JP2001131442A - アニオン色素のリチウム塩の製造方法 - Google Patents

アニオン色素のリチウム塩の製造方法

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JP2001131442A JP31811499A JP31811499A JP2001131442A JP 2001131442 A JP2001131442 A JP 2001131442A JP 31811499 A JP31811499 A JP 31811499A JP 31811499 A JP31811499 A JP 31811499A JP 2001131442 A JP2001131442 A JP 2001131442A
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Sho Takahashi
召 高橋
Bunji Tsukise
文治 槻瀬
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B69/00Dyes not provided for by a single group of this subclass
    • C09B69/02Dyestuff salts, e.g. salts of acid dyes with basic dyes

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 操作性のよい工業的にも有利なアニオン色素
のリチウム塩の製造方法を提供する。 【解決手段】 下記a)、b)及びc)工程からなるこ
とを特徴とするアニオン色素のリチウム塩の製造方法: a)アニオン色素のナトリウム塩又はカリウム塩を含む
水相と、第3級アミンを含む水不溶性有機溶媒相とを、
酸の存在下に接触させる工程、 b)次いで、アニオン色素の前記第3級アミン塩を含む
水不溶性有機溶媒溶液、及び、酸のナトリウム塩又は酸
のカリウム塩を含む水溶液に分離する工程、 c)分離工程により得られる水不溶性有機溶媒溶液に、
炭酸リチウム及び炭酸水素リチウムからなる群より選ば
れるリチウム塩と水、或いは、水酸化リチウムと水を加
えて混合する工程

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アニオン色素のリ
チウム塩の製造方法に関し、詳しくは、酸性染料や反応
染料等のようなスルホン酸基を分子構造中に有するアニ
オン色素のリチウム塩の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アニオン色素のリチウム塩は、従来、ア
ニオン色素のナトリウム塩又はカリウム塩を含む水性溶
液又は懸濁液とカルシウムイオン供与化合物を混合し、
アニオン色素の水不溶性又は水難溶性カルシウム塩に変
換し、これを水性媒体から分離し、次いで、分離したカ
ルシウム塩の水性懸濁液を硫酸リチウム及び/又は硫酸
水素リチウムで処理して、リチウム塩に変換していた
(特開昭61−130374号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知の方法は、アニオン色素のカルシウム塩を水性媒体か
ら分離する際や、カルシウムイオン供与化合物と硫酸リ
チウム及び/又は硫酸水素リチウムから副生する硫酸カ
ルシウムをアニオン色素のリチウム塩を含む水性液から
分離する際に、濾過する必要があり、この濾過の操作性
が悪いことから、工業的には、必ずしも満足できるもの
ではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、工業的有
利なアニオン色素のリチウム塩の製造方法を提供すべく
鋭意研究した結果、下記a)、b)及びc)工程からな
るか、或いは、a)、b)及びd)工程からなる方法を
採用すると、上記問題点が解決されることを見出して、
本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、下記a)、b)及びc)
工程からなるか、或いはa)、b)及びd)工程からな
ることを特徴とするアニオン色素のリチウム塩の製造方
法: a)アニオン色素のナトリウム塩又はカリウム塩を含む
