JP2001231256A - 高力率スイッチング電源装置 - Google Patents

高力率スイッチング電源装置

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JP2001231256A JP2000104124A JP2000104124A JP2001231256A JP 2001231256 A JP2001231256 A JP 2001231256A JP 2000104124 A JP2000104124 A JP 2000104124A JP 2000104124 A JP2000104124 A JP 2000104124A JP 2001231256 A JP2001231256 A JP 2001231256A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自励式スイッチング電源装置に数個の安価な
部品を追加することによって力率を改善する。 【解決手段】 第1のスナバコンデンサ17の放電期間
を所定の値に設定することができる自励式スイッチング
電源装置において、第1のスナバコンデンサ17に直列
に第2のダイオード1と第1のリアクトル4からなる直
列回路を直列に挿入し、かつ、第1のスナバコンデンサ
17の、第2のダイオード1と第1のリアクトル4から
なる直列回路側の端子と交流電源11の2つの出力端子
との間に第3のダイオード2と第4のダイオード3を各
々接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング電源装
置に関し、特に力率改善回路を有するスイッチング電源
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来方式の1例を示す回路図であ
る。図4において、交流電源11の交流電圧はブリッジ
整流器12によって全波整流され、リアクトル103と
ダイオード102を通り平滑コンデンサ13に充電され
る。平滑コンデンサ13の直流電圧は、主スイッチ素子
15のオン・オフの繰り返しによって、トランス14の
1次巻線14aに断続して加わる。主スイッチ素子15
のオン期間に1次巻線14aに流れる電流は2次側の負
荷に電力を供給する負荷電流とトランス14のコアを励
磁する励磁電流からなっているが、励磁電流によってコ
アに蓄積された励磁エネルギは主スイッチ素子15がタ
ーンオフするときに1次巻線14aとスナバコンデンサ
101とダイオード102からなる閉路を流れ、スナバ
コンデンサ101を充電し、電荷の形でエネルギを蓄積
する。主スイッチ素子15がオフ状態からターンオンす
るときに、スナバコンデンサ101の電荷はリアクトル
103と主スイッチ素子15とブリッジ整流器12と交
流電源11を流れる。このとき交流電源11の交流電圧
の絶対値が平滑コンデンサ13の電圧より低いときにも
交流入力電流が流れる。一般的なコンデンサインプット
型整流回路では平滑コンデンサの電圧に対し交流電圧の
絶対値が低い区間では交流入力電流が流れることがな
く、そのために交流入力電流の導通角が狭くなって力率
が低下するが、図4の回路では主スイッチ素子15がタ
ーンオンする度に交流入力電流が流れるので導通角が広
がり力率が改善される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4の回路において、
主スイッチ素子15がターンオンしている間にスナバコ
ンデンサ101とリアクトル103からなる直列共振回
路に電流が流れるが、ブリッジ整流器12が電流を一方
向にだけ流すので、ゼロから立ち上がり、ゼロで終わる
半波の電流共振が起きる。しかし、主スイッチ素子15
のオン期間が共振周期の2分の1より短いときは、共振
は不完全な状態で終わり、交流入力電流の導通角が狭く
なり、また、主スイッチ素子15のターンオフ時に1次
巻線14aに生じるサージ電圧を抑えるスナバコンデン
サ101の効果も低くなる。
【0004】そのため、スイッチ素子のオン期間が入力
電圧と負荷電流によって大きく変わるフライバックコン
バータに応用することが困難であった。そこで本発明は
スイッチ素子のオン期間ではなく、オフ期間に生じる共
振電流を利用してスナバコンデンサに共振電流を流し、
これによってスイッチ素子のオン期間が短いときにも、
交流入力電流の導通角を広げ、かつ、スナバコンデンサ
の効果を下げることのない高力率スイッチング電源装置
