JP2710408B2 - ポリビニルアルコールモノフイラメント及びその製造法 - Google Patents

ポリビニルアルコールモノフイラメント及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリビニルアルコール(以下,PVAと略記す
る。)モノフィラメント及びその製造法に関し,さらに
詳しくは100デニール以上の繊度を有する高強度・高初
期弾性率PVAモノフィラメント及びそのものを生産性よ
く製造する方法に関するものである。
(従来の技術) 最近,超高分子量ポリマー溶液をいわゆるゲル防止
し,得られた未延伸糸を高倍率に延伸することにより,
高強度・高初期弾性率繊維を得る方法が開発され,注目
を浴びている。
ゲル紡糸技術を適用したポリエチレン繊維は,アラミ
ド繊維を超える強度,初期弾性率を有しており,すでに
実用段階に入ろうとしている。しかしながら,ポリエチ
レン繊維は融点が低いため耐熱性が劣るという欠点を有
しており,産業資材用途への拡大が阻まれる原因となっ
ている。
PVA繊維は汎用繊維中,強度,初期弾性率の点で優れ
ており,耐熱性においても230〜240℃以上の融点を有し
ているので産業資材用途において極めて有用である。
従来,PVA繊維の強度と初期弾性率を改善する方法に関
して,多くの提案がなされている。例えば,特開昭59−
130314号公報には,分子量50万以上の超高重合度PVAの
グリセリン溶液をゲル紡糸し,得られた未延伸糸を20倍
程度延伸する方法が開示されている。しかしながらこの
方法では,超高重合度PVAの商業的な入手が困難である
ばかりか,このような超高重合度PVAは,溶媒に溶解し
た場合の溶液粘度が高くなりすぎるので紡糸性が悪く,
紡糸性をよくするためにはポリマー濃度を低くする必要
があるので,生産性が低いという欠点がある。
また,特開昭60−126312号公報や特開昭61−108711号
公報,特開昭61−215711号公報には,重合度1500以上の
PVAをジメチルスルホキシド(以下,DMSOと略記す
る。),あるいはグリセリンに溶解した紡糸原液を,下
式で定義される紡糸ドラフトが0.05〜1.0となるように
乾・湿式紡糸,あるいはゲル紡糸し,得られた未延伸糸
を20倍以上延伸する方法が開示されている。
紡糸ドラフト=V1/V0 (ただし,V0はノズルから吐出されるときの吐出糸条の
線速度,V1は紡糸引取り速度である。) しかしながら,これらの方法では,吐出線速度を上げ
て紡糸ドラフトを1以下とするために紡糸孔の孔径を0.
08mmというような極めて細いものとしなければならず,
紡糸口金の製作が難しいばかりか,単糸繊度が10デニー
ル以下の細デニールの繊維しか得られない。事実,上記
公報(特開昭61−215711号公報)に記述されているよう
に,高強度・高初期弾性率PVA繊維とするためには単糸
繊度を5d以下にとどめることが必須と考えられており,
商業的に入手可能な重合度を有するPVAから製造され
た,単糸繊度が10デニール以上の高強度・高初期弾性率
PVA繊維は従来全く知られていない。
また,本発明者等は,先に引張り強度が13g/d以上,
初期弾性率が300g/d以上であり,かつ,単糸繊度が10デ
ニール以上,100デニール未満であるPVA繊維の製造法に
関する提案を行なったが,この方法でも単糸繊度が大き
くなると,強度,初期弾性率の低下は避けられず,単糸
繊度が100デニール以上になると,強度が9g/d程度のも
のしか得られなかった。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように,高強度・高初期弾性率を有するPVA
繊維の製造法は種々提案されているが,いずれの方法に
おいても,繊度が100デニール以上のモノフィラメント
で高強度・高初期弾性率が達成された例はなく,単糸繊
度が大きくなるに従い,強度,初期弾性率は低下すると
いうのが通念であった。
本発明の第1の課題は,繊度が100デニール以上の太
繊度でありながら,高強度・高初期弾性率を有するPVA
モノフイラメントを提供することであり,また,本発明
の第2の課題は,上記のPVAモノフイラメントを生産性
