JP2001233720A - 殺菌性付与剤、殺菌性付与方法および殺菌袋 - Google Patents

殺菌性付与剤、殺菌性付与方法および殺菌袋

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JP2001233720A JP2000047445A JP2000047445A JP2001233720A JP 2001233720 A JP2001233720 A JP 2001233720A JP 2000047445 A JP2000047445 A JP 2000047445A JP 2000047445 A JP2000047445 A JP 2000047445A JP 2001233720 A JP2001233720 A JP 2001233720A
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Jiyunrou Itou
潤郎 伊藤
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HOKURIKU NAIGAI KOKU SERVICE K
HOKURIKU NAIGAI KOKU SERVICE KK
KURIINTON KK
OGIWARA SETSUBI KK
SHIBATA TOKI KK
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HOKURIKU NAIGAI KOKU SERVICE K
HOKURIKU NAIGAI KOKU SERVICE KK
KURIINTON KK
OGIWARA SETSUBI KK
SHIBATA TOKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性に優れ、高い殺菌力が長時間持続し、
かつ、低コストな殺菌性付与剤および殺菌性付与方法を
提供すること。 【解決手段】 貝殻粉末を含んでなる殺菌性付与剤を用
い、この殺菌性付与剤に水を接触させ、殺菌性を有する
水を得る。殺菌性付与剤としては、ホタテ貝殻粉末と他
の無機物とを焼結してなるものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水に殺菌性を付与
する技術に関するものであり、詳しくは、洗濯用水、洗
浄用水、食品加工用の水、水泳用プール水、浴槽の水、
空調用クーラー等に使用される水、建物内に設置される
上水用の貯水槽内の水等に対して殺菌性を付与する技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水に殺菌性を付与する方法とし
て、塩素や次亜塩素酸ナトリウムを液体などに添加して
殺菌する方法や、アルコールやオゾンを使用して殺菌す
る方法が知られていた。
【0003】また、酸性水が殺菌力を有することが知ら
れており、特許第2626778号にはpHが3.1以
下の強酸性水が殺菌性を示すことが記載されている。
【0004】しかしながら、これらの方法はいずれも取
り扱いに注意が必要となる。塩素や次亜塩素酸ナトリウ
ムを液体などに添加して殺菌する方法は、臭気が発生し
たり人体に有害な物質が生成する場合があった。アルコ
ールやオゾンを使用して殺菌する方法では、アルコール
やオゾンが直ちに蒸発するため、殺菌力を長時間持続さ
せることが困難であった。また、強酸性水を使用する方
法は、適用できる用途が限定されるという点で改善の余
地を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みてなされたものであり、安全性に優れ、高い殺菌
力が長時間持続し、かつ、低コストな殺菌性付与剤およ
び殺菌性付与方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、水と接
触させることにより該水に殺菌性を付与する殺菌性付与
剤であって、貝殻粉末を含んでなることを特徴とする殺
菌性付与剤が提供される。
【0007】ここで、殺菌性付与剤の構成を、貝殻粉末
と該貝殻粉末を除く他の無機物とを焼結してなるものと
