JP2001241023A - 魚礁兼用消波用ブロック - Google Patents

魚礁兼用消波用ブロック

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JP2001241023A JP2000055027A JP2000055027A JP2001241023A JP 2001241023 A JP2001241023 A JP 2001241023A JP 2000055027 A JP2000055027 A JP 2000055027A JP 2000055027 A JP2000055027 A JP 2000055027A JP 2001241023 A JP2001241023 A JP 2001241023A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 勝れた消波機能と迅速に集魚及び営巣をもた
らす魚礁機能とを同時に積極的に提供するブロックを開
示する。 【解決手段】 消波機能を有するブロックに魚が生息す
るための中空部26,44,57,67を設けかつ該ブ
ロックの上部に当該中空部を覆うように木材によって構
成した梁構造体22,47,52,68を固定すること
により藻類を発生させ、微生物並びに魚類を招集し、該
中空部に魚巣を形成することができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般には消波作用を
提供するブロックに関し、より詳細には海中や河川の中
に埋設し、消波機能と共に魚が集まる魚礁としての機能
をも同時に提供することが出来る中空のブロックに関す
る。
【0002】
【従来の技術】土木工事において、海岸の沖合いに人工
的に礁を形成し、波浪、高波、浸食などから海岸又は港
湾設備等を保護するために、人工礁即ち人工リーフを設
置することはよく知られている。この人工リーフは、通
常、海岸線から離れた沖合の適切な位置へ所定の長さ及
び幅にわたり石材(捨石)を投棄することにより、所定
の高さを有する台形状に隆起した基礎マウンドを形成
し、この基礎マウンドの上面に沿って被覆石又はコンク
リートブロック等の被覆材を敷設することで形成され
る。
【0003】このような人工リーフにおいては、主とし
て法面及び天端での砕波によって消波効果を生じるもの
である。そして、沖から打ち寄せる波が人工リーフを通
って海岸又は港湾へたどり着くときには、波のエネルギ
ーは大きく減少し、海岸線等を破壊する程の強さは無く
なっている。こうして人工リーフは、波浪等から海岸線
等を保護するものである。
【0004】このような人工リーフに使用するための消
波ブロックとして、例えば、特開平8−3965号に示
すブロックがある。このブロックは、図13に示すよう
に、4側面が全面的に開放されるような開口部2を有し
ており、上面には所定の開口率となるような複数の開口
3が設けられている中空ブロック1を開示している。
【0005】この中空ブロック1は、図14に示すよう
に、基礎マウンド4の上面において、水位が満潮時(H
WL)には勿論、干潮時(LWL)においても常時水没
する高さ位置に並置されている。こうして、波が沖合A
から、矢印5で示すように、海岸Bに向かって打ち寄せ
るときに、それらの波が常にこれらのブロック列の天端
面を通過するため、この通過の際に、波が中空ブロック
内の開口部2へ入り込みそのとき波浪エネルギーが消費
される。
【0006】また、特開平10−4819号は、図15
に示すような魚巣用護岸ブロック6,6aについて開示
している。この護岸ブロック6,6aは、中央部に上下
対称に同形状の上部魚巣用凹部7,7a及び下部魚巣用
凹部8,8aを形成したものである。かかる護岸ブロッ
ク6,6aを岸辺に付設する場合には、上方の護岸ブロ
ック6と下方の護岸ブロック6aとを半分だけ、ずらし
て積み重ねるのである。これにより下側の護岸ブロック
6aの上部魚巣用凹部7aと上側の護岸ブロック6の下
部魚巣用凹部8とで魚巣用空間を形成し、水及び魚の通
路となる隙間を形成するものである。
【0007】更に、特開平11−43918号は、図1
6に示すように、網状部材9へ複数のコンクリートブロ
ック10を固定し、該複数のコンクリートブロック10
上に丸太11を横たえて固定し、こうしてコンクリート
ブロック10を丸太11で覆うものである。使用時には
これらの丸太11で土砂の流出を防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】人工リーフの付近は、
言わば、人工的な浅瀬の状態になっているため、曝気作
用が活発であり、特に光合成作用が効率良く行われる場
所である。そのためプランクトンの発生が豊富であり、
これらのプランクトンを餌として多くの種類の魚類が集
まる地点ともなっており、漁業関係者の中には、この人
工リーフを飼育漁業の基点と考える人も多い。ところ
