JP2001253000A - 段ボール及び箱 - Google Patents

段ボール及び箱

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JP2001253000A
JP2001253000A JP2000064081A JP2000064081A JP2001253000A JP 2001253000 A JP2001253000 A JP 2001253000A JP 2000064081 A JP2000064081 A JP 2000064081A JP 2000064081 A JP2000064081 A JP 2000064081A JP 2001253000 A JP2001253000 A JP 2001253000A
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cardboard
box
corrugated cardboard
corrugated
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JP2000064081A
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Takanori Kitamura
貴則 北村
Toyoji Takahashi
豊二 高橋
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DAIWA ITAGAMI KK
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DAIWA ITAGAMI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、故紙を原料として低コスト且つ省
資源に優れている一方、水に触れたときにあっても色落
ちしたり接触している物に色移りを生じるといったこと
がなく淡色で優れた外観性を有しているとともに優れた
強度を有する段ボールを提供することにある。 【解決手段】 本発明の段ボールは、ミルクカートン原
紙の故紙、晒クラフト紙又は上質紙からなる波形状の中
しんの両面にミルクカートン原紙の故紙からなるライナ
ーを貼合してなることを特徴とするので、得られる段ボ
ールは優れた強度を有するとともに、その表面はミルク
カートン原紙の故紙から形成されて白く清潔感のある色
調を有しており、種々の用途に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、故紙を原料として
形成された段ボール及び該段ボールを用いて形成された
箱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から包装箱の原料として段ボールが
汎用されている。これら包装箱は、一度使用されると通
常廃棄されることが多く廉価であることが要求される。
そこで、上記段ボールは、通常、ライナーとして未晒ク
ラフトパルプを原料して抄紙されたクラフトライナーを
用いるとともに、中しんとして未晒の各種パルプに相当
量の故紙を混合して抄紙された紙を段繰り機(コルゲー
ター)で波形に形成した原紙を用いて製造されている。
【0003】しかしながら、上記段ボールは、ライナー
及び中しんの双方に未晒のパルプを用いていることから
水に接すると色落ちしたり、或いは、アクが生じて段ボ
ールに接触している物に色移りを生じて該接触物を汚染
するといった問題点があった。
【0004】又、上記段ボールは、ライナー及び中しん
の双方が黄銅色を呈しており、その断面も決して美麗で
あるとはいえず、よって、上記段ボールから形成される
包装箱は意匠性に劣るといった問題点があった。
【0005】更に、上記段ボールは、そのライナー及び
中しんの強度がそれ程強いものではないことから、ライ
ナーの厚みを厚くしたり、中しんを合成樹脂で強化した
り、、中しんに2枚貼りの紙を用いたり、或いは、三枚
以上のライナーを小間隔を存した状態に並設して該ライ
ナー間に波形状の中しんを介装させることによって段ボ
ールを多段状に形成して、段ボールの強度を向上させる
ことが行われていた。
【0006】しかしながら、上記のようにして得られた
段ボールは、軽量性に劣るとともに、製造工程も複雑化
するといった問題点を有し、又、中しんを合成樹脂で強
化するとリサイクル性が低下するといった問題点があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、故紙
を原料として低コスト且つ省資源に優れている一方、水
