JP2021168777A - 衣類用ハンガーおよびスタッキング構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンガーどうしを安定して積み重ねることを可能とする。【解決手段】衣類用ハンガー1は、帯状体が帯幅方向を所定の基準平面に沿わせた姿勢で基準平面に沿って延在するとともに帯状体が基準平面の法線方向から視て屈曲した形状に設けられている。衣類用ハンガー1は、突条部3Aと、凹溝部とを備えている。突条部3Aは、帯状体において法線方向の一側に露出し、帯幅方向の中央へ向かうほど一側に位置する形状である凸形に突出し、凸形が帯状体の延在方向に沿って尾根状に設けられている。凹溝部は、帯状体において法線方向の一側とは反対側の他側に露出し、帯幅方向の中央へ向かうほど一側に位置する形状である凹形に窪み、法線方向から視て突条部と重複する所定領域において凹形が帯状体の延在方向に沿って溝状に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、衣類を吊り下げるためのハンガー、および、二本の衣類用ハンガーどうしが積み重ねられるスタッキング構造に関する。
従来、衣類用ハンガーとして、モールド加工やカット加工といった種々の手法で成形されたハンガーが知られている。たとえば、ダンボール資材から切り出された平板状のハンガーが提案されている。(特許文献1参照)
特開2001-253000号公報
ところで、衣類用ハンガーは、衣類の販売店へ出荷されたり回収されたハンガーがリサイクル業者へ運搬されたりする際に、まとめて取り扱われることがある。そのため、安定して積み重ね(いわゆる「スタッキング」)することのできる衣類用ハンガーが要望されている。
しかしながら、上述のハンガーは平板状に成形されているため、ハンガーどうしを安定して積み重ねることが困難である。
よって、ハンガーどうしを安定して積み重ねるうえで改善の余地がある。
本件は、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、衣類用ハンガーどうしを安定して積み重ねることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示する衣類用ハンガーは、帯状体が帯幅方向を所定の基準平面に沿わせた姿勢で前記基準平面に沿って延在するとともに前記帯状体が前記基準平面の法線方向から視て屈曲した形状に設けられている。本衣類用ハンガーは、突条部と、凹溝部とを備えている。前記突条部は、前記帯状体において前記法線方向の一側に露出し、前記帯幅方向の中央へ向かうほど前記一側に位置する形状である凸形に突出し、前記凸形が前記帯状体の延在方向に沿って尾根状に設けられている。前記凹溝部は、前記帯状体において前記法線方向の前記一側とは反対側の他側に露出し、前記帯幅方向の中央へ向かうほど前記一側に位置する形状である凹形に窪み、前記法線方向から視て前記突条部と重複する所定領域において前記凹形が前記帯状体の延在方向に沿って溝状に設けられている。
本件によれば、衣類用ハンガーどうしを安定して積み重ねることができる。
第一実施形態の衣類用ハンガーを示す斜視図である。 第一実施形態の衣類用ハンガーを示す正面図である。 第一実施形態の衣類用ハンガーを示す背面図である。 図2および図6のA−A矢視断面を示す断面図である。 図4に対応する箇所を示し、第一実施形態の衣類用ハンガーが積み重ねられた場合の断面図である。 図2から突条部における稜線の図示を省略した正面図である。 図3から突条部における稜線の図示を省略した背面図である。 第一実施形態の衣類用ハンガーを示す平面図である。 第一実施形態の衣類用ハンガーを示す底面図である。 第一実施形態の衣類用ハンガーを示す左側面図である。 第一実施形態の衣類用ハンガーを示す右側面図である。 第二実施形態の衣類用ハンガーを示す斜視図である。 第二実施形態の衣類用ハンガーを示す正面図である。 第二実施形態の衣類用ハンガーを示す背面図である。 