JP2001246880A - 情報通信体の製造方法 - Google Patents

情報通信体の製造方法

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JP2001246880A JP2000107369A JP2000107369A JP2001246880A JP 2001246880 A JP2001246880 A JP 2001246880A JP 2000107369 A JP2000107369 A JP 2000107369A JP 2000107369 A JP2000107369 A JP 2000107369A JP 2001246880 A JP2001246880 A JP 2001246880A
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Yoshikazu Kimura
義和 木村
Masahito Tsuchiya
雅人 土屋
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Arkray Inc
Kyoto Daiichi Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥離可能、剥離後再接着不能に疑似接着する
疑似接着用フィルムを使用した情報通信体の製造方法に
おいて、疑似接着用フィルムの位置ずれを防止し美術印
刷においても高品質の仕上がりを可能にすると共に、オ
フセット印刷やグラビヤ印刷等のカット用紙を使用した
印刷方法に対応し、短時間で大量の情報通信体を低コス
トで製造可能にする製造方法を提供する。 【構成】 情報通信体用素材Xが印刷されたシートSを
前後の余白Vが重なるように送り出し連続的に疑似接着
用フィルムFをラミネートする。必要に応じて流れ方向
の余白Wを裁断し重なり部分の余白Vを裁断することに
より1単位の情報通信体用素材Xを得る。その後、折り
・圧着工程を経て情報通信体が完成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDMをはじめ葉書、往復
葉書、封筒等に利用可能な情報通信体の製造方法に関す
る。詳しくは見掛けは通常のDM、葉書、往復葉書、封
書であるにもかかわらず、多層に貼り合わされたり折り
畳まれたシートが剥離可能、剥離後再接着不能にに積層
されているため、多量の情報の隠蔽が可能な情報通信体
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハガキ等の郵便物において、複数
の情報が記載された葉片を貼り合わせたり折り畳んで多
量の情報を郵送可能にした情報通信体が多用されてい
る。そのような情報通信体として、例えば特開平3−1
62996号の「密書葉書及び密書葉書付き往復葉書」
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−16299
6号記載の密書葉書は、剥離可能、剥離後再接着不能に
密着(以下疑似接着という)された2層の透明フィルム
の両外側に感熱接着剤層を設けた4層構成の積層シート
(以下疑似接着用フィルムという)を、折り畳まれた葉
書用紙材の対向紙片間に挿入し、感熱接着法により各紙
片を剥離可能に一体化するものである。ところで前記密
書葉書を製造するにあたり疑似接着用フィルムは、加圧
・加熱されるまで接着性を示さないためスライドでき、
位置合わせ等の作業が容易で便利である。しかしその反
面接着性がないため製造工程の上流工程で疑似接着用フ
ィルムの位置決めをしておいても、続く各下流の工程へ
の移動や機械の振動により位置ずれを生じやすく、当初
予定した位置に全工程を完了するまで留まらせることは
極めて困難である。
【0004】疑似接着用フィルムがずれたまま製造され
た密書葉書は、例えば予定位置より折り線側にずれて入
り込んだ場合、図9Aに示すよう疑似接着用フィルムの
側端が密書葉書の背の部分で折れ曲がり反転してしまう
ため、平面展開不良(完全に平面に展開できず、折り線
側に反転した疑似接着用フィルム同士が接着するため、
あたかも製本の平とじの様な状態になってしまう)を起
