JP2001248569A - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JP2001248569A
JP2001248569A JP2000057308A JP2000057308A JP2001248569A JP 2001248569 A JP2001248569 A JP 2001248569A JP 2000057308 A JP2000057308 A JP 2000057308A JP 2000057308 A JP2000057308 A JP 2000057308A JP 2001248569 A JP2001248569 A JP 2001248569A
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Yoshimi Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】限られたノッチ長さにおいて、吐出圧の急激な
圧力変動を大幅に改善することができるベーンポンプの
提供。 【解決手段】ノッチ74は、ロータ4の回転方向と逆向
きにその開口幅および溝の深さを徐々に縮小して延在さ
れ、ノッチ74の溝の深さの変化を傾斜角度の異なる2
つの直線的傾斜により2段階に変化させることにより溝
の深さの変化率が吐出ポート72に向かうに従って大き
くなるように構成され、吐出ポート72の開口側壁面7
2aに対しては不連続に連続され、また、ノッチ74
は、溝の2段階の直線的傾斜に合わせ、その開口幅の変
化率が吐出ポート72に向かうに従って大きくなるよう
に2段階に変化させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、車両用パワース
テアリング装置等に作動流体を供給するベーンポンプに
関し、特に、吐出液圧の急激な圧力変動を防止するため
の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、ベーンポンプとしては、例え
ば、特開平10−89266号公報に記載のものが知ら
れている。この従来例のベーンポンプは、図6、7に吐
出ポート部分を示すように、作動流体を吸入ポートの大
気圧部から吐出ポート101の高圧に昇圧させるに当た
って、吐出ポート101の急激な圧力変化をしないよう
にするために、サイドプレート102のベーンが摺接す
る面102aに吐出ポート101からロータの回転方向
と逆向きに開口面積を徐々に縮小して延在されている吐
出ポート101の先端部となるノッチ(ひげ溝)103
を、このノッチ103の開口面積が吐出ポート101に
向かうに従って滑らかに変化する曲線で吐出ポート10
1の垂直側壁101aに滑らかにつなげた構造となって
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
例のベーンポンプにあっては、上述のように、ノッチ1
03の開口面積が吐出ポート101に向かうに従って滑
らかに変化する曲線で吐出ポート101に連続して設け
られた構造となっていたため、以下に述べるような問題
点がある。即ち、前記ノッチ103の長さは、各ベーン
間隔等との関係で吸入と吐出が連通しない範囲に制限さ
れると共に、吐出ポート101は、サイドプレート10
2のベーンが摺接する面102aに対し垂直に開口され
ているため、ノッチ103の開口面積を吐出ポート10
1に向かうに従って滑らかに変化する曲線で吐出ポート
101の垂直側壁101aに滑らかにつなげると、ノッ
チ103の深さの変化率がノッチ103の長さによって
ある程度決定されてしまうことになる。このため、ノッ
チ103の長さを長く形成できる場合は問題ないが、上
述のようにノッチ103の長さが限られたベーンポンプ
においては、ノッチ103の深さの変化率が初期段階で
は少なく吐出ポート101への開口部近辺の位置から急
激に大きくなってしまうため、吐出圧の急激な圧力変動
を十分に防止することは極めて困難となる。
【0004】本発明は、上述のような従来の問題点に着
目してなされたもので、限られたノッチ長さにおいて、
吐出圧の急激な圧力変動を大幅に改善することができる
ベーンポンプを提供すること目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ために本発明請求項1記載のベーンポンプでは、ハウジ
ングに嵌装されたカムリングに回転自在に設けられたロ
ータと、該ロータに放射方向に設けられた複数の案内ス
リットおよび該各案内スリットに摺動自在に収容された
ベーンと、前記カムリングとロータとの間において前記
