JP7293992B2 - カトラリーおよびスタッキング構造 - Google Patents

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Description

本発明は、スプーンやフォークといったカトラリーと、カトラリーどうしが積み重ねられるカトラリーセットのスタッキング構造とに関する。
スプーンやフォークなどのカトラリーは、下記の三部位に大別される。
・ボデー部:カトラリーの基端側で持ち手をなす部位
・ヘッド部:カトラリーの先端側で飲食対象と接触する部位
・ネック部:ボデー部とヘッド部との間に設けられた部位
カトラリーがスプーンであれば、飲食対象を掬う部位がヘッド部に設けられる。カトラリーがフォークであれば、先端側に向けて分岐した部位がヘッド部に設けられる。
上記のようなカトラリーの一つとして、ボデー部に直線状の折目が設けられ、この折目と連設された折目がネック部やヘッド部で湾曲または傾斜して設けられたカトラリーが提案されている(特許文献1参照)。
特開2005-40285号公報
しかしながら、上述のような直線状の折目がボデー部のみに設けられたカトラリーでは、直線状の折目に対して他の折目がネック部やヘッド部で湾曲または傾斜していることにより、ボデー部よりもネック部やヘッド部の強度が相対的に小さい。そのため、把持されたボデー部の操作によって飲食対象からヘッド部への入力による応力がネック部に集中した際には、ネック部の破損を招くおそれがある。
よって、カトラリーの強度を確保するうえで改善の余地がある。
本件は、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、カトラリーの強度を確保することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示するカトラリーは、スプーンまたはフォークである。本カトラリーは、ボデー部と、ヘッド部と、ネック部と、ベント部とを備えている。前記ボデー部は、所定の第一方向における基端側に設けられ、持ち手をなす。前記ヘッド部は、前記ボデー部に対して前記第一方向の先端側に設けられ、飲食される対象に接触しつつ前記対象からの抗力が前記第一方向と交差する第二方向へ入力される。前記ネック部は、前記ボデー部と前記ヘッド部との間に設けられている。前記ベント部は、前記第一方向に沿って連続する直線状の折目を介して屈曲した形状に設けられ、前記ボデー部,前記ネック部および前記ヘッド部に跨がって延在する。
ここで開示するスタッキング構造は、ナイフ,フォークおよびスプーンの少なくとも何れかを含む複数のカトラリーどうしが積み重ねられるカトラリーセットのスタッキング構造である。本スタッキング構造のカトラリーのそれぞれは、ボデー部と、ヘッド部と、ネック部と、ベント部とを備えている。前記ボデー部は、所定の第一方向における基端側に設けられ、持ち手をなす。前記ヘッド部は、前記ボデー部に対して前記第一方向の先端側に設けられ、飲食される対象に接触しつつ前記対象からの抗力が前記第一方向と交差する第二方向へ入力される。前記ネック部は、前記ボデー部と前記ヘッド部との間に設けられている。前記ベント部は、前記第一方向に沿って連続する直線状の折目で屈曲した形状に設けられ、前記ボデー部,前記ネック部および前記ヘッド部に跨がって延在する。そして、前記カトラリーどうしが積み重ねられた方向から視て重複する領域に前記カトラリーのそれぞれにおける前記ベント部が設けられている。
本件によれば、カトラリーの強度を確保することができる。
第一実施形態のスプーンを示す正面図である。 第一実施形態のスプーンを示す背面図である。 第一実施形態のスプーンを示す左側面図である。 第一実施形態のスプーンを示す右側面図である。 第一実施形態のスプーンを示す平面図である。 第一実施形態のスプーンを示す底面図である。 第一実施形態のスプーンを示す斜視図である。 第一実施形態のフォークを示す正面図である。 第一実施形態のフォークを示す背面図である。 第一実施形態のフォークを示す左側面図である。 第一実施形態のフォークを示す右側面図である。 第一実施形態のフォークを示す平面図である。 第一実施形態のフォークを示す底面図である。 第一実施形態のフォークを示す斜視図である。 第一実施形態のナイフを示す正面図である。 第一実施形態のナイフを示す背面図である。 第一実施形態のナイフを示す左側面図である。 第一実施形態のナイフを示す右側面図である。 第一実施形態のナイフを示す平面図である。 第一実施形態のナイフを示す底面図である。 第一実施形態のナイフを示す斜視図である。 第一実施形態のスタッキング構造を示す正面図である。 第一実施形態のスタッキング構造を示す背面図である。 第一実施形態のスタッキング構造を示す左側面図である。 第一実施形態のスタッキング構造を示す右側面図である。 第一実施形態のスタッキング構造を示す平面図である。 