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上に示した目的を達成す
るために請求項1記載の発明は、交流電源と、交流電圧
を整流平滑する全波整流器と平滑コンデンサと、平滑コ
ンデンサに並列に接続された、トランスの1次巻線と主
スイッチ素子からなる直列回路と、主スイッチ素子の制
御電極に接続された発振制御回路と、主スイッチ素子に
並列に接続された、補助スイッチ素子と第1のスナバコ
ンデンサからなる直列回路と、補助スイッチ素子に並列
に接続された第2のスナバコンデンサと、補助スイッチ
素子に並列に接続された第1のダイオードと、主スイッ
チ素子の制御電極に正帰還信号を供給して自励発振を起
こすトランスの正帰還巻線と、主スイッチ素子の制御電
極と正帰還巻線の間に直列に挿入された第1の可飽和イ
ンダクタと、補助スイッチ素子の制御電極に正帰還巻線
に生じる信号とは逆の位相の信号を供給するトランスの
補助巻線と、補助スイッチ素子の制御電極と補助巻線の
間に直列に挿入された第2の可飽和インダクタを備え
た、第1のスナバコンデンサの放電期間を所定の値に設
定することができる自励式スイッチング電源装置におい
て、補助スイッチ素子と第1のスナバコンデンサからな
る直列回路と平滑コンデンサと主スイッチ素子の共通の
節点から補助スイッチ素子と第1のスナバコンデンサか
らなる直列回路につながる枝に第2のダイオードと第1
のリアクトルからなる直列回路を直列に挿入し、第2の
ダイオードと第1のリアクトルからなる直列回路の補助
スイッチ素子と第1のスナバコンデンサからなる直列回
路側の端子と、交流電源の2つの出力端子の間に第3の
ダイオードと第4のダイオードを各々接続した。
【0006】主スイッチ素子がターンオフすると、1次
巻線に生じるフライバック電圧によって、第1のダイオ
ードと第1のスナバコンデンサと第3のダイオードか第
4のダイオードのいずれか一方と交流電源と全波整流器
と1次巻線が作る閉路に電流が流れ、第1のスナバコン
デンサを充電する。このときの充電電流が交流電源の位
相に関係なく流れるので交流入力電流の導通角が広が
る。
【0007】トランスの励磁エネルギがゼロになると、
主スイッチ素子は再びターンオンするが、その前後の主
スイッチ素子と補助スイッチ素子の状態は次のようにな
る。励磁エネルギがゼロになるまでは正帰還巻線には主
スイッチ素子をオフ状態に維持する極性の電圧が発生し
ており、励磁エネルギがゼロになることによって主スイ
ッチ素子をターンオンさせる極性に変わり始める。しか
し、正帰還巻線と主スイッチ素子の制御電極の間に挿入
されている第1の可飽和インダクタによってターンオン
のタイミングが正帰還巻線に生じる電圧の立ち上がりか
ら遅れる。
【0008】一方、励磁エネルギがゼロになるまでは補
助巻線には補助スイッチ素子をオン状態に維持する極性
の電圧が発生しており、励磁エネルギがゼロになること
によって補助スイッチ素子をターンオフさせる極性に変
わり始める。しかし、補助巻線と補助スイッチ素子の制
御電極の間に挿入されている第2の可飽和インダクタに
よってターンオフのタイミングが補助巻線に生じる電圧
の立ち上がりから遅れる。
【0009】励磁エネルギがゼロになってから主スイッ
チ素子がターンオンするまでの時間をT1とし、励磁エ
ネルギがゼロになってから補助スイッチ素子がターンオ
フするまでの時間をT2とすると、T1がT2より長く
なるように2つの可飽和インダクタが選ばれている。
【0010】励磁エネルギがゼロになると、第1のスナ
バコンデンサに充電されている電圧が平滑コンデンサの
電圧より高いので、第1のスナバコンデンサは補助スイ
ッチ素子と1次巻線と平滑コンデンサと第2のダイオー
ドと第1のリアクトルを流れて放電する。このとき流れ
る電流は半波電流共振となり電流がピークに達するとき
第1のスナバコンデンサの電圧が平滑コンデンサの電圧
に等しくなり、トランスの全ての巻線の電圧はゼロにな
る。補助スイッチ素子の制御電極のしきい値を考慮する
と、第2の可飽和インダクタが挿入されていない場合
は、補助巻線の電圧がゼロになる前に補助スイッチ素子
はターンオフするが、第2の可飽和インダクタによる遅
延効果により半波電流共振の電流がピークを越えるまで
オン状態を続けることができる。
【0011】第1のスナバコンデンサの電圧が平滑コン
デンサの電圧より低い値に達したところで補助スイッチ
素子をターンオフさせ、その後に主スイッチ素子をター
ンオンさせることによって、第1のスナバコンデンサの
電圧を平滑コンデンサの電圧より低い値に保持すること