複数のベーンにより区画された複数のポンプ室と、前記
ポンプ室のうち膨張行程を行うポンプ室に対応する吸入
ポートと、前記ポンプ室のうち圧縮行程を行うポンプ室
に対応すると共に開口側壁面がポンプ室への開口面に対
し略垂直となるように形成された吐出ポートと、前記吐
出ポートの開口面の開口縁部から前記ロータの回転方向
と逆向きに延びる溝により形成されていて該溝の深さが
徐々に縮小して延在された前記吐出ポートの先端部とな
るノッチと、を備え、該ノッチにおける溝の深さの変化
率が前記吐出ポートに向かうに従って大きくなると共に
前記吐出ポートの開口側壁面に対しては不連続に連続さ
れている手段とした。
【0006】請求項2記載のベーンポンプでは、請求項
1に記載のベーンポンプにおいて、前記ノッチにおける
溝の深さの変化を傾斜角度の異なる複数の直線的傾斜に
より複数段階に変化させることにより溝の深さの変化率
が前記吐出ポートに向かうに従って大きくなるように構
成されると共に前記吐出ポートの開口側壁面に対しては
不連続に連続されている手段とした。
【0007】請求項3記載のベーンポンプでは、請求項
1に記載のベーンポンプにおいて、前記ノッチにおける
溝の深さの変化を曲線的に変化させることにより溝の深
さの変化率が前記吐出ポートに向かうに従って大きくな
るように構成されると共に前記吐出ポートの開口側壁面
に対しては不連続に連続されている手段とした。
【0008】
【作用】 本発明請求項1に記載のベーンポンプでは、
上述のように、ノッチにおける溝を吐出ポートの開口側
壁面に対しては不連続に連続させることにより、ノッチ
における溝の深さの変化率を吐出ポートに向かうに従っ
て大きくなるように形成する場合、その変化率を初期段
階において大きくかつ滑らかに変化させることができる
ようになる。即ち、吐出圧の急激な圧力変動をなくすた
めには、吐出ポートに開口する圧縮行程が行われるポン
プ室の圧力が吐出圧と一致するまでの圧力変動を滑らか
にすればよいわけであるから、吐出ポートが圧縮行程が
行われるポンプ室に直接開口する前の時点で該ポンプ室
の圧力が十分に昇圧されていれば、吐出ポート側の吐出
圧がそれ以上低下することはなく、従って、上述のよう
に、ノッチの溝の深さの変化率を初期段階において大き
くかつ滑らかに変化させることが可能となるため、ノッ
チの長さが限られていても、吐出圧の急激な圧力変動を
大幅に改善することができるようになる。
【0009】請求項2記載のベーンポンプでは、上述の
ように、ノッチにおける溝の深さの変化を傾斜角度の異
なる複数の直線的傾斜により複数段階に変化させること
により、吐出圧の変動特性の設定が容易となり、ノッチ
の設計が容易になる。
【0010】請求項3記載のベーンポンプでは、上述の
ように、ノッチにおける溝の深さの変化を曲線的に変化
させることにより、吐出圧の変動を極力滑らかにするこ
とができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図
面により詳述する。 (発明の実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1の
ベーンポンプを示す縦断側面図、図2は図1のII−II線
における縦断正面図であり、両図において、1はフロン
トハウジング、2はリヤハウジング、3はカムリング、
4はロータ、5はベーン、6はロータ軸、7はサイドプ
レート、8は流量制御弁、9はプーリである。
【0012】前記フロントハウジング1には、中空室1
1と該中空室11に連通する貫通穴12が形成されてい
て、前記中空室11はフロントハウジング1の一端に開
口し、貫通穴12はフロントハウジング1の他端に開口
されている。
【0013】前記リヤハウジング2は、前記フロントハ
ウジング1における中空部11を閉塞する状態に組み付
けられていて、中空部11との対向面には貫通穴12と
同軸線上に軸受凹部21が形成されていて、この軸受凹
部21と前記貫通穴12に前記ロータ軸6が回転自在に
軸承されている。
【0014】前記中空室11には、リヤハウジング2の
一端面に対接する状態で前記カムリング3とこのカムリ
ング3に対接する状態で前記サイドプレート7が収納さ
れており、前記カムリング3の内周には、カム曲線の周
期が180度のカム面31が形成されている。
【0015】前記ロータ4は、前記カムリング3内にお
いてロータ軸6の外周にスプライン結合された状態で設
けられていて、このロータ4の外周面に放射方向に設け
られた複数の案内スリット41内に前記ベーン5が摺動
自在に収容されている。このベーン5は、その先端面が
カムリング3の内周カム面31に常時摺接する状態で設
