JP2001235806A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001235806A
JP2001235806A JP2000357437A JP2000357437A JP2001235806A JP 2001235806 A JP2001235806 A JP 2001235806A JP 2000357437 A JP2000357437 A JP 2000357437A JP 2000357437 A JP2000357437 A JP 2000357437A JP 2001235806 A JP2001235806 A JP 2001235806A
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film
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frame
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JP2000357437A
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English (en)
Inventor
Junichi Tsuji
淳一 辻
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気情報の処理と画像読取を効率良く実行で
きると共に、スペース効率良く部品を配置できる画像読
取装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 APSフィルム22Sは、引出方向(矢
印P方向)に搬送されることにより、磁気ヘッド410
Rで磁気情報を読み取られ、ラインCCD116によっ
てコマ画像がプレスキャンされる。次に、APSフィル
ム22Sは巻取方向(矢印Q方向)に搬送され、ライン
CCD116によってファインスキャンされ、磁気ヘッ
ド410Wで磁気情報が書き込まれる。このように、フ
ァインスキャンの搬送中に磁気情報の書き込みを行なえ
るため、処理時間が短縮される。また、磁気ヘッド41
0WとラインCCD116との距離は規制されないた
め、スペース効率の良い位置に配設することが可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のコマ画像が
記録された長尺状の画像情報担体を搬送しながら、ライ
ンスキャナにより前記コマ画像を読み取る画像読取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報担体、例えば、写真フィルムに
記録されたコマ画像をCCD等の読取センサによって光
電的に読み取り、該読み取りによって得られたデジタル
画像データに対し拡大縮小や各種補正等の画像処理を実
行し、画像処理済のデジタル画像データに基づき変調し
たレーザ光により記録材料へ画像を形成する技術が知ら
れている。
【0003】このようにCCD等のエリアセンサにより
コマ画像をデジタル的に読み取る技術では、精度の良い
画像読み取りを実現するために、コマ画像を予備的に読
み取り(いわゆるプレスキャン)、コマ画像の濃度等に
応じた読取条件(例えば、コマ画像に照射する光量やC
CDの電荷蓄積時間等)を決定し、決定した読取条件で
コマ画像を再度読み取っている(いわゆるファインスキ
ャン)。
【0004】磁気記録層が設けられた写真フィルム(以
下、APSという)の場合、画像読取の他に磁気情報の
処理作業(読取り及び書込み)が追加されている。した
がって、一連のフィルム処理では、磁気記録層からの磁
気情報の読取り、及び磁気記録層への磁気情報の書込
み、並びにラインスキャナによるプレスキャン及びファ
インスキャンの4工程で行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような4工程を行
う場合には、ラインスキャンによる画像読取り(ファイ
ンスキャン)時に読取速度(搬送速度)が画像コマ毎に
異なるため、ファインスキャンと磁気情報の書込みを同
時に行うことが処理効率から考えて望ましい。したがっ
て、磁気情報の書き込み位置(書き込みヘッド)と画像
情報の走査位置(ラインスキャナ)は、フィルムの画像
コマピッチの整数倍になることが望ましい。
【0006】しかしながら、APSフィルムの最終コマ
から当該フィルムの末端までの距離は、メーカー規定の
所定の長さしかない。したがって、上述のようにAPS
フィルムの搬送路に沿って磁気情報の書き込みヘッドと
ラインスキャナを画像コマピッチの整数倍の間隔をあけ
て配設した場合には、ラインスキャナの走査位置にAP
Sフィルムの最終画像コマが到達できなくなり、最終画
像コマの画像情報の読み取りができなくなってしまうお
それがあった。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、磁気情報の処
理と画像読取を確実にかつ効率的に実行する画像読取装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、磁気情報が記録された磁気記録層を備え複数のコマ
画像が記録された長尺状の画像情報担体を搬送して各画
像コマの画像情報を読み取る画像読取装置であって、各
画像コマの画像情報を予備的に読み取るプレスキャンを
行うと共に、前記プレスキャンで得られた画像情報に基
づいて設定された読取条件で各画像コマの画像情報を読
み取るファインスキャンを行うラインスキャナと、前記
プレスキャン時に前記磁気記録層の磁気情報を読み取
り、ファインスキャン時に磁気情報の書き込みを行う磁
気情報読み書き部と、プレスキャン時に前記画像情報担
体を搬送路に沿って一定速度で第1方向に搬送し、ファ
インスキャン時に前記画像情報担体を搬送路に沿って前
記第1方向と逆方向の第2方向に搬送する搬送手段と、
を備え、前記ラインスキャナと前記磁気情報読み書き部
とを搬送路に沿ってスペース効率の良い位置に配置する
ことを特徴とする。
【0009】請求項1に記載の発明の作用について説明
する。
【0010】画像コマに対して設定されたファインスキ
ャン用搬送速度に対して、画像コマ(ファインスキャン
されている画像コマと同一でも良いし、他の画像コマで
も良い)の磁気情報を書き込みを開始することができ
る。したがって、往路搬送時にプレスキャン及び磁気情
報の読取りを行い、復路搬送時にファインスキャンしな
がら磁気情報の書込みを行うことができるため、1回の
往復搬送で前記4工程を効率的に終了させることができ
る。
【0011】また、画像読取手段としてラインスキャナ
を使用したため、搬送路に沿ってラインスキャナと磁気
情報読み書き部との位置関係(距離)をどのように設定
しても、画像読取を行ないながら磁気情報の書きこみを
行なうことができる。
【0012】したがって、ラインスキャナと磁気情報読
み書き部を、他部品との兼ね合いで最もスペース効率の