こす。また逆に密書葉書の開封縁辺側から疑似接着用フ
ィルムが飛び出すと、通常は開封側端に形成される未接
着部分の用紙縁辺を指で掴み両側に剥離開封するが、図
9Bに示すよう飛び出した疑似接着用フィルムが用紙縁
辺の未接着部分をなくしてしまい、その結果用紙縁辺を
掴むことができず開封不能になってしまう。
【0005】また、前記疑似接着用フィルムは、疑似接
着部分を2種類の異なる材質からなるフィルムの溶融押
出しで製造するため、大がかりな装置で複雑な製造工程
を必須条件としている。そのため製造コストがアップす
ると共に剥離展開した場合に隣り合う2葉片表面のラミ
ネート材質が異なり、連続性の美観を必要とする美術印
刷において違和感を生じさせる原因になる。さらに前記
密書葉書は、長尺状の連続フォーム印刷に対応したもの
であり、カット紙を使用するオフセット印刷やグラビア
印刷等に適用することは極めて困難である。この発明
は、低コストで剥離展開や開封が不能になることがな
く、美術印刷においても高品質の仕上がりを可能にし、
さらに美術印刷に適したオフセット等のカット紙に対応
すると共に短時間で大量の情報通信体をコンパクトな形
状及びスペースの装置で製造可能にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の情報通信体の製造方法は、複数の葉片を折
り畳み対向する葉片同士を剥離可能、剥離後再接着不能
に疑似接着した情報通信体の製造方法において、先に送
り出された情報通信体用素材が印刷されたシートの後部
と次に送り出されるシートの前部が交互に重なるように
順次送り出す工程、連続状態で搬送される各シート表面
を疑似接着用フィルムで加圧又は加圧・加熱によりラミ
ネートする工程、連続状態でラミネートされた各シート
の前後の余白を裁断し個別の情報通信体用素材に仕上げ
る工程、情報通信体用素材の疑似接着予定面を対向させ
て折り畳む工程、折り畳まれた情報通信体用素材の疑似
接着予定面を加圧又は加圧・加熱により剥離可能、剥離
後再接着不能に疑似接着する工程よりなることを特徴と
している。
【0007】複数の葉片を折り畳む情報通信体の場合、
蛇腹折りや巻き折り又はそれら複合の折り形態が考えら
れる。そのような場合にはシートの表裏面に疑似接着予
定面が発生することがあり、両面ラミネートの必要が生
じる。本発明の製造方法によれば、同一工程でシート表
裏面側からラミネートすることもできるため、極めて効
率よく情報通信体を製造することが可能となる。なお、
シート流れ方向も余白を裁断する必要がある場合は、前
記工程の何れかの間にスリッターやカッターを設ければ
よい。このようにすれば、シート流れ方向に平行に2列
以上の情報通信体用素材が印刷されていても容易に対応
でき、例えば情報通信体用素材の印刷を2列にするだけ
で1列に比べ製造能力が一挙に2倍に増すのである。ま
た、疑似接着予定面の対向面が完全に一致せず、例えば
コーナーに形成された3角形の切り欠により生じる段差
を剥離の端緒にする場合、コーナーカットの工程を任意
の工程の間に配置すればよい。さらに、本製造方法にお
いては、一連の各工程を全て連続させ製造する必要はな
い。例えば、各シート表面をラミネートし単一の情報通
信体用素材に裁断する工程で一旦終了し、その後ストッ
カーに蓄えられた情報通信体用素材を、別の場所に設置
した折り以下の工程に移して作業を完了することも可能
である。また、コーナーカットや折り工程のみを別に行
うことも可能で、作業工程をどの様に分離しても構わな
い。
【0008】折り畳まれた情報通信体用素材の、任意の
対向面(疑似接着予定面)は、予め疑似接着用フィルム
でラミネートされており、後の疑似接着工程で疑似接着
が実行される。なお、情報通信体の折り形態(蛇腹折
り、巻き折り及びそれらの複合折り)や、対向面同士を
疑似接着するか或いは剥離不能に完全接着するか、若し
くは何もせずフリーな状態にしておくかの選択は、DM
等においては宣伝効果や経済性を考慮し決定すればよ
い。郵便葉書等においては、2つ折りの場合必然的に対
向面は1個所となり、また3葉片からなるシートをZ折
りすると2個所の対向面が生じる。その場合2個所の対