で、現在、所定の高さを有する台形状に隆起した基礎マ
ウンド上面に敷設するためのコンクリートブロックは、
その機能を大別すると、消波専用及び魚礁専用とに大別
される。
【0009】上記特開平8−3965号に開示の中空ブ
ロックは、消波専用である。勿論、その形態が中空形状
を有しているため、長年を経て、中空ブロックの中空部
分に藻や苔等が自生してきた段階では魚礁としての機能
も補足的に発生する可能性はあるが、魚礁としての機能
は結果的に発生するものであり、当初から積極的にその
機能を得るための手段は何も施されていない。一般に魚
礁としての機能を発揮するためには魚が集まるための餌
が必要であり、その餌となるものは水中のプランクトン
等の微生物や藻類である。ところがここでの消波ブロッ
クのようなコンクリート剥き出しのブロックでは微生物
の集合を促したり藻類の発生を期待することは困難であ
る。
【0010】特開平10−4819号に開示の護岸ブロ
ックは、反対に、魚巣専用のブロックであり、消波機能
にはほとんど考慮が払われていない。
【0011】更に特開平11−43918号は、土木構
築物用のコンクリートブロックであり、消波機能も魚礁
としての機能も全く欠いている。
【0012】このように、これまでは消波機能と魚礁機
能とを同時に積極的に提供しようとするブロックは存在
していない。以上のような技術的背景を基に、本件発明
は、一方では優れた消波機能を提供すると同時に、他方
では、魚礁としての機能を積極的に提供することができ
るブロックを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、先述したよう
な問題点を解決すべく鋭意検討した結果、消波機能を有
するブロックに中空部を設け且つ該中空部に木製の梁を
渡設することにより、藻類を発生させ、微生物並びに魚
類を招集することで、該中空部に魚の生息空間をも提供
することができることを見出し、この知見を基に本発明
を完成させたものである。
【0014】即ち、本発明は、(1)中空部を有してい
るコンクリート製のブロック本体と、前記中空部に渡設
された木製の梁構造体と、該ブロック本体へ梁構造体を
固定する固定手段と、より構成されている魚礁兼用消波
用ブロックに存する。
【0015】そして、(2)、木製の梁構造体が片テー
パーを形成するようにブロック本体へ取り付けてある上
記(1)の魚礁兼用消波用ブロックに存する。
【0016】そしてまた、(3)、木製の梁構造体が両
テーパーを形成するようにブロック本体へ取り付けてあ
る上記(1)の魚礁兼用消波用ブロックに存する。
【0017】そしてまた、(4)、梁構造体が、第1の
大きい直径を有する縦梁と、第2の小さい直径を有する
縦梁と、第1及び第2の縦梁の上側に掛け渡されている
複数の横梁と、より構成されている上記(1)の魚礁兼
用消波用ブロックに存する。
【0018】そしてまた、(5)、梁構造体が、何れも
間伐材により構成されている上記(1)〜(4)のいず
れか1つの魚礁兼用消波用ブロックに存する。
【0019】そしてまた、(6)、ブロック本体が、概
括的には矩形断面形状を有しており、かつ中央部と該中
央部の四隅の角部から斜め外方に向かって一体的に伸び
ている延長部とにより形成されている上記(1)〜
(5)のいずれか1つの魚礁兼用消波用ブロックに存す
る。
【0020】そしてまた、(7)、固定手段がブロック
本体へ埋め込んだアンカーボルトと、該アンカーボルト
へ螺合するナットと、より成る上記(1)〜(6)のい
ずれか1つの魚礁兼用消波用ブロックに存する。
【0021】そしてまた、(8)、固定手段が線材から
成る上記(1)〜(6)のいずれか1つの魚礁兼用消波
用ブロックに存する。本発明は、この目的に沿ったもの
であれば、上記1〜8の中から選ばれた2つ以上を組み
合わせた構成も採用可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本件発明の好ましい実施の
形態について図面を参照しながら述べる。以下において
は、人工リーフ用に使用するのに有利な具体例としての
ブロックについて述べるが、本件発明は、ここに記述す
る具体例に限定されるものではなく、請求項の記載によ
ってのみ限定されるものである。
【0023】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明の第
1の実施の形態における魚礁兼用消波用ブロックを示し
た図であり、(A)は平面図、(B)は側方断面図をそ
れぞれ示したものである。ここでのブロック20は、中
空部26を有しているコンクリート製のブロック本体2
1と、前記中空部26に渡設された木製の梁構造体22
と、該ブロック本体21へ梁構造体22を固定する固定
手段23と、により構成されている。
【0024】ブロック本体21は、概括的には矩形断面
形状を有するコンクリート材料によって形成されてい
る。より詳細には、矩形断面形状の中央部24と該中央
部24の四隅の角部から斜め外方に向かって一体的に伸
