JP2001248015A - アクリル系繊維及びその製造方法 - Google Patents

アクリル系繊維及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001248015A
JP2001248015A JP2000056202A JP2000056202A JP2001248015A JP 2001248015 A JP2001248015 A JP 2001248015A JP 2000056202 A JP2000056202 A JP 2000056202A JP 2000056202 A JP2000056202 A JP 2000056202A JP 2001248015 A JP2001248015 A JP 2001248015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
length
organic solvent
center
acrylic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000056202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3714594B2 (ja
Inventor
Yukio Kasabo
行生 笠坊
Akira Ochi
亮 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2000056202A priority Critical patent/JP3714594B2/ja
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to TW089112436A priority patent/TW588129B/zh
Priority to EP00940817A priority patent/EP1209261B1/en
Priority to CNB2004100045189A priority patent/CN1268794C/zh
Priority to CNB008090971A priority patent/CN1170016C/zh
Priority to US10/019,026 priority patent/US6610403B1/en
Priority to KR10-2001-7016571A priority patent/KR100417265B1/ko
Priority to MXPA01013400A priority patent/MXPA01013400A/es
Priority to TR2001/03698T priority patent/TR200103698T2/xx
Priority to CNB2004100045193A priority patent/CN1276136C/zh
Priority to ES00940817T priority patent/ES2269153T3/es
Priority to PCT/JP2000/004127 priority patent/WO2001000910A1/ja
Priority to PT00940817T priority patent/PT1209261E/pt
Priority to CNB200410004516XA priority patent/CN1270005C/zh
Priority to DE60031138T priority patent/DE60031138T2/de
Publication of JP2001248015A publication Critical patent/JP2001248015A/ja
Priority to US10/429,821 priority patent/US6733881B2/en
Priority to US10/429,822 priority patent/US6696156B2/en
Priority to US10/774,605 priority patent/US20040155377A1/en
Publication of JP3714594B2 publication Critical patent/JP3714594B2/ja
Application granted granted Critical
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】立毛製品に加工した際にソフト性と十分な腰と
を併せ持つアクリル系繊維と、同繊維を高効率で安定し
て製造できる方法とを提供する。 【解決手段】アクリロニトリル系重合体を有機溶剤に溶
解した紡糸原液を、略Y字状の紡糸孔から、有機溶剤水
溶液からなる第1凝固浴中に吐出して凝固糸を形成す
る。その後、前記凝固糸を前記第1凝固浴中から紡糸原
