JP2001261343A - 四三酸化マンガン超微粒子およびその製造方法 - Google Patents
四三酸化マンガン超微粒子およびその製造方法Info
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- JP2001261343A JP2001261343A JP2000076474A JP2000076474A JP2001261343A JP 2001261343 A JP2001261343 A JP 2001261343A JP 2000076474 A JP2000076474 A JP 2000076474A JP 2000076474 A JP2000076474 A JP 2000076474A JP 2001261343 A JP2001261343 A JP 2001261343A
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 平均粒子サイズが100nm以下であり、粒
度分布がシャープである、四三酸化マンガン超微粒子お
よびその製造方法を提供する。 【解決手段】 平均粒子サイズが100nm以下であ
り、かつ最大粒子サイズが150nm以下であり、かつ
相対標準偏差が50%以下のシャープな粒度分布である
ことを特徴とする四三酸化マンガン超微粒子。
度分布がシャープである、四三酸化マンガン超微粒子お
よびその製造方法を提供する。 【解決手段】 平均粒子サイズが100nm以下であ
り、かつ最大粒子サイズが150nm以下であり、かつ
相対標準偏差が50%以下のシャープな粒度分布である
ことを特徴とする四三酸化マンガン超微粒子。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェライトやリチ
ウム二次電池正極などの原料に好適で平均粒子サイズが
100nm以下であり、粒度分布がシャープである、四
三酸化マンガン超微粒子およびその製造方法に関するも
のである。
ウム二次電池正極などの原料に好適で平均粒子サイズが
100nm以下であり、粒度分布がシャープである、四
三酸化マンガン超微粒子およびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、四三酸化マンガンの製法について
は次のような提案がされている。例えば、マンガン塩水
溶液にアルカリ溶液を添加し、中和して水酸化マンガン
とした後、空気あるいは酸化剤により酸化してMn3O4
とする方法がよく知られている。また、特開平10−2
08326号公報には、pH=5.0以下の酸性溶液中
で金属マンガンを反応させて四三酸化マンガンを得るこ
とが記載されている。特開平5−208824号公報に
は、40〜80℃のアンモニア水溶液に酸素ガスを吹き
込みながら硫酸マンガン水溶液を添加して四三酸化マン
ガンを得ることが記載されている。特開昭63-215
521号公報には、金属マンガンと水とを調合し、加温
しながら反応させた後、残存水を乾燥除去する工程と、
空気を接触させて酸化させる工程で四三酸化マンガンを
得ることが記載されている。
は次のような提案がされている。例えば、マンガン塩水
溶液にアルカリ溶液を添加し、中和して水酸化マンガン
とした後、空気あるいは酸化剤により酸化してMn3O4
とする方法がよく知られている。また、特開平10−2
08326号公報には、pH=5.0以下の酸性溶液中
で金属マンガンを反応させて四三酸化マンガンを得るこ
とが記載されている。特開平5−208824号公報に
は、40〜80℃のアンモニア水溶液に酸素ガスを吹き
込みながら硫酸マンガン水溶液を添加して四三酸化マン
ガンを得ることが記載されている。特開昭63-215
521号公報には、金属マンガンと水とを調合し、加温
しながら反応させた後、残存水を乾燥除去する工程と、
空気を接触させて酸化させる工程で四三酸化マンガンを
得ることが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では100nm以下の平均粒子サイズで、かつ最大
粒子サイズが150nm以下であり、粒度分布がシャー
プである四三酸化マンガンは得られなかった。濃厚なマ
ンガン塩水溶液にアルカリ溶液を添加し、中和して水酸
化マンガンとした後、空気あるいは酸化剤により酸化す
る方法では、サブミクロンの粒度分布の広い粒子とな
る。特開平10−208326号公報記載の方法では4
0〜200nmの粒子が得られるが、最大粒子サイズは
200nmと大きく、かつ粒度分布も広い。また特開平
5−208824号公報や特開昭63−215521号
公報に記載の方法では、1μm以上のサイズの粒子しか
得られない。
方法では100nm以下の平均粒子サイズで、かつ最大
粒子サイズが150nm以下であり、粒度分布がシャー
プである四三酸化マンガンは得られなかった。濃厚なマ
ンガン塩水溶液にアルカリ溶液を添加し、中和して水酸
