JP2001237438A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2001237438A
JP2001237438A JP2000048730A JP2000048730A JP2001237438A JP 2001237438 A JP2001237438 A JP 2001237438A JP 2000048730 A JP2000048730 A JP 2000048730A JP 2000048730 A JP2000048730 A JP 2000048730A JP 2001237438 A JP2001237438 A JP 2001237438A
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Haruyuki Sorada
晴之 空田
Kiyoyuki Morita
清之 森田
Tadashi Morimoto
廉 森本
Shigeo Yoshii
重雄 吉井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンド間トンネル電導を用いた半導体素子に
おける電流密度を向上することを目的とする。 【解決手段】 p型Siよりなり不純物濃度が4×10
15cm-3程度の半導体基板11上の所定領域には、絶縁
膜よりなる素子分離膜12と、不純物濃度が1×1019
cm-3以上であって、第1導電型の高濃度半導体層とし
ての縮退したp型拡散層13が形成されており、アスペ
クト比2以上の凹凸形状に加工されている。凹凸の溝と
溝の間隔21は溝の幅20以下の寸法になるように加工
されている。p型拡散層13の上の凹凸形状に沿って、
酸窒化シリコンよりなり厚さが1nm〜3nmのトンネ
ル絶縁膜14と、不純物濃度が1×1019cm-3以上で
あって第2導電型の高濃度半導体層としての縮退したn
型電極15が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に、非線形素子及び該非線形素子
を用いた半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路は、MOS型素子
により形成されてきた。MOS型素子は微細化によっ
て、その動作速度、消費電力及び集積度が向上するとい
う特長を有しており、産業上非常に重要な役割を果たし
てきた。しかしながら、微細加工の限界や不純物濃度の
統計的ゆらぎ等により、工業的にはゲート長が0.1μ
m以下のMOS型素子の実用化は非常に困難であると考
えられている。一方、システム機器側からは今後もさら
なる高集積化及び低消費電力化の要望がある。
【0003】これまで、MOS型素子と動作原理が全く
異なる素子が種々提案されてきている。江崎トンネルダ
イオードはその代表的な素子で、バンド間トンネル現象
に基づく負性抵抗特性を室温で示している(L.Esaki,Ph
ys.Rev.,109,(1953),603)。他にも、江崎トンネルダイ
オードを構成するp−n接合間に、非常に薄い膜厚(2n
m以下)のトンネル絶縁膜(酸化膜や窒化膜など)を挿
入した構造を持つSiバンド間トンネル素子(=IBTD)が
ある(K.Morita et al, Ext.Abst.DRC‘98,42(199
8))。IBTDはこの酸化膜が持つエネルギ障壁によ
り、バンド間トンネル電流に比べて熱的な順方向バイア
ス電流を効果的に抑制し、室温で顕著な負性抵抗特性を
示す。また、この酸化膜はドーパント不純物の相互拡散
を抑制し、急峻なp−n接合を高歩留まりで形成でき
る。このIBTDを用いれば、現行のMOS型素子では
困難とされる0.5V以下の超低電圧で動作するスタテ
ィックメモリ回路を構成することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
IBTDはトンネル絶縁膜を介しているため、電子のト
ンネル確率が小さく、素子の電流密度が減少してしま
う。これにより、IBTDを用いたメモリ回路等の回路
のスピードが遅くなるという問題を有している。
【0005】本発明は、バンド間トンネル電導を用いた
半導体素子における電流密度を向上することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、トンネル絶縁膜を介した縮退した高濃度
n型拡散層と縮退した高濃度p型拡散層の接合面に、凹
凸形状を形成するものである。
【0007】本発明に係る半導体装置は、半導体基板上
にそれぞれ形成されており、フェルミ準位が伝導帯中に
位置する縮退した高濃度n型半導体層と、フェルミ準位
が価電子帯中に位置する縮退した高濃度p型半導体層
