JP3229445B2 - ハロゲン化銀写真感光材料と放射線増感スクリーンとの組体 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料と放射線増感スクリーンとの組体

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JP3229445B2 JP16921693A JP16921693A JP3229445B2 JP 3229445 B2 JP3229445 B2 JP 3229445B2 JP 16921693 A JP16921693 A JP 16921693A JP 16921693 A JP16921693 A JP 16921693A JP 3229445 B2 JP3229445 B2 JP 3229445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は経時での写真性の変化が
小さく、迅速処理が可能で診断能の高いX線用ハロゲン
化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用放射線写真において、患者の組織
の画像は、透明支持体に塗布形成された少なくとも一層
の感光性ハロゲン化銀乳剤層を含む写真感光材料(ハロ
ゲン化銀写真感光材料)を使用し、そのハロゲン化銀写
真感光材料にX線の透過パターンを記録することにより
作られる。X線の透過パターンはハロゲン化銀写真感光
材料を単独に用いて記録することができる。しかしなが
ら、人体が大量のX線の露光にさらされることは望まし
くないため、通常は、ハロゲン化銀写真感光材料に放射
線増感スクリーンを組み合せてX線撮影を行なってい
る。放射線増感スクリーンは、支持体の表面に蛍光体層
を備えてなるもので、その蛍光体層がX線を吸収して、
感光材料にとって感光度の高い可視光に変換するため、
その使用はX線撮影系の感度を顕著に向上させることが
できる。
【0003】X線撮影系の感度を更に向上させる方法と
して、両面に写真乳剤層を有する感光材料、すなわち支
持体の前側および後側にそれぞれハロゲン化銀写真感光
層を備えてなるハロゲン化銀写真感光材料を用い、その
両側を放射線増感スクリーン(単に増感スクリーンとも
よぶことがある)ではさんだ状態でX線撮影する方法が
開発されており、現在では、通常のX線撮影は、このよ
うな撮影方法が利用されている。この方法は、一枚の増
感スクリーンの使用では充分なX線吸収量が達成できな
いことから開発された方法である。すなわち、X線吸収
量を増すために一枚の増感スクリーンの蛍光体量を増量
しても、増量のため厚くなった蛍光体層内で変換された
可視光が、蛍光体層内部で散乱、反射するため、増感ス
クリーンから放出されて、増感スクリーンに接して配置
されている感光材料に入射する可視光が大きくぼけてし
まう。また、蛍光体層の深部で発生する可視光は蛍光体
層から出にくいため、むやみに蛍光体層を増加させて
も、増感スクリーンから放出される有効な可視光は増加
しない。従って、適度の厚さの蛍光体層を有する二枚の
増感スクリーンを使用したX線撮影方法は、全体として
のX線吸収量を増大させ、かつ増感スクリーンから有効
に変換された可視光を取り出すことができるとの利点を
有する。画質と感度のバランスにおいて優れたX線撮影
系を見い出すための研究は、これまでにも絶え間なく行
なわれてきている。たとえば、従来では、タングステン
酸カルシウム蛍光体の蛍光体層を有する青色発光の増感
スクリーンと、分光増感されていないハロゲン化銀写真
感光材料との組合せ(例、ハイスクリーン・スタンダー
ドとRX(いずれも富士写真フイルム株式会社商品名)
との組合せ)が一般的に利用されていたが、最近では、
テルビウム賦活希土類元素オキシスルフィド蛍光体の蛍
光体層を有する緑色発光の増感スクリーンと、オルソ分
光増感されたハロゲン化銀写真感光材料との組合せ
(例、グリネックス4とRXO(いずれも富士写真フイ
ルム株式会社商品名)との組合せ)が用いられるように
なり、感度と画質の双方において向上した結果が得られ
ている。
【0004】なお、両側に写真乳剤層を備えたハロゲン
化銀写真感光材料においては、クロスオーバー光による
画質の劣化が発生しやすいとの問題がある。このクロス
オーバー光とは、感光材料の両側に配置されたそれぞれ
の増感スクリーンから放出され、感光材料の支持体(通
常170〜180μm程度の厚いものが用いられる)を
透過して反対側の感光層に届く可視光で、画質(特に鮮
鋭度)の低下をもたらす光である。
【0005】上記のクロスオーバー光を減少させるため
に、これまでに各種の技術が開発されてきた。たとえ
ば、米国特許第4425425号と第4425426号
の明細書に示されている分光増感された高アスペクト比
平板状粒子乳剤を感光性ハロゲン化銀写真乳剤として用
いる発明があり、この発明によってクロスオーバーが1
5〜22%まで減少するとされている。また、米国特許
第4803150号明細書には、現像処理により脱色可
能な微結晶性染料層をハロゲン化銀写真感光材料の支持
体と感光層との間に設ける発明が開示されており、この
発明によりクロスオーバーが10%以下にまで減少する
とされている。
【0006】写真の調子(特性曲線の形)は、医療画像
診断を行う上で非常に重要であるとされている。近年、
診断部位別に、写真感光材料の使い分けがされつつあ
り、各写真メーカーも、その要求に応じ、特性曲線の異
なる感光材料を提供している。大別すると、血管造影撮
影用硬調感材、一般用標準調子感材、腹部胃部撮影用ワ
イドラチィチュード感材、胸部撮影用超ワイドラチィチ
ュード感材である。また、特開昭59−214027、
同60−41035、同60−159741、同61−
116346、同62−42146、同62−4214
7に種々の特性曲線を持つ感光材料が開示されている。
【0007】一方、両側に写真乳剤層を備えたハロゲン
化銀写真感光材料と放射線増感スクリーンとの組合せを
特定の条件に設定して画質と感度とのバランスにおいて
優れたX線撮影系を見い出そうとの試みもなされてい
る。たとえば、特開平2−266344号公報、同2−
297544号公報、および米国特許4803150号
明細書には、X線照射側の増感スクリーン(前面増感ス
クリーン)と感光層(前面感光層)との組合せにより得
られる光特性(感度)を、反対側の増感スクリーン(後
面増感スクリーン)と感光層(後面感光層)との組合せ
により得られる光特性(感度)とを互いに相違するよう
に設定し、また前者の組合せと後者の組合せとが互いに