液の吐出線速度の0.6〜2.0倍の引き取り速度で引
き取り、次いで、有機溶剤水溶液からなる第2凝固浴中
で1.1〜2.0倍の延伸を施し、更に、3倍以上の湿
熱延伸を行なう。こうして得られたアクリル系繊維は、
繊維の内部まで均一に配向しており、単繊維(1) を引っ
張り破断させたときに、単繊維の破断側面には断面中心
部に繊維軸方向に延びる長さ200μm以上の亀裂部
(2) が生じている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、割繊性に優れてお
り、立毛布帛に加工する場合に工程通過性及び作業性が
よく、得られた立毛布帛はソフトな風合いを発現するア
クリル系繊維及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル系繊維はその風合い及び発色性
の良さから、衣料や寝装分野などで幅広く用いられてい
る。また、ハイパイルやボア分野では、より獣毛に近づ
けるために、アクリル系繊維の断面形状を様々に変更す
るなどして特徴を引き出している。これらの分野では毛
捌き性や繊維の腰の強さ、ソフト性などが要求され、数
種類の異なる断面からなる繊維を組み合わせることによ
り、ボアやハイパイルでの特徴を引き出している。
【0003】代表的なアクリル系繊維の断面形状として
は、扁平型やY字型などが上述したような特徴を引き出
すために有効とされているが、特にY字型断面のアクリ
ル系繊維では、繊維の先端部分が割れることによってよ
りソフトな風合いを発現し、且つ繊維の根元部分ではY
字型の断面形状を維持させることにより、繊維の腰を強
くする特徴を備えている。
【0004】例えば、特開平10−251915号公報
に開示されているアクリル系繊維では、図4に示すよう
に、単繊維20の断面形状は、矩形状の3つの構成枝2
1が接合角180°で放射状に接合された略Y字状の断
面形状をなしている。更に前記構成枝21の接合部分に
は、その接合長さcが構成枝の幅dに対して30〜95
%となるように開口K1又は空孔K2が形成されてい
る。そのため、繊維は縦方向に割繊しやすく、ソフトな
風合が付与される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されたアクリル系繊維は、前記接合部分に開口
K1又は空孔K2を形成することにより、ボアやハイパ
イルポリッシャーの加工以前にすでに繊維自身が割れて
しまい、例えば紡績時に毛羽が発生するなどの問題が生
じる可能性がある。また、前記開口K1又は空孔K2を
形成することで、それら開口K1又は空孔K2内に水分
が残留し乾燥しにくく、繊維を紡糸する際の乾燥工程に
長時間を有するなどの問題が生じ、生産性も低下すると
いった問題もある。
【0006】本発明は、かかる問題を解決するためにな
されたものであり、繊維の製造工程においては、同繊維
の中心から径方向に分岐し長さ方向に連続する複数の扁
平状構成枝が互いに接合している状態を維持し、且つ立
毛製品に加工する際に機械的な力が加わると、繊維が先
端部分で容易に割繊し得るアクリル系繊維と、同アクリ
ル系繊維を効率良く工業的に安定して製造できる方法と
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本件請求項1に係る発明は、アクリロニトリル系
重合体からなり、単繊維は、繊維の中心から径方向に分
岐し長さ方向に連続する複数の扁平状構成枝を備えてな
るアクリル系繊維であって、所定の条件下で前記繊維を
引っ張り破断させたとき、単繊維の破断側面の中心部に
長さ200μm以上の繊維軸方向に延びる1以上の亀裂
部が生じることを特徴としている。
【0008】なお、本発明において所定の条件下とは、
JIS L 1015の引っ張り破断試験法に準じた条
件、具体的には、23℃、50%RHの環境下で、試長
20mmの単繊維の一端を固定し他端を変形速度100
%/minで引っ張る条件である。また、前記亀裂部と
は、繊維の破断した端部から連続する切れ込みの終端ま
での部分であり、本発明では前記亀裂部が1以上形成さ
れ、すくなくとも一の亀裂部ではその長さが200μm
以上である。
【0009】本発明者らによる鋭意検討の結果、繊維を
上述した所定の条件下で引っ張り破断させたときの単繊
維の破断側面の中心部に長さ200μm以上の繊維軸方
向に延びる1以上の亀裂部が生じるという特性は、単繊
維の表層部だけでなく同単繊維の内部まで均一に配向が
なされた構造になっているときの特性であることを見出
した。つまり、繊維の中心から径方向に分岐し長さ方向
に連続する複数の扁平状構成枝を備えたアクリル系繊維
において、繊維内部まで均一に配向しており、繊維表層
部の配向と繊維内部の配向とが均一になっている場合に
は、その引っ張り破断試験を行なったときに、繊維軸方
向に沿って複数に裂けるようにして破断し、その破断側
面には200μm以上の繊維軸方向に延びる少なくとも
