JPH10155658A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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Publication number
JPH10155658A
JPH10155658A JP31520296A JP31520296A JPH10155658A JP H10155658 A JPH10155658 A JP H10155658A JP 31520296 A JP31520296 A JP 31520296A JP 31520296 A JP31520296 A JP 31520296A JP H10155658 A JPH10155658 A JP H10155658A
Authority
JP
Japan
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hot water
lock
lid
lock operation
inner container
Prior art date
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Pending
Application number
JP31520296A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunei Sugizaki
俊英 杉崎
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回のロック操作により、不使用時における
安全性を高める。 【解決手段】 出湯ロックレバー64により内容器7から
の出湯を行なえないようにロック操作する。すると、流
出防止弁42が閉塞状態にロックされ、器本体1を前傾さ
せたり器本体1を持って移動しても自然出湯しない。ま
た同時に、蓋ロックアーム74が蓋開閉レバー10の動きを
規制して、蓋体8を閉塞状態にロックする。このため、
誤って蓋開閉レバー10に手を触れても、蓋体8は開かな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容器からの出湯
をロックする出湯ロック操作部を備えた電気貯湯容器に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の電気貯
湯容器は、内容器に収容された液体をヒータなどの加熱
手段で加熱するとともに、出湯操作部を操作することで
流出手段たる電動ポンプを作動して、内容器内の湯を導
水路から外部に排出するようになっているが、不使用時
に出湯操作部が誤って操作されることを防ぐために、出
湯操作部をロックする出湯ロック操作部が設けられてい
る。
【0003】しかし、従来のものにおいては、出湯ロッ
ク操作部を操作して出湯操作部をロックしていても、導
水路により内容器と外部は連通しているので、器本体を
前傾させたり、器本体を持って移動する場合に、内容器
内の湯が導水路を通って自然に外部に排出されてしまう
問題を生じていた。また、仮に出湯操作部をロック操作
して出湯を防ぐようにしていても、乳幼児などにより不
意に蓋体が開けられてしまうという問題もある。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、1回
のロック操作により不使用時における安全性を高めるこ
とができる電気貯湯容器を提供することをその第1の目
的とする。
【0005】また、本発明の第2の目的は、内容器から
の出湯を行なえないようにロックすると同時に、内容器
内の湯を外部に自然流出させないようにし、蓋体を閉塞
状態にロックできる電気貯湯容器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の電気
貯湯容器は、前記第1の目的を達成するために、有底筒
状の内容器と、この内容器に収容された液体を加熱する
加熱手段と、前記内容器の上部開口を開閉する蓋体と、
前記内容器から外部に湯を流出する導水路と、前記内容
器から前記導水路を通して湯を外部に流出する流出手段
とを備えた電気貯湯容器において、1回のロック操作に
より複数のロック操作が同時に行なわれるように構成し
たものである。
【0007】この請求項1の構成によれば、個々にロッ
ク操作を行なわなくても、1回のロック操作を行なうだ
けで、複数のロック操作が同時に行なわれるため、不使
用時における安全性を高めることが可能になる。
【0008】また、本発明の請求項2の電気貯湯容器
は、前記第2の目的をも達成するために、請求項1の構