相違するコントラストを示すように設定したX線撮影系
が開示されている。一方、フォトグラフィック・サイエ
ンス・アンド・エンジニアリング、第26巻、第1号
(1982)の40頁には、スリーエム社製放射線増感
スクリーンとハロゲン化銀写真感光材料との組合せにお
いて、Trimax12(スリーエム社の市販増感スクリーン
の商品名)とXUD(スリーエム社の市販ハロゲン化銀
写真感光材料の商品名)との組合せが、Trimax4(スリ
ーエム社の市販増感スクリーンの商品名)とXD(スリ
ーエム社の市販ハロゲン化銀写真感光材料の商品名)と
の組合せに対して、ほぼ同等の感度、鮮鋭度(MTF)
を示すが、高いNEQ(アウトプットのシグナルノイズ
比)を与えるとの実験結果を示している。そして、この
結果は、XUDがXDに比べて高い鮮鋭度を示し、一方
ではTrimax12がTrimax4に比べて高いX線吸収量を示
すためと教示している。
【0008】勿論、X線画像の画質のみに注目すれば、
高い画質のX線画像を得ることは、感度の低いハロゲン
化銀写真感光材料に同じく感度の低い放射線増感スクリ
ーンを組合せて用いることにより可能であった。しか
し、このような低感度同士の組合せを利用する場合に
は、必然的に人体へのX線の露光量(被爆量)が増加す
るため、そのような組合せは実用上好ましくなく、特に
診断検診のように、被検者の大部分が健康な人である場
合には、被爆量の増加は極力回避する必要があるため、
実際に利用することができない。
【0009】一方近年は迅速処理化の動きが急になり D
ry to Dry 45秒が普及してきた。また環境問題への関
心が高まり処理廃液量減少の要望が強くなってきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は経時での写真
性の変化が小さく、迅速処理が可能で診断能の高いX線
用ハロゲン化銀写真感光材料に関する。また本発明は特
性曲線の階調を一般用標準調子(例えば富士写真フイル
ム製スーパーHR−Sの階調)から血管造影撮影用に適
した硬調(例えば富士写真フイルム製スーパーHR−A
の階調)に設計しても粒状性の悪化が少ないハロゲン化
銀写真感光材料、およびX線吸収率の高い放射線増感ス
クリーンと組み合わせた撮影システムを提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討した
結果、透明な支持体の両側にハロゲン化銀感光性乳剤層
を少なくとも一層有し、放射線増感スクリーンより発光
する光に対してクロスオーバー値が15%以下となるの
に十分な量の、処理で脱色可能な染料を含有し、膜面p
Hが7.0〜5.4の範囲にあり、塗布銀量が片面あた
り1.9g/m2以下、膨潤率が260%以下150%以
上であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料に
よって達成されることを見いだした。
【0012】さらに上記のハロゲン化銀感光材料を用い
ることにより一般撮影および血管造影撮影において粒状
性と鮮鋭度に優れたX線画像を得ることができること、
および上記感光材料をX線吸収率が高くて高鮮鋭度の蛍
光増感スクリーンと組み合わせることにより、被爆量の
増加なしに粒状性と鮮鋭度の優れたX線画像を得ること
ができることを見いだした。
【0013】本発明でいうクロスオーバーとは、透明な
支持体の両側に感光性乳剤が塗布された材料において、
一方の方向からの光が最初の乳剤層及び支持体をすり抜
けて、逆側の感光層を感光させる光のことをいう。クロ
スオーバー(%)はAbbottet alの米国特許第4425
425号に記載された方法によって測定される。即ち、
実質的に等しい感光層を両側にもつ感光材料において
は、X線源に対して、黒紙、感光材料、次に増感スクリ
ーン、の順に配置し、X線撮影用カセットに詰めて、段
階的にX線露光する。現像後、2分割して増感スクリー
ンと接していた感光層のみの像と、逆側の感光層のみの
像に分離して、それぞれの特性曲線を得る。特性曲線の
ほぼ直線部分の濃度域での2つの曲線の感度差を△logE
としたとき、 クロスオーバー(%)=100/(anti log(△logE)+
1 と定義される。
【0014】クロスオーバーは少い程、よりシャープな
画像が得られる。クロスオーバーを減少させる方法は種
々あるが、最も好ましい方法は、支持体と感光層の間
に、現像処理により、脱色可能な染料を固定化すること
である。EP特許公報第211273B1号および特開
平2−207242号に記載されている媒染方式および
米国特許第4,803,150号で教示している、微結
晶状の染料を用いると、固定化が良いことと、脱色性も
良く、多量の染料を含ませることができ、クロスオーバ
ーを減少させるのに非常に好ましい。本発明に好ましく
用いられる微結晶状の染料としては、特に制限はない
が、特開平2−264936号公報に記載の一般式
(I)〜(V)で表わされる化合物、特に同公報記載の
化合物例I−1〜I−16、II−1〜II−3、 III−1
〜 III−21、IV−1〜IV−11、特開平3−2384
47号公報に記載の一般式(I)〜(VI)で表わされる化
合物、特に化合物例I−1〜I−29、II−1〜II−
6、 III−1〜 III−36、IV−1〜IV−16、V−1
〜V−7、VI−1〜VI−13、 VII−1〜 VII−4、VI
II−1〜VIII−3、IX−1〜IX−2が好ましく用いられ
る。中でも特開平4−125635号公報に記載の一般
式(II)で表わされる化合物、化合物例II−1〜II−2
2(特にII−1、II−2、II−7、II−10、II−1
1、II−19)を好ましく用いる事ができる。これらの
染料の塗布量に特に制限はないが、5mg/m2以上、特に
8〜80mg/m2である事が好ましい。更に好ましい、ク
ロスオーバー減少のための染料層は、可能な限り高密度
に染料を配置したものが良い。バインダーとして用いる
ゼラチン塗布量を減らし、0.6g以下にすることが好
ましい。
【0015】本発明の感光材料の膜面pHは7.0〜
5.4であることが望ましい。膜面pHが7.0を越え
ると感材の保存中にクロスオーバー光カットの目的で塗
設された染料が予め固定された場所から移動して写真性
が変化(減感)するからである。またpHが5.4以下
であるとハロゲン化銀感光中心が酸化されて減感する。
膜面pHの測定法は、2cm2 の試料に3ccの蒸留水を滴
下し、暗室で25℃、90%RHの雰囲気中に30分放
置したあとpH計を膜の表面にあて、2分後に示すpH