図13および図18のA′−A′矢視断面を示す断面図である。 図15に対応する箇所を示し、第二実施形態の衣類用ハンガーが積み重ねられた場合の断面図である。 図12から立体表面の形状をあらわす陰の図示を省略した斜視図である。 図13から立体表面の形状をあらわす陰の図示を省略した正面図である。 図14から立体表面の形状をあらわす陰の図示を省略した背面図である。 第二実施形態の衣類用ハンガーを示す平面図である。 第二実施形態の衣類用ハンガーを示す背面図である。 第二実施形態の衣類用ハンガーを示す左側面図である。 第二実施形態の衣類用ハンガーを示す右側面図である。
以下、衣類用ハンガーに関する実施の形態を説明する。
本実施形態の衣類用ハンガーは、衣類を吊り下げるためのハンガーである。ここでは、靴下あるいはネクタイを吊り下げるためのハンガーを衣類用ハンガー(以下「ハンガー」と略称する)の例に挙げる。
下記の実施形態では、説明で用いる方向の基準に、互いに直交する三つの座標軸としてX軸,Y軸およびZ軸をもつ座標系(直交座標系)を用いる。
この座標系において、X軸に沿う方向を「X方向」と称し、Y軸に沿う方向を「Y方向」(第三方向)と称し、Z軸に沿う方向を「Z方向」(法線方向)と称する。
X方向およびY方向の双方に沿う平面を「XY平面」(基準平面)と称し、Y方向およびZ方向の双方に沿う平面を「YZ平面」と称する。
たとえば、X方向は、X軸の負から正に向かう方向とX軸の正から負に向かう方向とが互いに反対を向き、二種の方向を内在する。そこで、X方向について、一方を「X1方向」と称し、他方を「X2方向」と称する。同様に、Y方向について、一方を「Y1方向」と称し、他方を「Y2方向」と称する。Z方向についても、一方を「Z1方向」と称し、他方を「Z2方向」と称する。また、Z方向に沿って視ることを「Z方向視」と称する。
そのほか、特に断らない限り、本実施形態の「数値X〜数値Y」なる表現は、数値X以上であって数値Y以下の範囲を意味する。
以下、第一実施形態および第二実施形態の内容を項目[A]で概説する。それから、第一実施形態の内容を項目[B]で述べ、第二実施形態の内容を項目[C]で述べる。そして、これらの実施形態に関する変形例の内容を項目[D]で述べる。
[A.第一実施形態および第二実施形態の概要]
第一実施形態および第二実施形態のハンガーは、パルプを主原料としており、パルプモールド(「パルプモウルド」とも表記される)製法で立体成型されている。
このように成型されたハンガーは、天然素材を使用しているのでエコフレンドリーな製品と言える。さらに言えば、このハンガーは、軽量にもかかわらず一定の強度があり、使い勝手がよく、かつ積み重ねることで収納しやすいものである。
上記のハンガーを製造する方法としては、パルプを立体成型する公知のさまざまな手法を採用することができる。たとえば、特開平09-286468号公報や特開平07-42100号公報に記載の製法を援用することができる。
一例を挙げれば、下記の手順a〜eを経てハンガーが製造される。
・手順a:パルプを水に溶解させたり水中で解繊させたりして原料を仕込む
・手順b:手順aで仕込まれた材料(原液)から異物を除去したり濃縮したりして成
型(「成形」とも表記される)用の原料(原質)を調整する
・手順c:手順bで調整された原料を所定の形状に設けられた型でプレス成型する
・手順d:手順cで成型されたものを乾燥する
・手順e:手順dで乾燥されたものを打ち抜く(いわゆる型抜き)
本ハンガーの製法には、滑らかな表面(ひょうめん,以下「ひょうめん」を示す場合には「表面」と表記する)に仕上げるためや使用者に対する触感を確保するための表面性を確保する観点から、いわゆる「高湿熱プレス成型」を採用することが好ましい。たとえば、上記の手順dにおいて120℃以上で加圧乾燥されることで、表面性の確保されたハンガーを製造することができる。このように成型されたハンガーは、表面平滑性が優れているため見た目も良好であり、使用時の違和感もない。
