JP2001253807A - パック剤 - Google Patents

パック剤

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JP2001253807A
JP2001253807A JP2001000660A JP2001000660A JP2001253807A JP 2001253807 A JP2001253807 A JP 2001253807A JP 2001000660 A JP2001000660 A JP 2001000660A JP 2001000660 A JP2001000660 A JP 2001000660A JP 2001253807 A JP2001253807 A JP 2001253807A
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sake
pack
rice
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lees
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JP2001000660A
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Yukiteru Komori
行輝 小森
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KAMAYA KK
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KAMAYA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性が高く且つ使用感がよいパック剤を提
供する。さらに、抗菌効果のあるパック剤を提供する。 【解決手段】 純米酒の酒粕と純米酒を含むパック剤;
純米酒の酒粕、純米酒及び笹の抽出物を含むパック剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酒粕を配合した化
粧料、より詳しくは酒粕を配合した顔面その他の皮膚に
適用するパック剤に関する。
【0002】
【従来の技術】酒粕は従来、焼酎原料、酢の原料として
使用される他、粕汁、甘酒、奈良漬、わさび漬等の食品
素材として利用されている。酒粕には種々の栄養成分が
含まれており、また清酒生産の副産物の有効利用の点か
ら、酒粕を食品に限らず様々な分野に利用することが提
案されていて、例えば化粧料の分野がある。パック剤な
どの化粧料では、合成品である化学物質が使用されるこ
とがあるが、安全性の面で問題がある。そこで、安全で
且つ使用感が良く優れた効果を発揮するパック剤への要
求がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安全
性が高く且つ使用感がよく、さらには抗菌作用のあるパ
ック剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するために研究を重ねた結果、純米酒の酒粕と純
米酒を所定量混合してペースト状にすることによって、
優れたパック剤となることを見出した。また、さらに笹
の抽出物を含有させることで、より抗菌効果が発揮でき
ることを見出し、本発明を完成させるに至った。従って
本発明は、純米酒の酒粕と純米酒を含むパック剤であ
る。本発明はさららに、純米酒の酒粕、純米酒及び笹の
抽出物を含むパック剤に向けられる。本発明のパック剤
に使用する純米酒の酒粕とは、純米酒の常法による製造
過程で得られた酒粕でよく、また、本発明のパック剤に
使用する純米酒は常法により製造された純米酒でよい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳しく説明する。本
発明でいう純米酒とは、通常定義されるように、精米歩
合70%以下の白米、米麹及び水を原料として造られた
日本酒で、醸造アルコールやブドウ糖、水あめなどを全
く使っていない、いわば米だけで造った酒を意味する。
本発明のパック剤に使用する純米酒の酒粕及び純米酒
は、常法による純米酒の製造工程から得られたものでよ
い。以下に一般的な純米酒の製造工程を示す。 [精米工程]酒作りの最初の工程「精米」は、玄米の表
面や胚芽に含まれる成分を取り除き、酒になったときの
味や香りが悪くならないようにする重要な作業である。 [洗米工程]上記工程にて得た米を丁寧に洗う。高度に
精米され乾燥している米は、水を急速に吸い込むので、
枯らし期間をおき、水に漬ける時間は適宜正確に計って
水分を加減する。
【0006】[蒸米工程]水を吸って膨れ上がった米を
蒸し、麹菌や酵母に利用されやすい状態に仕上げる。最
適な状態は一般に、粘り気が少なく外側が硬く内側が柔
らかい状態である。 [麹(米麹)つくり]麹とは、上記で得た蒸米に麹菌を
繁殖させたものをいう。蒸米に種麹菌をまいて(種つ
け)、丸二昼夜、約30℃の麹室で菌を繁殖させ、常
時、麹の面を観察しながら温度調節を行う。
