JP2001242574A - X線画像形成システム - Google Patents

X線画像形成システム

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JP2001242574A
JP2001242574A JP2000051294A JP2000051294A JP2001242574A JP 2001242574 A JP2001242574 A JP 2001242574A JP 2000051294 A JP2000051294 A JP 2000051294A JP 2000051294 A JP2000051294 A JP 2000051294A JP 2001242574 A JP2001242574 A JP 2001242574A
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silver halide
image forming
forming system
ray
ray image
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JP2000051294A
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Haruhiko Sakuma
晴彦 佐久間
Ken Nagami
憲 永見
Hiromi Akahori
博美 赤堀
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明の目的は、拡大撮影を行うための高鮮
鋭性で、かつ高感度のX線画像形成システムを提供する
ことにある。 【解決手段】 透明支持体の少なくとも一方の面にハロ
ゲン化銀粒子を含む感光性層を有するハロゲン化銀写真
感光材料の感光性層面に、蛍光体層が基本組成式(1)
の希土類系蛍光体を含み、蛍光体の発光光の一部を吸収
して可視領域に発光を示す蛍光染料又は蛍光顔料を含有
する増感スクリーンを密着させてなる写真組体を用い、
感光材料の位置(c点)とクーリッジX線管の焦点(a
点)の距離が0.9m以上、被写体の厚み方向でクーリ
ッジX線管から最も離れた位置(b点)と該(a点)と
の距離(R1)が0.5m以上、(b点)と(c点)の
距離(R2)が0.3m以上で撮影することを特徴とす
るX線画像形成システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高画質が得られる
X線画像形成システムに関し、更に詳しくは乳房X線拡
大撮影において、高感度でかつ高鮮鋭性を有する画像が
得られる新規のX線画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】乳ガンの診断、特に初期段階の乳ガンの
診断には、X線撮影マンモ用スクリーン・フィルムシス
テムが有用である。すなわち、X線撮影マンモ用スクリ
ーン・フィルムシステムは、ガンの初期段階における数
百μmあるいはそれ以下の大きさの微小石灰化を検出す
ることが可能である。この検出性を向上するため、マン
モ用スクリーン・フィルムシステムの鮮鋭性の向上が図
られてきている。すなわち、高い鮮鋭性を得るために、
ハロゲン化銀写真乳剤がフィルム支持体の片面のみに塗
布されている、いわゆる片面フィルムを用い、ハロゲン
化銀写真乳剤が塗布されている面をX線管球とは反対側
に配置し、X線用蛍光増感スクリーン(単に、増感スク
リーンあるいは蛍光増感紙ともいう)をハロゲン化銀写
真乳剤面に密着させて写真組体を形成し、それを撮影す
るシングルバック法と言われる乳房X線写真組体を用い
て撮影が行われる。さらに、ここで用いられる片面フィ
ルムのフィルムコントラストを上げ、また現像処理にお
いてもできるだけ現像処理時間を長くしたり、高コント
ラストが得られる専用の現像液を用いることにより、フ
ィルムのコントラストを上げて使用されることが一般的
に行われている。
【0003】ここで、コントラストを上げることは鮮鋭
性を上げることができる反面、粒状性の劣化を招くとい
う矛盾を抱えている。すなわち、乳ガン診断には微小石
灰化の観察と同時に淡い陰影の1cm程度の直径である
腫瘍も検出することが不可欠となる。鮮鋭性を上げると
一般的には粒状性の劣化に生じ、この結果、上記淡い陰
影の検出性が低下する。すなわち、マンモグラフィにお
いては、粒状性の劣化のない鮮鋭性の向上技術の開発が
望まれている。
【0004】上述のフィルムの高コントラスト化に伴う
粒状性の劣化に対し、例えば、X線量を多くあてること
により改善することは可能であるが、これには患者の被
曝の観点から自ずと限度がある。一方、ハロゲン化銀写
真感光材料自身の粒状性を向上することも行われている
が、マンモ用のハロゲン化銀写真感光材料(以降、単に
感光材料あるいはフィルムとも言う)で用いられている
ハロゲン化銀粒子のサイズはすでにかなり小さく、この
方法では限界に近い状態である。
【0005】また、感光材料のコントラストを上げる以
外の検出性を高める方法として、拡大撮影を用いること
で、より小さいサイズの微小石灰化像まで検出すること
ができる。この方法は、鮮鋭性を向上することと同様の
効果を得ることができ、特に粒状性の劣化は伴わない利
点がある。マンモグラフィの読影において、通常拡大鏡
を使用していることからも自明のことである。しかし拡
大撮影を行うと幾何学的不鋭により画像のボケが生じて
しまう。例えば、図1で示すようにX線管の焦点サイズ
と拡大率に依存するボケである。図1において、焦点径
(r)が小さいほどボケ巾は小さくなり、その結果鮮鋭
性に優れた画像を得ることができる。また、同一焦点径
の場合には、R1、R2を大きくするほど、鮮鋭性の高い
画質が得られる。この撮影技術を乳房X線撮影に適用す
るには、X線管とスクリーン・フィルムシステムまでの
距離を一定の条件に設定する必要があり、本課題を解決
するには、高鮮鋭性でかつ高感度のスクリーン・フィル
ムシステムが必須の条件となる。すなわち、腫瘍の検出
性を劣化させずに微小石灰化の検出性を上げるには、高
感度のスクリーン・フィルムシステムで鮮鋭性が劣化し
ない拡大撮影を行うことで達成できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の目的
は、拡大撮影を行うための高鮮鋭性で、かつ高感度のX
線画像形成システムを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以
下の構成により達成された。
【0008】1.透明支持体の少なくとも一方の面にハ
ロゲン化銀粒子を含む感光性層を有するハロゲン化銀写
真感光材料の該感光性層を有する面に、蛍光体層が前記
基本組成式(1)で表される希土類系蛍光体を含み、該
蛍光体の発光光の一部を吸収して可視領域に発光を示す
蛍光染料もしくは蛍光顔料を含有している増感スクリー
ンとを密着させてなるX線露光する写真組体を用いて、
該写真組体のハロゲン化銀写真感光材料の位置(c点)
とクーリッジX線管の焦点(a点)との距離を0.9m
以上とし、被写体の厚み方向でクーリッジX線管から最
も離れた位置(b点)と該(a点)との距離(R1)を
0.5m以上とし、かつ該(b点)と(c点)の距離
(R2)を0.3m以上として撮影する機能を有するX
線画像撮影装置により撮影することを特徴とするX線画
像形成システム。
【0009】2.クーリッジX線管の焦点径(r)が1
50μm以下であることを特徴とする前記1項記載のX
線画像形成システム。
【0010】3.前記現像処理Aで処理した時の写真組
体の感度が300以上1000以下であることを特徴と
する前記1又は2項記載のX線画像形成システム。
【0011】4.透明支持体の一方の面にのみハロゲン
化銀感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料のハロ
ゲン化銀感光性層を有する面と増感スクリーンとを密着
させて、シングルバック法により撮影することを特徴と
する前記1〜3項のいずれか1項記載のX線画像形成シ
ステム。
【0012】5.透明支持体を挟んで両面にハロゲン化
銀感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料の片面と
増感スクリーンとを密着させてシングルバック法により
撮影することを特徴とする前記1〜3項のいずれか1項
記載のX線画像形成システム。
【0013】6.膜厚が3μm以上12μm以下で、か
つ球形換算粒径0.05μm以上2.0μm以下の粒子
を含有する表面保護層を有する増感スクリーンを用いる
ことを特徴とする前記1〜5項のいずれか1項記載のX
線画像形成システム。
【0014】7.増感スクリーンの希土類系蛍光体が、
テルビウム賦活酸硫化ガドリニウム蛍光体であることを
特徴とする前記1〜6項のいずれか1項記載のX線画像
形成システム。
【0015】8.増感スクリーンのテルビウム賦活酸硫
化ガドリニウム蛍光体におけるテルビウムの賦活量が、
ガドリニウム1モルに対して、0.001〜0.02モ
ルの範囲内であることを特徴とする前記7項記載のX線
画像形成システム。
【0016】9.増感スクリーンの蛍光染料もしくは蛍