第一実施形態のスタッキング構造を示す底面図である。 第一実施形態のスタッキング構造を示す斜視図である。 図22のA-A矢視断面を示す断面図である。 第二実施形態のスプーンを示す正面図である。 第二実施形態のスプーンを示す背面図である。 第二実施形態のスプーンを示す左側面図である。 第二実施形態のスプーンを示す右側面図である。 第二実施形態のスプーンを示す平面図である。 第二実施形態のスプーンを示す底面図である。 第二実施形態のスプーンを示す斜視図である。 図30のB-B矢視断面を示す断面図である。 第二実施形態のフォークを示す正面図である 第二実施形態のフォークを示す背面図である。 第二実施形態のフォークを示す左側面図である。 第二実施形態のフォークを示す右側面図である。 第二実施形態のフォークを示す平面図である。 第二実施形態のフォークを示す底面図である。 第二実施形態のフォークを示す斜視図である。 第二実施形態のナイフを示す正面図である。 第二実施形態のナイフを示す背面図である。 第二実施形態のナイフを示す左側面図である。 第二実施形態のナイフを示す右側面図である。 第二実施形態のナイフを示す平面図である。 第二実施形態のナイフを示す底面図である。 第二実施形態のナイフを示す斜視図である。
カトラリーに関する実施の形態を説明する。
カトラリーには、スプーン,フォーク,ナイフをはじめ、お玉杓子(いわゆる「おたま」)やトングといったさまざまな食事用具が含まれる。本実施形態では、スプーン,フォーク,ナイフを例に挙げてカトラリーを説明する。
下記の実施形態では、説明で用いる方向の基準として、互いに直交する三つの座標軸としてX軸,Y軸およびZ軸をもつ座標系(直交座標系)を用いる。
この座標系において、X軸に沿う方向を「X方向」(第一方向)と称し、Y軸に沿う方向を「Y方向」(第三方向)と称し、Z軸に沿う方向を「Z方向」(第二方向)と称する。
X方向およびY方向の双方に沿う平面を「XY平面」(第一方向および第二方向の双方に交差する方向)と称し、Y方向およびZ方向の双方に沿う平面を「YZ平面」と称し、X方向およびZ方向の双方に沿う平面を「XZ平面」(第一方向および第二方向の双方に沿う方向)と称する。
たとえば、X方向は、X軸の負から正に向かう方向とX軸の正から負に向かう方向とが互いに反対を向き、二種の方向を内在する。そこで、X方向について、一方を「X1方向」と称し、他方を「X2方向」と称する。同様に、Y方向について、一方を「Y1方向」と称し、他方を「Y2方向」と称する。Z方向についても、一方を「Z1方向」と称し、他方を「Z2方向」と称する。
そのほか、特に断らない限り、本実施形態の「数値X~数値Y」なる表現は、数値X以上であって数値Y以下の範囲を意味する。
以下、第一実施形態および第二実施形態の内容を項目[A]で概説する。それから、第一実施形態の内容を項目[B]で述べ、第二実施形態の内容を項目[C]で述べる。そして、これらの実施形態に関する変形例の内容を項目[D]で述べる。
[A.第一実施形態および第二実施形態の概要]
第一実施形態および第二実施形態のカトラリーは、パルプを主原料としており、モールドパルプ(「モウルドパルプ」とも表記される)で立体成型されている。
このように成型されたカトラリーは、天然素材を使用しているのでエコフレンドリーな製品と言える。更に言えば、このカトラリーは、軽量にもかかわらず一定の強度があり、使い勝手がよく、かつ積み重ねることで収納しやすいものである。
上記のカトラリーを製造する方法としては、パルプモールドを立体成型する公知のさまざまな手法を採用することができる。たとえば、特開平09-286468号公報や特開平07-42100号公報に記載の製法を援用することができる。
一例を挙げれば、下記の手順a~dを経てカトラリーが製造される。
・手順a:パルプを水に溶解させたり水中で解繊させたりして原料を仕込む
・手順b:手順aで仕込まれた材料(原液)から異物を除去したり濃縮したりして成
型(「成形」とも表記される)用の原料(原質)を調整する
・手順c:手順bで調整された原料を所定の形状に設けられた型でプレス成型する
・手順d:手順cで成型されたものを乾燥する
本カトラリーの製法には、滑らかな表面に仕上げるためや使用者に対する触感を確保するための表面性を確保する観点から、いわゆる「ファインモールド」製法を採用することが好ましい。たとえば、上記の手順dにおいて120[℃]以上で加圧乾燥されることで、表面性の確保されたカトラリーを製造することができる。このように成型されたカトラリーは、表面平滑性が優れているため見た目も良好であり、使用時の違和感もない。
そのほか、カトラリーの密度は、強度を確保する観点から所定の下限値以上であることが好ましく、重量を抑制する観点から所定の上限値以下であることが好ましい。具体的に言えば、所定の下限値は、0.45[g/cm3]であることが好ましく、0.55[g/cm3]であることがより好ましく、0.65[g/cm3]であることが更に好ましい。所定の上限値は、0.95[g/cm3]であることが好ましく、0.85[g/cm3]であることがより好ましく、0.75[g/cm3]であることが更に好ましい。