向面の両者ともを疑似接着用フィルムで疑似接着して
も、或いは1個所のみを疑似接着して残る1個所を剥離
不能に完全接着しても、さらには1個所のみを疑似接着
して残る1個所をフリーのままで返信葉書とし、全体で
見開き2頁の往復葉書としてもよい。
【0009】また、本発明で使用される疑似接着用フィ
ルムは、前記引例の密書葉書に使用される一時接着積層
シートの如く予め異なる2種類のフィルムを溶融押出し
により製造したものを使用するのではなく、情報通信体
の製造工程中で疑似接着用フィルムを疑似接着予定面に
ラミネートし、折り合わせた後に加圧または加圧・加熱
により対向する疑似接着用フィルム同士を疑似接着する
もので、技術思想を根本的に異にするものである。本発
明に使用する疑似接着用フィルムとして、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リスチレン、アセテート等の公知のフィルムに感熱接着
剤層を形成したものや、これらフィルムの疑似接着する
面側にさらにポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テル、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンアクリル
酸共重合体、エチレンアクリル酸エチル共重合体、ポリ
アミド、アイオノマーやアクリル系樹脂等の樹脂層を形
成してもよい。なお、前記フィルムや樹脂層には、ブロ
ッキング防止剤やカップリング剤の他に粘着付与剤、充
填剤、滑剤、酸化防止剤、各種ワックス等の添加剤が添
加されていても構わず、さらにコロナ処理、プラズマ処
理等の表面処理が行われても構わない。
【0010】本発明において、任意の対向面を剥離不能
に完全接着する場合は、粘着剤や感熱接着剤の他に感湿
性接着剤や強圧により接着性を発揮する感圧性接着剤
(例えば感圧性カプセル型接着剤、バリヤー破壊型接着
剤、低粘着性接着剤)等を使用することができる。その
場合フィルム状に形成できるものであれば、疑似接着用
フィルムと同様に使用できるので至便である。また、フ
ィルム状に形成するために、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート、アセテート、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ナイロン
等の腰のある材質を芯材として、その両側に接着剤層を
形成してもよい。さらに多孔質の樹脂や繊維質の紙材、
布あるいはそれら複合材料からなる基材の片面に接着剤
層を形成し、加熱や加湿または加圧等により接着剤層が
接着性を発揮すると基材のもう一方の面にまで染みだ
し、その結果両面接着の機能を果たす構成でも構わな
い。
【0011】本発明の情報通信体に使用されるシートの
材質に制限はなく、コンピューター出力用紙その他の紙
材を初め、合成紙、樹脂、セラミック、布あるいはそれ
らの複合材料を使用することができる。特に隠蔽性を付
加するために、アルミ箔の両面を紙材でサンドイッチし
た遮光性の用紙や、顔料や染料を添加した光吸収性の樹
脂や合成紙を使用することも可能である。
【0012】なお、本発明の大きな特徴として、シート
を連続的にラミネートし、各シートの前後の余白を一挙
に裁断除去することにより、シート内部に印刷されてい
る情報通信体の化粧断ちを完了してしまうことにある。
このような方法を取ることにより、オフセットやグラビ
ア印刷等の枚葉印刷の情報通信体用素材に対する疑似接
着用フィルムのラミネートが、連続フォーム等の長尺物
の印刷物をラミネート処理するのと同じになり、作業が
極めて容易になるのである。また、本発明に使用される
疑似接着用フィルムは、本来加圧のみで疑似接着の実行
が可能であるが、シート表面のラミネート手段も加圧方
法に統一すれば、加熱装置を必要とせずコンパクトな機
械装置となり、経済的にも安価でスペース的にも有利で
ある。
【0013】
【作用】本発明は情報通信体を製造するにあたり、スト
ッカーから順次前後を重ね合わせられて繰り出されるカ
ット紙の、重ね合わせ部分を断裁することにより1単位
の情報通信体用素材に仕上げる製造方法のため、長尺用
