JP2001255933A - 監視制御システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセスフロー画面に表示されている各シン
ボルをタッチさせるだけで、各機器の運転内容、制御内
容を容易に把握させるとともに、各機器を制御可能かど
うかを容易に判別させ、これによって経験が浅いオペレ
ータにも監視制御対象となっているプラントの運転、監
視を行わせる。 【解決手段】 プロセスフロー画面６に表示されている
各シンボル７のいずれかがタッチされたとき、表示装置
４上に、タッチされたシンボル７に対応する制御ブロッ
ク画面８、拡大プロセスフロー画面９を表示させて、制
御モードの変更などを行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、上下水道設備など
のプラントを監視、制御する監視制御システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】下水道設備などのプラントでは、ポンプ
設備などを使用して、処理場に流入してきた汚水や雨水
などを各処理工程に送って、沈澱処理、浄化処理などを
行い、これによって得られた浄化済み下水を河川や海な
どに放流している。

【０００３】この際、監視制御システムを用いて、各処
理工程に設けられていた各センサから出力される各状態
検知信号を取り込んで、各処理工程の運転内容を判定
し、この判定結果に基づき、図４に示すように、ＣＲＴ
１０１に表示されているプロセスフロー画面１０２上の
各シンボル１０３を、運転色となる緑色、または停止色
となる赤色にして、プラントを構成する各機器の運転状
態をオペレータに知らせる。

【０００４】そして、プロセスフロー画面１０２で表示
されている各シンボル１０３の１つ、例えば図５に示す
ように、汚水ポンプを示すシンボル１０３がタッチされ
たとき、このシンボル１０３に対応するタグ１０４を表
示して、制御モードの選択処理などを行わせる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の監視制御システムにおいては、プロセスフロー
画面１０２を見ただけでは、各機器が運転状態にあるの
か、停止状態にあるのか、分かるのみで、各機器の運転
内容（例えば、制御モードなど）、制御内容（例えば、
機器の連動制御など）が分かり難いばかりでなく、機器
が操作可能かどうかを判断するのが難しいという問題が
あった。

【０００６】本発明は上記の事情に鑑み、請求項１で
は、プロセスフロー画面に表示されている各機器の運転
内容、制御内容を容易に把握させることができるととも
に、各機器を制御可能かどうかを容易に判別させること
ができる監視制御システムを提供することを目的として
いる。

【０００７】請求項２では、表示装置に表示されている
プロセスフロー画面のシンボルがタッチされたとき、こ
のシンボルに対応する制御ブロック図、拡大プロセスフ
ロー画面を表示させることができ、これによって経験が
浅いオペレータにも監視制御対象となっているプラント
の運転、監視を行わせることができる監視制御システム
を提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項１では、処理装置によって視対象
となるプランの各機器を制御しつつ、これら各機器側か
ら出力される状態検知信を取り込んで、各機器の運転状
態や制御状態を示すプロセスフロー画面を表示装置上に
表示させる監視制御システムにおいて、前記プロセスフ
ロー画面に表示されている各シンボルの何れかが選択さ
れたとき、選択されたシンボルに対応する制御ブロック
画面、拡大プロセスフロー画面を表示させる表示制御手
段を備えたことを特徴としている。

【０００９】請求項２では、請求項１に記載の監視制御
システムにおいて、前記表示装置の前面にタッチパネル
装置を配置し、前記表示制御手段は、前記表示装置に表
示されている前記プロセスフロー画面のシンボルがタッ
チされたとき、前記タッチパネル装置によって、タッチ
されたシンボルの位置を示す位置情報を生成し、この位
置情報を用いて、選択されたシンボルに対応する制御ブ
ロック画面、拡大プロセスフロー画面の表示処理を行う
ことを特徴としている。

【００１０】上記の構成により、請求項１では、表示装
置のプロセスフロー画面に表示されている各シンボルの
いずれかが選択されたとき、表示装置に、選択されたシ
ンボルに対応する制御ブロック画面、拡大プロセスフロ
ー画面を表示させる。これにより、プロセスフロー画面
に表示されている各機器の運転内容、制御内容を容易に
把握させるとともに、各機器を制御可能かどうかを容易
に判別させる。

【００１１】請求項２では、表示装置の前面に配置され
たタッチパネル装置を介してプロセスフロー画面のシン
ボルがタッチされたとき、タッチパネル装置によってタ
ッチされたシンボルの位置を示す位置情報を生成し、こ
の位置情報を用いて、選択されたシンボルに対応する制
御ブロック画面、拡大プロセスフロー画面の表示処理を
行う。これにより、表示装置に表示されているプロセス
フロー画面のシンボルがタッチされたとき、このシンボ
ルに対応する制御ブロック図、拡大プロセスフロー画面
を表示させて、経験が浅いオペレータにも監視制御対象
となっているプラントの運転、監視を行わせる。

【００１２】

【発明の実施の形態】図１は本発明による監視制御シス
テムの実施の形態を示すブロック図である。

【００１３】この図に示す監視制御システム１は、複数
のキーを有し、オペレータによって各キーのいずれかが
操作されたとき、操作内容に応じた各種指令、各種デー
タを生成する入力装置２と、この入力装置２などから出
力される各種指令、各種データに基づき、監視制御対象
となっているプラント各部のセンサから出力される状態
検知信号を処理するとともに、この処理結果に基づき、
プラントの運転状態、制御状態などを示す各種の画面表
示信号、例えばプラントフロー画面を表示する画面表示
信号、制御ブロック画面を表示する画面表示信号、拡大
プロセスフロー画面を表示する画面表示信号などを生成
する処理、入力装置２などから出力される各種指令、各
種データに基づき、制御信号を生成し、これをプラント
の各機器に供給して、これら各機器の運転内容を制御す
る処理などを行う処理装置３と、この処理装置３から出
力される画面表示信号を取り込んで、プロセスフロー画
面、制御ブロック画面、拡大プロセスフロー画面などを
表示する表示装置４と、この表示装置４の前面に配置さ
れ、オペレータの指などによって画面がタッチされたと
き、タッチされた位置を示す位置情報を生成し、これを
処理装置３に供給するタッチパネル装置５とを備えてい
る。