なお、カトラリーには、撥水性や耐水性をもたせるために、撥水剤や耐水剤が用いられていてもよい。たとえば、撥水剤や耐水剤がカトラリーの表面にコーティング(表面塗工)あるいはラミネーションされていてもよいし、撥水剤や耐水剤がカトラリーに内添(含有)されていてもよい。撥水剤や耐水剤の一例としては、サイズ剤が挙げられる。
[B.第一実施形態]
第一実施形態では、カトラリーの構成を項目[B-1]~[B-3]で説明する。項目[B-1]ではカトラリーのそれぞれに共通する構成を説明し、項目[B-2]では各カトラリーに個別の構成を説明する。項目[B-3]では、カトラリーどうしが積み重ねられたカトラリーセットのスタッキング構造を説明する。そして、項目[B-1]~[B-3]の構成による作用および効果を項目[B-4]で述べる。
この第一実施形態では、図1~図29を参照して、スプーン1,フォーク2,ナイフ3のカトラリーを説明する。
スプーン1については、図1~図7を参照する。本実施形態の説明では、スプーン1の斜視図を示す図7を主に参照し、スプーン1の六面図を示す図1~図6については符号の記入や具体的な言及を適宜省略する。同様に、フォーク2については、図8~図14を参照するものの、斜視図を示す図14を主に参照する。また、ナイフ3については、図15~図21を参照するものの、斜視図を示す図21を主に参照する。
スプーン1,フォーク2,ナイフ3が積み重ねられたカトラリーセット123については、図22~図29を参照する。このカトラリーセット123についても、斜視図を示す図28を主に参照し、六面図を示す図22~図27や断面図を示す図29については符号の記入や具体的な言及を適宜省略する。
なお、スプーン1,フォーク2,ナイフ3のそれぞれを区別せずにカトラリー単品に関して説明する場合には、「カトラリー1,2,3」と表記する。
[B-1.カトラリーのそれぞれに共通の構成]
図1~図21に示すように、カトラリー1,2,3は、X方向(ここでは長手方向)の領域によって以下に示す三つの部位に大別される。
・ボデー部1A,2A,3A:X1方向側(基端側)の部位
・ネック部1B,2B,3B:X方向における中間の部位
・ヘッド部1C,2C,3C:X2方向側(先端側)の部位
ボデー部1A,2A,3Aは、カトラリー1,2,3の使用者によって把持される持ち手をなす部位である。
ネック部1B,2B,3Bは、ボデー部1A,2A,3Aに対してX2方向側に設けられ、ヘッド部1C,2C,3Cに対してX1方向側に設けられている。このネック部1B,2B,3Bは、ボデー部1A,2A,3Aやヘッド部1C,2C,3CよりもYZ平面の断面積が小さく設定されている。すなわち、ネック部1B,2B,3Bの形状は、カトラリー1,2,3のX方向中間で絞られた形状をなす。
ヘッド部1C,2C,3Cは、カトラリー1,2,3の使用時に、飲食される対象に接触する部位である。ヘッド部1C,2C,3Cには、飲食される対象に接触したときに、その対象からの抗力がZ方向(ここでは厚み方向)へ入力される。たとえば、スプーン1のヘッド部1Cで飲食される対象が掬われるときに、Z方向の抗力がヘッド部1Cに印加される。
さらに、カトラリー1,2,3には、ボデー部1A,2A,3Aとネック部1B,2B,3Bとヘッド部1C,2C,3Cとの三部位に跨るベント部1D,2D,3Dが設けられている。
ベント部1D,2D,3Dは、X方向に沿って連続する直線状の折目1E,2E,3E(折目1E,2Eは一点鎖線で示す)を介して屈曲した形状に設けられている。折目1E,2E,3Eは、ボデー部1A,2A,3Aとネック部1B,2B,3Bとヘッド部1C,2C,3Cとの三部位に跨って延在する。
この折目1E,2E,3Eは、ボデー部1A,2A,3AにおけるX方向の全領域に延在している。すなわち、ボデー部1A,2A,3AにおけるX方向の全領域に、折目1E,2E,3Eで屈曲した形状にベント部1D,2D,3Dが成型されている。
さらに、ベント部1D,2D,3Dにおける折目1E,2E,3Eの外側は、X方向に沿った直線状に設けられている。換言すれば、折目1E,2E,3Eの山折り側は、Y方向視(側面視)で真っ直ぐな形状に設計されている。
ここで例示するカトラリー1,2,3には、共通するX方向の寸法が設定されている。
このようにX方向の寸法が共通のカトラリー1,2,3は、端縁が面取りされた形状に成型されている。換言すれば、Z1方向側の表面(いわば「オモテ面」)とZ2方向側の表面(いわば「ウラ面」)とを結ぶ表面を滑らかに連続させる曲面がカトラリー1,2,3における端縁の大部分に設けられている。
[B-2.各カトラリーに個別の構成]