成に加えて、前記複数のロック操作は、前記内容器から
の出湯を行なえないようにロックする出湯ロック操作部
と、前記蓋体を閉塞状態にロックする蓋体ロック操作部
と、前記導水路を開閉する流出防止弁を閉塞状態にロッ
クする弁ロック操作部であることを特徴とする。
【0009】この請求項2の構成によれば、出湯ロック
操作部により内容器からの出湯を行なえないようにロッ
ク操作すると、流出防止弁が導水路を閉塞するようにロ
ックされるので、これにより内容器内の湯が導水路を通
って自然出湯されるのを防止できる。また、このロック
操作と同時に、蓋体も閉塞状態にロックされるので、誤
って蓋体が開けられてしまうことを防止できる。このた
め、内容器からの出湯が行なえないように出湯ロック操
作部を一度操作するだけで、同時に内容器内の湯を外部
に自然流出させないようにし、蓋体を閉塞状態にロック
することができ、不使用時における電気貯湯容器の安全
性を高めることが可能になる。
【0010】また、本発明の請求項3の電気貯湯容器
は、請求項2記載の構成に加えて、1回のロック操作に
より、前記出湯ロック操作部によるロック動作の他に、
前記蓋体ロック操作部によるロック動作と、前記弁ロッ
ク操作部によるロック動作の少なくとも一方が同時に行
なわれるように構成したものである。
【0011】この請求項3の構成によれば、出湯ロック
操作部周辺の構成を複雑化させずに、2つ以上のロック
動作を兼用させて、不使用時における電気貯湯容器の安
全性を高めることが可能になる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の一実施例につき、添
付図面を参照しながら説明する。同図において、1は器
本体であり、この器本体1には外ケース2の底部に脚体
3が設けられている。また、外ケース2の上部には上枠
4が固定され、この上枠4の前部には突出部5が設けら
れると共に、突出部5の下側には湯の吐出口6が下向き
に開口して設けられている。7は外ケース2内に設けら
れた有底円筒状の内容器であり、これは例えばステンレ
ス鋼などの金属で形成されている。さらに、8は内容器
7の上部開口に設けられた蓋体であり、この蓋体8を開
方向に付勢するスプリング(図示せず)を備えたヒンジ
9により、蓋体8は器本体1の後方に軸支される。蓋体
8の前部には、蓋体8を閉状態に固定する蓋体開閉操作
部としての蓋開閉レバー10が設けられており、この蓋開
閉レバー10を操作することにより、蓋体8を開閉できる
ようになっている。なお、11は内容器7内と外部とを連
通する蒸気孔である。
【0013】ここで、蓋開閉レバー10周辺の構成をさら
に詳述すると、蓋体8は例えばポリプロピレンなどの樹
脂材料からなり、外殻上面を形成する上蓋13と、この上
蓋13の下側に設けられた下蓋14とを組み合わせて構成さ
れる。15は上蓋13の上面に形成された凹部であり、この
凹部15から蓋開閉レバー10の取手部16に手を差し入れる
ことができるようになっている。また、蓋開閉カバー10
は、軸部17を中心にして蓋体8に対し回動可能(図4に
示す矢印A,A´の方向)に設けられているが、前記取
手部16の反対側には、蓋体8の外周面8Aに向けて延び
る第1係止片18と、この第1係止片18より下方に延びる
第2係止片19が各々形成される。蓋開閉レバー10の下部
に対向する蓋体8の内部には、横方向にスライド自在に
設けられたロック爪20が設けられている。ロック爪20
は、ロック爪スプリング21により一側方向に付勢される
とともに、このロック爪スプリング21の付勢力に抗し
て、ロック爪20を他側方向に押動することができるよう
に、前記第2係止片19がロック爪20の起立片22に当接し
ている。また、ロック爪スプリング21の反対側に位置す
るロック爪20の爪部23が、蓋体8の外周面8A下部に形
成した開口部24より突出して、上枠4の内周面4Aに形
成した突起25に係脱可能に設けられる。前記下蓋14の下
部には、金属製の蓋下面部材26が設けられており、この
下蓋14と蓋下面部材26の外周部には、蓋体8の閉塞時に
上枠4の内周面4A下部に当接する円環状のパッキン27
が挾持固定される。
【0014】前記内容器7の底部に設けた流出部31から
吐出口6の間には、内容器7から外部に湯を流出するた
めの導水路32が設けられている。この導水路32は、具体
的には内容器7の下方に設けた流出手段たる電動ポンプ
33を流出部31に連通させるとともに、電動ポンプ33の出
口に継手34を連結して、水位パイプに相当する透明性の
ガラスパイプ35を連通し、さらにガラスパイプ35の上部
に横向きの通湯部たる逆流止めケース36を連通した上