と、高濃度n型半導体層と高濃度p型半導体層との間に
トンネル電流が流れるように形成されたトンネル絶縁膜
とを備えており、トンネル絶縁膜を介した高濃度拡散層
の接合面に凹凸形状を形成している。
【0008】本発明に係る半導体装置によると、トンネ
ル絶縁膜を介したp−n接合面に凹凸形状が形成されて
いることにより、平坦な場合よりも接合面積が大きくな
って電流値が増加するため、同じ素子面積に対する電流
密度が向上すると考えられる。
【0009】本発明に係る半導体装置において、半導体
基板がシリコンであることが好ましい。
【0010】本発明に係る半導体装置において、半導体
基板がSOI基板であることが好ましい。
【0011】本発明に係る半導体装置の製造方法は、第
1導電型の半導体基板上に第1導電型の不純物イオンを
用いて第1導電型の高濃度拡散層を縮退するように形成
する第1導電型の高濃度拡散層形成工程と、該高濃度拡
散層にレジストパターンを形成してエッチングを行い、
電極形成領域に凹凸形状を有する第1導電型の高濃度拡
散層を形成する高濃度拡散層凹凸形状加工工程と、該半
導体基板の上に全面にわたって、凹凸形状を有する第1
導電型の高濃度拡散層上にトンネル電流が流れるように
トンネル絶縁膜を形成するトンネル絶縁膜形成工程と、
該半導体基板の上に全面にわたって、第2導電型の高濃
度半導体膜を縮退するように形成した後、該電極形成領
域をマスクして、該高濃度半導体膜及びトンネル絶縁膜
に対してエッチングを行なうことにより、該凹凸形状を
有する第1導電型の高濃度拡散層と該トンネル絶縁膜を
介した該第2導電型の高濃度半導体膜からなる電極を形
成する工程とを備えている。
【0012】本発明に係る半導体装置の製造方法による
と、トンネル絶縁膜を介したp−n接合間に凹凸形状を
形成することにより、平坦な場合よりも接合面積が大き
くなって電流値が増加するため、同じ素子面積に対する
電流密度が向上すると考えられる。
【0013】本発明に係る半導体装置の製造方法におい
て、凹凸形状の加工方法は、従来のMOSプロセスで用
いるエッチング法による一連の工程を用いて製造が可能
であるため、容易に製造することができる。
【0014】本発明に係る半導体装置の製造方法におい
て、高濃度拡散層をより深くエッチングすることによっ
てアスペクト比が大きな凹凸形状を形成することによ
り、接合面積がより大きくなって電流値が増加するた
め、同じ素子面積に対する電流密度がさらに向上すると
考えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】図1(a)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置であるトンネルダイオードの断面構成を示
している。図1(a)に示すように、p型Siよりなり
不純物濃度が4×1015cm-3程度の半導体基板11上
の所定領域には、絶縁膜よりなる素子分離膜12と、不
純物濃度が1×1019cm-3以上であって、第1導電型
の高濃度半導体層としての縮退したp型拡散層13が形
成されており、アスペクト比約2の凹凸形状に加工され
ている。ここで、アスペクト比が2とは、凹凸の溝の深
さ19が幅20の2倍の寸法であることである。なお、
凹凸の溝と溝の間隔21は溝の幅20以下の寸法になる
ように加工されている。半導体基板11の上におけるp
型拡散層13の上の凹凸形状に沿って且つ素子分離膜1
2側に、酸窒化シリコンよりなり厚さが1nm〜3nm
のトンネル絶縁膜14が形成され、該トンネル絶縁膜1
4と素子分離膜12との上には、不純物濃度が1×10
19cm-3以上であって第2導電型の高濃度半導体層とし
ての縮退したn型電極15が形成されている。半導体基
板11の上に全面にわたって層間絶縁膜16が堆積さ
れ、層間絶縁膜16におけるp型拡散層13の上及びn
型電極15の上にそれぞれタングステンよりなるコンタ
クト17が電気的に接続されるように形成されており、
層間絶縁膜16におけるコンタクト17の上にそれぞれ
アルミニウム配線18が電気的に接続されるように形成
されている。図示はされていないが、半導体基板11に
もコンタクトを介在させてアルミニウム配線18が接続
されており、p型拡散層13,n型電極15及び半導体
基板11は、それぞれアルミニウム配線18を介して電
圧が印加される。
【0017】これにより、半導体基板11の基板面に垂
直に形成され、酸窒化シリコンよりなるトンネル絶縁膜
14を間に挟んだp型拡散層13とn型電極15とが凹
凸形状を有して積層されてなるトンネルダイオードを実
現できる。
【0018】図1(b)は従来のトンネル絶縁膜を有す
るトンネルダイオードの断面構成を示している。従来の
