JP2005119369A - ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車体への取着作業性を向上することができるチルト、テレスコピックタイプのステアリング装置を提供することにある。
【解決手段】 操舵軸を支持する筒状のハウジング2の下端部を取着部材4に枢支する枢支部3はハウジング2と一体に成形された凸部31及び取着部材4と一体に成形された係合溝32からなり、取着部材4には係合突起9を設け、ハウジング2には係合突起9がハウジング2の揺動方向及び軸線方向への相対移動を可能に遊挿された遊挿孔22を設け、チルト調節方向と交差する方向へハウジング2が回動するのを制限するようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】 操舵軸を支持する筒状のハウジング2の下端部を取着部材4に枢支する枢支部3はハウジング2と一体に成形された凸部31及び取着部材4と一体に成形された係合溝32からなり、取着部材4には係合突起9を設け、ハウジング2には係合突起9がハウジング2の揺動方向及び軸線方向への相対移動を可能に遊挿された遊挿孔22を設け、チルト調節方向と交差する方向へハウジング2が回動するのを制限するようにした。
【選択図】 図2
Description
本発明は、操舵輪の運転席に対する位置を調節することができるようにしたステアリング装置に関する。
自動車のステアリング装置としては、操舵輪の運転席に対する上下位置を調節することができるようにしたチルト機構を有するチルトタイプ(例えば、特許文献1)と、操舵輪の運転席に対する前後位置を調節することができるようにしたテレスコピック機構を有するテレスコピックタイプと、これらチルト機構及びテレスコピック機構を有するタイプと、チルト機構及びテレスコピック機構を有しないタイプとが知られており、また、ステアリング装置には、一般的に運転者から操舵輪に加わる二次衝撃エネルギを吸収することを可能とした衝撃エネルギ吸収機構が設けられている(例えば、特許文献2)。
特許文献1に記載されたチルトタイプのステアリング装置は、操舵軸を支持するハウジングの下端部に、2つのピン孔を有するロアブラケットが固定されており、車体に取着される取着部材に穿設された2つのピン孔と前記ロアブラケットのピン孔とに枢支ピンが内嵌されており、該枢支ピンを中心として前記ハウジングが揺動することによりチルト調節が行えるように構成されている。
特許文献2に記載された衝撃エネルギ吸収機構を有するステアリング装置は、操舵軸を支持するハウジングの下端部にロアブラケットが固定されており、前記ハウジングの上端部にアッパブラケットが固定されており、車体に取着されるロア取着部材と前記ロアブラケットとの間にハウジングに加わる二次衝撃エネルギにより塑性変形することを可能とした衝撃エネルギ吸収材が設けられている。
特許第3110663号公報
特開平7−215221号公報
ところが、特許文献1のように構成された従来のチルトタイプのステアリング装置にあっては、ハウジングと別個に形成された枢支ピンが用いられるため、部品点数が増加し、さらに枢支ピンが内嵌される2つのピン孔をロアブラケット及び取着部材の夫々に穿設する必要があるため、ハウジング枢支部分の加工工数が増加することになり、また、ハウジングの組込作業性も悪く、全体としてコストが高くなると言う問題があった。
また、特許文献2のように構成された従来の衝撃エネルギ吸収機構を有するステアリング装置にあっては、衝撃エネルギ吸収材の一部がロアブラケット及びロア取着部材の夫々に固着されており、衝撃エネルギを吸収するときを除いてハウジングの揺動及び軸線方向への移動ができないように構成されているため、チルト機構、テレスコピック機構を有するタイプに構成することができないと言う問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的はハウジング枢支部分の加工工数を低減することができ、さらに組込作業性を向上することができるステアリング装置を提供することにある。また、他の目的は車体への取着作業性を向上することができるチルト、テレスコピックタイプのステアリング装置を提供することにある。また、他の目的は車体への取着作業性を向上することができるとともに、ハウジングの下端部に衝撃エネルギ吸収材を設けることができるステアリング装置を提供することにある。
