JP2001247408A - 酸溶解性ポリマーを用いた摂食性害虫駆除剤組成物 - Google Patents
酸溶解性ポリマーを用いた摂食性害虫駆除剤組成物Info
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Abstract
組成物。 【解決手段】 害虫駆除剤有効成分を酸溶解性ポリマー
により、カプセル化または駆除剤有効成分することで、
その有効成分自体の忌避性を無くし、完全に体内へ取り
込ませることができ、また、皮膜が体内で溶解すること
により害虫駆除剤有効成分を効率良く機能させることが
できる。
Description
有効成分を酸溶解性ポリマー、具体的には下記一般式
(1)で示されるアクリル酸系モノマーと、下記一般式
(2)で示されるアクリル酸系モノマーの一種以上との
重合樹脂にてカプセル化またはコーティングし、それに
可食成分、その他添加剤を加えて誘引性を向上させ、毒
餌とした摂食性害虫駆除剤組成物に関する。
HまたはC1〜C4アルキルを表し、それぞれは同じであ
っても異なっていても良く、R5はHまたはC1〜C4ア
ルキルまたはC2H4NR6R7を表し、R6、R7はHまた
はC1〜C4アルキルを表し、それぞれは同じであっても
異なっていても良い]
粉末などを加え誘引性を向上させた毒餌がいくつか知ら
れている。
系、カーバメイト系およびピレスロイド系殺虫性化合
物、カラギーナンなどのゲル化剤、水およびこれらをp
H7〜10に調整するリン酸水素一カリウム、リン酸水
素二ナトリウム、リン酸水素一ナトリウムなどのpH調
整剤を必須成分とし、pHを調整することによりメタア
ルデヒドの耐候性を向上させ、殺虫性化合物を汎用樹脂
でマイクロカプセル化してpHに対し安定化させたナメ
クジ駆除剤(特開平5−286810)、月桂樹油を有
効成分として含有させ、環境汚染対策を考慮したアブラ
ムシ類駆除剤(特開平8−133923)、メタアルデ
ヒドに賦形剤を加えてなるナメクジ・カタツムリ駆除剤
において、該賦形剤として、酒粕をを用いてナメクジ・
カタツムリに対する誘引力を向上させたナメクジ・カタ
ツムリ駆除剤(特開平10−25207)などが知られ
ている。
て、炭素数1〜4の一価アルコールを全体量に対し30
〜59重量%と、酢酸、サリチル酸、スルホサリチル
酸、安息香酸、メントール、レゾルシンおよびトウガラ
シチンキから選ばれた1種もしくは2種以上を共力剤と
して、0.2重量%以上10重量%未満含有する水ベー
スの駆除剤(特開平10−259103)などがある。
除剤としては、ナメクジ類の可食性粉体、メタアルデヒ
ド、糊料およびpH調整剤を必須成分とする固形状の成
形体組成物(特開平8−175906)があるが、この
出願は、メタアルデヒドを有効成分とする駆除剤のpH
を7〜10に調整し、メタアルデヒドの変性を長期間防
止し、配合される殺虫有効成分がこのpHに耐えられる
ようマイクロカプセル化しておくことが好ましいとする
ものである。
虫を駆除する場合、毒餌をいかに効率よく摂食性害虫に
摂取させ体内に取り込ませるか、駆除剤有効成分をいか
に効率よく発現させるかが重要である。摂食性害虫駆除
剤有効成分は、その欠点として、揮発性が高い、水溶解
度が高いなどにより、長期間の効果延長が望めないこと
や、臭気による害虫への忌避性があるため有効量を十分
に摂食させることが困難なことであり、前述した従来の
技術内容では必ずしも満足できる駆除効果が発現するも
のではなかった。
解決するために、まず摂食性害虫駆除剤有効成分の忌避
性を回避する目的で、摂食性害虫駆除剤有効成分をポリ
マーでカプセル化またはコーティングすることを試み
た。その結果、pH非依存型ポリマーを用いた場合は、
忌避性の防止が不完全で毒餌摂取率が低いものであっ
た。アルカリで水に溶解するポリマー、酸溶解性ポリマ
ーでカプセル化またはコーティングしたところ、忌避性
の防止が完全で毒餌摂取率が格段に向上することを見出
した。
ired by Henderson, Proceedingsof a Symposium held
at The University of Kent, Canterbury 24-26 Septem
ber 1996, SYMPOSIUM PROCEEDINGS NO.66, BRITISH CRO
