JP2001233223A - 舵取装置及びこれに用いる取付具 - Google Patents

舵取装置及びこれに用いる取付具

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JP2001233223A JP2000285908A JP2000285908A JP2001233223A JP 2001233223 A JP2001233223 A JP 2001233223A JP 2000285908 A JP2000285908 A JP 2000285908A JP 2000285908 A JP2000285908 A JP 2000285908A JP 2001233223 A JP2001233223 A JP 2001233223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付具の板厚寸法に影響されることなく、一
対の案内面の間の寸法に従来と同じバラツキがある場合
においても規格された吸収力範囲の衝撃エネルギ吸収力
を得ることができるようにする。 【解決手段】 操舵軸1を取り囲む筒状のハウジング2
を車体に揺動可能に取付ける取付具5と、前記ハウジン
グ2が揺動する角度を調節するチルト調節機構4と、二
次衝撃エネルギによって前記角度の調節域を超える超過
域で前記ハウジング2を揺動させつつ二次衝撃エネルギ
を吸収する衝撃エネルギ吸収機構6とを備え、該衝撃エ
ネルギ吸収機構6は、前記ハウジング2が揺動する方向
に長い一対の案内面61,61と、前記ハウジング2が
超過域を揺動することによって前記一対の案内面61,
61と接触しつつ変形する衝撃エネルギ吸収パイプ62
とを備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次衝撃エネルギ
を吸収する衝撃エネルギ吸収機構を備えた舵取装置及び
該舵取装置のハウジングを車体に揺動可能に取付ける取
付具に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の舵取りは、車室の内部に配された
操舵輪の回転操作を、舵取用の車輪(一般的には前輪)
の操向のために車室の外部に配された舵取機構に伝えて
行われる。
【0003】衝撃エネルギ吸収機構を備えたトラック、
バス等の車両の舵取装置は、上端が操舵輪に繋がる操舵
軸を取り囲んでほぼ直立状に配される筒状のハウジング
と、該ハウジングに略コ字形の固定台及び軸体を介して
前記ハウジングを車体に揺動可能に取付ける取付具と、
該取付具に設けられ、前記ハウジングが揺動する方向に
長い長孔及び該長孔に挿入され、固定台を介して前記ハ
ウジングに設けられる前記軸体を有し、前記ハウジング
が揺動する角度を調節するチルト機構と、二次衝撃エネ
ルギによって前記角度の調節域を超える超過域で前記ハ
ウジングを揺動させつつ二次衝撃エネルギを吸収する衝
撃エネルギ吸収機構とを備えている。
【0004】この衝撃エネルギ吸収機構は、前記軸体に
よって前記固定台の両側に相対移動を可能に取付けられ
る前記取付具に前記長孔の長手方向一端と連続して穿設
された超過長孔を有し、二次衝撃エネルギによって前記
軸体を長孔から超過長孔に嵌め込み、前記軸体によって
超過長孔部分を塑性変形させつつ二次衝撃エネルギを吸
収するように構成されている。前記取付具は金属板を用
いてなり、前記長孔は前記軸体よりも小さい幅寸法に形
成され、軸体が長孔部分をしごくことによって該長孔部
分が塑性変形する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、長孔及び超
過長孔が設けられる取付具は操舵軸及び前記ハウジング
の大きさによってその材料及び板厚寸法が必然的に決め
られるため、前記超過長孔の幅寸法のバラツキによって
衝撃エネルギ吸収力も大きくばらつくことになり、規格
された吸収力範囲の衝撃エネルギ吸収力を得ることが難
しく、比較的大きな割合で規格から外れた不良品が発生
することになる。
【0006】即ち、衝撃エネルギ吸収力は超過長孔と軸
体との接触面積によって決まり、この接触面積に影響を
及ぼす超過長孔が設けられた取付具の板厚寸法を小さく
するに従って接触面積を少なくでき、長孔部分を塑性変
形させ易くなり、また、反対に取付具の板厚寸法を大き
くするに従って接触面積を多くでき、長孔部分を塑性変
形させ難くなるが、取付具の板厚寸法は前述の如く必然
的に決められるため長孔の幅寸法のバラツキが小さい場
合においても取付具の板厚寸法によって規格された衝撃
エネルギ吸収力を得られないことがある。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、ハウジングが揺動する方向に長い一対の案内面
と、ハウジングが揺動超過域を揺動することによって前
記一対の案内面と接触しつつ変形する筒体などの衝撃エ
ネルギ吸収突起とが設けられた衝撃エネルギ吸収機構を
備える構成とすることにより、取付具の板厚寸法に影響
されることなく、一対の案内面の間の寸法に従来と同じ