そのほか、ハンガーの密度は、強度を確保する観点から所定の下限値以上であることが好ましく、重量を抑制する観点から所定の上限値以下であることが好ましい。具体的に言えば、所定の下限値は、0.45[g/cm3]であることが好ましく、0.55[g/cm3]であることがより好ましく、0.65[g/cm3]であることが更に好ましい。所定の上限値は、0.95[g/cm3]であることが好ましく、0.85[g/cm3]であることがより好ましく、0.75[g/cm3]であることが更に好ましい。
なお、ハンガーには、撥水性や耐水性をもたせるために、撥水剤や耐水剤が用いられていてもよい。たとえば、撥水剤や耐水剤がハンガーの表面にコーティング(表面塗工)されていてもよいし、撥水剤や耐水剤がハンガーに内添(含有)されていてもよい。撥水剤や耐水剤の一例としては、サイズ剤が挙げられる。
[B.第一実施形態]
第一実施形態では、ハンガーの構成を項目[B−1]〜[B−3]で説明する。
項目[B−1]ではハンガーの主要な部位を説明し、項目[B−2]ではハンガーの形状を説明する。項目[B−3]では、ハンガーどうしを積み重ねた場合のスタッキング構造を説明する。そして、項目[B−1]〜[B−3]の構成による作用および効果を項目[B−4]で述べる。
この第一実施形態では、図1〜図11を参照して、ハンガーを説明する。
本実施形態の説明では、図1〜図5を主に参照し、図6〜図11については符号の記入や具体的な言及を適宜省略する。
このハンガー1では、ハンガー1においてZ1方向側に露出する表面をオモテ面とする。一方、ハンガー1におけるZ2方向側に露出する表面をウラ面とする。
[B−1.ハンガーの主要な部位]
ハンガー1には、ハンガーラックやフックに対して本ハンガー1を引っ掛けるためのフック部1Aや、衣類を吊り下げるための吊下部1Bが設けられている。
フック部1Aは、ハンガー1においてY1方向側であってX方向の中間に設けられた部位である。このフック部1Aは、ハンガー1を引っ掛けることができるように屈曲しており、ハンガー1の一端(両端のうち一方)を有する。ここでは、Z方向視で逆J字形(Y2方向を上方としたJ字形)の鉤形にフック部1Aが形成されている。なお、フック部1Aの形状は、ハンガー1が引っ掛けられる箇所の形状に応じて種々のサイズや曲率などに設計することができる。
吊下部1Bは、ハンガー1においてY2方向側に設けられた部位である。この吊下部1Bは、X方向に沿って直線的に延設されている。ここでは、ハンガー1におけるX方向寸法のほぼ全域に亘って延在する吊下部1Bを例示する。
吊下部1Bに対してX1方向側には、吊下部1Bに吊り下げられた衣類の脱落を抑えるために、係止部1Cが付設されている。
係止部1Cは、X2方向側に開放側を向けたC字形の鉤形に形成され、ハンガー1の他端(両端のうち他方)を有する。係止部1Cの形状は、フック部1Aの形状と同様に、ハンガー1に吊り下げられる衣類の厚みに応じて種々のサイズや曲率などに設計することができる。
そのほか、フック部1Aと吊下部1Bとの間には、肩部1Dが設けられている。肩部1Dは、フック部1Aと吊下部1Bとを連設する構造である。この肩部1Dは、フック部1Aに連設された肩峰部1Eと吊下部1Bに連設された肩先部1Fとの二部位に細別される。肩峰部1Eは、フック部1AのY2方向側端部からX2方向側へ向かうほどY1方向に位置し、吊下部1Bとは平行ではなくやや傾斜した向きに設けられている。肩先部1Fは、X1方向側に開放側を向けたC字形の鉤形に設けられている。
[B−2.ハンガーの形状]
上記のように、ハンガー1の一端から他端へ向けて、フック部1A,肩部1D,吊下部1B,係止部1Cの順に各部位が一筆書きで延在しており、閉じた形状を有さずにZ方向視で屈曲した形状に設けられている。
これらのフック部1A,肩部1D,吊下部1B,係止部1Cは、XY平面に沿って延在する一本の帯状体から構成されている。この帯状体は、その帯幅方向をXY平面に沿わせた姿勢で、XY平面に沿って延在している。なお、ここでいう「帯幅方向」とは、XY平面に沿う方向において帯状体の延在方向に対して直交する方向であり、具体的には図2の一点鎖線に対して直交する方向である。