水相と、下式(I) Q1 −N(Q2 )−Q3 (I) (式中、Q1 は炭素数1〜18のアルキル基を表し、
2 及びQ3 は、互いに独立に、炭素数7〜18のア
ルキル基又は炭素数7〜18のアラルキル基を表す。)
で示される第3級アミンを含む水不溶性有機溶媒相と
を、酸の存在下に接触させる工程、 b)次いで、アニオン色素の前記第3級アミン塩を含む
水不溶性有機溶媒溶液、及び、酸のナトリウム塩又は酸
のカリウム塩を含む水溶液に分離する工程、 c)分離工程により得られる水不溶性有機溶媒溶液に、
炭酸リチウム及び炭酸水素リチウムからなる群より選ば
れるリチウム塩と水、或いは、水酸化リチウムと水を加
えて混合する工程、 d)分離工程により得られる水不溶性有機溶媒溶液をさ
らに脱水し、脱水後の溶液にアミドスルホン酸を加えて
加熱条件下で反応させ、得られる反応混合物にさらに水
を加えて混合後、得られた水相を除去し、水相除去後の
有機溶媒相に、炭酸リチウム及び炭酸水素リチウムから
なる群より選ばれるリチウム塩と水、或いは、水酸化リ
チウムと水を加えて混合する工程 を提供するものである。以下、本発明を詳細に説明す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】a)工程におけるアニオン色素の
ナトリウム塩又はカリウム塩としては特に限定されるも
のではなく、分子構造中にスルホン酸のナトリウム又は
カリウム塩を1個以上有するものであれば非繊維反応性
の酸性染料でもよいが、好ましくは下式(II) D−(F)p (II) (式中、Dは−SO3 Na基又は−SO3 K基を1つ
以上有する有機色素残基を表し、p は1〜4の数を表
す。Fはビニルスルホニル、モノクロロトリアジニル、
モノフルオロトリアジニル、ジクロロトリアジニル、モ
ノカルボキシピリジニオニルトリアジニル、ジカルボキ
シピリジニオニルトリアジニル、ジフルオロモノクロロ
ピリミジニル、−SO2 CH2 CH2 OSO3 Na
基もしくは−SO2 CH2 CH2 OSO3 K基、又
はこれらの基を含む繊維反応性基、或いは、非繊維反応
性の−SO2 CH2 CH2 OH基を表すが、p が2
〜4の数を表すとき、Fは、互いに同一でもよく、相異
なっていてもよい。)で示される色素(これは、繊維反
応性色素の前駆体化合物及び繊維反応性色素を含む)の
塩等が挙げられる。Dで表される−SO3 Na基又は
−SO3 K基を1つ以上有する有機色素残基として
は、モノアゾ系、ポリアゾ系、金属錯体アゾ系、アント
ラキノン系、フタロシアニン系、ホルマザン系、アゾメ
チン系、ジオキサジン系、フェナジン系、ニトロアリー
ル系又はスチルベン系の残基があげられる。
【0007】上式(II)で示される色素の塩としては、
例えば、pが1であり、Fが繊維反応性の−SO2
2 CH2 OSO3 Na又は−SO2 CH2 CH2
OSO3 K基であり、且つ、Dが−SO3 Na基又
は−SO3 K基を1つ又は2つ有するモノアゾ系色素
残基である色素の塩や、pが1であり、Fが非繊維反応
性の−SO2 CH2 CH2 OH基であり、且つ、D
が−SO3 Na基又は−SO3 K基を1つ有するアン
トラキノン系色素残基である色素の塩が、好ましく例示
される。
【0008】pが1であり、Fが繊維反応性の−SO2
CH2 CH2 OSO3 Na又は−SO2 CH2
CH2 OSO3 K基であり、且つ、Dが−SO3
a基又は−SO3 K基を1つ又は2つ有するモノアゾ
系色素残基である色素の塩としては、例えば、特開昭61
−130374号公報の例1、例2、例4、例5及び例9に記
載のものが例示される。
【0009】又、pが1であり、Fが非繊維反応性の−
SO2 CH2 CH2 OH基であり、且つ、Dが−S
3 Na基又は−SO3 K基を1つ有するアントラキ
ノン系色素残基である色素の塩としては、例えば、下式
(IV)
【0010】
【化1】 (IV)
【0011】で示される繊維反応性色素の前駆体化合物
のナトリウム塩又はカリウム塩が例示される。
【0012】そして、この前駆体化合物(IV)のナトリ
ウム塩又はカリウム塩は、上記a)、b)及びd)の工
程を経て、下式(III)
【0013】
【化2】 (III)
【0014】で示される繊維反応性色素のリチウム塩に
変換される。
【0015】上記a)工程で用いられる第3級アミン
(I)としては、b)工程において、繊維反応性色素の