良い位置に配置することができる。すなわち、画像読取
装置の設計の自由度を確保することができる。したがっ
て、画像読取装置をコンパクトに構成することができ
る。
【0013】なお、プレスキャンでは、一定速度で画像
情報担体を搬送するため、同時に磁気情報の読み取りを
行うことができる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記画像情報担体に対する前記磁気情報読
み書き部の書き込み位置と前記ラインスキャナによる読
取位置との間隔が前記画像情報担体の画像コマピッチの
整数倍でないことを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明の作用について説明す
る。
【0016】磁気情報読み書き部の書き込み位置とライ
ンスキャナによる読取位置の間隔が画像コマピッチの整
数倍でないため、この間隔に規制されずに磁気情報読み
書き部およびラインスキャナを搬送路に沿って配設でき
る。したがって、配置スペースに応じて磁気情報読み書
き部およびラインスキャナを配設することができる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記画像情報担体は収納体に収納
されており、前記収納体から前記画像情報担体を最大限
に引き出した場合に露出した前記画像情報担体の末端か
ら当該画像情報担体の最終コマまでが位置する搬送路の
区間に前記磁気情報読み書き部およびラインスキャナが
配設されたことを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明の作用について説明す
る。
【0019】画像情報担体を収納体から引き出すことに
よって画像読取および磁気情報の読み書きを行なう場合
には、前記収納体から画像情報担体を最大限に引き出し
た場合に露出する前記画像情報担体の末端から当該画像
情報担体の最終コマまでが位置する搬送路の区間に前磁
気情報読み書き部およびラインスキャナを配設すること
によって、最終画像コマの画像情報の読み取り、あるい
は磁気情報の書き込みを確実に行うことができる。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記収納体から画像情報担体を最大限に引
き出した場合に露出した前記画像情報担体の末端から当
該画像情報担体の最終コマまでが位置する搬送路の区間
に、画像情報担体を収納体から引き出す引き出しローラ
と、ゴミ除去ローラとが配設されたことを特徴とする。
【0021】請求項4記載の発明の作用について説明す
る。
【0022】上述の搬送路の区間に引き出しローラおよ
びゴミ除去ローラを配設することによって、画像情報の
読み取りおよび磁気情報の読み書きを確実に行うことが
できる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項記載の発明において、前記搬送手段は、ファ
インスキャン時に画像情報担体を全画像コマについて一
定速度で前記第2方向に搬送することを特徴とする。
【0024】請求項5記載の発明について説明する。
【0025】Lサイズプリント等、読取画像数が少ない
場合、全画像コマの搬送速度を一定にしても、画像読取
精度に影響を与えることなく、良好な画像読取を行なう
ことができる。すなわち、ファインスキャン時に画像コ
マ毎に搬送速度を変更させる必要がないため、画像処理
速度を向上させることができる。
【0026】請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項記載の発明において、前記搬送手段がファ
インスキャン時に前記読取条件によって画像コマ毎に設
定された搬送速度で各画像コマを搬送し、ラインスキャ
ナが前記各画像コマの画像情報を読み取る毎に、当該搬
送手段が前記画像情報担体を第1方向に所定量搬送する
ことを特徴とする。
【0027】請求項6記載の発明の作用について説明す
る。
【0028】ファインスキャン時には、各画像コマ毎に
設定された異なる搬送速度によって、画像情報担体を搬
送する。これによって、各画像コマのコマ画像を精度良
く読取ることができる。
【0029】なお、1画像コマの画像読取が終了する
と、一旦搬送を停止させ、再び次の画像コマに設定され
た異なる搬送速度まで加速することを繰り返す。この
際、減速して停止するために次の画像コマの位置まで画
像情報担体を搬送してしまう(オーバーラン)や、次の画
像コマの搬送速度まで加速するために助走区間が必要で
あるため、各コマ画像の読取が終了後、逆方向(第1方
向)に所定量搬送する。
【0030】請求項7に記載の発明は、請求項6記載の
発明において、前記所定量は、一画像コマ分以上である
ことを特徴とする。
【0031】請求項7記載の発明の作用について説明す
る。
【0032】磁気情報読み書き部とラインスキャナの位
置関係によっては、磁気情報の書き込みと画像読取が同
時に開始できない場合がある。この場合でも、少なくと
も一画像コマピッチ分逆方向(第1方向)に搬送すれ
ば、磁気情報の書き込み開始位置あるいは画像コマ読取
可能位置(助走区間を含む)の少なくとも一方の位置よ
りも前に戻ることが可能である。したがって、各画像コ
マ毎に1画像ピッチ以上巻き戻した後、第2方向に再び
加速すれば、所定の搬送速度に確実に到達した後、各画
像コマの画像読取と磁気情報の書き込みを行なうことが
できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0034】図1に示すように、本実施の形態に係る画
像読取装置10は、ラインCCDスキャナ14、画像処
理部16、操作部17から基本的に構成される。
【0035】操作部17は、作業テーブル27に備えら
れたマウス20、2種類のキーボード12A、12B、
及びディスプレイ18から構成される。
【0036】一方のキーボード12Aは作業テーブル2
7の作業面27U内に埋設されている。他方のキーボー
ド12Bは、不使用時に作業テーブル27の引出し24
内に収納され、使用時に引出し24から取り出し、一方
のキーボード12A上に重ねる。このとき、キーボード
12Bのコードを、画像処理部16に接続されたジャッ
ク110に接続する。
【0037】マウス20のコードは作業テーブル27に
設けられた孔108(図2参照)を介して画像処理部1
6に接続されている。
【0038】画像処理部16は、作業テーブル27に設
けられた収納部16Aに収納され、開閉扉25によって
密閉されている。なお、開閉扉25を開放することによ
り、画像処理部16を取り出すことができるようになっ
ている。
【0039】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるフィルム画像を読み取るためのものであり、例えば
135サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィ
ルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(2
40サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、1
20サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真
フィルムのフィルム画像を読取対象とすることができ
る。ラインCCDスキャナ14は、上記の読取対象のフ
ィルム画像をラインCCD116で読み取り、画像デー
タを出力する。
【0040】ここで、「写真フィルム」とは、被写体を
撮影後に現像処理され、ネガ画像またはポジ画像が可視
化されたフィルムのことである。
【0041】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データが入力されると共に、入
力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を
行って、記録用画像データとして、図示しないレーザプ
リンタ部へ出力する。
【0042】図2及び図3に示すように、ラインCCD
スキャナ14の光学系は、作業テーブル27の下方に配
置されたハロゲンランプ部30、作業テーブル27に支
持された拡散ボックス40、作業テーブル27にセット
されるフィルムキャリア38、及び作業テーブル27を
挟んでハロゲンランプ部30の反対側に配置された読取
部43を備えている。
【0043】ハロゲンランプ部30は金属製のケーシン
グ31内に収容されており、ケーシング31の内部には
ハロゲンランプ32が配置されている。ハロゲンランプ
32の周囲にはリフレクタ33が設けられており、ハロ
ゲンランプ32から射出された光の一部はリフレクタ3
3によって反射され、拡散ボックス40の方向へ射出さ
れる。
【0044】リフレクタ33の側方には、複数のファン
34が設けられている(図2参照)。ファン34はハロ
ゲンランプ32が点灯している間作動され、ケーシング
31の内部が過熱状態となることを防止する。
【0045】リフレクタ33の光射出側には、リフレク
タ33からの射出光の光軸Lに沿って、紫外域及び赤外
域の波長の光をカットすることで写真フィルム22の温
度上昇を防止し読取精度を向上させるUV/IRカット
フィルタ35、ハロゲンランプ32からの光及びリフレ
クタ33からの射出光の光量を調整する絞り39、及
び、写真フィルム22及び読取部43に到達する光の色
成分を、写真フィルムの種類(ネガフィルム/リバーサ
ルフィルム)に応じて適切に設定するネガフィルム用の
バランスフィルタ36N及びリバーサルフィルム用のバ
ランスフィルタ36P(図4(B)参照)が嵌め込まれ
ているターレット36が順に設けられている。
【0046】絞り39は光軸Lを挟んで配置された一対
の板材から成り、一対の板材が接近離間するようにスラ
イド移動可能とされている。図4(A)に示すように、
絞り39の一対の板材は、スライド方向に沿った一端側
から他端側に向けて、スライド方向に直交する方向に沿
った断面積が連続的に変化するように、一端側に切り欠
き39Aが各々形成されており、切り欠き39Aが形成
されている側が対向するように配置されている。
【0047】上記構成では、所望の光成分の光となるよ
うに、写真フィルムの種類に応じたフィルタ(36N、
36P)の何れが光軸L上に位置し、絞り39の位置に
よって絞り39を通過する光の光量を所望の光量に調整
する。
【0048】なお、以上説明したターレット(図4
(B)参照)に限定されず、図7に示すように、赤光を
吸収するシアンフィルタ用のターレット36C、緑光を
吸収するマゼンタフィルタ用のターレット36M、及び
青紫光を吸収するイエローフィルタ用のターレット36
Yにより構成してもよい。ターレット36Cは、濃度の
異なる複数のシアンフィルタ36C1、36C2、36
C3が嵌め込まれている。なお、シアンフィルタ36C
1、36C2、36C3の順に濃度が濃くなっている。
その他のターレット36M、36Yも同様の構成となっ
ている。そして、各ターレット36C、36M、36Y
は、各ターレットの選択されたフィルタ各々が光軸L上
で重なるように、回転可能に支持されている。
【0049】拡散ボックス40は、上部になるに従っ
て、即ち、写真フィルム22に近づくに従って、副走査
方向の長さが狭くなり(図2参照)、主走査方向の長さ
が広がる(図3参照)形状とされている。
【0050】したがって、拡散ボックス40に入射した
光は、側面によって副走査方向に集光されて写真フィル
ム22の読取部位に入射されると共に、読取部位に沿っ
て主走査方向に拡散される。この結果、読取部位に照射
される光量が増大し、高品質の画像データを得ることが
できる。
【0051】また、ここでは拡散ボックス40は主走査
方向において長さが広がる形状だが、長さが一定の形状
でも良く、あるいは長さが狭まる形状でも良い。なお、
上記の拡散ボックス40は、135サイズの写真フィル
ム用であるが、他の写真フィルムに応じた形状の拡散ボ
ックス(図示せず)も用意されている。また、光拡散板
120は拡散ボックス40の入射側に配設したが、射出
側に配設しても良く、フィルムキャリア38の下側に配
設しても良い。
【0052】フィルムキャリア38も拡散ボックス40
と同様に、写真フィルム22の種類毎に用意されてお
り、写真フィルム22に応じて選択される。
【0053】フィルムキャリア38の上面及び下面にお
ける光軸Lに対応する位置には、写真フィルム22の幅
方向に写真フィルム22の幅より長い細長い開口(図示
しない)が設けられている。拡散ボックス40からのス
リット光は、フィルムキャリア38の下面に設けられた
該開口を介して写真フィルム22に照射され、写真フィ
ルム22の透過光が、フィルムキャリア38の上面に設
けられた該開口を介して、読取部43に到達する。
【0054】ところで、フィルムキャリア38は、拡散
ボックス40からのスリット光が照射される位置(読取
位置)で湾曲するように、写真フィルム22をガイドす
る図示しないガイドが設けられている。これにより、読
取位置での写真フィルム22の平面性が確保される。
【0055】また、拡散ボックス40は、上面が上記読
取位置に接近するように支持されている。よって、フィ
ルムキャリア38の装填時にフィルムキャリア38と拡
散ボックス40が干渉しないように、フィルムキャリア
38の下面には、切り欠け部が設けられている。
【0056】なお、フィルムキャリア38は、プレスキ
ャン時や、ファインスキャン時におけるフィルム画像の
濃度等に応じた複数の速度で写真フィルム22を搬送可
能なように構成されている。
【0057】読取部43は、ケーシング44内部に収容
された状態で配置されている。ケーシング44の内部に
は、上面にラインCCD116が取付けられた載置台4
7が設けられており、載置台47からは支持レール49
が複数本垂下されている。支持レール49には、縮小・
拡大等の変倍のために作業テーブル27と接近離間する
方向Aにスライド移動可能にレンズユニット50が支持
されている。作業テーブル27には支持フレーム45が