びている延長部25とにより形成されている。換言する
と、ブロック本体21は、上記矩形断面形状の中央部2
4よりも大きい寸法の、仮想のコンクリート製矩形形状
体(図では二点鎖線24aで示す)の各辺をそれぞれ台
形をなす打ち抜き部分25aに切り取り四隅の角部にそ
こから斜め外方に向かって伸びる延長部25を残した形
状となっている。
【0025】更に中央部24の中程には、ここでは六角
形状を有する中空部26がブロック本体21の上面から
下面に貫通するように設けられている。更にこの延長部
25の裏面即ち底面には、短い概ね矩形断面を有する接
地用脚部27が一体的に設けてある〔図1(B)参
照〕。これにより該ブロック20が基礎マウンド等の接
地面との間に所定の間隔をおいて敷設されるようになっ
ている。
【0026】中空部26は、ブロック本体21の浮力を
軽減してブロック20を接地面上に安定した状態で確実
に定着させその後の移動を防止する役割を果たす。更に
中空部26は、本件発明ブロック20が魚礁として作用
するとき、魚がその内部を回遊することができるような
生息空間を提供する機能を有している。そのため、該中
空部26は、この目的を達成することができるものであ
れば、六角形状に限定されるものではなく、円形、楕円
形、三角形又は矩形断面でも、その他の断面形状でもよ
い。また、同様に接地用脚部27も矩形断面に限定され
るものではなく、円形、楕円形、三角形又は多角形、そ
の他のいずれの形状でもよい。
【0027】ブロック本体21の中央部24には、中空
部26を挟んでそれぞれ一列(併せて2列)にわたり所
定間隔をおいてアンカーボルト28,29が埋設されて
いる。図1(B)に示すように、一方の列〔図1(A)
の例においては右列〕のアンカーボルト28の上端部
は、他方の列〔図1(A)の例においては左列〕のアン
カーボルト29の上端部よりも上方まで伸びている。
【0028】各アンカーボルト28,29の上端部には
それぞれねじ(図示なし)が切ってあり、これらのねじ
部分にはナット30が螺合可能となっている。これらの
アンカーボルト28,29及びナット30が固定手段2
3を構成し、梁構造体22をブロック本体21の上面へ
固着する機能を提供している。なお、ここで固定手段と
しては線材を使ってブロックと梁構造体とを連結固定す
る手法も採用されてよい。
【0029】梁構造体22は、好ましくは第1の大きい
直径を有する縦梁31と、好ましくは第2の小さい直径
を有する縦梁32と、第1及び第2の縦梁31,32の
上側に掛け渡されている複数の横梁33と、より構成さ
れている。これらの梁(第1の縦梁31,第2の縦梁3
2,横梁33)は何れもほぼ円形断面をした木材、好ま
しくは間伐材を所定の長さに切断して使用される。
【0030】第1の縦梁31にはアンカーボルト28の
埋め込み寸法に等しい間隔で配置された穴(通し穴)が
設けてある。同様に、第2の縦梁32にもアンカーボル
ト29の埋め込み寸法に等しい間隔で配置された穴が設
けてある。更に、横梁33の両端部付近にはそれぞれ縦
梁31,32を介してアンカーボルト28,29が貫通
するための穴が形成されている。
【0031】組付けるには、始めに第1及び第2の縦梁
31,32の穴をそれぞれアンカーボルト28,29へ
通す。次いで、横梁33をこららの縦梁31,32の上
面位置にてそれぞれアンカーボルト28,29へ通す。
ここで、第1の縦梁31の方が第2の縦梁32よりも大
きい直径を有しているため、それらの上面位置に配置さ
れた横梁33は、第1の縦梁31の側から第2の縦梁3
2の側へ向かって下向きに傾斜した形状(テーパ状)と
なる。最後に、アンカーボルト28,29へ嵌め込まれ
た第1及び第2の縦梁31,32及び横梁33を一緒に
ナット30にて締め付け固定する。
【0032】こうしてブロック20においては、ブロッ
ク本体21の中空部26に梁構造体22が固定手段23
を使って渡設され片テーパーを形成するように取り付け
られる。もっとも、縦梁31の大きさを変えることによ
り片テーパーの傾斜度合いを任意に選択でき、極端には
平坦にすることも可能である。そして、図5に示すよう
に、海岸線から離れた沖合の位置へ所定の長さ及び幅に
わたり石材(捨石)を投棄することにより、台形状に隆
起するように形成した基礎マウンド35の沖側法面及び
上面に沿って敷設される。こうして人工リーフ36が構
築されることになる。
【0033】ここで基礎マウンド35は、例えば、概ね
1トン以下の大きさの石材(捨石)を、施工深度、波の
速度等の現場状況を勘案し積層することにより構築され
る。図5の実施例においては、基礎マウンド35の海岸
側法面には本件発明のブロックを敷設せずに被覆石のみ
が配置されているが、これは当該法面は受ける波浪エネ
ルギーが少ないからである。しかし、必要ならこの部分
にも本件発明のブロック20を付設することは自由であ
る。なお、ここで被覆石は一般に捨石よりもやや大き