スプーン1およびフォーク2は、折目1E,2Eを含む仮想的なXZ平面(平面)に対して面対称に設けられ、ベント部1D,2Dが折目1E,2Eを介して鈍角に屈曲した形状をなす。具体的には、図3,図4,図10,図11に示すように、折目1E,2EのZ1方向側において、折目1E,2Eを介して連設された二つの部位における表面どうしのなす内角の角度θ1,θ2(ベント角)が鈍角に設定されている。
一方、ナイフ3は、非面対称な形状に設けられ、折目3Eを介して概ね直角に屈曲した形状をなす。具体的には、図17,図18に示すように、折目3EのZ1方向側において、折目3Eを介して連設された二つの部位における表面どうしのなす内角の角度θ3(ベント角)が概ね直角に設定されている。ここでいう「概ね直角」とは、90[°](すなわち直角)のみに限定されず88[°]~92[°]や86[°]~94[°]といった直角およびその近傍の角度を含むことを意味する。たとえば「概ね直角」は、折目3Eの屈曲角度が直角に設計されていた場合に、製造された実際の折目3Eにおいて計測された屈曲角度を含む(製造誤差を含む)ことを意味する。以下の説明では、「概ね直角」のことを単に「直角」と称する。
なお、上記の角度θ1,θ2,θ3は、180[°]を上回らない範囲で大きいほどカトラリー1,2,3の強度が低下する傾向にあるものの、0[°]を下回らない範囲で小さいほどカトラリー1,2,3の使用者に対する触感が向上する傾向にある。
また、スプーン1およびフォーク2のヘッド部1C,2Cには、共通するX方向の寸法が設定されている。このようにX方向の寸法が共通のヘッド部1C,2Cに対して、ナイフ3のヘッド部3CにおけるX方向の寸法が大きく設定されている。
さらに、スプーン1には、ヘッド部1CにおけるX1方向側の領域のみにベント部1Dが設けられている。一方、フォーク2およびナイフ3には、ヘッド部2C,3CにおけるX方向の全領域にベント部2D,3Dが設けられている。
図1~図7に示すように、スプーン1のヘッド部1Cには、飲食される対象を掬う匙部が設けられている。ここでは、Z方向視で円形状に成型された匙部を例示する。
このヘッド部1Cは、上記のようにX2方向側を除くX1方向側のみにベント部1Dが設けられている。さらに、ベント部1Dをなす折目1Eは、ヘッド部1CにおいてX2方向側へ向かうほど、角張った度合いが小さくなる形状に設けられている。換言すれば、ヘッド部1Cにおいて折目1Eで屈曲されたベント部1Dは、X2方向側へ向かうほど丸みを帯びた形状に成型されている。
図8~図14に示すように、フォーク2のヘッド部2Cには、X2方向側に向けて分岐した叉部が設けられている。このヘッド部2Cには、三つ(奇数)に分岐した叉部が成型されている。
図15~図21に示すように、ナイフ3のヘッド部3Cには、XZ平面に沿って設けられた刃部31Cと、XY平面に沿って設けられた対抗面部32Cとが設けられている。
刃部31Cの延在する平面と対抗面部32Cの延在する平面とは、互いに直交する。これらの刃部31Cと対抗面部32Cとは、折目3Eを介して連設されている。
刃部31Cは、飲食される対象を切る部位である。この刃部31Cには、対象を切る小刃がX方向に並んで設けられている。
対抗面部32Cは、ナイフ3の使用者によって押さえられる部位である。この対抗面部32Cは、刃部31Cよりも延在面積が小さく設定されている。
[B-3.スタッキング構造]
図22~図29に示すように、カトラリーセット123には、スプーン1,フォーク2,ナイフ3が積み重ねられている。ここでは、スプーン1,フォーク2,ナイフ3の順にカトラリー1,2,3が積み重ねられたカトラリーセット123を例示する。
カトラリーセット123のスタッキング構造には、カトラリー1,2,3が積み重ねられた方向から視て重複する領域にベント部1D,2D,3Dが設けられている。
上述のように、ベント部1D,2D,3Dで折目1E,2E,3Eを介して屈曲する角度θ1,θ2,θ3(図3,図4,図10,図11,図17,図18参照)は、スプーン1の角度θ1やフォーク2の角度θ2よりも、ナイフ3の角度θ1のほうが大きい。敷衍して言えば、カトラリー1,2,3が積み重ねられていく側(ここではナイフ3側)へ向かうほど、ベント部1D,2D,3Dで折目1E,2E,3Eを介して屈曲する角度θ1,θ2,θ3が小さく設定されている。
カトラリーセット123のスタッキング構造は、積み重ねられたカトラリー1,2,3どうしが干渉しない形状に設定されている。
たとえば、X方向視において、スプーン1のヘッド部1C(匙部)とフォーク2のヘッド部2C(叉部)とが対応する湾曲形状に設けられている。具体的には、スプーン1のヘッド部1CにおけるYZ平面に沿った断面の湾曲形状と、フォーク2におけるヘッド部2CのYZ平面に沿った断面の湾曲形状とが同様に設定されている。
そのほか、スプーン1やフォーク2のヘッド部1C,2Cよりもナイフ3の刃部31C(ヘッド部3C)のほうがX方向の寸法が大きく設定されている。
[B-4.作用および効果]
本実施形態は、上述のように構成されるため、下記のような作用および効果を得ることができる。
