JP2004313821A - 循環水利用施設における水の循環システム及び集毛器 - Google Patents

循環水利用施設における水の循環システム及び集毛器 Download PDF

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文一 徳井
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Abstract

【課題】塩素殺菌を採用することなく、レジオネラ属菌による感染の問題を解消できる循環水利用施設における水の循環システムを提供すること。
【解決手段】ろ過設備4を備え、水を循環使用する施設における水の循環システムにおいて、循環水利用施設1から排出される水を、塩素殺菌することなく、集毛器2に送り、該集毛器2内で少なくとも銀化合物を担持させてなる担体22に接触させ、ろ過設備4でろ過することを特徴とする循環水利用施設における水の循環システム。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、循環水利用施設における水の循環システム及び集毛器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、公衆浴場、温泉浴場、プール、旅館やホテルなどの宿泊施設
などでは、大量の水が消費されており、コスト削減の観点から、循環使用しているのが、実情である。
【0003】
通常の循環処理システムは、塩素殺菌後にろ過しているのが実情である。
【0004】
近年、塩素殺菌を行っているにも関わらず、全国各地の浴場施設において、レジオネラ属菌による感染によって死亡事故が急増している。特に、ジェットバス方式を採用する施設が増加するにつれて、バブリング気泡が空気感染の拡大に寄与している可能性が指摘されている。
【0005】
また塩素殺菌には塩素注入設備が必要になり、設備コストが大幅に上昇する問題があり、かかる多額のコストをかけても死亡事故の増加を解消できないでいるのが現状である。
【0006】
さらに塩素は臭気がひどく、作業員にとっても、入浴する人にとっても気になるものであり、殺菌効果を上げようとして残留塩素濃度を上昇させればこの臭気の問題はますますひどくなるおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の課題を背景になされたものであり、塩素殺菌を採用することなく、レジオネラ属菌による感染の問題を解消できる循環水利用施設における水の循環システムを提供することを課題とする。
【0008】
また本発明は、従来の集毛器の機能を拡大させることができる集毛器を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の発明によって解決される。
【0010】
(請求項1)ろ過設備を備え、水を循環使用する施設における水の循環システムにおいて、
循環水利用施設から排出される水を、塩素殺菌することなく、少なくとも銀化合物を担持させてなる担体に接触させ、ろ過設備でろ過することを特徴とする循環水利用施設における水の循環システム。
【0011】
(請求項2)ろ過設備を備え、水を循環使用する施設における水の循環システムにおいて、
循環水利用施設から排出される水を、塩素殺菌することなく、集毛器に送り、該集毛器内で少なくとも銀化合物を担持させてなる担体に接触させ、次いで、ろ過設備でろ過することを特徴とする循環水利用施設における水の循環システム。
【0012】
(請求項3)銀化合物が、硝酸銀、酢酸銀、硫酸銀、塩素酸銀、ジアンミン銀(I)錯体、ジチオスルファト銀錯体、ジシアノ銀(I)錯体の何れか1種であることを特徴とする請求項1又は2記載の循環水利用施設における水の循環システム。
【0013】
(請求項4)循環水利用施設から排出される水の集毛機能を備えた集毛器において、少なくとも銀化合物を担持させてなる担体を内蔵することを特徴とする集毛器。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は循環水利用施設における水の循環システムの一例を示すフロー図である。
【0016】
同図において、1は公衆浴場、温泉浴場あるいはプールなどの循環水利用施設である。この施設1は公衆浴場、温泉浴場あるいはプールそのものであってもよいが、中継用の水貯留タンクあってもよい。宿泊施設における池水、循環庭水のような場合は、一旦貯留タンクに受け入れて循環処理する方が好ましい。池水などでも噴水を使っていることが多いので、バブリング気泡による空気感染のおそれがないとは言えないので、本発明のシステムを利用できる。
【0017】
2は集毛器であり、密閉容器20の内部に網体21が装填され、網体21の内部に、少なくとも銀化合物を担持させてなる担体22が充填されている。23は蓋であり、開閉可能に取り付けられている。
【0018】
従来の集毛器は内部に集毛部材(メッシュ部材)が装填されていたが、本発明では集毛機能と殺菌機能を一体化した担体22を充填してなるだけで、塩素殺菌を排除することができて、集毛機能を発揮しえる。またろ過機能もあるので、後段のろ過設備の容量を縮小でき、大幅なコストダウンを可能にする。
【0019】
本発明に用いられる担体としては、アルミナ、アルミノケイ酸塩、水酸化アルミニウム、シリカゲル、リン酸化合物、水溶性ガラス、酸化チタン(チタニア)、酸化スズ、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、チタン酸カリウムウィスカーなどが挙げられる。
【0020】
ここで、アルミノケイ酸塩としては、アルミノシリカゲル、天然または合成ゼオライト、カオリナイト、高アルミナ粘土、シリマナイトなどがある。
【0021】
また、リン酸化合物としては、リン酸カルシウム、リン酸亜鉛、リン酸ジルコニウムなどが挙げられる。
【0022】