化マンガンとした後、空気あるいは酸化剤により酸化す
る方法では、サブミクロンの粒度分布の広い粒子とな
る。特開平10−208326号公報記載の方法では4
0〜200nmの粒子が得られるが、最大粒子サイズは
200nmと大きく、かつ粒度分布も広い。また特開平
5−208824号公報や特開昭63−215521号
公報に記載の方法では、1μm以上のサイズの粒子しか
得られない。
【0004】本発明の目的は、平均粒子サイズが100
nm以下であり、粒度分布がシャープである、四三酸化
マンガン超微粒子およびその製造方法を提供することに
ある。
nm以下であり、粒度分布がシャープである、四三酸化
マンガン超微粒子およびその製造方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明らは、平均粒子サ
イズが100nm以下であり、粒度分布がシャープであ
る、四三酸化マンガン超微粒子を得ることを目的に鋭意
検討を行った結果、マンガン含有液とアルカリ液とを反
応させる際、全反応液中のマンガン濃度を0.3モル/
リットル以下にし、反応前、反応中または反応後に酸素
含有ガスを吹き込むことにより、100nm以下の平均
粒子サイズでかつ最大粒子サイズが150nm以下でか
つ相対標準偏差が50%以下の粒度分布がシャープであ
る四三酸化マンガンを得られることを確認し、本発明に
至った。
イズが100nm以下であり、粒度分布がシャープであ
る、四三酸化マンガン超微粒子を得ることを目的に鋭意
検討を行った結果、マンガン含有液とアルカリ液とを反
応させる際、全反応液中のマンガン濃度を0.3モル/
リットル以下にし、反応前、反応中または反応後に酸素
含有ガスを吹き込むことにより、100nm以下の平均
粒子サイズでかつ最大粒子サイズが150nm以下でか
つ相対標準偏差が50%以下の粒度分布がシャープであ
る四三酸化マンガンを得られることを確認し、本発明に
至った。
【0006】すなわち本発明の第一は、平均粒子サイズ
が100nm以下であり、かつ最大粒子サイズが150
nm以下であり、かつ相対標準偏差が50%以下のシャ
ープな粒度分布であることを特徴とする四三酸化マンガ
ン超微粒子を要旨とするものであり、本発明の第二は、
マンガン含有溶液とアルカリ液とを混合し反応させる
際、全反応液中のマンガン濃度を0.3モル/リットル
以下にし、反応前の少なくともいずれかの溶液または反
応中もしくは反応後の反応液に酸素含有ガスを吹き込
み、上記の四三酸化マンガン超微粒子を製造することを
特徴とする四三酸化マンガン超微粒子の製造方法を要旨
とするものである。
が100nm以下であり、かつ最大粒子サイズが150
nm以下であり、かつ相対標準偏差が50%以下のシャ
ープな粒度分布であることを特徴とする四三酸化マンガ
ン超微粒子を要旨とするものであり、本発明の第二は、
マンガン含有溶液とアルカリ液とを混合し反応させる
際、全反応液中のマンガン濃度を0.3モル/リットル
以下にし、反応前の少なくともいずれかの溶液または反
応中もしくは反応後の反応液に酸素含有ガスを吹き込
み、上記の四三酸化マンガン超微粒子を製造することを
特徴とする四三酸化マンガン超微粒子の製造方法を要旨
とするものである。
【0007】
【発明の実施の態様】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の平均粒子サイズとは、透過型電子顕微鏡
で観察した1次粒子の個数平均粒子サイズのことであ
る。
する。本発明の平均粒子サイズとは、透過型電子顕微鏡
で観察した1次粒子の個数平均粒子サイズのことであ
る。
【0008】本発明の四三酸化マンガンは一般的に構造
式がMn3O4で示されるHausmanniteと呼ばれるもので
あり、X線解析によればJCPDS24−0734のピークを持つ。
またこれの水和物も含むことができる。本発明の四三酸
化マンガンの平均粒子サイズは100nm以下であり、
かつ最大粒子サイズが150nm以下であり、かつ相対
標準偏差が50%以下であるものだが、好ましくは平均
粒子サイズ100nm以下であり、かつ最大粒子サイズ
が150nm以下であり、かつ相対標準偏差が30%以
下のものであり、さらに好ましくは平均粒子サイズが5
0nm以下であり、最大粒子サイズが100nm以下で
あり、相対標準偏差が30%以下のものである。粒子サ
イズが小さく、かつ粒度分布がよりシャープであれば、
フェライトやリチウムイオン二次電池正極材あるいはそ
の他の原料として使用する場合、均一な混合または緻密
な構造形成が可能となり、最終製品の強度や弾性、及び
容量増大などのさまざまな性能向上が可能となる。
式がMn3O4で示されるHausmanniteと呼ばれるもので
あり、X線解析によればJCPDS24−0734のピークを持つ。
またこれの水和物も含むことができる。本発明の四三酸
化マンガンの平均粒子サイズは100nm以下であり、
かつ最大粒子サイズが150nm以下であり、かつ相対