前駆体化合物(IV)のようなアニオン色素等と第3級ア
ミン(I)との塩が水不溶性有機溶媒に分配されるもの
であれば特に限定されないが、好ましくは炭素数16以
上の第3級アミンであり、殊にジベンジルドデシルアミ
ンが好ましい。又、a)工程で用いられる酸としては、
例えば、塩酸、硫酸、トリクロロ酢酸等の強酸が好まし
い。水不溶性有機溶媒としては、例えば、ベンゼン、ト
ルエン及びキシレン等の芳香族炭化水素が好ましく例示
される。
【0016】c)工程において、b)工程で分離された
水不溶性有機溶媒溶液に、水と共に加えるリチウム塩及
び水酸化リチウムの使用量は、アニオン色素の第3級ア
ミン塩に対して略理論量でよく、具体的には、前記アミ
ン塩中のスルファートエチルスルホン、スルホン酸基及
びカルボン酸基等の酸性基の数に対応した略理論量でよ
い。
【0017】d)工程における脱水は、例えば、水不溶
性有機溶媒と水との共沸蒸留等の手段により行われる。
脱水後の溶液に加えるアミドスルホン酸(NH2 SO3
H)のモル比は前記3級アミンに対して2倍以上であ
ることが好ましいが、アミドスルホン酸を主体とするア
ミドスルホン酸と硫酸との混酸を使用する場合は、繊維
反応性色素前駆体化合物の3級アミン塩に対して2倍未
満でもよい。アミドスルホン酸と前記3級アミン塩との
硫酸エステル化反応は、特開昭55−108848号公
報等で公知であり、トルエンやキシレン等の芳香族炭化
水素溶媒中、約90〜約130 ℃に加熱することにより
行われる。反応終了後、反応混合物に水を加えて混合
し、反応で副生するアンモニア由来のアミドスルホン酸
アンモニウム塩(NH2 SO3 H・NH3 )等の塩
を除去するが、この際に、水相の一部が残存してもよ
い。アミドスルホン酸アンモニウム塩を含む水相の一部
が混入していてもよい水不溶性有機溶媒溶液に、水と共
に加えるリチウム塩及び水酸化リチウムの使用量は、ア
ニオン色素の第3級アミン塩に対して略理論量でよく、
具体的には、前記アミン塩中のスルファートエチルスル
ホン及びスルホン酸基等の酸性基の数に対応した略理論
量でよい。
【0018】c)工程又はd)工程終了後、アニオン色
素のリチウム塩は水溶液として得られるが、該水溶液
は、必要に応じて、さらに噴霧乾燥等の慣用の手段によ
り、固体状のアニオン色素のリチウム塩とすることもで
きる。又、本発明方法により、固体状のアニオン色素の
リチウム塩を得た場合、該塩は粉末状でもよく、顆粒状
でもよい。さらに、本発明方法により得たアニオン色素
のリチウム塩には、当該技術分野で慣用の助剤、例え
ば、pH緩衝剤、粉塵飛散防止剤、均染剤等を添加して
もよい。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。なお、例中、部及び%はそれぞれ重量部及び重量%
を意味する。
【0020】実施例1 下式(V)
【0021】
【化3】 (V)
【0022】で示される繊維反応性色素のナトリウム塩
(遊離酸として85部)を含む水相750部にジベンジルド
デシルアミン160部を含むトルエン溶液420部を加え、次
いで、40〜50℃で78%硫酸21部を加えて攪拌した。該繊
維反応性色素(V)は、アミン塩としてトルエン相に抽
出された。分液して、下層の水相を除いた後、有機相に
水600部を加え、攪拌下に水相のpHが6.5を示すまで炭
酸リチウム12.4部を加えた。繊維反応性色素(V)は、
リチウム塩として水相に逆抽出された。次いで、再び分
液して、該繊維反応性色素のリチウム塩を含む水溶液を
得た。
【0023】実施例2 下式(VI)
【0024】
【化4】 (VI) で示される繊維反応性色素のナトリウム塩(遊離酸とし
て70部)を含む水相600部に、式(VII)
【0025】
【化5】 (VII)
【0026】で示される第3級アミン140部を含むキシ
レン溶液380部を加え、40〜50℃で35%塩酸35部を加え
て攪拌した。該繊維反応性色素(VI)はアミン塩として
トルエン相に抽出された。分液して下層の水相を除いた
後、有機相に水400部を加え、攪拌下に水相のpHが6.5
を示すまで炭酸リチウム12.4部を加えた。繊維反応性色
素(VI)は、リチウム塩として水相に逆抽出された。次
いで、再び分液して、該繊維反応性色素のリチウム塩を
含む水溶液を得た。
【0027】実施例3 下式(VIII)