値を測定した。東亜電波工業株式会社製のガラス電極式
水素イオン濃度計を用いガラス電極はGST−5213
Fを使用した。膜面pHを調整する為には酸(例えばク
エン酸)又はアルカリ(例えばNaOH)を適当量、塗
布液中に添加すればよい。
【0016】迅速処理を可能にして処理液の補充量を減
らすためには塗布銀量が片面あたり1.9g/m2以下
(好ましくは0.5〜1.8g/m2)、膨潤率が26
0%以下150%以上であることが必要である。膨潤率
が150%未満になると処理液の浸透が遅くなって定着
工程で脱銀不良が発生する。膨潤率はゼラチン硬化剤の
使用量を調整することによりコントロールすることがで
きる。ここで膨潤率の測定は特開昭58−111933
号公報に記載の下記の方法による。(a)写真感光材料
を38℃、50%RHに3日間保持し(インキュベーシ
ョン処理)、(b)層の厚みを測定し、(c)写真感光
材料を21℃の蒸留水に3分間浸漬し、そして(d)工
程(b)で測定した層と比較した層の厚み変化を測定す
る。膨潤率(%)は、最終の厚みと当初(インキュベー
ション後)の層との厚みとの差を当初の層の厚みで割っ
て100倍した値である。
【0017】本発明の感光材料はメルティングタイムが
15分〜80分の範囲にあることが好ましい。15分以
下であると現像プロセスで黒斑点が発生しやすくなり8
0分以上だと残色が多くなる。ここでメルティングタイ
ムの測定法は1cm×2cmに切断したハロゲン化銀写真感
光材料を50℃での水酸化ナトリウム1.5重量%水溶
液中に浸漬したとき、該ハロゲン化銀感光材料を構成す
る少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層が融解しはじめ
るまでの時間を言う。
【0018】本発明においては、自動現像機処理におけ
る現像処理後乾燥前の含水量は7g〜16g/m2の範囲
にあることが好ましい。含水量の測定法法を以下に記
す。25℃、相対湿度70%の条件下で20cm×20cm
の、最大濃度を得るのに必要なだけの露光を与えた試料
を、富士写真フイルム(株)製自動現像機CEPROS
−M(処理速度45秒)を用い、現像液、定着液はCE
−D−F1(同社製)を所定量使用し、現像は35℃、
定着は32℃とし、水洗水は18℃の水道水を毎分3リ
ットルで供給するようにして自動現像を行なう。自動現
像機の乾燥ラックを取り外し、含水量測定試験と同じ試
料を1枚/12秒の間隔で101枚連続処理し101枚
目の試料を含水量測定試料とし、スクイズラックをでた
ところで抜き取り、15秒後に重量を測定する。(この
時、乾燥系統の電源は入らないように事前に手を加え
る。) この時の重量をWw(g)とする。次に該試料を十分に
乾燥させた後、1時間以上温度25℃、相対湿度55%
の条件下で放置し、その重量を測定する。これをWd
(g)とする。含水量は 含水量(g/m2)=(Ww−Wd)×(1000Ocm2/20cm
×20cm) で求められる。なお、重量測定場所は風速0.5m/秒
以下の場所でなければならない。
【0019】本発明のハロゲン化銀感光材料は、好まし
くは以下の如き感度及び階調(ガンマ)を有するもので
ある。即ち、本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、支
持体の前側および後側にそれぞれハロゲン化銀感光層が
備えられた構成を有し、少なくともそのうちの一方の感
光層は、放射線増感スクリーンの主発光ピーク波長と同
一の波長を有し、かつ半値幅が20±5nmの単色光で
露光し、現像液〔I〕を用い、現像液温度35℃、現像
時間25秒で現像処理し、露光面と逆側の感光層を剥離
したのち測定して、該感光層にて得られる濃度が、最低
濃度に0.5を加えた値になるのに必要な露光量が0.
010ルクス秒から0.035ルクス秒となる感度を有
し、実質的に同じ感度である2枚の増感スクリーンでサ
ンドウィッチして階段露光して得られる画像が、光学濃
度(拡散濃度)と常用対数露光量の単位長の等しい直交
座標上に示される特性曲線において、光学濃度(拡散濃
度)0.5の点におけるポイントガンマが1〜2、1.
0の点におけるポイントガンマが2〜3.3、1.5の
点におけるポイントガンマが2.5〜3.5、2.0の
点におけるポイントガンマが2.4〜3.9、2.5の
点におけるポイントガンマが1.7〜3.5である特性
曲線を有することを特徴とする感材であることが好まし
い。上記において、感度の測定は支持体の一方の側のハ
ロゲン化銀乳剤層について測定されるが、階調(ポイン
トガンマ)は両側の全ハロゲン化銀乳剤層トータルとし
て測定される。ポイントガンマを測定する為の現像条件
も、現像液〔I〕を用い、現像温度35℃、現像時間2
5秒である。 現像液〔I〕 水酸化カリウム 21g 亜硫酸カリウム 63g ホウ酸 10g ハイドロキノン 25g トリエチレングリコール 20g 5−ニトロインダゾール 0.2g 氷酢酸 10g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1.2g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.05g グルタルアルデヒド 5g 臭化カリウム 4g 水を加えて1リットルにしたのち、pH10.02に調
節する。
【0020】本発明でいうポイントガンマは次のように
定義される。光学濃度(y軸)と常用対数露光量(x
軸)で表わされる単位長が等しい直交座標上に示される
特性曲線において、該特性曲線の接線を引いたとき、そ
の勾配である。即ち、接線とx軸のなす角度をθとする
と tanθで示される。
【0021】現像液〔I〕を用いた現像処理の標準的な
条件を更に詳しく説明すると、下記のようになる。 現像時間:25秒(液中21秒+液外4秒) 定着時間:20秒(液中16秒+液外4秒、定着液は下
記組成のもの) 水 洗:12秒 スクイズ及び乾燥:26秒 使用する現像装置:市販のローラ搬送自動現像機(例、
富士写真フイルム株式会社製FPM−5000自動現像
機) (現像タンク:容量22リットル、液温35℃) (定着タンク:容量15.5リットル、液温25℃) 同種の市販ローラ搬送自動現像機としては、イーストマ
ンコダック社製M−6AWがある。 定着液(定着液F)組成 チオ硫酸アンモニウム(70%重量/容量) 200ml 亜硫酸ナトリウム 20g ホウ酸 8g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(2水塩) 0.1g 硫酸アルミニウム 15g 硫酸 2g 氷酢酸 22g 水を加えて1リットルにした後、必要により水酸化ナト
