JP2001252010A - しらすの殺菌装置 - Google Patents

しらすの殺菌装置

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JP2001252010A
JP2001252010A JP2000069645A JP2000069645A JP2001252010A JP 2001252010 A JP2001252010 A JP 2001252010A JP 2000069645 A JP2000069645 A JP 2000069645A JP 2000069645 A JP2000069645 A JP 2000069645A JP 2001252010 A JP2001252010 A JP 2001252010A
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JP
Japan
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sterilizing
whitebait
ethanol
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shirasu
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JP2000069645A
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English (en)
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Yoshihisa Okamoto
能久 岡本
Shizuo Hikita
静男 疋田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流れ作業で製造されるしらすは、搬送される途
中に雑菌が付着することがあるので、これを効率よく滅
菌するための装置を得る。 【解決手段】上記課題は、しらすを連続的に移送するベ
ルトコンベアの一部に、そのベルトコンベアへ向けてエ
タノールを噴射する噴射ノズルを設け、ベルトコンベア
に乗って通過するしらすにエタノールの微粒子を接触さ
せて滅菌するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はしらすの殺菌消毒用と
して好適なしらすの殺菌装置に関するもので、特に、ア
ルコールその他の殺菌材を用いて行う殺菌装置に関す
る。しらすとは、まいわしの稚魚で体長12から35ミ
リのものをいう。関西ではちりめんと呼んでいる。
【0002】
【従来の技術】しらすを製造する従来の工程を図6で示
す。そこでは、まず、海から水揚げされたしらす魚その
他の小魚材料を煮沸し、風あるいは60℃前後の熱風に
当てゝ乾燥させてしらすを作る。その後、風選装置によ
ってしらすの中に混入した小エビその他の夾雑物を除去
するべく比重選別が行われる。そして、選別を終えたし
らすは、冷蔵しておき、箱詰めした後に冷凍保存され
る。そして、客先の注文に応じて出荷される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、煮沸さ
れた小魚材料に風を当てて乾燥してしらすを作る工程
や、しらす中の夾雑物を除去する風選工程では、煮沸さ
れた直後の小魚材料あるいはしらすに空気を吹き付ける
ため、空気中に浮遊する雑菌がしらすの表面に付着す
る。菌は10℃以上で増殖を始め、冷凍保存中は増殖し
ないが、死滅もしない。この雑菌の付着は衛生上、好ま
しくないので、殺菌を要するが、従来、上述の課題すら
知られていなかったので、多量のしらすを効率よく殺菌
することができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、しらす
を連続的に移送する移送手段を備え、その移送手段によ
って形成されるしらすの移送路の周囲に殺菌カバーを設
け、その殺菌カバーの内側に殺菌材の雰囲気を形成する
ための殺菌材送入口を開口させることによって解決され
る。また、しらすを連続的に移送する移送手段を備え、
その移送手段によって形成されるしらすの移送路の外方
に、しらすの方向へ向けて殺菌材を噴霧する殺菌材ノズ
ルを配することによっても解決可能である。それらにお
いて、前記殺菌材はアルコールであることが好ましい。
【0005】
【作用】しらすは移送手段によって移送され、殺菌材た
るエタノールによって殺菌カバーの内側に作られた雰囲
気中を通過する。その際、雰囲気をなす微細な、あるい
は気化したエタノールがしらすの表面に付着した雑菌を
死滅させる。また、殺菌カバーを設けずとも、エタノー