することができる。また、貝殻粉末を、ホタテ貝の貝殻
粉末とすることができる。
【0008】また本発明によれば、上記殺菌性付与剤に
水を接触させ、該水に殺菌性を付与することを特徴とす
る殺菌性付与方法が提供される。
【0009】また本発明によれば、貝殻粉末と該貝殻粉
末を除く他の無機物とを焼結してなる殺菌性付与剤を、
メッシュの袋に収容してなることを特徴とする殺菌袋が
提供される。ここで、貝殻粉末としてホタテ貝殻粉末を
用いれば、殺菌性付与効果が顕著となる。
【0010】また本発明によれば、上記殺菌袋を、洗濯
機の注水口または洗濯槽に取り付けて洗濯水に殺菌性を
付与することを特徴とする殺菌性付与方法が提供され
る。
【0011】従来より、貝殻を紙に添加して殺菌紙とし
たり(特開平11−222796号公報)、プラスチッ
クに添加して殺菌プラスチックとする技術が知られてい
た。しかし、水に対する殺菌性付与剤として貝殻を利用
することは、これまであまり検討されていなかった。本
発明者は、水に対する殺菌性付与剤について種々の検討
を行った結果、貝殻、特にホタテ貝の貝殻が顕著な殺菌
性付与効果が得られることを見出し、本発明を完成させ
たものである。
【0012】本発明は、貝殻、特にホタテ貝の貝殻を殺
菌成分源として用いるものである。本発明によれば、殺
菌性付与効果が長時間持続する上、必要なコストも最小
限に抑えることができる。また、天然に存在する貝殻粉
末を殺菌成分源として用いているため、安全性に優れる
殺菌水を得ることができ、また、殺菌性付与剤自体も人
体に対して無害であり安全性に優れる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の殺菌性付与剤は、水と接
触させることにより該水に殺菌性を付与するものであ
る。「水」とは、日常生活上、あるいは、産業上用いら
れる種々の水をいい、たとえば、洗濯用水、洗浄用水、
食品加工用の水、水泳用プール水、浴槽の水、空調用ク
ーラー等に使用される水、建物内に設置される上水用の
貯水槽内の水をいう。
【0014】殺菌性付与剤を水と接触させる方法は、特
に制限がないが、たとえば、殺菌性付与剤を水中に浸漬
したり、殺菌性付与剤の充填された部分に水を透過させ
る等の方法が挙げられる。
【0015】本発明における「殺菌性」とは、細菌を死
滅させる作用をいう。本発明を適用できる細菌の種類は
多様であるが、肺炎桿菌、大腸菌等に対して有効であ
る。
【0016】本発明の殺菌性付与剤は貝殻粉末を含有し
てなるものである。貝殻粉末をそのまま用いても良い
が、貝殻粉末と該貝殻粉末を除く他の無機物とを焼結し
てなるものとした場合、すなわち、粒子内に貝殻粉末と
他の無機物とを含む構成とした場合、以下のような効果
が得られる。
【0017】第一に、殺菌性付与剤を任意の大きさにす
ることができるため、その表面積を調整し、殺菌性有効
成分の放出速度を所望の速度に調整することができる。
すなわち、殺菌性有効成分を徐々に放出する徐放性を付
与することができる。このため、殺菌性付与効果を長期
にわたって持続させることができる。また、焼結体であ
るため、貝殻粉末と他の無機成分が均一に混合した構造
となっており、殺菌性有効成分がほぼ均一な濃度で持続
的に放出される。貝殻粉末が他の成分により被覆されて
有効成分の放出が阻害される等の弊害も生じない。
【0018】第二に、殺菌性付与剤を任意の大きさにす
ることができるため、使用する用途に応じて最適な大き
さとし、取り扱い性を良好にすることができる。たとえ
ば、直径数μm程度の貝殻粉末を、他の無機物と焼結し
て直径数mm程度の球状の形態とすれば、メッシュの袋
に入れ、これを洗濯機や浴槽に取り付けて水に殺菌性を
付与する、あるいは、上記メッシュ袋を水に浸漬して洗
浄用の殺菌水を得る、等の使用形態が可能となり、日常
生活上での使用が容易となる。
【0019】また、貝殻粉末とともに焼結する他の無機
物の種類を適宜に選択することにより、殺菌性付与剤に
種々の機能を付与することも可能となる。
【0020】本発明の殺菌性付与剤を上記のように焼結
体とする場合、貝殻粉末以外の無機物としては、天然の