光顔料が、500nmより短波長側の波長領域に光吸収
ピークを有し、かつ450〜600nmの波長領域内に
発光ピークを有し、該発光ピークの波長が該光吸収ピー
クの波長よりも少なくとも10nm長波長側であること
を特徴とする前記1〜8項のいずれか1項記載のX線画
像形成システム。
【0017】10.増感スクリーンの蛍光染料もしくは
蛍光顔料が、400〜490nmの波長領域内に光吸収
ピークを有し、かつ500〜600nmの波長領域内に
発光ピークを有するものであることを特徴とする前記1
〜9項のいずれか1項記載のX線画像形成システム。
【0018】11.増感スクリーンの蛍光染料もしくは
蛍光顔料が、有機化合物であることを特徴とする前記1
〜10項のいずれか1項記載のX線画像形成システム。
【0019】12.透明支持体を挟んで両面にハロゲン
化銀感光性層を有し、該透明支持体の厚みが80μm以
上160μm以下であることを特徴とする前記1〜11
項のいずれか1項記載のX線画像形成システム。
【0020】以下、本発明の詳細について説明する。X
線は電磁波であるゆえに、波の性質をもっている。すな
わち、可視光線と同様にX線が屈折率の異なる物体を透
過すると、その界面で屈折を起こす。例えば、図2で模
式的に示すように、屈折率の異なる界面部分におけるX
線検出器上のX線透過画像では、X線の屈折によってX
線密度が低下する部分と、逆に屈折したX線が空間を直
進してきたX線と重なりあってX線密度が上昇する部分
とが生ずる。すなわち、例えば陰画画像では、屈折率の
異なる界面を境にしてX線強度が低下する部分で濃度が
低下し、逆にX線強度が向上する部分では濃度が上昇す
る現象が起こり、この結果、エッジ強調画像が得られ
る。これは屈折コントラストと呼ばれる現象で、従来の
X線画像では、これらの現象は十分には活用されておら
ず、X線の吸収差による吸収コントラストを活用したX
線画像が主体であった。本発明においては、この屈折コ
ントラストを用いて拡大撮影で半影による画像のボケが
生じても、上記のようなエッジ強調を同時に生じせしめ
ることによってこのボケを解消し、鮮鋭性のよい拡大X
線撮影画像を得るものである。
【0021】近年、X線乳房撮影においては、支持体の
片面のみにハロゲン化銀感光性層を有するハロゲン化銀
写真感光材料を用いて、ハロゲン化銀感光性層を有する
面に増感スクリーンを密着して撮影する、いわゆるスク
リーン・フィルムシステム(写真組体とも言う)が使用
されている。上記システムにおいては、増感スクリーン
がX線を受け、その強度に対応する可視光が発光し、そ
の光を感光材料が受けて感光する。従って、この感光材
料と増感スクリーンよりなる写真組体の感度は、X線用
増感スクリーンとそこで使用する感光材料との組み合わ
せで決まる。従来のマンモ拡大撮影では、X線管から被
写体までの距離は30〜50cm程度で、被写体からX
線検出器である写真組体までの距離は30〜10cm程
度であって、X線管から写真組体までの距離はせいぜい
60〜70cm程度である。この撮影距離では2mR〜
14mRのX線量であり、従来のマンモ用の写真組体で
は、この撮影条件に適合する設計がなされてきた。
【0022】ここで、X線マンモグラフィ撮影に用いる
X線源であるモリブデン管の焦点サイズは、通常、小焦
点で100μmである。このとき、前記屈折コントラス
ト画像を得るには、X線源から被写体までの距離は47
cm以上必要であることが、本発明者らの研究で明らか
になった。そして、このときの被写体から写真組体まで
の距離は、20cm以上とる必要があることが判明し
た。すなわち、100μmのモリブデン管を用いて屈折
コントラスト画像を得るには、X線管から写真組体まで
の距離は、67cm以上が必要となり、この結果、X線
源から写真組体までの距離は、これまでの撮影条件より
長くなるため、必然的にX線量の増加が必要になる。こ
のX線量の増加は、X線被爆の面で好ましくないため、
高感度のX線量で撮影できる新たな写真組体が必要とな
る。
【0023】請求項3の発明においては、支持体の少な
くとも1方の面に感光性層をもつ感光材料の感光性層を
有する面に希土類系蛍光体を含有する増感スクリーンを
密着させてなる写真組体の感度が300以上で1000
以下であることが特徴であり、さらに好ましくは、支持
体の片面にのみ増感スクリーンを用いる写真組体の場合
は300以上で500以下であり、また支持体の両面に
ハロゲン化銀感光性層を有し、その両面に増感スクリー
ンを密着させ撮影する場合は350以上1000以下が
好ましい。
【0024】本発明においては、増感スクリーンの蛍光
体層に、前記基本組成式(1)で表される希土類系蛍光
体を含み、該蛍光体の発光光の一部を吸収して可視領域
に発光を示す蛍光染料もしくは蛍光顔料を含有している
ことが特徴である。
【0025】本発明の増感スクリーンは、公知の放射線
増感紙と同様な構成を有することができ、例えば支持体
と蛍光体層との間には光反射層や光吸収層を設けてもよ
いし、また蛍光体層の上には表面保護層を設けるのが好
ましい。本発明の特徴的な要件の一つである蛍光染料も
しくは蛍光顔料は、増感スクリーンのどの層に含有させ
てもよいが、その効果を有効に発揮させるためには蛍光
体層または表面保護層に含有させることが好ましく、特
に好ましいのは蛍光体層に含有させることである。ま
た、蛍光体層における結合剤の質量比は、0.1%以上
5%以下であることが、高鮮鋭性な画質を得るには好ま
しい。
【0026】本発明の増感スクリーンの蛍光体層に用い
る蛍光体は、前記基本組成式(1)で表される希土類系
蛍光体である。なお、この基本組成式(1)で表される
希土類系蛍光体に、その特性を向上させるための数%程
度の添加物や、その表面を修飾するためのシリカ、アル
ミナ等が添加された蛍光体もまた、本発明で用いること
ができる。前記基本組成式(1)において、M′として
は、好ましくはDy、Er、Eu、Ho、Nd、Pr、
Sm、Ce、Tb、Tmおよび/またはYbであり、特
に好ましくはTbである。また、Mに対してM′が賦活
する割合は、モル比で0.0002〜0.2(La、G
d、あるいはLu1モル当たり)の範囲にあることが好
ましく、より好ましくは、0.0005〜0.05であ
り、特に好ましくは0.001〜0.02である。
【0027】基本組成式(1)で表される希土類系蛍光
体の具体例としては、例えば、テルビウム賦活希土類酸
硫化物系蛍光体[Y22S:Tb、Gd22S:Tb、
La 22S:Tb、(Y,Gd)22S:Tb、(Y,
Gd)22S:Tb,Tm等]、テルビウム賦活希土類
オキシハロゲン化物系蛍光体[LaOBr:Tb、La
OBr:Tb,Tm、LaOCl:Tb、LaOCl:
Tb,Tm、GdOBr:Tb、GdOCl:Tb
等]、ツリウム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体
[LaOBr:Tm、LaOCl:Tm等]等を挙げる
ことができる。
【0028】請求項7の発明では、これらの希土類系蛍
光体のうち、テルビウム賦活硫化ガドリニウム(オキシ
スルフィド)系蛍光体(Gd22S:Tb)を用いるこ
とが特徴である。この蛍光体Gd22S:Tbは、Gd
の一部(50原子%未満)を、Y、La及び/又はLu
で置き換えてもよい。さらにまた、Ho等の添加剤が1
0原子%以内の割合で添加されていてもよいし、また表
面を修飾するためのシリカ、アルミナ等の化合物が添加
されていてもよい。このGd22S:Tb蛍光体につい
ては米国特許第3,725,704号明細書に詳しい記
載がある。
【0029】請求項8の発明では、このGd22S:T
b蛍光体におけるテルビウムの賦活量が、ガドリニウム
1モルに対して、0.001〜0.02モルの範囲内で
あることが特徴である。
【0030】本発明の増感スクリーンの蛍光体層には、
蛍光染料もしくは蛍光顔料を用いることが特徴の1つで
ある。本発明に係る蛍光染料もしくは蛍光顔料は、上記
したような蛍光体の発光光の一部を吸収して可視領域に
再発光を示す物質である。例えば、Gd22S:Tb蛍
光体に対しては、545nm付近以外の発光光を吸収し
て545nm付近に再発光を示す蛍光染料または蛍光顔
料である。蛍光染料または顔料の発光のピーク波長は、
ハロゲン化銀写真感光材料の分光感度に合わせて設定さ
れるが、具体的には、少なくとも500nm以下の波長
の光を吸収して、450〜600nmの波長範囲に発光
のピークを示す蛍光染料または顔料であるのが好まし
い。
【0031】請求項9の発明においては、蛍光染料もし
くは蛍光顔料の発光ピークが、吸収ピークよりも10n
m以上長波長側にあることが特徴である。該発光のピー
クは、より好ましくは490〜600nmの範囲であ
り、特に好ましくは500〜570nmの範囲である。
それらの発光光の半値幅は、100nm以下であるのが
好ましく、より好ましくは80nm以下であり、特に好
ましくは70nm以下である。
【0032】本発明で用いる蛍光染料もしくは蛍光顔料
は、発光量子収率が20%以上のものであることが好ま
しい。ここで言う量子収率とは、量子収率(%)=(発
光光子数/吸収した光子数)×100で表される値であ
る。量子収率は、高ければ高いほど好ましく、より好ま
