JP2001252191A - 容器の蓋体構造 - Google Patents

容器の蓋体構造

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JP2001252191A JP2000065343A JP2000065343A JP2001252191A JP 2001252191 A JP2001252191 A JP 2001252191A JP 2000065343 A JP2000065343 A JP 2000065343A JP 2000065343 A JP2000065343 A JP 2000065343A JP 2001252191 A JP2001252191 A JP 2001252191A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気湯沸し器等の容器の蓋体において、ラッ
チ自身の動きを直接規制することにより、蓋体を閉塞状
態に確実にロックできる蓋体構造を有する容器を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 蓋体8表面に臨ませたロック操作部30
を操作することにより、それと連動してラッチ規制片3
1がラッチ25の動きを直接規制するので、蓋体8を開
くためにラッチボタン21を操作しても、また器体が倒
れても蓋体8は開くことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気湯沸し器や保
温ポット、または、保温式炊飯器や調理鍋等の容器の蓋
体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術について、図9に基づき、保温
式電気湯沸し器の例で説明する。従来、この種の保温式
電気湯沸し器の蓋体100は、上端が開口した内容器1
01を内挿した本体上枠102の後部ヒンジ103に回
動可能に取り付けられており、この取り付け位置と反対
側の端部には、内容器101への閉塞状態を保持するた
めのラッチ104等からなるロック機構105が設けら
れている。このロック機構105としては、蓋体100
上部に回動可能に取り付けたラッチボタン106を引き
上げることにより、蓋体100と本体102との係合部
107の係合を解除するようにしたレバー方式が、操作
性、蓋体開閉の確実性、構造のシンプル性等の観点から
蓋体構造として主流となっている。
【0003】このような構成の蓋体構造は通常の使用で
は問題はないが、たまたまラッチボタン106に触った
ときに、ロック機構105が意図に反して緩む場合があ
り、この場合には閉めなおす必要が生じる。
【0004】この対策として、例えば特開平10−15
5658号では、本体上枠102に設けた出湯ロックレ
バー108を操作することにより、本体上枠102から
蓋体100内に延出した蓋体ロックアーム109が、ラ
ッチボタン106の動きを規制し、蓋体100を閉塞状
態にロックする構造のものが開示されている。また、特
開平11−197021号では上記レバー方式の蓋体に
おいてラッチボタン106操作のために指を挿入する凹
所110にカバーを設ける構造のものが開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−1556
58号のものは、蓋体と本体は後部のヒンジ部103を
回動中心としているため、即ちヒンジ軸が基準となって
しまうため、蓋体100や本体側の各部品のバラツキが
ヒンジ軸とは反対側の前部に集約され、特に蓋体100
と本体の係合部の寸法バラツキが大きくなる。従って、
本体側より蓋体ロックアーム109が蓋体100内に侵
入し、確実にラッチボタンの動きを規制するためには部
品精度を厳しくする必要があり、また蓋体を本体に組み
込まないとその動作の確認ができなかった。また、特開
平11−197021号のものは、蓋体のラッチを機械
的にロックしていないために本体が転倒したときにその
衝撃力でラッチが移動し蓋体が意図に反して緩むことが
考えられる。
【0006】上記課題を解決するために、本発明はラッ
チ自身の動きを直接規制することにより、蓋体を閉塞状
態に確実にロックし、意図に反して蓋の閉塞状態が解除