バラツキがある場合においても規格された吸収力範囲の
衝撃エネルギ吸収力を得ることができる舵取装置及びこ
れに用いる取付具を提供することを目的とする。
【0008】また、前記衝撃エネルギ吸収突起を金属製
の筒体とすることにより、比較的大きな衝撃エネルギ吸
収力を得ることができる舵取装置を提供することを目的
とし、また、向き合う面間の寸法が一端から他端へかけ
て狭くなる案内面の間に衝撃エネルギ吸収突起を保持し
た構成としたり、一対の案内面が衝撃エネルギ吸収突起
を保持する保持部が衝撃エネルギ吸収突起を案内する案
内部よりも窪んでいる構成としたり、衝撃エネルギ吸収
突起に前記保持部と接触するブッシュを嵌合した構成と
したりすることにより、チルト調節時にハウジングが衝
撃エネルギ吸収突起に当接することがあっても衝撃エネ
ルギ吸収突起の移動を防止でき、また、衝撃エネルギ吸
収突起の変形を防止できる舵取装置及びこれに用いる取
付具を提供することを目的とする。
【0009】また、取付具が一対の取付片を備え、これ
ら取付片の案内面に衝撃エネルギ吸収筒体の両端部を保
持した構成とすることにより、衝撃エネルギ吸収筒体の
両端部を良好に変形させることができる舵取装置を提供
することを目的とし、また、固定台を衝撃エネルギ吸収
筒体と当接する位置に配した構成とすることにより、衝
撃エネルギ吸収時のハウジングの損壊を防止することが
できる舵取装置を提供することを目的とする。
【0010】また、前記保持部の案内部側を非円弧面と
し、前記ブッシュの前記非円弧面との接触部を非円弧面
とすることにより、組立て時とかチルト調節時とかにハ
ウジングが衝撃エネルギ吸収突起に当接したことによっ
てブッシュに加わる力を前記非円弧面で分散し、該力に
よるブッシュの破断を防止することができる舵取装置及
びこれに用いる取付具を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る舵取装置
は、操舵軸を取り囲む筒状のハウジングと、該ハウジン
グを揺動可能としてその揺動角度を調節するチルト機構
と、二次衝撃エネルギによって前記揺動角度の調節域を
超える超過域で前記ハウジングを揺動させつつ二次衝撃
エネルギを吸収する衝撃エネルギ吸収機構とを備えた舵
取装置において、前記衝撃エネルギ吸収機構は、前記ハ
ウジングが揺動する方向に長い一対の案内面と、前記ハ
ウジングが超過域を揺動することによって前記一対の案
内面と接触しつつ変形する衝撃エネルギ吸収突起とを備
えていることを特徴とする。
【0012】第7発明に係る舵取装置は、操舵軸を取り
囲む筒状のハウジングと、該ハウジングを揺動可能とす
る長孔及び該長孔に挿入される軸体を有し、前記ハウジ
ングが揺動する角度を調節可能として前記ハウジングを
車体に取付ける取付具と、二次衝撃エネルギによって前
記角度の調節域を超える超過域で前記ハウジングを揺動
させつつ二次衝撃エネルギを吸収する衝撃エネルギ吸収
機構とを備えた舵取装置において、前記衝撃エネルギ吸
収機構は、前記長孔の長手方向一端と連続し、前記超過
域に配される一対の案内面及びこれら案内面の間に保持
され、前記ハウジングが超過域を揺動することによって
前記一対の案内面と接触しつつ変形する衝撃エネルギ吸
収筒体とを備えていることを特徴とする。
【0013】第1発明及び第7発明にあっては、車両の
前面衝突等により運転者から操舵輪に二次衝撃エネルギ
が加わり、該二次衝撃エネルギによってハウジングが過
剰域を前方へ揺動する場合、衝撃エネルギ吸収突起(衝
撃エネルギ吸収筒体)が一対の案内面に接触し、これら
案内面によって衝撃エネルギ吸収突起が変形しつつ二次
衝撃エネルギを吸収する。このようにチルト調節機構の
軸体と別個に設けられた衝撃エネルギ吸収突起(衝撃エ
ネルギ吸収筒体)を一対の案内面が変形させるため、前
記ハウジングを車体に取付ける取付具の板厚寸法に影響
されることなく、一対の案内面の間の寸法に従来と同じ
バラツキがある場合においても規格された吸収力範囲の
衝撃エネルギ吸収力を得ることができる。
【0014】第2発明に係る舵取装置は、前記衝撃エネ
ルギ吸収突起は金属製の筒体であることを特徴とする。
【0015】第2発明にあっては、金属製の筒体が塑性
変形するため、二次衝撃エネルギによって衝撃エネルギ
吸収突起を塑性変形させ易く、しかも、比較的大きな衝
撃エネルギ吸収力を得ることができる。
【0016】第3発明に係る舵取装置は、前記一対の案
内面はその向き合う面間の寸法が一端から他端へかけて
狭くなる長孔によって形成されており、これら案内面の
間に前記衝撃エネルギ吸収突起を保持してあることを特
徴とする。
【0017】第3発明にあっては、過剰域の始端位置に
衝撃エネルギ吸収突起を保持することができ、二次衝撃
エネルギを初期の段階から良好に吸収することができ
る。
【0018】第4発明に係る舵取装置は、前記一対の案
内面は前記衝撃エネルギ吸収突起を保持する保持部が、
前記衝撃エネルギ吸収突起を案内する案内部よりも窪ん
でいることを特徴とする。
【0019】第4発明にあっては、保持部が衝撃エネル