第1発明に係るステアリング装置は、操舵軸を支持する筒状のハウジングの下端部が、車体に取着される取着部材に凸部及び該凸部が係合される係合凹部を介して揺動可能に枢支されるステアリング装置において、前記凸部は前記ハウジングと一体に成形されており、前記係合凹部は前記凸部に対して前記ハウジングの軸線方向への相対移動を可能にする凹溝からなり、前記取着部材と一体に成形されていることを特徴とする。
第1発明にあっては、ハウジングと一体に成形された凸部及び取着部材と一体に成形された係合凹部を係合させることによりハウジングを枢支することができるため、ハウジング枢支部分の加工工数を低減することができるとともに、組込作業性を向上することができる。しかも、凸部がハウジングと一体に成形されているため、ハウジング内に支持する操舵軸に影響されることなく凸部をハウジングの枢支点に配置することができる。
第2発明に係るステアリング装置は、操舵軸を支持する筒状のハウジングの下端部が、車体に取着される取着部材に凸部及び該凸部が係合され、前記凸部に対して前記ハウジングの軸線方向への相対移動を可能にした係合溝を介して揺動可能に枢支されるステアリング装置において、前記ハウジングの下端部及び取着部材の一方は係合突起を有しており、前記ハウジングの下端部及び取着部材の他方は前記係合突起が前記ハウジングの揺動方向及び軸線方向への相対移動を可能に遊挿される遊挿孔を有していることを特徴とする。
第2発明にあっては、凸部及び係合溝の係合によりハウジングを揺動させてチルト調節ができ、また、ハウジングを軸線方向へ移動させてテレスコピック調節ができる構成において、ハウジングの下端部及び取着部材に設けられた遊挿孔、係合突起によりチルト調節方向と交差する方向へハウジングが回動するのを制限することができるため、車体への取着作業性を向上することができる。また、係合突起及び遊挿孔によりチルト調節の最大量を設定することができるが、係合突起及び遊挿孔は枢支部の近傍に配置されているため、遊挿孔部分を比較的小形に形成することができ、ステアリング装置の全体を小形化できる。
第3発明に係るステアリング装置は、前記係合突起は前記ハウジングに加わる二次衝撃エネルギにより塑性変形することを可能とした衝撃エネルギ吸収材からなることを特徴とする。
第3発明にあっては、ハウジングの枢支部近傍に衝撃エネルギ吸収材を特別に設けることなく、係合突起により二次衝撃エネルギを吸収することができ、二次衝撃エネルギを吸収することができるチルトタイプ、テレスコピックタイプのステアリング装置の構成を簡素にでき、コストを低減できる。
第4発明に係るステアリング装置は、操舵軸を支持する筒状のハウジングの下端部が、車体に取着される取着部材に凸部及び該凸部が係合され、前記凸部に対して前記ハウジングの軸線方向への相対移動を可能にした係合溝を介して揺動可能に枢支されるステアリング装置において、前記凸部は前記ハウジングと一体に成形されており、前記係合溝は前記取着部材と一体に成形されており、前記取着部材は前記ハウジングに加わる二次衝撃エネルギにより塑性変形することを可能とした衝撃エネルギ吸収材からなる係合突起を有しており、前記ハウジングの下端部は前記係合突起が前記ハウジングの揺動方向及び軸線方向への相対移動を可能に遊挿される遊挿孔を有していることを特徴とする。
第4発明にあっては、凸部及び係合溝の係合によりハウジングを枢支することができるため、ハウジング枢支部分の加工工数を低減することができるとともに、組込作業性を向上することができ、また、凸部がハウジングと一体に成形されているため、ハウジング内に支持する操舵軸に影響されることなく凸部をハウジングの枢支点に配置することができる。しかも、凸部及び係合溝の係合によりハウジングを揺動させてチルト調節ができ、また、ハウジングを軸線方向へ移動させてテレスコピック調節ができる構成において、ハウジングの下端部及び取着部材に設けられた遊挿孔、係合突起によりチルト調節方向と交差する方向へハウジングが回動するのを制限することができるため、車体への取着作業性を向上することができる。また、ハウジングの枢支部近傍に衝撃エネルギ吸収材を特別に設けることなく、係合突起により二次衝撃エネルギを吸収することができ、二次衝撃エネルギを吸収することができるチルトタイプ、テレスコピックタイプのステアリング装置の構成を簡素にでき、コストを低減できる。