<カトラリー>
カトラリー1,2,3がモールドパルプで立体成型されることから、プラスチックの廃棄物を削減することができ、環境負荷を低減させることができる。
カトラリー1,2,3には、X方向に沿って連続する直線状の折目1E,2E,3Eを介して屈曲した形状のベント部1D,2D,3Dが、ボデー部1A,2A,3Aとネック部1B,2B,3Bとヘッド部1C,2C,3Cとの三部位に跨って延在する。そのため、ボデー部のみに直線状の折目が設けられたカトラリーと比較して、ネック部1B,2B,3Bやヘッド部1C,2C,3Cの強度がボデー部1A,2A,3Aよりも小さくなるのを抑えることが可能となる。
このようにして、ボデー部1A,2A,3Aとネック部1B,2B,3Bとヘッド部1C,2C,3Cとの強度が底上げされるため、カトラリー1,2,3の強度を確保することができる。
たとえば、カトラリー1,2,3の使用者に把持されたボデー部1A,2A,3Aの操作によって、飲食される対象からヘッド部1C,2C,3Cへの入力による応力がネック部1B,2B,3Bに集中したとしても、ネック部1B,2B,3Bの破損を抑えることができる。
フォーク2やナイフ3のヘッド部2C,3Cには、X方向の全領域にベント部2D,3Dが設けられていることから、ヘッド部2C,3Cの強度をX方向の全領域で確保することができる。
スプーン1のヘッド部1Cには、X2方向側を除くX1方向側のみにベント部1Dが設けられていることから、ヘッド部1CにおけるX2方向側の部位に角張った形状が成型されていない。そのため、使用者に対するヘッド部1Cの触感を向上させることができる。
カトラリー1,2,3のボデー部1A,2A,3Aには、X方向の全領域にベント部1D,2D,3Dが設けられていることから、ボデー部1A,2A,3Aの強度をX方向の全領域で向上させることができる。
スプーン1のヘッド部1Cには、飲食される対象を掬う匙部が設けられることから、カトラリー1,2,3のうちスプーン1に特有の機能をヘッド部1Cが担うことができる。また、フォーク2のヘッド部2Cには、X2方向側に向けて分岐した叉部が設けられていることから、カトラリー1,2,3のうちフォーク2に特有の機能をヘッド部2Cが担うことができる。ナイフ3のヘッド部3Cには、飲食される対象を切る刃部31Cが設けられることから、カトラリー1,2,3のうちナイフ3に特有の機能をヘッド部3Cが担うことができる。
ヘッド部2Cの叉部が三つ(奇数)に分岐していることから、叉部のうちY方向の中央で分岐した部位がベント部2Dによって補強され、折れや曲がりといった破損が抑えられる。この点からも、フォーク2の強度を確保することができる。
スプーン1やフォーク2は、折目1E,2Eを含む仮想的なXZ平面(平面)に対して面対称に設けられていることから、成型性の向上に寄与する。更に言えば、面対称のスプーン1,フォーク2は、右利きの使用者に対する使用感と左利きの使用者に対する使用感との双方を確保することができる。このようなユニバーサルデザインによって、スプーン1,フォーク2のユーザビリティを高めるのに資する。
スプーン1やフォーク2は、ベント部1D,2Dが折目1E,2Eを介して鈍角に屈曲した形状をなすことから、角張りが抑えられた形状と言える。そのため、スプーン1やフォーク2の使用者に対する触感を向上させるのに資する。
カトラリー1,2,3の密度が0.45~0.95[g/cm3]であれば、強度の確保と重量の抑制とを両立することができる。
ナイフ3のヘッド部3Cには、ZY平面に沿って設けられた対抗面部32Cが設けられていることから、ヘッド部において刃部とは反対側の背部が線状に設けられたナイフと比較して、ナイフ3の使用者がヘッド部3Cを押さえやすくなる。詳細に言えば、線状の背部が押さえられるに比べて、面状の対抗面部32Cが押さえられるときには、ナイフ3の使用者に対して印加される単位面積あたりの反力を抑制することができる。よって、ナイフ3のユーザビリティを高めることができる。
刃部31Cの延在する平面と対抗面部32Cの延在する平面とが互いに直交することから、対抗面部32Cの法線方向が刃部31Cで飲食される対象を切るときの反力の入力される方向に沿う。そのため、ナイフ3の使用者は、刃部31Cで飲食される対象を切るときの反力に対向する方向へ対抗面部32Cを押さえやすい。この点からも、ナイフ3のユーザビリティを高めることができる。
そのほか、刃部31Cと対抗面部32Cとが折目3Eを介して連設されていることから、簡素な形状のナイフ3を成型することができる。
<スタッキング構造>
カトラリーセット123のスタッキング構造には、カトラリー1,2,3が積み重ねられた方向から視て重複する領域にベント部1D,2D,3Dが設けられている。そのため、簡素な構成でカトラリー1,2,3どうしを安定して積み重ねる(いわゆる「スタッキング」)ことができる。
