JP2001248611A - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

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JP2001248611A
JP2001248611A JP2000082252A JP2000082252A JP2001248611A JP 2001248611 A JP2001248611 A JP 2001248611A JP 2000082252 A JP2000082252 A JP 2000082252A JP 2000082252 A JP2000082252 A JP 2000082252A JP 2001248611 A JP2001248611 A JP 2001248611A
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pressure
cylinder
oil
clamp
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Ichiro Kitaura
一郎 北浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガススプリングのガス圧より油圧シリンダ内
の油を加圧して高圧油圧を発生させる増圧機能のある流
体圧シリンダを設け、この流体圧シリンダによりクラン
プアームをクランプ位置に付勢する強力な付勢力を発生
させることができるクランプ装置を提供する。 【解決手段】 クランプ装置Cの流体圧シリンダ1は、
油Lを密閉状に封入した油封入型の油圧シリンダ2と、
圧縮ガスGを密閉状に封入したガス封入型のガススプリ
ング3を備え、ガススプリング3により、油圧シリンダ
2の油室11内の油Lを、ガススプリング3のガス作動
室21のガス圧よりも高圧に加圧し、油圧シリンダ2の
出力用ピストン部材12を介して強力な付勢力を発生さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はクランプ装置に関
し、特に、ガススプリングにより油圧シリンダ内の油圧
を高圧に加圧するようにした流体圧シリンダを設けたク
ランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、一般的なガススプリングは、シ
リンダ部材と、このシリンダ部材の内部に形成され圧縮
窒素ガスを充填したガス作動室と、このガス作動室のガ
ス圧を受圧する受圧部材等を備え、受圧部材と一体の出
力ロッドがシリンダ部材の外部まで延び、前記圧縮窒素
ガスのガス圧により突出側へ付勢されている。この種の
ガススプリングは主にプレス機械の緩衝機構等に使用さ
れるが、本願出願人は、ベース部材に装備されたクラン
プアームをクランプ位置に付勢する付勢機構(出力機
構)としてガススプリングを適用したクランプ装置を開
発中である。
【0003】ところで、ガススプリングのガス作動室に
圧縮窒素ガスを充填する場合、通常、既存のガスボンベ
を用いて行う。ガスボンベ内のガス圧は10MPa〜1
5MPaあり、ガスの消費とともにガス圧が低下する関
係上、ガス作動室に充填される圧縮ガスのガス圧は、通
常、ガスボンベ内のガス圧よりも低いガス圧(例えば、
7MPa)に設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 従来のガススプリン
グでは、ガス作動室に高圧の圧縮窒素ガスを充填するこ
とが難しいため、強力な付勢力を発生させて大荷重を支
持可能にする為にはガススプリングを大型化する必要が
ある。つまり、ガススプリングによりクランプアームを
クランプ位置に付勢するクランプ装置では、ワークを強
力にクランプする強力な付勢力を発生させる必要があ
り、ガススプリングが大型化する。
【0005】それ故、ガススプリングをベース部材の内
部等の狭い空間に設置できなくなるため、クランプ装置
自体も大型化し製作コストが高価になる。一方、ガス作
動室内に充填する圧縮窒素ガスのガス圧を過度に高くす