に触れたときにあっても色落ちしたり接触している物に
色移りを生じるといったことがなく淡色で優れた外観性
を有しているとともに優れた強度を有する段ボール及び
この段ボールを用いて得られる意匠性に優れた箱を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の板紙
は、ミルクカートン原紙の故紙、晒クラフト紙又は上質
紙からなる波形状の中しんの両面にミルクカートン原紙
の故紙からなるライナーを貼合してなることを特徴とす
る。
【0009】請求項2に記載の段ボールは、請求項1に
記載の段ボールにおいて、ハンガーの形に形成されてい
ることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の段ボールは、請求項1に
記載の段ボールにおいて、平面矩形状に形成するととも
に表面を表皮材で被覆して表紙用台紙として用いること
を特徴とする。
【0011】請求項4に記載の段ボールは、請求項1に
記載の段ボールの表面に粘着剤層を一体的に積層すると
ともに該粘着剤層の表面に剥離紙を剥離可能に積層して
展示用パネルとして用いることを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の箱は、請求項1に記載の
段ボールからなる帯状体を角筒状に屈曲形成して側壁部
を形成し、この側壁部を請求項1に記載の段ボールから
なる平面多角形状の底面部における上面外周縁部に起立
状態に固着してなることを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の箱は、請求項1に記載の
段ボールを平面矩形状に形成して箱台紙とし、この箱台
紙の四方四隅部を平面L字状に切欠いて該箱台紙の四方
周縁部に平面矩形状の突片部を突設し、この突片部を上
方に向かって屈折させるとともにこれら突片部の対向端
縁同士を連設させて形成されてなることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の段ボールは、その中しんがミルクカー
トン原紙の故紙、晒クラフト紙又は上質紙から形成され
ているとともに、そのライナーがミルクカートン原紙の
故紙から形成され、換言すれば、その中しん及びライナ
ーは晒パルプから形成されているので、その色調は淡色
であるとともに、水に濡れた場合にあっても色落ちした
り段ボールに接触している物に色移りを生じたりすると
いったことはない。
【0015】しかも、本発明の段ボールは、そのライナ
ーが繊維長の長いミルクカートン原紙の故紙から形成さ
れていることから優れた強度を有しており強度を必要と
する種々の用途に好適に用いることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の段ボールの一例を説明す
る。本発明の段ボールの中しんの原料としては、ミルク
カートン原紙の故紙、晒クラフト紙又は上質紙が用いら
れる。ミルクカートン原紙とは、牛乳、清酒、コーヒ
ー、ジュース、ヨーグルト、アイスクリーム等の飲食物
の包装に使用されている紙製容器、又は、紙コップを作
製するための板紙が挙げられ、詳しくは、漂白針葉樹パ
ルプ(NBKP)を主原料として長網抄紙機1層抄きで
坪量300g/m2 以上の厚紙に抄造して得られるもの
である。
【0017】上記ミルクカートン原紙の故紙は、上記飲
食物の包装に使用された紙製容器、紙コップから回収さ
れたもののみならず、紙製容器、紙コップ製造の過程で
発生する不良品や裁断くずも使用可能である。
【0018】上記ミルクカートン原紙は、繊維長の長い
新パルプが用いられているので、この故紙から得られる
パルプ原料を使用して製造された紙は、固く強度が強
いので、容器等の強度の要求される用途に適している、
色調が白く、蛍光染料を用いなくても淡色で清潔感の
ある色調になる、紙全体に着色する場合や、文字や模
様をカラー印刷する場合に鮮明な色をだすことが可能で
ある、表面のきめが細かく、吸水性も均一である等の
優れた特長を有している。
【0019】なお、ミルクカートン原紙は、一般にその
両面又は片面に合成樹脂フィルムやアルミニウム箔が積
層されているので、この合成樹脂フィルムやアルミニウ
ム箔を剥離した後にパルプ化される。
【0020】上記晒クラフト紙とは、木材及びその他の
繊維原料を、水酸化ナトリウム並びに硫化ナトリウムを
主成分とする薬液で蒸解して得られた晒パルプ(晒クラ
フトパルプ)を原料として抄造した紙である。
【0021】又、上質紙とは、晒化学パルプ100%で
抄造した非塗工印刷用紙を総称したものであり、広葉樹
晒クラフトパルプ(LBKP)を主体にして薄物の場合