このハンガー1には、オモテ面がZ方向に隆起している突条部3Aと、ウラ面がZ1方向に陥没している凹溝部3Bとが設けられている。
突条部3Aは、帯幅方向の中央に向かうほどZ1方向側に位置する形状である凸形に突出し、この凸形が帯状体の延在方向に沿って尾根状に設けられている。言い換えれば、ハンガー1は、帯幅方向の中央部に設けられた稜線を折目2に見立てた場合に、Z1方向側の折目2で帯状体が折り曲げられた形状をしている。
凹溝部3Bは、帯幅方向の中央に向かうほどZ1方向側に位置する形状である凹形に窪み、この凹形が帯状体の延在方向に沿って溝状に設けられている。
この凹溝部3Bは、突条部3Aの凸形に窪む凹形に窪む形状をなす。具体的には、突条部3Aの凸形および凹溝部3Bの凹形の形状は、ハンガー1どうしをZ方向に積み重ねたときに、一方のハンガー1における凹溝部3Bの凹形に他方のハンガー1における突条部3Aの凸形が干渉することなく嵌合自在な形状をなす。
このように同じ(共通)の形状が採用された凸形および凹形の設けられた突条部3Aおよび凹溝部3Bは、つぎに説明する所定領域に延在している。
突条部3Aおよび凹溝部3Bのそれぞれは、Z方向視で重複する所定領域に設けられている。この所定領域には、Z方向視で帯状体が屈曲した箇所を含む屈曲領域が含まれる。換言すれば、突条部3Aおよび凹溝部3Bは帯状体の屈曲した箇所を含んでいる。具体的には、フック部1A,肩部1D,吊下部1Bおよび係止部1Cに亘って所定領域が設けられている。
ここで例示する所定領域は、Z方向視でハンガー1(帯状体における延在方向)の端部を除いた全領域である。ここでいう「端部」とは、フック部1Aおよび係止部1Cの鉤形の末端を意味する。
なお、フック部1Aおよび係止部1Cの末端は、曲面が形成されるように面取りされている。
ハンガー1は、所定領域において帯幅方向に直交(交差)する断面の形状が一様に設けられている。すなわち、このような横断面の形状は、所定領域の位置によらず同じ形状をなしている。
図4に示すように、突条部3Aの凸形および凹溝部3Bの凹形は、帯幅方向の一側(図4ではZ1方向側)および他側(図4ではZ2方向側)のそれぞれが平面状に設けられている。すなわち、突条部3Aおよび凹溝部3Bは、二枚の平板が折目2で連設されたアングル状に設けられている。
突条部3Aは、Z1方向へ突出する形状に着目すれば、折目2を介してそれぞれが傾斜した切妻屋根状とも言える。凹溝部3Bは、Z1方向へ突出する形状に着目すれば、折目2を介してそれぞれが落ち込んだV字溝状とも言える。
折目2のZ2方向側において、折目2を介して連設された2つの面どうしのなす内角の角度θは概ね直角に設定されている。ここでいう「概ね直角」とは、90[°](すなわち直角)のみに限定されず88[°]〜92[°]や86[°]〜94[°]といった直角およびその近傍の角度を含むことを意味する。たとえば「概ね直角」は、折目の屈曲角度が直角に設計されていた場合に、製造された実際の折目において計測された屈曲角度を含む(製造誤差を含む)ことを意味する。以下の説明では、「概ね直角」のことを単に「直角」と称する。
ただし、角度θは概ね直角に限定されることはなく、ハンガー1を安定して積み重ねられる範囲の角度であればよい。
なお、上記の角度θは、180[°]を上回らない範囲で大きいほどハンガー1の強度が低下する傾向にあるものの、0[°]を下回らない範囲で大きいほどハンガー1の使用者に対する触感が向上する傾向にある。
[B−3.スタッキング構造]
図5には、ハンガー1どうしを積み重ねた例として、ニ本のハンガー1,1を積み重ねたスタッキング構造を示す。