しくは40%以上であり、更に好ましくは60%以上で
ある。
【0033】本発明に係る蛍光染料もしくは蛍光顔料
は、無機化合物でも有機化合物でもよく、特に制限はな
い。ただし、蛍光体層に蛍光染料もしくは蛍光顔料を含
有させる場合、上記希土類系蛍光体の充填率を損なわな
いためには、粒子径としては小さいほうが好ましく、通
常は0〜2μmの範囲であり、好ましくは0〜1μmの
範囲である。また、増感スクリーン中において固体状で
存在しないことが好ましい。したがって、特には小さい
粒子径であって高い量子収率を有する蛍光染料もしくは
蛍光顔料が好ましく、その目的において請求項11の発
明では、有機化合物からなる蛍光染料または蛍光顔料を
用いることが特徴である。
【0034】本発明に係る蛍光染料もしくは蛍光顔料と
しては、公知の染料または顔料、例えば「染料便覧」
(315〜1109頁、有機合成協会編、1970年
刊)や「色材工学ハンドブック」(225〜417頁、
(社)色材協会編、1989年刊)に記載されている染
料または顔料を使用することができる。特に、「レーザ
ーダイズ」(前田三男著、アカデミックプレス、198
4年刊)に記載の染料が好ましい。具体的には、26〜
29頁の第4表に記載のカルボシアニン色素、74〜7
5頁の第11表に記載のフタロシアニン色素、76〜1
05頁の第12表に記載のキサンテン色素、106頁の
第13表に記載のトリアリールメタン色素、107〜1
10頁の第14表に記載のアクリジン色素、137〜1
49頁の第18表に記載の縮合環化合物、189〜23
8頁の第23表に記載のクマリン及びアザクマリン色
素、239〜246頁の第25表に記載のキノロン及び
アザキノロン色素、247〜261頁の第26表に記載
のオキサゾール及びベンゾオキサゾール化合物、273
〜275頁の第29表に記載のフラン及びベンゾフラン
化合物、276頁の第30表に記載のピラゾリン化合
物、277頁の第31表に記載のフタルイミド及びナフ
タルイミド化合物、282頁の第32表に記載のペテリ
ジン化合物、283頁の第33表に記載のピリリウム、
ホスホリン、ボラジアジニウム及びピリジン化合物等を
挙げることができる。また、特開昭58−210084
号公報に記載されているジケトピロロピロール化合物、
および特開平7−188178号公報に記載されている
ペリレン化合物等も利用することができる。
【0035】前述のように、本発明に係る蛍光染料もし
くは蛍光顔料は、吸収スペクトルの極大(ピーク)波長
が350〜500nmの範囲にあって、かつ蛍光(発
光)スペクトルの極大(ピーク)波長が500〜600
nmの範囲にあることが望ましい。ただし、発光スペク
トルのピーク波長は、吸収スペクトルのピーク波長より
も、10nm以上長波長側にあることが好ましく、さら
に20nm以上長波長側にあることが好ましい。あるい
は、吸収スペクトルのピーク波長が400〜490nm
の範囲にあって、発光スペクトルのピーク波長が500
〜570nmの範囲にあることが好ましい。
【0036】上記化合物のうちでは、そのような蛍光染
料または顔料の例としては、カルボシアニン色素、キサ
ンテン色素、トリアリールメタン色素、アクリジン色
素、クマリン及びアザクマリン色素、フタルイミド及び
ナフタルイミド化合物、ピリリウム化合物、ジケトピロ
ロピロール化合物、及びペリレン化合物を挙げることが
できる。特に望ましいのは、蛍光スペクトルの極大波長
が500〜555nmの範囲である。そのような蛍光染
料または顔料の例としては、カルボシアニン色素、キサ
ンテン色素、トリアリールメタン色素、クマリン色素、
フタルイミド及びナフタルイミド化合物、ジケトピロロ
ピロール化合物、及びペリレン化合物を挙げることがで
きる。
【0037】蛍光体層は、前記蛍光体の粒子と上記蛍光
体染料又は顔料を含有させる場合には、その粒子とを結
合剤樹脂を含有する有機溶剤溶液に分散させて分散液を
調製した後、その分散液を支持体(支持体上に光反射層
等の下塗層が設けられている場合にはその下塗層)の上
に直接塗布し、次いで乾燥することにより形成すること
ができる。
【0038】本発明に係る増感スクリーンに使用できる
結合剤としては、例えば、ポリウレタン、ポリエステ
ル、塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニ
ル−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロ
ニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラ
ール、セルロース誘導体(ニトロセルロース等)、スチ
レン−ブタジエン共重合体、各種の合成ゴム系樹脂、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、フェノキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル系樹
脂、尿素ホルムアミド樹脂等が挙げられる。なかでもポ
リウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体、ポ
リビニルブチラール、ニトロセルロースを使用すること
が好ましい。
【0039】結合剤の重量平均分子量は5,000〜2
00,000が特に好ましい。なかでも、本発明に係る
増感スクリーンでより好ましく用いられる結合剤は、親
水性極性基を有する樹脂を含有することである。親水性
極性基が蛍光体表面に吸着することによって蛍光体粒子
の分散性を良くし、かつ蛍光体粒子の凝集を防止して塗
布安定性、鮮鋭性、粒状性を向上させる。
【0040】本発明の増感スクリーンに好ましく用いら
れる親水性極性基を有する樹脂のうち、特に好ましいの
は−SO3M、−OSO3M、−COOM、−PO(O
M′) 2及び−OPO(OM′)2(但し、M及びM′は
水素原子又はLi、K、Na等のアルカリ金属原子)か
らなる親水性極性基(陰性官能基)を1種以上有する樹
脂である。
【0041】本発明に係る増感スクリーンに用いられる
蛍光体層の膜厚は、20〜150μmであることが好ま
しく、更に好ましくは30〜120μmであることが望
ましい。
【0042】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料と
しては、透明支持体の少なくとも一方の面にハロゲン化
銀感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料、透明支
持体の一方の面にのみハロゲン化銀感光性層を有するハ
ロゲン化銀写真感光材料あるいは透明支持体を挟んで両
面にハロゲン化銀感光性層を有するハロゲン化銀写真感
光材料の何れをも用いることができる。
【0043】本発明の一形態であるシングルバック法
は、感光材料に対して増感スクリーンをX線管から離れ
た側に位置させて撮影する方法である。
【0044】本発明において、増感スクリーンと支持体
の一方の面のみにハロゲン化銀感光性層をもつ感光材料
あるいは両面にハロゲン化銀感光性層を有する感光材料
とからなる写真組体のシングルバック法における組体感
度は、以下のようにして測定する。すなわち、三相電源
28kVpで動作させたモリブデンターゲット管に1m
mのベリリウム、0.03mmのモリブデン及び2cm
のアクリルフィルターを透過したX線を用いてシングル
バック法により写真組体に露光し、ついで露光済みの感
光材料の現像処理を行う。現像処理は、前記現像処理A
を用いて行う。具体的には、現像処理は、コニカ製SR
X−502自動現像機、現像液は前記現像処理液D、定
着液は前記定着処理液Fを用い33℃、90秒処理設定
で行う。この時、現像時間は25.5秒、定着時間は1
5.9秒、水洗12.4秒、スクイズ・乾燥25.2秒
で行うことが好ましい。本発明で言う現像時間とは、感
光材料の先端が現像液面に突入してから定着液面に突入
するまでの時間、定着時間とは感光材料の先端が定着液
に突入してから水洗液面に突入するまでの時間である。
【0045】ついで、得られた現像処理済み感光材料に
形成された銀画像の濃度を濃度計にて測定し、縦軸濃度
D−横軸露光量LogE(X線照射線量)よりなる特性
曲線を作製する。本発明で言う濃度とは、コニカ社濃度
計PDA−65を用いてビジュアルフィルターを選択し
て測定した濃度をさす。また、後述の高濃度面側および
低濃度面側の最高濃度は、支持体の濃度を含んだ光学濃
度である。
【0046】本発明で言う組体感度とは、特性曲線にお
いてカブリ(最小濃度)から1.0高い光学濃度を与え
るのに必要なX線照射線量の逆数をいい、本発明におい
ては、基準試料に対する相対値で表す。具体的には、増
感スクリーンとしてコニカ社製マンモ撮影用増感紙MD
−100と感光材料としてコニカ社製マンモ用X線フィ
ルムCM−Hよりなる写真組体の感度を基準として、そ
の感度を100とした相対感度で表示する。
【0047】本発明の感光材料の撮影方法の一形態とし
て、感光材料の表裏面に、異なる蛍光体粒子やフィルタ
ーを設けた発光波長特性の異なる増感スクリーンを用い
ることができる。例えば、本発明の両面にハロゲン化銀
感光性層を有する感光材料において、低濃度面に近紫外