標準偏差が50%以下であるものだが、好ましくは平均
粒子サイズ100nm以下であり、かつ最大粒子サイズ
が150nm以下であり、かつ相対標準偏差が30%以
下のものであり、さらに好ましくは平均粒子サイズが5
0nm以下であり、最大粒子サイズが100nm以下で
あり、相対標準偏差が30%以下のものである。粒子サ
イズが小さく、かつ粒度分布がよりシャープであれば、
フェライトやリチウムイオン二次電池正極材あるいはそ
の他の原料として使用する場合、均一な混合または緻密
な構造形成が可能となり、最終製品の強度や弾性、及び
容量増大などのさまざまな性能向上が可能となる。
【0009】本発明の粒子の相対標準偏差とは、(1)
式で示されるものである。 相対標準偏差(%) = 標準偏差/平均粒子サイズ × 100 (1)
式で示されるものである。 相対標準偏差(%) = 標準偏差/平均粒子サイズ × 100 (1)
【0010】次に本発明の製造方法について説明する。
本発明で用いられるマンガン含有液とは、II価のマンガ
ンイオンを含む液であればよく、工業的に安価な硫酸マ
ンガン等のマンガン塩を水に溶解したものや、金属マン
ガンを硫酸や塩酸等の酸性液に溶解したものが好ましく
用いられる。
本発明で用いられるマンガン含有液とは、II価のマンガ
ンイオンを含む液であればよく、工業的に安価な硫酸マ
ンガン等のマンガン塩を水に溶解したものや、金属マン
ガンを硫酸や塩酸等の酸性液に溶解したものが好ましく
用いられる。
【0011】本発明で用いられるアルカリ液とはpHが
8.5以上の液のことであり、工業的に安価な水酸化ナ
トリウムや水酸化カリウム水溶液やアンモニア水溶液が
好ましい。
8.5以上の液のことであり、工業的に安価な水酸化ナ
トリウムや水酸化カリウム水溶液やアンモニア水溶液が
好ましい。
【0012】本発明でいう全反応液中のマンガン濃度と
はマンガン含有液とアルカリ液を混合した全反応液中の
マンガン濃度のことであり、0.3モル/リットルを超
える場合では、最大粒子サイズが150nm以上の粒子
が生成する。0.001モル/リットル未満の場合で
は、生産性が悪くなり、コスト高となるので、好ましく
は0.001モル/リットル〜0.3モル/リットルで
あり、さらに粒子サイズを小さく、粒度分布をシャープ
にするためには0.005モル/リットル〜0.1モル
/リットルが好ましい。
はマンガン含有液とアルカリ液を混合した全反応液中の
マンガン濃度のことであり、0.3モル/リットルを超
える場合では、最大粒子サイズが150nm以上の粒子
が生成する。0.001モル/リットル未満の場合で
は、生産性が悪くなり、コスト高となるので、好ましく
は0.001モル/リットル〜0.3モル/リットルで
あり、さらに粒子サイズを小さく、粒度分布をシャープ
にするためには0.005モル/リットル〜0.1モル
/リットルが好ましい。
【0013】本発明のマンガン含有液とアルカリ液との
混合については、マンガン含有液にアルカリ液を加えて
も、アルカリ液にマンガン液を加えても構わないが、混
合後の液のpHが8〜13が好ましい。pHが8未満ま
たは13を超えると、溶存マンガン量が増加し、収率が
低下する。またpHが13以上であると、過剰なアルカ
リ成分を除去する必要が生じる
混合については、マンガン含有液にアルカリ液を加えて
も、アルカリ液にマンガン液を加えても構わないが、混
合後の液のpHが8〜13が好ましい。pHが8未満ま
たは13を超えると、溶存マンガン量が増加し、収率が
低下する。またpHが13以上であると、過剰なアルカ
リ成分を除去する必要が生じる
【0014】本発明で用いられる酸素含有ガスとは、空
気や酸素などの酸素を含有するガスであればよく、エア
ーポンプや多孔質フィルターなどを使用して液中に送ら
れる。また、空気中で液を攪拌することで液中に酸素を
供給しても構わない。この酸素含有ガスは液中の溶存酸
素量や酸化反応速度の制御のため、必要量を反応前のい
ずれかの溶液または反応中もしくは反応後の反応液にに
吹き込むことができる。反応前の場合については既に溶
存酸素を含んだ液も含まれ、一般的な液は溶存酸素を含
有している。
気や酸素などの酸素を含有するガスであればよく、エア
ーポンプや多孔質フィルターなどを使用して液中に送ら
れる。また、空気中で液を攪拌することで液中に酸素を
供給しても構わない。この酸素含有ガスは液中の溶存酸
素量や酸化反応速度の制御のため、必要量を反応前のい
ずれかの溶液または反応中もしくは反応後の反応液にに
吹き込むことができる。反応前の場合については既に溶
存酸素を含んだ液も含まれ、一般的な液は溶存酸素を含
有している。
【0015】本発明の製造方法により液中に得られた四
三酸化マンガンは、通常、濾過・洗浄、乾燥して使用さ
れるが、溶存塩を洗浄後、水や有機溶剤などの液中に再
分散したスラリーまたは液分を含有するケーキといった
状態で使用することもできる。
三酸化マンガンは、通常、濾過・洗浄、乾燥して使用さ