ると、その圧縮窒素ガスが外部へリークし易くなる等の
問題が発生する。また、ガススプリングの付勢力を増大
させる代わりに、クランプアームのレバー長を長くして
クランプ力を増大させることが考えられが、結局クラン
プ装置自体が大型化する。
【0006】尚、クランプ装置において、ガススプリン
グを出力機構として使用した場合、クランプ解除する為
に、ガススプリングの付勢力に抗して出力ロッドに外力
を付加しなければならず、特に、前記付勢力が大きい場
合には出力ロッドに付加する外力も大きくなるため、ク
ランプ解除が大変になる。
【0007】本発明の目的は、ガススプリングのガス圧
により油圧シリンダ内の油を加圧して高圧油圧を発生さ
せる増圧機能のある流体圧シリンダを設け、この流体圧
シリンダによりクランプアームをクランプ位置に付勢す
る強力な付勢力を発生させること、構造を小型化し製作
コストの低減を図ること、油圧により復帰作動可能にす
ること、等である。
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項1のクランプ装
置は、ベース部材に装備されたクランプアームをクラン
プ位置に付勢する流体圧シリンダを備えたクランプ装置
において、前記流体圧シリンダは、シリンダ本体とこの
シリンダ本体内に形成され油を封入した油室とこの油室
の油圧を受圧する出力用ピストン部材とを有する油圧シ
リンダと、圧縮ガスを充填したガス作動室とこのガス作
動室のガス圧を受圧する受圧部材とを有するガススプリ
ングであって前記油室内の油を前記ガス圧よりも高圧に
加圧可能なガススプリングとを備えたことを特徴とする
ものである。
【0009】流体圧シリンダにおいて、ガススプリング
のガス作動室に圧縮ガスが充填され、このガス圧を受圧
部材が受圧する。油圧シリンダのシリンダ本体内に油室
が形成され、ガススプリングにより、油室に封入された
油が受圧部材を介してガス作動室のガス圧よりも高圧に
加圧され、この加圧された油圧を出力用ピストン部材が
受圧する。ガススプリングにより、油圧シリンダの油室
内の油をガス作動室のガス圧よりも高圧に加圧すること
により、クランプアームをクランプ位置に付勢する強力
な付勢力を発生させることができるため、ワークを強力
にクランプすることが可能になる。
【0010】ガスボンベ等の既存の圧縮ガス供給源から
圧縮ガスをガス作動室に充填し、ガススプリングの付勢
力によって油室の油圧を数倍増圧し、前記強力な付勢力
を発生させることができるため、ガススプリングとして
機能する流体圧シリンダの構造を小型化でき、ベース部
材の内部等の狭い空間に設置できるようになる。更に、
ガススプリングのガス作動室に充填する圧縮ガスを過度
に高圧にしなくてもよいため、圧縮ガスのリークを防止
する上でも有利である。その結果、製作コストの低減を
図るうえで有利になる。尚、前記圧縮ガスとして圧縮窒
素ガスを使用することが望ましい。
【0011】請求項2のクランプ装置は、請求項1の発
明において、前記ガススプリングのシリンダ部材は前記
シリンダ本体と一体的に形成され、ガススプリングと油
圧シリンダは直列状に配置されたことを特徴とするもの
である。流体圧シリンダをシンプルな構造とすることが
でき、製作コストの低減を図ることができる。
【0012】請求項3のクランプ装置は、請求項1又は
2の発明において、前記流体圧シリンダをベース部材の
内部に組み込んだことを特徴とするものである。流体圧
シリンダをベース部材にコンパクトに組み込むことがで
きるため、クランプ装置全体を小型化するうえで非常に
有利になる。
【0013】請求項4のクランプ装置は、請求項1〜3
の何れかの発明において、前記ガススプリングに、受圧
部材を復帰させる為の復帰用油室を設け、この復帰用油
室に油圧を供給して受圧部材を復帰させることを特徴と
するものである。前記強力な付勢力に抗して、出力用ピ
ストン部材に強力な外力を付加しなくても、復帰用油室
に比較的低圧の油圧を供給することにより、受圧部材を
容易に復帰させることができ、また、これに連動して、
出力用ピストン部材を復帰させることができる。つま
り、外部のクランプ解除用の部材等を不要とすることが