1本の亀裂部が形成される。
【0010】一方、表層部は配向しているが繊維内部は
粗構造となっているアクリル系繊維は、同じく引っ張り
破断試験を行なったときに、表層部では多少長い亀裂部
が生じることがあっても、引っ張り破断面の中心部にお
ける繊維軸方向に延びる亀裂部が小さくなる。
【0011】前記亀裂部の基部から先端部までの長さが
200μm以上になっているときには、繊維の表面層だ
けでなく繊維内部まで均一に配向がなされた構造になっ
ていることが確認された。これに対して、表層部は配向
しているが繊維内部は粗な構造になっているアクリル系
繊維は、その引っ張り破断試験を行なったとき、単繊維
の引っ張り破断面の少なくとも中心部では繊維軸方向に
延びる短い亀裂部しか生じることがない。
【0012】引っ張り破断した破断側面の中心部に形成
された亀裂部の長さが200μmより小さいアクリル系
繊維は、上述したように繊維内部での配向が不十分であ
るため、パイル布帛の製造工程においてポリッシャー加
工を施す際に場合に十分に割繊されず、ソフト性に欠け
るものになるなど、パイルなどの建寝装素材に必要な風
合いを満足し得ないものになる。
【0013】これに対し、本発明のように引っ張り破断
した破断側面から中心部に到る亀裂部の繊維軸方向の長
さが200μm以上となるアクリル系繊維は、パイル布
帛の製造工程においてポリッシャー加工を施す際に、繊
維の先端部分が十分な長さに割繊されてソフト性に優
れ、且つ繊維の根元部分では割繊されることなく、十分
な腰を維持できるものとなる。なお、割繊性が高すぎる
とソフト性は向上するものの、腰の強さがなくなり必要
な風合いを備えることができないため、前記亀裂部の長
さが200〜1000μmとなるアクリル系繊維である
ことが好ましい。
【0014】また、この破断側面の状態は、前記試料の
外側面をSEM用試料台に接着してAuを約10nmの
厚さにスパッタリングした後、PHILIPS社製XL
20走査型電子顕微鏡を使用して、加速電圧7.00k
V、作動距離31mmの条件で観察し、亀裂部の長さを
測定することにより得られる。
【0015】(アクリロニトリル系重合体)本発明にお
けるアクリロニトリル系重合体とは、アクリロニトリル
を含有する単独重合体又は共重合体、或いはこれら重合
体や共重合体を混合した混合重合体である。前記共重合
体とはアクリロニトリルと共重合し得る単量体との共重
合生成物であり、アクリロニトリルと共重合される単量
体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブ
チル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレ
ート等の(メタ)アクリル酸エステル類、塩化ビニル、
臭化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類、
(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸等の酸類
及びそれらの塩類、マレイン酸イミド、フェニルマレイ
ミド、(メタ)アクリルアミド、スチレン、α−メチル
スチレン、酢酸ビニル等、或いはスチレンスルホン酸ソ
ーダ、アリルスルホン酸ソーダ、β−スチレンスルホン
酸ソーダ、メタアリルスルホン酸ソーダ等のスルホン基
を含む重合性不飽和単量体、2−ビニルピリジン、2−
メチル−5−ビニルピリジン等のピリジン基を含む重合
性不飽和単量体等が挙げられるが、もちろんこれらに限
定されるものではない。
【0016】上記アクリロニトリル系重合体にはアクリ
ロニトリル単位が50〜95重量%含有されていること
が望ましい。前記アクリロニトリル単位の含有量が90
〜95重量%の場合には、衣料や寝装としての用途に適
した風合い及び強伸度特性に優れたものとなる。また、
難燃用繊維等の各種機能をもたせた特殊用途に使用する
場合には、それら機能を発現させるための機能性モノマ
ーを多量に共重合する必要があるため、アクリロニトリ
ル単位の含有量は50〜90重量%とすることが望まし
い。
【0017】また、単量体の混合物を共重合する場合
に、その方法としては、例えば水溶液におけるレドック
ス重合、不均一系における懸濁重合、或いは分散剤を使
用した乳化重合など、適宜、重合方法を選択でき、重合
方法の相違によって本発明が制約されるものではない。
【0018】(単繊維の形状)本発明のアクリル系繊維
では、単繊維は、繊維の中心から径方向に分岐し長さ方
向に連続する複数の扁平状構成枝を備えている。すなわ
ち、同単繊維の断面形状は、中心から放射状に分岐した
形状となり、例えば、略Y字状や十字状などが挙げられ
る。各扁平状構成枝のなす角度は均一であってもよく、
略Y字状の場合には3つの扁平状構成枝が互いに120
°の角度で分岐している。或いは、各扁平状構成枝のな