P PROTECTION COUNCIL、87〜88ページ )等の文献に
よれば、ナメクジ、マイマイ等の害虫の口腔内は中性で
あると言われているが、アルカリで水に溶解するポリマ
ーおよび酸溶解性ポリマーを用いて摂食性害虫駆除剤有
効成分をカプセル化またはコーティングし、摂食性害虫
に与えたところ、口腔内では被膜が溶解しないことから
全く忌避することなく、その有効成分が消化管内へ効率
よく到達することを見出した。
イ等の消化管内部は塩基性であると言われているが、こ
の塩基性で溶解すると考えられるアルカリで水に溶解す
るポリマーを用いた場合は、摂食性害虫の殺減率が低い
結果となり目的を十分に達する事が出来なかった。しか
し、酸溶解性ポリマー用いた場合は摂食性害虫の殺減率
が高く、摂食性害虫駆除剤組成物として極めて顕著な効
果が発現する事を見出した。
解性ポリマーにてカプセル化またはコーティングし、そ
れを植物油、動物油、穀物粉末、糖類、その他添加剤な
どと混合し摂食性害虫駆除剤組成物としたときに、忌避
することなく害虫が摂食し、その駆除剤有効成分が口中
ではなく、消化管において初めて効果を発現することを
見出した。前述のように消化管内部は塩基性であると言
われており、カプセル化皮膜またはコーティング皮膜は
消化管内で溶解しないと常識的に考えられる事からすれ
ば、まったく意外な結果であった。ここにおいて発明者
等は、従来の課題を解決した極めて顕著な効果を有する
摂食性害虫駆除剤組成物を得るに至った。
性ポリマーにてカプセル化またはコーティングし、揮発
性が高い、水溶解度が高いなどの駆除剤自体の物理化学
的特性による問題点を改良し、無臭、非忌避性、耐水
性、速効性、効果延長などを実現した新規な摂食性害虫
駆除組成物である。
分、駆除剤有効成分用可塑剤、可食成分、その他添加剤
が含まれる。
る駆除剤有効成分は特に限定されないが、駆除剤有効成
分である殺虫剤としては、例えば次のような化合物があ
げられる。
ト(XMC)、2,4,6,8−テトラメチル−1,
3,5,7−テトラキソカン(メタアルデヒド)、O,
O−ジメチル−O−p−シアノフェニル=チオホスフェ
−ト(シアノフォス)、O,O−ジメチル−O−[3−
メチル−4−(メチルチオ)フェニル]チオホスフェー
ト(フェニトロチオン)、O,O−ジメチル−O−3,
5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエ−ト
(クロルピリホスメチル)、1−ナフチル−N−メチル
カーバメート(カルバリル)、2−(エチルチオメチ
ル)フェニル=メチルカーバメート、5−ベンジル−3
−フリルメチルdl−シス,トランス−クリサンテマー
ト(レスメトリン)、(RS)−α−シアノ−3−フェ
ノキシベンジル=(1RS,3RS)−(1RS,3S
R)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2ジメチ
ルシクロプロパンカルボキシラート(シペルメトリ
ン)。
は、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシ
ウム、塩化マグネシウム、硫酸銅などがあげられる。
しては、例えばデンプン/アクリル塩酸グラフト重合
体、カルボキシメチルセルロース架橋体、ビニルアルコ
ール/アクリル酸塩共重合体、ポリアクリルニトリル加
水分解物、架橋ポリアクリル酸塩、変性ポリビニルアル
コール、架橋ポリエチレンオキサイド、ビニル/マレイ
ン酸モノメチル共重合体、イソブチレン/無水マレイン
酸共重合体、ポリアクリロニトリルなどがあげられる。
種だけ単独で、あるいは二種以上混合して用いることが
でき、混合する場合の配合比は任意に選択することが出
来る。
効成分の可塑剤としては、例えばクエン酸トリエチル、
クエン酸トリエチルポリエチレングリコールなどを用い
ることが出来る。
量は有効成分の種類によっても異なり特に限定されるも
のではないが、使用時の簡便性、経済性の面から0.1
〜65重量%が好ましい。
は、下記一般式(1)で示されるアクリル酸系モノマー
と、下記一般式(2)で示されるアクリル酸系モノマー
の一種以上との重合樹脂が好適に用いることができる。