で、端部に吐出口6を設けた出湯パイプ37を逆流止めケ
ース36に連通して構成される。
【0015】逆流止めケース36は、ガラスパイプ35の上
部に連通する下室部38と、この下室部38の上部に隔壁39
を介して吐出口6側に連通する上室部40とを備えてお
り、隔壁39には上下を連通する弁座用の孔41が設けられ
ている。また、孔41には、この孔41すなわち導水路32を
開閉する流出防止弁42が設けられている。流出防止弁42
は、孔41全体を閉塞可能な弁体43と、弁体43より上方に
延びた弁軸44とからなり、孔41および上室部40の上面に
形成した開口部45を貫通して、弁軸44が設けられてい
る。開口部45の上面には、弁軸44の外周面に密着して弾
性を有するパッキン46が塞いでおり、弁軸44の上端部
は、パッキン46より上方に突出している。そして、流出
防止弁42を上方に付勢する弾性体としてのスプリング47
が、上室部40の内部に備えてある。上室部40の出湯パイ
プ37寄りには、上室部40の途中に形成した連通孔48を開
閉する逆流止め49が設けられている。この逆流止め49
は、特に器本体1が転倒した場合などに速やかに移動し
て連通孔48を塞ぎ、内容器7から吐出口6への湯の流出
を防ぐようにしている。
【0016】51は、内容器7の下部に取付け固定された
加熱手段としてのヒータであって、これは内容器7に収
容された液体を加熱する湯沸かしと、湯を所定温度に維
持する保温に利用される。また、52は内容器7の下部に
当接した温度検出素子たるサーミスタである。サーミス
タ52は内容器7内の温度を検知するものであり、このサ
ーミスタ52からの温度情報に基づき、器本体1の下部に
設けた制御回路53がヒータ51の通断電を制御するように
構成してある。
【0017】上枠4を構成する突出部5の上部には、各
種の操作手段やLEDなどの表示手段を備えた操作パネ
ル61が設けられる。この操作パネル61は、出湯を行なう
際に押動操作する出湯操作部としての一対の出湯釦62,
63や、出湯釦62,63が動かないようにロックする出湯ロ
ック操作部としての出湯ロックレバー64などが、シート
部材65より突出した状態で配設される。操作パネル61の
内部には、出湯釦62,63の押動操作に応じて電気的にオ
ン,オフするスイッチ部材66,67が設けられ、このスイ
ッチ部材66,67からの操作信号に基づいて、前記制御回
路53が電動ポンプ33を駆動制御することで、内容器7内
の湯が導水路32から吐出部6を経て外部に排出される。
なお、本実施例では、異なる出湯釦62,63により出湯量
を多量あるいは少量の二段階に切換えるようにしている
が、こうした機能を備えていないものでもよい。
【0018】前記出湯ロックレバー64は、合成樹脂製で
板状のスライド部材71と一体的に形成される。また、こ
のスライド部材71の後部側には、上枠4の内周面4Aに
形成した横長の貫通孔72と、蓋体8の外周面8A下部に
形成した同じく横長の貫通孔73を貫通して、蓋ロックア
ーム74が一体的かつ移動可能に設けられる。蓋ロックア
ーム74は、スライド部材71とともに蓋体8のチャイルド
ロック機構を構成し、蓋体ロック操作部を兼用する出湯
ロックレバー64をロック操作すると、前記蓋開閉レバー
10に形成した第1係止片18の近傍下方に移動して、蓋開
閉レバー10の動作を規制し、ひいては蓋体8を閉塞状態
にロックさせる機能を有する。前記出湯釦62,63は、図
3に示してあるように、連結部材75により一体的に形成
されており、この連結部材75の途中に設けた一対の取付
孔部76が、上枠4の裏面に設けた突起77に嵌合されるこ
とで、出湯釦62,63が操作パネル61の所定位置に装着さ
れる。
【0019】前記スライド部材71には、いずれも横長で
一対のスライド孔78,79が形成され、上枠4の裏面に突
出形成した一対の案内爪80がスライド孔78に当接する一
方、前記スイッチ部材66,67に当接可能な出湯釦62,63
の十字突起62A,63Aが、別のスライド孔79に挿通して
いる。また、上枠4の裏面には、スライド部材71の前端
部に当接する別の案内爪81が突出形成される。そして、
上枠4および出湯釦62,63の下部に位置して、出湯ロッ
クレバー64および蓋ロックアーム74とともに、スライド
部材71が図2および図3に示す矢印B,B´の方向に摺
動可能に設けられる。82は、スライド部材71から器本体
1の下方に向けて突出形成され、前記弁軸44の上端面に
当接する弁軸当接部である。この弁軸当接部82は、一側
にテーパー面83を有する一方、他側に平坦面84を有して
おり、弁ロック操作部を兼用する出湯ロックレバー64を