線から青色を主発光とするレギュラー増感スクリーン
を、高濃度面には545nmを主発光とするオルソ増感
紙を用いてもよい。
【0048】上記の様なハロゲン化銀写真感光材料の両
面に増感スクリーンを用いる形態での組体感度測定は、
以下の通りである。
【0049】X線管球としてマイクロフォーカスX線源
L6622−02(浜松ホトニクス社製)でタングステ
ンターゲットを用い、焦点径は40μmを選択し、撮影
管電圧は120kVpで、マンモグラフィー用感光材料
であるCM−H(コニカ社製)を露光時間を変化させな
がらシングルバック法で撮影し、写真組体で用いたと同
様にして現像処理及び濃度測定を行い、カブリ+1.0
0の濃度を得るに要するX線照射線量の逆数を感度と定
義し、感光材料CM−Hの感度を100とした相対感度
で表示する。ついで、両面に感光性層を有するする感光
材料の両面に増感スクリーン密着して撮影し、カブリ+
1.00の濃度を得るに必要な相対X線量の逆数を掛け
て写真組体感度を求めた。なお、現像処理及び濃度測定
は、シングルバック撮影時を同じである。
【0050】また、本発明における増感スクリーンの感
度は、以下のようにして測定する。測定に際しては、感
光材料としては前記CM−Hを用いる。まず、上記組体
感度の測定と同様にして、前記MD−100とCM−H
からなる組体を前記と同様のモリブデンターゲットX線
管から60cmの距離に置き、組体の感光材料側にX線
を照射する。なお、照射X線量は、X線管のmAs値を
適宜変化させて行った。ついで、前記同様の現像処理A
を施した後、特性曲線を作製し、カブリ+1.0の光学
濃度を与えるに必要なX線照射線量の逆数を求め、それ
をX線基準試料であるMD−100とCM−Hの組体感
度とし、それを100とする。次いで、増感スクリーン
であるMD−100の代わりの測定すべき増感スクリー
ンと感光材料CM−Hとを組み合わせて、上記同様にし
て該増感スクリーンの感度を求め、基準試料に対する相
対感度として表示する。
【0051】通常のX線乳房撮影用システムの場合、X
線源から写真組体までの距離が60〜70cmであり、
X線源から放射状にX線が発生しているために、支持体
の両面にハロゲン化銀乳剤を有する感光材料を用いる
と、感光材料の周辺域になるほど表裏面の画像に位置ズ
レが生じてしまい、この結果、鮮鋭度が低下してしまう
問題があった。しかし、本発明の撮影システムでは、X
線源から写真組体までの距離を従来の撮影システムより
長くとるため、X線源から発せられるX線が放射状から
平行に近い状態になり、感光材料の表面及び/又は裏面
に形成される画像のズレが少なくする事が出来、鮮鋭度
の低下を減少させることが可能となる。更に、低濃度面
で形成される画像を高濃度域または低濃度域に集中して
形成するような撮影を行うことにより、表裏面の画像ズ
レによる鮮鋭度の低下を抑制することができる。
【0052】本発明に係るX線画像形成システムは、上
記課題を鑑みなされたものであり、写真組体のハロゲン
化銀写真感光材料の位置(c点)とクーリッジX線管の
焦点(a点)との距離を0.9m以上とし、被写体の厚
み方向でクーリッジX線管から最も離れた位置(b点)
と該(a点)との距離(R1)を0.5m以上とし、か
つ該(b点)と(c点)の距離(R2)を0.3m以上
として撮影する機能を有するX線画像撮影装置により撮
影することを特徴としている。図3に、本発明のX線画
像形成システムの概略図の一例を示す。
【0053】本発明の増感スクリーンと感光材料の組体
の面は、通常はX線管球から放射されたX線を最大に吸
収できるようにX線管球に対し平行に設置するが、特殊
な撮影法として、撮影するX線管球に対して傾けて撮影
する、いわゆる斜入撮影を行うこともできる。この場
合、写真感光材料の位置(c点)は、X線管球に対して
最も近い位置として設定することが好ましい。
【0054】本発明に係るX線画像形成システムにおい
て、写真組体での感光材料の位置(c点)とクーリッジ
X線管の焦点(a点)との距離、および被写体の厚み方
向でクーリッジX線管から最も離れた位置(b点)と該
(a点)との距離(R1)は撮影X線管電圧によって変
化させることが好ましい。
【0055】本発明のX線画像形成システムは、撮影管
電圧20kVp以上160kVp以下の撮影条件で鮮鋭
性の高い画像を得るために有効であるが、特に特性X線
を利用するマンモグラフィー撮影や60kVp以下のエ
ネルギーの低い条件で撮影されたときに有効である。
【0056】X線管焦点径が150μm以下の場合は、
1が0.5m以上で、かつR2が0.3m以上である。
X線管焦点径が151μm以上の場合は、R1が0.6
m以上で、かつR2が0.5m以上であることが好まし
い。X線管焦点径が200μm以上の場合には、R1
0.8m以上で、かつR2が0.7m以上である。更に
は、X線管焦点径が300μm以上の場合には、R1
1.5m以上で、かつR2が1.2m以上であることが
好ましい。
【0057】本発明のX線画像形成システムに用いる感
光材料が、透明支持体の両側にハロゲン化銀感光性層を
有する場合は、最高濃度の高い面に本発明の増感スクリ
ーンを密着させて露光した場合の最高濃度の低い面への
クロスオーバー光の透過率は1%以上25%以下が好ま
しい。本発明に用いる透明支持体は可視光領域では58
0nmから700nmの間に最大吸収を有し、ビジュア
ル濃度が0.01以上0.025以下のものが好まし
く、その厚みが50μm以上180μm以下であること
が好ましいが、特には請求項12の発明においては、8
0μm以上160μm以下であることが特徴である。
【0058】本発明のX線画像形成システムは、マンモ
撮影用途以外でも胸部撮影、四肢骨撮影などの医療診断
目的全般で高画質を得る手段として有効である。
【0059】上記のような低エネルギーのX線で撮影す
る部位は、乳房や四肢骨などの高い鮮鋭性を要求される
部位が多く、撮影に使用される写真感光材料はカブリ+
0.25の濃度とカブリ+2.00の濃度を結ぶ平均コ
ントラストが2.5以上の高コントラストタイプが用い
られることが多い。好ましくは50kVp以下の特性X
線を利用するマンモグラフィー撮影や非破壊検査で本発
明画像形成法で、特に高い鮮鋭性が得られる。これらの
用途では、撮影に用いられる感光材料は、カブリ+0.
25の濃度とカブリ+2.00の濃度を結ぶ平均コント
ラストが3.0以上の高コントラストであり、支持体の
片側のみに感光性乳剤面を有するものが用いられてい
る。
【0060】通常、支持体の両面に感光性層を持つ感光
材料の両側に増感スクリーンを密着させて撮影した方
が、高コントラストは得やすいが、表裏面の画像のズレ
などによる鮮鋭度の低下や、撮影管電圧が50kVp以
下の低エネルギーのX線で撮影する場合は、増感スクリ
ーンのX線吸収率が高くなり、X線源に近い増感スクリ
ーンでX線の吸収率が高くなり、裏面の増感スクリーン
に届くX線量が大幅に減少してしまう問題が起こること
が多いため、通常、感光材料に対してX線管球から離れ
た側の片面のみに1枚の増感スクリーンで撮影するいわ
ゆるシングルバック撮影することが一般的である。
【0061】本発明の撮影システムでシングルバック撮
影する場合は、本発明の増感スクリーンは、蛍光体含有
量が60mg/cm2以上120mg/cm2以下であ
り、コントラスト伝達関数(CTF)が空間周波数5本
/mmで0.35以上1.00以下である増感スクリー
ンを用いることが好ましい。また、両面に増感スクリー
ンを用いる場合でX線管電圧50kVp未満の低圧撮影
においては、感光材料のX線管球に近い面に蛍光体含有
量が10mg/cm2以上55mg/cm2以下であり、
コントラスト伝達関数(CTF)が空間周波数5本/m
mで0.40以上1.00以下である増感スクリーンを
用いることが好ましい。反対に100kVp以上の高圧
撮影では両面とも蛍光体含有量が60mg/cm2以上
120mg/cm2以下であり、コントラスト伝達関数
(CTF)が空間周波数5本/mmで0.35以上1.
00以下である増感スクリーンを用いることが好まし
い。
【0062】本発明で言うコントラスト伝達関数(CT
F)とは、使用する組体で得られる画像の鮮鋭性をあら
わす一つの物理量である。値が高い程鮮鋭性がよいこと
を表す。この測定は、以下のように概略行われる。すな
わち、鉛やスズ製の矩形波チャートを写真組体に密着
し、X線曝射を行う。現像処理後に得られた矩形波画像
をマイクロデンシトメーターで濃度測定を行って、各空
間周波数毎のCTF曲線が得られる。
【0063】本発明の写真感光材料は、シングルバック
撮影した場合に一般的なマンモグラフィー用感光材料で
あるCM−H(コニカ社製)、UM−MA HC(富士
写真フィルム社製)、Min−R2000(イーストマ
ン・コダック社製)などよりも高感度であることが好ま
しく、通常マンモグラフィー撮影に用いられるコニカ社
製増感スクリーンMD−100、イーストマン・コダッ
ク社製のMin−R2000よりも高感度(輝度)の増
感スクリーンを用いることが好ましい。
【0064】特開平10−62881号に記載されてい
る方法で市販されているマンモグラフィー用感光材料の
感度を測定したところ、CM−H(コニカ社製)が0.