れるが、溶存塩を洗浄後、水や有機溶剤などの液中に再
分散したスラリーまたは液分を含有するケーキといった
状態で使用することもできる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に述べる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 0.1モル/リットルの硫酸マンガン(II)50ミリリ
ットルに、0.2モル/リットルの水酸化ナトリウム水
溶液を約50ミリリットル添加し、pH=12に調製し
た後、空気中で1時間撹拌を行い、茶褐色の沈殿物を得
て、これを常法により、ろ過・洗浄を行い、150℃で
1日乾燥を行った。乾燥粉末のX線解析結果を図1に示
す。JCPDS24-0734と同一のピークデータを示し、四三酸
化マンガンであることがわかった。また図2に示した透
過型電子顕微鏡観察からは、平均粒子サイズ78nm、
最大粒子サイズ100nm、相対標準偏差が22%であ
ることがわかった。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 0.1モル/リットルの硫酸マンガン(II)50ミリリ
ットルに、0.2モル/リットルの水酸化ナトリウム水
溶液を約50ミリリットル添加し、pH=12に調製し
た後、空気中で1時間撹拌を行い、茶褐色の沈殿物を得
て、これを常法により、ろ過・洗浄を行い、150℃で
1日乾燥を行った。乾燥粉末のX線解析結果を図1に示
す。JCPDS24-0734と同一のピークデータを示し、四三酸
化マンガンであることがわかった。また図2に示した透
過型電子顕微鏡観察からは、平均粒子サイズ78nm、
最大粒子サイズ100nm、相対標準偏差が22%であ
ることがわかった。
【0017】実施例2 0.01モル/リットルの硫酸マンガン(II)50リッ
トルに、0.02モル/リットルの水酸化ナトリウム水
溶液を約50リットル添加し、pH=12に調製した
後、エアーポンプで50リットル/分の空気を液中でバ
ブリングさせながら、1時間撹拌を行い、茶褐色の沈殿
物を得て、これを常法により、ろ過・洗浄を行い、15
0℃で1日乾燥を行い35gの乾燥粉末が得られた。X
線解析より、得られた粉末は四三酸化マンガンであるこ
とがわかった。図3に示した透過型電子顕微鏡観察から
は、平均粒子サイズ26nm、最大粒子サイズ40n
m、相対標準偏差が25%であることがわかった。
トルに、0.02モル/リットルの水酸化ナトリウム水
溶液を約50リットル添加し、pH=12に調製した
後、エアーポンプで50リットル/分の空気を液中でバ
ブリングさせながら、1時間撹拌を行い、茶褐色の沈殿
物を得て、これを常法により、ろ過・洗浄を行い、15
0℃で1日乾燥を行い35gの乾燥粉末が得られた。X
線解析より、得られた粉末は四三酸化マンガンであるこ
とがわかった。図3に示した透過型電子顕微鏡観察から
は、平均粒子サイズ26nm、最大粒子サイズ40n
m、相対標準偏差が25%であることがわかった。
【0018】実施例3 0.05モル/リットルの塩化マンガン(II)50リッ
トルに、0.1モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶
液を約50リットル添加し、pH=10に調製した後、エ
アーポンプで50リットル/分の空気を液中でバブリン
グさせながら、1時間撹拌を行い、茶褐色の沈殿物を得
て、これを常法により、ろ過・洗浄を行い、150℃で
1日乾燥を行い165gの乾燥粉末が得られた。X線解
析より得られた粉末は四三酸化マンガンであることがわ
かった。透過型電子顕微鏡観察の結果からは、平均粒子
サイズ55nm、最大粒子サイズ85nm、相対標準偏
差が26%であることがわかった。
トルに、0.1モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶
液を約50リットル添加し、pH=10に調製した後、エ
アーポンプで50リットル/分の空気を液中でバブリン
グさせながら、1時間撹拌を行い、茶褐色の沈殿物を得
て、これを常法により、ろ過・洗浄を行い、150℃で
1日乾燥を行い165gの乾燥粉末が得られた。X線解
析より得られた粉末は四三酸化マンガンであることがわ
かった。透過型電子顕微鏡観察の結果からは、平均粒子
サイズ55nm、最大粒子サイズ85nm、相対標準偏
差が26%であることがわかった。
【0019】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、粒子サイズ
が小さく、かつ粒度分布がよりシャープな四三酸化マン
ガン超微粒子が得られ、このような四三酸化マンガン超
微粒子であれば、フェライトやリチウムイオン二次電池
正極材あるいはその他の原料として使用する場合、均一
な混合または緻密な構造形成が可能となり、最終製品の
強度や弾性および容量増大などのさまざまな性能向上が
可能となる。