鉱石や、上記貝殻以外の他の貝殻等を用いることがで
き、たとえば、麦飯石、トルマリン、ゼオライト、シリ
カ、アルミナ、酸化マグネシウム等が例示できる。無機
物は一種類を単独で用いても二種類以上を併用してもよ
い。なお、無機物は粒子状のものが好ましく用いられ
る。焼結体は、貝殻粉末と他の無機物の混合物を所定の
温度で焼成することによって製造でき、通常、球状の形
状となる。
【0021】焼結体の殺菌性付与剤における貝殻粉末の
含有率は、殺菌性付与剤全体に対して、好ましくは20
質量%以上、より好ましくは40質量%以上とする。貝
殻粉末が少なすぎると、充分な殺菌性が得られない場合
がある。
【0022】本発明の殺菌性付与剤の原料となる貝殻粉
末は、貝を脱殻後、必要に応じて加熱乾燥し、その後ク
ラッシャー等を用いて粉砕し粒状物とすることに得られ
る。貝殻粉末の平均粒子径は、用途に応じて適宜な値が
選択される。
【0023】焼結体の形態の殺菌性付与剤を製造する場
合は、上記のようにして得た貝殻粉末を他の無機粒子と
ともに焼成する。焼成温度は、好ましくは800℃以
上、より好ましくは900℃以上とする。上限について
は、好ましくは1200℃以下、より好ましくは110
0℃以下とする。焼成は、空気中で行っても良いし窒素
等の不活性ガス雰囲気下で焼成しても良い。焼成時間
は、焼成温度等によって適宜に設定されるが、通常、雰
囲気温度が所定の焼成温度に到達した後、10〜120
分、好ましくは15〜90分程度とする。このような焼
成により、不要な有機物が熱分解して除去され、貝殻粉
末と他の無機粒子とからなる焼結体が得られる。その
後、必要に応じて粉砕を行い、所望の大きさとすること
もできる。
【0024】焼結体の粒子径は用途に応じて適宜な値が
選択される。通常は1〜70mm程度とすることが好ま
しい。
【0025】本発明の殺菌性付与剤において、貝殻とし
てホタテ貝の貝殻を選択した場合、特に優れた殺菌性付
与効果が発現する。ホタテ貝による殺菌性付与効果が他
の貝類に比べて顕著である理由は明らかでないが、貝殻
の結晶構造やカルシウム以外の微量成分の存在比の差異
により、殺菌性付与効果の差が生じているものと考えら
れる。一般に、貝殻による殺菌作用はカルシウムイオン
が有効成分となって発現すると考えられているが、カル
シウムイオンの溶出量、溶出速度は、貝殻の結晶構造や
カルシウム以外の成分等、多くの因子によって決定され
る。また、細菌に対する殺菌作用は、カルシウムイオン
単独の作用だけでなく、カルシウムイオンと他の微量成
分の相乗作用によっても発現すると考えられる。したが
って、優れた殺菌性付与効果を得るためには、貝殻の結
晶構造や他の微量成分の組成が好適な形態となっている
ことが重要となる。ホタテ貝はこのような条件を満たし
ているため、長期にわたる優れた殺菌性が得られるもの
と推察される。
【0026】また、貝殻としてホタテ貝の貝殻を選択し
た場合、産業廃棄物であるホタテ貝殻の再利用を図るこ
とができるという利点が得られる。我国において、ホタ
テ貝は毎年大量に水揚げされ食用に供されているが、そ
の残滓としての貝殻も大量に発生する。この大量に発生
するホタテ貝の貝殻を如何に再利用するかはホタテ貝事
業の存続にとって最大の関心事であると共に、地域の環
境保全の立場からも重要な意味を有するものである。従
来、ホタテ貝の再利用方法について種々の検討が行われ
てきたが、有効な再利用方法は未だ見い出されていない
のが現状であった。本発明によれば、かかる産業廃棄物
としてのホタテ貝を有効利用することができ、ホタテ貝
殻残滓の処理の問題を解決することができる。
【0027】前述のように貝殻粉末としてホタテ貝を用
いることにより、特に優れた殺菌性付与効果が得られる
が、中でも、陸奥湾産のホタテ貝を用いた場合、殺菌効
果の持続性がより向上する。前述したように、殺菌作用
の程度および持続性は、貝殻の組成や結晶構造によって
相違すると考えられる。一口にホタテ貝といっても、産
地によって貝殻の組成や結晶構造が相違するため、上記
のようにホタテ貝の産地によって殺菌性の差異が生じる
ものと推察される。
【0028】本発明の殺菌袋は、上記した貝殻粉末と該