019ルクス秒、UM−MA HC(富士写真フィルム
社製)が0.021ルクス秒、イーストマン・コダック
社製Min−R2000が0.019ルクス秒であっ
た。なお、本発明に係る感光材料のルクス秒で表される
感度は、露光時間1.0秒で波長が545nmで半値幅
が20nmの単色光で露光した光量の対数を横軸に、ビ
ジュアル光による光学濃度を縦軸にした、単位長が等し
い直交座標上に示される特性曲線でカブリ+1.0の光
学濃度を得るに要する露光量を感度として定義する。な
お、感度算出における現像処理条件は、上記と同様に現
像処理Aで行うものとする。本発明の感光材料は、上記
方法で求めた感度が、0.005ルクス秒以上0.02
5ルクス秒以下であることが好ましく、さらに好ましく
は上記の一般的な感光材料よりも高感度である0.00
7ルクス秒以上0.016ルクス秒以下の範囲である。
【0065】本発明のX線画像形成システムでは、X線
管球からハロゲン化銀写真感光材料と増感スクリーンの
位置までの距離が長いため、X線が減衰するため通常の
撮影装置に用いるハロゲン化銀写真感光材料と増感スク
リーンを組み合わせた感度よりも高感度であることが好
ましい。
【0066】しかし、本発明のX線画像形成システムで
は、撮影被写体から増感スクリーンまでの距離が長いた
め、散乱線の影響が少なくなるためグリッドやリスを使
用しなくてもよい。グリッド使用を省くことにより、X
線量を低減することが好ましい。
【0067】本発明の感光材料は、支持体の少なくとも
片面に1層以上のハロゲン化銀感光性層を有し、平均粒
径や形状、化学増感や分光増感、ハロゲン組成などの異
なるハロゲン化銀粒子をそれぞれ含有する層を有するこ
とができる。支持体の片面に2層以上の乳剤層を有する
場合、つまり上層と下層の2層で構成されるとき上層感
度が下層感度より低い設計でもよく、逆に高い設計でも
よい。診断目的によってこれは設計されるべきである。
【0068】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
るハロゲン化銀粒子のハロゲン化銀組成としてAgB
r、AgCl、AgClBr、AgClBrI、AgB
rI等任意に用いることができるが、ハロゲン化銀粒子
組成はヨウ臭化銀が好ましく、そのヨウ素のモル組成は
2%以下が好ましい。また、50モル%以下の塩化銀を
含有していても良い。体積換算で感光性ハロゲン化銀の
50%以上表面に位置する部分に含有される平均ヨウ化
銀含有率は、体積換算で感光性ハロゲン化銀の50%以
上内部に位置する部分に含有される平均ヨウ化銀含有率
より低いことが好ましい。
【0069】またハロゲン化銀粒子の形状は立方体、1
4面体、八面体、そして板状でもよく、それらの混合状
態でもまたそれぞれ1種が主たるものでもよい。
【0070】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
るハロゲン化銀粒子としては、高感度を得るために平板
状ハロゲン化銀粒子(以下、単に平板粒子ともいう)を
用いられることが好ましい。
【0071】平板粒子は米国特許第4,439,520
号、同第4,425,425号、同第4,414,30
4号等に記載されており、容易に目的の平板粒子を得る
ことができる。平板粒子は、特定表面部位に組成の異な
るハロゲン化銀をエピタキシャル成長させたり、シェリ
ングさせたりすることができる。また感光核を制御する
ために、平板粒子の表面或いは内部に転位線を持たせて
もよい。
【0072】平板粒子は、平板粒子が使用されるハロゲ
ン化銀乳剤層の全粒子の投影面積の総和の50%以上が
アスペクト比2以上の平板粒子であることが好ましい。
特に、平板粒子の割合が60%〜70%、更に80%へ
と増大するほど好ましい結果が得られる。
【0073】ここでいうアスペクト比とは、平板粒子の
投影面積と同一の面積を有する円の直径と2つの平行平
面間距離の比を表す。本発明においてアスペクト比は2
以上20未満、3以上16未満であることが好ましい。
【0074】平板粒子は、厚みが0.5μm以下、好ま
しくは0.3μm以下であることが好ましい。また、平
板粒子の分布は、しばしば使用される変動係数(投影面
積を円近似した場合の標準偏差Sを直径Dで割った値S
/Dの100倍)が30%以下、特に20%以下である
単分散乳剤であることが好ましい。また平板粒子と正常
晶の非平板粒子を2種以上混合してもよい。
【0075】平板粒子の形成時に粒子の成長を制御する
ために、ハロゲン化銀溶剤として、例えば、アンモニ
ア、チオエーテル化合物、チオン化合物などを使用する
ことができる。また、物理熟成時や化学熟成時に亜鉛、
鉛、タリウム、イリジウム、ロジウム、オスミウムの陽
イオン等の金属塩等を共存させることができ、また使用
する分光増感色素の添加は、ハロゲン化銀粒子生成時に
行ってもよい。イリジウムは、ハロゲン化銀粒子の銀換
算量1モル当たり、1×10-5モルから1×10 -7モル
の量が好ましく、ハロゲン化銀粒子の体積換算で半分よ
り表面に多く含有させることが好ましい。ロジウムの場
合はハロゲン化銀粒子の銀換算量1モル当たり、1×1
-7モルから1×10-9モルの量が好ましく、ハロゲン
化銀粒子の体積換算で再表面から3%にあたる部分の平
均含有量は、他の部分の平均含有量より少なくなるよう
ドーピングすることが好ましい。
【0076】化学増感する場合は、イオウ増感、セレン
増感、テルル増感、還元増感、貴金属増感及びそれらの
組み合わせが用いられる。
【0077】本発明において適用できる硫黄増感剤とし
ては、米国特許第1,574,944号、同第2,41
0,689号、同第2,278,947号、同第2,7
28,668号、同第3,501,313号、同第3,
656,955号、西独出願公開(OLS)1,42
2,869号、特開昭56−24937号、同55−4
5016号等に記載されている硫黄増感剤を用いること
が出来る。
【0078】化学増感に用いられるセレン増感剤は、広
範な種類のセレン化合物を含む。例えば、これに関して
は、米国特許第1,574,944号、同第1,60
2,592号、同第1,623,499号、特開昭60
−150046号、特開平4−25832号、同4−1
09240号、同4−147250号等に記載されてい
る。特に、好ましいセレン増感剤は、セレノ尿素類、セ
レノアミド類、及びセレノケトン類である。
【0079】これらのセレン増感剤の使用技術の具体例
は、H.E.Spencer等著Journal of
Photographic Science誌、31
巻、158〜169頁(1983)等の科学文献にも開
示されている。
【0080】セレン増感剤の使用量は使用するセレン化
合物、ハロゲン化銀粒子、化学熟成条件等により変わる
が、一般にハロゲン化銀1モル当たり10-8〜10-4
ル程度を用いる。また、添加方法は、使用するセレン化
合物の性質に応じて水又はメタノール、エタノール、酢
酸エチルなどの有機溶媒の単独又は混合溶媒に溶解して
添加する方法でも、或いは、ゼラチン溶液と予め混合し
て添加する方法でも、特開平4−140739号に開示
されている方法、即ち、有機溶媒可溶性の重合体との混
合溶液の乳化分散物の形態で添加する方法でも良い。
【0081】セレン増感剤を用いる化学熟成の温度は、
40〜90℃の範囲が好ましい。より好ましくは45℃
以上80℃以下である。またpHは4〜9、pAgは6
〜9.5の範囲が好ましい。
【0082】化学増感に用いられるテルル増感剤及び増
感法に関しては、米国特許第1,623,499号、同
第3,320,069号、同第3,772,031号、
同第3,531,289号、同第3,655,394
号、英国特許第235,211号、同第1,121,4
96号、同第1,295,462号、同第1,396,
696号、カナダ特許第800,958号、特開平4−
204640号、同4−333043号等に開示されて
いる。テルル増感剤の使用技術は、セレン増感剤の使用
技術に準じる。
【0083】本発明に於いては、還元増感を併用するこ
とも好ましい。該還元増感は、ハロゲン化銀粒子の成長
途中に施すのが好ましい。成長途中に施す方法として
は、ハロゲン化銀粒子が成長しつつある状態で還元増感
を施す方法だけでなく、ハロゲン化銀粒子の成長を中断
した状態で還元増感を施し、その後に還元増感されたハ
ロゲン化銀粒子を成長させる方法をも含む。
【0084】本発明に使用される金増感剤としては、塩
化金酸、チオ硫酸金、チオシアン酸金等の他に、チオ尿
素類、ローダニン類、その他各種化合物の金錯体を挙げ
ることができる。硫黄増感剤、セレン増感剤、テルル増
感剤、還元増感剤及び金増感剤の使用量は、ハロゲン化
銀乳剤の種類、使用する化合物の種類、熟成条件などに