リウムもしくは氷酢酸を用いて、pH4.5に調節す
る。
【0022】本発明におけるポイントガンマ測定の為の
露光方法としては、市場におけるX−レイ感材の露光方
法又はそれに準じた方法で行えばよい。例えば、評価対
象の感光材料を、富士写真フイルム(KK)製市販のH
R−4スクリーンでサンドウィチして、距離法にてX線
露光量を変化させ、logE=0.15の幅でステップ露光
した。使用するX線管球は(株)東芝製DRX−372
4HDであり、タングステンターゲットを用い、フォー
カルスポットサイズ0.6mm×0.6mmとし、絞りを含
め、3mmのアルミニウム等価材料を通り、X線を発生す
るものである。三相にパルス発生器で80KVpの電圧
をかけ、人体とほぼ等価な吸収を持つ水7cmのフィルタ
ーを通したX線を光源とする。
【0023】本発明の感光材料の好ましい感度範囲は前
記の如くであるが、この感度は、市販されている通常の
X−レイフィルム、例えば富士写真フイルム(株)製レ
ントゲンフィルム・スーパーHR−Sより低感度に設定
されている。本発明においては、感度及び階調をこのよ
うに組合せることにより、血管造影、消化管造影、骨撮
影に適した比較的高コントラストでしかも粒状が優れて
いて細部の描出性の向上した画像が得られる。
【0024】ハロゲン化銀写真感光材料の感度を測定す
る方法において、用いる露光光源は組合せて使用する放
射線増感スクリーンの発光主ピークの波長に一致もしく
はほぼ一致していなくてはならない。例えば、放射線増
感スクリーンの蛍光体がテルビウム賦活ガドリニウムオ
キシスルフィドである場合には、主発光のピーク波長が
545nmであるところから、ハロゲン化銀写真感光材
料の感度を測定するときの光源は波長545nmを中心
とする光とする。単色光を得る方法としては干渉フィル
ターを組合せたフィルター系を用いる方法が利用でき
る。この方法によれば、干渉フィルターの組合せにも依
存するが、通常、必要な露光量を持ち、かつ半値幅が2
0±5nmの単色光を容易に得ることができる。なお、
ハロゲン化銀写真感光材料は、分光増感処理がなされて
いるかどうかにかかわらず、その分光感度スペクトルは
連続であって、波長20±5nmの範囲では、その感度
は実質的に変わらないということができる。露光光源の
例としては、組合せて使用する放射線増感スクリーンの
蛍光体がテルビウム賦活ガドリニウムオキシスルフィド
である場合には、タングステン光源(色温度:2854
°K)と、透過ピーク波長が545nmで半値幅20n
mの透過性であるフィルターとを組合せた系を挙げるこ
とができる。
【0025】更に本発明における好ましい態様について
説明する。本発明の新規な特性曲線を有し、かつクロス
オーバーが低減されたハロゲン化銀写真材料において、
特定の範囲の感度を有するハロゲン化銀写真材料を高感
度でかつCTF(コントラスト伝達関数)が、空間周波
数1本/mmで0.79以上、及び空間周波数3本/mmで
0.36以上と、比較的良好な増感スクリーンと組合せ
て、画像形成すると、良好な画質と感度が得られること
がわかった。写真材料と、増感スクリーンの組合せは任
意にとれるが、この特性の組合せをとることにより、よ
り向上した画質と感度のバランスが得られることを意味
する。仮に、組体の感度を一定として、X線吸収量が非
常に多く、高感度の増感スクリーンと、低感度の感光材
料とを組合せて用いた場合、得られる画像の粒状度は極
めて良好になるが、鮮鋭度が顕著に低下する。この場合
において、感光材料として低感度で鮮鋭度の高い感光材
料を用いたとしても、得られる画像の鮮鋭度は充分とな
らず、診断上好ましいX線画像とならない。逆に、X線
吸収量の少ない低感度の増感スクリーンと、標準感度も
しくは高感度の感光材料を組合せて用いた場合には、高
い鮮鋭度のX線画像が得られるが、粒状度が悪くなり、
同じく診断上好ましいX線画像とならない。最もよい組
合せは、X線吸収量が80KVpのX線に対して25%
以上あり、かつ、CTFが0.79(1本/mm)以上及
び0.36(3本/mm)以上である比較的高感度な増感
スクリーンと、その増感スクリーンの高感度の特性をキ
ャンセルする分だけ感光材料の感度が下がった感光材料
とを組合せることである。
【0026】本発明で好ましく用いられる放射線増感ス
クリーンについては特願平5−121675に詳細に記
載されている。具体的な態様は特願平5−121675
の実施例3の増感スクリーンAとして記載されておりX
線吸収量の測定法も記載されている。
【0027】本発明において使用するハロゲン化銀写真
感光材料の代表的な構成としては、青色に着色した透明
支持体の両側(前側および後側)にそれぞれ、下塗り
層、クロスオーバー低減のための染料層、少なくとも一
層の感光性ハロゲン化銀乳剤層そして保護層が順次形成
されてなる構成を挙げることができる。前側および後側
の各々の層は、実質的に互いの同一の層であることが望
ましい。
【0028】支持体は、ポリエチレンテレフタレートな
どの透明な材料から形成されたものであって、青色染料
により着色されている。青色染料としては、X線写真用
フィルムの着色用として知られているアントラキノン系
染料など各種のものが使用できる。支持体の厚さは16
0〜200μmの範囲から適宜選ぶことができる。支持
体の上には、通常のX線写真用フィルムと同様に、ゼラ
チンなどの水溶性高分子物質からなる下塗り層が設けら
れる。
【0029】下塗り層の上には、通常クロスオーバー低
減のための染料層が設けられる。この染料層は通常、染
料を含むコロイド層として形成され、先に規定した現像
処理にて脱色される染料層であることが望ましい。染料
層の上には、感光性ハロゲン化銀乳剤層が形成される。
本発明の感光材料において使用する感光性ハロゲン化銀
乳剤は、周知の方法で調製することができる。なお、ハ
ロゲン化銀写真感光材料は、一緒に用いる増感スクリー
ンに対して感光性を持たなくてはならない。通常のハロ
ゲン化銀乳剤は、青色光〜紫外光の範囲の光に対して感
光性を持っているので、増感スクリーンから発光する光
が青色光〜紫外光の範囲のもの(例えば、増感スクリー
ンの蛍光体としてタングステン酸カルシウム蛍光体を用
いた場合がこれに該当する。)であればよいが、たとえ
ば主波長545nmの光を発光するテルビウム賦活カド
リニウムオキシスルフィド蛍光体を用いた増感スクリー
ンを用いる場合には、感光材料のハロゲン化銀は緑色に
分光増感されている必要がある。