第1発明によれば、ハウジング枢支部分の加工工数を低減することができるとともに、組込作業性を向上することができ、しかも、ハウジング内に支持する操舵軸に影響されることなく凸部をハウジングの枢支点に配置することができる。
また、第2発明によれば、チルト調節、テレスコピック調節ができる構成において、チルト調節方向と交差する方向へハウジングが回動するのを制限することができ、車体への取着作業性を向上することができる。
第3発明によれば、二次衝撃エネルギを吸収することができるチルトタイプ、テレスコピックタイプのステアリング装置の構成を簡素にでき、コストを低減できる。
第4発明によれば、ハウジング枢支部分の加工工数を低減することができるとともに、組込作業性を向上することができ、また、ハウジング内に支持する操舵軸に影響されることなく凸部をハウジングの枢支点に配置することができる。しかも、チルト調節、テレスコピック調節ができる構成において、チルト調節方向と交差する方向へハウジングが回動するのを制限することができ、車体への取着作業性を向上することができる。また、二次衝撃エネルギを吸収することができるチルトタイプ、テレスコピックタイプのステアリング装置の構成を簡素にでき、コストを低減できる。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1はステアリング装置の実施の形態1の構成を示す正面図、図2は車体への枢支側部分を拡大した斜視図、図3は車体への枢支部から断面した拡大横断側面図、図4は車体への枢支部側を断面した拡大縦断正面図である。
実施の形態1
図1はステアリング装置の実施の形態1の構成を示す正面図、図2は車体への枢支側部分を拡大した斜視図、図3は車体への枢支部から断面した拡大横断側面図、図4は車体への枢支部側を断面した拡大縦断正面図である。
図に示したステアリング装置は、舵取りのための操舵輪に上端部が繋がる操舵軸1と、該操舵軸1を収納して回転自在に支持する円筒状であり、金属製のハウジング2と、車体Aに取着され、枢支部3を介してハウジング2の下端部を揺動可能に枢支する取着部材4と、ハウジング2の軸線方向中央部にレバー台5を介して枢支された調節レバー6と、レバー台5にハウジング2の揺動方向への相対移動を可能に支持され、衝撃エネルギ吸収材7を介して車体に取着されるブラケット8とを備えており、操舵軸1の下端部が、両端にユニバーサルジョイントを備える中間軸を介して舵取機構に連結される。
ハウジング2は両端部に内嵌された軸受によって操舵軸1を回転可能に支持しており、操舵輪に加わる二次衝撃エネルギは操舵軸1及び操舵輪側の軸受を介してハウジング2に伝動される。このハウジング2の下端部には、揺動方向と交差する両側部に一体に成形された略半球形の凸部31と、該凸部31よりも上端部側へ離隔した位置であり、揺動方向となる位置の上面部分に固着された凹部材21とが設けられており、この凹部材21の内側が、後記する係合突起がハウジング2の揺動方向及び軸線方向への相対移動を可能に遊挿される遊挿孔になっている。また、凹部材21はハウジング2に固着された2つの側板部21a,21aと、各側板部21a,21aを連結した連結板部21bとを有する略逆U字形の金属板からなる。
取着部材4はハウジング2が挿通された略U字形の支持台4aと、該支持台4aの両端部に結合され、車体Aに取着される取着体4bとを有しており、支持台4a及び取着体4bは金属板からなる。支持台4aの両側部であり、凸部31と係合することが可能な位置にはハウジング2の軸線方向への相対移動を可能にした断面略半円形の係合溝32(凹溝)が一体に成形されており、該係合溝32が凸部31と係合することによりハウジング2の一端部を取着部材4に枢支している。係合溝32は負嵌合により凸部31を予圧して、凸部31及び係合溝32の間のガタつきを防ぐようにしてある。また、係合溝32は支持台4aの幅方向両端に亘って設けられており、二次衝撃エネルギによりハウジング2が車体に対して相対移動した場合、凸部31が係合溝32から外れるようにしてある。尚、凸部31及び係合溝32が枢支部3を構成している。