けられている。
【0016】前記ロータ4および各ベーン5の一方の側
面はリヤハウジング2の端面と摺接し、もう一方の側面
はサイドプレート7の端面と摺接する状態に設けられる
ことにより、カムリング3の内周カム面31とロータ4
の外周面との間に複数のベーン5により複数に区画され
たポンプ室P1、P2が形成され、各ポンプ室P1、P
2は、ロータ4の回転により容積変化するようになって
いる。
【0017】前記サイドプレート7の端面には、膨張行
程を行うポンプ室10U、10Uに対応して一対の吸入
ポート71、71が形成され、また、圧縮行程を行うポ
ンプ室10D、10Dに対応して一対の吐出ポート7
2、72が形成され、さらに、各案内スリット41の軸
心側に形成されたベーン背圧室42に連通する背圧溝7
3が形成されている。そして、この各背圧溝73は、前
記吐出ポート72に連通されている。
【0018】前記各吸入ポート71、71は、リヤハウ
ジング2およびフロントハウジング1内に形成されたバ
イパス流路22、13を経由し、図示を省略したリザー
バに連結される吸入口14に連通されている。また、前
記吐出ポート72、72は、フロントハウジング1に形
成された圧力室15を経由し、図示を省略した作動流体
吐出口に連通されている。
【0019】前記流量制御弁8は、図示を省略した作動
流体吐出口から吐出される作動流体の量を一定にするた
め、余剰の作動流体をバイパス流路13側に戻す役目を
なすもので、バイパス流路13と圧力室15との間に設
けられている。
【0020】前記両各吐出ポート72は、その開口側壁
面72aがサイドプレート7におけるポンプ室10Dへ
の開口面に対し垂直に形成されている(図4参照)。そ
して、前記両各吐出ポート72が開口するサイドプレー
ト7の端面には、両各吐出ポート72の開口縁部から前
記ロータ4の回転方向(図2で反時計方向)と逆向きに
延びる溝により形成されるノッチ74が形成されてい
る。
【0021】このノッチ74は、ロータ4の回転と共に
同方向に移動するポンプ室P1、P2と最初に連通を開
始する吐出ポート72の先端部を構成するもので、ロー
タ4の回転方向と逆向きにその開口幅および溝の深さを
徐々に縮小して延在されている。
【0022】前記ノッチ74の形状を図3、4によりさ
らに詳述する。図3はサイドプレート7を示すポンプ室
P1、P2側端面図、図4は同ノッチ74部分を示す要
部拡大図であり、これらの図に示すように、該ノッチ7
4は、その溝の深さの変化を傾斜角度の異なる2つの直
線的傾斜により2段階に変化させることにより溝の深さ
の変化率が吐出ポート72に向かうに従って大きくなる
ように構成されると共に、吐出ポート72の開口側壁面
72aに対しては不連続に連続されている。なお、図4
において、鎖線は従来例の溝曲線を示す。また、前記ノ
ッチ74は、前記溝の2段階の直線的傾斜に合わせ、そ
の開口幅の変化率が吐出ポート72に向かうに従って大
きくなるように2段階に変化させている。
【0023】この発明の実施の形態1のベーンポンプ
は、上述のように構成されるため、プーリ9に入力され
る駆動力によりロータ軸5を介してロータ4が図2で反
時計方向に回転駆動されると、図示を省略したリザーバ
内の作動液は、吸入口14、および、バイパス流路1
3、22を経由し、両各吸入ポート71からポンプ室P
1、P2に吸入され、加圧された状態で吐出ポート72
から圧力室15に吐出される。
【0024】その際、膨張行程から圧縮行程に移行する
予備圧縮行程においては、2組のベーン5、5によって
区画されたポンプ室P1、P2が吸入ポート71側に開
口した状態の膨張行程からベーン5、5により吸入ポー
ト71を閉じ切った状態の予備圧縮行程に移行した後、
両各ポンプ室P1、P2が吐出ポート側に開口する膨張
行程への移行段階においては、まず、ノッチ74がその
先端部から両各ポンプ室P1、P2に開口し、徐々にそ
の開口面積が大きくなる方向に変化することで、吐出ポ
ート72側の急激な圧力変動が抑制される。
【0025】そして、この発明の実施の形態1では、ノ
ッチ74における溝を吐出ポート72の開口側壁面72
aに対しては不連続に連続させることにより、ノッチ7
4における溝の深さの変化率を吐出ポート72に向かう
に従って大きくなるように形成する場合、ノッチ74の
長さを長くとることができない場合であっても、溝の深
さの変化率を初期段階において大きくかつ滑らかに変化
させることが可能となる。
【0026】即ち、従来例では、図4に鎖線で示すよう
に、ノッチ74の深さが吐出ポート72に向かうに従っ
て大きくなるように変化する曲線でしかも吐出ポート7