【0030】本発明のハロゲン化銀写真感光材料におい
て用いるのに好ましいハロゲン化銀乳剤は、平板状ハロ
ゲン化銀粒子からなるものである。すなわち、平板状ハ
ロゲン化銀粒子乳剤は、感度と粒状性のバランスが良
く、分光増感特性が良い点、そしてクロスオーバーを減
じる能力が高い点などにおいて有利である。
【0031】平板状ハロゲン化銀粒子乳剤の製法につい
ては、近年各種の改良がなされており、本発明のハロゲ
ン化銀写真感光材料の製造に用いる平板状ハロゲン化銀
粒子乳剤の調製に際しても、それらの改良技術を利用す
ることができる。そのような改良技術の例としては、還
元増感とメルカプト化合物、あるいは或る種の色素との
組合せによる圧力特性を良好にする技術、セレン化合物
による増感技術、粒子表面のヨード含量を減少させるこ
とによるローラ搬送時の圧力マーク減少技術、乳剤二層
構成の場合に、それぞれの層の銀/ゼラチン比率を最適
化することで、ローラ搬送時の圧力マークの減少と乾燥
性とのバランスを向上させる技術等である。これ等の技
術については、特開平4−344635号、同5−45
754号、同3−288145号、同4−163447
号、同4−107442号、同4−311949号の各
明細書に述べられている。
【0032】なお、前述のように、本発明のハロゲン化
銀写真感光材料には、前記の現像処理条件にて脱色され
る染料層であることが好ましいが、そのためには、染料
層の上層の感光層のバインダーの使用量を低く抑えるこ
とが好ましい。即ち、感光層のバインダー使用量は5g
/m2以下とするのが好ましく、特に3g/m2以下とする
のが好ましい。
【0033】上記のようにして製造した、支持体の両側
に設けられた下塗り層と感光層との積層体の上に、常法
に従って、ゼラチンなどの水溶性高分子材料からなる保
護層が設けられ、本発明のハロゲン化銀写真感光材料を
得ることができる。
【0034】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の製造
に利用される乳剤増感法や各種添加剤、構成材料、現像
処理方法等に関しては特に制限はなく、たとえば、特開
平2−68539号公報、特開平2−103037号公
報、および特開平2−115837号公報の下記の該当
箇所に記載の各種の技術を利用することができる。
【0035】 項 目 該 当 箇 所 1 化学増感方法 特開平2−68539号公報題10頁右上欄13行から 同左下欄16行目 2 カブリ防止剤、 同第10頁左下欄17行目から同第11頁左上欄7行目 安定剤 及び同第3頁左下欄2行目から同第4頁左下欄 3 分光増感色素 同第4頁右下欄4行目から同第8頁右下欄 4 界面活性剤、 同第11頁左上欄14行目から同第12頁左上欄9行目 帯電防止剤 5 マット剤、 同第12頁左上欄10行目から同右上欄10行目、同第 滑り剤、可塑剤 14頁左下欄10行目から同右下欄1行目 6 親水性コロイド 同第12頁右上欄11行目から同左下欄16行目 7 硬膜剤 同第12頁左下欄17行目から同第13頁右上欄6行目 8 支持体 同第13頁右上欄7行目から20行目 9 染料、媒染剤 同第13頁左下欄1行目から同第14頁左下欄9行目 10 現像処理方法 特開平2−103037号公報第16頁右上欄7行目か ら同第19頁左下欄15行目、及び特開平2−1158 37号公報第3頁右下欄5行目から同第6頁右上欄10 行目
【0036】
【実施例】
実施例1 平板状乳剤Aの調製 水1リットル中に臭化カリウム6.9g、平均分子量1
万5千の低分子量ゼラチン9.5gを添加し、55℃に
保った容器中へ攪拌しながら硝酸銀水溶液37cc(硝酸
銀2.4g)と臭化カリウム5.9gを含む水溶液38
ccをダブルジェット法により37秒間で添加した。つぎ
に、ゼラチン18.6gを添加した後、70℃に昇温し
て硝酸銀水溶液100cc(硝酸銀11.2g)を22分
間かけて添加した。ここで25%のアンモニア水溶液
8.5ccを添加、そのままの温度で10分間物理熟成し
た後、100%酢酸溶液を8cc添加した。引き続いて硝
酸銀145gの水溶液と臭化カリウムの水溶液をpAg
8.5に保ちながらコントロールダブルジェット法で加
速した流量で(初期流量/最終流量=1/5.4)35
分かけて添加した。次に2Nのチオシアン酸カリウム溶
液35ccを添加した。5分間そのままの温度で物理熟成
した後、35℃に温度を下げた。平均投影面積直径1.
25μm、厚み0.18μm、直径の変動係数20%の
純臭化銀平板状粒子を得た。この後、凝集沈降法により
可溶性塩類を除去した。再び40℃に昇温してゼラチン
35gとフェノキシエタノール2.35gおよび増粘剤
としてポリスチレンスルホン酸ナトリウム0.8gを添
加し、苛性ソーダと硝酸銀溶液でpH5.90、pAg
8.00に調整した。この乳剤を攪拌しながら56℃に
保った状態で化学増感を施した。まず、C2H5SO2SNa を
1×10-5モル/モルAg添加し、つぎにAgI微粒子
を0.1モル%添加し、つぎに、増感色素−Iを480
mgを添加した。さらに塩化カルシウム0.83gを添加
した。引き続きチオ硫酸ナトリウム0.9mgとセレン化
合物−I 1.9mgと塩化金酸1.9mgおよびチオシア
ン酸カリウム90mgを添加し、40分後に35℃に冷却
した。このようにして平板状粒子乳剤Aを調整した。こ
こでアスペクト比の測定法は米国特許4414304号
に従った。
【0037】
【化1】
【0038】支持体Y、Zの調製 (1) 下塗層用染料分散物Aの調製 下記の染料−Iを特開昭63−197943号に記載の
方法でボールミル処理した。
【0039】
【化2】
【0040】水434mlおよび Triton X−200界面
活性剤(TX−200)の6.7%水溶液791mlとを
2リットルのボールミルに入れた。染料20gをこの溶
液に添加した。酸化ジルコニウム(ZrO2 )のビーズ
400ml(2mm径)を添加し、内容物を4日間粉砕し
た。この後、12.5%ゼラチン160gを添加した。
脱泡したのち、濾過によりZrO2 ビーズを除去した。
得られた染料分散物を観察したところ、粉砕された染料
の粒径は直径0.05〜1.15μmにかけての広い分
野を有していて、平均粒径は0.37μmであった。さ
らに、遠心分離操作をおこなうことで0.9μm以上の
大きさの染料粒子を除去した。こうして染料分散物Aを
得た。
【0041】(2) 支持体の調製 二軸延伸された厚さ175μmの青色に着色したポリエ
チレンテレフタレートフィルム上にコロナ放電処理をお
こない、下記の組成より成る第1下塗液を塗布量が4.