く、重い石材により構成されるものである。
【0034】さて、ブロック20を基礎マウンド35へ
敷設する際には、ブロック20を昇降機等によって吊る
して海面まで搬送し、前記梁構造体22の傾斜面が沖側
に面する様に配置する。この際、基礎マウンド35の頂
面に配置したブロック20の天端面が満潮時には勿論、
干潮時においても常時水没しているような位置であるこ
とが好ましい。通常、干潮時の水位より約2メートル程
度の深さに位置するように敷設する。
【0035】本発明の魚礁兼用消波用ブロック20は、
例えば、図3,図4及び図5に示すような形態にて基礎
マウンド35上に敷設される。図2においては、ブロッ
ク20の四隅の延長部25の上下及び左右の側面が当該
ブロックの上下左右に位置する他のブロック20の延長
部25の上下及び左右の側面へ互いに接触し、ブロック
20の側面の台形をなす打ち抜き部分25aに空間40
を形成するように配置されている。
【0036】この場合、必要ならブロック同士が波浪に
よって互いに離れないようにチェーン等の連結部材(図
示なし)によって互いのブロック同士を連結することも
できる。これらの連結部材は公知のようにブロック本体
21へ埋め込んだU字形連結鉄筋と、該U字形連結鉄筋
へ嵌合する連結金具とにより構成される。
【0037】図3においては、ブロック20の四隅の延
長部25の上下の側面が、当該ブロックの上下に位置す
る他のブロック20の延長部25の上下の側面へ互いに
接触して中間に空間40を形成している。一方、ブロッ
ク20の四隅の延長部25の左右の側面は、当該ブロッ
クの左右に位置する他のブロック20の前記台形の打ち
抜き部分25aへ互いに嵌合し、こうして、ブロック2
0同士の分離を防止している。
【0038】図4においてはブロック20の四隅の延長
部25の左右の側面が当該ブロックの左右に位置する他
のブロック20の延長部25の左右の側面へ互いに接触
し、中間に空間40を形成している。一方、ブロック2
0の四隅の延長部25の上下の側面は当該ブロックの上
下に位置する他のブロック20の前記台形の打ち抜き部
分25aへ互いに嵌合し、こうして、ブロック20同士
の分離を防止している。従って、図3及び図4に示すよ
うな配置をする場合には、必要なら図5において述べた
ような連結金具は不要とすることが可能である。なお、
図3及び図4に示す敷設方法は、打ち寄せる波の向き、
図5に示す基礎マウンド35の傾斜面角度等を考慮して
適宜選択される。
【0039】このようにすることにより、図6に示すよ
うに、海岸側へ向かう大きいエネルギーを保有する波3
7が、該梁構造体22の傾斜面へ衝突すると、一部のエ
ネルギーは矢印38で示すように順次海面上方へ向かっ
て波を飛散する運動エネルギーとして消費される。また
一部の波は、梁構造体22を貫通して中空部26内へ流
入し渦流を発生する。このため、波37が有しているエ
ネルギーの一部は渦流に変換されて該中空部26内で消
滅する。
【0040】更に、当該波浪エネルギーの一部は、該梁
構造体22の傾斜面へ衝突することにより、ブロック2
0を基礎マウンド35へ対して押圧するエネルギーに変
換され、ブロック20を基礎マウンド35へ押圧する力
39となる。特に、図5ポイントPの位置に示すブロッ
クは、波力をまともに受けることから、従来のブロック
を使った工法では、ブロック(特に前方側)が揚圧力が
大きく働いて浮き上がる現象が生じる欠点があったが、
本発明のブロックではそのような現象は確実に防止され
る。この押圧力39は、ブロック20の位置ずれ、積層
偏倚等を防止する力として作用する。このように、人工
リーフ36へ打ち寄せる波浪37が有するエネルギー
は、運動エネルギーとして波を空中へ飛散する力に変換
され、渦流エネルギーとして中空部26内で消費され、
更にはブロック20を基礎マウンド35へ押圧してブロ
ックを保持する押圧エネルギーとして消費される。
【0041】こうして、本発明のブロック20は、完全
な消波機能を発揮するのである。換言すれば、沖合いか
ら人工リーフ36へ打ち寄せる波37は、ブロック20
及び該ブロック20に架設された梁構造体22によって
消波され、且つ流制され静かな波となる。このため、沖
から打ち寄せる波37が人工リーフ36を通って海岸又
は港湾へたどり着くときには、波は整流され海岸線を破
壊するようなエネルギーは消滅したものとなる。
【0042】加うるに、本発明のブロック20は、有機
素材である間伐材等の木材から形成されている梁構造体
22を具備している。このため、この梁構造体22が水
中の光合成の活発な深さに敷設されると、この有機素材
を食料とするプランクトンその他の微小生物が迅速にそ
の周辺へ集合してくる。そのため当該微小生物を餌とす
るより小型の魚が順次集合して来るのである。そしてそ
れらの小型の魚類が、ブロック本体21の中空部26内
へ順次営巣するようになる。
【0043】すると、これらの小型の魚を餌とする中型
の魚が、中空部26へ順次集合して来るのである。そし