取着体4bは中央部に二次衝撃エネルギにより破断することを可能とした2つの破断用凹条41,41が並設されており、この破断用凹条41,41間の中央部分に連なる板状の係合突起9が突設されている。破断用凹条41,41は破断終端部が徐々に末広がりの間隔になっており、破断終端部での衝撃エネルギ吸収荷重の立上りが緩やかと成るようにしてある。また、破断用凹条41,41の外側位置には貫通孔42,42が夫々穿設されており、各貫通孔42,42に挿入されるボルトにより取着体4bが車体Aに取着される。なお、取着体4bは二次衝撃エネルギにより塑性変形することを可能とした金属板からなる。
係合突起9は前記中央部分から垂下された垂下部9aと、該垂下部9aの下端部からハウジング2の軸線と平行的に延設された案内部9bとを有しており、該案内部9bが遊挿孔22に遊挿されており、垂下部9a及び破断用凹条41,41間の中央部分を、ハウジング2に加わる二次衝撃エネルギにより塑性変形することを可能とした衝撃エネルギ吸収部としてある。案内部9bは遊挿孔22との間にハウジング2の揺動方向(図2の矢印X方向)及び軸線方向(図2の矢印Y方向)への相対移動を許容することができる第1及び第2の隙間K1,K2が設けられている。第1の隙間K1はハウジング2を揺動させてチルト調節を行うことができる大きさになっており、第2の隙間K2はハウジング2を軸線方向へ移動させてテレスコピック調節を行うことができるとともに、枢支部3を中心としてハウジング2がチルト調節方向と交差する方向へ回動するのを規制することができる大きさになっている。
図5はハウジングのブラケットによる取着部分の拡大断面図である。
レバー台5は、図5に示すように略U字形に形成されており、その両端部がハウジング2の外周部に溶接により固定されている。このレバー台5の対向する側板部5a,5aには、ハウジング2の軸線と平行的に穿設されたテレスコピック調節用の長孔51が設けられている。
レバー台5は、図5に示すように略U字形に形成されており、その両端部がハウジング2の外周部に溶接により固定されている。このレバー台5の対向する側板部5a,5aには、ハウジング2の軸線と平行的に穿設されたテレスコピック調節用の長孔51が設けられている。
ブラケット8は図5に示すようにレバー台5に支持されており、レバー台5の一対の側板部5a,5aと対向する一対の側板部8a,8a及び該側板部8a,8aの上部から直角状に屈曲して車体Aに固定される固定板部8b,8bと、これら固定板部8b,8b間を橋絡する略半円形の橋絡板部8cとを備えている。各側板部8a,8aには図1に示すようにハウジング2の軸線と交叉する方向へ穿設されたチルト調節用の長孔81が設けられており、また、固定板部8b,8bにはハウジング2の軸線方向へ穿設された凹溝82,82が設けられており、該凹溝82,82部にボルト孔を有する衝撃エネルギ吸収材10が嵌合保持されており、該衝撃エネルギ吸収材10及び前記ボルト孔に挿入されるボルトを介して車体Aに取着される。
調節レバー6はレバー台5及びブラケット8の各長孔51,81に挿通されており、一端部に鍔部を有するねじ軸61と、該ねじ軸61の他端部に螺着された操作杆62とからなり、該操作杆62を操作することにより、各側板部8a,8aをレバー台5に押圧し、ハウジング2のブラケット8に対する揺動及び軸線方向への移動を拘束している。
以上のように構成されたステアリング装置は車室の内部に配置され、下側の取着部材4がボルトを用いて車体Aに取着されることにより、ハウジング2の下端部が枢支され、ハウジング2はチルト調節方向へ揺動可能な状態になる。この場合、ハウジング2の下端部と一体に成形された凸部31が、取着部材4と一体に成形された係合溝32に係合しており、この係合状態で凸部31を中心としてハウジング2が揺動可能になっているが、取着部材4の係合突起9がハウジング2の遊挿孔22に遊挿されており、ハウジング2はチルト調節方向と交差する方向へ回動するのを制限されているため、ブラケット8によりハウジング2を車体Aに簡易に取着することができ、ハウジング2の車体Aへの取着作業性を向上することができる。しかも、係合突起9及び遊挿孔22は枢支部3の近傍に配置されているため、遊挿孔22部分を比較的小形に形成することができ、ステアリング装置の全体を小形化できる。