ルを直接に移送されるしらすへ向けて噴霧しても、同様
にしらすの表面に付着した雑菌を死滅させる。
【0006】
【発明の実施の形態】図は本発明の好ましい実施態様を
示す。図1中、10はしらすFに付着した雑菌を滅菌す
る殺菌装置である。殺菌装置10はしらすFを移送する
ための移送手段としてベルトコンベア11を有する。こ
のベルトコンベア11は前記従来例の中、風選の工程を
行うためのものを利用している。このベルトコンベア1
1には、しらすFに混入した夾雑物を排除するためのゴ
ミの取出しコンベア18と、製品たるしらすFを取り出
すためのしらすの取出しコンベア19とが従属的に設け
られている。
【0007】ベルトコンベア11はフレーム12に支持
された2個のプーリ13、13間にしらすの移送路を形
成するためのコンベアベルト14が巻回されている。コ
ンベアベルト14は図中、左方から右方へと移動する。
15は前記コンベアベルト14の上面を覆って設けられ
た投入カバー、16はコンベアベルト14の下面に上向
きに設けられた選別用の空気ノズルであり、前記コンベ
アベルト14を横断して設けられている。
【0008】よって、しらすFが投入口15aからコン
ベアベルト14上へ投入され、移送されている状態で、
空気ノズル16から空気を吹き出させると、空気は図
中、矢印で示すように、コンベアベルト14の下面から
上面へ吹き抜け、同時に下流側から上流側へ向けて流れ
るので、しらすFに混入した嵩比重の軽い夾雑物はこの
気流によってゴミの取出しコンベア18へ向けて吹き飛
ばされる。また、嵩比重の重いしらすFは、ゴミの取出
しコンベア18に達する以前に再びコンベアベルト14
上へ落下し、順次下流側へ送られて、やがて取出しコン
ベア19から製品として取り出される。
【0009】20は本願発明の要部をなす殺菌カバーで
あり、殺菌カバー20は箱状をなしており、前記コンベ
アベルト14の終端近傍をトンネル状に覆って設けられ
ている。21はコンベアベルト14を通過させるための
ベルト孔であり、殺菌カバー20の前後に設けられてい
る。殺菌カバー20の内側には、しらすの移送路をなす
コンベアベルト14に面した上下の室内に殺菌材を送入
するための送入口を備えた殺菌材ノズル22が開口させ
てある。
【0010】殺菌材ノズル22の他端は図3で示すよう
に、ポンプPを介して殺菌材タンクTに連通させてあ
る。なお、この実施例において殺菌材は揮発性が高く人
畜に無害のエタノールが使用される。エタノールの噴霧
量はしらすFの1トンにつき18リットル程度である。
なお、しらすFに付着したエタノールはおよそ15分以
内に完全に蒸発し、しらすFの表面に残存しないことが
確認されている。
【0011】ポンプPが動作すると、殺菌材タンクT内
に収容されたエタノールが殺菌材ノズル22から殺菌カ
バー20内へ噴霧される。そのため殺菌カバー20内に
は、気化したり微粒子状で存在するエタノールによっ
て、エタノールの雰囲気が形成される。この雰囲気の中
を、網状のコンベアベルト14に載せられたしらすF
が、ゆっくりと通過する間、しらすFの上面には直接
に、下面には網状のコンベアベルト14を通して間接に
エタノールが接触し、しらすFに付着した雑菌がそれに
触れて死滅する。
【0012】その結果、煮沸し乾燥させたしらすFから
規定培養した雑菌は、シャーレあたり10〜10
個程度あったが、この殺菌装置10を経た後には、
10 個程度に減じることが実験により確認された。し
らすは雑菌がシャーレあたり10〜10個程度
あると非常に腐りやすく、佃煮に再加工するしかなく商
品価値がさがってしまう。また、滅菌のため使用される
殺菌材が雰囲気としてしらすに作用するので、殺菌材に
よるしらすの濡れが少なく、短時間で乾燥させることが
できる。殺菌材のエタノールは濃度が重量%で68%、
酢を0.1〜0.2%、若干の乳酸を加え残りを水で希
釈したものを用いて好結果をえている。
【0013】図4は殺菌装置10の変形例を示すもの
で、殺菌材ノズル22は殺菌カバー20内を横断して設
けられた上側と下側との給送管32に、しらすFの方向
を指向して設けられた噴霧ノズルとして構成されてい
る。前記上側と下側との給送管32とは同一平面内に配
置されており、ポンプPが動作するとき殺菌材ノズル2
2から噴霧されるエタノールは、幕状の雰囲気を形成す
る。よって、網状のコンベアベルト14に載せられたし
らすFが、その幕を通過するとき、上側の面と下側の面
とに噴霧されたエタノールを浴び、表面に付着した雑菌
を死滅させる。なお、この実施態様では、前記殺菌カバ
ー20の存在は必須ではないが、これを存在させること
によって塵埃の付着を減じることができる。
【0014】図5は殺菌装置10の設置位置の異なる変