立設されている。載置台47は、支持フレーム45に取
り付けられたガイドレール42に、上記変倍やオートフ
ォーカス時に共役長を確保するために作業テーブル27
と接近離間する方向Bにスライド移動可能に支持されて
いる。レンズユニット50は複数枚のレンズから成り、
複数枚のレンズの間にはレンズ絞り51が設けられてい
る。図4(C)に示すように、レンズ絞り51は略C字
状に成形された絞り板51Aを複数枚備えている。各絞
り板51Aは光軸Lの周囲に均等に配置され一端部がピ
ンに軸支されており、ピンを中心として回動可能とされ
ている。複数枚の絞り板51Aは図示しないリンクを介
して連結されており、レンズ絞り駆動モータ(後述)の
駆動力が伝達されると同一の方向に回動する。この絞り
板51Aの回動に伴って、光軸Lを中心として絞り板5
1Aにより遮光されていない部分(図4(C)における
略星型の部分)の面積が変化し、レンズ絞り51を通過
する光の光量が変化する。
【0058】ラインCCD116は、CCDセル及びフ
ォトダイオード等の光電変換素子が、写真フィルム22
の幅方向に一列に多数配置されかつ電子シャッタ機構が
設けられたセンシング部が、間隔を空けて互いに平行に
3ライン設けられており、各センシング部の光入射側に
R、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けられ
て構成されている(所謂3ラインカラーCCD)。ま
た、各センシング部の近傍には、多数のCCDセルから
成る転送部が各センシング部に対応して各々設けられて
おり、各センシング部の各CCDセルに蓄積された電荷
は、対応する転送部を介して順に転送される。
【0059】またラインCCD116の光入射側には、
CCDシャッタ52が設けられている。なお、図4
(D)に示すように、このCCDシャッタ52にはND
フィルタ52NDが嵌め込まれている。CCDシャッタ
52は、矢印u方向に回転して、暗補正のためにライン
CCD116に入射される光を遮光する全閉状態(ND
フィルタ52NDが嵌め込まれていない部分52B等
が、光軸Lを含む位置52Cに位置する)、通常の読み
取りや明補正のためにラインCCD116に光を入射さ
せる全開状態(図4(D)の位置)、リニアリティ補正
のためにラインCCD116に入射される光をNDフィ
ルタ52NDによって減光する減光状態(NDフィルタ
52NDが位置52Cに位置する)の何れかの状態に切
り替わる。
【0060】図3に示すように、作業テーブル27に
は、写真フィルム22を冷却するための冷却風を生成す
るコンプレッサ94が配置されている。コンプレッサ9
4により生成された冷却風は、案内管95によりフィル
ムキャリア38の図示しない読取部に案内されて、供給
される。これにより、写真フィルム22の読取部に位置
する領域を冷却することができる。なお、案内管95
は、冷却風の流量を検出する流量センサ96を貫通して
いる。
【0061】図5に示したラインCCDスキャナ14の
光学系の主要部を参照しながら、ラインCCDスキャナ
14及び画像処理部16の電気系の概略構成を、図6を
用いて説明する。
【0062】ラインCCDスキャナ14は、ラインCC
Dスキャナ14全体の制御を司るマイクロプロセッサ4
6を備えている。マイクロプロセッサ46には、バス6
6を介してRAM68(例えばSRAM)、ROM70
(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続されて
いると共に、ランプドライバ53、コンプレッサ94、
流量センサ96、及びモータドライバ48が接続されて
いる。ランプドライバ53は、マイクロプロセッサ46
からの指示に応じてハロゲンランプ32を点消灯させ
る。また、写真フィルム22のフィルム画像の読み取り
の際、写真フィルム22に冷却風を供給するために、マ
イクロプロセッサ46はコンプレッサ94を稼働させ
る。なお、流量センサ96により冷却風の流量が検出さ
れ、マイクロプロセッサ46は、異常を検知する。
【0063】また、モータドライバ48には、ターレッ
ト36のネガフィルム用のバランスフィルタ36N及び
リバーサルフィルム用のバランスフィルタ36Pの何れ
かが光軸Lに位置するようにターレット36を図4
(B)矢印t方向に回転駆動するターレット駆動モータ
54、ターレット36の基準位置(図示しない切り欠
き)を検出するターレット位置センサ55(図4(B)
も参照)が接続されている。モータドライバ48には、
更に、絞り39をスライド移動させる絞り駆動モータ5
6、絞り39の位置を検出する絞り位置センサ57、載
置台47(即ち、ラインCCD116及びレンズユニッ
ト50)をガイドレール42に沿ってスライド移動させ
る読取部駆動モータ58、載置台47の位置を検出する
読取部位置センサ59、レンズユニット50を支持レー
ル49に沿ってスライド移動させるレンズ駆動モータ6
0、レンズユニット50の位置を検出するレンズ位置セ
ンサ61、レンズ絞り51の絞り板51Aを回動させる
レンズ絞り駆動モータ62、レンズ絞り51の位置(絞
り板51Aの位置)を検出するレンズ絞り位置センサ6
3、CCDシャッタ52を全閉状態、全開状態及び減光
状態の何れかの状態に切り換えるシャッタ駆動モータ6
4、シャッタ位置を検出するシャッタ位置センサ65、
ファン34を駆動するファン駆動モータ37が接続され
ている。
【0064】マイクロプロセッサ46は、ラインCCD
116によるプレスキャン(予備読み取り)及びファイ
ンスキャン(本読み取り)を行う際に、ターレット位置
センサ55及び絞り位置センサ57によって検出される
ターレット36及び絞り39の位置に基づき、ターレッ
ト駆動モータ54によってターレット36を回転駆動さ
せると共に、絞り駆動モータ56によって絞り39をス
ライド移動させ、フィルム画像に照射される光を調節す
る。
【0065】またマイクロプロセッサ46は、フィルム
画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じてズー
ム倍率を決定し、フィルム画像が前記決定したズーム倍
率でラインCCD116によって読み取られるように、
読取部位置センサ59によって検出される載置台47の
位置に基づき読取部駆動モータ58によって載置台47
をスライド移動させると共に、レンズ位置センサ61に
よって検出されるレンズユニット50の位置に基づきレ
ンズ駆動モータ60によってレンズユニット50をスラ
イド移動させる。
【0066】なお、ラインCCD116の受光面をレン
ズユニット50によるフィルム画像の結像位置に一致さ
せる合焦制御(オートフォーカス制御)を行う場合、マ
イクロプロセッサ46は、読取部駆動モータ58により
載置台47のみをスライド移動させる。この合焦制御
は、一例としてラインCCD116によって読み取られ
たフィルム画像のコントラストが最大となるように行う
こと(所謂画像コントラスト法)ができるが、これに代
えて写真フィルム22とレンズユニット50(又はライ
