加えて、2個のスルホン酸基を相当す
    るアルカリ金属塩及びアンモニウム塩の基に変換する工
    程、 f)前記d)工程で得られた加熱反応混合物に水を加え
    て混合し、得られた水相の全部を分離後、残った有機溶
    媒相に、アルカリとアンモニアを含む水を加えるか、或
    いは、アルカリと前記の分離した水相の一部を加えて2
    個のスルホン酸基を相当するアルカリ金属塩及びアンモ
    ニウム塩の基に変換する工程。
  2. 【請求項2】下式(I) 【化3】 で示されるアントラキノン系繊維反応性色素の複数の塩
    からなり、固体分中のアンモニウム塩含有量がNH4 +
    算で0.1〜5%の範囲である繊維反応性色素組成物。
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