以上のように車体Aに取着された状態において、チルト調節を行う場合、調節レバー6を操作してハウジング2のブラケット8への固定を解除する。この解除に伴いねじ軸61がチルト調節用の長孔81に沿って移動可能となり、ハウジング2を枢支部3を中心としてチルト調節域で上下に揺動させることができ、チルト調節を行うことができる。このようにチルト調節を行う場合、凸部31の近傍に配置された係合突起9が凹部材21に当接し、ハウジング2の揺動を制限することになるため、チルト調節用の長孔81を比較的短くすることができ、ステアリング装置の全体を小形化できる。
また、テレスコピック調節を行う場合、調節レバー6を操作してハウジング2のブラケット8への固定を解除する。この解除に伴いねじ軸61がテレスコピック調節用の長孔51に沿って移動可能となり、レバー台5とともにハウジング2を軸線方向へ移動させることができ、テレスコピック調節が行える。この場合、ハウジング2の下端部と一体に成形された凸部31が、取着部材4と一体に成形された係合溝32に係合しており、さらに取着部材4の係合突起9がハウジング2の遊挿孔22に遊挿されており、この状態でハウジング2が取着部材4に対して軸線方向へ移動する。
図6は二次衝撃エネルギを吸収する過程の説明図である。また、車両の前面衝突等により運転者から操舵輪に二次衝撃エネルギが加わり、該二次衝撃エネルギによってハウジング2が軸線方向へ移動することになり、衝撃エネルギ吸収材10が破断してブラケット8が離脱するとともに、凹部材21が係合突起9の垂下部9aに当接し、二次衝撃エネルギが凹部材21から垂下部9aに加わり、該垂下部9aが塑性変形しつつ取着部材4の2つの破断用凹条41,41が破断し、破断用凹条41,41間の中央部分が塑性変形しつつハウジング2が軸線方向へ移動し、二次衝撃エネルギを吸収することができる。この場合、ハウジング2は取着部材4に対して破断用凹条41,41の長さの約2倍の移動量を移動することになり、比較的長い移動量を確保することができる。また、二次衝撃エネルギを吸収する最終段階では凸部31の係合溝32との係合が離脱する。このようにハウジング2の下端部で二次衝撃エネルギを吸収する場合、垂下部9a及び中央部分を有する衝撃エネルギ吸収部は車体Aに取着される2つの貫通孔42,42部分の間に1つが設けられている構成であるため、衝撃エネルギ吸収部を備えている割にステアリング装置全体の構成を簡素にすることができ、コストを低減できる。
実施の形態2
図7はステアリング装置の実施の形態2の構成を示す要部の分解斜視図、図8は要部の拡大断面図である。実施の形態2のステアリング装置は凹部材21に代えてハウジング2に遊挿孔22を直接設け、この遊挿孔22に遊挿される係合突起9を取着部材4に設けたものである。
図7はステアリング装置の実施の形態2の構成を示す要部の分解斜視図、図8は要部の拡大断面図である。実施の形態2のステアリング装置は凹部材21に代えてハウジング2に遊挿孔22を直接設け、この遊挿孔22に遊挿される係合突起9を取着部材4に設けたものである。
実施の形態2において、遊挿孔22はハウジング2の軸線と平行的に穿設された長孔からなり、また、係合突起9は取着体4bと一体に成形されており、2つの貫通孔42,42部分の間から垂下されている。
実施の形態2にあっては、係合突起9が遊挿孔22に遊挿されており、ハウジング2はチルト調節方向と交差する方向へ回動するのを制限されているため、ブラケット8によりハウジング2を車体Aに簡易に取着することができ、ハウジング2の車体Aへの取着作業性を向上することができる。また、実施の形態1と同様にチルト調節、テレスコピック調節が行える。また、二次衝撃エネルギを吸収する場合、係合突起9に対してハウジング2が軸線方向へ移動する。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