できる。
【0014】請求項5のクランプ装置は、請求項1〜4
の何れかの発明において、前記ガス作動室にベローズを
装着し、このベローズの内部に圧縮ガスを封入したこと
を特徴とするものである。長期の使用中にも圧縮ガスの
リークが殆ど生じず、長期に亙って安定した付勢力を発
揮させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、流体圧
シリンダを出力機構としたクランプ装置に、本発明を適
用した場合の一例である。
【0016】図1、図2に示すように、クランプ装置C
は、ベース部材30と、ベース部材30の上側に水平な
枢支軸31により回動可能に支持されたクランプアーム
32を備えている。ベース部材30は、クランプ対象物
Wを受止め可能な鉛直面30aと、クランプ対象物Wを
支持可能に鉛直面30aの下側から張り出した支持部3
0bを有する。
【0017】クランプアーム32は、クランプ対象物W
をベース部材30の支持部30bに押圧可能に枢支軸3
1から鉛直面30aよりも張り出して延びる押圧アーム
部32aと、枢支軸31から押圧アーム部32aと反対
側へ延びる入力アーム部32bとを有し、流体圧シリン
ダ1は、この入力アーム部32bの端部にクランプ力を
入力可能に、ベース部材30に形成された取付穴30c
に取外し可能に内嵌されて組み込まれている。
【0018】図3、図4に示すように、流体圧シリンダ
1は、油Lを密閉状に封入した油封入型の油圧シリンダ
2と、圧縮ガスGを密閉状に封入したガス封入型のガス
スプリング3とを備えている。これら油圧シリンダ2と
ガススプリング3は、共通のシリンダ本体部材4を備
え、上下に直列状に配置されている。
【0019】油圧シリンダ2は、シリンダ本体部材4の
略上半部を構成するシリンダ本体10と、シリンダ本体
10の内部に形成され油Lを封入した油室11と、油室
11の油圧を受圧する出力用ピストン部材12と、シリ
ンダエンド壁を構成する仕切り部材13を備えている。
【0020】シリンダ本体10のヘッドカバー部10a
に挿通孔10bが形成され、この挿通孔10bに、出力
用ピストン部材12のロッド部12aが摺動自在に挿通
している。ヘッドカバー部10aの挿通孔10bを形成
する周壁とロッド部12aの間が、環状シール部材9a
とOリング9bによりシールされている。
【0021】出力用ピストン部材12は、前記ロッド部
12aと、ロッド部12aの下端部側に設けられた受圧
部12bを有する。出力用ピストン部材12の下部には
下側から穴12cが形成されている。受圧部12bは、
ロッド部12aの径よりも大径に形成され、油室11の
径よりも小径に形成されて、油室11内に収容されてい
る。この受圧部12bがヘッドカバー部10aの下端に
当接した状態(図3参照)で、出力用ピストン部材12
が上方へ最大限突出した突出位置になる。
【0022】仕切り部材13は、シリンダ本体10の下
端部分に螺合にて固定されている。詳細には、仕切り部
材13の略下半部がシリンダ本体10の内壁に螺合さ
れ、仕切り部材13及びシリンダ本体10の内壁の螺合
部分よりも上側は、これらよりも僅かに小径に形成さ
れ、これら仕切り部材13とシリンダ本体10の内壁の
径が変化する境界の段部同士を係合させて、シリンダ本
体10に螺合された仕切り部材13が固定されている。
仕切り部材13の上端外周部とシリンダ本体10の内壁
の間がOリング9cによりシールされている。
【0023】ガススプリング3は、シリンダ部材20
と、圧縮ガスGを充填し前記油室11の径よりも僅かに
大径のガス作動室21と、ガス作動室21のガス圧を受
圧する受圧部材22と、ヘッドカバーを構成するととも
に油圧シリンダ2と共通の仕切り部材13と、シリンダ
エンド壁23を備え、油圧シリンダ2の油室11内の油
Lを前記ガス圧よりも高圧に加圧可能に構成されてい
る。
【0024】前記シリンダ部材20が油圧シリンダ2の
シリンダ本体10と一体的に形成されて、前記シリンダ
本体部材4を構成し、前記仕切り部材13により油室1
1とガス作動室21の間が仕切られている。
【0025】受圧部材22は、シリンダ部材20に摺動