本発明の担体として好ましいのは、アルミノシリカゲル、アルミナ、ゼオライト、水酸化アルミニウム、シリカゲル、リン酸カルシウム、リン酸ジルコニウム、水溶性ガラス、酸化チタン、酸化スズである。
【0023】
さらに好ましいのは、アルミノシリカゲル、ゼオライト、水酸化アルミニウム、シリカゲル、リン酸カルシウム、酸化チタンである。
【0024】
担体の形状は、粒状でも、繊維状でもよいが、集毛機能を発揮しつつ充填作業の容易性を発揮する意味で粒状が好ましい。
【0025】
粒状の場合、平均粒径は、5〜10mmの範囲が好ましい。
【0026】
本発明に用いられる銀化合物としては、硝酸銀、酢酸銀、硫酸銀、塩素酸銀、硫酸銀、塩化銀などの銀塩、ジアンミン銀(I)錯体、ジチオスルファト銀錯体、ジシアノ銀(I)錯体などの錯体が挙げられる。なかでも好ましいのは、硝酸銀、酢酸銀、硫酸銀、塩素酸銀、ジアンミン銀(I)錯体、ジチオスルファト銀錯体、ジシアノ銀(I)錯体である。
【0027】
担体に銀化合物を担持する方法としては、例えば、上記銀化合物を1種または2種以上溶解させた水溶液を、上記担体にイオン交換法などにより吸着させる方法などが挙げられる。
【0028】
ここで、水溶液に使用する水としては、蒸留水、イオン交換水、水道水、工業用水などを用いることができる。
【0029】
銀化合物の水溶液の調製方法の例としては、例えば、銀化合物がジアンミン銀(I)錯体の場合は、例えば硝酸銀10gを50℃の湯100ccに溶解させ、これに3重量%のアンモニア水90ccのうちの少量加えると、酸化銀の沈澱が生じる。さらに、残りのアンモニア水を加えていくと、透明なジアンミン銀(I)イオン5重量%液が得られる。この場合、酸化銀の沈澱ができたとき、ろ過し水洗すると、硝酸根が除去される。これに、3重量%アンモニアを加えてジアンミン銀(I)イオン液にすることもできる。また、水温およびアンモニア水の濃度、添加量、錯イオンの濃度は、適度に変えることができる。
【0030】
硝酸銀の場合は、例えば、硝酸銀10gを60℃の湯90ccに溶解させて硝酸銀10重量%液を調製する。
【0031】
上記のようにして調製する水溶液中の銀化合物の濃度は、銀原子換算で、2〜10重量部が好ましい。
【0032】
そして、担体に銀化合物を担持する場合、担体100重量部に対して、上記水溶液を好ましくは50〜300重量部用いる。
【0033】
銀化合物を担持してなる担体の比表面積は、20〜60m/gが好ましい。
【0034】
本発明において、風呂水などを、銀を担持する担体に接触通過させ、濾過破砕することにより、水のかたまりの小さい水、浸透力の大きい水に改質することができる。ここで銀の作用により生ずる活性酸素O により水が無菌化、あるいは減菌化される。さらにこの反応性の高い活性酸素は水の分子のかたまりの小さい水に改質する働きにも大きく関与し、より迅速、確実に水の分子のかたまりをさらに小さくする。
【0035】
図1において、3は循環ポンプ、4はろ過タンクである。ろ過タンク4内にはろ過材(例えば砂、樹脂材など)が充填されている。5はボイラである。
【0036】
上記の実施の形態においては、集毛器を用いた例について説明したが、本発明では、集毛器に担体を充填することなく、担体を充填した充填器を別途設けてもよい。
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0037】
比較例
新潟県の循環風呂において以下の実験を行った。
【0038】
排出された浴槽水(単純温泉水)を塩素殺菌(次亜塩素酸塩殺菌)して、その後集毛器で集毛し、次いでろ過して戻す従来の水循環システムにおける循環テストを行った。
【0039】
循環水量は350L/minであった。また塩素殺菌に使用した塩素使用量は0.1mg/l×2.5時間であった。更にろ過設備の濾材には、焼結濾材を使用した。
【0040】
ボイラ出口で、循環水について分析した結果を表1に示す。
【0041】
分析法は以下の通りである。
【0042】
一般細菌:標準寒天培地法
大腸菌:特定酵素基質培地法
レジオネラ菌:冷却遠心濃縮法
(検出限界 10個[cfu]/100ml)
【0043】
Figure 2004313821
【0044】
表1に示すように、従来の塩素殺菌法では、レジオネラ菌が死滅しないことがわかった。
【0045】
またろ過タンクの圧力低下について調べたところ、内部に湯垢やぬめりが生じ、水圧は1〜2日で低下し、7分/D程度の回数で逆洗が必要になった。逆洗浄水量2450L/Dであった。この量を源泉として追加していた。源泉の温度が38℃であったのでボイラ加温が必要になり、ボイラ燃料が余分に必要であった。
【0046】
実施例1
比較例の循環システムにおいて、従来の集毛器に以下の担体700gを設置し、塩素殺菌を行わない以外は同様にして循環テストを行った。
担体の調製:
内部に充填した担体は以下のようにして調製した。
【0047】
銀化合物の水溶液を作成し、これに担体を混入してイオン交換または吸着させた後、加熱乾燥を行い、粒状担体を得た。
【0048】
以上の循環テストを行い、ボイラ出口での水質分析結果は表2に示すようになった。
【0049】
Figure 2004313821
【0050】
表2に示すとおり、一般細菌とレジオネラ菌が死滅していることがわかった。
【0051】
またろ過設備で、14日間の循環によっても、内部に湯垢やぬめりが認められなかった。このため逆洗が必要でなかった。
【0052】
【発明の効果】
本発明によると、塩素殺菌を採用することなく、レジオネラ属菌による感染の問題を解消できる循環水利用施設における水の循環システム及び従来の集毛器の機能を拡大させることが集毛器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】循環水利用施設における水の循環システムの一例を示すフロー図
【符号の説明】
1:循環水利用施設
2:集毛器
20:密閉容器
21:網体
22:担体
23:蓋
3:循環ポンプ
4:ろ過タンク
5:ボイラ