2の垂直側壁72aに滑らかにつなげると、実線で示す
本発明の実施の形態1に比べ、ノッチ74の深さの変化
率が初期段階では少なく、吐出ポート72への開口部近
辺の位置から急激に大きくなってしまうため、吐出圧の
急激な圧力変動を十分に防止することは極めて困難であ
るのに対し、本発明の実施の形態1の場合はノッチ74
の溝の深さの変化率を初期段階において大きくかつ滑ら
かに変化させることが可能となる。
【0027】つまり、吐出圧の急激な圧力変動をなくす
ためには、吐出ポート72に開口する圧縮行程が行われ
るポンプ室10Dの圧力が吐出圧と一致するまでの圧力
変動を滑らかにすればよいわけであるから、吐出ポート
72が圧縮行程が行われるポンプ室10Dに直接開口す
る前の時点で該ポンプ室10Dの圧力が十分に昇圧され
ていれば吐出ポート72側の吐出圧はそれ以上低下する
ことはないわけであり、従って、上述のように、ノッチ
74の溝の深さの変化率を初期段階において大きくかつ
滑らかに変化させることが可能となるため、ノッチ74
の長さが限られていても、吐出圧の急激な圧力変動を大
幅に改善することができるようになるという効果が得ら
れる。
【0028】また、前記ノッチ74の溝の深さの変化率
が吐出ポート72に向かうに従って大きくなるように構
成するための構成として、ノッチ74における溝の深さ
の変化を傾斜角度の異なる2つの直線的傾斜により2段
階に変化させた構成とすることにより、吐出圧の変動特
性の設定が容易となり、これにより、ノッチ74の設計
が容易になるという効果が得られる。
【0029】(発明の実施の形態2)次に、発明の実施
の形態2について説明する。なおこの他の発明の実施の
形態2の説明に当たっては、前記発明の実施の形態1と
同様の構成部分には同様の符号を付けてその説明を省略
し、相違点についてのみ説明する。
【0030】この発明の実施の形態2のベーンポンプ
は、図5にそのノッチ74部分の要部拡大図を示すよう
に、このノッチ74は、その溝の深さの変化を曲線的に
変化させることにより溝の深さの変化率が吐出ポート7
2に向かうに従って大きくなるように構成されると共
に、吐出ポート72の開口側壁面72aに対しては不連
続に連続されている構成とし、かつ、ノッチ74の開口
幅の変化率が吐出ポート72に向かうに従って大きくな
るように構成されたものである。
【0031】従って、この発明の実施の形態2のベーン
ポンプにおいても、前記発明の実施の形態1と同様に、
ノッチ74の長さが限られていても、吐出圧の急激な圧
力変動を大幅に改善することができるようになるという
効果が得られる他、吐出圧の変動を極力滑らかにするこ
とができるようになるという効果が得られる。
【0032】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形
態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲における設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0033】例えば、発明の実施の形態1では、ノッチ
の溝の深さの変化を傾斜角度の異なる2つの直線的傾斜
により2段階に変化させたが、3段階以上としてもよ
い。
【0034】また、発明の実施の形態では、ノッチの開
口幅の変化率が吐出ポートに向かうに従って大きくなる
ように構成させたが、開口幅の変化は任意に設定するこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明請求項1
に記載のベーンポンプにあっては、ハウジングに嵌装さ
れたカムリングに回転自在に設けられたロータと、該ロ
ータに放射方向に設けられた複数の案内スリットおよび
該各案内スリットに摺動自在に収容されたベーンと、前
記カムリングとロータとの間において前記複数のベーン
により区画された複数のポンプ室と、前記ポンプ室のう
ち膨張行程を行うポンプ室に対応する吸入ポートと、前
記ポンプ室のうち圧縮行程を行うポンプ室に対応すると
共に開口側壁面がポンプ室への開口面に対し略垂直とな
るように形成された吐出ポートと、前記吐出ポートの開
口面の開口縁部から前記ロータの回転方向と逆向きに延
びる溝により形成されていて該溝の深さが徐々に縮小し
て延在された前記吐出ポートの先端部となるノッチと、
を備え、該ノッチにおける溝の深さの変化率が前記吐出
ポートに向かうに従って大きくなると共に前記吐出ポー
トの開口側壁面に対しては不連続に連続されている手段
としたことで、ノッチの溝の深さの変化率を初期段階に
おいて大きくかつ滑らかに変化させることが可能となる
ため、ノッチの長さが限られていても、吐出圧の急激な