カトラリー1,2,3が積み重ねられていく側へ向かうほど、ベント部1D,2D,3Dで折目1E,2E,3Eを介して屈曲する角度θ1,θ2,θ3が小さく設定されている。この点からも、カトラリー1,2,3を安定して積み重ねることができる。
ベント部1D,2D,3Dにおける折目1E,2E,3Eの外側は、X方向に沿った直線状に設けられていることからも、カトラリー1,2,3を安定して積み重ねることができる。
X方向の寸法が共通のカトラリー1,2,3によれば、何れかがX方向に突出することなくカトラリー1,2,3を積み重ねることができ、収容性を高めることができる。
スプーン1のヘッド部1C(匙部)とフォーク2のヘッド部2C(叉部)とが対応する湾曲形状に設けられているため、ヘッド部1C,2Cどうしの干渉が確実に回避され、カトラリー1,2の安定した積み重ねに資する。
スプーン1やフォーク2のヘッド部1C,2Cよりもナイフ3の刃部31C(ヘッド部3C)のほうがX方向の寸法が大きく設定されていることから、刃部31CにおけるX方向の寸法(いわゆる「刃渡り」)を確保することができる。よって、ナイフ3の機能性を損なうことなくカトラリー1,2,3を積み重ねることができる。
[C.第二実施形態]
つぎに、本発明の第二実施形態について説明する。
第二実施形態のカトラリーは、第一実施形態のカトラリーと形状が異なる。具体的には、第一実施形態のカトラリーが折目で屈曲された形状であるのに対し、第二実施形態のカトラリーは折目の無い形状である点で相違する。また、本実施形態のカトラリーは、第一実施形態のように積み重ねられることは想定されていない。
なお、第二実施形態で説明する点を除いては第一実施形態と同様の構成であり、これらの構成については同様の符号を付して各部の説明を省略する。
この第二実施形態では、図30~図51を参照して、スプーン1′,フォーク2′,ナイフ3′のカトラリーを説明する。
スプーン1′については、図30~図37を参照する。本実施形態の説明では、スプーン1′の斜視図を示す図36を主に参照し、スプーン1′の六面図を示す図30~図35や断面図を示す図37については符号の記入や具体的な言及を適宜省略する。同様に、フォーク2′については、図38~図44を参照するものの、斜視図を示す図44を主に参照する。また、ナイフ3′については、図45~図51を参照するものの、斜視図を示す図51を主に参照する。
図30~図51に示すように、カトラリー1′,2′,3′のボデー部1A′,2A′,3A′は、丸みを帯びている。具体的に言えば、ボデー部1A′,2A′,3A′は、YZ平面に沿う断面(第一方向と交差する断面)の形状が楕円状に設けられている。ここでは、面対称のカトラリー1′,2′,3′を例示する。そのほか、スプーン1′およびフォーク2′のボデー部1A′,2A′は同様に構成されており、フォーク2′のボデー部2A′における断面は、図37に示されるスプーン1′のボデー部1A′における断面と同様の形状をなす。
このような形状にボデー部1A′,2A′,3A′が成型されるため、カトラリー1′,2′,3′の持ち手に対する触感を向上させることができる。このようなユニバーサルデザインによって、カトラリー1′,2′,3′のユーザビリティを高めることができる。
ところで、板紙が折り曲げられてカトラリーが成形される場合には、厚みが連続的に変化する形状の成形が困難である。そのため、上述のように断面が楕円状の形状の成形性が不十分となりうる。これに対し、本実施形態のカトラリー1′,2′,3′は、パルプモールドで立体成型されることから、上述のような断面が楕円状の形状(厚みが連続的に変化する形状)の成形性を確保することができる。
なお、スプーン1′のヘッド部1C′は、Z方向の寸法(いわゆる「厚み」)がほぼ一定であって、中央へ向かうほどZ2方向側に凹んだ湾曲形状に成型されている。
そのほか、図30~図51には、本実施形態で言及した構成要素1′,2′,3′,1A′,2A′,3A′に加えて、本実施形態では特に言及しないものの、ネック部1B′,2B′,3B′およびヘッド部1C′,2C′,3C′についても図中に符号を示す。
[D.変形例]
上述の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
<第一実施形態および第二実施形態の変形例>
カトラリーの主原料は、パルプに限らず、樹脂や金属といったさまざまな原料を用いてもよい。樹脂製のカトラリーによれば、プラスチックの廃棄物を創出しうるものの、成型性や耐久性を向上することができる。金属製のカトラリーによっても、成型性や耐久性を向上することができる。
カトラリーの製造方法は、モールドパルプで立体成型される製法に限らず、公知のさまざまな成形法であってもよい。たとえば、樹脂や金属の板材,板紙といった原材料を折り曲げて成形する製法を採用してもよいし、原材料を切削して形成する製法を採用してもよい。
<第一実施形態の変形例>