す角度を異ならせることもできる。更に、各扁平状構成
枝の断面形状(径方向の長さ及び幅)は複数の構成枝で
一律にすることもでき、或いはそれぞれ異ならせること
により様々な付加的な風合いを付与することができる。
【0019】このように、繊維の中心から径方向に分岐
し長さ方向に連続する複数の扁平状構成枝を備えた単繊
維は、立毛製品等に加工した場合に、ソフト性を有する
と共に、腰の強さをも満足させるものとなる。特に、繊
維の先端部分を割繊させたときにも繊維の根元部分で十
分な腰の強さを持たせるためには、3つ又は4つの前記
扁平状構成枝を備えた、断面形状が略Y字状又は十字状
の繊維形状とすることが望ましい。前記扁平状構成枝の
数を増やすと、紡糸口金のノズルを製作する上での問題
や、繊維中心の分岐部分に水分が残存して乾燥能力が低
下したり、紡糸の安定性が低下するなどの繊維製造上で
の問題が生じることもある。かかる問題が生じないため
には、単繊維は3つの扁平状構成枝からなる断面が略Y
字状の形状とすることが最も好ましいといえる。
【0020】本件請求項2に係る発明は、ヤング率が5
800N/mm2 以上であることを特徴としている。前
記ヤング率が5800N/mm2 より低くなると、パイ
ル布帛にした場合に布帛の反発性が不十分となり腰の弱
い製品となる。パイル布帛の風合いを考慮し、腰の強さ
とソフト性とを兼ね備えた風合いとするためには、前記
ヤング率が7000〜12000N/mm2 であること
がより好ましい。
【0021】本件請求項3に係る発明は、前記単繊維の
中心から扁平状構成枝の先端までの長さaと同構成枝の
幅bとの比a/bが2.0〜10.0であることを特徴
としている。前記単繊維の中心から扁平状構成枝の先端
までの長さaと同構成枝の幅bとの比a/bが2.0よ
り小さい場合には、十分な腰が得られない。また、前記
比a/bが10.0より大きい場合には腰が強くなりす
ぎて風合いが堅くなり、たとえ繊維の先端部分が割繊し
ていても、十分なソフト感を与えることができない。
【0022】なお、前記単繊維の中心から扁平状構成枝
の先端までの長さaと同構成枝の幅bとを測定する方法
としては、例えば、内径1mmの塩化ビニル樹脂製のチ
ューブ内に測定用のアクリル系繊維を通した後、これを
ナイフで輪切りにして試料を準備する。続いて同試料を
アクリル系繊維の断面を上にしてSEM試料台に接着
し、更にAuを約10nmの厚さにスパッタリングして
から、PHILIPS社製XL20走査型電子顕微鏡に
より測定することができる。
【0023】上述したような本発明のアクリル系繊維を
製造するために、本件請求項4に係る発明は、アクリロ
ニトリル単位を50重量%以上、95重量%未満含有す
るアクリロニトリル系重合体を、有機溶剤に溶解して紡
糸原液を調製すること、前記紡糸原液を、中心から複数
の放射状に分岐した開口形状をもつ紡糸孔から、有機溶
剤の濃度が20〜60重量%である有機溶剤水溶液から
なる第1凝固浴中に吐出して凝固糸を形成すること、前
記凝固糸を前記第1凝固浴中から、紡糸原液の吐出線速
度の0.6〜2.0倍の引き取り速度で引き取ること、
次いで、前記凝固糸を、有機溶剤の濃度が20〜60重
量%である有機溶剤水溶液からなる第2凝固浴中におい
て、1.1〜2.0倍に延伸すること、更に、3倍以上
の湿熱延伸を行なうこと、を含んでなることを特徴とし
ている。
【0024】上記の工程による本発明のアクリロニトリ
ル系合成繊維の製造方法において、紡糸原液に使用する
有機溶剤としては、例えばジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等が挙げられ
る。特に、有機溶剤としてジメチルアセトアミドを使用
した紡糸原液では、溶剤の加水分解による性状の悪化が
少なく、良好な紡糸性を有するものになるため好まし
い。
【0025】本発明のアクリル系繊維の製造方法におい
ては、得られるアクリロル系繊維の配向性を高めるため
に、紡糸原液を紡糸口金から第1凝固浴中に吐出させて
凝固糸にするときの第1凝固浴として、有機溶剤の濃度
が20〜60重量%である有機溶剤水溶液を使用し、且
つ、前記第1凝固浴からの引取速度を前記紡糸原液の吐
出線速度の0.6〜2.0倍とし、更に、前記第1凝固
浴から引き取った凝固糸を、有機溶剤の濃度が20〜6
0重量%である有機溶剤水溶液からなる第2凝固浴中に
おいて1.1〜2.0倍で延伸を施すことが必要であ
る。
【0026】前記第1凝固浴での引き取り速度が吐出線
速度の0.6倍よりも小さい場合、前記繊維の中心から
扁平状構成枝の先端までの長さaと、同構成枝の幅bと
の比a/bが小さくなり、繊維の先端部分での割繊性に
欠けるものとなる。また、前記第1凝固浴での引き取り
速度が吐出線速度の2.0倍よりも大きい場合には、前
記繊維の中心から扁平状構成枝の先端までの長さaと、
同構成枝の幅bとの比a/bが大きくなり、製品にした