ギ吸収突起を良好に保持するため、チルト調節時にハウ
ジングが衝撃エネルギ吸収突起に当接することがあって
も衝撃エネルギ吸収突起の移動を良好に防止でき、過剰
域の全域で規格された衝撃エネルギ吸収力を得ることが
できる。
【0020】第5発明に係る舵取装置は、前記衝撃エネ
ルギ吸収突起は前記保持部と接触する合成樹脂製のブッ
シュが嵌合されていることを特徴とする。
【0021】第5発明にあっては、衝撃エネルギ吸収突
起に嵌合したブッシュが保持部に接触するため、チルト
調節時にハウジングが衝撃エネルギ吸収突起に当接する
ことがあっても、この当接による衝撃力を衝撃エネルギ
吸収突起からブッシュに加えることができ、該ブッシュ
によって衝撃エネルギ吸収突起の保持部への保持部分を
保護することができるため、チルト調節による衝撃エネ
ルギ吸収突起の変形を良好に防止でき、過剰域の全域で
規格された衝撃エネルギ吸収力を得ることができる。
【0022】第6発明に係る舵取装置は、前記保持部は
少なくとも前記案内部側が非円弧面であり、前記ブッシ
ュは前記非円弧面との接触部を非円弧面としてあること
を特徴とする。
【0023】第12発明に係る取付具は、前記保持部は
少なくとも前記案内部側が非円弧面であり、前記ブッシ
ュは前記非円弧面との接触部を非円弧面としてあること
を特徴とする。
【0024】第6発明及び第12発明にあっては、衝撃
エネルギ吸収突起に嵌合したブッシュの非円弧面が保持
部の非円弧面と接触しており、組立て時とかチルト調節
時とかにハウジングが衝撃エネルギ吸収突起に当接した
ことによってブッシュに加わる力を前記非円弧面で分散
し、ブッシュでの応力集中を緩和することができるた
め、前記力によるブッシュの破断を良好に防止でき、二
次衝撃エネルギを吸収するとき、規格された吸収力範囲
の衝撃エネルギ吸収力を得ることができる。
【0025】第8発明に係る舵取装置は、前記取付具は
前記長孔及び前記一対の案内面を有し、固定台を介して
前記ハウジングに相対移動を可能に取付けられる一対の
取付片を備え、これら取付片の案内面に前記衝撃エネル
ギ吸収筒体の両端部が嵌合保持されていることを特徴と
する。
【0026】第8発明にあっては、二次衝撃エネルギを
ハウジングから衝撃エネルギ吸収筒体の中間部に加える
ことができるため、該衝撃エネルギ吸収筒体を案内面に
沿って移動させ易く、衝撃エネルギ吸収筒体の両端部を
良好に変形させることができる。
【0027】第9発明に係る舵取装置は、前記固定台は
前記ハウジングが前記調節域を超えて揺動したときに前
記衝撃エネルギ吸収筒体と当接する位置に配してあるこ
とを特徴とする。
【0028】第9発明にあっては、軸体を保持する固定
台が衝撃エネルギ吸収筒体に当接し、該衝撃エネルギ吸
収筒体を変形させるため、衝撃エネルギ吸収時のハウジ
ングの損壊を良好に防止でき、固定台に比較してコスト
の高いハウジングを再利用することができる。
【0029】第10発明に係る取付具は、操舵軸を取り
囲む筒状のハウジングを車体に揺動可能に取付ける取付
具において、前記ハウジングが揺動する角度を調節する
軸体が挿入される長孔と、該長孔の長手方向一端と連続
する一対の案内面と、これら案内面の前記長孔側となる
一端に保持された筒体とを備えていることを特徴とす
る。
【0030】第10発明にあっては、長孔及び軸体によ
ってハウジングが揺動する角度を調節することができ
る。また、二次衝撃エネルギによってハウジングが揺動
するとき、該ハウジングが前記筒体に当接し、一対の案
内面によって前記筒体が変形しつつ二次衝撃エネルギを
吸収する。このようにハウジングの角度を調節するチル
ト調節機構と別個に設けられた筒体を一対の案内面が変
形させるため、取付具の板厚寸法に影響されることな
く、一対の案内面の間の寸法に従来と同じバラツキがあ
る場合においても規格された衝撃エネルギ吸収力を得る
ことができる。
【0031】第11発明に係る取付具は、前記長孔及び
前記一対の案内面を有し、離間して配された一対の取付
片と、これら取付片に折曲部を介して連続する一対の固
定片とを備え、前記一対の取付片の案内面に合成樹脂製
のブッシュを介して前記筒体の両端部が嵌合保持されて
おり、前記一対の案内面は前記衝撃エネルギ吸収突起を
保持する保持部が、前記衝撃エネルギ吸収突起を案内す
る案内部よりも窪んでいることを特徴とする。
【0032】第11発明にあっては、保持部が衝撃エネ
ルギ吸収突起を良好に保持するため、チルト調節時にハ
ウジングが筒体に当接することがあっても筒体の移動を
良好に防止でき、また、前記当接による衝撃力を筒体か
らブッシュに加えることができ、該ブッシュによって筒
体の案内面への保持部分を保護することができるため、
チルト調節による筒体の変形を良好に防止でき、過剰域
の全域で規格された衝撃エネルギ吸収力を得ることがで
きる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。 実施の形態1 図1は舵取装置の構成を示す一部を切欠いた正面図、図
2は一部を省略した側面図、図3は図1のIII −III 線