ンCCD116)との距離を赤外線等により測定する距
離センサを設け、フィルム画像のデータに代えて距離セ
ンサによって検出された距離に基づいて行うようにして
もよい。
【0067】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されており、ラインCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0068】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88、インタフェース(I/
F)回路90を順に介して画像処理部16に接続されて
いる。CDS88では、フィードスルー信号のレベルを
表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す
画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素デー
タからフィードスルーデータを減算する。そして、演算
結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画
素データ)を、I/F回路90を介してスキャン画像デ
ータとして画像処理部16へ順次出力する。
【0069】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系
統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画
像データとしてR、G、Bの画像データが並列に、画像
処理部16に入力される。
【0070】更に、画像処理部16には、前述したディ
スプレイ18、キーボード12A、12B、マウス20
及びフィルムキャリア38が接続されている。したがっ
て、画像処理部16がフィルムキャリア38による写真
フィルム22の搬送を制御する。また、画像処理部16
は、ラインCCDスキャナ14で読み取られたコマ画像
をディスプレイ18に表示したり、印画紙に記録するこ
とで得られる画像を推定してディスプレイ18に表示
し、キーボード12Aを介してオペレータにより画像の
修正等が指示されると、これを画像処理の処理条件に反
映することも可能とされている。
【0071】ところで、本実施形態では個々のコマ画像
に対し、ラインCCDスキャナ14において異なる解像
度で2回の読み取りを行う。1回目の比較的低解像度で
の読み取り(以下、プレスキャンという)では、コマ画
像の濃度が極端に低い場合(例えばネガフィルムにおけ
る露光オーバのネガ画像)にも、ラインCCD116で
蓄積電荷の飽和が生じないように決定した読取条件(写
真フィルムに照射する光のR、G、Bの各波長域毎の光
量、CCDの電荷蓄積時間)でコマ画像の読み取りが行
われる。このプレスキャンによって得られた画像データ
(プレスキャン画像データ)は、画像処理部16に入力
される。
【0072】2回目の比較的高解像度での読み取り(以
下、ファインスキャンという)では、プレスキャン画像
データに基づいて設定された読取条件でコマ画像の読み
取りが行われる。
【0073】(APSフィルム用のフィルムキャリアの
構成)図8には、APSフィルム用のフィルムキャリア
38Sの搬送系概略図が示されている(フィルムキャリ
ア38Sの筐体は図示省略)。
【0074】フィルムキャリア38Sには、APSフィ
ルム22Sを収納したカートリッジ402が所定の位置
にセットされ、セットされたカートリッジ402からA
PSフィルム22Sを引き出す方向に沿って、後述する
各種搬送ローラ対等が配置されている。なお、以下で
は、矢印Pで示すAPSフィルム22Sを引き出す方向
を引出方向と称し、矢印Qで示すAPSフィルム22S
を巻取り収納する方向を巻取方向と称する。
【0075】上記カートリッジ402をセットする所定
の位置から引出方向(矢印P方向)に沿って、搬送ロー
ラ対404、APSフィルム22Sの表面からゴミを除
去するゴミ取り用ローラ対406、APSフィルム22
Sの裏面に形成された磁気記録層の表面からゴミを除去
するゴミ取り用ローラ対408(APSフィルム22S
の幅方向両端部に対応して一対)、図11に示すAPS
フィルム22Sのパーフォレーション28を検出するパ
ーフォレーションセンサ412A、APSフィルム22
Sの磁気トラックからの磁気情報の読み取りを行う磁気
ヘッド410R(フィルム引き出し時上流側)及び磁気
トラックへの磁気情報の書き込みを行う磁気ヘッド41
0W(フィルム引き出し時下流側)をそれぞれ備えた磁
気情報読み書き部410(APSフィルム22Sの幅方
向両端部に対応して一対)、搬送ローラ対414、コマ
画像の走査位置でAPSフィルム22Sの光軸上の他の
光学系との相対位置を保持するためのフィルム支持部材
416、搬送ローラ対418、APSフィルム22Sの
パーフォレーション28を検出するパーフォレーション
センサ412B、搬送ローラ対420、APSフィルム
22Sの仮巻取り部422が、順に設置されている。
【0076】このうち搬送ローラ対404、414、4
18、420は、それぞれ下側のローラが駆動ローラと
されており、上側のローラが従動ローラとされている。
【0077】なお、ここで、カートリッジ402から最
大限にAPSフィルム22Sを引き出した場合に、最終
画像コマの後端(カートリッジ402側端部)からカー
トリッジ402までの距離L4に相当する搬送路の区間
に沿って搬送ローラ対404、ゴミ取り用ローラ対40
6、408、パーフォレーションセンサ412A、磁気
情報読み書き部410(磁気ヘッド410R、410
W)、搬送ローラ対414、およびCCD116を配設
している。このように、CCD116による走査位置が
上記区間に配設されていないとAPSフィルム22Sの
最終画像コマの画像情報を読み取ることができなくなる
ためである。
【0078】また、フィルムキャリア38Sには、搬送
ローラ対404、414、418、420の駆動源とな
るモータ(図示せず)が設置されている。一方、モータ
の駆動軸と搬送ローラ対404、414、418、42
0の駆動軸とは、複数の径が異なるプーリーや無端ベル
ト等を含んで構成された多段階変速機構(図示せず)に
よって連結されている。多段階変速機構によって搬送ロ
ーラ対404、414、418、420の駆動軸の回転
速度を変化させることにより、APSフィルム22Sの
搬送速度を変更可能にしている。
【0079】ところで、搬送ローラ対414、418間
の略中央部はラインCCD116によるAPSフィルム
22Sの走査位置とされており、フィルムキャリア38
Sの筐体(図示せず)における該走査位置の直上部及び
直下部ならびに前記フィルム支持部材416には走査光
用のスリット状の孔が設けられている。即ち、フィルム
キャリア38S内を搬送されるAPSフィルム22Sに
対し、図3に示すように走査位置において下方から走査
光が照射され、その透過光が、フィルムキャリア38S
の上方に配置されたラインCCD116に到達するよう