紙を連続的にラミネートするように容易に作業を行うこ
とが可能である。また、本来美術印刷に適したオフセッ
ト印刷やグラビア印刷等に対応することが可能で、さら
に情報通信体を剥離展開した時に情報表示面が同一のフ
ィルム材質でラミネートされるため違和感なく美しく仕
上がり、製造コストも安価で済むと共に短時間で大量の
情報通信体の製造が可能になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を葉書に適用した場合の実施例
を説明する。図1は、本発明を分かりやすく示した工程
図。図2A、Bは本発明で使用される情報通信体用素材
Xが印刷されたシートSの表裏面をそれぞれ表す。図3
A、Bは連続的に送り出される各シートSの様子を分か
りやすく示した平面図と側面図をそれぞれ表す。図4は
各シートSとロールから繰り出される疑似接着用フィル
ムFで連続的にラミネートする様子を分かりやすく示し
た斜視図。図5は余白Wを裁断除去するスリッター部分
の平面図を表す。図6は図3に示す余白Vの重なり部分
を裁断する工程図を表す。図7は図6で1単位に仕上げ
られた情報通信体用素材Xを折った後に圧着する工程図
を表す。図8A、Bは完成した情報通信体の剥離口の例
を示す。図9A、Bは従来の情報通信体に発生する欠陥
を示した断面図をそれぞれ表す。
【0015】まず、折り線を介して2葉片が連接された
情報通信体用素材Xを2つ折りし、それにより形成され
る対向面同士を疑似接着用フィルムで疑似接着する2つ
折り葉書の製造方法について説明する。図2Aは情報通
信体用素材Xが1単位印刷されたシートSの表面図を表
す。図中第1葉片10と第2葉片11が折り線12を介
して連接され、第1葉片10表面には受取人の住所氏名
や差出人の住所氏名等の個人情報13が印刷されてい
る。なおこの個人情報13はこの段階で表示されていな
くて、後の工程中若しくは情報通信体が完成された後に
表示されても構わない。また、第2葉片11表面には隠
蔽する必要のない不変情報14が印刷されている。図2
Bは前記シートSの裏面で、各葉片の裏面にはプリンタ
ー等から打ち出された個人のプライバシーに係わる隠蔽
すべき可変情報15が不変情報に混じり表示されてい
る。なお、シートSの裏面側、即ち情報通信体の隠蔽情
報面の表示は必ずしも可変情報の表示を必要とせず、不
変情報のみの表示でも構わない。A、B図中斜線が施さ
れた余白V1、V2は、第1図に示すようストッカーに
棒積みされたシートSが順次送り出される際に、図3に
示すよう前後のシートS1、S2同士で重なり合う部分
である。また、シートS上下部分の余白Wは、製造工程
中でスリッター4により裁断される部分である。
【0016】まず、図1左部にあるストッカー1に図2
Bの疑似接着予定面側を上にして積まれているシートS
が、右側の工程下流部へ送りロール2により1枚ずつ送
り出される。この際、第3図A、Bに示すよう余白V
1、V2が各シートS1、S2の前後で重なり合うよ
う、例えばストッカーからの送り出しピッチを早く設定
する等の操作がなされている。なお、この余白Vは後の
下流工程で情報通信体用素材の仕上がり寸法に裁断され
ると共に除去される。送り出されたシートSの裏面側は
図4に示すように、シートSの搬送速さに同調してロー
ル状態から繰り出される疑似接着用フィルムFと、ヒー
トロール3で整合されると共にラミネートされる。この
状態で、搬送される前後のシートS1、S2は疑似接着
用フィルムFにより連続的に接着されており、長尺シー
トの状態になっている。
【0017】なお、本実施例の2つ折り以上の折り形態
の場合、例えば3葉片が連接されたシートを3つ折りに
して、シート表裏面に疑似接着予定面が生じる場合に
は、一旦ラミネートした長尺シートSを裏返し、再度残
りの面側をラミネートすればよいが、そのような手間と
時間を省くため、例えば図1に一点鎖線で示すようシー
トSの搬送位置の下部に疑似接着用フィルムロールを配
置して、前記ラミネート方法と同様にラミネートすれば
よい。
【0018】長尺シート状態の各シートSは続く工程の
図5に示すスリッター4で余白Wを連続的に裁断除去さ
れる。そして余白Wを除去されたシートSは、続く裁断