には若干の漂白針葉樹パルプ(NBKP)を配合してな
る晒パルプを原料として、これにタルク等の填料、サイ
ズ剤、硫酸バンド、紙力増強剤、染料などを内添して主
として長網抄造することによって得られるものである。
【0022】このように、上記ミルクカートン原紙の故
紙、上記晒クラフト紙又は上記上質紙は、晒パルプから
形成されているので、これらを原料にして得られた中し
んを用いた段ボールは、淡色の色調を呈し、水に濡れた
場合にあっても色落ちしたり接触物に色移りを生じると
いった不測の事態を生起しないとともに優れた意匠性を
有する。
【0023】そして、上記段ボールの中しんに用いられ
る原料としては、上記ミルクカートン原紙の故紙、上記
晒クラフト紙又は上記上質紙の何れが用いられてもよ
く、これらは単独で用いられても併用されても構わない
が、上記段ボールの中しん中にミルクカートン原紙の故
紙を含有させると得られる段ボールの強度が向上するの
で、ミルクカートン原紙の故紙を中しん中に含有させる
ことが好ましい。そして、中しん中にミルクカートン原
紙の故紙を含有させる場合には、ミルクカートン原紙の
含有量が少ないと、得られる中しんの強度が低下した
り、或いは、色調が低下したりすることがあるので、9
0重量%以上が好ましい。
【0024】本発明の中しんの坪量及び厚さは、特に限
定されるものではなく、一般に坪量は50〜250g/
2 、厚さは0.05〜0.4mmである。又、強度を
付与するため複数数の板紙を積層して中しんを形成する
のが好ましく、板紙を積層する場合は5〜8層が好まし
く、その坪量は100〜250g/m2 、厚さは0.2
〜0.4mmが好ましい。
【0025】次に、上記段ボールのライナーはミルクカ
ートン用原紙の故紙から形成されている。このように段
ボールのライナーをミルクカートン用原紙の故紙から形
成することによって、上記ライナーは、優れた機械的強
度を有しているとともに、その色調も白く蛍光染料を用
いなくても淡色で清潔感のある色調を呈し、よって、得
られる段ボールは、清潔感のある色調を有し且つ機械的
強度に優れたものとなる。
【0026】なお、上記段ボールのライナーの原料に
は、物性を損なわない範囲内で上記晒クラフト紙の故紙
又は上記上質紙の故紙の何れか又は双方が添加されても
よい。この際、上記段ボールのライナー中のミルクカー
トン原紙の故紙の含有量は、少ないと、得られるライナ
ーの強度が低下したり、或いは、色調が低下したりする
ことがあるので、90重量%以上となるように調整する
のが好ましい。
【0027】又、本発明のライナーの坪量及び厚さは、
特に限定されるものではなく、一般に坪量は160〜6
00g/m2 、厚さは0.2〜0.7mmである。又、
強度を付与するため複数枚の板紙を積層してライナーを
形成するのが好ましく、板紙を積層する場合は5〜8層
が好ましく、その坪量は200〜550g/m2 、厚さ
は0.3〜0.6mmが好ましい。
【0028】上記中しん及びライナーを製造する方法は
従来公知の任意の方法が採用され、例えば、上記ミルク
カートン原紙の故紙を用いる場合には、ミルクカートン
原紙の故紙からなるパルプ原料をビーター、ニーダー、
パルパー等に供給してパルプ化し、次に、タルク、炭酸
カルシウム等の無機充填剤;染料;顔料;ロジン、石油
樹脂、澱粉等のサイズ剤等を添加混合し抄紙して波形状
の中しん又はライナーを製造する方法が挙げられ、上記
晒クラフト紙又は上記上質紙を用いる場合には、これら
を必要に応じて複数枚重ね合わせた後に波形に形成する
ことによって中しんを製造する方法が挙げられる。そし
て、上記段ボールは、上記の如くして得られた波形状の
中しんの両面にライナーを貼合して得られる。
【0029】このようにして得られる段ボールは、機械
的強度が強く且つ色調が淡色であるので種々の用途に用
いることができ、例えば、以下に述べるような用途に用
いることができる。
【0030】即ち、図1に示したように、上記段ボール
からハンガーの形状に打ち抜くことによって紙製のハン
ガー1を得ることができる。上記段ボールは、機械的強
度が強いことからコート等の比較的重たい被服をかけた
場合にあっても、特にフック部11等において折れ曲がっ
たりすることなく安定した状態に被服をかけておくこと
ができる。
【0031】しかも、上記の如く、段ボールは淡色で色
落ちしないことから、洗濯物をかけた場合にあっても、
これら洗濯物に段ボールの色が移って洗濯物が汚染され
るといった不測の事態は生じない。
【0032】又、大判状の段ボールを用意し、先端が球
状に形成された押圧ロールで切断部を押圧しながら切断
することによって上記大判状の段ボールを平面横長長方