HまたはC1〜C4アルキルを表し、それぞれは同じであ
っても異なっていても良く、R5はHまたはC1〜C4ア
ルキルまたはC2H4NR6R7を表し、R6、R7はHまた
はC1〜C4アルキルを表し、それぞれは同じであっても
異なっていても良い]
チルまたはメタクリル酸ジメチルアミノエチルのアクリ
ル酸系モノマーと、アクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリ
ル酸ジメチルアミノエチルおよびメタクリル酸ジメチル
アミノエチルより選ばれた一種以上のアクリル酸系モノ
マーとの重合樹脂が好適に用いることができる。
ノエチルまたはメタクリル酸ジメチルアミノエチルのア
クリル酸系モノマーのモル数と、アクリル酸メチル、メ
タクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブ
チル、アクリル酸ジメチルアミノエチルおよびメタクリ
ル酸ジメチルアミノエチルより選ばれた一種以上のアク
リル酸系モノマーの合計モル数の比を1:1で重合させ
た重合樹脂を好適に用いることが出来る。
メチルアミノエチル、メタアクリル酸メチルおよびメタ
アクリル酸ブチルのモノマー比が2:1:1で重合させ
た重合樹脂であるところのオイドラギットE100
((株)樋口商会)(pH5.0以下で溶解)を好適に
用いることが出来る。オイドラギットE100の単分散
ポリスチレン分子量を基準にしたGPC法による平均分
子量は、6.56〜7.43×104であるが、この平
均分子量は本発明を達成するために有効成分をカプセル
化またはコーティング出来る物であるならば、特に限定
されるものではない。
動物油、糖類、穀物粉末、デンプン粉があり、特に限定
されないが、例えば次のようなものがあげられる。
油、小麦胚芽油、オレイン酸など、動物油としては、獣
脂、ラード、ステアリン酸、魚油、魚肝油、オレイン酸
などが好ましく用いられる。その使用量は摂食性害虫駆
除剤組成物全体の0〜20部である。
ウ糖、果糖、乳糖、黒砂糖、赤砂糖、三温糖、廃糖蜜な
どを用いる事が出来る。その使用量は摂食性害虫駆除剤
組成物全体の0〜20部である。
トウモロコシ粉など、デンプン粉として例えば、ジャガ
イモ、サツマイモ、トウモロコシなどのデンプン粉を用
いる事が出来、その使用量は摂食性害虫駆除剤全体の0
〜60部である。
はその他の添加剤として、必要に応じて分散補助剤、防
腐防ばい剤、増量剤、糊料、安定化剤、害虫に対する誘
引性を増強するための誘引剤などを添加しても良い。
マグネシウム、タルクなどを用いる事が出来る。
m−キシレノール、p−クロロ−m−クレゾール、p−
オキシ安息香酸ブチル、ソルビタン酸、ソルビン酸カリ
ウムなどがあり、これらを単独あるいは二種以上を併用
して用いることもできる。
ー、ゼオライト、サンドなどを用いる事が出来る。
カゼイン、パインタール、液状アスファルト、アラビア
ゴム、トラガカントゴム、カラヤガム、シリコーン、松
ヤニ、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、セルロースエーテル、ポリビニルアルコール、酸化
エチレン重合体、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
イミンなどを用いる事が出来る。
剤などを併用してもよく、摂食性害虫駆除剤有効成分に
添加しても摂食性害虫駆除剤組成物に添加してもよい。
ール性発酵物、魚粉、有機脂肪酸、天然または合成香料
などを併用しても良い。
医薬の製剤機器を用いて容易に製剤可能であり、その製
剤過程において添加成分を撹拌、造粒、混合する際に、
pH依存型溶解性ポリマーの添加量、撹拌・造粒・混合
機器の種類、撹拌速度、撹拌羽根の形状、撹拌時間、撹
拌温度などを様々に変えることで、その平均粒径を容易
に調節でき、使用目的や、必要とする速効性、遅効性の
微調整をすることも可能である。
分をコーティングするためには、例えば次のような方法
をあげる事が出来る。即ち、転動流動処理層500ml
内に核粒子となる0.1〜65重量%の駆除剤有効成分
と0.1〜40重量%のクエン酸トリエチルポリエチレ
ングリコールを加え、攪拌混合する。別にコーティング
液組成となる酸溶解性ポリマーを駆除剤有効成分の0.