ナイフやフォークは、スプーンと同様に、ヘッド部においてX方向の先端側を除いてX1方向側のみにベント部が設けられていてもよい。この場合には、使用者に対するヘッド部の触感を向上させることができる。さらに、ナイフにおいて、ヘッド部のX1方向側のみにベント部が設けられていれば、ヘッド部のX2方向側には折目を介した対向面部が設けられず、厚い食材や高さのある料理を食すのに好適である。
反対に、スプーンのヘッド部において、X方向の全領域にベント部が設けられていてもよい。この場合には、ヘッド部の強度をX方向の全領域で確保することができる。
ベント部は、ボデー部の全領域に限らず、ボデー部における一部の領域に設けられていてもよい。たとえば、ボデー部において強度の要求される領域のみにベント部が設けられていれば、ボデー部に過剰な強度をもたせることなく適切にカトラリーの強度を確保することができる。
折目を介して屈曲したベント部の角度は、上述の角度に限らず、積み重ねられたカトラリーどうしが干渉しない範囲であれば、直角,鈍角および鋭角といった任意の角度に設定可能である。たとえば、スプーンやフォークにおけるベント部の角度が直角であってもよいし、ナイフにおけるベント部の角度が鈍角であってもよい。更に言えば、カトラリーのそれぞれにおけるベント部の角度が共通であってもよい。
ナイフの対向面部は、折目を介して刃部と連設される形態に限らず、刃部や折目との間に他の部位が設けられていてもよい。一方、ナイフのヘッド部には、少なくとも刃部が設けられていればよく、対向面部を省略してもよい。
カトラリーセットのスタッキング構造は、スプーン,フォークおよびナイフのそれぞれが積み重ねられる構造に限らず、スプーン,フォークおよびナイフのうち少なくとも一種のカトラリーが積み重ねられる構造であればよい。たとえば、スプーンおよびフォークが積み重ねられたスタッキング構造は、サラダや汁物などの食事に供するカトラリーセットに好適である。フォークおよびナイフが積み重ねられたスタッキング構造によれば、ステーキやパンケーキなどの食事に供するカトラリーセットに好適である。
<第二実施形態の変形例>
カトラリーのボデー部には、YZ平面に沿う断面(第一方向と公差する断面)の形状が楕円状の形態に限らず、さまざまな断面形状の形態が採用されうる。
123 カトラリーセット
1,1′ スプーン(カトラリー)
2,2′ フォーク(カトラリー)
3,3′ ナイフ(カトラリー)
1A,1A′,2A,2A′,3A,3A′ ボデー部
1B,1B′,2B,2B′,3B,3B′ ネック部
1C,1C′,2C,2C′,3C,3C′ ヘッド部
1D,1D′,2D,2D′,3D,3D′ ベント部
1E,1E′,2E,2E′,3E,3E′ 折目
31C 刃部
32C 対抗面部
θ1,θ2,θ3 ベント角

Claims (13)

  1. ナイフ,フォークおよびスプーンの少なくとも何れかを含む複数のカトラリーどうしが積み重ねられるカトラリーセットのスタッキング構造であって、
    前記カトラリーのそれぞれにおいて、所定の第一方向における基端側に設けられ、持ち手をなすボデー部と、
    前記カトラリーのそれぞれにおいて、前記ボデー部に対して前記第一方向の先端側に設けられ、飲食される対象に接触しつつ前記対象からの抗力が前記第一方向と交差する第二方向へ入力されるヘッド部と、
    前記カトラリーのそれぞれにおいて、前記ボデー部と前記ヘッド部との間に設けられたネック部と、
    前記カトラリーのそれぞれにおいて、前記第一方向に沿って連続する直線状の折目で屈曲した形状に設けられ、前記ボデー部,前記ネック部および前記ヘッド部に跨がって延在するベント部と、を備え、
    前記カトラリーどうしが積み重ねられた方向から視て重複する領域に前記カトラリーのそれぞれにおける前記ベント部が設けられ
    前記カトラリーのそれぞれにおける前記ベント部で前記折目を介して屈曲する角度であるベント角が、前記カトラリーが積み重ねられていく側へ向かうほど小さく設定された
    ことを特徴とするスタッキング構造
  2. 前記カトラリーのそれぞれの前記ベント部における前記折目の外側が前記第一方向に沿った直線状に設けられた
    ことを特徴とする請求項に記載のスタッキング構造。
  3. 前記カトラリーのそれぞれの前記第一方向の寸法が共通である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のスタッキング構造。
  4. 前記カトラリーには、前記スプーンおよび前記フォークが含まれ、
    前記スプーンの前記ヘッド部には、前記対象を掬う匙部が設けられ
    前記フォークの前記ヘッド部には、前記先端側に向けて分岐した叉部が設けられ、
    前記第一方向から視て前記匙部と前記叉部とが対応する湾曲形状に設けられた
    ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載のスタッキング構造。
  5. 前記カトラリーには、前記ナイフが含まれ、