の拡大断面図、図4は要部の拡大正面図、図5は図1の
V −V 線の拡大断面図である。
【0034】車両に用いられる舵取装置は、上端が操舵
輪(図示せず)に繋がる操舵軸1と、該操舵軸1を取り
囲んでほぼ直立状に配され、その軸長方向中間部に固定
台3を有する円筒状のハウジング2と、該ハウジング2
を揺動可能とする長孔42及び該長孔42に挿入される
軸体41を有し、前記ハウジング2が揺動する角度を調
節可能として前記ハウジング2の軸長方向中間部を車体
に取付ける取付具5と、二次衝撃エネルギによって前記
角度の調節域を超える超過域で前記ハウジング2を揺動
させつつ二次衝撃エネルギを吸収する衝撃エネルギ吸収
機構6とを備え、前記操舵軸1の下端がユニバーサルジ
ョイントを介して舵取機構の例えばピニオン軸に繋がれ
る。
【0035】ハウジング2はその上下端部に内嵌される
軸受7,8によって前記操舵軸1を回転可能としてお
り、操舵輪に加わる二次衝撃エネルギは操舵軸1及び上
端の軸受7を介してハウジング2に伝達される。尚、前
記軸受7は玉軸受を用いてなり、その内輪が止め輪及び
テーパ面によって軸長方向への移動が阻止され、外輪が
ハウジング2に固定されている。
【0036】固定台3はハウジング2の軸長方向に長い
一対の側片31,31とこれら側片31,31の幅方向
一端を連結する連結片32とによって略コ字形に形成さ
れており、その長手方向一端部がハウジング2の両側面
に固定され、長手方向他端部がハウジング2の外周面と
離間した位置に配されている。また、側片31,31の
長手方向両端部にはハウジング2の軸長方向に長いテレ
スコピック用の長孔9,9、10,10が夫々設けられ
ている。
【0037】取付具5は、固定台3の一対の側片31,
31と対面する一対の取付片51,51と、これら取付
片51,51の上端部を連結する連結片52と、取付片
51,51の下端部から折れ曲がる固定片53,53と
を備えている。
【0038】一対の取付片51,51には上側の長孔
9,9に対応する位置から前記ハウジング2が揺動する
方向に長い長孔42及び該長孔42の長手方向一端に連
続し、前記角度の調節域を超える超過域に配される一対
の案内面61,61と、下側の長孔10,10に対応す
る位置に穿設された軸孔54,54とを有しており、ま
た、固定片53には夫々二つの取付孔55,55を有し
ている。そして、前記軸孔54,54及び下側の長孔1
0,10に挿通するピボット軸11を支点としてハウジ
ング2を取付具5に相対移動可能に支持し、前記長孔4
2及び上側の長孔9,9に挿通する軸体41によってハ
ウジング2の車体に対する揺動角度を調節するようにし
てある。
【0039】また、取付具5は、前記長孔42と、該長
孔42に挿通された前記軸体41と、該軸体41の一端
に固定されたレバー体43と、軸体41の他端に螺着さ
れたナット45とを有するチルト調節機構4を備える。
このチルト調節機構4は、前記レバー体43を締付操作
することにより取付片51,51を固定台3に押し付け
てハウジング2を取付具5に固定し、レバー体43を弛
緩操作することにより取付片51,51の押しつけを解
除し、ハウジング2を取付具5に対し前記角度の調節
域、換言すれば長孔42の長さ域で揺動させることがで
きるようにしてある。
【0040】衝撃エネルギ吸収機構6は、前記一対の案
内面61,61及びこれら案内面61,61の間に保持
され、ハウジング2が前記超過域を揺動することによっ
て前記一対の案内面61,61と接触しつつ変形する衝
撃エネルギ吸収突起62とを備えている。
【0041】一対の案内面61,61はその向き合う面
間の寸法が長孔42と連続する側の一端から他端へかけ
て狭くなる長孔によって形成されており、これら案内面
61,61の一端に衝撃エネルギ吸収突起62を案内す
る案内部61a,61aよりも窪んでいる円弧状の保持
部61b,61bが設けられ、該保持部61b,61b
に前記衝撃エネルギ吸収突起62が嵌合保持されてい
る。
【0042】この衝撃エネルギ吸収突起62は鋼管など
の金属製の筒体を用いてなり、該衝撃エネルギ吸収突起
62の両端部に外嵌された合成樹脂製のブッシュ63,
63が前記保持部61b,61bと接触している。尚、
衝撃エネルギ吸収突起62の両端はかしめてあり、前記
保持部61b,61bから脱落することを確実に防止さ
れている。
【0043】これらブッシュ63,63は、一端に円板
状の鍔を有する円筒体であり、ポリアセタール樹脂、架
橋タイプのPPS樹脂(ポリフェニレンサルファイ
ド)、ナイロン樹脂等の靭性を有する合成樹脂によって
形成されている。
【0044】以上の如く構成された舵取装置は、取付孔
55…に挿通する取付ねじによって取付具5を車体に固
定し、該取付具5を介してハウジング2を車体に取付け
る。
【0045】図6は衝撃エネルギ吸収突起の変形初期の
状態を示す説明図、図7は二次衝撃エネルギの吸収特性
図である。この状態において、車両の前面衝突等により
運転者から操舵輪に二次衝撃エネルギが加わり、該二次
衝撃エネルギによってハウジング2がピボット軸11を