【0007】[酒母(モト)つくり]酒母は糖をアルコ
ールにする酵母の培養基である。良水に麹と蒸米を仕込
み酵母を大量に増殖させる。酵母は糖分をアルコールに
変える働きがある。 [醪(もろみ)]醪は日本酒の前身であり、醪の醗酵過
程の適否が酒の出来ばえを直接左右することになる。醪
においては、麹による澱粉の糖化と酵母による糖分のア
ルコール化とは一つのタンクで同時進行し、これを「並
行複醗酵」と呼んでいる。醪は酒母に麹と蒸米と水を3
回に分けて仕込み、低い温度で30日前後醗酵させ、醗
酵が終わるときにはアルコール分が17〜18度程度に
なる。
【0008】[圧搾]熟成した醪を「清酒」と「酒粕」
に分離するために、通常、搾り機「ふね」を使って搾
る。醪を酒袋に入れてふねに積んでいき、圧力で酒がし
たたり落ちることになり、こうしてふな口から純米酒が
流れ出る。一方、酒袋に残るのが酒粕である。本発明の
パック剤では、このようにして得られた酒粕を使用する
ことができる。 [濾過、加熱殺菌、熟成など]上記のように搾ったばか
りの純米酒は、米の微粒子が残っていてうっすらと白く
濁っているため、濾過する。その後、加熱殺菌して、さ
らに数年の熟成期間を経て瓶詰めが行われて市場に出
る。本発明のパック剤では、上記のような数年の熟成期
間を経た純米酒を好ましく使用することができる。
【0009】本発明で使用する酒粕は上記の圧搾工程か
ら得られた酒粕である。酒粕の成分の典型的な一例は、
固形分28〜62%(平均約45%程度)、アルコール
分約8%程度、その他に例えば糖分0.84%、窒素3
%、灰分0.5%、デンプン9%、繊維3%などである。
本発明のパック剤は、上記のようにして得られた純米酒
と、純米酒の酒粕とを、質量比で一般的に20:200
〜50:200で混合して製造することが適当で、好ま
しくは30:200の質量比の純米酒と純米酒の酒粕と
から製造する。酒粕は、そのまま純米酒と混合してもよ
いが、純米酒と混合する前にすりつぶす操作を施しても
よい。酒粕をすりつぶす操作は、例えばマスコロイダー
(マスコー産業(株)製)のような機械を使用して、7
0〜100g程度の酒粕当たり、5〜7分間処理するの
が適当である。
【0010】酒粕と純米酒の混合には、通常のミキサ
ー、例えば家庭用あるいは業務用の食品用ミキサーを使
用することができる。ミキサーに、上記の範囲の質量比
率で純米酒と純米酒の酒粕とを入れ、45〜70秒程
度、好ましくは50〜60秒ほどミキシングする。この
ようにして、純米酒の圧搾工程から得られた酒粕をその
まま用いると、酒粕に由来する固形分が多少残るペース
ト状パック剤が製造される。一方、純米酒と混合する前
にすりつぶす操作を加えた酒粕と、純米酒のミキシング
により、均一なクリーム状のパック剤を製造することが
できる。
【0011】本発明のパック剤にはさらに、笹の抽出物
を含ませることができる。抽出原料として使用する笹の
部位としては笹の葉が好ましい。笹の種類としては特に
限定されるものではないが、例えばクマザサ、ネザサ、
スズダケ、ヤダケ、チシマザサ、ミヤコザサなどの葉を
使用することができる。笹の葉をそのまま抽出操作に施
すことができるが、乾燥して細切してから使用してもよ
い。笹から抽出物を得る際の抽出溶媒としては、水、親
水性有機溶媒あるいはその混合物が挙げられる。親水性
有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリ
コールなどのアルコール類が挙げられる。抽出原料に対
する溶媒の量は、特に限定されるものではなく、例えば
抽出原料の質量に対して1〜10倍程度の溶媒が一般的
に使用される。
【0012】抽出は、加熱還流抽出、浸漬、攪拌抽出な
ど、いずれの方法でも実施することができ、また常法に
従って行えばよい。加熱還流抽出であれば、還流温度下
0.5〜8時間程度、浸漬する場合は溶媒の温度はほぼ
室温ないし40〜50℃で、1〜10日間が適当であ
る。抽出にはまた、上記の溶媒、特に水にアルカリを添
加して、アルカリ加水分解法を採用することもでき、そ
の後必要あれば中和する。使用するアルカリとしてはア
ルカリ土類金属の水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなどがある。こうして得られた抽出液を
減圧濃縮して濃縮抽出液として、あるいは更に減圧乾燥
して乾固物として抽出物を得ることができる。また抽出
液をそのまま使用することができる。笹の抽出物は市場
で入手することができ、例えばクマザサ抽出液が知られ
ており、本発明ではいずれの市販品をも使用することが
できる。
【0013】笹の抽出物を、酒粕及び純米酒に混合す
る。この混合は、酒粕と純米酒と笹の抽出物を一緒にミ
キサーで混合してもよいし、酒粕と純米酒を混合した
後、そこへ笹の抽出物を添加して適当な攪拌機で混合し
てもよい。笹の抽出物の添加量はその乾固分で計算し
て、酒粕と純米酒とを上述の質量比で合わせた100質
量部に対して0.001〜10質量部が一般的であり、
好ましくは0.005〜1重量部、より好ましくは0.