てこれらの中型の魚類もブロック本体21の中空部26
内へ順次営巣することになる。このように本件発明のブ
ロックは飼育漁業の基礎をなす極めて勝れた魚礁ブロッ
クとしても有効に機能するものである。
【0044】〔第2の実施の形態〕図7、本発明の第2
の実施の形態における魚礁兼用消波用ブロックを示した
図であり、(A)は平面図、(B)は側方断面図をそれ
ぞれ示したものである。ここでのブロック42が第1の
実施の形態と異なる点は、ブロック本体43の表面形状
が、第1の実施の形態で平面であったが、この実施の形
態では凹凸がついていること、ブロック42のブロック
本体43に設けた中空部44の形状が矩形であること、
第2の縦梁46の位置が異なること、及び梁構造体47
の形態が異なること等である。
【0045】即ち、この実施の形態においては、ブロッ
ク本体43の表面に凹凸形状を形成し、第1の縦梁45
及び第2の縦梁46をそれらの凹部位置へ配置している
ため、当該縦梁45,46の位置決めが容易となり、且
つ取り付け安定性がよい。また、ブロック本体43の表
面に凹凸形状を形成したため、第2の縦梁46の位置が
中空部44を有するブロック中央部からやや外方へ移動
した。
【0046】更に梁構造体47が、第1の大径の縦梁4
5と第2の小径の縦梁46と、これらの縦梁45,46
の上面にV字形状に配置した二対の横梁48と、により
形成され、この梁構造体47が固定手段49によりブロ
ック本体43へ固定されている。このため、波を横方向
へ分散する機能が高くなり波同士の衝突による運動エネ
ルギーの消費が大きくなる。
【0047】また、この実施の形態においても第1及び
第2の縦梁45,46及び一対の横梁48は間伐材等を
そのまま使用することができる。更に中空部44の形状
及びブロック本体43の下面に一体的に設けられている
接地用脚部の形状は、図示の例に限定されるものではな
く、中空部44及び接地用脚部の形状は矩形断面以外に
円形、楕円、三角形、多角形、その他の形状にすること
もできる。
【0048】〔第3の実施の形態〕図8は、本発明の第
3の実施の形態における魚礁兼用消波用ブロックを示し
た図であり、(A)は平面図、(B)は側方断面図、
(C)は底面図をそれぞれ示したものである。ここでの
ブロック50は、中空部54を有するブロック本体51
と、梁構造体52と、両者を締結する固定手段53と、
より構成されている。
【0049】この実施の形態が第1の実施の形態と異な
る点は、ブロック本体51が概ね矩形断面形状を有して
いることである。梁構造体52の形状、固定手段53の
構成、営巣場所としての中空部54(図示の例では、矩
形だが、これに限定されるものでないことは前述の通り
である)、その他の点は、構造及び基礎マウンドへの敷
設等の使用方法においても第1の実施の形態と第3の実
施の形態とは実質的に同一である。
【0050】しかしここでは、ブロック本体51が矩形
形状を有しているため、基礎マウンド上に敷設した場合
に、ブロック同士を互いに連結し合う手段が無い。よっ
て、必要に応じて、前述と同様に隣接するブロック同士
を連結するための連結金具を使用する。しかし、通常の
波浪状態においては人工リーフに敷設したブロックは、
ブロック自体の自重及び隣接するブロックとの接触によ
ってほぼ完全に当初の敷設状態を保持することができる
ため、特に連結手段を必要とすることは無い場合が多い
であろう。
【0051】〔第4の実施の形態〕図9は、本発明の第
4の実施の形態における魚礁機能を備えた消波用ブロッ
クを示した図であり、(A)は平面図、(B)は側方断
面図をそれぞれ示したものである。ここでの実施の形態
が上記第3の実施の形態と異なる点は、ブロック55の
ブロック本体56に設けた中空部57の形状が円形であ
ること、及び梁構造体58の形態が異なることである。
即ち、ここでの梁構造体58は、第1の大径の縦梁59
と第2の小径の縦梁60と、これらの第1及び第2の縦
梁59,60の上面にV字形状に配置した一対の横梁6
1と、該一対の横梁61上へ縦方向に配置した複数の補
助梁62と、により形成されている。
【0052】ここでのブロック55においては、第1及
び第2の縦梁59,60がそれぞれ2個のアンカーボル
ト及びナットからなる固定手段63によってブロック本
体56へ固着されているので、アンカーボルトの埋め込
み作業が軽減され、各縦梁59,60へ設ける穴の形成
作業が省略できる。しかし、一対の横梁61へ対する補
助梁62の固定は釘等によって行う必要がある。
【0053】第1及び第2の縦梁59,60及び一対の
横梁61は何れも間伐材等をそのまま使用することがで
きる。なお、ここでは補助梁62として矩形断面に加工
した木材片を使用しているが、これに限定されず、同様
に間伐材をそのまま使用することもできる。更に中空部
57の形状及びブロック本体56の下面に一体的に設け
られている接地用脚部の形状は、前述の各図示の例に限
定されるものではなく、中空部57の形状は矩形断面そ