貝殻粉末を除く他の無機物とを焼結してなる殺菌性付与
剤を、メッシュの袋に収容してなるものである。殺菌性
付与剤の粒径は、メッシュ間隔よりも大きくする。
【0029】この殺菌袋は、洗濯機の注水口または洗濯
槽内に取り付けて洗濯水に殺菌性を付与する殺菌性付与
方法に好適に用いられる。このような方法に用いた場
合、洗濯物に抗菌性が付与され、衛生面で効果的であ
る。また、洗濯水に優れた殺菌性が付与されるため、例
えば梅雨時等の洗濯物の乾きにくい時期に発生する、洗
濯物に含まれる水分の腐敗臭を防ぐことができる。ま
た、本発明の殺菌袋は、洗濯機の注水口または洗濯槽内
に容易に取り付けることができ、しかも、殺菌袋を取り
外して殺菌性付与剤を入れ替えることも簡単に行うこと
ができる。
【0030】また、上記殺菌袋は、たとえば浴槽に適用
することも有効である。浴槽に満たされた水は、40℃
程度に加温される上、入浴により撹拌される。このた
め、もともと水道水に含まれている殺菌剤の次亜塩素酸
が揮発し、その濃度が低くなる。また、浴槽につかる人
体から発生する有機物が、細菌の栄養源となる。以上の
ことから、浴槽は細菌が繁殖しやすい状態となってい
る。上記殺菌袋を浴槽に設置すれば、このような細菌の
繁殖を効果的に防止できる。しかも、浴槽の水を洗い水
として用いた場合にも、石鹸等の泡立ち性や洗浄効果を
損なうことがない。浴槽への設置方法としては、浴槽水
中に浮遊させる、あるいは、殺菌袋にフックを取り付け
て浴槽壁面から吊下する、等の方法を用いることができ
る。
【0031】次に、本発明の上記殺菌袋を、洗濯機に取
り付けて洗濯水に殺菌性を付与する方法について説明す
る。
【0032】まず本発明の殺菌性付与剤を用意する。殺
菌性付与剤は、たとえば、天然ホタテ等の貝殻を、粉砕
して貝殻粉末とし、これを、麦飯石、トルマリン等の鉱
石とともに焼成し、焼結体を得る。焼結体の平均粒径
は、たとえば5mm程度とする。
【0033】この殺菌性付与剤をメッシュの袋に収容
し、殺菌袋とする。メッシュの間隔は、上記殺菌性付与
剤が袋の外にこぼれない程度の大きさとする。メッシュ
袋は、一辺をチャックにより開閉できる構造とすれば、
殺菌性付与剤を容易に出し入れすることが可能となり、
便利である。
【0034】次に、上記殺菌袋を洗濯機に取り付ける。
取り付け場所は、洗濯機の注水口や洗濯槽内等が挙げら
れる。取り付け方法は特に制限がないが、たとえば、洗
濯槽の水中に浮遊させる、あるいは、殺菌袋にフックを
取り付けて洗濯槽壁面から吊下する、等の方法を用いる
ことができる。取り付ける時期については、すすぎの段
階で取り付ければ充分であるが、洗濯開始時に取り付け
ても良い。
【0035】以上のように、殺菌袋を取り付けた状態で
洗濯機を使用することにより、洗濯後の洗濯物中に含ま
れる水に高度の殺菌作用が付与され、洗濯物の乾燥中に
洗濯物中に含まれる水の腐敗を防止できるとともに、乾
燥後の洗濯物に優れた抗菌性を付与することができる。
【0036】本発明の殺菌性付与剤は、上記したように
メッシュ袋等に収容して用いる形態とするほか、カート
リッジに収容する形態、濾過材として用いる形態等、種
々の形態で用いることができる。
【0037】なお、本発明の殺菌性付与剤により得られ
る殺菌水は、通常、アルカリ性となるが、一定時間空気
に曝されると二酸化炭素を吸収して自然に中性領域に戻
る。このため、本発明は、得られる水のpHに対する制
約のある用途にも広く利用することができる。
【0038】
【実施例】(殺菌水の調製)陸奥湾で採取された天然ホ
タテの貝殻を、粉砕した後、200メッシュパスし、ホ
タテ貝殻粉末を得た。このホタテ貝殻粉末を、200メ
ッシュパスした麦飯石およびトルマリンとともに約11
00℃で焼成し、焼結体を得た。焼結体の平均粒径は5
mm程度であった。この焼結体100gを1000cm
3の水に室温(約25℃)で30分間浸漬した後、ろ過
を行い、ろ液を殺菌水とした。
【0039】(菌液の調製)普通ブイヨン(栄研化学株
式会社製)を培地として用い、35℃、16〜24時間
増菌培養した菌体(肺炎桿菌:Klebsiella pneumoniae