B´方向に動かすと、弁軸44の上端面が平坦面84に接し
て押されることにより、スプリング47の付勢力に抗して
弁体43が開くように構成してある。また、スライド部材
71の上面には、スライド孔79の周囲に位置して凸部85
(図2の拡大図において、陰影線で示した箇所)が複数
形成される。そして、スライド部材71をB方向に動かす
と、この凸部85に前記出湯釦62,63の下面が乗り上げ
て、出湯釦62,63の押動が不能すなわちロック状態とな
るように構成してある。なお、図4は出湯ロックレバー
64をB´方向に動かしたロック解除状態を断面図で示し
ているが、図面上は出湯ロックレバー64をB方向に動か
したロック状態(図5参照)とスライド部材71の位置関
係が同一となるため、便宜上二点鎖線にてスライド部材
71を示してある。
【0020】次に、上記構成につきその作用を説明す
る。湯を沸かすには、先ず出湯ロックレバー64をB方向
にスライド移動させてロック状態を解除する。このと
き、蓋ロックアーム74を含めたスライド部材71も出湯ロ
ックレバー64とともにB´方向に移動するので、蓋ロッ
クアーム74の先端部は蓋開閉レバー10の第1係止片18か
ら蓋体8の外周に沿って外方に離れる。したがって、蓋
ロックレバー10の取手部16に手を差し入れると、ロック
爪スプリング21の付勢力に抗して、軸部17を中心に蓋ロ
ックレバー10をA方向すなわち上方に起こすことがで
き、このときロック爪20の起立片22が蓋開閉レバー10の
第2係止片19により内側に押されて、ロック爪20の爪部
23が上枠4の内周面4Aに形成した突起25から離れるこ
とで、ヒンジ軸9を中心にして蓋体8を自由に開けるこ
とができるようになる。
【0021】蓋体8を開けた後、内容器7内に水を入
れ、図示しない電源プラグをコンセントに接続して電源
を投入すると、内容器7内の水はヒータ51により加熱さ
れて沸騰する。その後、制御回路53は沸騰状態をサーミ
スタ52により検知し、沸騰後は湯温をサーミスタ52で検
知しながら、制御回路53によりヒータ51を通断電制御し
て保温を行なう。また、内容器7内の湯を出すには、出
湯ロックレバー64を前述のようにB´方向に操作して、
ロック状態を解除しておく。これにより、出湯釦62,63
の下面はスライド部材71の凸部85以外の部分に移動し、
上枠4とスライド部材71との間に出湯釦62,63を上下動
させる隙間が形成されるので、出湯釦62,63の一方を押
動操作すると、スイッチ部材66,67の一方のオン,オフ
を切換えることができる。また同時に、流出防止弁42を
構成する弁軸44の上端面が、弁軸当接部82の平坦面84に
当接し、スプリング47の付勢に抗して下方に押されるの
で、弁体43は孔41から離れて、流出防止弁42は開弁状態
となる。したがって、いずれか一方の出湯釦62,63を押
動操作すると、スイッチ部材66,67の一方から制御回路
53に操作信号が付与され、制御回路53は電動ポンプ33の
モータ(図示せず)を高速あるいは低速に駆動制御す
る。そして、内容器7内の湯は導水路32、すなわち流出
部31から電動ポンプ33を通過し、継手34,ガラスパイプ
35および孔41が開いた逆流止めケース36を経て、出湯パ
イプ37の吐出口6から外部に流出する。
【0022】一方、不使用時には、前記出湯ロックレバ
ー64をB方向に操作して、ロック状態に切換えておく。
この場合は、スライド部材71の凸部85に出湯釦62,63の
下面が乗り上げるため、上枠4とスライド部材71との間
において出湯釦62,63を上下動させる隙間がなくなり、
出湯釦62,63を押動操作することができなくなる。ま
た、出湯ロックレバー64をB方向に操作すると同時に、
蓋ロックアーム74の先端部が蓋開閉レバー10に形成した
第1係止片18の近傍下方に移動するので、蓋開閉レバー
10の取手部16に手を差し入れても、第1係止片18が蓋ロ
ックアーム74の先端部に突き当たって、蓋開閉レバー10
を操作することができなくなる。したがって、乳幼児な
どが誤って蓋開閉レバー10の取手部16に手を掛けても、
出湯ロックレバー64をロック解除方向に操作しない限
り、不意に蓋体8を開けることはできない。さらに、弁
軸44の上端面は、出湯ロックレバー64をB方向に操作す
ると、弁軸当接部82のテーパー面83に当接するので、弁
体43は孔41の下側に密着し、流出防止弁42は閉弁状態と
なる。このため、内容器7の流出口31から吐出口6に至
る導水路32は、その途中で流出防止弁42により完全に通
路が遮断され、器本体1を比較的緩やかな速度で傾斜さ
せても、内容器7内の湯が外部に流出するのを防止する
ことができる。また、器本体1を急に転倒させた場合