されることを防止できる容器の蓋体構造を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、水を入れる内容器と、この内容器を保持
する枠体と、前記内容器の上部開口部を開閉自在に覆う
蓋体と、この蓋体を前記枠体に回動自在に支持するヒン
ジ部と、このヒンジ部の反対側にあって前記蓋体に移動
自在に設けられ、前記枠体に形成した係合部に係合して
該蓋体を閉じた状態に保持するラッチと、前記蓋体を開
ける際に操作して、前記ラッチと前記係合部との係合を
解除するラッチボタンを備えるとともに、前記ラッチの
動きを規制するラッチ規制片を設け、このラッチ規制片
を操作するロック操作部を蓋体表面に臨ませたものであ
る。この構成により、ロック操作部を操作することによ
り、ラッチ規制片が直接ラッチの動きを規制するので、
蓋体のロック動作が確実であり、信頼性が高い。
【0008】本発明においては、ロック操作部を(常
に)蓋体表面外方に付勢する弾性体を設け、この弾性体
の付勢力に抗してロック操作部を押圧しているときには
ラッチ規制片による規制を解除することができる。この
構成により、ロック操作部を押圧していない時は自動的
にラッチのロックがかかり、ロック忘れを防ぐことがで
きる。
【0009】また、本発明においては、蓋体を開くため
に指でラッチボタンを操作するときに、その指が必然的
に触れる場所に、前記ロック操作部の押圧部を設けてい
る。この構成により、わざわざロック解除の操作をする
必要がなく、使い勝手がよくなる。
【0010】また、本発明においては、ラッチボタンは
蓋体の上部に設けた凹所に一方を回動自在に取り付けた
レバー方式であり、またロック操作部の操作と連動して
ラッチボタンを操作する指を挿入するための凹所入口を
覆うように開閉するカバーを設け、ロック操作部がラッ
チを規制する操作位置にあるときには、前記カバーによ
り前記凹所入口が覆われる構造としている。この構成に
より、蓋体をロックすれば自動的に空間部がカバーされ
るので凹部に埃が入りにくくなり、またロックをしたか
どうかも視覚的に分かり易いなど、使い勝手がよくな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る容器として電
気湯沸し器を例に挙げ、その蓋体構造の実施形態を、図
面を参照しながら説明する。なお、本説明では図2に示
すように電気湯沸し器の吐出口がある方を「前」、ヒン
ジのある方を「後」、また電気湯沸し器を「前」から見
た場合に左側を「左」、右側を「右」とする。
【0012】(第1の実施の形態)図1〜図3は本発明
の第1の実施形態を示す電気湯沸し器の説明図であり、
図1は全体構成を示す側面断面図、図2は同平面図、図
3は蓋体の開閉機構を模式的に説明するための分解斜視
図である。
【0013】図1から図3において、1は本体で、筒状
の胴体2とその上部を覆い水などの液体を収納する内容
器3を内挿する枠体4と、本体1下部を覆う底カバー5
とで構成されている。
【0014】枠体4の前部はくちばし部(くちばし形状
部分)6になっており、逆「J」の字状の吐出口7の上
方をカバーするように前方に突出している。
【0015】また、枠体4の蓋体8に対向する位置にテ
ーパー面9aを有する断面略三角形の係合部9が形成さ
れている。内容器3内の液体を外部に注出するための注
出路10は本体1内の前部に設けられ、その始端は注出
ポンプ11を介して内容器3の底部に接続され、一方、
終端は膨らんだ部屋10aになっていてその部屋10a
中に弾性樹脂からなり上部が平坦で下部先細い全体が概
略コマ状の安全弁12を収容し、上部が円還状の端面の
安全弁座12aを介して吐出口7に接続される。安全弁
12の側面下方は転倒時に安全弁12が安全弁座12a
の方へ移動し易いように下すぼまりのテーパーがついて
おり、転倒時に素早く安全弁座12aを閉じ内容器3内
の湯が吐出口から流出しないようになっている。
【0016】注出ポンプ11は電動モーター13により
駆動される。14は内容器3外底面に装着された発熱体
であり、図示はしていないが温度センサーや温度制御装
置の働きで前記発熱体の発熱制御を行って、内容器3内
の水を加熱沸騰させた後、高温度(約97℃)に保温す
る。
【0017】蓋体8は内容器3上部開口部を覆い、枠体
4後部に設けたヒンジ部(ヒンジ軸)15を中心に回動
自在に取り付けられている。蓋体8は樹脂製の上蓋16