9cc/m2となるようにワイヤーバーコーターにより塗布
し、185℃にて1分間乾燥した。次に反対面にも同様
にして第1下塗層を設けた。 ・ブタジエン−スチレン共重合体ラテックス溶液 (固形分40%ブタジエン/スチレン重量比=31/69) 158cc ・2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナト リウム塩4%溶液 41cc ・蒸留水 300cc 上記の両面の第1下塗層上に下記の組成からなる第2の
下塗層を塗布量が下記に記載の量となるように片側ず
つ、両面にワイヤー・バーコーター方式により155℃
で塗布、乾燥した。 ・ゼラチン 160mg/m2 ・染料分散物A(染料固形分として) 25mg/m2 ・C12H25O(CH2CH2O)10H 1.8mg/m2 ・プロキセル 0.27mg/m2 ・マット剤 平均粒径2.5μmのポリメチルメタクリレート 2.5mg/m2 このようにして、クロスオーバーカット層を含む支持体
Yを調製した。また、染料分散物Aを第2下塗層から除
去して支持体Zを調製した。
【0042】塗布液の調製 平板状粒子乳剤Aに下記薬品を添加して乳剤層塗布液を
調製した。また保護層塗布液を調製した。 乳剤層塗布液 ・乳剤A 1kg(ゼラチン83g、Ag:94g) ・ポリマーラテックス(ポリ(アクリル酸エチル/ メタクリル酸)=97/3、重量比)) 24.4g ・硬膜剤(1,2−ビス(ビニルスルホニルアセト 膨潤率が190% アミド)エタン) となるよう調節 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチル アミノ−1,3,5−トリアジン 0.13g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 3g ・デキストラン(平均分子量3.9万) 28g ・ゼラチンゲル(固形分として) 61g
【0043】
【化3】
【0044】 (保護層塗布液) ・ゼラチン 1kg ・デキストラン(平均分子量3.9万) 200g ・C16H33O(CH2CH2O)10H 39g ・C8F17SO2N(C3H7)(CH2CH2O)4(CH2)SO3Na 1.6g ・C8 17SO3 K 7g ・ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒径3.7μm) 91g ・プロキセル 0.7g ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量4.1万) 45g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 3g ・NaOH ( ) ・C8H17 C6H4(OCH2CH2)3SO3Na 24g ・蒸留水 upto 14.4リットル NaOHは膜面pHが表−Iのようになるように調節し
た。
【0045】
【表1】 表I ──────────────────────────────────── 試料番号 支持体 膜面pH クロスオーバー (%) ──────────────────────────────────── 1(比較) Z 7.4 23 2(比較) Z 6.4 23 3(比較) Y 7.4 13 4(参考) Y 6.4 13 ────────────────────────────────────
【0046】感光材料No. 1〜No. 4の調製 で調製した塗布液を同時押し出し法によりで調製し
た支持体の両側に同一条件で遂時塗布した。片面あたり
の塗布銀量は1.7g/m2、保護層のゼラチン量は1g
/m2とした。乾燥して感光材料を調製した。使用した支
持体は表−Iに示した。
【0047】クロスオーバーの測定 ハロゲン化銀写真感光材料を、放射線増感スクリーン
(HR−4)(テルビウム賦活ガドリニウムオキシスル
フィド蛍光体(主発光波長:545nm、緑色光)を用
いたもの)と黒紙とではさみ、黒紙側からX線を照射し
た。X線源としては、センシトメトリーにおいて用いた
ものと同一のものを用いた。X線照射量を距離法により
変えて、X線を照射した。照射の後、感光材料を後述の
実施例IIの階調、感度の測定において行った処理と同じ
方法で、現像処理した。現像処理した感光材料を、二分
割し、それぞれの感光層を剥離した。増感スクリーンと
接触していた側の感光層の濃度は、逆側の感光層の濃度
と比べると高くなっていた。それぞれの感光層について
特性曲線を得て、その特性曲線の直線部分(濃度0.5
から1.0まで)における感度差(△log E)の平均値
を求め、この平均値から以下の式によりクロスオーバー
を算出した。 クロスオーバー(%)=100/(antilog(△log E)
+1)
【0048】センシトメトリー 露光 2854°Kのタングステン電球を用いて両面感光計で
連続ウェッヂを通して1/10秒の露光を行った。試料
No. 1〜No. 4は各々塗布後室温で10日間経時したも
のおよび40℃80%3日の強制経時をさせたものにつ
いて露光した。 処理 現像液および定着液 CE−D−F1(富士写真フイル
ム(株)製) 現像温度35℃、定着温度32℃ 現像機 CEPROS M(富士写真フイルム
(株)製) 処理時間 Dry to Dry 45秒
【0049】結果 40℃80%3日の強制経時を経験することによりいず
れの試料も減感するがクロスオーバー減少のための染料
を含有し、膜面pHが7.4の試料No. 3は特に大きく
減感する。本発明の試料No. 4はクロスオーバー光を減
少できて、ウェット経時での写真性も安定であることが
わかる。結果は表−IIに示されている。
【0050】
【表2】 表II ──────────────────────────────────── 試料番号 *感度差(室温経時 − 40℃、80%RH3日経時) ──────────────────────────────────── 1(比較) 0.12 2(比較) 0.12 3(比較) 0.35 4(参考) 0.13 ────────────────────────────────────
【0051】実施例2 平板状乳剤Bの調製 水1リットル中にゼラチン(平均分子量15,000)
6.2g、臭化カリウム6.9gの51℃に保った水溶
液中へ、攪拌しながら硝酸銀4.0gの水溶液と臭化カ
リウム5.9gを含む水溶液をダブルジェット法により
37秒で添加した。続いてゼラチン18.6gを含む水
溶液を添加したあと硝酸銀9.8gを含む水溶液を22
分かけて添加しながら67℃に昇温した。さらに25%
アンモニア水溶液4.2ccを添加し、その10分後に
3.9gの酢酸を含む水溶液を添加した。引きつづき硝
酸銀144.8gの水溶液と臭化カリウムの水溶液を、
pAg8.8に保ちながらコントロール・ダブルジェッ
ト法で35分間で添加した。このときの流量は添加終了