構成されている。 なお、図示は省略したが、カートリ
ッジ402を図8に示す位置にセットしたときに、カー
トリッジ402からAPSフィルム22Sの先端部を引
き出し搬送ローラ対404の挟持部へ自動的に送り出す
フィルム送り出し機構もフィルムキャリア38Sに内蔵
されているものとする。
【0080】このフィルム取り出し機構の作動を含め、
モータの駆動、磁気情報読み書き部410の磁気情報読
み書きタイミング等は、図6に示す画像処理部16で制
御している。この画像処理部16では、フィルム引き出
し時に、磁気情報の読取とプレスキャニングを行うため
の搬送制御と、フィルム巻き取り時に磁気情報の書き込
みとファインスキャニングを行うための搬送制御と、2
つの制御プログラムを記憶している。
【0081】また、上記フィルムキャリア38Sは、カ
ートリッジ402に収納されたAPSフィルム22Sの
みならず、パトローネから取り出したストリップフィル
ムについても図8に想像線で示すように搬送ローラ対4
04の挟持部へ挿入することにより、前述と同じ経路を
搬送することが可能とされている。
【0082】なお、パーフォレーションセンサ412A
と磁気ヘッド410Wとの距離L1、磁気ヘッド410
WとラインCCD116の(APSフィルム22Sに対
する)走査位置との距離L2、前記走査位置とパーフォ
レーションセンサ412Bとの距離L3は、それぞれ1
画像コマの左右に位置するパーフォレーションの内の先
端側パーフォレーションのピッチ(以下、画像コマピッ
チという)の0.5倍、1.5倍、1.0倍とされてい
る。ここで、先端側パーフォレーションおよび後端側パ
ーフォレーションとは、図11において、それぞれ各画
像コマの左側および右側にあるパーフォレーションをい
い、画像コマピッチとは、隣接する画像コマの先端側パ
ーフォレーション間の距離をいう。
【0083】このため、巻取方向(矢印Q方向)にAP
Sフィルム22Sが搬送されている場合には、パーフォ
レーションセンサ412Aまたはパーフォレーションセ
ンサ412Bが画像コマの先端側のパーフォレーション
28を検出したとき、ラインCCD116の読取位置に
は該画像コマよりも2コマ後、または1コマ先に送られ
た画像コマの先端部が到達することになる。 (フィルム搬送制御)以下に、本実施形態の作用を図9
のフローチャートに従い説明する。
【0084】なお、APSフィルム22Sには、一例と
して40コマのコマ画像が既に記録されているものと
し、カートリッジ402からAPSフィルム22Sを引
き出したときの最初のコマを1コマ目とし、以後、AP
Sフィルム22S上のコマを、順に2コマ目、3コマ目
・・・40コマ目とする。
【0085】また、以下の説明において、磁気情報の読
み取りとは、例えば、撮影時のフラッシュの有無、撮影
日付、シャッタスピード、露光量等を表す磁気情報を示
し、各コマ画像に対するプレスキャンとは、比較的ラフ
な読み取り精度で画像を読み取り、以後にファインスキ
ャン時の設定値(読取条件)を決めるための予備的なス
キャニングを示し、ファインスキャンとは、最終的に記
録すべき高精度の画像読み取りを示し、磁気情報の書き
込みとは、例えば、読取条件で決定された各コマ画像に
ついての画像処理条件等を表す磁気情報の書き込みを示
している。
【0086】オペレータがフィルムキャリア38Sの所
定位置にカートリッジ402をセットし、キーボード1
2Bによりコマ画像読取開始を指示すると、画像処理部
16によって図9および図10の制御処理の処理ルーチ
ンが実行開始される。
【0087】フィルムの搬送制御について、図9および
図10のフローチャートおよび図11の概念図を参照し
て説明する。なお、APSフィルム22Sは、裏面に磁
気記録層が形成されているが、図11において説明の便
宜上、一側部に記載している。
【0088】フィルムキャリア38において、図示しな
いフィルム送り出し機構によってカートリッジ402か
らAPSフィルム22Sを引き出し、搬送ローラ対40
4によって引出方向(矢印P方向)に搬送される。パー
フォレーションセンサ412AによってAPSフィルム
22Sの先端が検出されると、以下、一定速度で搬送さ
れ、磁気情報読み書き部410の磁気ヘッド410Rに
よってAPSフィルム22Sの各画像コマに対応する磁
気情報が読み取られ、ラインCCD116によって走査
位置においてプレスキャンが行われる。
【0089】画像読取時、APSフィルム22Sはフィ
ルム支持部材416により保持されているため、該AP
Sフィルム22Sの表面にたるみが生じたり振動したり
することは無く、適正なプレスキャンが行われる。AP
Sフィルム22Sは搬送ローラ対420を通過した後、
仮巻取り部422により巻き取られる。
【0090】なお、プレスキャンでは読取精度がさほど
要求されないので、一定速度で搬送することができる。
また、磁気情報の読取も一定速度で可能である。
【0091】この際、各コマ画像のプレスキャンの結果
に基づいてファインスキャン時の読取条件及び画像処理
条件を各コマ画像毎に演算し設定していく。このように
して写真フィルム22の各コマ画像に対し、1コマ目か
ら40コマ目まで順にプレスキャンが実行され、該プレ
スキャンの結果に基づいてファインスキャン時の読取条
件及び画像処理条件が各コマ画像毎に設定されていく。
【0092】この磁気情報およびプレスキャン画像デー
タは、画像処理部16に入力され、RAM68に記憶さ
れる。パーフォレーションセンサ412BによってAP
Sフィルム22Sの終端のパーフォレーションが検出さ
れると、全ての画像コマに対するプレスキャンが終了し
たものと判定する。これによって、APSフィルム22
Sの引出方向の搬送を停止する(ステップ200)。
【0093】次に、前記プレスキャン画像データに基づ
いて各画像コマ毎に設定された搬送速度でAPSフィル
ム22Sを巻取方向(矢印Q方向)に搬送する。各画像
コマのファインスキャンを行うと共に、磁気情報読み書
き部410の磁気ヘッド410Wによって磁気情報の書
き込みが行われる(ステップ202)。
【0094】このファインスキャン(ステップ202)
について、図10および図11を参照して詳細に説明す
る。なお、図11では、ファインスキャン時におけるA
PSフィルム22Sの巻取方向(矢印Q方向)への搬送
状態を、当該APSフィルム22Sに対する磁気ヘッド
410WとラインCCD116の引出方向(矢印P方
向)への相対移動として表現する。ここで、実線はライ
ンCCD116、破線は磁気ヘッド410WのAPSフ
ィルム22Sに対する相対移動距離を示し、縦方向は速
度を表す。
【0095】先ず、Kを40にセットする(ステップ3
00)。これは、ファインスキャンされるAPSフィル
ム22Sの画像コマ数が40であるためである。したが
って、APSフィルム22Sの画像コマ数が異なれば、
Kの設定も異なる。
【0096】次に、磁気情報が書き込まれるエリア数J
をK+1とする(ステップ302)。これは、磁気ヘッ
ド410WとラインCCDの走査位置の距離L2が1.