Claims (4)

  1. ろ過設備を備え、水を循環使用する施設における水の循環システムにおいて、
    循環水利用施設から排出される水を、塩素殺菌することなく、少なくとも銀化合物を担持させてなる担体に接触させ、ろ過設備でろ過することを特徴とする循環水利用施設における水の循環システム。
  2. ろ過設備を備え、水を循環使用する施設における水の循環システムにおいて、
    循環水利用施設から排出される水を、塩素殺菌することなく、集毛器に送り、該集毛器内で少なくとも銀化合物を担持させてなる担体に接触させ、ろ過設備でろ過することを特徴とする循環水利用施設における水の循環システム。
  3. 銀化合物が、硝酸銀、酢酸銀、硫酸銀、塩素酸銀、ジアンミン銀(I)錯体、ジチオスルファト銀錯体、ジシアノ銀(I)錯体の何れか1種であることを特徴とする請求項1又は2記載の循環水利用施設における水の循環システム。
  4. 循環水利用施設から排出される水の集毛機能を備えた集毛器において、少なくとも銀化合物を担持させてなる担体を内蔵することを特徴とする集毛器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012013362A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Panasonic Corp 給湯装置
JP2012026643A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Panasonic Corp 給湯装置
JP2012220074A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Panasonic Corp 溶解装置及びそれを備えた給湯装置
JP2012237529A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Panasonic Corp 給湯装置

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