トンネルダイオードでは、トンネル絶縁膜14を間に挟
んだp型拡散層13とn型電極15の接合面は平坦であ
る。よって、素子分離膜12上を含まないp型拡散層1
3上のn型電極15の面積である素子面積と、トンネル
絶縁膜14を間に挟んだp型拡散層13とn型電極15
の接合部分の面積は等しい。
【0019】ところが、図1(a)に示す本発明の第1
の実施形態では、接合部分にアスペクト比約2の凹凸形
状を有するために、凹凸の溝と溝の間隔21が溝の幅2
0の寸法以下の場合は素子面積に比べて約2倍以上に接
合部分の面積が大きくなるので、同じ素子面積に対する
電流値も約2倍以上増加し、電流密度を向上することが
できると考えられる。
【0020】このトンネルダイオードの電圧電流特性を
図1(c)に示す。図1(c)において、横軸はn型電
極15に印加される電圧を示し、縦軸はp型拡散層13
とn型電極15との間の電流を示す。図1(c)に示す
ように、n型電極15に負の電圧を印加すると、バンド
間トンネル電流に基づく負性抵抗特性が生じる。本発明
のトンネルダイオードの特性1aは、従来のトンネルダ
イオードの特性1bに比べて接合部分の面積が大きいた
め、素子面積当たりの電流密度を全体的に約2倍以上向
上できると考えられる。
【0021】このように、本実施形態によると、トンネ
ル障壁膜14を介したp型拡散層13とn型ゲート電極
15のp−n接合面に凹凸形状を設けているため、従来
の電流電圧特性1bを曲線1aに示すように素子面積当
たりの電流密度の面で向上させることができる。
【0022】また、p−n接合面の凹凸形状を形成する
溝のアスペクト比が高いほど接合部分の面積が大きくな
るため、素子面積当たりの電流密度もさらに向上すると
考えられる。
【0023】また、p−n接合面の凹凸形状を形成する
溝と溝の間隔を狭くして溝の高密度化を図ったり、図1
(d)に示すように、微細な柱状の凹凸形状を形成する
ことによっても接合部分の面積がより大きくなるため、
素子面積当たりの電流密度もさらに向上すると考えられ
る。
【0024】また、接合面の凹凸形状の角にあたる部分
は、形状効果により電界が集中するため、電界の増加に
伴って電子のトンネル確率が高くなり、電流密度が増加
することが考えられる。
【0025】また、本実施の形態においては、p型Si
よりなる半導体基板11の上にp型拡散層13を形成
し、酸窒化シリコンよりなるトンネル障壁膜14を介在
させてn型ゲート電極15を形成したが、すべての半導
体の導電型を逆転させ、印加電圧の極性も逆転させて動
作するトンネルダイオードを構成することができるのは
いうまでもない。
【0026】また、半導体基板に単結晶のp型Siを用
いたが、これに限らず、内部に埋め込み酸化膜を有する
SOI基板を用いてもよい。この場合、トンネルダイオ
ードとしての動作は本実施形態に示したものと同一であ
るが、SOI基板を用いると、p型拡散層13が基板と
電気的に絶縁されるため、回路設計上の自由度が向上す
る。
【0027】以下、本発明の第1の実施形態に係る半導
体装置であるトンネルダイオードの製造方法を、図面を
参照しながら説明する。図2(a)〜(e)は本発明の
第1の実施形態に係る半導体装置であるトンネルダイオ
ードの製造方法の工程順の断面構成を示している。ま
ず、図2(a)に示すように、p型Siよりなる半導体
基板31上に選択酸化法等を用いて、素子分離膜32を
形成する。その後、素子分離膜32を注入マスクとし
て、半導体基板31に対して拡散層が縮退するように加
速電圧が40keVで且つドーズ量が4×1015cm-2
以上のBをイオン注入することにより、不純物濃度が1
×1019cm-3以上を有する縮退した高濃度p型拡散層
33を形成する。
【0028】次に、図2(b)に示すように、通常のフ
ォトリソグラフィを用いて凹凸を形成する溝の領域に開
口部を有し、溝と溝の間隔が溝の幅の寸法以下となるよ
うにレジストパターン34を形成した後、該レジストパ
ターンをマスクとして、高濃度p型拡散層33に対して
凹凸形状のアスペクト比が約2となるようにエッチング
時間を調整してドライエッチングを行う。
【0029】次に、図2(c)に示すように、レジスト
パターンの除去を行った後、半導体基板31に対してフ
ッ化水素(HF)を含む溶液に浸し、高濃度p型拡散層
33上の自然酸化膜を除去した後、半導体基板31の全
面にわたって、厚さが1.0nm〜2.0nmの熱酸化
膜を700〜800℃のドライ酸化を用いて形成した
後、10〜30Paの減圧アンモニア雰囲気中で750
〜800℃のアニールを行い酸窒化シリコン膜よりなる
トンネル絶縁膜35を形成する。
【0030】次に、図2(d)に示すように、半導体基