ときの腰が損なわれるだけでなく、製造時の紡糸性にも
悪影響を与える。製品の風合い及び紡糸性を考慮した場
合、前記繊維の中心から扁平状構成枝の先端までの長さ
a/同構成枝の幅bの比は0.8〜1.8であることが
より好ましい。
【0027】前記第1凝固浴から引き出された凝固液
(有機溶剤水溶液)を含んだままの膨潤状態にある凝固
糸を空気中で延伸することも可能であるが、この凝固糸
を上述したように第2凝固浴中で延伸することにより、
凝固糸の凝固を促進させることができると共に、この延
伸工程での温度制御も容易である。また、トータルの延
伸倍率を向上させることができ、均質に凝固した繊維の
配向が高まり、繊維の先端部での割繊性向上に大きく寄
与する。
【0028】また、第2凝固浴中での延伸倍率は1.1
〜2.0倍であり、同延伸倍率を1.1倍よりも低くす
ると、均一に配向した繊維が得られなくなる。一方、第
2凝固浴中での延伸倍率を2.0倍よりも高くすると、
単繊維切れが発生し易くなり紡糸安定性が低下し、しか
も、その後の湿熱延伸工程での延伸性も悪化する。この
第2凝固浴中での延伸倍率は、紡糸性及び得られた繊維
の品質を考慮して、1.2〜1.6倍に設定することが
より好ましい。
【0029】更に、第2凝固浴中で延伸した後の湿熱延
伸は、繊維の配向を更に高めるためのものである。前記
第2凝固浴中での延伸を終えた膨潤状態にある繊維は、
水洗に付しながら延伸することも可能であるが、高生産
性の観点から熱水中での湿熱延伸を行なうのことが好ま
しい。なお、この湿熱延伸工程での延伸倍率を3倍より
も低くすると、繊維の配向を十分に高めることができな
い。
【0030】上述のように、第2凝固浴中での延伸とそ
れに続く湿熱延伸とを行なった後に、更に公知の方法に
よって乾燥すれば、目的とするアクリロニトリル系合成
繊維が得られるものである。
【0031】本件請求項5に係る発明によれば、中心か
ら放射状に分岐して開口する各分岐開口の先端までの長
さAと分岐開口幅Bとの比A/Bを2.0〜10.0に
設定した前記紡糸孔から前記紡糸原液を吐出することを
特徴としている。前記紡糸孔の中心から各分岐開口の先
端までの長さAと分岐開口幅Bとの比A/Bが2.0よ
り小さい場合には、この口金で製造した繊維は十分な腰
が得られない。また、前記紡糸孔の中心から分岐開口先
端までの長さAと分岐開口幅Bとの比A/Bが10.0
より大きい場合には腰が強くなりすぎて、風合いが硬く
なり、繊維の先端部が割繊している場合にも十分なソフ
ト性を付与できない。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアクリル系繊維に
ついて図面を参照して説明する。本発明のアクリル系繊
維は、単繊維が、繊維の中心から径方向に分岐し長さ方
向に連続する複数の扁平状構成枝を備えた形状となって
いる。具体的には、前記単繊維の断面形状は、例えば略
Y字状や十字状である。また、各扁平状構成枝の断面形
状は前記繊維の中心から同構成枝の先端までの長さや幅
が一律であってもよく、或いは互いに異ならせることに
より様々な風合いを付加できる。また、各扁平状構成枝
のなす角度は均一であってもよく、例えば、略Y字状の
場合には3つの扁平状構成枝が互いに120°の角度で
径方向に分岐している。或いは互いに異なる角度で分岐
させることもできる。
【0033】かかるアクリル系繊維は所定の条件、すな
わち、テンシロンUTM−IIなどの引っ張り試験装置を
使用して、試長20mmの単繊維を23℃、50%RH
の環境下で、変形速度100%/minで引っ張り破断
させたときに、単繊維1の破断側面には図1に示すよう
に、繊維中心部に繊維軸方向に亀裂部2が生じ、同亀裂
部2の切れ込み終端部2aから破断先端部2bまでの長
さLは200μm以上である。一方、通常のアクリル系
繊維では、試長20mmの単繊維を同様に引っ張り破断
させたときに、図2に示すように、単繊維1′の破断側
面に亀裂部2′が確認できるものの、図1と比べても明
らかなように、同亀裂部2′の切れ込み終端2a′から
破断先端部2b′までの長さLは極めて短い。
【0034】このように本発明のアクリル系繊維は、単
繊維1を引っ張り破断させたときに、その破断側面にお
いて扁平状構成枝の断面中心部に繊維軸方向に亀裂部2
の発生しており、且つ、同亀裂部3の長さが200μm
以上であることが重要である。この200μm以上の長
さをもつ亀裂部2の発生は、単繊維1の表面層だけでな
く同単繊維1の内部まで均一に配向がなされた構造にな
っているときの特性である。このように、繊維内部まで
均一に配向しているアクリル系繊維は、パイル布帛に加
工した場合に、繊維の先端部分では十分に割繊してソフ
ト性を付与でき、且つ繊維の基部では割繊することな
く、十分な腰を維持でき、得られたパイル布帛は優れた
風合いを備えたものとなる。
【0035】以下、本発明について具体的な実施例及び