後の流量が添加開始後の流量の14倍となるよう加速し
た。添加終了後2Nチオシアン酸カリウム溶液を45cc
添加した。このあと温度を35℃に下げ沈降法により可
溶性塩類を除去したあと、40℃に温度を上げてゼラチ
ン35gとプロキセル85mg、ならびに増粘剤を添加し
て、苛性ソーダと臭化カリウム、硝酸銀水溶液にてpH
6.0、pAg7.8に調整した。温度を56℃に昇温
し、エチルチオスルホン酸ナトリウム3mgを添加したあ
と直径0.07μmのAgI微粒子を全銀量に対して
0.1モル%添加した。その後、二酸化チオ尿素0.0
4mgを添加し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,
3a,7−テトラザインデンを198mgと実施例1の増
感色素−Iを600mg添加した。10分後にセレン化合
物−Iを0.52×10-5モル/モルAg、チオ硫酸ナ
トリウム1.03×10-5モル/モルAg、チオシアン
酸カリウム30mg、塩化金酸6mgを添加し、50分間熟
成した。
【0052】この後急冷し、固化させたものを乳剤Bと
した。得られた乳剤は、全粒子の投影面積の総和の93
%がアスペクト比4以上の粒子からなり、アスペクト比
4以上のすべての粒子についての平均投影面積直径は
0.97μm標準偏差18%、アスペクト比4以上の個
々の粒子のアスペクト比から求めた平均アスペクト比は
6.7であった。
【0053】感光材料No. 5の作成 実施例1に記載されている支持体Yを用い、実施例1の
乳剤層塗布液の乳剤Aを乳剤Bに変更した他は全く同じ
乳剤層塗布液、保護層塗布液を用いて同時押し出し法に
より支持体Yの両側に同一条件で遂時塗布した。片面あ
たりの塗布銀量は1.6g/m2、保護層のゼラチン量は
1g/m2とした。表面pHは6.4である。これを感光
材料No. 5とする。
【0054】センシトメトリー 評価対象の感光材料を、富士写真フイルム(KK)製市
販のHR−4スクリーンでサンドウィチして、距離法に
てX線露光量を変化させ、logE=0.15の幅でステッ
プ露光した。使用したX線管球は(株)東芝製DRX−
3724HDであり、タングステンターゲットを用い、
フォーカルスポットサイズ0.6mm×0.6mmとし、絞
りを含め、3mmのアルミニウム等価材料を通り、X線を
発生するものである。三相にパルス発生器で80KVp
の電圧をかけ、人体とほぼ等価な吸収を持つ水7cmのフ
ィルターを通したX線を光源とした。撮影後の感光材料
は、富士写真フイルム(株)製のローラー搬送型自動現
像機(FPM−5000)で、現像液Iを用い35℃、
そして定着液F(チオ硫酸アンモニウム(70%重量/
容量)200ml、亜硫酸ナトリウム20g、ホウ酸8
g、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(2水塩)
0.1g、硫酸アルミニウム15g、硫酸2g、および
氷酢酸22g、に水を加えて1リットルとしたのち、p
Hを4.5に調節したもの)を用い25℃の温度で先に
記載した現像処理を行ない、測定試料を作成した。測定
試料について可視光にて濃度測定を行ない、特性曲線を
得た。得られた特性曲線を微分して各点のポイントガン
マーを求めた。結果を表III に示す。
【0055】感光材料と絶対感度の測定 評価対象の感光材料と市販感光材料 Super HRS Super H
RC (富士写真フイルム製)の絶対感度を調べた。透過
ピーク波長545nm半値巾20nmの透過性を示すフ
ィルターを用い、色温度が2854°Kのタングステン
光源(フィルターにより545nmの光−一緒に用いる
放射線増感スクリーンの主発光波長に対応−−を中心と
する光を選んで用いた)を照射光として用いて写真感光
材料を露光し、その感度を測定した。即ち、上記の照射
光をニートラルなステップウェッジに通し1/20秒間
感光材料に照射して露光を行なった。露光後に感光材料
を、自動現像機(富士写真フイルム株式会社製、商品名
FPM−5000)にて、現像液(I)を用い、35℃
にて25秒(全処理時間90秒)現像した。露光面と逆
側の感光層を剥離したのち、濃度を測定し、特性曲線を
得て、その特性曲線から最低濃度(Dmin)に0.5加え
た濃度となるに必要な露光量を算出し、それを感度とし
て表III にルクス秒で示した。なお、露光量を算出する
に当り、タングステン光源より発光し、フィルターを透
過させた光の照度をPI−3F型照度計(更正済みのも
の)で測定した。
【0056】
【表3】 表III ──────────────────────────────────── 試料番号 クロスオー 感度 ポイントガンマ バー(%)(ルクス秒) 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 ──────────────────────────────────── 2(比較) 23 0.0058 1.3 2.5 3.3 2.9 2.3 4(参考) 13 0.0072 1.4 2.5 3.3 2.9 2.3 5(本発明) 13 0.013 1.8 2.8 3.4 3.3 3.0 ──────────────────────────────────── 参考値 Super HRS(富士写真フイルム(株)製市販品の感度: 0.0076ルクス秒 Super HRC(富士写真フイルム(株)製市販品の感度: 0.0063ルクス秒
【0057】頭部血管ファントムによる画像評価 試料No. 2、4、5について頭部血管ファントムを用い
た実技撮影を行なった。感光材料の処理は以下の条件で
行なった。 ・現像液および定着液 CE−D−F1(富士写真フイ
ルム(株)製) ・現像温度35℃、定着温度32℃ ・現像機 CEPROS M(富士写真フイルム
(株)製) ・処理時間 Dry to Dry 45秒 ・補充量 現像液、定着液とも20cc/4切1枚あ
たり 放射線増感スクリーンは試料No. 2、No. 4については
富士写真フイルム(株)製の増感スクリーンHR−4を
使用、低感度の試料No. 5については特願平5−121
675に記載されている高感度で鮮鋭度の優れた実施例
3の増感スクリーンAを使用した。
【0058】模擬血管(1m/m 以下)の描出性を調べる
と本発明の試料No. 4およびNo. 5は比較試料No. 2に
対して明らかに鮮明であった。特にNo. 5と上記増感ス
クリーンAの組み合わせで得られたファントム写真は粒
状、鮮鋭度の両面で優れていた。
【0059】実施例3 低感度乳剤Cの調製 5.3gの臭化カリウムおよび4gのパラトルエンスル
フィン酸ナトリウムを含有する2重量%のゼラチン溶液
1リットルに、チオ硫酸ナトリウム5水和物10mg、ロ
ダンカリ1.4g、氷酢酸10ccを加え、これを激しく
攪拌しながらダブルジェット法で、硝酸銀5.2gを含
有する水溶液14ccと、1.8gの臭化カリウムと0.