形例を示すもので、しらすの移送路が移送手段たるベル
トコンベア11から外れた位置に設けられている。ここ
ではしらすFがベルトコンベア11から取出しコンベア
19へ落下移動する途中に殺菌手段10が設けられてい
る。すなわち、殺菌装置10はベルトコンベア11の終
端下方にループ状に形成した給送管32で構成され、そ
の給送管32の内面に殺菌材ノズル22を設けることに
よって構成されている。よって、ベルトコンベア11か
ら落下するしらすFは周囲の殺菌材ノズル22から噴射
される霧状のエタノールによって滅菌される。
【0015】以上のように、上記2種の変形例において
は、殺菌材をしらすに向けて直接に噴霧することによ
り、殺菌カバー20を省略することができる。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、流動する多量
のしらすの表面に付着した雑菌を少量の殺菌材、すなわ
ち、エタノールによって効率よく、かつ、短時間で滅菌
するこができる。また、雰囲気を作ることによって少量
の殺菌材を多量のしらすに均一に作用させることができ
る上、しらすに付着する殺菌材が少なく経済的である。
請求項2の発明によれば、しらすは移動の途中、周囲か
ら殺菌材の噴射を浴びるので、それに付着した雑菌が滅
菌される。また、その構成はしらすの移送路の周囲に噴
射口を設けるのみで足り、殺菌カバーを要しないから、
構造が簡単で廉価に製造できる。請求項3の発明によれ
ば、殺菌材をエタノールとすれば、エタノールは揮発性
が高くしらすに残存せず衛生上の問題がない上、廉価で
ありしらす産業の経済性を損なうことがない。などの効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態であるしらすの風選装置
である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2中のIII−III断面図である。
【図4】変形例を示す図3相当の断面図である。
【図5】さらに他の変形例を示すもので、図1中のV−
V断面図である。
【図6】従来のしらすの製造工程を示す工程図である。
【符号の説明】
10・・・・殺菌装置 11・・・・ベルトコンベア 12・・・・フレーム 13・・・・プーリ 14・・・・コンベアベルト 15・・・・投入カバー 15a・・・投入口 16・・・・空気ノズル 18・・・・ゴミの取出しコンベア 19・・・・しらすの取出しコンベア 20・・・・殺菌カバー 21・・・・ベルト孔 22・・・・殺菌材ノズル 32・・・・給送管 F・・・・しらす P・・・・ポンプ T・・・・タンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】しらすを連続的に移送する移送手段を備
    え、その移送手段によって形成されるしらすの移送路の
    周囲に殺菌カバーを設け、その殺菌カバーの内側に殺菌
    材の雰囲気を形成するための殺菌材送入口を開口させて
    なるしらすの殺菌装置。
  2. 【請求項2】しらすを連続的に移送する移送手段を備
    え、その移送手段によって形成されるしらすの移送路の
    外方に、しらすの方向へ向けて殺菌材を噴霧する殺菌材
    ノズルを開口させてなるしらすの殺菌装置。
  3. 【請求項3】請求項1および請求項2のいずれかにおい
    て、前記殺菌材はアルコールであるしらすの殺菌装置。
JP2000069645A 2000-03-14 2000-03-14 しらすの殺菌装置 Pending JP2001252010A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006087343A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Kawakubo Seisakusho:Kk 小魚等の殺菌洗浄方法及びその装置
JP2006087342A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Kawakubo Seisakusho:Kk 小魚等の殺菌洗浄方法及びその装置
JP2006129708A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Kawakubo Seisakusho:Kk 小魚等の殺菌洗浄方法及びその装置
JP2011135878A (ja) * 2011-01-24 2011-07-14 Kawakubo Seisakusho:Kk 小魚等の殺菌洗浄方法及びその装置

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