よって一様ではないが、通常は、ハロゲン化銀1モル当
たり、1×10-4〜1×10-9モルであることが好まし
い。更に好ましくは1×10-5〜1×10-8モルであ
る。
【0085】本発明において硫黄増感剤、セレン増感
剤、テルル増感剤、還元増感剤及び金増感剤の添加方法
は、水或いはアルコール類、その他無機或いは有機溶媒
に溶解し、溶液の形態で添加しても良く、水に不溶性の
溶媒或いはゼラチンのような媒体を利用して、乳化分散
させて得られる分散物の形態で添加しても良い。
【0086】本発明に用いる増感色素は、ハロゲン化銀
粒子形成時ならびに形成後塗布までの任意の時期に添加
してよいが、脱塩工程終了前が好ましい。
【0087】添加するときの反応液(通常反応釜中)の
pHは、4〜10の範囲内であることが好ましい。更に
好ましくはpH6〜9の範囲内がよい。反応液(反応
釜)中のpAgは5〜11であることが好ましい。
【0088】本発明において用いる分光増感色素は任意
である。例えばシアニン色素を好ましく用いることがで
きる。その場合、特開平1−100533号に記載され
た一般式(I)〜(III)で表されるS−1〜S−12
4の化合物を好ましく使用できる。
【0089】なお、上記分光増感色素を添加する場合
は、2種以上を併用してもよい。この場合には2種以上
の分光増感色素を混合して同時に添加してもよいし、ま
た異なる時期に別々に添加してもよい。また、添加量
は、銀1モル当たり1〜1000mg、好ましくは5〜
500mgがよい。更に、これらの分光増感色素を添加
する前にヨウ化カリウムを添加しておいてその後に添加
することが好ましい。
【0090】分光増感色素は、直接乳剤中へ分散するこ
とができる。また、これらは適当な溶媒、例えばメチル
アルコール、エチルアルコール、メチルセロソルブ、ア
セトン、水、ピリジン、或いはこれらの混合溶媒に溶解
し、溶液の形で添加することもできる。また、溶解に超
音波を使用することもできる。また、水不溶性分光増感
色素を水に溶解することなしに高速インペラー分散によ
り微粒子分散液として添加してもよい。
【0091】本発明の写真感光材料は、支持体の片側当
たりの親水性コロイドの付き量は1.0g/m2以上
4.0g/m2以下、ハロゲン化銀付き量は銀換算量で
0.5g/m2以上3.5g/m2以下で、25℃の純水
に10分間浸漬した場合の膜厚とが乾燥状態の膜厚に対
して2倍以下であることが好ましい。
【0092】本発明においては、マット剤として米国特
許第2,992,101号、同第2,701,245
号、同第4,142,894号、同第4,396,70
6号に記載のようなポリメチルメタクリレートのホモポ
リマー又はメチルメタクリレートとメタクリル酸とのポ
リマー、デンプンなどの有機化合物、シリカ、二酸化チ
タン、硫酸ストロンチウム、硫酸バリウム等の無機化合
物の微粒子を用いることができる。粒子サイズとして
は、0.6〜10μm、特に1〜5μmであることが好
ましい。
【0093】本発明の感光材料の表面層には、滑り剤と
して米国特許第3,489,576号、同第4,04
7,958号等に記載のシリコーン化合物、特公昭56
−23139号公報に記載のコロイダルシリカの他に、
パラフィンワックス、高級脂肪酸エステル、デンプン誘
導体等を用いることができる。
【0094】感光材料の構成層には、トリメチロールプ
ロパン、ペンタンジオール、ブタンジオール、エチレン
グリコール、グリセリン等のポリオール類を可塑剤とし
て添加することができる。
【0095】更に、耐圧力性向上の目的でポリマーラテ
ックスを含有させることができる。ポリマーとしてはア
クリル酸のアルキルエステルのホモポリマー又はアクリ
ル酸、スチレン等とのコポリマー、スチレン−ブタジエ
ンコポリマー、活性メチレン基、水溶性基又はゼラチン
との架橋性基を有するモノマーからなるポリマー又はコ
ポリマーを好ましく用いることができる。とくに、バイ
ンダーであるゼラチンとの親和性を高めるために、アク
リル酸のアルキルエステル、スチレン等疎水性モノマー
を主成分とした水溶性基又はゼラチンとの架橋性基を有
するモノマーとのコポリマーが最も好ましく用いられ
る。水溶性基有するモノマーの望ましい例としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホ
ン酸等であり、ゼラチンとの架橋性基を有するモノマー
の望ましい例としてはアクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸グリシジル、N−メチロールアクリルアミド等であ
る。
【0096】本発明の感光材料には、この他、目的に応
じて種々の添加剤を添加することができる。使用される
その他の添加剤としては、例えばリサーチ・ディスクロ
ージャー(RD)No.17643(1978年12
月)、同No.18716(1979年11月)及び同
No.308119(1989年12月)に記載された
ものが挙げられる。
【0097】本発明の写真組体に用いられる感光材料の
処理方法は、現像、定着、水洗及び乾燥の工程を含む自
動現像機で処理されるとき、現像から乾燥までの処理工
程時間、すなわち、感光材料の先端が現像液に浸漬され
始める時点から、処理工程を経て、同先端が乾燥ゾーン
を出てくるまでの時間(いわゆるDry to Dry
の時間)は、15秒以上90秒以下が好ましい。
【0098】現像時間は6秒〜20秒である。現像温度
は25〜50℃が好ましく、30〜40℃がより好まし
い。
【0099】定着温度及び時間は約20〜50℃で6〜
20秒が好ましく、30〜40℃で6〜15秒がより好
ましい。
【0100】乾燥は、通常35〜100℃好ましくは4
0〜80℃の熱風を吹きつけたり、遠赤外線による加熱
手段が設けられた乾燥ゾーンが、自動現像機に設置され
ていてもよい。
【0101】又、自動現像機には前記現像、定着、水洗
の各工程の間に、感光材料に水又は定着能を持たない酸
性溶液のリンス液を付与する機構を備えた自動現像機
(特開平3−264953号)を用いてもよい。更に自
動現像機には、現像液や定着液を調液できる装置を内蔵
していてもよい。
【0102】
【実施例】以下に、本発明を実施例を挙げて具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施態様に限定されるもの
ではない。
【0103】実施例1 (増感スクリーンの作製)特開平11−344600号
公報の実施例1記載の増感スクリーンの作製方法に則
り、同公報の表2に記載の増感スクリーンA、B、C、
D、X、Y、Zを作製した。
【0104】(ハロゲン化銀写真感光材料の作製)以下
の方法に従って、ハロゲン化銀写真感光材料試料1〜4
を作製した。
【0105】[14面体単分散乳剤塗布液の調製]特開
平9−146199号の実施例1記載の「Em−1の調
製」に従って、平均粒子径0.52μmの単分散性コア
/シェル型乳剤であるE3を調製した。なお、作製した
乳剤E3の粒径分布は、15%であった。
【0106】その後、作製した乳剤E3について、微粒
子沃化銀粒子は添加しない以外は同明細書の実施例2記
載の手順に従い、化学増感剤及び分光増感色素を添加し
て化学増感と分光増感を施した。次いで同明細書記載の
調製用添加剤を添加し、14面体単分散乳剤塗布液E3
を調製した。
【0107】[平板晶乳剤塗布液の調製]特開平9−1
46199号の実施例1記載の「Em−5の調製」に従
って平均直径1.04μm、平均アスペクト比4.3の
平板状ハロゲン化銀乳剤E5を調製した。その後、同明
細書記載の手順に従い、同様の化学増感、分光増感を施
し、次いで同明細書記載の各添加剤を添加し、平板晶乳
剤塗布液E5を調製した。
【0108】[保護層塗布液の調製]特開平9−146
199号の実施例2記載の保護層塗布液組成と同様にし
て保護層塗布液を調製した。
【0109】[塗布試料の作製]ビジュアル濃度で0.
20になるように青色着色した厚み125μmの下引き
済みの透明ポリエチレン−2,6−ナフタレート支持体
に上記作製した各乳剤塗布液E3、E5及び保護層塗布
液を表1に示す塗布液の構成及びハロゲン化銀付き量と
なるようフロント面及びバック面に塗布を行い、ハロゲ
ン化銀写真感光材料である試料1〜4を作製した。な
お、各ハロゲン化銀感光性層におけるゼラチン付き量
は、ハロゲン化銀粒子の付き量に関わりなく、2.60
g/m2となるよう乳剤塗布液のゼラチン含有量を適宜
調整した。
【0110】また、ハロゲン化銀感光性層を支持体の片
面のみに設けた試料1のフロント面については、試料2
のフロント面の乳剤塗布液からハロゲン化銀を除き、バ
ッキング染料M1を添加し、ゼラチン付き量として2.