上述のように、凹溝部3B(上),3B(下)の凹形は、凸形に窪む形状を有する。ハンガー1をZ方向に積み重ねると、Z1方向側のハンガー1の凹溝部3Bで露出するウラ面における二つの傾斜面のそれぞれが、Z2方向側のハンガー1の突条部3Aで露出するオモテ面における二つの傾斜面のそれぞれと面接触する。このとき、Z1方向側のハンガー1の折目2に対してZ2方向側(いわば「直下」)に、Z2方向側のハンガー1の折目2が位置する。このようにして一方の凹溝部3Bに他方の突条部3Aが嵌合することで、ハンガー1どうしが積み重ねられる。
[B−4.作用および効果]
本実施形態は、上述のように構成されるため、下記のような作用および効果を得ることができる。
ハンガー1には、Z方向視で重複する所定領域に凸形の突条部3Aおよび凹形の凹溝部3Bが設けられている。これにより、ハンガー1どうしをZ方向に積み重ねたときに、上側のハンガー1の突条部3Aに、下側のハンガー1の凹溝部3Bが嵌合し、積み重ねられたハンガー1が、X方向やY方向へずれるのを抑えることができ、ハンガー1どうしを安定して積み重ねることができる。
突条部3Aの凸形および凹溝部3Bの凹形の形状が同じであるため、ハンガー1どうしを面接触させて積み重ねることができ、積み重ねられたハンガー1どうしの間に隙間ができるのも抑えることができる。よって、積み重ねられたハンガー1がX方向やY方向へずれるのを確実に抑えることができる。
突条部3Aおよび凹溝部3Bが設けられた所定領域には、ハンガー1の屈曲領域が含まれるため、ハンガー1どうしの積み重ね位置を一意に定めることができる。この点からも、積み重ねられたハンガー1のずれを抑えられる。
さらに、ハンガー1のほぼ全領域に突条部3Aおよび凹溝部3Bが設けられることからも、積み重ねられたハンガー1のずれを確実に抑えることができる。
突条部3Aの凸形および凹溝部3Bの凹形が共通しているため、簡素な構成で積み重ねられたハンガー1の安定性を向上でき、製造コストを低減させることもできる。
突条部3Aの凸形および凹溝部3Bの凹形は、折目2に対して帯幅方向の一側および他側のそれぞれが平面状に設けられているため、積み重ねられたハンガー1どうしを平面で接触させられる。そのため、積み重ねられたハンガー1が、折目2を境にY方向にずれることを抑えることができ、積み重ねられたハンガー1のずれを抑えるのに資する。
ハンガー1がパルプモールドで立体成型されることから、プラスチックの廃棄物を削減することができ、環境負荷を低減させることができる。
さらに、廃棄する際にハンガー1を折り曲げた場合に、プラスチック製の衣類用ハンガーを折り曲げた場合と比べて、鋭利な角ができにくく、ハンガー1のユーザビリティを高めることができる。
そのほか、肩峰部1Eがやや傾斜して延在していることにより、X方向に延在する肩峰部と比較して、ハンガー1に衣類が吊り下げられたときに肩先部1Fへの応力が集中するのを緩和することができ、ハンガー1の耐久性を向上させることができる。
ハンガー1のスタッキング構造によれば、上述のハンガー1と同様の作用および効果を得ることができる。
[C.第二実施形態]
つぎに、本発明の第二実施形態について説明する。
第二実施形態のハンガーは、第一実施形態のハンガーと形状が異なる。具体的には、第一実施形態のハンガーの断面が平面状であるのに対し、第二実施形態のハンガーは曲面状である点で相違する。
なお、第二実施形態で説明する点を除いては第一実施形態と同様の構成であり、これらの構成については同様の符号を付して各部の説明を省略する。
この第二実施形態では、図12〜図23を参照して、ハンガー1′を説明する。
本実施形態の説明では、図12〜図16を主に参照し、図17〜図23について符号の記入や具体的な言及を適宜省略する。なお、図12〜図14に付加された線は、ハンガー1′のオモテ面およびウラ面の立体表面が曲面であることを表現するための線(陰)であり、模様や凹凸などを示すものではない。
図12〜図16に示すように、ハンガー1′は、ハンガー1の折目2のような角張った部位は設けられておらず、全体的に丸みを帯びた形状をなしている。
このハンガー1′では、突条部3A′の凸形および凹溝部3B′の凹形が帯幅方向に沿って湾曲した曲面状に設けられている。