自在に内嵌された受圧部22aと、この受圧部22aか
ら上方へ延びる出力ロッド部22bを有する。受圧部2
2aの外周部に形成された環状溝22cに環状シール部
材9dが装着され、この環状シール部材9dにより、受
圧部22aとシリンダ部材20の内壁との間がシールさ
れている。受圧部22aの下部には下側から凹部22d
が形成されている。
【0026】仕切り部材13に、受圧部材22の出力ロ
ッド部22bが摺動自在に挿入される貫通孔13aが形
成され、この貫通孔13aを形成する仕切部材13の壁
面の下部と出力ロッド部22bの間がOリング9eによ
りシールされている。シリンダ部材20に、仕切り部材
13と受圧部22a間の隙間に連通する呼吸孔20aが
形成されている。
【0027】シリンダエンド壁23は、シリンダ部材2
0の下端部分に内嵌状に螺合され、その中央部分に、ガ
ス作動室21と外部とを連通するガス通路孔23aが形
成され、このガス通路孔23aにチェック弁24がガス
密に内嵌され組み込まれている。このチェック弁24に
より、ガス作動室21内の圧縮ガスが外部へ漏れ出ない
ようにするとともに、外部のガスボンベ等のガス供給源
(図示略)からガス作動室21への圧縮ガスの供給を可
能にする。シリンダエンド壁23の上部には上側から環
状凹部23bが形成されている。
【0028】ここで、油圧シリンダ2の油室11におい
て、シリンダ本体10、出力用ピストン部材12、仕切
り部材13、受圧部材22の出力ロッド部22bとで囲
まれた部分に油Lが液密に封入され、ガススプリング3
のガス作動室21においては、シリンダ部材20、受圧
部材22の受圧部22a、シリンダエンド壁23とで囲
まれた部分に圧縮ガスGがガス密に封入されている。
【0029】受圧部材22の出力ロッド部22aが進退
する際に、油L(油室11)の体積が変化しないよう
に、出力用ピストン部材12が連動して進退する。そし
て、受圧部材22の受圧部22aが仕切り部材13の下
端に当接した状態(図3参照)で、受圧部材22が突出
位置(上限位置)となり、出力ロッド部22bの上端部
分が油室11側に突出して、出力用ピストン部材12も
前記突出位置になる。
【0030】一方、受圧部材22の受圧部22aがシリ
ンダエンド壁23の上端に当接した状態(図4参照)
で、受圧部材22が復帰位置(下限位置)となり、出力
ロッド部22bの先端がOリング9eのすぐ上側に位置
するまで仕切り部材13の貫通孔13aに入り込む。こ
のとき、出力用ピストン部材12も復帰位置(下限位
置)となり、出力用ピストン部材12の先端が外部へ僅
かに突出した状態になる。尚、受圧部材22が復帰位置
に位置すると、ガス作動室21において、圧縮ガスGは
受圧部22aの凹部22dとシリンダエンド壁23の環
状凹部23bだけに封入された状態となりかなり圧縮さ
れ高圧になる。
【0031】通常時には、受圧部材22がガス作動室2
1のガス圧により突出位置に付勢されるため、出力用ピ
ストン部材12も突出位置になり、この状態のときに、
ガス作動室21のガス圧が所定圧(例えば、7MPa)
となるように設定されている。そして、ガス作動室21
のガス圧が前記所定圧となるように、チェック弁24を
介して、前記圧縮ガス供給源からガス作動室21に圧縮
ガスGを供給する。
【0032】さて、受圧部材22において、圧縮ガスG
を受圧する受圧面積(受圧部22aの断面積)は、油L
を加圧する加圧面積(ロッド部22bの断面積)よりも
数倍(例えば、約5倍)大きいため、その分、油室11
内の油Gが、前記ガス圧(例えば、7MPa)よりも高
圧(例えば、35MPa)に加圧される。
【0033】図1はクランプ装置1のクランプ状態を示
し、図2はクランプ装置1のクランプ解除状態を示して
いる。図1のクランプ状態では、流体圧シリンダ1の強
力な付勢力が、出力用ピストン部材12からクランプア
ーム32に入力され、この付勢力によりクランプアーム
32がクランプ位置に付勢されてクランプ対象物Wを強
力にクランプしている。
【0034】クランプアーム32がクランプ位置に位置
している状態から、図2に示すように、外部のクランプ