尚、以上説明した実施の形態では、枢支部3の凸部31をハウジング2と一体に成形し、係合溝32を取着部材4と一体に成形した構成としたが、その他、枢支部3は係合溝32をハウジング2と一体に成形し、凸部31を取着部材4と一体に成形した構成としてもよい。また、凸部31及び係合溝32の間に比較的小さい摩擦係数を有する板状の樹脂製間座を介装した構成としてもよいし、また、凸部31及び係合溝32の少なくとも一方に比較的小さい摩擦係数を有する材料からなる表面処理層を設けた構成とし、相対移動による摺動荷重を下げるとともに耐摩耗性を向上させるようにしてもよい。また、枢支部3は係合溝32を有する構成である他、円形孔等の係合凹部を有する構成としてもよい。また、凸部31はハウジング2又は取着部材4に固定されるピンからなる構成としてもよい。
また、以上説明した実施の形態では取着部材4に係合突起9を設け、ハウジング2に遊挿孔22を設けた構成としたが、その他、取着部材4に遊挿孔22を設け、ハウジング2に係合突起9を設けた構成としてもよい。また、係合突起9及び遊挿孔22の形状は特に制限されない。また、係合突起9及び遊挿孔22は図2に示すようにハウジング2の揺動方向となる位置の上面側に配置する構成である他、ハウジング2の揺動方向となる位置の下面側に配置する構成としてもよい。
また、本発明のステアリング装置は、チルト調節及びテレスコピック調節が行える構成である他、チルト調節又はテレスコピック調節が行える構成であってもよい。
また、本発明のステアリング装置は、チルト調節及びテレスコピック調節が行える構成である他、チルト調節又はテレスコピック調節が行える構成であってもよい。
1 操舵軸
2 ハウジング
9 係合突起(衝撃エネルギ吸収材)
10 衝撃エネルギ吸収材
22 遊挿孔
31 凸部
32 係合溝(係合凹部、凹溝)
2 ハウジング
9 係合突起(衝撃エネルギ吸収材)
10 衝撃エネルギ吸収材
22 遊挿孔
31 凸部
32 係合溝(係合凹部、凹溝)
Claims (4)
- 操舵軸を支持する筒状のハウジングの下端部が、車体に取着される取着部材に凸部及び該凸部が係合される係合凹部を介して揺動可能に枢支されるステアリング装置において、前記凸部は前記ハウジングと一体に成形されており、前記係合凹部は前記凸部に対して前記ハウジングの軸線方向への相対移動を可能にする凹溝からなり、前記取着部材と一体に成形されていることを特徴とするステアリング装置。
- 操舵軸を支持する筒状のハウジングの下端部が、車体に取着される取着部材に凸部及び該凸部が係合され、前記凸部に対して前記ハウジングの軸線方向への相対移動を可能にした係合溝を介して揺動可能に枢支されるステアリング装置において、前記ハウジングの下端部及び取着部材の一方は係合突起を有しており、前記ハウジングの下端部及び取着部材の他方は前記係合突起が前記ハウジングの揺動方向及び軸線方向への相対移動を可能に遊挿される遊挿孔を有していることを特徴とするステアリング装置。
- 前記係合突起は前記ハウジングに加わる二次衝撃エネルギにより塑性変形することを可能とした衝撃エネルギ吸収材からなる請求項2記載のステアリング装置。
- 操舵軸を支持する筒状のハウジングの下端部が、車体に取着される取着部材に凸部及び該凸部が係合され、前記凸部に対して前記ハウジングの軸線方向への相対移動を可能にした係合溝を介して揺動可能に枢支されるステアリング装置において、前記凸部は前記ハウジングと一体に成形されており、前記係合溝は前記取着部材と一体に成形されており、前記取着部材は前記ハウジングに加わる二次衝撃エネルギにより塑性変形することを可能とした衝撃エネルギ吸収材からなる係合突起を有しており、前記ハウジングの下端部は前記係合突起が前記ハウジングの揺動方向及び軸線方向への相対移動を可能に遊挿される遊挿孔を有していることを特徴とするステアリング装置。
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2003
- 2003-10-14 JP JP2003354094A patent/JP2005119369A/ja active Pending
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