板31の上に全面にわたって厚さが300nmのポリシ
リコンを堆積し、その後、該ポリシリコンの全面にPイ
オン若しくはAsイオンを用いたイオン注入、又はPO
Cl3 等を用いた固相拡散等を行なうことにより、不純
物濃度が1×1019cm-3以上を有する縮退した高濃度
n型ポリシリコン膜(図示せず)を形成する。その後、
通常のフォトリソグラフィを用いて電極形成領域以外に
開口部を有するレジストパターン(図示せず)を形成
し、該レジストパターンをマスクとして、高濃度n型ポ
リシリコン膜に対してドライエッチングを行なうことに
より、高濃度n型ポリシリコン膜よりなり、半導体基板
31の凹凸形状を有する高濃度p型拡散層33の上にト
ンネル絶縁膜35を介在させた高濃度n型電極36を形
成する。
【0031】次に、図2(e)に示すように、半導体基
板31上に全面にわたって厚さが800nmの層間絶縁
膜37を堆積した後、通常のフォトリソグラフィを用い
て、層間絶縁膜37の上における、p型拡散層33の上
方、及び高濃度n型電極36の上方にそれぞれ開口部を
有するレジストパターン(図示せず)を形成した後、該
レジストパターンをマスクとして層間絶縁膜37に対し
てドライエッチングを行なうことにより、層間絶縁膜3
7にp型拡散層33の上面、及び高濃度n型電極36の
上面をそれぞれ露出させるコンタクトホールを開口し、
その後、該コンタクトホールにタングステン(W)を充
填して各コンタクト38を形成する。次に、層間絶縁膜
37の上面の各コンタクト38にそれぞれ電気的に接続
されるアルミニウム配線39を形成する。
【0032】このように、本実施形態によると、トンネ
ル絶縁膜35を介在させた高濃度p型拡散層33と高濃
度n型電極36の接合面にアスペクト比2の凹凸形状を
形成することにより、従来の平坦な接合面の場合よりも
接合部分の面積が約2倍大きくなり、素子面積当たりの
電流値が約2倍増加し、電流密度を向上することができ
ると考えられる。
【0033】また、前述の凹凸形状の加工方法は、従来
のMOSプロセスで用いるドライエッチング法による一
連の工程を用いて製造が可能であるため、容易に製造す
ることができる。
【0034】また、ドライエッチングの時間を調整し、
高濃度拡散層をより深くエッチングすることによってア
スペクト比が大きな凹凸形状を形成することにより、接
合面積がより大きくなって電流値が増加するため、同じ
素子面積に対する電流密度がさらに向上すると考えられ
る。
【0035】また、微細な島状のレジストパターンを用
いてドライエッチングを行い、高濃度p型拡散層33に
溝でなく微細な穴を多数形成することで凹凸の高密度化
を図ると、さらに接合面積が大きくなって電流値が増加
するため、素子面積当たりの電流密度をさらに向上する
ことができると考えられる。
【0036】なお、本実施形態においては、半導体基板
としてp型Siよりなる半導体基板を用いたが、n型S
iよりなる半導体基板を用い、各半導体層の導電型をす
べて反転させ、且つ、印加する電圧の極性を反転させて
も同様の効果を得ることができる。
【0037】また、単結晶基板に限らず、基板中に絶縁
膜層を設けたSOI基板を用いてもよい。
【0038】また、n型ゲート電極にポリシリコンを用
いたが、酸窒化シリコンよりなるトンネル絶縁膜上に単
結晶シリコンをエピタキシャル成長させることができれ
ば、高濃度p型拡散層とn型ゲート電極との結晶軸が一
致するため、電気的特性をさらに向上させることができ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る第1の半導体装置による
と、トンネル電流が流れるように形成されたトンネル絶
縁膜を介在した縮退した高濃度のp−n接合面に凹凸形
状が形成されているため、従来の平坦な接合面と比べて
接合部分の面積が大きくなるため、素子面積当たりの電
流値が増加し、電流密度を向上することができると考え
られ、本素子のような負性抵抗素子を用いたメモリ回路
等の回路のスピードが向上する。
【0040】さらに、p−n接合面の凹凸形状のアスペ
クト比を大きくすることで、接合部分の面積がより大き
くなるため、素子面積当たりの電流値が増加し、さらに
電流密度を向上することができると考えられ、本素子の
ような負性抵抗素子を用いたメモリ回路等の回路のスピ
ードがさらに向上する。
【0041】第1の半導体装置において、半導体基板に
シリコン基板を用いると、従来のMOSプロセスを使用
することができ、素子作製上の容易度を増すことができ
る。
【0042】第1の半導体装置において、半導体基板の
内部に主面に対して平行に設けられた埋め込み酸化膜を
有するSOI基板を用いると、埋め込み酸化膜と素子分