とその下側開口を覆う樹脂製の蓋カバー17が嵌着さ
れ、さらに蓋カバー17の下面を覆うようにステンレス
製の内蓋18が装着固定されている。
【0018】上蓋16上面には左右に長い凹所19を形
成し、その後ろ半分は周壁20となっている(図2を参
照)。21は凹所19に設けられ、軸22を中心に回動
するラッチボタンで、水平部と垂直部を有する軸垂直断
面が略L型形状を呈しておりその水平部である操作ツマ
ミ(摘み)23は上蓋16上面に臨み、垂直部である開
閉片24は後述するラッチ25の連結軸25bと互いに
押圧するように構成されている。
【0019】蓋体8を開く時、操作ツマミ23の下面に
指がかかるように凹所19の周壁20と操作ツマミ23
間は指が入る隙間を有する。
【0020】ラッチ25は、図3に示すように、平面視
でコの字型形状を有し前後方向にスライド自在に設けら
れており、コの字状の上辺と下辺に相当するラッチ片2
5a、25aと、このラッチ片25a、25aを連結し
ている連結軸25bとから構成されている。ラッチ片2
5aの前部先端部はそれぞれ断面三角形(図の例では下
辺が前上がりの三角形形状)のテーパー面25cを有
し、該テーパー面25cがそれと対向する蓋カバー17
の垂直部分に設けた貫通穴29より突出するように、係
合バネ27により前方に付勢されており、蓋体8の閉成
状態では枠体4の係合部9の下面と重なり合うように係
合している。
【0021】ラッチボタン21の前方には、ロック操作
部(図の例では、ガイドベース30a中央に操作突起3
0bが突出したもの)30が上蓋16を貫通して外部か
ら操作できるよう外方に操作突起30bが突出して設け
られており、左右方向に摺動自在となるようガイドベー
ス30aが蓋体8に保持されている。蓋体8内部には前
記ロック操作部30とは無理バメ(無理嵌め)や接着な
どにより接合したラッチ規制片(図の例ではステンレス
線を中央の突出した概略弓状に曲げて形成したもの)3
1を設け、ロック操作部30とともに左右方向に摺動自
在となっている。なお、ロック操作部30とラッチ規制
片31とは樹脂材料等により一体成型としてもよい。こ
のロック操作部30を図3のように右方向(ロック方
向)に移動させた時には、ラッチ規制片31の先端部分
31a、31aがそれと対向するラッチ片25a、25
a側面に設けた貫通穴25d、25dに嵌り込み、ラッ
チ25は前後方向への移動ができなくなる。一方、ロッ
ク操作部30を左方向(解除方向)に移動すると、ラッ
チ規制片31の先端部分31a、31aがラッチ片25
a、25a側面の貫通穴25d、25dより外れるた
め、ラッチ25は前後方向への移動が可能となる。
【0022】また、係合バネ27により連結軸25bを
通じラッチボタン21には図1において時計方向の回転
力が加えられており、蓋体8の閉成状態においてラッチ
ボタン21が所定の位置で安定するように、凹所19底
部から上方に伸びるストップリブ28を設けており、合
わせてラッチボタン21の操作時に指が蓋体8の内部に
入り込まないようにしている。
【0023】また、内蓋18の周縁部には断面U字の円
環状でシリコンゴム製のパッキン37が装着され、また
内蓋18と蓋カバー17間はネジ等の固定手段によりパ
ッキン37を介して空隙38を有するように、且つ水密
に固定されている。蓋カバー17のヒンジ部15に近い
部分からは筒状のボス40を立設しており、ボス40の
上面には蒸気を逃すために蒸気抜き穴42を設けてい
る。ボス40と内蓋18間には球状のステンレス鋼から
なる止水弁44が上下動自在に収納され、通常蓋体8を
閉じている状態では止水弁44は内蓋18の上に着座し
ており蒸気抜き穴42は開放されている。器体が転倒し
た時に止水弁44が上方に移動し蒸気抜き穴42を閉じ
るように構成している。蓋体8の閉成状態では内容器3
の上部開口フランジ部にパッキン37が密着し内容器3
と内蓋18間は水密になっており、内容器3内の加熱蒸
気は内蓋18に設けた小穴39から空隙38を通りボス
40部から蒸気抜き穴42を通じて、上蓋16に設けた
蒸気排出口45から排出される。
【0024】上記構成における電気湯沸し器の動作につ
いて説明する。図1に示す状態から蓋体8を開いて内容
器3内に水を入れるために、先ず、ロック操作部30を
左方向(解除位置)に操作する。この状態においては、
ロック操作部30と連動するラッチ規制片31の先端部