支点として揺動する角度の調節域を超えて揺動し、ハウ
ジング2に固定された固定台3の連結片32が前記調節
域と連続する超過域の案内面61,61に嵌合保持され
た衝撃エネルギ吸収突起62の中間部に当接し、前記二
次衝撃エネルギが衝撃エネルギ吸収突起62及びブッシ
ュ63,63に加わり、該ブッシュ63,63が破断す
る。
【0046】この破断により二次衝撃エネルギの一部を
吸収することができるとともに、ブッシュ63,63の
破断に伴って衝撃エネルギ吸収突起62の周面が一対の
案内面61,61に接触し、これら案内面61,61に
よって衝撃エネルギ吸収突起62の両端部が塑性変形し
つつハウジング2の移動に抵抗力が加えられ(図6参
照)、二次衝撃エネルギ吸収力を漸次高くすることがで
きる(図7参照)。このように軸体41と別個に設けら
れた衝撃エネルギ吸収突起62を一対の案内面61,6
1が塑性変形させるため、取付具5の板厚寸法に影響さ
れることなく、一対の案内面61,61の間の寸法に従
来と同じバラツキがある場合においても規格された吸収
力範囲の衝撃エネルギ吸収力を得ることができる。
【0047】また、チルト調節を行う場合、レバー体4
3を弛緩操作することによりハウジング2を取付具5に
対しピボット軸11を支点として調節域で揺動させるこ
とができる。このチルト調節の仕方によってはハウジン
グ2に固定された固定台3が前記衝撃エネルギ吸収突起
62の中間部に当接することになるが、該衝撃エネルギ
吸収突起62は案内部61a,61aよりも窪んでいる
保持部61b,61bに保持されているため、前記固定
台3の当接によって衝撃エネルギ吸収突起62が移動す
ることを良好に防止できる。また、衝撃エネルギ吸収突
起62の両端部にはブッシュ63,63が嵌合され、該
ブッシュ63,63が前記保持部61b,61bに接触
して衝撃エネルギ吸収突起62を保護しているため、固
定台3から衝撃エネルギ吸収突起62に加わる衝撃力を
ブッシュ63,63に加え、該ブッシュ63,63を変
形させることができ、衝撃エネルギ吸収突起62の案内
面61,61との対応部分の変形を良好に防止できる。
従って、チルト調節による衝撃エネルギ吸収突起62の
変形を良好に防止できる。
【0048】尚、以上説明した実施の形態1では、離間
して配される取付具5の一対の取付片51,51に長孔
42及び一対の案内面61,61を設けるとともに、衝
撃エネルギ吸収突起62の両端部を保持したが、その
他、前記取付片51を一つとし、この一つの取付片51
に前記長孔42及び一対の案内面61,61を設けると
ともに、衝撃エネルギ吸収突起62を保持してもよい。
【0049】また、実施の形態1では、一対の案内面6
1,61を長孔42の長手方向一端と連続して設けた
が、その他、これら案内面61,61は長孔42と不連
続に設けてもよい。この場合、例えば長孔42の長手方
向一端と連続する超過長孔を前記取付片51,51に設
けるとともに、一対の案内面61,61を前記取付片5
1,51と向き合うように配される一対の案内板に設
け、これら案内面61,61の間に前記衝撃エネルギ吸
収突起62を保持し、二次衝撃エネルギによってハウジ
ング2が揺動したときに、固定台3が衝撃エネルギ吸収
突起62に当接し、該衝撃エネルギ吸収突起62を移動
させるとともに、軸体41が前記超過長孔内を移動する
ようになす。
【0050】実施の形態2 図8は実施の形態2の要部の構成を示す拡大正面図、図
9は実施の形態2の衝撃エネルギ吸収突起の変形初期の
状態を示す説明図である。この実施の形態2の舵取装置
は、前記衝撃エネルギ吸収突起62の両端部に嵌合した
ブッシュ63,63をなくし、衝撃エネルギ吸収突起6
2の周面を前記一対の案内面61,61の保持部61
b,61bに接触させ、衝撃エネルギ吸収突起62を保
持してある。
【0051】その他の構成及び作用は実施の形態1と同
様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、
その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0052】実施の形態3 図10は実施の形態3の要部の構成を示す拡大正面図、
図11は要部の構成を示す拡大断面図である。この実施
の形態3の舵取装置は、一対の案内面61,61及び衝
撃エネルギ吸収突起62を取付具5に設ける代わりに、
前記一対の案内面61,61を有する一対の案内板1
2,12を前記固定台3に設け、取付具5の取付片5
1,51に前記長孔42,42と、その一端が長孔4
2,42と連続し、前記超過域に配される超過長孔6
4,64と、該超過長孔64,64の他端に保持された
衝撃エネルギ吸収突起62とが設けられている。
【0053】この衝撃エネルギ吸収突起62は固定され
ており、また、前記一対の案内面61,61はハウジン
グ2が調節域で揺動するときは衝撃エネルギ吸収突起6
2と接触せず、ハウジング2が超過域を揺動するときに
は前記衝撃エネルギ吸収突起62の周面に接触しつつ衝
撃エネルギ吸収突起62を塑性変形させるようにしてあ
る。