比較例を挙げて説明する。 (実施例1)アクリロニトリル92重量%と酢酸ビニル
8重量%とからなる単量体組成物を、過硫酸アンモニウ
ム−亜硫酸水素ナトリウムによる水系懸濁重合にて重合
し、平均分子量130,000のアクリロニトリル系重
合体を得た。この重合体をジメチルアセトアミドに溶解
し、前記アクリロニトリル系重合体の濃度が24重量%
である紡糸原液を調製した。
【0036】次いで、この紡糸原液を孔数が6000個
の紡糸口金から第1凝固浴中に吐出して凝固糸を形成し
た。前記紡糸口金としては、紡糸孔10の開口形状が、
図3に示すように中心から3つの分岐開口11が放射状
に分岐した略Y字状であり、且つ孔中心から前記分岐開
口11の端部までの長さAと分岐開口幅Bとの比A/B
が、120/40μm(3.0)であるものを採用し
た。また、前記第1凝固浴は、温度が40℃、濃度が3
0重量%のジメチルアセトアミド水溶液からなり、同第
1凝固浴中から前記凝固糸を、紡糸原液の吐出線速度の
1.6倍の引き取り速度で引き取った。
【0037】その後、温度40℃、濃度30重量%のジ
メチルアセトアミド水溶液からなる第2凝固浴中にて
1.5倍の延伸を施した。続いて水洗と同時に2.7倍
の延伸を施し、更に熱水中で1.9倍の延伸を行なった
後、オイリングし、温度150℃の熱ロールで乾燥し
た。得られたアクリル系繊維をケン縮、熱処理し、切断
して単繊維太さ6.6dtexのY字型断面を有する原
綿を得た。
【0038】得られた単繊維のヤング率を測定したとこ
ろ、6370N/mm2 であり、原綿の光沢や風合も良
好であった。更に、単繊維の断面を観察し、繊維中心か
ら扁平状構成枝の先端までの長さa及び同構成枝の幅b
を測定したところ、前記長さa/幅bの比が5.0であ
った。なお、前記単繊維の断面は、内径1mmの塩化ビ
ニル樹脂製のチューブ内に測定用のアクリル系繊維を通
して、これをナイフで輪切りにした試料を、断面を上に
してSEM試料台に接着し、更にAuを約10nmの厚
さにスパッタリングしてから、PHILIPS社製XL
20走査型電子顕微鏡により、加速電圧7.00kV、
作動距離31mmの条件で測定した。
【0039】また、前記アクリル系繊維を引っ張り破断
させて、その破断側面を観察したところ、同破断側面に
は繊維の中心部に、繊維軸方向に延びる長さ200μm
の亀裂部の発生が確認された。なお、前記単繊維は、テ
ンシロンUTM−11を使用して、23℃、50%RH
の環境下で、試長20mm、変形速度100%/min
で破断させた。また、その破断側面の観察は、試料側面
をSEM試料台に接着し、Auを約10nmの厚さにス
パッタリングしてから、PHILIPS社製XL20走
査型電子顕微鏡により、加速電圧7.00kV、作動距
離31mmの条件で行った。
【0040】また、この実施例1のアクリル系繊維は、
上述した亀裂部の長さが200μmであり、繊維はその
表層部だけでなく、内部まで十分に配向がなされてい
る。係るアクリル系繊維を用いてパイル布帛に加工した
ところ、繊維の先端部分では十分に割繊されているが、
繊維の根元部分では割繊されず、ソフト性と十分な腰と
の双方を兼ね備えた優れた風合いを呈するものである。
【0041】(実施例2)第2凝固浴中での延伸比を
1.8倍にする以外は、実施例1と同様にして、単繊維
太さ6.6dtexのY字状断面を有する原綿を得た。
得られた単繊維のヤング率は6900N/mm2 であ
り、原綿の光沢や風合いも良好であった。更に、実施例
1と同様に、単繊維の断面、及び単繊維の引っ張り破断
側面を観察したところ、繊維中心から扁平状構成枝の先
端までの長さaと同構成枝の幅bとの比a/bが4.0
となっており、引っ張り破断側面には繊維中心部に、繊
維軸方向に延びる長さ250μmの亀裂部の発生が確認
された。また、この実施例2のアクリル系繊維をパイル
布帛に加工したところ、実施例1と同様に、繊維の先端
部分では十分に割繊されてソフト性が付与されると共
に、繊維の根元部分では割繊されず十分な腰を維持した
ものであった。
【0042】(比較例1)実施例1と同一の紡糸原液
を、実施例1と同一の紡糸口金を用いて、実施例1と同
一の第1凝固浴中に吐出して凝固糸を形成した。この凝
固糸を紡糸原液の吐出線速度の1.6倍の引き取り速度
で引き取った後、第2凝固浴での延伸を施すことなく、
水洗と同時に2.7倍の延伸を施し、続いて熱水中で
1.9倍の湿熱延伸を行った。その後は実施例1と同様
に、オイリングして温度150℃の熱ロールで乾燥し
た。得られたアクリル系繊維をケン縮、熱処理し、切断
して単繊維太さ6.6dtexのY字型断面を有する原
綿を得た。
【0043】得られた単繊維のヤング率は5400N/
mm2 と低く、反発性に欠けたものであった。更に、実
施例1と同様に、単繊維の断面、及び単繊維の引っ張り
破断側面を観察したところ、繊維中心から扁平状構成枝
の先端までの長さaと同構成枝の幅bの比a/bが6.