    前記ナイフの前記ヘッド部には、前記第一方向および前記第二方向の双方に沿って延在するとともに前記対象を切る刃部が設けられ、
    前記匙部または前記叉部よりも前記刃部のほうが前記第一方向の寸法が大きく設定された
    ことを特徴とする請求項に記載のスタッキング構造。
  6. 前記カトラリーには、前記スプーンまたは前記フォークと前記ナイフとが含まれ、
    前記ナイフの前記ヘッド部には、前記第一方向および前記第二方向の双方に沿って延在するとともに前記対象を切る刃部が設けられ、
    前記スプーンまたは前記フォークの前記ヘッド部よりも前記刃部のほうが前記第一方向の寸法が大きく設定された
    ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載のスタッキング構造。
  7. ナイフ,フォークおよびスプーンを含む複数のカトラリーどうしが積み重ねられるカトラリーセットのスタッキング構造であって、
    前記カトラリーのそれぞれにおいて、所定の第一方向における基端側に設けられ、持ち手をなすボデー部と、
    前記カトラリーのそれぞれにおいて、前記ボデー部に対して前記第一方向の先端側に設けられ、飲食される対象に接触しつつ前記対象からの抗力が前記第一方向と交差する第二方向へ入力されるヘッド部と、
    前記カトラリーのそれぞれにおいて、前記ボデー部と前記ヘッド部との間に設けられたネック部と、
    前記カトラリーのそれぞれにおいて、前記第一方向に沿って連続する直線状の折目で屈曲した形状に設けられ、前記ボデー部,前記ネック部および前記ヘッド部に跨がって延在するベント部と、を備え、
    前記カトラリーどうしが積み重ねられた方向から視て重複する領域に前記カトラリーのそれぞれにおける前記ベント部が設けられ
    前記スプーンの前記ヘッド部には、前記対象を掬う匙部が設けられ、
    前記フォークの前記ヘッド部には、前記先端側に向けて分岐した叉部が設けられ、
    前記ナイフの前記ヘッド部には、前記第一方向および前記第二方向の双方に沿って延在するとともに前記対象を切る刃部が設けられ、
    前記第一方向から視て前記匙部と前記叉部とが対応する湾曲形状に設けられ、
    前記匙部または前記叉部よりも前記刃部のほうが前記第一方向の寸法が大きく設定された
    ことを特徴とするスタッキング構造
  8. 前記カトラリーのそれぞれの前記ベント部における前記折目の外側が前記第一方向に沿った直線状に設けられた
    ことを特徴とする請求項に記載のスタッキング構造。
  9. 前記カトラリーのそれぞれの前記第一方向の寸法が共通である
    ことを特徴とする請求項7または8に記載のスタッキング構造
  10. スプーンまたはフォークとナイフとを含む複数のカトラリーどうしが積み重ねられるカトラリーセットのスタッキング構造であって、
    前記カトラリーのそれぞれにおいて、所定の第一方向における基端側に設けられ、持ち手をなすボデー部と、
    前記カトラリーのそれぞれにおいて、前記ボデー部に対して前記第一方向の先端側に設けられ、飲食される対象に接触しつつ前記対象からの抗力が前記第一方向と交差する第二方向へ入力されるヘッド部と、
    前記カトラリーのそれぞれにおいて、前記ボデー部と前記ヘッド部との間に設けられたネック部と、
    前記カトラリーのそれぞれにおいて、前記第一方向に沿って連続する直線状の折目で屈曲した形状に設けられ、前記ボデー部,前記ネック部および前記ヘッド部に跨がって延在するベント部と、を備え、
    前記カトラリーどうしが積み重ねられた方向から視て重複する領域に前記カトラリーのそれぞれにおける前記ベント部が設けられ
    前記ナイフの前記ヘッド部には、前記第一方向および前記第二方向の双方に沿って延在するとともに前記対象を切る刃部が設けられ、
    前記スプーンまたは前記フォークの前記ヘッド部よりも前記刃部のほうが前記第一方向の寸法が大きく設定された
    ことを特徴とするスタッキング構造。
  11. 前記カトラリーのそれぞれの前記ベント部における前記折目の外側が前記第一方向に沿った直線状に設けられた
    ことを特徴とする請求項10に記載のスタッキング構造。
  12. 前記カトラリーのそれぞれの前記第一方向の寸法が共通である
    ことを特徴とする請求項10または11に記載のスタッキング構造。
  13. 前記カトラリーには、前記スプーンおよび前記フォークが含まれ、
    前記スプーンの前記ヘッド部には、前記対象を掬う匙部が設けられ
    前記フォークの前記ヘッド部には、前記先端側に向けて分岐した叉部が設けられ、
    前記第一方向から視て前記匙部と前記叉部とが対応する湾曲形状に設けられた
    ことを特徴とする請求項10~12の何れか1項に記載のスタッキング構造。
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