さらに、ハンガー1′を構成する帯状体は、帯幅方向の中央に向かうほどZ方向の寸法が大きく設けられている。具体的には、図15および図16に示すように、突条部3A′の凸形および凹溝部3B′の凹形の断面は、帯幅方向の中央が最も厚く、帯幅方向の端(ハンガー1′の外周)に向かうほど薄く形成されている。
上記のハンガー1′によれば、突条部3A′の凸形および凹溝部3B′の凹形が帯幅方向に沿って湾曲した曲面状に設けられているため、ハンガー1の使用者に対する触感を向上させることができ、ハンガー1′のユーザビリティを高めることができる。
さらに、ハンガー1′を構成する帯状体は、帯幅方向の中央に向かうほどZ方向の寸法が大きく設けられていることから、ハンガー1′を積み重ねたときに、凹形の曲面と凸形の曲面との重なり合う面積を確保することができる。これにより、ハンガー1′どうしの間に空間が形成されるのを抑えられ、積み重ねられたハンガー1′がX方向やY方向にずれるのを一層抑えることができる。更に言えば、積み重ねられたハンガー1′の荷重が集中しうる帯幅方向中央の強度が確保され、ハンガー1′の破損を抑制するのに資する。
[D.変形例]
上述の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
たとえば、ハンガーには、XY平面に沿って延出する「バリ」が外縁に設けられていてもよい。ここでいう「バリ」とは、XY平面に沿って延在するフランジ状(鍔状)の部位である。そのため、「バリ」を「フランジ部」,「延出部」,「鍔部」などと称してもよい。
上記のバリは、0.5[mm]〜2.0[mm]程度の寸法で帯幅方向に延出し、上述のハンガーを製造する手順cのプレス成型において原料が型からはみ出した部位として発生しうる。このように発生した部位は、上述の手順eの後に仕上げ工程を実施して取り除くことも可能である。
バリの設けられたハンガーどうしが積み重ねられている場合には、Z1方向側に位置するハンガーのバリにおけるZ2方向の面とZ2方向側に位置するハンガーのバリにおけるZ1方向の面とが面状に接触する。すなわち、バリどうしが全体的に面接触した状態で、バリ付きのハンガーどうしが積み重ねられる。
ハンガーに上述のバリが設けられていれば、積み重ねられたハンガーのバリどうしが面接触するため、積み重ねられたハンガーがX方向やY方向にずれるのを一層抑えることができる。
さらに、バリの設けられたハンガーによれば、バリの設けられていないハンガーと比較して、ハンガーの折れや曲げに抗する補強構造としてバリが機能することによって変形を抑えることができる。このように強度や剛性の確保されたハンガーでは、ハンガーどうしの積み重ねやすさをはじめ衣類の吊り下げやすさや取り扱いやすさといった種々の機能性が高まりうる。
ハンガー1の形状は、一筆書きで延在する形状に限定されず、三角形の斜辺に吊下部が設けられるとともに残りの対辺に肩部が設けられた形状をはじめ、Z方向視で閉じた種々の形状を採用してもよい。あるいは、X方向に延びる吊下部がY方向に沿って並設されてもよい。
吊下部の表面には、ゴムやシリコンといった滑り止め部材の貼付や突起の付設といった滑り止め加工が施されてもよい。
突条部3Aの凸形および凹溝部3Bの凹部の形状は、上述の形態に限らず、さまざまな断面形状の形態が採用されうる。
ハンガーの主原料は、パルプに限らず、樹脂や金属といったさまざまな原料を用いてもよい。樹脂製のハンガーによれば、プラスチックの廃棄物を創出しうるものの、成型性や耐久性を向上することができる。金属製のハンガーによっても、成型性や耐久性を向上することができる。
ハンガーの製造方法は、パルプモールドで立体成型される製法に限らず、公知のさまざまな成形法であってもよい。たとえば、樹脂や金属の板材,板紙といった原材料を折り曲げて成形する製法を採用してもよいし、原材料を切削して形成する製法を採用してもよい。
1 ハンガー(衣類用ハンガー)
1A フック部
1B 吊下部
1C 係止部
1D 肩部