解除用のロッド部材35が下降駆動されると、このロッ
ド部材35により出力用ピストン部材12がクランプア
ーム32を介して下側へ押動されて復帰し、クランプア
ーム32もクランプ解除位置へ回動し、この状態で、ク
ランプ対象物Wのクランプセット位置への着脱が行われ
る。この状態から、ロッド部材35が上昇駆動される
と、出力用ピストン部材12が上方へ突出していき、ク
ランプアーム32がクランプ解除位置からクランプ位置
へ駆動される。
【0035】この流体圧シリンダ1によれば、ガススプ
リング3により油圧シリンダ2の油室11内の油Lを、
ガススプリング3のガス作動室21内のガス圧よりも高
圧に加圧することができるため、強力な付勢力を発生さ
せることができる。つまり、クランプ装置1において、
流体圧シリンダ1を適用することにより、クランプ力を
格段に高めてクランプ対象物Wを強力にクランプするこ
とが可能になる。
【0036】ガスボンベ等の既存の圧縮ガス供給源から
圧縮ガスをガス作動室21に充填し、ガススプリング3
の付勢力によって油室11の油圧を数倍増圧し、前記強
力な付勢力を発生させることができるため、スプリング
機能のある流体圧シリンダ1の構造を小型化できる。つ
まり、このシンプルな構造の流体圧シリンダ1をベース
部材30にコンパクトに組み込むことができるため、ク
ランプ装置1全体を小型化するうえで有利になる。更
に、ガススプリング3のガス作動室21に充填する圧縮
ガスGを過度に高圧にしなくてもよいため、圧縮ガスG
のリークを防止する上でも有利である。その結果、製作
コストの低減を図るうえで有利になる。
【0037】ガススプリング3のシリンダ部材20を油
圧シリンダ2のシリンダ本体10と一体的に形成し(共
通のシリンダ本体部材4を設け)、ガススプリング3と
油圧シリンダ2を直列状に配置したので、流体圧シリン
ダ1をシンプルな構造とすることができ、これにより、
製作コストを低減することができる。
【0038】シリンダ本体10の内部に、油室11とガ
ス作動室21の間を仕切る仕切り部材13を設け、この
仕切り部材13をシリンダ本体10に螺合にて固定した
ので、シリンダ部材20と一体形成したシリンダ本体1
0の内部に油室11とガス作動室21を簡単に形成でき
る。仕切り部材13に、受圧部材22の出力ロッド部2
2bが摺動自在に挿入される貫通孔13aを形成したの
で、出力ロッド部22aの先端部を油室11内の油Lに
接触させて油Lを確実に加圧できる。
【0039】次に、変更形態について説明する。但し、
前記実施形態と基本的に同じものには同一符号を付して
説明を省略する。
【0040】1〕図5、図6に示すように、第1変更形
態の流体圧シリンダ1Aは、ガススプリング3Aに、受
圧部材22を復帰させる為の復帰用油室55を設け、こ
の復帰用油室55に油圧を供給して受圧部材22を復帰
させるように構成するとともに、油圧シリンダ2Aに、
出力用ピストン部材42を復帰側へ付勢する圧縮コイル
バネ45(スプリング部材)を設けたものである。
【0041】油圧シリンダ2Aのシリンダ本体40のヘ
ッドカバー部40aは、前記ヘッドカバー部10aより
も上下方向に厚く形成され、そのヘッドカバー部40a
に、挿通孔40bよりも大径のバネ収容穴40cが下側
から形成されている。圧縮コイルバネ45はバネ収容穴
40cに装着され、出力用ピストン部材42のロッド部
42aに外装されて、受圧部42bを下側(復帰位置)
へ弾性付勢している。
【0042】尚、前記油圧シリンダ2と比べた場合、ヘ
ッドカバー部40aが上下に厚くなる分、出力用ピスト
ン部材42のロッド部42aも長くなり、これにより、
油室41のボリュームは小さくなっているが、シリンダ
本体40の長さを長くして、油室41のボリュームを大
きくしてもよい。
【0043】復帰用油室55は、シリンダ部材50の内
部において、仕切り部材13と受圧部材22の受圧部2
2aとの間に形成されている。シリンダ部材50は、前
記シリンダ部材20よりも厚肉に形成され、そのシリン
ダ部材50に、復帰用油室55に連通する油路56a及
び油圧供給ポート56bが形成され、この油圧供給ポー
ト56bに、油圧供給ユニット57から延びる油圧ホー