33gのヨウ化カリウムとを含む水溶液7ccとを30秒
間で添加した。そして、その後3gのヨウ化カリウムを
含む水溶液30ccを添加した。上記の液に、まず硝酸銀
78gを含有する水溶液200ccを、次いで1分後に5
0.6gの臭化カリウムと3.65gのヨウ化カリウム
とを含む水溶液200ccを、それぞれ15分間かけて添
加した。次に、25重量%のアンモニア水14ccを添加
し、10分間熟成させた後、硝酸銀117gを含む水溶
液と臭化カリウム82.3gを含む水溶液とを同時に1
4分間で添加した。なお、全ての工程における反応液の
温度は70℃に維持した。上記の反応液を、常法により
フロキュレーション法で洗浄し、40℃にてゼラチン、
増粘剤、防腐剤を添加し分散した後、pHを5.6そし
てpAgを8.9に調節した。次に、この反応液を55
℃に維持しながら、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデン21mgと増感色素I
460mgとを添加し、10分間熟成させた後、チオ硫酸
ナトリウム5水和物3.8mg、セレン化合物II 3.8
mg、ロダンカリ77mg、そして塩化金酸2.6mgを順次
添加し、50分間熟成させ、次いで4−ヒドロキシ−6
−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン70mg
を添加した後、冷却して、微粒子単分散非平板状粒子乳
剤Dを得た。
【0060】
【化4】
【0061】乳剤塗布液の調製 実施例1の平板状乳剤Aに下記薬品を添加して上層乳剤
層塗布液を調製した。 (乳剤上層塗布液) ・乳剤A 1kg(ゼラチン41g、Ag:94g) ・ポリマーラテックス(ポリ(アクリル酸エチル/ メタクリル酸)=97/3、重量比)) 24.4g ・硬膜剤(1,2−ビス(ビニルスルホニルアセト 膨潤率が190% アミド)エタン) となるよう調節 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチル アミノ−1,3,5−トリアジン 0.13g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 5.3g ・デキストラン(平均分子量3.9万) 28g ・ゼラチンゲル(固形分として) 61g
【0062】
【化5】
【0063】(乳剤下層塗布液)低感度乳剤Cに下記薬
品を添加して下層乳剤層塗布液を調製した。また保護層
塗布液を調製した。
【0064】 乳剤下層塗布液 ・乳剤C 1kg(ゼラチン83g、Ag:92g) ・デキストラン(平均分子量3.9万) 18g ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量4.1万) 3g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 1g ・ヨーカカリ 83mg ・トリメチロールプロパン 5g ・ポリマーラテックス(ポリ(アクリル酸エチル/ メタクリル酸)=97/3、重量比)) 5g ・硬膜剤(1,2−ビス(ビニルスルホニルアセト 膨潤率が190% アミド)エタン) となるよう調節 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチル アミノ−1,3,5−トリアジン 55mg
【0065】
【化6】
【0066】 (保護層塗布液) ・ゼラチン 1kg ・デキストラン(平均分子量3.9万) 200g ・C16H33O(CH2CH2O)10H 39g ・C8F17SO2N(C3H7)(CH2CH2O)4(CH2)SO3Na 1.6g ・C8 17SO3 K 7g ・ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒径3.7μm) 91g ・プロキセル 0.7g ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量4.1万) 45g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 3g ・NaOH 膜面pH6.4 となるよう調節 ・C8H17 C6H4(OCH2CH2)3SO3Na 24g ・蒸留水 upto 14.4リットル
【0067】感光材料No. 6の調製 実施例1に記載されている支持体Yを用い、保護層塗布
液、乳剤上層塗布液、乳剤下層塗布液を同時押し出し法
により支持体の両面に同一条件で遂時塗布をした。片面
あたりの保護層のゼラチン量は1g/m2、乳剤上層の塗
布銀量は0.22g/m2、乳剤下層の塗布銀量は1.5
g/m2である。
【0068】センシトメトリー 実施例1および2と同様な方法でクロスオーバー、ポイ
ントガンマおよび絶対感度を求めた。結果を表IVに記
す。
【0069】
【表4】 表IV ──────────────────────────────────── 試料番号 クロスオー 感度 ポイントガンマ バー(%)(ルクス秒) 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 ──────────────────────────────────── 6(参考) 12 0.016 0.9 2.2 3.3 3.4 2.6 ────────────────────────────────────
【0070】頭部血管ファントムによる画像評価 実施例2と同様にして増感スクリーンAと試料No. 6の
組み合わせで頭部ファントム実技を行なった。試料No.
6は十分鮮明な血管像を与えたが試料No. 5には及ばな
かった。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料と二枚の放射
    線増感スクリーンとからなる組体であって、該ハロゲン
    化銀写真感光材料は、透明な支持体の両側にハロゲン化
    銀感光性乳剤層を少なくとも一層有し、上記放射線増感
    スクリーンと黒紙とによりサンドウイッチ配置された状
    態でX線照射された際に、該放射線増感スクリーンより
    発光する光に対してクロスオーバー値が15%以下とな
    るのに十分な量の、処理で脱色可能な染料を含有し、該
    ハロゲン化銀感光性乳剤層の膜面pHが7.0〜5.4
    であり、塗布銀量が片面あたり1.9g/m2以下、膨
    潤率が260%以下、150%以上であり、支持体のす
    くなくとも一方の側のハロゲン化銀感光性乳剤層が、上
    記放射線増感スクリーンの主発光ピーク波長と同一の波
    長を有し、かつ半値幅が20±5nmの単色光で露光
    し、下記現像液[I]を用い、現像液温度35℃、現像
    時間25秒で現像処理し、露光面と逆側の感光性乳剤層
    を剥離したのち測定して、該感光性乳剤層にて得られる
    濃度が、最低濃度に0.5を加えた値になるのに必要な
    露光量が、0.010ルクス秒以上から0.035ルク
    ス秒となる感度を有し、さらに二枚の実質的に同じ感度
    である放射線増感スクリーンでサンドウイッチした状態
    で階段露光した後、現像液[I]を用い、上記と同一の
    現像処理条件にて現像処理を行なうことにより得られる
    画像が、光学濃度(拡散濃度)0.5の点におけるポイ
    ントガンマが1〜2、1.0の点におけるポイントガン
    マが2〜3、1.5の点におけるポイントガンマが2.
    5〜3.5、2.0の点におけるポイントガンマが2.
    4〜3.9、そして2.5の点におけるポイントガンマ
    が1.7〜3.5である特性曲線を示すものであること
    を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料と放射線増感ス
    クリーンとの組体: 現像液[I] 水酸化カリウム 21g 亜硫酸カリウム 63g ホウ酸 10g ハイドロキノン 25g トリエチレングリコール 20g 5−ニトロインダゾール 0.2g 氷酢酸 10g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1.2g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.05g グルタルアルデヒド 5g 臭化カリウム 4g 水を加えて1リットルにしたのち、pH10.02に調
    節する。
  2. 【請求項2】 放射線増感スクリーンが、X線エネルギ
    ーが80KVpのX線に対して25%以上の吸収量を示
    し、かつコントラスト伝達関数(CTF)が、空間周波
    数1本/mmで0.79以上、空間周波数3本/mmで
    0.36以上である請求項1に記載の組体。
  3. 【請求項3】 二枚の放射線増感スクリーンが互いに実
    質的に同一の感度を有するものであることを特徴とする
    請求項1もしくは2に記載の組体。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちのいずれかの項に
    記載の組体のハロゲン化銀写真感光材料と二枚の放射線
    増感スクリーンとを、前者を後者によりサンドウイッチ
    した配置にてX線照射処理を行なったのち、該写真感光
    材料を、ローラ搬送型の自動現像機を用い、現像液およ
    び定着液の補充量がそれぞれ80ml/m2以上、35
    0ml/m2以下の条件で現像処理する方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のうちのいずれかの項に
    記載の組体のハロゲン化銀写真感光材料と二枚の放射線
    増感スクリーンとを、前者を後者によりサンドウイッチ
    した配置にてX線照射処理を行なったのち、該写真感光
    材料を、Dry to Dry 25〜100秒で現像
    処理して画像を形成することを特徴とする放射線画像形
    成方法。
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