0となっていた。また、引っ張り破断側面には繊維中心
部に、繊維軸方向に延びる亀裂部の発生は確認されたも
のの、同亀裂部の長さは150μmと短かった。この比
較例のアクリル系繊維を用いてパイル布帛に加工したと
ころ、繊維の先端部分は割繊されておらずソフト性に欠
けるものであった。これは、前記亀裂部の長さが150
μmであることから、繊維が内部まで十分に配向されて
いないためである。また、ヤング率も5400N/mm
2 と低いため、パイル布帛は反発性が不十分で腰の弱い
製品となった。
【0044】以上、説明したように、本発明のアクリル
系繊維は、繊維の内部構造を均質化することにより、後
の布帛の製造工程でポリッシャーや起毛加工等の機械的
な力が加わった場合に、短繊維の先端部分での割繊性に
優れ、且つ繊維の根元部分ではその腰を十分に維持する
ことができ、ソフト性と腰とに優れた繊維である。ま
た、本発明のアクリル系繊維の製造方法によれば、繊維
の製造工程において割繊することがなく、上述した優れ
たアクリル系繊維を容易、且つ安定して高効率に製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクリル系繊維を引っ張り破断した破
断側面の状態を、走査型電子顕微鏡によって観察した模
型図である。
【図2】従来のアクリル系繊維を引っ張り破断した破断
側面の状態を、走査型電子顕微鏡によって観察した模型
図である。
【図3】本発明のアクリル系繊維の製造方法において用
いられる紡糸口金の紡糸孔の開口形状を示す正面図であ
る。
【図4】特開平10−251915号公報に開示されて
いる従来のアクリル系繊維の断面形状を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 単繊維 2 亀裂部 2a 亀裂部の切れ込み終端部 2b 亀裂部の破断先端部 10 紡糸孔 11 扁平部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L035 BB03 BB22 BB66 BB72 BB80 BB91 DD02 EE08 MB00 4L045 AA02 BA06 BA16 BB09 CB02 DA32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリロニトリル系重合体からなり、単
    繊維は、繊維の中心から径方向に分岐し長さ方向に連続
    する複数の扁平状構成枝を備えてなるアクリル系繊維で
    あって、 所定の条件下で前記繊維を引っ張り破断させたとき、単
    繊維の破断側面の中心部に長さ200μm以上の繊維軸
    方向に沿った1以上の亀裂部が生じることを特徴とする
    アクリル系繊維。
  2. 【請求項2】 ヤング率が5800N/mm2 以上であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のアクリル系繊維。
  3. 【請求項3】 前記単繊維の中心から扁平状構成枝の先
    端までの長さaと同構成枝の幅bとの比a/bが2.0
    〜10.0であることを特徴とする請求項1記載のアク
    リル系繊維。
  4. 【請求項4】 アクリロニトリル単位を50重量%以
    上、95重量%未満含有するアクリロニトリル系重合体
    を、有機溶剤に溶解して紡糸原液を調製すること、 前記紡糸原液を、中心から複数の放射状に分岐した開口
    形状をもつ紡糸孔から、有機溶剤の濃度が20〜60重
    量%である有機溶剤水溶液からなる第1凝固浴中に吐出
    して凝固糸を形成すること、 前記凝固糸を前記第1凝固浴中から、紡糸原液の吐出線
    速度の0.6〜2.0倍の引き取り速度で引き取るこ
    と、 次いで、前記凝固糸を、有機溶剤の濃度が20〜60重
    量%である有機溶剤水溶液からなる第2凝固浴中におい
    て、1.1〜2.0倍に延伸すること、 更に、3倍以上の湿熱延伸を行なうこと、を含んでなる
    ことを特徴とするアクリル系繊維の製造方法。
  5. 【請求項5】 中心から放射状に分岐して開口する各分
    岐開口の先端までの長さAと分岐開口幅Bとの比A/B
    を2.0〜10.0に設定した前記紡糸孔から前記紡糸
    原液を吐出することを特徴とする請求項4記載のアクリ
    ル系繊維の製造方法。
JP2000056202A 1999-06-25 2000-03-01 アクリル系繊維及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3714594B2 (ja)

Priority Applications (18)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000056202A JP3714594B2 (ja) 2000-03-01 2000-03-01 アクリル系繊維及びその製造方法
PT00940817T PT1209261E (pt) 1999-06-25 2000-06-23 Fibra sintética à base de cianureto de vinilo e um processo de produção do mesmo
EP00940817A EP1209261B1 (en) 1999-06-25 2000-06-23 Acrylonitrile-based synthetic fiber and method for production thereof
CNB008090971A CN1170016C (zh) 1999-06-25 2000-06-23 一种丙烯腈纤维
US10/019,026 US6610403B1 (en) 1999-06-25 2000-06-23 Acrylonitrile-based synthetic fiber and method for production thereof
KR10-2001-7016571A KR100417265B1 (ko) 1999-06-25 2000-06-23 아크릴로니트릴계 합성 섬유 및 그 제조방법
MXPA01013400A MXPA01013400A (es) 1999-06-25 2000-06-23 Fibra sintetica basada en acrilonitrilo y metodo para la produccion de la misma.