は、出湯ロックレバー64の位置に拘らず、逆流止め49が
連通孔48を塞ぐことにより、吐出口6からの湯の流出が
防止される。
【0023】以上のように、本実施例においては、出湯
ロックレバー64による1回のロック操作により、複数の
ロック操作、すなわち、蓋体8を閉塞状態にロックする
操作と、導水路32を開閉する流出防止弁42を閉塞状態に
ロックする操作が同時に行なわれるように構成してあ
る。したがって、個々にいちいちロック操作を行なわな
くても、出湯ロックレバー64による1回のロック操作を
行なうだけで、複数のロック操作が同時に行なわれるた
め、不使用時における安全性を高めることが可能にな
る。なお、この構成では、どのようなロック操作を行な
うかは特に限定しない。
【0024】さらに、本実施例では、この複数のロック
操作が、具体的には内容器7からの出湯を行なえないよ
うにロックする出湯ロック操作部たる出湯ロックレバー
64と、蓋体8を閉塞状態にロックする蓋体ロック操作部
と、導水路32を開閉する流出防止弁42を閉塞状態にロッ
クする弁ロック操作部であることを特徴としている。つ
まり、出湯ロックレバー64により内容器7からの出湯を
行なえないようにロック操作すると、流出防止弁42の弁
体43が導水路32を閉塞して、流出防止弁42が閉塞状態に
ロックされるので、器本体1を前傾させたり、器本体1
を持って移動したときの自然出湯をこれにより防止する
ことができる。また同時に、蓋ロックアーム74が蓋開閉
レバー10の動きを規制して、蓋体8も閉塞状態にロック
されるので、乳幼児などが誤って蓋開閉レバー10に手を
触れても、蓋体8が開けられてしまうことを防止するこ
とができる。このように、出湯ロック操作部たる出湯ロ
ックレバー64を、蓋体ロック操作部および弁ロック操作
部と兼用させて、1回のロック操作で複数のロック操作
を同時に行なうようにしているので、内容器7からの出
湯が行なえないように出湯ロックレバー64を一度操作す
るだけで、同時に内容器7内の湯を外部に自然流出させ
ないようにし、かつ、蓋体8を閉塞状態にロックするこ
とができ、不使用時における電気貯湯容器の安全性を一
層高めることが可能になる。
【0025】また、本実施例では、1回のロック操作に
より、出湯ロックレバー64本来のロック動作の他に、蓋
体ロック操作部による蓋体8のロック動作と、弁ロック
操作部による流出防止弁42のロック動作の双方が同時に
行なわれるようになっているが、これらのうち少なくと
も一方が同時に行なわれるように構成してもよい。この
ようにすると、出湯ロックレバー64周辺の構成を複雑化
させずに、2つ以上のロック動作を兼用させて、不使用
時における電気貯湯容器の安全性を一層高めることが可
能になる。
【0026】さらに、本実施例では、単一のスライド部
材71に蓋ロックアーム74と弁軸当接部82を一体に形成
し、このスライド部材71によって、蓋体操作部である出
湯釦62,63の動作ロックおよび解除のみならず、蓋体8
の閉塞状態ロックおよび解除と、流出防止弁42の閉塞状
態ロックおよび解除を同時に行なえるように構成してあ
る。したがって、スライド部材71以外に部品点数の増加
を招かず、少ないスペースで複数機能を兼用させること
が可能になる。また、スライド部材71は全体として板状
に形成されるため、出湯釦62,63が組込まれる操作パネ
ル61の下部に設けても、操作パネル61の下部周辺が無用
にかさ張らず、他の組込み部品に対する影響を極力防止
できる。
【0027】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、本実施例では出湯ロック操作
部として、スライド式のレバースイッチを用いている
が、プッシュ式のスイッチを用いてもよい。また、凸部
85に代わり、出湯ロックレバー64をロック状態に動かす
と、スイッチ部材66,67の操作信号を受け付けないスイ
ッチ機構を設けるようにしてもよい。この場合、出湯釦
62,63はロック状態でも押動操作できるが、制御回路53
が釦操作を無効にすることになる。さらに、流出防止弁
42を電磁弁構造とし、出湯ロックレバー64をロック状態
にしたときには、流出防止弁42への電源供給を遮断する
別のスイッチ機構を設けてもよい。つまり、これらのロ
ック機構は、機械的に構成するだけではなく、電気的に
構成しても全く差支えない。
【0028】
【発明の効果】本発明の請求項1の電気貯湯容器は、有
底筒状の内容器と、この内容器に収容された液体を加熱
する加熱手段と、前記内容器の上部開口を開閉する蓋体
と、前記内容器から外部に湯を流出する導水路と、前記