よく製造する方法を提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は,商業的に入手可能な重合度を有するPV
Aを用いて上記課題を解決するために鋭意検討した結
果,紡糸孔から吐出された直後の複数の糸条体を,乾・
湿式紡糸における不活性雰囲気層中で密着,一体化させ
て一本の糸状体とした後に固化させてモノフィラメント
を形成させると,単糸繊度が大きくなっても強度や初期
弾性率が低下しないことを見出して本発明に到達した。
すなわち,本発明は,次の構成を要旨とするものであ
る。
(1)重合度1500以上,7000以下のPVAからなり,引張り
強度が10g/d以上,初期弾性率が200g/d以上であり,か
つ,繊度が100デニール以上であることを特徴とするPVA
モノフィラメント。
(2)重合度1500以上,7000以下のPVAを溶媒に溶解して
調製した紡糸原液を乾・湿式紡糸し,得られた未延伸糸
を延伸してPVAモノフィラメントを製造するに際し,複
数の紡糸孔を有する紡糸口金を用い,紡糸口金から吐出
させた直後の複数の糸状体を不活性雰囲気層において密
着,一体化させて実質的に一本の糸状体とした後,凝固
浴又は冷却浴に導入することを特徴とするPVAモノフィ
ラメントの製造法。
以下,本発明をさらに詳しく説明する。
本発明の製造法で用いるPVAの重合度は1500以上が必
要であり,好ましくは3000以上,さらに好ましくは4500
以上であるが,上限としてはポリマーコストの面から,7
000以下が好ましい。重合度が1500よりも小さいと,得
られる繊維の強度が10g/dより小さくなり,本発明の目
的を達成できない。またPVAのケン化度は99%以上のも
のが好ましい。
このようなPVAを溶媒に溶解して紡糸原液を調製する
のであるが,溶媒としてはグリセリン,エチレングリコ
ール,プロピレングリコール等の飽和脂肪族多価アルコ
ール,またはDMSO,ジメチルホルムアミド,ジメチルイ
ミダゾリジノン,水等及びこれらの混合物から選択すれ
ばよく,その内でも特にDMSO,水又はこれらの混合物が
好適に用いられる。本発明においては,この溶媒にPVA
の耐熱剤,顔料,架橋剤等を適宜混入して用いてもよ
い。
紡糸原液のPVAの濃度は,2〜35重量%の範囲に調整す
るのが好ましい。濃度が2重量%未満になると曳糸性が
低下し,一方,35重量%を超えると,未延伸糸の延伸性
が低下する傾向を示すので好ましくない。
本発明においては,上記の溶媒にPVAを溶解して調製
した紡糸原液を乾・湿式紡糸して未延伸糸を形成させる
のであるが,その際,第1,2図で示したように,複数の
紡糸孔1を有する紡糸口金を使用し,紡糸口金の複数の
紡糸孔から吐出した直後の複数の糸状体を不活性雰囲気
層において密着,一体化させて,実質的に単一の糸状体
とすることが本発明の目的を達成する上で極めて重要で
ある。
すなわち,本発明において,1本の延伸モノフィラメン
トに着目した場合,従来のように単数の紡糸孔から吐出
された単数の糸状体からなるものではなく,複数の紡糸
孔から吐出された複数の糸状体からなるものであり,こ
の複数の糸状体を乾・湿式紡糸における不活性雰囲気層
中で密着,一体化させて実質的に単数の糸状体とするの
である。
本発明においては,延伸後のモノフィラメントの繊度
(デニール:D)と,そのモノフィラメントが由来する紡
糸孔の孔数(n)や孔径(da)等の間の関係は特に限定
されるものではなく,基本的には目的とするモノフィラ
メントの繊度に応じて紡糸孔の孔数(n)を増減すれば
よいが,孔径(da)は0.05〜3.0mmのものを使用するの
が好ましく,また,D及びnに関しては,D/nが1を超え,5
0以下,特に5以上,20以下となるように設定するのが好
ましい。
上記のように,本発明においては,紡糸孔から吐出さ
れた直後の複数の糸状体を,不活性雰囲気層中で密着,
一体化させて,実質的に単一の糸状体とすることが重要
である。複数の糸状体を不活性雰囲気層で密着,一体化
させる方法としては,紡糸孔の孔間隔を短くする方法
が,操業性,糸質物性,コスト等の面から好ましい。通
常の紡糸孔の孔間隔は0.2〜0.5mmであるが,紡糸孔の孔