【0028】
【化6】 (VIII)
【0029】で示される繊維反応性色素のナトリウム塩
(遊離酸として70部)を含む水相450部に、下式(IX)
【0030】
【化7】 (IX)
【0031】で示される第3級アミン200部を含むキシ
レン溶液540部を加え、40〜50℃で35%塩酸35部を加え
て攪拌した。該繊維反応性色素(IX)はアミン塩として
トルエン相に抽出された。分液して下層の水相を除いた
後、有機相に水300部を加え、以下、実施例1と同様に
操作し、繊維反応性色素(IX)のリチウム塩を含む水溶
液を得た。
【0032】実施例4 下式(X)
【0033】
【化8】 (X)
【0034】で示される繊維反応性色素のナトリウム塩
(遊離酸として70部)を含む水相600部に、下式 (C18352NCH3 (XI) で示される第3級アミン230部を含むトルエン溶液620部
を加え、40〜50℃で78%硫酸21部を加えて攪拌した。該
繊維反応性色素(X)はアミン塩としてトルエン相に抽
出された。分液して下層の水相を除いた後、有機相に水
400部を加え、以下、実施例1と同様に操作し、繊維反
応性色素(X)のリチウム塩を含む水溶液を得た。
【0035】実施例5 下式(XII)
【0036】
【化9】 (XII)
【0037】で示される繊維反応性色素のナトリウム塩
(遊離酸として85部)を含む水相900部に、ジベンジル
ドデシルアミン140部を含むトルエン溶液380部を加え、
40〜50℃で78%硫酸21部を加えて攪拌した。該繊維反応
性色素(XII)はアミン塩としてトルエン相に抽出され
た。分液して下層の水相を除いた後、有機相に水650部
を加え、以下、実施例1と同様に操作し、繊維反応性色
素(XII)のリチウム塩を含む水溶液を得た。
【0038】実施例6 水535部に攪拌しながら、3−(2−ヒドロキシエチ
ルスルホニル)アニリン81.9部、重炭酸ナトリウム
90部、銅粉2.5部を仕込み、窒素気流下で、55℃
に昇温した。その中に、1−アミノ−4−ブロモアント
ラキノン−2−スルホン酸ナトリウム塩[遊離酸に換算
して210部(3−(2−ヒドロキシエチルスルホニ
ル)アニリンに対して1.35倍モル)]を、55℃か
ら65℃に昇温しながら、6時間を要して7分割して仕
込んだ後、90℃まで5時間を要して昇温し、同温度で
1時間保温した。次いで、70℃まで冷却し、78%硫
酸72部を滴下した後、濾過し、2%硫酸ナトリウム水
溶液400部でケーキを洗浄し、下式(IV)
【0039】
【化10】 (IV)
【0040】で示される繊維反応性色素前駆体のウエッ
トケーキ380部を得た(ドライ換算量270部、ナト
リウム塩100%換算量202部)。
【0041】得られた前駆体ウエットケーキ56部[1
00%換算量]に水を加えて210部としたものを、ジ
ベンジルドデシルアミン100部をトルエン170部に
溶解した液中に仕込んで攪拌した。攪拌しながら、78
%硫酸11部を加え、80℃に昇温した後、静置すると
反応マスは二層に分離した。透明・無色となった下層の
水相を分液・除去した。残った有機相を120℃まで加
熱して、残存している若干の水分を除去した。
【0042】得られた有機層に、110℃でアミドスル
ホン酸23.5部を約1時間で加え、同温度で1時間攪
拌した。70℃まで冷却し、温水60部を加えて65℃
で約10分攪拌後、静置した。分液して水層50部を除
去した。残った有機層に、水130部を加えて更に水層
のpHが6.5を示すまで、炭酸リチウムを加えた。分
液後、下式(III)
【0043】
【化11】 (III)
【0044】で示される繊維反応性色素のリチウム塩を
含む水溶液の235部を得た。次いで、この水溶液を噴
霧乾燥し、ドライケーキ82部を得た。更に、このドラ
イケーキに、ジメチルナフタリンスルホン酸とホルマリ
ンとの縮合物8部を加え、染色強度150%の染料組成
物90部を得た。
【0045】
【発明の効果】本発明の方法によれば、濾過操作を伴わ
ないので、アニオン色素のリチウム塩を効率良く製造す
ることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記a)、b)及びc)工程からなるか、
    或いは、a)、b)及びd)工程からなることを特徴と
    するアニオン色素のリチウム塩の製造方法: a)アニオン色素のナトリウム塩又はカリウム塩を含む