1E 肩峰部
1F 肩先部
2 折目
3A 突条部
3B 凹溝部
θ 内角

Claims (10)

  1. 帯状体が帯幅方向を所定の基準平面に沿わせた姿勢で前記基準平面に沿って延在するとともに前記帯状体が前記基準平面の法線方向から視て屈曲した形状に設けられた衣類用ハンガーであって、
    前記帯状体において前記法線方向の一側に露出し、前記帯幅方向の中央へ向かうほど前記一側に位置する形状である凸形に突出し、前記凸形が前記帯状体の延在方向に沿って尾根状に設けられた突条部と、
    前記帯状体において前記法線方向の前記一側とは反対側の他側に露出し、前記帯幅方向の中央へ向かうほど前記一側に位置する形状である凹形に窪み、前記法線方向から視て前記突条部と重複する所定領域において前記凹形が前記帯状体の延在方向に沿って溝状に設けられた凹溝部と、を備えた
    ことを特徴とする衣類用ハンガー。
  2. 前記凹溝部は、前記凸形に窪む前記凹形が前記帯状体の延在方向に沿って溝状に設けられた
    ことを特徴とする請求項1に記載の衣類用ハンガー。
  3. 前記所定領域は、前記法線方向から視て前記帯状体が屈曲した箇所を含む屈曲領域である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の衣類用ハンガー。
  4. 前記帯状体は、前記法線方向から視て閉じた形状を有さずに一筆書きで延在する形状を有し、
    前記所定領域は、前記法線方向から視て前記帯状体における延在方向の端部を除いた全領域である
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の衣類用ハンガー。
  5. 前記帯状体は、前記所定領域において前記帯幅方向および前記法線方向に沿う断面の形状が一様に設けられた
    ことを特徴とする請求項4に記載の衣類用ハンガー。
  6. 前記突条部の前記凸形および前記凹溝部の前記凹形は、前記帯幅方向の一側および他側のそれぞれが平面状に設けられた
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の衣類用ハンガー。
  7. 前記突条部の前記凸形および前記凹溝部の前記凹形は、前記帯幅方向に沿って湾曲した曲面状に設けられた
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の衣類用ハンガー。
  8. 前記帯状体は、前記帯幅方向の中央に向かうほど前記法線方向の寸法が大きく設けられた
    ことを特徴とする請求項7に記載の衣類用ハンガー。
  9. パルプモールドで立体成型された
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の衣類用ハンガー。
  10. 二本の衣類用ハンガーどうしが積み重ねられるスタッキング構造であって、
    前記二本の衣類用ハンガーのそれぞれは、
    帯状体が帯幅方向を所定の基準平面に沿わせた姿勢で前記基準平面に沿って延在するとともに前記帯状体が前記基準平面の法線方向から視て屈曲した形状に設けられた衣類用ハンガーであって、
    前記帯状体において前記法線方向の一側に露出し、前記帯幅方向の中央へ向かうほど前記一側に位置する形状である凸形に突出し、前記凸形が前記帯状体の延在方向に沿って尾根状に設けられた突条部と、
    前記帯状体において前記法線方向の前記一側とは反対側の他側に露出し、前記帯幅方向の中央へ向かうほど前記一側に位置する形状である凹形に窪み、前記法線方向から視て前記突条部と重複する所定領域において前記凹形が前記帯状体の延在方向に沿って溝状に設けられた凹溝部と、を備え、
    前記二本の衣類用ハンガーのうちの一方の前記凹溝部に他方の前記突条部が嵌合することで積み重ねられる
    ことを特徴とするスタッキング構造。
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