の他の形状にすることもでき、更に接地用脚部の形状は
円形断面その他の形状にすることもできる。
【0054】このブロック55は、先の実施の形態と同
様に、基礎マウンド面へ敷設され、人工リーフを提供す
る。この実施の形態では、梁構造体58を、ブロック本
体56の形成とは別の部所で予め製造することができる
利点がある。また、波浪の進行方向に対して直交する方
向に補助梁62が配置されているので、該梁構造体58
へ対する海草等の付着が多く、プランクトン等の増殖が
促進され、魚礁としての機能が一層早く達成できる。
【0055】〔第5の実施の形態〕図10は、本発明の
第5の実施の形態における魚礁機能を備えた消波用ブロ
ックを示した図であり、(A)は平面図、(B)は側方
断面図をそれぞれ示したものである。ここでの実施の形
態が、上記第3及び第4の実施の形態と異なる点は、ブ
ロック65のブロック本体66に設けた中空部67の形
状が三角形であること、及び梁構造体68の形態が異な
ることである。
【0056】即ち、ここでの梁構造体68は、第1の大
径の縦梁69と第2の小径の縦梁70と、これらの縦梁
69,70の上面に3本の平行に配置した横梁71と、
その中央の横梁から両側の横梁へかつ第1の縦梁69の
方向へ向かって斜めに配置した複数の補助梁72と、に
より形成されている。この実施の形態においては、第1
及び第2の縦梁69,70がそれぞれ3個のアンカーボ
ルト及びナットからなる固定手段73によってブロック
本体66へ固着されている。
【0057】またブロック65は、概ね第3の実施の形
態のブロック50と第4の実施の形態のブロック55と
の中間の形状を有している。従って、第3の実施の形態
よりはアンカーボルトの埋め込み作業が軽減され、各縦
梁69,70へ設ける穴の形成作業が省略できる。因み
に、横梁71へ対する補助梁72の固定は、第4の実施
の形態と同様に釘等によって行う。
【0058】第1及び第2の縦梁69,70及び横梁7
1は間伐材等をそのまま使用することができる。また、
第4の実施の形態と同様に補助梁72は矩形断面に加工
した木材片を使用しているが、これに限定されず、同様
に間伐材をそのまま使用することもできることは当然で
ある。更に中空部67及びブロック本体66の下面に一
体的に設けられている接地用脚部の形状は、図示の例に
限定されるものではなく、中空部67の形状は矩形断
面、円形断面その他の形状にすることもでき、更に接地
用脚部の形状は円形断面その他の形状にすることもでき
る。
【0059】このブロック65も、先の実施の形態と同
様に、基礎マウンド面へ敷設され、人工リーフを提供す
る。この実施の形態では、梁構造体68を、ブロック本
体66の形成とは別の部所で予め製造することができる
利点がある。また、波浪の進行方向に対して傾斜する方
向に補助梁72が配置されているので、梁構造体68に
よる整流効果と同時に、該梁構造体68へ対する海草等
の付着が期待でき、それに伴って、プランクトン等の増
殖が促進され、魚礁としての機能も一段と期待できる。
【0060】図11は、本発明の第6の実施の形態にお
ける魚礁機能を備えた消波用ブロックを示した図であ
り、(A)は平面図、(B)は側方断面図をそれぞれ示
したものである。ここでの実施の形態が前述した第3〜
第5の実施の形態と実質的に異なる点は、梁構造体76
が片テーパーではなく、中央から双方へ向かって両テー
パーが形成されていることである。このため、ブロック
本体77には第1の大径の縦梁78が中央位置に配置さ
れており、その前後位置に第2の小径の縦梁79,80
が固定手段81によって固定されている。もっとも、縦
梁78の大きさを変えることにより両テーパーの傾斜度
合いを任意に選択でき、極端には平坦にすることも可能
である。
【0061】また、第1の縦梁78の中央部から第2の
縦梁79,80の両端部へ向かって4本の傾斜梁82が
伸びており釘等の手段によって固定されている。更に、
これら4本の傾斜梁82の中央部には、それらを互いに
縦方向及び横方向に連結する補助梁83が配置されてお
り、そこへ釘等の手段によって固定されている。こうし
て構成した梁構造体76は、ブロック本体77の中空部
84に渡設されている。
【0062】この実施の形態においても梁構造体76は
全て間伐材等をそのまま使用することができる。また中
空部84の形状及びブロック本体77の下面に一体的に
設けられている接地用脚部の形状は、図示の例に限定さ
れるものではないことは、前述の各実施の形態と同様で
ある。
【0063】〔第7の実施の形態〕図12は、本発明の
第7の実施の形態における魚礁機能を備えた消波用ブロ
ックを示したずであり、(A)は平面図、(B)は側方
断面図をそれぞれ示したものである。この実施の形態が
上記第6の実施の形態と実質的に異なる点は、中空部9
3が4つ分散して設けられていること、梁構造体87を
構成している4本の傾斜梁88が、第1の大径の縦梁8