ス58が接続プラグ58aを介して接続されている。
【0044】この流体圧シリンダ2Aによれば、受圧部
材22を復帰させる為の復帰用油室55を設け、この復
帰用油室55に油圧を供給して受圧部材22を復帰させ
るので、前記強力な付勢力に抗して、出力用ピストン部
材42に強力な外力を付加しなくても、復帰用油室55
に比較的低圧の油圧を供給することにより、受圧部材2
2を容易に復帰させることができる。
【0045】また、油圧シリンダ2Aに、出力用ピスト
ン部材42を復帰側へ付勢する圧縮コイルバネ45を設
けたので、受圧部材22を復帰させることにより、これ
に連動させて、圧縮コイルバネ45の付勢力により出力
用ピストン部材42を確実に復帰させることができる。
つまり、外部のクランプ解除用のロッド部材35が不要
となる。但し、クランプアーム32をクランプ解除位置
に復帰させるスプリング部材等の何からの復帰機構を設
けることが望ましい。
【0046】2〕図7に示すように、第2変更形態の流
体圧シリンダ1Bは、前記流体圧シリンダ1と基本的に
同じ構造の流体圧シリンダにおいて、ガス作動室21
に、例えばステンレス製のベローズ60を装着し、この
ベローズ60に圧縮ガスを封入したものであり、受圧部
材22はこのガス圧をベローズ60を介して受圧する。
チェック弁を組み込んだガス通路孔23aが、ベーロズ
60の内部にガス密に連通されている。そのために、ベ
ローズ60の基端面とシリンダエンド壁23の先端面と
を接着してもよいし、ベローズ60とガス通路孔23a
との接続部付近に適当なシール部材を装着してもよい。
【0047】このように、ガス作動室21にベローズ6
0を装着し、このベローズ60に圧縮ガスを封入したの
で、長期の使用中にも圧縮ガスのリークが殆ど生じず、
長期に亙って安定した付勢力を発揮させることができ
る。ベローズ60をガス作動室21の内部に装着してか
ら、ベローズ60に圧縮ガスを充填できるためベローズ
60の組付けも容易である。尚、前記流体圧シリンダ1
Aにおいても、ガス作動室21にベローズ60を装着
し、そのベローズ60に圧縮ガスを封入するように構成
することができる。
【0048】前記実施形態及び変更形態の変形例とし
て、シリンダ部材とシリンダ本体とを別体に形成しても
よい。そして、これらシリンダ部材とシリンダ本体を螺
合等で連結して一体的に形成してもよい。また、ガスス
プリングと油圧シリンダを必ずしも直列状に配置しなく
てもよい。出力用ピストン部材の受圧部をシリンダ本体
に摺動自在に内嵌させてもよい。この場合、受圧部とヘ
ッドカバー部間の隙間に連通する呼吸孔が形成される。
また、受圧部材の出力ロッド部に圧縮ガスを収容可能な
ガス収容孔を形成してもよい。
【0049】その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で、前記実施形態や変更形態に種々の変更を付加した形
態で実施することも可能であるし、付勢機能を要する種
々のクランプ装置に本発明を適用することが可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】 請求項1のクランプ装置によれば、流
体圧シリンダにおいて、圧縮ガスを充填したガス作動室
とこのガス作動室のガス圧を受圧する受圧部材とを有す
るガススプリングにより、油圧シリンダの油室内の油を
ガス作動室のガス圧よりも高圧に加圧できるため、この
流体圧シリンダにより、クランプアームをクランプ位置
に付勢する強力な付勢力を発生させ、ワークを強力にク
ランプすることが可能になる。ガスボンベ等の既存の圧
縮ガス供給源から圧縮ガスをガス作動室に充填し、ガス
スプリングの付勢力によって油室の油圧を数倍増圧し、
前記強力な付勢力を発生させることができるため、スプ
リング機能のある流体圧シリンダの構造を小型化でき、
ベース部材の内部等の狭い空間に設置できるようにな
る。ガススプリングのガス作動室に充填する圧縮ガスを
過度に高圧にしなくてもよいため、圧縮ガスのリークを
防止する上でも有利である。その結果、製作コストの低
減を図るうえで有利になる。