工程に搬送され、図6に示すようシートS1、S2の重
なり部分の余白Vを、ダイカットロール5により一挙に
裁断除去され、情報通信体用素材Xに仕上げられる。こ
の際、2つ折り形態等情報通信体用素材の一方の面側の
みに疑似接着予定面がある場合、重なりの下になる余白
V1の巾がV2より広くても裁断後容易に除去出来るた
めに構わない。また、本件発明では、バックアップロー
ル6を下方、ダイカットロール5を上方に配置している
が、逆の配置や垂直方向の配置にしても構わない。
【0019】仕上がった情報通信体用素材Xは、続く折
り工程に搬送される。そして折り機7により2つ折りの
形態に仕上げられ、さらに下流の疑似接着工程で加圧ロ
ール8、8間を通過し強圧を加えられることにより、疑
似接着用フィルムF同士の疑似接着が完了し、図8Aの
完成品となる。この完成品は第1葉片と第2葉片の間の
折り線の位置を若干ずらし、剥離口に段差が生じるよう
に折り畳んだものある。このようにすると段差が剥離の
端緒となり容易に開封することができる。このような段
差は図8Bに示すように、コーナー部分に3角形の切り
欠きで形成してもよく、その場合折り工程の前に1単位
に仕上がった情報通信態様素材Xのコーナーをカットす
る工程を設けておけばよい。また段差を形成するカット
に代えて、開封端縁に沿ってまたはコーナー部分にハー
フスリットを入れ、開封端緒を形成しても構わない。な
お、開封端緒の段差やコーナーカット又はハーフスリッ
ト等を形成する個所については、完成した情報通信体の
表裏面(住所面かその裏側)どちらに形成されていても
構わない。
【0020】疑似接着用フィルムFの性質によっては、
若干加熱した方が疑似接着工程の効率が上がる場合があ
る。そのような時は、加圧ロール8、8の前部にヒータ
ーパネル等の加熱工程を設け、加圧する前に加熱してお
けばよい。また、加圧ロール8、8自体にヒートロール
の機能を持たせれば、より機能的に製造することが可能
となる。
【0021】なお、本発明の製造方法は上記実施例に制
限されるものではない。例えば、情報通信体用素材Xを
1単位に仕上るまでの製造ライン(図6までのライン)
と、それ以後のライン(図7のライン)を別ラインにし
てもよく、また折り工程までのラインと疑似接着工程の
ラインを分ける等、全ての工程が1ラインに収まらなけ
ればならないというものではなく、製造場所のスペース
や機械の事情により随時都合のよいように複数のライン
に分けることも可能である。
【0022】また、本実施例では、情報通信体用素材X
が1単位印刷されたシートSを使用しているが、2以上
の複数単位が印刷されたシートSを使用してもよく、そ
のようにすれば作業効率を一挙に数倍に向上させること
が可能である。例えば、シートの流れ方向に対して2列
に情報通信体用素材Xを配置して印刷すれば、スリッタ
ーの数を増やすだけで2ラインになるため製造効率が一
挙に2倍になる。また田の字型に4丁の情報通信体用素
材Xが印刷されたシートSの場合においても、スリッタ
ーの増設とダイカットロールのカッター刃数及びピッチ
調整で4丁の分割が容易に行える。さらに、シートSに
印刷される情報通信体用素材Xの向きについても制限は
なく、例えば工程の流れに対して折り線が平行になるレ
イアウトで印刷されていれもよい。この場合折り以下の
工程を、上流工程の流れに対して直角に設ければよく、
また折り以下の工程を別ラインにしておけば、ラインの
流れ方向に制約されることなく製造することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は情報通信体を製造するにあた
り、ストッカーから順次前後の余白を重ね合わせ送り出
しながらラミネートされるシートの、重ね合わせ部分を
裁断することにより単品の情報通信体用素材に仕上げる
製造方法である。従って、長尺用紙を連続的にラミネー
トするように容易に作業を行うことが可能である。ま
た、本来美術印刷に適したオフセット印刷やグラビア印
刷等に対応することが可能で、さらに情報通信体を剥離
展開した時に情報表示面が同一のフィルム材質でラミネ
ートされるため違和感なく美しく仕上がり、製造コスト
も安価であると共に短時間で大量の情報通信体の製造が