が小さく、かつ粒度分布がよりシャープな四三酸化マン
ガン超微粒子が得られ、このような四三酸化マンガン超
微粒子であれば、フェライトやリチウムイオン二次電池
正極材あるいはその他の原料として使用する場合、均一
な混合または緻密な構造形成が可能となり、最終製品の
強度や弾性および容量増大などのさまざまな性能向上が
可能となる。
【図1】実施例1で得られた四三酸化マンガン超微粒子
のX線解析結果を示すチャート図である。
のX線解析結果を示すチャート図である。
【図2】実施例1で得られた四三酸化マンガン超微粒子
透過型電子顕微鏡写真である。
透過型電子顕微鏡写真である。
【図3】実施例2で得られた四三酸化マンガン超微粒子
透過型電子顕微鏡写真である。
透過型電子顕微鏡写真である。
Claims (2)
- 【請求項1】 平均粒子サイズが100nm以下であ
り、かつ最大粒子サイズが150nm以下であり、かつ
相対標準偏差が50%以下のシャープな粒度分布である
ことを特徴とする四三酸化マンガン超微粒子。 - 【請求項2】 マンガン含有溶液とアルカリ液とを混合
し反応させる際、全反応液中のマンガン濃度を0.3モ
ル/リットル以下にし、反応前の少なくともいずれかの
溶液または反応中もしくは反応後の反応液に酸素含有ガ
スを吹き込み、請求項1記載の四三酸化マンガン超微粒
子を製造することを特徴とする四三酸化マンガン超微粒
子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000076474A JP2001261343A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 四三酸化マンガン超微粒子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000076474A JP2001261343A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 四三酸化マンガン超微粒子およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001261343A true JP2001261343A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18594210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000076474A Pending JP2001261343A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 四三酸化マンガン超微粒子およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001261343A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012046735A1 (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-12 | 東ソー株式会社 | マンガン酸化物及びその製造方法、並びにそれを用いたリチウムマンガン系複合酸化物の製造方法 |
JP2013028523A (ja) * | 2011-06-23 | 2013-02-07 | Tosoh Corp | マンガン酸化物の製造方法 |
WO2013141317A1 (ja) | 2012-03-22 | 2013-09-26 | 東ソー株式会社 | 四三酸化マンガン及びその製造方法 |
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JP2013230967A (ja) * | 2012-04-05 | 2013-11-14 | Tosoh Corp | 四三酸化マンガン組成物及びその製造法、並びにそれを用いたリチウムマンガン系複合酸化物の製造方法 |
JP2013230968A (ja) * | 2012-04-05 | 2013-11-14 | Tosoh Corp | 金属化合物組成物及びその製造方法 |
JP2013230969A (ja) * | 2012-04-05 | 2013-11-14 | Tosoh Corp | 四三酸化マンガン組成物及びその製造方法並びにその用途 |
WO2014054750A1 (ja) * | 2012-10-03 | 2014-04-10 | 東ソー株式会社 | 四三酸化マンガン及びその製造方法 |
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-
2000
- 2000-03-17 JP JP2000076474A patent/JP2001261343A/ja active Pending
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