内容器から前記導水路を通して湯を外部に流出する流出
手段とを備えた電気貯湯容器において、1回のロック操
作により複数のロック操作が同時に行なわれるように構
成したものであり、1回のロック操作により不使用時に
おける安全性を高めることができる。
【0029】また、本発明の請求項1の電気貯湯容器
は、前記請求項1の構成に加えて、前記複数のロック操
作は、前記内容器からの出湯を行なえないようにロック
する出湯ロック操作部と、前記蓋体を閉塞状態にロック
する蓋体ロック操作部と、前記導水路を開閉する流出防
止弁を閉塞状態にロックする弁ロック操作部であること
を特徴とし、この場合は請求項1の作用,効果のみなら
ず、内容器からの出湯が行なえないように出湯ロック操
作部を一度操作するだけで、同時に内容器内の湯を外部
に自然流出させないようにし、蓋体を閉塞状態にロック
することができ、不使用時における電気貯湯容器の安全
性を一層高めることが可能になる。
【0030】また、本発明の請求項3の電気貯湯容器
は、請求項2記載の構成に加え、1回のロック操作によ
り、前記出湯ロック操作部によるロック動作の他に、前
記蓋体ロック操作部によるロック動作と、前記弁ロック
操作部によるロック動作の少なくとも一方が同時に行な
われるように構成したものであり、出湯ロック操作部周
辺の構成を複雑化させずに、2つ以上のロック動作を兼
用させて、不使用時における電気貯湯容器の安全性を一
層高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気貯湯容器全体の断
面図である。
【図2】同上要部の一部拡大斜視図である。
【図3】同上操作パネルの下側からみた要部の底面図で
ある。
【図4】同上出湯ロックレバーをロック解除状態に操作
したときの要部の断面図である。
【図5】同上出湯ロックレバーをロック状態に操作した
ときの要部の断面図である。
【図6】同上出湯ロックレバーをロック解除状態に操作
したときの要部の斜視図である。
【図7】同上出湯ロックレバーをロック状態に操作した
ときの要部の斜視図である。
【図8】同上出湯ロックレバーをロック解除状態に操作
したときの要部の断面図である。
【図9】同上出湯ロックレバーをロック状態に操作した
ときの要部の断面図である。
【符号の説明】
7 内容器 8 蓋体 32 導水路 33 電動ポンプ(流出手段) 42 流出防止弁 51 ヒータ(加熱手段) 64 出湯ロックレバー(出湯ロック操作部,蓋体ロック
操作部,弁ロック操作部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状の内容器と、この内容器に収容
    された液体を加熱する加熱手段と、前記内容器の上部開
    口を開閉する蓋体と、前記内容器から外部に湯を流出す
    る導水路と、前記内容器から前記導水路を通して湯を外
    部に流出する流出手段とを備えた電気貯湯容器におい
    て、1回のロック操作により複数のロック操作が同時に
    行なわれるように構成したことを特徴とする電気貯湯容
    器。
  2. 【請求項2】 前記複数のロック操作は、前記内容器か
    らの出湯を行なえないようにロックする出湯ロック操作
    部と、前記蓋体を閉塞状態にロックする蓋体ロック操作
    部と、前記導水路を開閉する流出防止弁を閉塞状態にロ
    ックする弁ロック操作部であることを特徴とする電気貯
    湯容器。
  3. 【請求項3】 1回のロック操作により、前記出湯ロッ
    ク操作部によるロック動作の他に、前記蓋体ロック操作
    部によるロック動作と、前記弁ロック操作部によるロッ
    ク動作の少なくとも一方が同時に行なわれるように構成
    したことを特徴とする請求項2記載の電気貯湯容器。
JP31520296A 1996-11-26 1996-11-26 電気貯湯容器 Pending JPH10155658A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012055577A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Zojirushi Corp 水加熱容器

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JP2012055577A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Zojirushi Corp 水加熱容器

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