60g/m2となるように塗布を行った。なお、保護層
液は、同様のものを使用した。
【0111】
【表1】
【0112】
【化1】
【0113】(各感度の測定) [シングルバック法での組体感度の測定]シングルバッ
ク法は、感光材料に対して増感スクリーンをX線管から
離れた側(感光材料のバック面)に位置させて撮影する
方法である。ここで感光材料と増感スクリーンからなる
写真組体の感度は、以下の方法に従い測定した。
【0114】X線管である三相電源26kVpで動作さ
せたモリブデンターゲット管(東芝社製回転陽極X線管
ロータノードDRX−B1146B−Mo)に1mmの
ベリリウム、0.03mmのモリブデン及び2cmのア
クリルフィルターを透過したX線を用い、表2に示す増
感スクリーン及び感光材料からなる写真組体1〜23を
0.2秒で感光材料側から露光した。なお、X線管と写
真組体の距離は、62cmで行い、照射X線量調整は、
X線管の照射時間を0.2秒から2秒の範囲でmAs値
を変化させることによって行った。次いで露光済み感光
材料の現像処理を行った。現像処理は、コニカ社製SR
X−502自動現像機、現像液は前記現像処理液Dを用
い35℃で、定着液は前記定着処理液Fを用い33℃で
行った。この時、現像時間は25.5秒、定着時間は1
5.9秒、水洗12.4秒、スクイズ・乾燥時間は2
5.2秒である。
【0115】上記作製した各現像処理済み試料に形成さ
れた銀画像濃度を、コニカ社製濃度計PDA−65を用
いてビジュアルフィルターを選択して測定し、縦軸濃度
−横軸露光量(X線照射線量)からなるそれぞれ対応す
る特性曲線1〜23を作製した。
【0116】ついで、上記特性曲線において、カブリ
(最小濃度)+1.00の濃度を得るに要するX線照射
線量の逆数を感度として定義し、感光材料がCM−H
(コニカ社製)、増感スクリーンがMD−100(コニ
カ社製)である写真組体1の感度を100とし、それぞ
れの写真組体の感度を算出し、その結果を表2に示す。
【0117】[シングルバック法でのシステム感度の測
定]システム感度は、表2に記載の撮影距離R1、R
2と、移動リスの有無の条件で各写真組体1〜23につ
いて、前記組体感度の測定と同様の露光、現像処理及び
濃度測定を行い、得られた特性曲線におけるカブリ+
1.0を得るに要するX線照射線量の逆数を求めそれを
システム感度と定義し、写真組体1の感度を100とし
た相対値で表した。すなわち、写真組体1に対してカブ
リ+1.0の濃度を得る要するX線照射線量が1/2で
あればシステム感度は200となる。以上により得られ
た結果を表2に示す。
【0118】具体的には、写真組体1において、X線管
の焦点からMD−100/CM−Hからなる写真組体の
距離を0.62m、X線管の焦点から後述の三田屋製作
所社製乳房撮影用の移動リスまでの距離を0.60mと
し、増感スクリーンをCM−Hに対してX線管とは反対
側の位置に配置して撮影するシングルバック法で撮影
し、後述の画質評価に用いたマンモグラフィック・ファ
ントムを除いた状態で、カブリ+1.0を得るに要する
X線照射線量の逆数をシステム感度として算出し、それ
を100とした。なお、同一の写真組体構成を用いた場
合には、そのシステム感度は、X線管の焦点からフィル
ムまでの距離(R1+R2)の2乗に反比例する。また、
通常散乱X線を除去するために用いる移動リスや固定グ
リッドを用いて撮影することが一般的であるが、本発明
の撮影システムではX線を吸収する性質のある移動リス
や固定グリッドを必要としないことが多いので、撮影に
必要なX線量は自ずと減少する。
【0119】
【表2】
【0120】[感光材料の両面に増感スクリーンを用い
る写真組体の感度測定]表3に示す様なハロゲン化銀写
真感光材料の両面に増感スクリーンを用いる形態での組
体感度は、以下の方法に則り測定した。
【0121】X線管球としてマイクロフォーカスX線源
L6622−02(浜松ホトニクス社製)でタングステ
ンターゲットを用い、焦点径は40μmを選択し、撮影
管電圧は120kVpで撮影し、表3に示す感光材料と
増感スクリーンよりなる写真組体101〜127につい
て露光を施した。なお、X線管と写真組体との距離は6
2cmで、照射X線量調整は、露光時間を変化させるこ
とによって行った。ついで、露光済み各試料を上記のシ
ングルバック法の組体感度測定で行ったと同様の現像処
理及び濃度測定を行って、各々に対応する特性曲線10
1〜127を作製した。
【0122】得られた特性曲線において、カブリ(最小
濃度)+1.00の濃度を得るに要するX線照射線量の
逆数を感度として定義し、感光材料がCM−H(コニカ
社製)、増感スクリーンがMD−100(コニカ社製)
であるシングルバック法の写真組体101の感度を10
0とした相対感度をそれぞれの写真組体について算出
し、その結果を表3に示す。
【0123】[両面に増感スクリーンを用いる系のシス
テム感度測定]表3に記載の撮影距離(R1、R2)及び
固定グリッドの有無を組み合わせた以外は、前記両面に
増感スクリーンを用いる系の組体感度測定と同様の方法
にて、写真組体101〜127のシステム感度を測定し
た。システムの感度は、表3に記載の撮影距離R1、R2
と、移動リスの有無の条件で各写真組体101〜127
を、組体感度測定と同様の露光、現像処理及び濃度測定
を行い、得られた特性曲線におけるカブリ+1.0を得
るに要するX線照射線量から求めた値であり、写真組体
101の感度を100とした相対値で表した。すなわ
ち、写真組体101に対してカブリ+1.0の濃度を得
る要するX線照射線量が1/2であればシステム感度は
200となる。以上により得られた結果を表3に示す。
【0124】具体的には、X線管の焦点からMD−10
0/CM−Hからなる写真組体の距離を1.52m、X
線管の焦点から後述の三田屋製作所社製固定グリッド
(グリッド比12:1)を用い、増感スクリーンをCM−
Hに対してX線管とは反対側の位置に配置して撮影する
シングルバック撮影法で撮影した表3記載の写真組体1
01のR1およびR2の撮影条件で、後述の画質評価に用
いたマンモグラフィック・ファントムを除いた状態で、
カブリ+1.0を得るに要するX線照射線量の逆数を1
00とし求めた。同一の写真組体構成を用いた場合に
は、そのシステム感度は、X線管の焦点からフィルムま
での距離(R1+R2)の2乗に反比例する。
【0125】
【表3】
【0126】(画質の評価) [シングルバック法における識別性の評価]表2に記載
の写真組体1〜23について、X線管として東芝社製回
転陽極X線管ロータノードDRX−B1146B−Mo
を用い、このX線管を三相電源28kVpで動作させ、
モリブデンターゲット管に1mmのベリリウム、0.0
3mmのモリブデンフィルターを透過したX線を用いて
組体の感光材料側から照射した。識別能評価のために、
RMI社製ACR規格156型マンモグラフィック・フ
ァントム(以降、単にファントムと称す)を用いた。露
光に際して、X線管の焦点位置からファントムまでの距
離をR1、ファントムから写真組体組体までの距離をR2
とし、表2に記載のR1とR2の撮影距離にてX線管、フ
ァントム及び写真組体を配置してX線照射を行った。通
常の診断を目的とする乳房撮影には、診断画質を低下さ
せる散乱X線をカットするために、移動リスまたは固定
グリッドが使用されるが、本発明では使用しなくても画
質の低下が少ないため、移動リスを使用した場合と使用
しない場合の比較も行った。移動リスは三田屋製作所社
製乳房撮影用の移動リスを上記ファントムに隣接してX
線管とは反対側の位置に配置して使用した。現像処理
は、感度測定で使用したと同様の方法にて行った。
【0127】以上のようにして作製した各現像済み試料
1〜25を、10000ルクスの明るさの3演色蛍光灯
を使用したシャーカステン上で、得られた画像の観察を
行った。なお、観察する画像の周囲は、濃度3.5以上
の現像済みの感光材料で覆い、比較する全ての試料を同
一条件で観察した。又、観察する部屋の照明は、シャー
カステンの観察位置で300ルクスとした。
【0128】画質は、以下の基準に則り評価を行った。
使用したファントム中には、腫瘤を模したナイロン繊維
が5態と微小石灰化を模したアルミニウムスペックが5
態埋め込まれており、それぞれ撮影された画像のコント
ラストが5段階になるよう設定されている。一番コント
ラストの大きい像から小さい像の5態について、各撮影
された各試料の腫瘤を模したナイロン繊維と微小石灰化
を模したアルミニウムスペックのそれぞれ何番目のコン
トラスト差のランクまで識別できる描写能を有している
かを裸眼で評価判定し、それを識別能とした。なお、評
価においては、ナイロン繊維及びアルミニウムスペック
とも一番コントラストの大きい試料のみ識別可能な場合
をそれぞれ1点とし、順番に2点、3点、4点とし、最
もコントラストの低い像まで全て識別可能な描写がされ
ている場合を5点とした。ついで、ナイロン繊維識別能
の点数とアルミニウムスペック識別能の点数を合計し、
下記表4に記載の内容に従って、画質のランク分けを行
い、その結果を同じく表2に示した。なお、評価ランク
としてはA〜Cが実用上問題のないレベルと判断した。
【0129】
【表4】
【0130】[両面に増感スクリーン配置した写真組体
の鮮鋭性評価]特開平6−118527号公報の実施例
1記載の方法に則り、鮮鋭性フンクテストチャートを用
いて鮮鋭性の評価を行った。
【0131】X線管球としてマイクロフォーカスX線源