可能になる。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本製造方法を分かりやすく示した工程図を表
す。
【図2】Aは本製造方法で使用される情報通信体用素材
Xが印刷されたシートSの表面図を、Bは裏面図をそれ
ぞれ表す。
【図3】Aは連続的に送り出される各シートSの様子を
分かりやすく示した平面図を、Bは側面図をそれぞれ表
す。
【図4】各シートSとロールから繰り出される疑似接着
用フィルムFで連続的にラミネートする様子を分かりや
すく示した斜視図を表す。
【図5】余白Wを裁断除去するスリッター部分の平面図
を表す。
【図6】図5に示す余白Vの重なり部分を裁断する工程
図を表す。
【図7】図6で単品に仕上げられた情報通信体用素材X
を折った後に圧着する工程図を表す。
【図8】A、Bは完成した情報通信体の開封口の例を示
す。
【図9】A、Bは従来の情報通信体に発生する欠陥を示
した断面図を表す。
【符号の説明】
S、S1、S2 シート X 情報通信体用素材 V、V1、V2、W 余白 1、9 ストッカー 2 送りロール 3 ヒートロール 4 スリッター 5 ダイカットロール 6 バックアップロール 7 折り機 8 加圧ロール 10 第1葉片 11 第2葉片 12 折り線 13 個人情報 14 不変情報 15 可変情報

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の葉片を折り畳み対向する葉片同士
    を剥離可能、剥離後再接着不能に疑似接着した情報通信
    体の製造方法において、先に送り出された情報通信体素
    材Xが印刷されたシートS1の後部V1と次に送り出さ
    れるシートS2の前部V2が交互に重なるよう順次送り
    出す工程、連続状態で搬送される各シートS表面を疑似
    接着用フィルムFで加圧又は加圧・加熱によりラミネー
    トする工程、連続状態でラミネートされた各シートSの
    前後の余白Vを裁断し個別の情報通信体用素材Xに仕上
    げる工程、情報通信体用素材Xの疑似接着予定面を対向
    させて折り畳む工程、折り畳まれた情報通信体用素材X
    の疑似接着予定面を加圧又は加圧・加熱により剥離可
    能、剥離後再接着不能に疑似接着する工程よりなること
    を特徴とした情報通信体の製造方法。
  2. 【請求項2】 シートSの表裏面を同一工程でラミネー
    トすることを特徴とした請求項1記載の情報通信体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 シートSの流れ方向の余白部分Wを裁断
    する工程を何れかの工程の間に配置したことを特徴とし
    た請求項1、2に記載の情報通信体の製造方法。
  4. 【請求項4】 シートSに2以上の複数の情報通信体用
    素材が印刷されていることを特徴とした請求項1乃至3
    に記載の情報通信体の製造方法。
  5. 【請求項5】 情報通信体用素材のコーナー部分に3角
    形状の切り欠を形成する工程を何れかの工程の間に配置
    したことを特徴とした請求項1乃至4に記載の情報通信
    体の製造方法。
  6. 【請求項6】 個別の情報通信体用素材Xに仕上げるま
    での工程とそれ以後の工程が別ラインであることを特徴
    とした請求項1乃至5に記載の情報通信体の製造方法。
  7. 【請求項7】 任意の工程が別ラインであることを特徴
    とした請求項1乃至5に記載の情報通信体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014226840A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 株式会社太陽技研 メールシーラー
JP2016007854A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 ケイディケイ株式会社 両面ラミネートシステム

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