分31a、31aがラッチ片25a、25aの貫通穴2
5d、25dに嵌り込んでいないために、ラッチ25は
前後方向へ移動自在となっている。
【0025】次に、ラッチボタン21の操作ツマミ23
の下面に指をかけて上方へ引き上げるように軸22を中
心に回転させると、操作ツマミ23と一体の開閉片24
も軸22を中心に反時計方向に回転し、それに追従して
連結軸25bが係合バネ27のバネ力に抗して後方に押
され、それに従い、ラッチ25が後方に移動しラッチ片
25aの先端部が枠体4に設けられた係合部9下面の嵌
合部から外れて蓋体8を開くことができるようになる。
この場合、蓋体8は角度90度強開いたところで保持で
き、この時、操作ツマミ23から手を放すと係合バネ2
7のバネ力によりラッチ25や開閉操作ツマミ23は元
の位置に戻る。
【0026】次に、内容器3に水を入れその後に蓋体8
を閉じる過程では、先ず、枠体4のテーパー面9aと蓋
体8側のテーパー面25cが接触し、ここで蓋体8の前
方上部を指先で下向きに少し強く押し込むと、その下向
きの力はテーパー面9a、25cの作用によりラッチ2
5を後方に移動させる力になり、その結果、ラッチ25
が係合バネ27のバネ力に抗して後退し、係合部9のテ
ーパー面9aの山を乗り越えることにより係合部9下面
と嵌合し、蓋体8を完全に閉じることができる。
【0027】ここで、ロック操作部30を右方向(ロッ
ク位置)に操作することにより、ラッチボタン21を操
作しても蓋体8を開くことはできない。つまり、ロック
操作部30と連動するラッチ規制片31の先端部分31
a、31aがラッチ片25a、25aの貫通穴25d、
25dに嵌り込むためにラッチ25の前後方向への移動
ができなくなり、蓋体8は開くことはない。
【0028】この後、電源を投入すると、内容器3内の
水は発熱体14により加熱沸騰され、その後高温(約9
7℃)で保温される。加熱中の蒸気は、蒸気通路46で
ある、内蓋18の小穴39と蒸気抜き穴42を経て上蓋
16の蒸気排出口45から放出される。
【0029】出湯する時は、枠体4のくちばし部6上部
に設けた出湯スイッチ46を押すと電動モーター13が
回転してこれにより注出ポンプ11が駆動し、内容器3
内の湯を注出路10を経て吐出口7から出湯させること
ができる。
【0030】上記説明から明らかなように、本実施の形
態においてはロック操作部30を操作することにより、
蓋体8を閉じた状態に保持するラッチ25の動きを直接
阻止するので確実なロック機構を得ることができる。ま
た、このロック状態においては、器体が倒れたとして
も、ラッチ25の移動が規制されているため蓋体8は開
くことがなく、また安全弁12や止水弁44の働きも相
侯って内容器3内の湯が流出することがない。さらに、
蓋体組品単独でロック操作部30のロック機構の動作確
認ができるので器体組立後の蓋体開閉機構の動作不良を
無くすことができる。
【0031】(第2の実施の形態)図4及び図5は本発
明の第2の実施形態に係る電気湯沸し器における蓋体付
近を示す図である。図4は蓋体の開閉機構部分の部分断
面図であり、図4(a)は蓋体を開くためにラッチに指
をかける直前の断面図であり、図4(b)は蓋体を開く
ためにラッチに指をかけた時の断面図である。また、図
5は蓋体部の平面図である。なお、この第2の実施形態
は、前記第1の実施形態とは蓋体の開閉機構部周辺部の
み異なっており、その部分以外の説明は省略するととも
に同一部分には同一符号を付す。
【0032】図4において、蓋体8内部にあって上蓋1
6の凹所19に対向する位置に、長方形の板状のラッチ
規制片50を、蓋カバー17に形成した支点51でシー
ソー構造となるように枢着し、その支軸はラッチ25の
移動方向とは直交している。シーソー動作をするラッチ
規制片50の前方の一端は軸方向視で略L型形状を呈し
て下向きの垂直壁50aを有する。この垂直壁50aに
常に下方向の力が加わるように、圧縮ばねなどの弾性体
52が上蓋16とラッチ規制片50間に配設されてい
る。ラッチ25の連結軸25bの上面には長溝53が設
けられており、ラッチボタン21を操作していない時に
はラッチ規制片50の垂直壁50aが長溝53に嵌り込
むよう形成されている。
【0033】一方、上蓋16の凹所19の周壁20に角
穴54を設け、この角穴54内に回動自在に側方視でほ