間隔を短くする方法で密着,一体化させる場合,0.2mm未
満,特に0.05〜0.15mmが好ましい。これよりも短い場合
には,孔同士があまりにも接近しているため,穿孔する
ことが技術的に困難となる。また,密着性を向上させる
あめに必要ならば不活性雰囲気層長を長くしたり,雰囲
気温度を紡糸原液と同じ温度に保温してもよい。
不活性雰囲気層で密着,一体化させて1本になった糸
状体は,直ちに凝固浴あるいは冷却浴に導入されて固化
糸条となり,引続き抽出液による抽出工程を経て未延伸
糸が形成される。
凝固浴及び抽出液としては,メタノール,エタノール
等のアルコールや,アセトン等のケトンを用いることが
できるが,とりわけメタノールが好適に用いられる。
また,デカリンや,パラフィン油のようなPVAに対し
て凝固力を持たず,PVAの溶媒と相溶性のない溶媒からな
る冷却浴に導入し,固化糸条とした後に前記の抽出液に
よる抽出工程に導いてもよい。
本発明においては,上記で得られた未延伸糸を一旦捲
取るか又は連続して延伸工程に供給し,延伸する。
なお,本発明においては,乾・湿式帽子工程と延伸工
程との間に,乾燥,油剤処理等必要ならばその他の工程
を適宜導入してもよい。
延伸方法としては,種々の方法を適用することができ
るが,例えば,ヒートプレート等の加熱体に未延伸糸を
接触させながら延伸する方法,熱媒中で延伸する方法,
誘電加熱方式で延伸する方法が挙げられる。これらの方
法では,1段又は2段以上の多段で延伸することができる
が,2段以上の多段で延伸するのが好ましい。また,多段
延伸する場合は,第m段延伸と,第(m+1)段延伸
(mは1以上の整数)との間で水分付与,油剤付与等を
行なってもよい。
本発明の目的である,繊度が100デニール以上であ
り,かつ,高強度・高初期弾性率を有するPVAモノフィ
ラメントを得るには,全延伸倍率を10倍以上とするのが
好ましく,より好ましくは15倍以上にするのがよい。
本発明によれば,商業的に入手可能な重合度のPVAを
用いて,高強度・高初期弾性率を有する,繊度が100デ
ニール以上のPVAモノフィラメントを,低コストで生産
性よく製造することが可能である。
このようにして得られる本発明のPVAモノフィラメン
トは,繊度が100デニール以上でありながら,10g/d以上
の引張り強度と,200g/d以上の初期弾性率を有する繊維
であり,このため,PVA繊維の代表的な用途である漁網や
ロープとしての用途拡大が図れるばかりでなく,セメン
ト,プラスチック等の補強材料やアスベスト代替品とし
ての使用も可能であり,各種の産業資材用途に好適な繊
維である。
(作用) 本発明において,繊度が100デニール以上でありなが
ら,10g/d以上の引張り強度と200g/d以上の初期弾性率を
有するPVAモノフィラメントが得られる理由は明確では
ないが,次のように考えられる。
すなわち,紡糸原液中のPVA分子鎖は,紡糸孔から吐
出される際,紡糸孔内の速度勾配により生ずる剪断力を
受け,分子鎖同士の絡み合いが解きほぐされる作用を受
ける。しかしながら,従来のように,モノフィラメント
が単数の紡糸孔から吐出された単数の糸状体からなる場
合には,目的とするモノフィラメントの繊度が大きくな
ると,紡糸孔の孔径が大きくなることと,それに伴って
吐出線速度が小さくなることとの相乗効果により,分子
鎖の受ける剪断力,ひいては分子鎖間の絡み合いの解き
ほぐし効果が幾何級数的に小さくなり,分子鎖同士の絡
み合いの多く残った未延伸糸構造となってしまうのであ
る。
一方,本発明のように,複数の紡糸孔から吐出された
複数の糸状体を不活性雰囲気層中で密着,一体化させて
モノフィラメントにすると,PVA分子鎖が紡糸孔から吐出
される際に受ける剪断力,絡み合いの解きほぐし作用を
高いレベルに保ったまま糸条繊度を大きくすることが可
能となり,得られる未延伸糸は分子鎖間の絡み合いが少
なく,高い延伸性を有する構造となるので,延伸により
高強度・高初期弾性率のモノフィラメントとなるものと
推定される。
なお,本発明における引張り強度と初期弾性率は,JIS
−L−1013に準じて,つかみ間隔25cm,引張り速度30cm/
minで測定するものである。