形状に切断、形成しつつその四方周縁部を圧潰してやや
厚みを薄くし、その左右方向の中央部から二つ折り可能
に形成することによって芯材20として用いることがで
き、この芯材20の全面を、例えば表面が合成皮革調に形
成された表皮材21によって被覆し、卒業証書用等の表紙
用台紙2を得ることができる(図2参照)。
【0033】更に、図3に示したように、上記段ボール
を平面矩形状に打ち抜き、この段ボール30の一面に粘着
剤層31を一定厚みに層着し、この粘着剤層31の表面に剥
離可能に剥離紙32を積層することによって展示用パネル
3を形成することができる。
【0034】上記展示用パネル3を使用するには、図4
に示したように、上記剥離紙32を上記粘着剤層31上から
剥離、除去して上記粘着剤層31を露出させる。そして、
この粘着剤層31に写真、絵33を貼着させた後、透明シー
ト34を上記粘着剤層31上に上記写真、絵33等を被覆する
ようにして被せ、該透明シート34を透して写真、絵33を
鑑賞することができる。そして、上記展示用パネル3
は、その原料である段ボール30の強度が強いことから、
折れ曲がったり或いは反ったりすることはなく、粘着剤
層31上に貼着した写真、絵33等を安定した状態に保存し
ておくことができる。
【0035】又、上記写真、絵等の代わりに、図5に示
したように上記展示用パネル3の平面形状と同一大きさ
で且つ同一形状のポスターや広告紙35を上記粘着剤層31
上に貼着させてもよい。かかる場合は上記透明シート34
はポスターや広告紙を雨風から保護するために必要に応
じて用いられればよい。
【0036】加えて、上記展示用パネル3は平面矩形状
に打ち抜いたものを説明したが、上記段ボールを人間、
動物、商品の形状に打ち抜き、上記粘着剤層31上に展示
用パネル3の平面形状に対応した写真、絵が記載された
紙を貼着させた上で店頭に起立状態又は吊支状態に表示
させて所謂POP広告の基材としても用いることもでき
る。
【0037】このようにPOP広告の基材として用いた
場合、上記段ボールは優れた機械的強度を有することか
ら長期間に亘る使用によっても不測に屈曲したりするこ
とはなく、よって、上記段ボールから形成されたPOP
広告の基材は、長期間に亘って優れた広告効果を持続
し、商品の販売促進を図ることができる。
【0038】最後に、図6に示したように、上記段ボー
ルからなる帯状体41を用意し、この帯状体41の内面にそ
の長さ方向の所定位置にその上下面に貫通する断面V字
状或いは断面U字状の屈折用縦溝41a 、41a 、41a を凹
設する。そして、この帯状体41をその屈折用縦溝41a か
ら該屈折用縦溝41a が内側となるように折曲げるととも
に、その両端部同士を連結させて四角筒状の側壁部4に
形成する。
【0039】この四角筒状の側壁部4を、上記段ボール
を平面矩形状に打ち抜くことによって形成された平面矩
形状の底面部5上面における四方外周縁部に起立状態に
固着することによって箱を形成することができる。
【0040】このように形成された箱は、機械的強度に
優れた段ボールから形成されていることから、その内部
に比較的重量のあるものを安定的に収納することができ
る。又、上記側壁部4を構成している段ボールの中しん
を着色することによって意匠性に優れた箱とすることが
できる。
【0041】更に、上記側壁部4を構成する帯状体41の
屈折用縦溝41a を形成する際、該帯状体41の原料となる
段ボールのライナーはその強度が強いことから厚みが薄
い場合であっても正確に且つ確実な溝加工を施すことが
できる。従って、美麗な側壁部4を得ることができ、し
かも、必要以上に厚い材料を用いる必要がないことから
得られる側壁部4もその厚さが薄く、高級感のある箱と
することができる。
【0042】又、上記段ボールからなる平面矩形状の箱
台紙を用意し、この箱台紙の四方四隅部をL字状に切欠
いて上記箱台紙の四方周縁部に平面矩形状の突片部を突
設し、上記箱台紙の上面における上記突片部の屈折基端
部に沿って断面V字状の屈折用溝を凹設し、この屈折用
溝から上記突片部を上方に向かって垂直に屈折させると
ともに、これら突片部の対向端縁同士を連設させること
によって箱を形成してもよく、このように形成した箱も
上記箱と同様に機械的強度に優れ、その内部に比較的重
量のあるものを安定的に収納することができる。又、上
記段ボールの中しんを着色することによって意匠性に優
れた箱とすることができる。なお、上記箱の外面に模様
が描かれた表紙を貼着することによって上記箱に優れた
意匠性を付与することができる。
【0043】更に、上記箱台紙に屈折用溝を形成する
際、該箱台紙の原料となる段ボールのライナーはその強