ぼL型形状のロック操作部55を設けている。詳しく
は、ロック操作部55の一端は角穴54の上辺54a近
傍の壁部で軸支され、ロック操作部55の他端は角穴5
4の下辺54b付近を通りラッチ規制片50の後部(垂
直壁50aとは支点51を挟んで反対側)に当接してい
る。ロック操作部55のL型に彎曲したコーナー部分5
5aは、弾性体52の付勢力によりラッチ規制片50を
介して凹所19の周壁面20より外方へ突出するように
設けられている。
【0034】第2の実施形態に係る湯沸し器の蓋体の動
作について説明する。蓋体8を閉じた状態ではラッチ規
制片50の垂直壁50aがラッチ25の連結軸25bの
長溝53に嵌り込んでいるため、ラッチボタン21を操
作しようとしてもラッチ25は動かないので蓋体8は開
かない。蓋体8を開閉する時には、凹所19の周壁部2
0から突出しているロック操作部55の彎曲した部分5
5aを押し下げることにより、弾性体52の付勢力に抗
してラッチ規制片50の後部も押し下げられ、それにと
もないシーソー効果でラッチ規制片50の垂直壁50a
が上昇し、連結軸25bの長溝53との嵌合が外れるた
め、即ちラッチ25の規制が解除されるため、ラッチボ
タン21を操作すればラッチ25が移動し、蓋体8を開
閉することができる。
【0035】蓋体8の開閉が終りラッチボタン21やロ
ック操作部55から手または指を離すと、ラッチ25は
係合ばね27の付勢力により元の位置に戻るとともに、
弾性体52の付勢力によりラッチ規制片50の垂直壁5
0aも元の長溝53に嵌合するため、ラッチボタン21
を操作しようとしてもラッチ25は動かないので蓋体8
は開かない。つまり、ロック操作部55を押し下げてい
ない時は蓋体8が開くことはない。即ち蓋体8が開かな
いようにわざわざロック操作をする必要がなく、常にロ
ックがかかった状態になっている。従って、不用意にラ
ッチボタンに触れたり、また器体が倒れても、蓋体が開
いたりすることがないので内容器3内の湯漏れが生じな
い。特にロック操作部を窪んだ凹所に設けているので、
意図に反してロック解除するときが全くない。
【0036】更に、通常蓋体8を開く場合、ラッチボタ
ン21を摘むために指56を凹所19に入れるが、この
時、同時に前記ロック操作部55の湾曲した部分55a
を押し下げるような寸法関係としている。従って、ラッ
チボタン21と凹所19に設けたロック操作部55の間
に指を入れて操作する時に、その指が必然的に触れてロ
ック操作部55を押し下げることになるので、蓋体8の
開閉時においてロック操作部55を操作してからラッチ
ボタン21を操作するといった2段操作(2段動作)が
あたかも1回の操作で済む1段操作のようにして使うこ
とができ、非常に使い勝手がよくなる。加えて蓋体8を
表面から触っただけでは指がラッチボタン21とロック
操作部55とを同時に触ることができない位置関係にす
ることにより、不用意にロックが解除したり蓋体が開い
たりしてしまうことがない。
【0037】(第3の実施の形態)図6〜図8は本発明
の第3の実施形態に係る電気湯沸し器の説明図である。
図6は蓋体の開閉機構部分の要部断面図であり、図6
(a)はラッチボタンが操作できない状態の要部断面図
であり、図6(b)はラッチボタンが操作可能な状態の
要部断面図である。図7は蓋体の開閉機構を模式的に説
明するための分解斜視図であり、図8は蓋件の平面図で
ある。この第3実施形態は、第2の実施形態とは蓋体の
ラッチの開閉機構部周辺部のみ異なっており、その部分
以外の説明は省略するとともに同一部分には同一符号を
付す。
【0038】図6〜図8において凹所19の周壁20の
後面上部に左右方向に細長いスリット穴61を設け、こ
のスリット穴61を前後方向にスライド可能にカバー6
2を設ける。このカバー62が図6(a)のように前方
に移動した時には、凹所入口63が覆われ、ラッチボタ
ン21を操作するための指を入れることができない。一
方、カバー62が図6(b)のように、後方に移動する
と凹所入口63が現れ、ラッチボタン21を操作するた
めの指を凹所19に入れることができる。カバー62は
図7のように樹脂製で略平板形状をしており、上蓋16
の下面に対向する面に前後方向に細長い中央小判形穴
(ほぼ長円孔)64と、カバー62の左側で左右方向に
細長い左小判形穴(ほぼ長円孔)65を設けている。
【0039】66はロック操作部であり、円形の回転ツ