005〜0.5質量部である。
【0014】本発明のパック剤は、UVカットのガラス
ビンに詰めて保存するのが好ましく、冷蔵状態で流通さ
せ、また冷蔵保存するのが望ましい。また、長期にわた
る保存では冷凍保存することができる。本発明のパック
剤は通常の化粧料のパック剤と同様に使用することがで
きる。例えば洗顔後、皮膚に塗り、3〜5分間、放置
し、その後、水又は温水にて洗い流す。
【0015】
【発明の効果】本発明のパック剤は、天然成分を使用し
ているので安全性が高く且つ使い易いものである。ま
た、本発明のパック剤は使用後、皮膚をしっとりとさせ
ることができ、また抗菌効果に優れたものである。従っ
て、皮膚炎などに有用なものであり、また、該パック剤
の保存中、細菌の繁殖を抑制することができる。
【0016】以下、本発明を実施例及び試験例により詳
しく説明する。
【実施例1】次の処方によりパック剤を製造した。 酒粕 557g 純米酒 83g これをミキサーに入れて、53秒間ミキシングした。こ
うして酒粕に由来する固型分を多少含むペースト状のパ
ック剤が得られた。
【実施例2】次の処方によりパック剤を製造した。 酒粕 557g 純米酒 83g 先ず、酒粕をマスコロイダー(マスコー産業(株)製)
によって5〜7分間すりつぶした。この酒粕を純米酒と
ともにミキサーに入れて、53秒間ミキシングした。こ
うして、均一なクリーム状のパック剤を得た。
【0017】
【試験例1】実施例1で製造したパック剤について、1
2人のパネラーにて官能評価を行った。顔面への7回の
パックを終えた後に各パネラーに感想を求めたところ、
洗い流しやすさの点で10人から使いやすいという評価
を得、洗い流した後の肌の感じとして、10人からしっ
とりするという評価を得た。
【試験例2】実施例2で製造したパック剤について、6
人のパネラーにて官能評価を行った。顔面への7回のパ
ックを終えた後に各パネラーに感想を求めたところ、洗
い流しやすさの点で4人から使いやすいという評価を
得、洗い流した後の肌の感じとして、6人からしっとり
するという評価を得た。
【0018】
【実施例3】実施例1で得られた酒粕及び純米酒を含む
混合物80gに対して、アルカリ加水分解で得たクマザ
サ抽出液(乾固分:7.5質量%)を0.8g、0.0
8g、0.04gの各種添加量で混合してパック剤を得
た。
【0019】
【試験例3】上記のパック剤について、抗菌作用を以下
のように試験した。実施例1のパック剤、及び実施例3
のパック剤3種を、35℃、7日間、恒温器内にて放置
した。その後、各パック剤1gを10mlの滅菌水に懸濁
し、各懸濁液1mlをペトリ皿へ入れ、そこへ標準寒天培
地を15〜20ml添加して固化させた(培地混釈固化)。こ
れを35℃、48時間にて培養した後、一般細菌を対象
として生菌数を測定し、パック剤1g当たりの生菌数を
求めた。さらに、コロニーの形態を観察した。その結果
は以下の表1のとおりであった。
【0020】
【表1】 上記結果より、笹の抽出物を添加することにより、細菌
の繁殖が抑制されることが観察され、抗菌効果が発揮さ
れることが明らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純米酒の酒粕と純米酒を含むパック剤。
  2. 【請求項2】 純米酒の酒粕、純米酒及び笹の抽出物を
    含むパック剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004359698A (ja) * 2002-05-28 2004-12-24 Haba Laboratories Inc 化粧料の製造方法
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JP2019089730A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 久光製薬株式会社 ジェルシートマスク
JP7330587B1 (ja) 2023-04-11 2023-08-22 株式会社創研 シワ改善剤及びその製造方法

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