5画像コマピッチに相当するため、ある画像コマKに対
して画像読取を行う場合に、同時に画像コマK+1に対
する画像(磁気)情報を書き込むことになるからであ
る。
【0097】ここで、読取条件によって設定された画像
コマKに対応した搬送速度VK を取り込む(ステップ3
04)。
【0098】この場合、停止しているAPSフィルム2
2Sを加速し、読取条件に基づいて設定した搬送速度V
K で搬送する(ステップ306)。画像コマK−1の先
端側パーフォレーション28がパーフォレーションセン
サ412Bで検出される、あるいは画像コマK+2の先
端側パーフォレーション28がパーフォレーションセン
サ412Aで検出されることによって、画像コマKの先
端がラインCCD116の走査位置に到達したことが確
認され、ラインCCD116によってファインスキャン
される(ステップ308およびステップ310)。
【0099】一方、磁気情報の書き込みは、磁気ヘッド
410Wの位置に磁気情報エリアJが到達した後行なわ
れる。すなわち、ファインスキャン開始から所定時間
(0.5×L3/搬送速度VK)経過後、磁気ヘッド4
10Wによって画像コマJ(=K+1)の磁気情報が磁
気記録エリアJに書き込まれる(ステップ312)。こ
こで、L3は一画像コマピッチを表す。
【0100】画像コマK−1の後端側パーフォレーショ
ンがパーフォレーションセンサ412Bで検出される、
あるいは画像コマK+2の後端側パーフォレーションが
パーフォレーションセンサ412Aで検出された後、所
定時間(0.5×L3/搬送速度VK)経過したか否か
によって、画像コマK+1に対応する磁気情報の書き込
みが終了されたか否かを検出する(ステップ314)。
なお、後端側パーフォレーションが検出された時点で、
ファインスキャンは既に終了している。
【0101】ラインCCD116による画像コマKに対
するファインスキャンおよび画像コマK+1に対する磁
気情報の書き込みが終了した場合には、APSフィルム
22Sを所定の減速度で停止させる(ステップ31
6)。
【0102】ここで、J=1、すなわち、最後の画像コ
マのファインスキャンが終了し、最後の画像コマに対応
する磁気情報の書き込みも終了したか否かを判定する
(ステップ318)。
【0103】終了していない場合には、ファインスキャ
ンおよび磁気情報の書き込みを繰り返す。この場合、磁
気情報の書き込みによってAPSフィルム22Sの次の
画像コマK−1がラインCCD116の走査位置に到達
してしまう。そこで、APSフィルム22Sを所定距離
(以下、これをオーバーラン距離という)M2だけ逆方
向に搬送させる(ステップ318およびステップ32
0)。
【0104】ここで、APSフィルム22Sをオーバー
ラン距離M2だけ逆方向(矢印P方向)に搬送するの
は、単に画像コマK−1の先端をラインCCD116の
走査位置よりも手前に移動させるだけでなく、逆方向に
搬送したAPSフィルム22Sを矢印Q方向に再度加速
して読取条件で設定された搬送速度VK-1になるまで、
画像コマK−1の先端がラインCCD116の走査位置
に到達させないためである。したがって、APSフィル
ム22Sの次の画像コマK−1の先端がラインCCD1
16の走査位置に到達した場合には、所定の搬送速度V
K-1 に必ず到達していることになる。
【0105】続いて、Kを1つデクリメントして(ステ
ップ322)、ステップ302以下の処理を繰り返す。
以下、同様にして、画像コマK−1の搬送速度VK-1
で加速して画像読取開始位置(走査位置)から画像コマ
K−1のファインスキャンを行うと共に、ファインスキ
ャン開始から所定時間(0.5×L3/搬送速度
K- 1)経過後に画像コマKに対応する磁気情報の書き
込みを行う。
【0106】全ての画像コマのファインスキャンと磁気
情報の書き込みが終了した場合(J=1)の場合にカー
トリッジ402にAPSフィルム22Sを巻き取る。
【0107】以上説明した本実施の形態によれば、AP
Sフィルム22Sを1往復する間に、コマ画像に対する
APSフィルム22Sに記録された磁気情報の読み取り
と、プレスキャン(往路搬送時)、及びファインスキャ
ンとAPSフィルム22Sへの磁気情報の書き込み(復
路搬送時)の計4つの処理を実行完了することができ、
これらの処理を実行する際の処理効率を向上させること
ができる。
【0108】特に、ラインCCD116によって画像読
取を行なうようにしたため、ファインスキャン用の搬送
時に磁気情報の書き込みも同時に行なうことができ、エ
リアCCDを用いる場合と比較して画像処理時間を短縮
させることができる。
【0109】また、ラインCCD116の読取位置と磁
気ヘッド410Wの書き込み位置との距離L2は、本実
施形態では1.5画像コマピッチであったが、これに限
定されず変更可能である。すなわち、距離L2に対応し
て磁気情報の書き込み開始を所定時間(α/搬送速度V
K-1)だけ遅らせてやれば良い。なお、L2=n×L3
+α(ここで、nは整数、0<α<L3とする)。
【0110】したがって、ラインCCD116と磁気ヘ
ッド410Wとの距離L2を自由に設定できるため、他
の部品との位置関係において、例えば、フィルムキャリ
ア38が最もコンパクトになるように配設することがで
きる。すなわち、最もスペース効率の良い位置に配置可
能である。
【0111】特に、カートリッジ402から最大限にA
PSフィルム22Sを引き出した場合にカートリッジ4
02(APSフィルム22Sの末端)から最終画像コマ
の後端までの距離L4に相当する搬送路の区間に磁気情
報読み書き部410(磁気ヘッド410R、410W)
およびCCD116を配設したため、APSフィルム2
2Sの最終画像コマの画像情報の読み取り、および磁気
情報の読み書きを確実に行うことができる。すなわち、
上記区間の長さL4に応じて磁気情報読み書き部410
(磁気ヘッド410R、410W)およびCCD116
を他の部材(ゴミ取り用ローラ対406、408等)と
の配置を調節して配設することができる。
【0112】なお、本実施形態では、画像コマ毎に搬送
速度を変化させてファインスキャンを行なったが、Lサ
イズプリント等、読取画素数が少ない場合は、ファイン
スキャン時に逆方向(引出方向、矢印P方向)に搬送す
ることなく一定速度で巻取方向に搬送することによっ
て、全画像コマをファインスキャンすることができる。
したがって、かかる場合には、写真フィルム22Sを逆
方向に搬送させる必要がないため、処理時間を短縮させ
ることができる。
【0113】さらに、本実施形態では、オーバーランに
伴なう巻き戻し量(オーバーラン距離M2)を次の画像
コマに所定の搬送速度で画像読取開始できる位置までと
したが、一画像コマ以上巻き戻すことによって、再び巻
取方向(矢印Q1方向)に加速すると、ファインスキャ
ン開始位置に到達する前に必ず所定の搬送速度にするこ
とができる。これによって、多少の巻き戻し量に誤差が