度が強いことから厚みが薄い場合であっても正確に且つ
確実な溝加工を施すことができる。従って、突片部を美
麗な状態に上方に向かって屈折させることができ、しか
も、必要以上に厚い材料を用いる必要がないことから得
られる箱もその厚さが薄く、高級感のある箱とすること
ができる。
【0044】
【実施例】(実施例1)表面に層着された合成樹脂フィ
ルムを剥離してなる回収牛乳紙製容器から得られたミル
クカートン原紙の故紙からなるパルプ原料をパルパーで
混合し、サイズ剤を添加し、丸網式製紙方法にて抄紙し
て6層の板紙からなる段ボール用ライナーを得た。この
段ボール用ライナーの坪量は208g/m2 、厚さは
0.25mmであった。なお、積層の際に層間に接着剤
は使用しなかった。
【0045】得られた段ボール用ライナーの破裂強さ、
引裂強度及び圧縮強さを下記に示した方法で測定して、
その結果を表1に示した。
【0046】(比較例1)従来から段ボールで用いられ
ている未晒クラフトパルプを原料にして抄紙されたクラ
フトライナーの破裂強さ、引裂強度及び圧縮強さを下記
に示した方法で測定して、その結果を表1に示した。な
お、クラフトライナーの坪量は228g/m2 、厚さは
0.28mmであった。
【0047】
【表1】
【0048】(実施例2)表面に層着された合成樹脂フ
ィルムを剥離してなる回収牛乳紙製容器から得られたミ
ルクカートン原紙の故紙からなるパルプ原料をパルパー
で混合し、サイズ剤を添加し、丸網式製紙方法にて抄紙
して6層の板紙を得、この板紙を長さ30cm当たり5
0個の波数で高さ3.4mmにコルゲート加工して段ボ
ールの中しんを製造する一方、表面に層着された合成樹
脂フィルムを剥離してなる回収牛乳紙製容器から得られ
たミルクカートン原紙の故紙からなるパルプ原料をパル
パーで混合し、サイズ剤を添加し、丸網式製紙方法にて
抄紙して8層の板紙を得、この板紙をライナーとして、
上記中しんの両面に上記ライナーを貼着して段ボールを
製造した。
【0049】なお、上記中しんは、その坪量が180g
/cm2 で且つその厚みが0.15mmであり、又、上
記ライナーは、その坪量が340g/cm2 で且つその
厚みが0.4mmであった。そして、上記段ボールの破
裂強さを下記の方法で測定したところ、2410kPa
であった。
【0050】(比較例2)従来から段ボールで用いられ
ている未晒クラフトパルプを原料にして抄紙されたクラ
フトライナーを製造する一方、未晒の各種パルプに相当
量の故紙を混合して抄紙された紙を長さ30cm当たり
50個の波数で高さ3.4mmにコルゲート加工して段
ボールの中しんを製造し、この中しんの両面に上記クラ
フトライナーを貼着させて従来の段ボールを製造した。
【0051】なお、上記中しんは、その坪量が180g
/cm2 で且つその厚みが0.15mmであり、又、上
記ライナーは、その坪量が340g/cm2 で且つその
厚みが0.4mmであった。そして、上記段ボールの破
裂強さを下記の方法で測定したところ、1670kPa
であった。
【0052】(破裂強さ)JIS P8131に準拠し
て測定した。
【0053】(引裂強度)JIS P8116に準拠し
て測定した。
【0054】(圧縮強さ)JIS P8126に準拠し
て測定した。
【0055】
【発明の効果】本発明の段ボールは、ミルクカートン原
紙の故紙、晒クラフト紙又は上質紙からなる波形状の中
しんの両面にミルクカートン原紙の故紙からなるライナ
ーを貼合してなることを特徴とするので、得られる段ボ
ールは優れた強度を有するとともに、その表面はミルク
カートン原紙の故紙から形成されて白く清潔感のある色
調を有しており、種々の用途に用いることができる。
【0056】請求項2に記載の段ボールは、請求項1に
記載の段ボールにおいて、ハンガーの形に形成されてい
ることを特徴とするので、優れた強度を有しており、比
較的重いコート等をかけても折れ曲がったりすることは
なく、種々の被服を安定した状態にかけておくことがで
きる。しかも、上記段ボールは色落ちしたり色移りした
りすることがないので洗濯物のように水に濡れたものを
かけた場合にあっても洗濯物等に段ボールの色が移ると
いった不測の事態は生じない。
【0057】請求項3に記載の段ボールは、請求項1に
記載の段ボールにおいて、平面横長長方形状に形成する
とともに表面を表皮材で被覆して表紙用台紙として用い
ることを特徴とするので、得られる表紙用台紙は機械的
強度に優れ、内部に貴重な卒業証書等を破損させること
なく確実に保存しておくことができるものである。
【0058】請求項4に記載の段ボールは、請求項1に
記載の段ボールの表面に粘着剤層を一体的に積層すると