【0054】その他の構成及び作用は実施の形態1と同
様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、
その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0055】実施の形態3において、二次衝撃エネルギ
によってハウジング2がピボット軸11を支点として調
節域を超えて揺動するとき、案内板12,12に設けら
れた一対の案内面61,61が衝撃エネルギ吸収突起6
2の周面と接触し、該衝撃エネルギ吸収突起62を塑性
変形させつつハウジング2が超過域を揺動し、二次衝撃
エネルギを吸収することができる。このとき、長孔4
2,42に挿通されている軸体41が長孔42,42及
び超過長孔64,64内を移動する。
【0056】尚、以上説明した実施の形態3では、衝撃
エネルギ吸収突起62を取付具5に設け、一対の案内面
61,61を固定台3に設けたが、その他、衝撃エネル
ギ吸収突起62を前記固定台3に設け、前記一対の案内
面61,61を取付具5に実施の形態1と同様に設け、
ハウジング2と一体に衝撃エネルギ吸収突起62を移動
させるようにしてもよい。この場合、軸体41を一対の
案内面61,61間の寸法よりも小径の寸法とし、ハウ
ジング2が過剰域を揺動するとき、軸体41が案内面6
1,61の間を移動するようになす。
【0057】また、実施の形態1、2、3では衝撃エネ
ルギ吸収突起62として金属製の筒体を用いたが、その
他、この衝撃エネルギ吸収突起62は合成樹脂製又は合
成ゴム製の棒体、略C字形に湾曲する金属板であっても
よく、その形状及び材料は特に制限されない。また、案
内面61,61は、貫通する長孔又は断面凹状の長孔に
よって形成される他、一つの案内面61を有する2つの
部材を、その案内面61,61が離間して向き合うよう
に結合した構造としてもよく、その形状は特に制限され
ない。
【0058】実施の形態4 図12は実施の形態4の要部の構成を示す拡大正面図、
図13はブッシュの構成を示す斜視図である。この実施
の形態4の舵取装置は、前記一対の案内面61,61の
一端に設けられた保持部61b,61bを実施の形態1
の如く円弧面とする代わりに前記案内部61a,61a
と交差する平面61c,61cを有する角溝形とし、衝
撃エネルギ吸収突起62の両端部に外嵌する合成樹脂製
の前記ブッシュ63,63を円筒体とする代わりに前記
平面61c,61cとの接触部を平面63a,63aと
してある四角柱形とし、該ブッシュ63,63を角溝形
の前記保持部61b,61bに挿嵌保持し、組立時やチ
ルト調節時に前記固定台3が衝撃エネルギ吸収突起62
に当接したことによってブッシュ63,63に加わる力
を前記平面61c,61cで受けるようにしてある。
【0059】ブッシュ63,63は一端に角板状の鍔を
有する四角柱形とし、その中心部に丸孔63bを設け、
該丸孔63bに前記衝撃エネルギ吸収突起62が嵌合さ
れている。
【0060】実施の形態4においては、衝撃エネルギ吸
収突起62に嵌合したブッシュ63,63の平面63
a,63aが保持部61b,61bの平面61c,61
cと接触しているため、組立時やチルト調節時に固定台
3の連結片32が衝撃エネルギ吸収突起62に当接し、
この当接による力が衝撃エネルギ吸収突起62からブッ
シュ63,63に加わったとき、該力をブッシュ63,
63の平面63a,63a及び保持部61b,61bの
平面61c,61cで分散することができ、ブッシュ6
3,63での応力集中を緩和することができ、前記力に
よるブッシュ63,63の破断、換言すれば、組立時や
チルト調節時にブッシュ63,63が破断することを良
好に防止することができる。
【0061】図14は衝撃エネルギ吸収突起の変形初期
の状態を示す説明図である。二次衝撃エネルギによって
固定台3の連結片32が衝撃エネルギ吸収突起62に当
接し、この衝撃エネルギ吸収突起62からブッシュ6
3,63に前記二次衝撃エネルギが加わったとき、該ブ
ッシュ63,63の平面61c,61c間で案内部61
aを臨む部分が破断する。
【0062】この破断により二次衝撃エネルギの一部を
吸収することができるとともに、ブッシュ63,63の
破断に伴って衝撃エネルギ吸収突起62の周面が一対の
案内面61,61に接触し、これら案内面61,61に
よって衝撃エネルギ吸収突起62の両端部が塑性変形し
つつハウジング2の移動に抵抗力が加えられ(図14参
照)、二次衝撃エネルギ吸収力を漸次高くすることがで
きる。
【0063】このように二次衝撃エネルギが加わらない
ときのブッシュ63,63の破断を防止し、二次衝撃エ
ネルギが加わったときにブッシュ63,63を破断させ
ることができるため、二次衝撃エネルギの吸収時、規格
された吸収力範囲の衝撃エネルギ吸収力を得ることがで
きる。
【0064】その他の構成及び作用は実施の形態1と同
様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、