L6622−02(浜松ホトニクス社製)でタングステ
ンターゲットを用い、焦点径は40μmを選択し、撮影
管電圧は120kVpで、写真組体101〜127に、
鮮鋭性フンクテストチャートSMS5853(コニカメ
ディカル社製)を撮影した。なお、露光量はフンクテス
トチャートによりできる濃淡の平均濃度が0.80±
0.02となるように各試料への露光量を適宜調整して
行った。現像処理は、前記感度測定で用いたのと同様の
方法にて行った。
【0132】以上により得られた現像済み試料につい
て、以下の基準に則り鮮鋭性の評価を行い、その結果を
表3に示す。
【0133】 ランクA:ルーペで10LP/mmまで識別できる ランクB:ルーペで8LP/mmまで識別できる ランクC:ルーペで6LP/mmまで識別できる ランクD:ルーペで5LP/mmまで識別できる ランクE:ルーペで4LP/mmまで識別できる 上記ランクでは、Aが最も優れ、Eが最も劣っているこ
とを示し、ランクA〜Cの範囲が実用上問題のないレベ
ルと判断した。
【0134】以上により得られた各評価結果を、同じく
表2及び表3に示す。表2及び表3の結果より明らかな
ように、本発明のX線画像形成システムにより、高感度
でかつ識別性、鮮鋭性に優れた高画質の写真画像をえる
ことができた。
【0135】
【発明の効果】本発明により、拡大撮影を行うための高
鮮鋭性で、かつ高感度のX線画像形成システムを提供す
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線管の焦点サイズと拡大率に依存する画像の
ボケを示す概念図である。
【図2】屈折率の異なる界面で生じるX線密度差を示す
概念図である。
【図3】X線画像形成システムを示す概略図である。
【符号の説明】
1 X線源 2 X線管 3 焦点径r(μm) 4 被写体 5 写真組体(感光材料/増感スクリーン) 6 ボケ幅 7 X線光 8 写真組体が受けるX線強度分布 9 X線強度 10 X線焦点位置 11 感光材料 12 距離刻印支柱 13 被写体保持具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 1/795 G03C 1/795 5/02 5/02 5/04 5/04 5/17 5/17 G21K 4/00 G21K 4/00 B Fターム(参考) 2G083 AA02 BB03 CC01 CC02 DD02 DD06 DD11 DD13 DD17 EE02 EE03 2H013 AA30 2H016 AA02 AA03 AB01 AG01 2H023 AA01 FA01 4C093 AA14 CA08 CA31 DA06 EB04 EE07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体の少なくとも一方の面にハロ
    ゲン化銀粒子を含む感光性層を有するハロゲン化銀写真
    感光材料の該感光性層を有する面に、蛍光体層が下記基
    本組成式(1)で表される希土類系蛍光体を含み、該蛍
    光体の発光光の一部を吸収して可視領域に発光を示す蛍
    光染料もしくは蛍光顔料を含有している増感スクリーン
    とを密着させてなるX線露光する写真組体を用いて、該
    写真組体のハロゲン化銀写真感光材料の位置(c点)と
    クーリッジX線管の焦点(a点)との距離を0.9m以
    上とし、被写体の厚み方向でクーリッジX線管から最も
    離れた位置(b点)と該(a点)との距離(R1)を
    0.5m以上とし、かつ該(b点)と(c点)の距離
    (R2)を0.3m以上として撮影する機能を有するX
    線画像撮影装置により撮影することを特徴とするX線画
    像形成システム。 基本組成式(1) MwOwX:M′ 〔式中、MはY、La、Gd及びLuから選ばれる少な
    くとも一種の希土類元素を表し、XはS、Se及びTe
    から選ばれる少なくとも一種のカルコゲン元素もしくは
    F、Br、Cl及びIから選ばれる少なくとも一種のハ
    ロゲン元素を表し、M′はMを賦活する希土類元素を表
    し、wはXがカルコゲン元素であるときは2をとり、X
    がハロゲン元素であるときは1をとる。〕
  2. 【請求項2】 クーリッジX線管の焦点径(r)が15
    0μm以下であることを特徴とする請求項1記載のX線
    画像形成システム。
  3. 【請求項3】 下記現像処理Aで処理した時の写真組体
    の感度が300以上1000以下であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のX線画像形成システム。 [現像処理A]以下の現像処理液Dおよび定着処理液F
    を用い、現像温度35℃、定着温度33℃とし、自動現
    像機で現像処理を実施する。使用する自動現像機はロー
    ラー搬送式で現像時間が24秒以上28秒以内、定着時
    間が15秒以上25秒以内となる条件で実施する。 (現像処理液D) 純水 800ml 水酸化カリウム 22g 亜硫酸カリウム 65g ハイドロキノン 27g トリエチレングリコール 20g 5−ニトロインダゾール 0.2g 酢酸(56%水溶液) 19g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1.1g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.05g グルタルアルデヒド重亜硫酸ナトリウム 9.0g 臭化カリウム 4.0g 水を加えて1Lとした後、酢酸液を用いてpHを10.25に調整する。 (定着処理液F) 純水 30ml チオ硫酸アンモニウム(70%質量/容量) 200ml 亜硫酸ナトリウム 14g グルコン酸ナトリウム 5g 酢酸ナトリウム3水塩 25g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム2水塩 0.1g 硫酸アルミニウム 16g 硫酸 3g 水を加えて1Lとした後、酢酸液または水酸化ナトリウム液でPHを4.55 に調整する。
  4. 【請求項4】 透明支持体の一方の面にのみハロゲン化
    銀感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料のハロゲ
    ン化銀感光性層を有する面と増感スクリーンとを密着さ
    せて、シングルバック法により撮影することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項記載のX線画像形成シス
    テム。
  5. 【請求項5】 透明支持体を挟んで両面にハロゲン化銀
    感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料の片面と増
    感スクリーンとを密着させてシングルバック法により撮
    影することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記
    載のX線画像形成システム。
  6. 【請求項6】 膜厚が3μm以上12μm以下で、かつ
    球形換算粒径0.05μm以上2.0μm以下の粒子を
    含有する表面保護層を有する増感スクリーンを用いるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のX線
    画像形成システム。
  7. 【請求項7】 増感スクリーンの希土類系蛍光体が、テ
    ルビウム賦活酸硫化ガドリニウム蛍光体であることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のX線画像形
    成システム。
  8. 【請求項8】 増感スクリーンのテルビウム賦活酸硫化
    ガドリニウム蛍光体におけるテルビウムの賦活量が、ガ
    ドリニウム1モルに対して、0.001〜0.02モル
    の範囲内であることを特徴とする請求項7記載のX線画
    像形成システム。
  9. 【請求項9】 増感スクリーンの蛍光染料もしくは蛍光
    顔料が、500nmより短波長側の波長領域に光吸収ピ
    ークを有し、かつ450〜600nmの波長領域内に発
    光ピークを有し、該発光ピークの波長が該光吸収ピーク
    の波長よりも少なくとも10nm長波長側であることを
    特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載のX線画像
    形成システム。
  10. 【請求項10】 増感スクリーンの蛍光染料もしくは蛍
    光顔料が、400〜490nmの波長領域内に光吸収ピ
    ークを有し、かつ500〜600nmの波長領域内に発
    光ピークを有するものであることを特徴とする請求項1
    〜9のいずれか1項記載のX線画像形成システム。
  11. 【請求項11】 増感スクリーンの蛍光染料もしくは蛍
    光顔料が、有機化合物であることを特徴とする請求項1
    〜10のいずれか1項記載のX線画像形成システム。
  12. 【請求項12】 透明支持体を挟んで両面にハロゲン化
    銀感光性層を有し、該透明支持体の厚みが80μm以上
    160μm以下であることを特徴とする請求項1〜11
    のいずれか1項記載のX線画像形成システム。
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