離膜による素子分離が確実になされ、回路設計上の自由
度を増すことができる。
【0043】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
によると、トンネル絶縁膜を介在した縮退した高濃度の
p−n接合面にアスペクト比約2の凹凸形状を密に形成
することにより、従来の平坦な接合面に比較して接合部
分の面積が約2倍以上に大きくなり、素子面積当たりの
電流値が約2倍以上増加して電流密度を向上することが
できると考えられ、本素子のような負性抵抗素子を用い
たメモリ回路等の回路のスピードが向上する。
【0044】第1の半導体装置の製造方法において、前
述の凹凸形状の加工方法は、従来のMOSプロセスで用
いるドライエッチング法による一連の工程を用いて製造
が可能であるため、容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示
す図
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を示す図
【符号の説明】
11 半導体基板(第1導電型の半導体基板) 12 素子分離膜 13 p型拡散層(第1導電型の高濃度半導体層) 14 トンネル絶縁膜 15 n型電極(第2導電型の高濃度半導体層) 16 層間絶縁膜 17 コンタクト 18 アルミニウム配線 19 凹凸を形成する溝の深さ 20 凹凸を形成する溝の幅 21 凹凸を形成する溝と溝の間隔
フロントページの続き (72)発明者 森本 廉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉井 重雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F083 BS00 BS29 GA01 JA05 JA32 JA36 MA06 MA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にそれぞれ形成されてお
    り、フェルミ準位が伝導帯中に位置する縮退した高濃度
    n型半導体層と、フェルミ準位が価電子帯中に位置する
    縮退した高濃度p型半導体層と、前記高濃度n型半導体
    層と前記高濃度p型半導体層との間にトンネル電流が流
    れるように形成されたトンネル絶縁膜とを備えている半
    導体装置において、前記トンネル絶縁膜を介した前記高
    濃度n型半導体層と前記高濃度p型半導体層の接合面が
    凹凸形状を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板はシリコンよりなること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板はSOI基板であること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 第1導電型の半導体基板上に第1導電型
    の不純物イオンを用いて第1導電型の高濃度拡散層を縮
    退するように形成する工程と、前記第1導電型の高濃度
    拡散層にレジストパターンを形成してエッチングを行
    い、電極形成領域に凹凸形状を有する第1導電型の高濃
    度拡散層を形成する工程と、前記半導体基板の上に全面
    にわたって、トンネル電流が流れるようにトンネル絶縁
    膜を形成する工程と、前記半導体基板の上に全面にわた
    って、第2導電型の高濃度半導体膜を縮退するように形
    成した後、前記電極形成領域をマスクして、前記第2導
    電型の高濃度半導体膜と前記トンネル絶縁膜に対してエ
    ッチングを行なうことにより、前記半導体基板の上に、
    前記凹凸形状を有する第1導電型の高濃度拡散層と前記
    トンネル絶縁膜を介した前記第2導電型の高濃度半導体
    膜からなる電極を形成する工程とを備えていることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010129750A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Denso Corp 半導体レーザおよびその製造方法
CN103887389A (zh) * 2012-12-19 2014-06-25 比亚迪股份有限公司 一种外延片结构及其表面粗化的方法
WO2022116894A1 (zh) * 2020-12-03 2022-06-09 隆基绿能科技股份有限公司 太阳电池及电池组件

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