マミ66aに2本のボスを同一方向に設けており、1本
は回転ツマミ66aの中心に設けた回転ボス66bであ
りカバー62の中央小判形穴64を貫通、他の1本はカ
バー62の左小判形穴65を貫通する開閉ボス66cで
ある。上蓋16の凹所19後方部には回転ボス66bの
挿入用丸穴67と、開閉ボス66cの挿入用円弧穴68
が設けられている。開閉ボス66cの下端はラッチ25
の連結軸25bの突出部後面25eに近接し、且つ近接
したまま開閉ボス66cが回転ボス66bを中心に回転
可能なように突出部後面25eは円弧状になっている。
また、69は蓋カバー17に取り付けた回転軸である。
【0040】記各部品の組立構成は、先ずカバー62を
スリット穴61に挿入する。このカバー62は上蓋16
の裏面に沿って水平で前後方向にスライド可能になって
いる。次に、ロック操作部66を上蓋16の丸穴67と
円弧穴68に上方から挿入する。詳しくは、ロック操作
部66の回転ボス66bを上蓋16の丸穴67とカバー
62の中央小判形穴64に、また開閉ボス66cを上蓋
16の円弧穴68とカバー62の左小判形穴65に挿入
する。挿入後、回転ボス66bを回転軸69と嵌合させ
ると、上蓋16上面に突出した回転ツマミ66aが回転
可能となり、この回転に伴い開閉ボス66cも回転し、
この回転動作が左小判形穴65を介してカバー62の前
後方向の動きになる。回転ツマミ66aの回転角度は、
カバー62が凹所入口63を完全に覆う位置(図6
(a)の状態であり、図7で回転ボス66bと開閉ボス
66cがX位置にある状態)から、凹所入口63を完全
にオープンにする位置(図6(b)の状態であり、図7
で回転ボス66bと開閉ボス66cがY位置にある状
態)に対応する。図8のロック操作部66の「閉」位置
は図7のX位置に対応し、図8のロック操作部66の
「開」位置は図7のY位置に対応している。従って、回
転ツマミ66aを「閉」〜「開」の間で回転(回動)さ
せることにより、その回転量に応じてカバー62が中央
小判形穴64のX〜Y間で前後方向に摺動して凹所入口
63を開閉する。
【0041】また、回転ツマミ66aが「閉」位置にあ
るときは、図7において開閉ボス66cの下端部が連結
軸25bの突出部後面25eに対向する位置(X位置)
にある。このため、連結軸25b即ちラッチ25は前後
方向の動きが封じられている。この位置から回転ツマミ
66aを「開」方向(Y方向)に回転させる途中で、開
閉ボス66cが突出部後面25eから外れるが、その位
置をZとする。ここで、開閉ボス66cが突出部後面2
5eのX−Z間にあるときはラッチ25の動きが、開閉
ボス66cにより規制され蓋体8を開くことができず、
開閉ボス66cがZ−Y間にあるときは、ラッチ25の
動きが開閉ボス66cにより規制されていないので蓋体
8を開くことができる。
【0042】なお、ここで開閉ボス66cがX−Z間に
ある時は、カバー62の後方への移動量を少なくして、
ラッチボタン21を操作するための指が凹所入口63か
ら入らないように、また、開閉ボス66cがZ−Y間に
ある時は、カバー62の後方への移動量を多くして、ラ
ッチボタン21を操作するための指が凹所入口63から
入るように、Z位置即ち突出部後面25eの幅寸法を決
めている。また、回転ツマミ66aが「閉」位置や
「開」位置に到達した時や、それらの位置から離脱する
ときに、クリック感を持たせれば、操作感覚もよくな
る。
【0043】第3の実施形態に係る蓋体の開閉機構の動
作については、蓋体8を開閉する時以外は、通常回転ツ
マミ66a即ちロック操作部66を「閉」位置にしてお
く。この場合、ラッチボタン21を操作するための凹所
19をカバー62が覆っているため、ラッチボタン21
を操作することができないので、蓋体8が開くことはな
い。また、ロック操作部66が「閉」位置にあれば、器
体が倒れても、ラッチ25の移動が開閉ボス66cによ
り規制されているため蓋体8は開くことはない。さら
に、カバー62があるため、凹所19に埃なども溜まり
にくい上、外観上見栄えが良いとともに、上蓋16を拭
いたりする清掃も楽になる。
【0044】更にまた、蓋体の開閉機構のロック状態が
カバー62の開閉状態で分かるので、器体から少し離れ
た場所からでも容易にロック状態が確認でき、ロック忘
れの可能性を少なくすることができる。