9の両端部から第2の小径の縦梁90,91の中央部へ
向かって構成されており、更に第1の大径の縦梁89の
中央部と第2の小径の縦梁90,91の中央部とが2本
の補助梁92によって連結固定されていることである。
その他の点は上記第6の実施の形態と同様である。
【0064】この実施の形態においても梁構造体87は
全て間伐材等をそのまま使用することができる。また中
空部93の形状及びブロック本体94の下面に一体的に
設けられている接地用脚部の形状は、図示の例に限定さ
れるものではないことは、前述の各実施の形態と同様で
ある。
【0065】図11及び図12に示すこれらのブロック
75,86も、先の実施の形態と同様に、基礎マウンド
面へ敷設され、人工リーフを提供する。これらの第6及
び第7の実施の形態では、梁構造体76,87が両テー
パーとなっているので、基礎マウンドへ敷設する際の位
置の特定に対する自由度が以前の実施の形態のものより
多くなり、敷設作業が容易となる。
【0066】本件発明に関するブロック本体を製作する
際には、必要な場合には、初めに型枠に梁構造体を固定
するためのアンカー穴(通し穴)を設け、ここにアンカ
ーボルトを挿入した状態で該型枠内へコンクリートを注
入し、コンクリートが固化した後に、脱型する。ブロッ
ク本体へ梁構造体を固定する場合には、当該アンカーボ
ルトへ梁構造体又は所定の縦梁を挿通した後、ナットを
螺合して固定する以外に固定手段としては線材等を使用
して固定することも可能である。なお、本件発明にかか
るブロックは、特に人工リーフにおいて使用するのに便
利であるが、河川や海岸において水中に設置される根固
工や護床工として使用することもできる。
【0067】以上、本発明を説明したが、本発明は実施
の形態に限定されることなく、その目的から逸脱しない
範囲で種々の変形例が可能である。例えば、梁構造体を
構成する木製の梁の断面は、各々円形、矩形の他、多角
形、楕円等の他の形状のものでも当然採用可能である。
また、ブロック本体の外形も水等の通じる中空部を備え
たものであれば採用可能である。
【0068】
【発明の効果】本件発明においては消波機能を有するブ
ロックに中空部(空間部)を設け、且つ中空部に梁構造
体を渡設(架設)したため、中空部を通して梁構造体に
向かう水の流れができ木製梁構造体へ藻類が発生し易
い。しかも、藻類の下方には中空部が用意されているた
め、その空間に魚が安心して営巣することができる。こ
のため本件発明のブロックは消波効果のみならず、極め
て勝れた魚礁効果をも提供する。
【0069】さらに、ブロック上面に架設する梁構造体
を波動に対応することができるように傾斜させて(テー
パーを形成して)構築することにより、流制効果が上が
り、さらに上下波動のエネルギーを容易に減衰させるこ
とが可能である。また、梁構造体を両テーパーを形成す
るようにすることで、、基礎マウンドへ敷設する際の位
置の特定に対する自由度が増し、敷設作業が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態における魚
礁兼用消波用ブロックを示した図であり、(A)は平面
図、(B)は側方断面図をそれぞれ示したものである。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態における本
発明の魚礁兼用消波用ブロックの敷設状態の例を示す図
である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態における本
発明の魚礁兼用消波用ブロックの敷設状態の別の例を示
す図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施の形態における魚
礁兼用消波用ブロックの敷設状態の更に別の例を示す図
である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態における魚
礁兼用消波用を基礎マウンド上に敷設して構築した人工
リーフの一例を示す図である。
【図6】図6は、図5に示す人工リーフの一部を拡大し
て示す図である。
【図7】図7、本発明の第2の実施の形態における魚礁
兼用消波用ブロックを示した図であり、(A)は平面
図、(B)は側方断面図をそれぞれ示したものである。
【図8】図8は、本発明の第3の実施の形態における魚
礁兼用消波用ブロックを示した図であり、(A)は平面
図、(B)は側方断面図、(C)は底面図をそれぞれ示
したものである。
【図9】図9、本発明の第4の実施の形態における魚礁
兼用消波用ブロックを示した図であり、(A)は平面
図、(B)は側方断面図をそれぞれ示したものである。
【図10】図10は、本発明の第5の実施の形態におけ
る魚礁機能を備えた消波用ブロックを示した図であり、
(A)は平面図、(B)は側方断面図をそれぞれ示した
ものである。
【図11】図11は、本発明の第6の実施の形態におけ
る魚礁機能を備えた消波用ブロックを示した図であり、