でても、必ず所定の搬送速度になった後、ファインスキ
ャンを開始することができる。
【0114】なお、磁気情報の書き込みを先に行なうよ
うにした場合も同様である。
【0115】本発明の第2実施形態に係る画像読取装置
について説明する。第1実施形態と同様の構成要素につ
いては同一の参照符号を付してその説明を省略する。な
お、本実施形態が第1実施形態と異なるのは、写真フィ
ルムの構成と搬送制御のみなので、図12のみを参照し
て説明する。
【0116】図12に示すように、磁気情報エリアJと
画像コマK+1を0.5画像コマピッチずつずらして設
定している。例えば、ラインCCD116と磁気ヘッド
410Wとの距離が1.5画像コマピッチに配置されて
いれば、画像コマKのファインスキャンと,画像コマK
+1の磁気情報の書き込みを同時に開始させることがで
き、ファインスキャンおよび磁気情報の書き込みに要す
る時間を短縮させることができる。
【0117】また、ファインスキャンと磁気情報の書き
込みを同時に行なうことができるため、オーバーラン距
離M1を短縮させることができ、引出方向への巻き戻し
時間を短縮させることができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明した如く本発明では、ファイン
スキャン中に磁気情報の書き込みをすることが可能なた
め処理時間を短縮させることができると共に、磁気情報
読み書き部とラインスキャナとの位置関係を自由に設定
でき、スペース効率の良いところに配置できる。この結
果、設計の自由度が向上し、コンパクトな画像読取装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像読取装置の全体斜
視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像読取装置の光学系
の正面断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像読取装置の光学系
の側面断面図である。
【図4】(A)は絞り、(B)はターレット、(C)は
レンズ絞り、(D)はCCDシャッターの一例を各々示
す平面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る画像読取装置の光学系
の主要部のみを示した図である。
【図6】本発明の実施形態に係る画像読取装置の電気系
の概略構成を示したブロック図である。
【図7】本発明の実施形態に係るターレットの変形例を
示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るフィルムキャリアの搬
送系を示す概略図である。
【図9】本実施の形態における画像読取処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】本実施形態に係るファインスキャン処理を示
すフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態に係るファインスキャ
ン処理におけるAPSフィルムの搬送状態説明図であ
る。
【図12】本発明の第2実施形態に係るファインスキャ
ン処理におけるAPSフィルムの搬送状態説明図であ
る。
【符号の説明】
10 画像読取装置 14 ラインCCDスキャナ(ラインスキャナ) 22S APS写真フィルム(画像情報担体) 38S フィルムキャリア(搬送手段) 410 磁気情報読み書き部 410W 磁気ヘッド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気情報が記録された磁気記録層を備え
    複数のコマ画像が記録された長尺状の画像情報担体を搬
    送して各画像コマの画像情報を読み取る画像読取装置で
    あって、 各画像コマの画像情報を予備的に読み取るプレスキャン
    を行うと共に、前記プレスキャンで得られた画像情報に
    基づいて設定された読取条件で各画像コマの画像情報を
    読み取るファインスキャンを行うラインスキャナと、 前記プレスキャン時に前記磁気記録層の磁気情報を読み
    取り、ファインスキャン時に磁気情報の書き込みを行う
    磁気情報読み書き部と、 プレスキャン時に前記画像情報担体を搬送路に沿って一
    定速度で第1方向に搬送し、ファインスキャン時に前記
    画像情報担体を搬送路に沿って前記第1方向と逆方向の
    第2方向に搬送する搬送手段と、 を備え、前記ラインスキャナと前記磁気情報読み書き部
    とを搬送路に沿ってスペース効率の良い位置に配置する
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記画像情報担体に対する前記磁気情報
    読み書き部の書き込み位置と前記ラインスキャナによる
    読取位置との間隔が前記画像情報担体の画像コマピッチ
    の整数倍でないことを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
  3. 【請求項3】 前記画像情報担体は収納体に収納されて
    おり、前記収納体から前記画像情報担体を最大限に引き
    出した場合に露出した前記画像情報担体の末端から当該
    画像情報担体の最終コマまでが位置する搬送路の区間に
    前記磁気情報読み書き部およびラインスキャナが配設さ
    れたことを特徴とする請求項1または2記載の画像読取
    装置。
  4. 【請求項4】 前記収納体から画像情報担体を最大限に
    引き出した場合に露出した前記画像情報担体の末端から
    当該画像情報担体の最終コマまでが位置する搬送路の区
    間に、画像情報担体を収納体から引き出す引き出しロー
    ラと、ゴミ除去ローラとが配設されたことを特徴とする
    請求項3記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段は、ファインスキャン時に
    画像情報担体を全画像コマについて一定速度で前記第2
    方向に搬送することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送手段がファインスキャン時に前
    記読取条件によって画像コマ毎に設定された搬送速度で
    各画像コマを搬送し、ラインスキャナが前記各画像コマ
    の画像情報を読み取る毎に、当該搬送手段が前記画像情
    報担体を第1方向に所定量搬送することを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記所定量は、一画像コマピッチ以上で
    あることを特徴とする請求項6記載の画像読取装置。
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