TR2001/03698T TR200103698T2 (tr) 1999-06-25 2000-06-23 Bir akrilik lif ve bunun imalat usulü.
CNB200410004516XA CN1270005C (zh) 1999-06-25 2000-06-23 一种丙烯腈系纤维及其制造工艺
ES00940817T ES2269153T3 (es) 1999-06-25 2000-06-23 Fibra sintetica a base de acrilonitrilo y procedimiento para su fabricacion.
TW089112436A TW588129B (en) 1999-06-25 2000-06-23 An acrylic fiber and a manufacturing process therefor
CNB2004100045189A CN1268794C (zh) 1999-06-25 2000-06-23 一种丙烯腈系纤维及其制造工艺
CNB2004100045193A CN1276136C (zh) 1999-06-25 2000-06-23 一种丙烯酸类纤维及其制造工艺
DE60031138T DE60031138T2 (de) 1999-06-25 2000-06-23 Synthetische faser aus acrylonitril und herstellungsverfahren
PCT/JP2000/004127 WO2001000910A1 (fr) 1999-06-25 2000-06-23 Fibre synthetique a base d'acrylonitrile et son procede de production
US10/429,821 US6733881B2 (en) 1999-06-25 2003-05-06 Acrylic fiber and a manufacturing process therefor
US10/429,822 US6696156B2 (en) 1999-06-25 2003-05-06 Acrylic fiber and a manufacturing process therefor
US10/774,605 US20040155377A1 (en) 1999-06-25 2004-02-10 Acrylic fiber and a manufacturing process therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000056202A JP3714594B2 (ja) 2000-03-01 2000-03-01 アクリル系繊維及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001248015A true JP2001248015A (ja) 2001-09-14
JP3714594B2 JP3714594B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=18577197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000056202A Expired - Lifetime JP3714594B2 (ja) 1999-06-25 2000-03-01 アクリル系繊維及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3714594B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3714594B2 (ja) 2005-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR870001444B1 (ko) Y형 단면을 갖는 아크릴파이버 및 그 제조방법
KR100417265B1 (ko) 아크릴로니트릴계 합성 섬유 및 그 제조방법
JP3737969B2 (ja) 炭素繊維前駆体用アクリロニトリル系繊維束およびその製造方法
JP3714594B2 (ja) アクリル系繊維及びその製造方法
JPH09250024A (ja) 抗ピル性極細アクリル系繊維及びその製造方法
JP3720635B2 (ja) アクリロニトリル系合成繊維及びその製造方法
JP4102582B2 (ja) アクリル系異形断面細繊度繊維の製造方法
JP4480858B2 (ja) 軽量複合アクリル繊維及びその製造方法
JP3364099B2 (ja) 分割性アクリル系合成繊維及びその製造方法
JPH11107034A (ja) 湿熱特性の優れたアクリル繊維及びその製造方法
JP2710408B2 (ja) ポリビニルアルコールモノフイラメント及びその製造法
JP3278228B2 (ja) 扁平アクリル繊維及びその製造方法
JP2008285778A (ja) アクリル系三角形断面繊維とその製造方法
JPH0673608A (ja) 偏平アクリル系合成繊維及びその製造法
JPH02300308A (ja) ポリビニルアルコール繊維及びその製造法
JP2535373B2 (ja) 特殊アクリル系繊維およびその繊維製品の製造法
JPH0673607A (ja) 鞘芯型アクリル系合成繊維及びその製造法
JP2001055620A (ja) 不織布加工に適したアクリル繊維
JP2003147630A (ja) アクリル系異型断面繊維およびその製造方法
JP2007231449A (ja) アクリル繊維およびその製造方法
JP2004332179A (ja) アクリル系合成繊維及びその製造方法
JPH02169712A (ja) 乾式アクリル偏平繊維の製造法
JP2001055621A (ja) 光沢を抑えたアクリル繊維及びその製造方法
JP2004076208A (ja) 炭素繊維前駆体束の製造方法
JPH0434011A (ja) 耐湿熱性アクリル繊維およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20050510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050819

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3714594

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130902

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term