1〜50重量%を精製水に懸濁させ、必要に応じて、界
面活性剤の数種と分散補助剤の数種を加え、攪拌しなが
ら、先の転動流動層へスプレーし、酸溶解性ポリマーで
コーティングされた駆除剤有効成分を得る事が出来る。
ドミキサー処理層500ml内に核粒子となる0.1〜
65重量%の駆除剤有効成分と0.1〜40重量%のク
エン酸トリエチルポリエチレングリコールを加え、攪拌
混合し、続けて、コーティング液組成となる酸溶解性ポ
リマーを殺虫有効成分の0.1〜50重量%を精製水に
懸濁させ、必要に応じて、界面活性剤の数種と分散補助
剤の数種を加え、高速攪拌し、目的のコーティングされ
た駆除剤有効成分を得る。
マシン処理層500ml内に核粒子となる0.1〜65
重量%の駆除剤有効成分と0.1〜40重量%のクエン
酸トリエチルポリエチレングリコールを加え、攪拌混合
し、続けて、コーティング液組成となる酸溶解性ポリマ
ーを駆除剤有効成分の0.1〜50重量%を精製水に懸
濁させ、必要に応じて、界面活性剤の数種と分散補助剤
の数種を加え、高速攪拌し、目的のコーティングされた
駆除剤有効成分を得る。
をカプセル化するためには次のような方法を採る事が出
来る。即ち、例えばジクロロメタンのような不活性溶剤
を用い、これに酸溶解性ポリマーを駆除剤有効成分の
0.1〜50重量%溶解し、さらにステアリン酸マグネ
シウムを添加して得た溶液中に芯物質である駆除剤有効
成分を0.1〜65重量%分散し、この分散液を水相中
に分散後溶剤を蒸発させる事によって、目的のカプセル
化された駆除剤有効成分が得られる。
拌、造粒、混合のために用いる機器、撹拌速度、撹拌時
間などは、上記のそれぞれの記載によって限定されるも
のではない。さらに、これらの機器や条件を変えること
により本発明の殺虫剤組成物の平均粒径を変える事も可
能である。
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。な
お、以下の製剤例および比較例中の部は、すべて重量部
を示す。
ルカーバメート(以下XMCと略す)90部を高速攪拌
造粒装置ニューグラマシン((株)セイシン企業)に入
れ、高速攪拌し、続いて、エタノールに溶解させた、酸
溶解性ポリマーであるオイドラギットE100((株)
樋口商会)(pH5.0以下で溶解)10部をゆっくり
と添加した。添加終了したのち、乾燥し、オイドラギッ
トE100の10%コーティングXMCを得た。
ティングXMC3.3部、コーンスターチ50部、クレ
ー部33.68部、廃糖蜜5部、オレイン酸5部、酒粕
3部およびトリフミン0.02部を水で練り、直径2m
m〜4mm、長さ3mm〜10mmに造粒し、XMCの
摂食性害虫駆除剤組成物を製剤した。
装置ニューグラマシン((株)セイシン企業)に入れ、
高速攪拌し、続いて、エタノールに溶解させたオイドラ
ギットE100(pH5.0以下で溶解)5部をゆっく
りと添加した。添加終了したのち、乾燥し、オイドラギ
ットE100の5%コーティングXMCを得た。このオ
イドラギットE100の5%コーティングXMCを用い
[製剤例1]と同一条件で造粒加工し、XMCの摂食性
害虫駆除剤組成物を製剤した。
装置ニューグラマシン((株)セイシン企業)に入れ、
高速攪拌し、続いて、エタノールに溶解させたオイドラ
ギットE100(pH5.0以下で溶解)1部をゆっく
りと添加した。添加終了したのち、乾燥し、オイドラギ
ットE100の1%コーティングXMCを得た。このオ
イドラギットE100の1%コーティングXMCを用い
[製剤例1]と同一条件で造粒加工し、XMCの摂食性
害虫駆除剤組成物を製剤した。
H5.0以下で溶解)10部をジクロロメタンに溶解
し、さらにステアリン酸マグネシウム5部とXMC85
部を加え、懸濁させた。次いで、この懸濁液を水相中に
分散させ、ジクロロメタンを蒸発させた後、乾燥し、オ
イドラギットE100による10%カプセルXMCを得
た。このオイドラギットE100の10%カプセル化X
MCを用い[製剤例1]と同一条件で造粒加工し、カプ
セル化XMCの摂食性害虫駆除剤組成物を製剤した。
ト1M-1000(ポリアクリル酸デンプン系、三洋化
成工業(株)製品)95部を高速攪拌造粒装置ニューグ
ラマシン((株)セイシン企業)に入れ、高速攪拌し、