【0045】次に、内容器内に水を入れる場合や、内部
を清掃する場合のように蓋体8を開く必要がある時はロ
ック操作部66を「開」位置にすれば、凹所19を覆っ
ているカバー62が後退し、且つ開閉ボス66cによる
ラッチ25の移動規制が解除されているため、ラッチボ
タン21を指で操作して、蓋体8を開くことができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気湯沸し器等の容器における蓋体に設けたロック操作
部を操作することにより、それと連動するラッチ規制片
が蓋体を係合しているラッチの動きを直接規制するの
で、蓋体のロックが確実に行え、また電気湯沸し器など
の器体が倒れても、その衝撃でラッチが動いて蓋体が開
いたり緩んだりして容器内の水などが流出したりするこ
とがなくなるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電気湯沸し器の
側面断面図である。
【図2】図1の電気湯沸し器の蓋体を中心に見た平面図
である。
【図3】図1の電気湯沸し器における蓋体の開閉機構を
模式的に説明するための分解斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る電気湯沸し器に
おける蓋体の開閉機構部分の部分断面図であり、(a)
はラッチに指をかける直前の断面図であり、(b)はラ
ッチに指をかけた時の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電気湯沸し器の
蓋体を中心に見た平面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る電気湯沸し器に
おいての蓋体の開閉機構部分の要部断面図であり、
(a)はラッチボタンが操作できない状態の要部断面図
であり、(b)はラッチボタンが操作可能な状態の要部
断面図である。
【図7】図6の蓋体の開閉機構を模式的に説明するため
の分解斜視図である。
【図8】図6の電気湯沸し器の蓋体を中心に見た平面図
である。
【図9】従来の電気湯沸し器の蓋体の断面図である。
【符号の説明】
3 内容器 4 枠体 8 蓋体 9 係合部 15 ヒンジ部 19 凹所 21 ラッチボタン 25 ラッチ 30、55 ロック操作部 31、50 ラッチ規制片 52 圧縮ばね(弾性体) 62 カバー 63 凹所入口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を入れる内容器と、 この内容器を保持する枠体と、 前記内容器の上部開口部を開閉自在に覆う蓋体と、 この蓋体を前記枠体に回動自在に支持するヒンジ部と、 このヒンジ部の反対側にあって前記蓋体に移動自在に設
    けられ、前記枠体に形成した係合部に係合して該蓋体を
    閉じた状態に保持するラッチと、 前記蓋体を開ける際に操作して、前記ラッチと前記係合
    部との係合を解除するラッチボタンを備えるとともに、 前記ラッチの動きを規制するラッチ規制片を設け、 このラッチ規制片を操作するロック操作部を蓋体表面ま
    たはその近傍に臨ませたことを特徴とする容器の蓋体構
    造。
  2. 【請求項2】 前記ロック操作部を蓋体表面外方に付勢
    する弾性体を設け、この弾性体の付勢力に抗してロック
    操作部を押圧しているときには前記ラッチ規制片による
    規制を解除することを特徴とする請求項1に記載の容器
    の蓋体構造。
  3. 【請求項3】 蓋体を開くために指でラッチボタンを操
    作するときに、その指が必然的に触れる場所に、前記ロ
    ック操作部の押圧部を設けたことを特徴とする請求項2
    に記載の容器の蓋体構造。
  4. 【請求項4】 請求項1において、ラッチボタンは蓋体
    の上部に設けた凹所に一方を回動自在に取り付けたレバ
    ー方式部材であり、また前記ロック操作部の操作と連動
    してラッチボタンを操作する指を挿入するための凹所入
    口を覆うように開閉するカバーを設け、ロック操作部が
    ラッチを規制する操作位置にあるときには、前記カバー
    により前記凹所入口が覆われることを特徴とする容器の
    蓋体構造。
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