圧力変動を大幅に改善することができるようになるとい
う効果が得られる。
【0036】請求項2記載のベーンポンプでは、請求項
1に記載のベーンポンプにおいて、前記ノッチにおける
溝の深さの変化を傾斜角度の異なる複数の直線的傾斜に
より複数段階に変化させることにより溝の深さの変化率
が前記吐出ポートに向かうに従って大きくなるように構
成されると共に前記吐出ポートの開口側壁面に対しては
不連続に連続されている手段としたことで、吐出圧の変
動特性の設定が容易となり、ノッチの設計が容易にな
る。
【0037】請求項3記載のベーンポンプでは、請求項
1に記載のベーンポンプにおいて、前記ノッチにおける
溝の深さの変化を曲線的に変化させることにより溝の深
さの変化率が前記吐出ポートに向かうに従って大きくな
るように構成されると共に前記吐出ポートの開口側壁面
に対しては不連続に連続されている手段としたことで、
吐出圧の変動を極力滑らかにすることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のベーンポンプを示す縦
断側面図である。
【図2】図1のII−II線における縦断正面図である。
【図3】本発明の実施の形態1のベーンポンプにおける
サイドプレートを示すポンプ室側端面図である。
【図4】本発明の実施の形態1のベーンポンプにおける
ノッチ部分を示す要部拡大図である。
【図5】本発明の実施の形態2のベーンポンプにおける
ノッチ部分を示す要部拡大図である。
【図6】従来例のベーンポンプにおけるサイドプレート
を示すポンプ室側端面図である。
【図7】従来例のベーンポンプにおけるノッチ部分を示
す要部拡大図である。
【符号の説明】
P1 ポンプ室 P2 ポンプ室 1 フロントハウジング 2 リヤハウジング 3 カムリング 4 ロータ 5 ベーン 6 ロータ軸 7 サイドプレート 8 流量制御弁 9 プーリ 10U 膨張行程を行うポンプ室 10D 圧縮行程を行うポンプ室 11 中空室 12 貫通穴 13 バイパス流路 14 吸入口 15 圧力室 21 軸受凹部 22 バイパス流路 31 カム面 41 案内スリット 42 ベーン背圧室 71 吸入ポート 72 吐出ポート 72a 開口側壁面 73 背圧溝 74 ノッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H040 AA03 BB05 CC10 DD06 DD23 DD28 3H044 AA02 BB05 CC11 DD04 DD13 DD16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに嵌装されたカムリングに回転
    自在に設けられたロータと、 該ロータに放射方向に設けられた複数の案内スリットお
    よび該各案内スリットに摺動自在に収容されたベーン
    と、 前記カムリングとロータとの間において前記複数のベー
    ンにより区画された複数のポンプ室と、 前記ポンプ室のうち膨張行程を行うポンプ室に対応する
    吸入ポートと、 前記ポンプ室のうち圧縮行程を行うポンプ室に対応する
    と共に開口側壁面がポンプ室への開口面に対し略垂直と
    なるように形成された吐出ポートと、 前記吐出ポートの開口面の開口縁部から前記ロータの回
    転方向と逆向きに延びる溝により形成されていて該溝の
    深さが徐々に縮小して延在された前記吐出ポートの先端
    部となるノッチと、を備え、 該ノッチにおける溝の深さの変化率が前記吐出ポートに
    向かうに従って大きくなると共に前記吐出ポートの開口
    側壁面に対しては不連続に連続されていることを特徴と
    するベーンポンプ。
  2. 【請求項2】前記ノッチにおける溝の深さの変化を傾斜
    角度の異なる複数の直線的傾斜により複数段階に変化さ
    せることにより溝の深さの変化率が前記吐出ポートに向
    かうに従って大きくなるように構成されると共に前記吐
    出ポートの開口側壁面に対しては不連続に連続されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 【請求項3】前記ノッチにおける溝の深さの変化を曲線
    的に変化させることにより溝の深さの変化率が前記吐出
    ポートに向かうに従って大きくなるように構成されると
    共に前記吐出ポートの開口側壁面に対しては不連続に連
    続されていることを特徴とする請求項1に記載のベーン
    ポンプ。
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