その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0065】尚、実施の形態4において、保持部61
b,61bは案内部61a側に平面61c,61cを有
する角溝形とする他、案内部61a側を平面61c,6
1cとし、長孔42側を円弧面とした溝形であってもよ
く、案内部61a側が非円弧面であれば、保持部61
b,61bの形状は特に制限されない。また、ブッシュ
63,63は保持部61b,61bに相似した外面形状
であればよい。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した如く第1発明及び第7発明
によれば、二次衝撃エネルギによってハウジングが過剰
域を前方へ揺動する場合には、チルト調節機構の軸体と
別個に設けられた衝撃エネルギ吸収突起(衝撃エネルギ
吸収筒体)が一対の案内面に接触し、これら案内面によ
って衝撃エネルギ吸収突起が変形しつつ二次衝撃エネル
ギを吸収するため、取付具の板厚寸法に影響されること
なく、一対の案内面の間の寸法に従来と同じバラツキが
ある場合においても規格された衝撃エネルギ吸収力を得
ることができる。
【0067】第2発明によれば、二次衝撃エネルギによ
って衝撃エネルギ吸収突起を塑性変形させ易く、しか
も、比較的大きな衝撃エネルギ吸収力を得ることができ
る。
【0068】第3発明によれば、過剰域の始端位置に衝
撃エネルギ吸収突起を保持することができ、二次衝撃エ
ネルギを初期の段階から良好に吸収することができる。
【0069】第4発明によれば、チルト調節時にハウジ
ングが衝撃エネルギ吸収突起に当接することがあっても
衝撃エネルギ吸収突起の移動を良好に防止でき、過剰域
の全域で規格された衝撃エネルギ吸収力を得ることがで
きる。
【0070】第5発明によれば、チルト調節時にハウジ
ングが衝撃エネルギ吸収突起に当接することがあって
も、この当接による衝撃力を衝撃エネルギ吸収突起に嵌
合されたブッシュに加えることができ、該ブッシュによ
って衝撃エネルギ吸収突起の保持部への保持部分を保護
することができるため、チルト調節による衝撃エネルギ
吸収突起の変形を良好に防止でき、過剰域の全域で規格
された吸収力範囲の衝撃エネルギ吸収力を得ることがで
きる。
【0071】第6発明及び第12発明によれば、組立時
やチルト調節時にハウジングが衝撃エネルギ吸収突起に
当接したことによってブッシュに加わる力を保持部及び
ブッシュの非円弧面で分散し、ブッシュでの応力集中を
緩和することができるため、前記力によるブッシュの破
断を良好に防止でき、二次衝撃エネルギの吸収時、規格
された吸収力範囲の衝撃エネルギ吸収力を得ることがで
きる。
【0072】第8発明によれば、二次衝撃エネルギをハ
ウジングから衝撃エネルギ吸収筒体の中間部に加えるこ
とができるため、該衝撃エネルギ吸収筒体を案内面に沿
って移動させ易く、衝撃エネルギ吸収筒体の両端部を良
好に変形させることができる。
【0073】第9発明によれば、軸体を保持する固定台
が衝撃エネルギ吸収筒体に当接し、該衝撃エネルギ吸収
筒体を変形させるため、衝撃エネルギ吸収時のハウジン
グの損壊を良好に防止でき、固定台に比較してコストの
高いハウジングを再利用することができる。
【0074】第10発明によれば、二次衝撃エネルギに
よってハウジングが揺動するとき、該ハウジングが前記
筒体に当接し、一対の案内面によって前記筒体が変形し
つつ二次衝撃エネルギを吸収することになるため、取付
具の板厚寸法に影響されることなく、規格された衝撃エ
ネルギ吸収力を得ることができる。
【0075】第11発明によれば、チルト調節時にハウ
ジングが筒体に当接することがあっても筒体の移動を良
好に防止することができる。しかも、前記当接による衝
撃力を筒体からブッシュに加えることができ、該ブッシ
ュによって筒体の案内面への保持部分を保護することが
できるため、チルト調節による筒体の変形を良好に防止
でき、過剰域の全域で規格された衝撃エネルギ吸収力を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舵取装置の実施の形態1の構成を
示す一部を切欠いた正面図である。
【図2】本発明に係る舵取装置の構成を示す一部を省略
した側面図である。
【図3】図1のIII −III 線の拡大断面図である。
【図4】本発明に係る舵取装置の構成を示す要部の拡大
正面図である。
【図5】図1のV −V 線の拡大断面図である。
【図6】衝撃エネルギ吸収突起の変形初期の状態を示す
説明図である。
【図7】本発明に係る舵取装置の二次衝撃エネルギの吸
収特性図である。
【図8】本発明に係る舵取装置の実施の形態2の要部の
構成を示す拡大正面図である。
【図9】実施の形態2の衝撃エネルギ吸収突起の変形初
期の状態を示す説明図である。
【図10】本発明に係る舵取装置の実施の形態3の要部
の構成を示す拡大正面図である。
【図11】本発明に係る舵取装置の実施の形態3の要部
の構成を示す拡大断面図である。
【図12】本発明に係る舵取装置の実施の形態4の要部
の構成を示す拡大正面図である。
【図13】本発明に係る舵取装置の実施の形態4のブッ