(実施例) 次に,本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1〜4,比較例1〜2 第1表に示すように重合度1700,3300,5100及び7000の
PVAのDMSO溶液を調製し,孔径0.5mm,孔間隔0.10mmの紡
糸孔30個を有する紡糸口金を用いてメタノール浴中に乾
・湿式紡糸した後,メタノールでDMSOを抽出し,乾燥し
て未延伸糸を得た。
次いで,得られた未延伸糸を第1段延伸温度180℃,
第2段延伸温度250℃で延伸し,モノフィラメントを得
た。
また,比較例1として,重合度1300のPVAからモノフ
ィラメントを製造した。さらに,比較例2として,実施
例1〜4で用いた紡糸口金と同じ孔断面積(5.89mm2
の単一の紡糸孔を有する紡糸口金を用いる以外は実施例
3と同様にしてPVAモノフィラメントを製造した。
第1表に製造条件及び得られたPVAモノフィラメント
の糸質を示す。
実施例5〜7 実施例3と同一の紡糸原液を使用し,孔径0.4mm,孔間
隔0.12mmの紡糸孔をそれぞれ30個,50個,80個有する3つ
の紡糸口金を用いて,同様に乾・湿式紡糸及び延伸を行
なった。
得られたモノフィラメントの糸質を第1表に示す。
第1表から明らかなように,本発明のPVAモノフィラ
メントは,100dデニール以上の太繊度でありながら,高
強度・高初期弾性率を有するものであった。
(発明の効果) 本発明のPVAモノフィラメントは,繊度が100デニール
以上でありながら,10g/d以上の引張り強度と,200g/d以
上の初期弾性率を有するという,従来にない全く新規な
PVAモノフィラメントであり,PVA繊維の代表的な用途で
ある漁網やロープとしての用途拡大が図れるばかりでな
く,セメント,プラスチック等の補強材料やアスベスト
代替品としての使用も可能であり,各種の産業資材用途
に好適な繊維である。
また,本発明のPVAモノフィラメントの製造法によれ
ば,上記の利点を有するPVAモノフィラメントを生産性
よく,低コストで製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は,本発明において用いられる,複数の紡糸孔を
有する紡糸口金の一実施態様を示す断面図,第2図は,
第1図のA−A方向の断面図である。 1:紡糸孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 志朗 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ 株式会社中央研究所内 (72)発明者 永田 直彦 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ 株式会社中央研究所内 (72)発明者 川口 光男 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ 株式会社中央研究所内 審査官 渕野 留香 (56)参考文献 特開 昭61−215711(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合度1500以上,7000以下のポリビニルア
    ルコールからなり,引張り強度が10g/d以上,初期弾性
    率が200g/d以上であり,かつ,繊度が100デニール以上
    であることを特徴とするポリビニルアルコールモノフィ
    ラメント。
  2. 【請求項2】重合度1500以上,7000以下のポリビニルア
    ルコールを溶媒に溶解して調製した紡糸原液を乾・湿式
    紡糸し,得られた未延伸糸を延伸してポリビニルアルコ
    ールモノフィラメントを製造するに際し,複数の紡糸孔
    を有する紡糸口金を用い,紡糸口金から吐出させた直後
    の複数の糸状体を不活性雰囲気層において密着,一体化
    させて実質的に一本の糸状体とした後,凝固浴又は冷却
    浴に導入することを特徴とするポリビニルアルコールモ
    ノフィラメントの製造法。
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