    水相と、下式(I) Q1 −N(Q2 )−Q3 (I) (式中、Q1 は炭素数1〜18のアルキル基を表し、
    2 及びQ3 は、互いに独立に、炭素数7〜18のア
    ルキル基又は炭素数7〜18のアラルキル基を表す。)
    で示される第3級アミンを含む水不溶性有機溶媒相と
    を、酸の存在下に接触させる工程、 b)次いで、アニオン色素の前記第3級アミン塩を含む
    水不溶性有機溶媒溶液、及び、酸のナトリウム塩又は酸
    のカリウム塩を含む水溶液に分離する工程、c)分離工
    程により得られる水不溶性有機溶媒溶液に、炭酸リチウ
    ム及び炭酸水素リチウムからなる群より選ばれるリチウ
    ム塩と水、或いは、水酸化リチウムと水を加えて混合す
    る工程、 d)分離工程により得られる水不溶性有機溶媒溶液をさ
    らに脱水し、脱水後の溶液にアミドスルホン酸を加えて
    加熱条件下で反応させ、得られる反応混合物にさらに水
    を加えて混合後、得られた水相を除去し、水相除去後の
    有機溶媒相に、炭酸リチウム及び炭酸水素リチウムから
    なる群より選ばれるリチウム塩と水、或いは、水酸化リ
    チウムと水を加えて混合する工程。
  2. 【請求項2】アニオン色素のナトリウム塩又はカリウム
    塩が、下式(II) D−(F)p (II) (式中、Dは−SO3 Na基又は−SO3 K基を1つ
    以上有する有機色素残基を表し、p は1〜4の数を表
    す。Fはビニルスルホニル、モノクロロトリアジニル、
    モノフルオロトリアジニル、ジクロロトリアジニル、モ
    ノカルボキシピリジニオニルトリアジニル、ジカルボキ
    シピリジニオニルトリアジニル、ジフルオロモノクロロ
    ピリミジニル、−SO2 CH2 CH2 OSO3 Na
    基もしくは−SO2 CH2 CH2 OSO3 K基、又
    はこれらの基を含む繊維反応性基、或いは、非繊維反応
    性の−SO2 CH2 CH2 OH基を表すが、p が2
    〜4の数を表すとき、Fは、互いに同一でもよく、相異
    なっていてもよい。)で示される色素の塩である請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】pが1であり、Fが繊維反応性の−SO2
    CH2 CH2 OSO3 Na又は−SO2 CH2
    CH2 OSO3 K基であり、Dが−SO3 Na基又
    は−SO3 K基を1つ又は2つ有するモノアゾ系色素
    残基である請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】pが1であり、Fが非繊維反応性の−SO
    2 CH2 CH2 OH基であり、Dが、−SO3 Na
    基又は−SO3 K基を1つ有するアントラキノン系色
    素残基である請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】上記のa)、b)及びc)工程からなる、
    請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】上記のa)、b)及びd)工程からなる、
    請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】第3級アミンが、ジベンジルドデシルアミ
    ンである請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】リチウム塩が、炭酸リチウムである請求項
    1〜7のいずれかに記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1925645A1 (en) * 2006-10-20 2008-05-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Ink composition comprising azo-based colorant and ink set using the same
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