(A)は平面図、(B)は側方断面図をそれぞれ示した
ものである。
【図12】図12は、本発明の第7の実施の形態におけ
る魚礁機能を備えた消波用ブロックを示した図であり、
(A)は平面図、(B)は側方断面図をそれぞれ示した
ものである。
【図13】図13は、従来公知の消波用ブロックを示す
全体斜視図である。
【図14】図14は、図13における消波用ブロックを
敷設した人工リーフの例を示す図である。
【図15】図15は、従来公知の魚礁用ブロックの例を
示す図である。
【図16】図16は、従来公知の土木構築用ユニットを
示す図である。
【符号の説明】
20…魚礁兼用消波用ブロック(第1の実施の形態にお
けるブロック) 21…ブロック本体 22…梁構造体 23…固定手段 24…中央部 25…延長部 25a…打ち抜き部分 26…中空部 27…接地用脚部 28,29…アンカーボルト 30…ナット 31…第1の縦梁 32…第2の縦梁 33…横梁 35…基礎マウンド 36…人工リーフ 37…波 39…押圧力 40…空間 42…魚礁兼用消波用ブロック(第2の実施の形態にお
けるブロック) 43…ブロック本体 44…中空部 45…第1の縦梁 46…第2の縦梁 47…梁構造体 48…横棒 49…固定手段 50…魚礁兼用消波用ブロック(第3の実施の形態にお
けるブロック) 51…ブロック本体 52…梁構造体 53…固定手段 54…中空部 55…魚礁兼用消波用ブロック(第4の実施の形態にお
けるブロック) 56…ブロック本体 57…中空部 58…梁構造体 59…第1の縦梁 60…第2の縦梁 61…横梁 62…補助梁 63…固定手段 65…魚礁兼用消波用ブロック(第5の実施の形態にお
けるブロック) 66…ブロック本体 67…中空部 68…梁構造体 69…第1の縦梁 70…第2の縦梁 71…横梁 72…補助梁 73…固定手段 75…魚礁兼用消波用ブロック(第6の実施の形態にお
けるブロック) 76…梁構造体 77…ブロック本体 78…第1の縦梁 79,80…第2の縦梁 81…固定手段 82…傾斜梁 83…補助梁 84…中空部 86…魚礁兼用消波用ブロック(第7の実施の形態にお
けるブロック) 87…梁構造体 88…傾斜梁 89…第1縦梁 90,91…第2の縦梁 92…補助梁 93…中空部 94…ブロック本体 1…中空ブロック 2…開口部 3…開口 4…基礎マウンド A…沖合 B…海岸 6,6a…魚巣用護岸ブロック 7,7a…上部魚巣用凹部 8,8a…下部魚巣用凹部 9…網状部材 10…コンクリートブロック 11…丸太

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部を有しているコンクリート製のブ
    ロック本体と、前記中空部に渡設された木製の梁構造体
    と、該ブロック本体へ梁構造体を固定する固定手段と、
    より構成されていることを特徴とする魚礁兼用消波用ブ
    ロック。
  2. 【請求項2】 木製の梁構造体が片テーパーを形成する
    ようにブロック本体へ取り付けてあることを特徴とする
    請求項1に記載の魚礁兼用消波用ブロック。
  3. 【請求項3】 木製の梁構造体が両テーパーを形成する
    ようにブロック本体へ取り付けてあることを特徴とする
    請求項1に記載の魚礁兼用消波用ブロック。
  4. 【請求項4】 梁構造体が、第1の大きい直径を有する
    縦梁と、第2の小さい直径を有する縦梁と、第1及び第
    2の縦梁の上側に掛け渡されている複数の横梁と、より
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚礁
    兼用消波用ブロック。
  5. 【請求項5】 梁構造体が、何れも間伐材により構成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    記載の魚礁兼用消波用ブロック。
  6. 【請求項6】 ブロック本体が、概括的には矩形断面形
    状を有しており、かつ中央部と該中央部の四隅の角部か
    ら斜め外方に向かって一体的に伸びている延長部とによ
    り形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1項記載の魚礁兼用消波用ブロック。
  7. 【請求項7】 固定手段がブロック本体へ埋め込んだア
    ンカーボルトと、該アンカーボルトへ螺合するナット
    と、より成ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1項記載の魚礁兼用消波用ブロック。
  8. 【請求項8】 固定手段が線材から成ることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれか1項記載の魚礁兼用消波用ブ
    ロック。
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