IFO 13277)を0.85wt-%滅菌生理食塩水に均一分散
させ、1ml中の菌数が4.4×104個となるように
調製し、菌液を得た。
【0040】(試験液の調製)純水に上記殺菌水を添加
し、4種類の水溶液を得た。各水溶液中の殺菌水の濃度
は、それぞれ、0、25、50、100質量%とした。
各濃度の水溶液に対し、上記菌液を添加して1ml中の
菌数が1.1×103個となるように調製し、以下の試
験液A〜Dを得た。 試験液A:殺菌水0質量%含有液に菌液を添加したも
の。 試験液B:殺菌水25質量%含有液に菌液を添加したも
の。 試験液C:殺菌水50質量%含有液に菌液を添加したも
の。 試験液D:殺菌水100質量%含有液に菌液を添加した
もの。
【0041】(試験方法)試験液を35℃で1時間培養
し、保存後の試験液の菌数(生菌)を、標準寒天培地
(栄研化学株式会社製)を用いた混釈平板培養法(35
℃、48時間培養)により測定した。なお、大腸菌数の
測定は、財団法人北陸公衆衛生研究所によって行われ
た。測定結果を表1に示す。試験液B〜Dは、顕著な殺
菌性を有していることが判る。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の殺菌性付与
剤は、貝殻粉末を含むため、優れた殺菌作用が長期にわ
たって持続し、安全性にも優れる。
【0044】また、殺菌性付与剤を、貝殻粉末と該貝殻
粉末を除く他の無機物とを焼結してなるものとすれば、
殺菌成分の徐放性を付与でき、殺菌性付与効果の持続性
が顕著に改善される。取り扱い性も良好となる。
【0045】また、本発明の殺菌袋は、取り扱い性が良
好な上、殺菌成分が長期にわたって均一に放出されるた
め、日常生活上の使用に好適である。特に、洗濯水に殺
菌性を付与するとことに用いた場合、洗濯物乾燥中の腐
敗臭を防止するとともに洗濯物に高度の抗菌性を付与す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 540 C02F 1/50 540D 540F (71)出願人 500024595 株式会社長慶 青森県弘前市大字高田3丁目6番7号 (71)出願人 500024609 有限会社荻原設備 東京都足立区小台1丁目7番17号 (72)発明者 伊藤 潤郎 愛知県西加茂郡藤岡町大字白川字石田590 番地 Fターム(参考) 4H011 AA02 BA01 BB20 BC18 BC20 DA01 DB07 DC03 DC11 DD01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と接触させることにより該水に殺菌性
    を付与する殺菌性付与剤であって、貝殻粉末を含んでな
    ることを特徴とする殺菌性付与剤。
  2. 【請求項2】 貝殻粉末と該貝殻粉末を除く他の無機物
    とを焼結してなることを特徴とする請求項1に記載の殺
    菌性付与剤。
  3. 【請求項3】 貝殻粉末がホタテ貝の貝殻粉末であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の殺菌性付与
    剤。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3いずれかに記載の殺菌性
    付与剤に水を接触させ、該水に殺菌性を付与することを
    特徴とする殺菌性付与方法。
  5. 【請求項5】 貝殻粉末と該貝殻粉末を除く他の無機物
    とを焼結してなる殺菌性付与剤を、メッシュの袋に収容
    してなることを特徴とする殺菌袋。
  6. 【請求項6】 貝殻粉末がホタテ貝の貝殻粉末であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の殺菌袋。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の殺菌袋を、洗
    濯機の注水口または洗濯槽内に取り付けて洗濯水に殺菌
    性を付与することを特徴とする殺菌性付与方法。
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