ともに該粘着剤層の表面に剥離紙を剥離可能に積層して
展示用パネルとして用いることを特徴とするので、得ら
れる展示用パネルは機械的強度に優れ、よって、その表
面に貼着した写真、絵を破損することなく安全な状態に
貼着、保存しておくことができる。
【0059】請求項5に記載の箱は、請求項1に記載の
段ボールからなる帯状体を角筒状に屈曲形成して側壁部
を形成し、この側壁部を請求項1に記載の段ボールから
なる平面多角形状の底面部における上面四方辺縁部に起
立状態に固着してなることを特徴とするので、得られる
箱は機械的強度に優れ、重量のある収容物を確実に収容
しておくことができる。しかも、側壁部及び底面部の原
料となる段ボールは強度が強いので厚みを薄くすること
ができ、得られる箱は軽量で且つ高級感のあるものとな
る。
【0060】請求項6に記載の箱は、請求項1に記載の
段ボールを平面矩形状に形成して箱台紙とし、この箱台
紙の四方四隅部を平面L字状に切欠いて該箱台紙の四方
周縁部に平面矩形状の突片部を突設し、この突片部を上
方に向かって屈曲させるとともにこれら突片部の対向端
縁同士を連設させて形成されてなることを特徴とするの
で、得られる箱は機械的強度に優れ、重量のある収容物
を確実に収容しておくことができる。しかも、原料とな
る段ボールは強度が強いので厚みを薄くすることがで
き、得られる箱は軽量で且つ高級感のあるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の段ボールから得られたハンガーを示し
た斜視図である。
【図2】本発明の段ボールから得られた表紙用台紙を示
した斜視図である。
【図3】本発明の段ボールから得られた展示用パネルを
示した一部断面図である。
【図4】本発明の段ボールから得られた展示用パネルの
使用状態を示した斜視図である。
【図5】本発明の段ボールから得られた展示用パネルの
使用状態を示した斜視図である。
【図6】本発明の段ボールから得られた箱を示した分解
斜視図である。
【符号の説明】
1 ハンガー 2 表紙用台紙 3 展示用パネル 31 粘着剤層 4 箱 41 側壁部 5 底面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E060 AA03 AB16 AB32 BC02 BC06 DA11 4F100 AS00D BA03 BA04 BA06 BA10B BA10C BA10D BA13 CB05 DD12A DG10A DG10B DG10C DG10D GB16 GB71 GB90 JB07 JK01 JL03 JL14D JL16A JL16B JL16C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミルクカートン原紙の故紙、晒クラフト
    紙又は上質紙からなる波形状の中しんの両面にミルクカ
    ートン原紙の故紙からなるライナーを貼合してなること
    を特徴とする段ボール。
  2. 【請求項2】 ハンガーの形に形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の段ボール。
  3. 【請求項3】 平面矩形状に形成するとともに表面を表
    皮材で被覆して表紙用台紙として用いることを特徴とす
    る請求項1に記載の段ボール。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の段ボールの表面に粘着
    剤層を一体的に積層するとともに該粘着剤層の表面に剥
    離紙を剥離可能に積層して展示用パネルとして用いるこ
    とを特徴とする段ボール。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の段ボールからなる帯状
    体を角筒状に屈曲形成して側壁部を形成し、この側壁部
    を請求項1に記載の段ボールからなる平面多角形状の底
    面部における上面外周縁部に起立状態に固着してなるこ
    とを特徴とする箱。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の段ボールを平面矩形状
    に形成して箱台紙とし、この箱台紙の四方四隅部を平面
    L字状に切欠いて該箱台紙の四方周縁部に平面矩形状の
    突片部を突設し、この突片部を上方に向かって屈折させ
    るとともにこれら突片部の対向端縁同士を連設させて形
    成されてなることを特徴とする箱。
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