続いて、エタノールに溶解させたオイドラギットE10
0(pH5.0以下で溶解)5部をゆっくりと添加し
た。添加終了したのち、乾燥し、オイドラギットE10
0の5%コーティング吸水性樹脂を得た。このオイドラ
ギットE100の5%コーティング吸水性樹脂を用い
[製剤例1]と同一条件で造粒加工し、吸水性樹脂の摂
食性害虫駆除剤組成物を製剤した。
攪拌造粒装置ニューグラマシン((株)セイシン企業)
に入れ、高速攪拌し、続いて、エタノールに溶解させた
オイドラギットE100(pH5.0以下で溶解)5部
をゆっくりと添加した。添加終了したのち、乾燥し、オ
イドラギットE100の5%コーティング塩化ナトリウ
ムを得た。このオイドラギットE100の5%コーティ
ング塩化ナトリウムを用い[製剤例1]と同一条件で造
粒加工し、塩化ナトリウムの摂食性害虫駆除剤組成物を
製剤した。
例1]と同一条件で造粒加工を行った。即ち、無コーテ
ィングのXMC3.3部、コーンスターチ50部、クレ
ー部33.68部、廃糖蜜5部、オレイン酸5部、酒粕
3部およびトリフミン0.02部を水で練り、直径2m
m〜4mm、長さ3mm〜10mmに造粒し、無コーテ
ィング・XMCの摂食性害虫駆除剤組成物を製剤した。
層SFC−LABO(フロイント産業(株))に入れ、
攪拌流動させた後、オイドラギットRL((株)樋口商
会)(pH非依存型ポリマー、pHに関係なく溶解)5
部とクエン酸トリエチルポリエチレングリコール2.5
部およびグリセリンモノステアレート1部を水に懸濁さ
せ転動流動層内へスプレー処理した。スプレー液を全て
噴霧したのち、乾燥し、オイドラギットRL5%コーテ
ィングのXMCを得た。このオイドラギットRL5%コ
ーティングXMCを用い[製剤例1]と同一条件で造粒
加工し、XMCの摂食性害虫駆除剤組成物を製剤した。
層SFC−LABO(フロイント産業(株))に入れ、
攪拌流動させた。後、オイドラギットRS((株)樋口
商会)(pH非依存型ポリマー、pHに関係なく溶解)
5部とクエン酸トリエチルポリエチレングリコール2.
5部およびグリセリンモノステアレート1部を水に懸濁
させ転動流動層内へスプレー処理した。スプレー液を全
て噴霧したのち、乾燥し、オイドラギットRS5%コー
ティングのXMCを得た。このオイドラギットRS5%
コーティングXMCを用い[製剤例1]と同一条件で造
粒加工し、XMCの摂食性害虫駆除剤組成物を製剤し
た。
層SFC−LABO(フロイント産業(株))に入れ、
攪拌流動させた。後、オイドラギットL30D−55
((株)樋口商会)(ph5.5以上で溶解)10部と
クエン酸トリエチル5部およびグリセリンモノステアレ
ート1.5部を水に懸濁させ転動流動層内へスプレー処
理した。スプレー液を全て噴霧したのち、乾燥し、オイ
ドラギットL30Dー55の10%コーティングのXM
Cを得た。このオイドラギットL33−55の10%コ
ーティングXMCを用い[製剤例1]と同一条件で造粒
加工し、XMCの摂食性害虫駆除剤組成物を製剤した。
層SFC−LABO(フロイント産業(株))に入れ、
攪拌流動させた。後、オイドラギットL30D−55
(ph5.5以上で溶解)5部とクエン酸トリエチル
2.5部およびグリセリンモノステアレート1部を水に
懸濁させ転動流動層内へスプレー処理した。スプレー液
を全て噴霧したのち、乾燥し、オイドラギットL30D
−55の5%コーティングのXMCを得た。このオイド
ラギットL33−55の5%コーティングXMCを用い
[製剤例1]と同一条件で造粒加工し、XMCの摂食性
害虫駆除剤組成物を製剤した。
FC−LABO(フロイント産業(株))に入れ、攪拌
流動させた。後、オイドラギットL30D−55(ph
5.5以上で溶解)1部とクエン酸トリエチル0.8部
およびグリセリンモノステアレート0.2部を水に懸濁
させ転動流動層内へスプレー処理した。スプレー液を全
て噴霧したのち、乾燥し、オイドラギットL30D−5
5の1%コーティングのXMCを得た。このオイドラギ
ットL33−55の1%コーティングXMCを用い[製
剤例1]と同一条件で造粒加工し、XMCの摂食性害虫
駆除剤組成物を製剤した。
例を示す。 [試験例1](摂食性害虫駆除剤組成物製剤化後の駆除
効果) これらの摂食性害虫駆除剤組成物3gを各所に放置し、