【００１４】そして、プラントの各部に配置された各セ
ンサから状態検知信号が出力される毎に、処理装置３に
よって、これらの各状態検知信号を処理して、プラント
各部の運転状態を判定し、この判定結果に基づき、図２
に示すように、表示装置４上のプロセスフロー画面６で
表示されている各機器のシンボル７を運転色、または停
止色にする。

【００１５】また、この動作と並行し、オペレータによ
って、プロセスフロー画面６で表示されている各シンボ
ル７のいずれか、例えば汚水ポンプを示すシンボル７が
タッチされ、タッチパネル装置５によって、これが検知
されて、タッチ位置を示す位置情報が出力されたとき、
処理装置３によって、タッチされたシンボル７に対応す
る制御ブロック画面と、シンボル部分の詳細な内容を示
す拡大プロセスフロー画面とを作成し、図３に示すよう
に、表示装置４の画面上段に、タッチされたシンボル７
に対応する制御ブロック画面８を表示させるとともに、
画面下段に、タッチされたシンボル７部分の詳細な内容
を示す拡大プロセスフロー画面９を表示させる。

【００１６】この後、制御ブロック画面８上に表示され
ている各制御設定ボタン１０のいずれかがタッチされ、
タッチパネル装置５によって、これが検知されて、位置
情報が出力されたとき、あるいは入力装置２が操作さ
れ、新たな制御内容が入力されたとき、処理装置３によ
って、タッチされた制御設定ボタン１０、入力された制
御内容に対応する制御信号を生成して、プラント各部に
設けられた各機器の運転内容を変更するとともに、拡大
プロセスフロー画面９上に、制御内容変更後の詳細なプ
ロセスフローを表示させる。

【００１７】このように、この実施の形態においては、
プロセスフロー画面６に表示されている各シンボル７の
いずれかがタッチされたとき、表示装置４上に、タッチ
されたシンボル７に対応する制御ブロック画面８、拡大
プロセスフロー画面９を表示させて、制御モードの変更
などを行わせるようにしているので、プロセスフロー画
面６に表示されている各シンボル７をタッチさせるだけ
で、各機器の運転内容、制御内容を容易に把握させるこ
とができるとともに、各機器を制御可能かどうかを容易
に判別させることができ、これによって経験が浅いオペ
レータにも監視制御対象となっているプラントの運転、
監視を行わせることができる。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項１の監視制御システムでは、プロセスフロー画面に
表示されている各機器の運転内容、制御内容を容易に把
握させることができるとともに、各機器を制御可能かど
うかを容易に判別させることができる。

【００１９】請求項２の監視制御システムでは、表示装
置に表示されているプロセスフロー画面のシンボルがタ
ッチされたとき、このシンボルに対応する制御ブロック
図、拡大プロセスフロー画面を表示させることができ、
これによって経験が浅いオペレータにも監視制御対象と
なっているプラントの運転、監視を行わせることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による監視制御システムの実施の形態を
示すブロック図である。

【図２】図１に示す表示装置に表示されるプロセスフロ
ー画面の一例を模式的に示す説明図である。

【図３】図１に示す表示装置に表示される制御ブロック
画面、拡大プロセスフロー画面の一例を模式的に示す説
明図である。

【図４】従来から知られている監視制御システムで表示
されるプロセスフロー画面の一例を模式的に示す説明図
である。

【符号の説明】

１：監視制御システム ２：入力装置 ３：処理装置 ４：表示装置 ５：タッチパネル装置 ６：プロセスフロー画面 ７：シンボル ８：制御ブロック画面 ９：拡大プロセスフロー画面 １０：制御設定ボタン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5E501 AC02 AC32 BA05 CB02 CB05 EA05 EA10 EA13 EB01 FA14 FB04 FB28 5H223 AA01 BB01 DD09 EE05 EE08 EE30 FF03 9A001 LL09

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 処理装置によって視対象となるプランの
   各機器を制御しつつ、これら各機器側から出力される状
   態検知信を取り込んで、各機器の運転状態や制御状態を
   示すプロセスフロー画面を表示装置上に表示させる監視
   制御システムにおいて、 前記プロセスフロー画面に表示されている各シンボルの
   何れかが選択されたとき、選択されたシンボルに対応す
   る制御ブロック画面、拡大プロセスフロー画面を表示さ
   せる表示制御手段、 を備えたことを特徴とする監視制御システム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の監視制御システムにお
   いて、 前記表示装置の前面にタッチパネル装置を配置し、 前記表示制御手段は、前記表示装置に表示されている前
   記プロセスフロー画面のシンボルがタッチされたとき、
   前記タッチパネル装置によって、タッチされたシンボル
   の位置を示す位置情報を生成し、この位置情報を用い
   て、選択されたシンボルに対応する制御ブロック画面、
   拡大プロセスフロー画面の表示処理を行う、 ことを特徴とする監視制御システム。