【0051】請求項2のクランプ装置によれば、ガスス
プリングのシリンダ部材をシリンダ本体と一体的に形成
し、ガススプリングと油圧シリンダを直列状に配置した
ので、流体圧シリンダをシンプルな構造とすることがで
き、これにより、製作コストの低減を図ることができ
る。
【0052】請求項3のクランプ装置によれば、流体圧
シリンダをベース部材の内部に組み込んだので、流体圧
シリンダをベース部材にコンパクトに組み込むことがで
きるため、クランプ装置全体を小型化するうえで非常に
有利になる。
【0053】請求項4のクランプ装置によれば、ガスス
プリングに、受圧部材を復帰させる為の復帰用油室を設
け、この復帰用油室に油圧を供給して受圧部材を復帰さ
せるので、前記強力な付勢力に抗して、出力用ピストン
部材に強力な外力を付加しなくても、復帰用油室に比較
的低圧の油圧を供給することにより、受圧部材を容易に
復帰させることができ、また、これに連動して、出力用
ピストン部材を復帰させることができる。つまり、外部
のクランプ解除用の部材等を不要とすることができる。
【0054】請求項5のクランプ装置によれば、ガス作
動室にベローズを装着し、このベローズの内部に圧縮ガ
スを封入したので、長期の使用中にも圧縮ガスのリーク
が殆ど生じず、長期に亙って安定した付勢力を発揮させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る流体圧シリンダを備え
たクランプ装置(クランプ状態)の縦断面図である。
【図2】クランプ装置(クランプ解除状態)の縦断面図
である。
【図3】流体圧シリンダ(伸長状態)の縦断面図であ
る。
【図4】流体圧シリンダ(復帰状態)の縦断面図であ
る。
【図5】第1変更形態の流体圧シリンダ(伸長状態)の
縦断面図である。
【図6】流体圧シリンダ(伸長状態)の縦断面図であ
る。
【図7】第2変更形態のベローズを備えた流体圧シリン
ダの縦断面図である。
【符号の説明】
C クランプ装置 G 圧縮ガス L 油 1,1A,1B 流体圧シリンダ 2,2A 油圧シリンダ 3,3A ガススプリング 10,40 シリンダ本体 11,31 油室 12,42 出力用ピストン部材 20,50 シリンダ部材 21 ガス作動室 22 受圧部材 30 ベース部材 32 クランプアーム 55 復帰用油室 60 ベローズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材に装備されたクランプアーム
    をクランプ位置に付勢する流体圧シリンダを備えたクラ
    ンプ装置において、 前記流体圧シリンダは、 シリンダ本体と、このシリンダ本体内に形成され油を封
    入した油室と、この油室の油圧を受圧する出力用ピスト
    ン部材とを有する油圧シリンダと、 圧縮ガスを充填したガス作動室とこのガス作動室のガス
    圧を受圧する受圧部材とを有するガススプリングであっ
    て、前記油室内の油を前記ガス圧よりも高圧に加圧可能
    なガススプリングと、 を備えたことを特徴とするクランプ装置。
  2. 【請求項2】 前記ガススプリングのシリンダ部材は前
    記シリンダ本体と一体的に形成され、ガススプリングと
    油圧シリンダは直列状に配置されたことを特徴とする請
    求項1に記載のクランプ装置。
  3. 【請求項3】 前記流体圧シリンダをベース部材の内部
    に組み込んだことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    クランプ装置。
  4. 【請求項4】 前記ガススプリングに、受圧部材を復帰
    させる為の復帰用油室を設け、この復帰用油室に油圧を
    供給して受圧部材を復帰させることを特徴とする請求項
    1〜3の何れかに記載のクランプ装置。
  5. 【請求項5】 前記ガス作動室にベローズを装着し、こ
    のベローズの内部に圧縮ガスを封入したことを特徴とす
    る請求項1〜4の何れか1項に記載のクランプ装置。
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