誘殺された陸棲軟体動物、昆虫、等脚目類を調査した。
結果を表1に示す。
害虫駆除剤組成物を製剤した場合、XMCをコーティン
グしなかった場合(比較例1)およびXMCをpHに関
係なく溶解するpH非依存型ポリマーでコーティングし
た場合(比較例2,3)は、摂食性害虫駆除剤組成物の
摂取率が低く、殺減率もかなり低い結果であった。XM
Cをアルカリ性で水に溶解するポリマーでコーティング
した場合(比較例4,5,6)は、摂食性害虫駆除剤組
成物の摂取率は高かったが、殺減率はかなり低く、どの
害虫および有害小動物においても100%の殺減率を得
ることは出来なかった。XMCを酸溶解性ポリマーを用
いコーティングした場合(製剤例1,2,3)、摂食性
害虫駆除剤組成物の摂取率も高く、全ての害虫および有
害小動物においても100%の殺減率となる好結果が得
られた。XMCを酸溶解性ポリマーを用いてカプセル化
した場合(製剤例4)も、摂食性害虫駆除剤組成物の摂
取率は高く、全ての害虫および有害小動物においても1
00%の殺減率となる好結果が得られた。駆除剤有効成
分として吸水性ポリマーおよび塩化ナトリウムを用いた
場合(製剤例5,6)は、摂食性害虫駆除剤組成物の摂
取率が高く、95%以上の殺減率となる好結果が得られ
た。
により、カプセル化または駆除剤有効成分することで、
その有効成分自体の忌避性を無くし、完全に体内へ取り
込ませることができ、また、皮膜が体内で溶解すること
により害虫駆除剤有効成分を効率良く機能させることが
できる。
Claims (6)
- 【請求項1】有害な陸棲・水棲軟体動物,等脚目節足動
物を対象とした摂食性害虫駆除剤組成物中の駆除剤有効
成分が、酸溶解性ポリマーにより、カプセル化またはコ
ーティングされている事を特徴とする摂食性害虫駆除剤
組成物。 - 【請求項2】有害な陸棲・水棲軟体動物,等脚目節足動
物を対象とした摂食性害虫駆除剤組成物中、3,5−キ
シリル−N−メチルカーバメート(XMC)を必須駆除
剤有効成分とし、駆除剤有効成分が酸溶解性ポリマーに
より、カプセル化またはコーティングされている事を特
徴とする摂食性害虫駆除剤組成物。 - 【請求項3】有害な陸棲・水棲軟体動物,等脚目節足動
物を対象とした摂食性害虫駆除剤組成物中の駆除剤有効
成分が、無機塩類および/または吸水性樹脂である事を
特徴とする摂食性害虫駆除剤組成物。 - 【請求項4】酸溶解性ポリマーが、下記一般式(1)で
示されるアクリル酸系モノマーと、下記一般式(2)で
示されるアクリル酸系モノマーの一種以上との重合樹脂
であるところの請求項1または請求項2または請求項3
の摂食性害虫駆除剤組成物。 【化1】 【化2】 [式中、R1、R4はHまたはCH3を表し、R2、R3は
HまたはC1〜C4アルキルを表し、それぞれは同じであ
っても異なっていても良く、R5はHまたはC1〜C4ア
ルキルまたはC2H4NR6R7を表し、R6、R7はHまた
はC1〜C4アルキルを表し、それぞれは同じであっても
異なっていても良い] - 【請求項5】酸溶解性ポリマーが、アクリル酸ジメチル
アミノエチルまたはメタクリル酸ジメチルアミノエチル
のアクリル酸系モノマーと、アクリル酸メチル、メタク
リル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ジメチルアミノエチルおよびメタクリル
酸ジメチルアミノエチルより選ばれた一種以上のアクリ
ル酸系モノマーとの重合樹脂であるところの請求項1ま
たは請求項2または請求項3の摂食性害虫駆除剤組成
物。 - 【請求項6】酸溶解性ポリマーが、アクリル酸ジメチル
アミノエチルまたはメタクリル酸ジメチルアミノエチル
のアクリル酸系モノマーのモル数と、アクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸ブチル、アクリル酸ジメチルアミノエチルおよびメ
タクリル酸ジメチルアミノエチルより選ばれた一種以上
のアクリル酸系モノマーの合計モル数の比を1:1で重
合させた重合樹脂であるところの請求項1または請求項
2または請求項3の摂食性害虫駆除剤組成物。
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