シュの構成を示す斜視図である。
【図14】実施の形態4の衝撃エネルギ吸収突起の変形
初期の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 操舵軸 2 ハウジング 3 固定台 4 チルト調節機構 41 軸体 42 長孔 5 取付具 51 取付片 53 固定片 6 衝撃エネルギ吸収機構 61 案内面 61a 案内部 61b 保持部 61c 平面(非円弧面) 62 衝撃エネルギ吸収突起(筒体) 63 ブッシュ 63a 平面(非円弧面) 64 超過長孔

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵軸を取り囲む筒状のハウジングと、
    該ハウジングを揺動可能としてその揺動角度を調節する
    チルト機構と、二次衝撃エネルギによって前記揺動角度
    の調節域を超える超過域で前記ハウジングを揺動させつ
    つ二次衝撃エネルギを吸収する衝撃エネルギ吸収機構と
    を備えた舵取装置において、前記衝撃エネルギ吸収機構
    は、前記ハウジングが揺動する方向に長い一対の案内面
    と、前記ハウジングが超過域を揺動することによって前
    記一対の案内面と接触しつつ変形する衝撃エネルギ吸収
    突起とを備えていることを特徴とする舵取装置。
  2. 【請求項2】 前記衝撃エネルギ吸収突起は金属製の筒
    体である請求項1記載の舵取装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の案内面はその向き合う面間の
    寸法が一端から他端へかけて狭くなる長孔によって形成
    されており、これら案内面の間に前記衝撃エネルギ吸収
    突起を保持してある請求項1記載の舵取装置。
  4. 【請求項4】 前記一対の案内面は前記衝撃エネルギ吸
    収突起を保持する保持部が、前記衝撃エネルギ吸収突起
    を案内する案内部よりも窪んでいる請求項3記載の舵取
    装置。
  5. 【請求項5】 前記衝撃エネルギ吸収突起は前記保持部
    と接触する合成樹脂製のブッシュが嵌合されている請求
    項4記載の舵取装置。
  6. 【請求項6】 前記保持部は少なくとも前記案内部側が
    非円弧面であり、前記ブッシュは前記非円弧面との接触
    部を非円弧面としてある請求項5記載の舵取装置。
  7. 【請求項7】 操舵軸を取り囲む筒状のハウジングと、
    該ハウジングを揺動可能とする長孔及び該長孔に挿入さ
    れる軸体を有し、前記ハウジングが揺動する角度を調節
    可能として前記ハウジングを車体に取付ける取付具と、
    二次衝撃エネルギによって前記角度の調節域を超える超
    過域で前記ハウジングを揺動させつつ二次衝撃エネルギ
    を吸収する衝撃エネルギ吸収機構とを備えた舵取装置に
    おいて、前記衝撃エネルギ吸収機構は、前記長孔の長手
    方向一端と連続し、前記超過域に配される一対の案内面
    及びこれら案内面の間に保持され、前記ハウジングが超
    過域を揺動することによって前記一対の案内面と接触し
    つつ変形する衝撃エネルギ吸収筒体とを備えていること
    を特徴とする舵取装置。
  8. 【請求項8】 前記取付具は前記長孔及び前記一対の案
    内面を有し、固定台を介して前記ハウジングに相対移動
    を可能に取付けられる一対の取付片を備え、これら取付
    片の案内面に前記衝撃エネルギ吸収筒体の両端部が嵌合
    保持されている請求項7記載の舵取装置。
  9. 【請求項9】 前記固定台は前記ハウジングが前記調節
    域を超えて揺動したときに前記衝撃エネルギ吸収筒体と
    当接する位置に配してある請求項8記載の舵取装置。
  10. 【請求項10】 操舵軸を取り囲む筒状のハウジングを
    車体に揺動可能に取付ける取付具において、前記ハウジ
    ングが揺動する角度を調節する軸体が挿入される長孔
    と、該長孔の長手方向一端と連続する一対の案内面と、
    これら案内面の前記長孔側となる一端に保持された筒体
    とを備えていることを特徴とする取付具。
  11. 【請求項11】 前記長孔及び前記一対の案内面を有
    し、離間して配された一対の取付片と、これら取付片に
    折曲部を介して連続する一対の固定片とを備え、前記一
    対の取付片の案内面に合成樹脂製のブッシュを介して前
    記筒体の両端部が嵌合保持されており、前記一対の案内
    面は前記衝撃エネルギ吸収突起を保持する保持部が、前
    記衝撃エネルギ吸収突起を案内する案内部よりも窪んで
    いる請求項10記載の取付具。
  12. 【請求項12】 前記保持部は少なくとも前記案内部側
    が非円弧面であり、前記ブッシュは前記非円弧面との接
    触部を非円弧面としてある請求項11記載の取付具。
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