ができ、主スイッチ素子が次にターンオフしたときに、
第1のスナバコンデンサと第3のダイオードもしくは第
4のダイオードのいずれか一方を通り交流電源を流れる
電荷の量をより多くすることができ、交流入力電流の導
通角を広げることができる。
【0012】請求項1記載の発明が、第1のスナバコン
デンサの充電のときに交流電源に電流が流れるのに対し
て、請求項2記載の発明は放電のときに交流電源に電流
が流れる。この点を発明の実施の形態の中で実施例を示
す図を参照して説明するが、その点は請求項1記載の発
明の作用とほとんど同じである。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明の実施の形態
を、実施例を示す図1と、図1の主要部の波形を示す図
2を参照して説明する。図1において、主スイッチ素子
15はトランス14の正帰還巻線14cに生じる正帰還
信号によって自励発振を引き起こし、自らオン状態にな
って、1次巻線14aに励磁電流を流してトランス内に
励磁エネルギをため、また、オフになることによって、
励磁エネルギを2次巻線14bを介して放出し負荷27
に電力を供給している。また、発振制御回路24によっ
てオン期間を適当に制御することによって負荷27に供
給される電圧を一定に保つことができる。
【0014】補助スイッチ素子16には第1のダイオー
ド18が並列に接続されているので、主スイッチ素子1
5がターンオフしたとき、補助スイッチ素子16がまた
オン状態になっていなくても1次巻線14aに生じるフ
ライバック電圧によって第1のスナバコンデンサ17に
充電電流が流れる。しかし、補助スイッチ素子16がオ
ン状態になっていなければ第1のスナバコンデンサ17
に放電電流は流れない。
【0015】第1の可飽和インダクタ20と第2の可飽
和インダクタ21は交流パルスを遅延させる効果をもっ
ているので、主スイッチ素子15と補助スイッチ素子1
6のいずれのターンオンもトランス14の巻線の電圧の
立ち上がりから遅れ各々のオンとオンの間には図2の波
形図の(5)に示したように隙間が生じる。
【0016】図2に示した波形において、(1)は主ス
イッチ素子15の両端の電圧波形を示している。横軸は
時間軸であり、t1は主スイッチ素子15がターンオフ
する時刻であり、t1からt3までの間に第1のスナバ
コンデンサ17が充電され交流電源11に電流が流れ
る。t1とt3の間にあるt2は電流経路が第2のスナ
バコンデンサ19から第1のダイオード18に変わる時
刻である。第2のスナバコンデンサ19の電荷がなくな
ってから第1のダイオード18が導通するのでt2にお
いて電圧上昇の傾きが変わる。t3からt4の間に2次
巻線14bを介してトランス14の励磁エネルギが放出
される。t4からt7の間に第1のスナバコンデンサ1
7が放電する。t4とt7の間にあるt5は放電による
共振電流がピークに達する時刻であり、t6は補助スイ
ッチ素子16がターンオフする時刻である。
【0017】第1のスナバコンデンサ17の放電は、t
4からt6までは第2のダイオード1と第1のリアクト
ル4と第1のスナバコンデンサ17と補助スイッチ素子
16と1次巻線14aと平滑コンデンサ13が作る閉路
を流れ、t6からt7までは、補助スイッチ素子16に
代わって第2のスナバコンデンサ19が入った閉路を流
れる。第2のスナバコンデンサ19が入ることによって
共振周波数が高くなり、かつ、共振インピーダンスが増
えて共振電流のピーク値が下がるので補助スイッチ素子
16が共振電流のピークを過ぎてオフしても、残ってい
る電流によって、時刻t7における主スイッチ素子15
両端の電圧をゼロまで下げることができる。補助スイッ
チ素子16がオフすると第1のリアクトル4にたまった
励磁エネルギは第3のダイオード2か第4のダイオード
3のいずれか一方と交流電源11とブリッジ整流器12
と平滑コンデンサ13と第2のダイオード1を流れて放
出されるのでこれによっても交流入力電流の導通角が広
がる。
【0018】主スイッチ素子15両端の電圧が時刻t4
において下がるのは、次のように説明できる。t3から
t4の間は、第1のスナバコンデンサ17両端には1次
巻線14aのフライバック電圧と交流電源の瞬時電圧の
絶対値の和が加わっている。一方、主スイッチ素子15
両端には1次巻線14aのフライバック電圧と平滑コン
デンサ13の電圧の和が加わっている。平滑コンデンサ
13の負側の電位がゼロであるとすると、第1のスナバ
コンデンサ17と第1のリアクトル4の接続点である図
中のAの電位は平滑コンデンサ13の電圧から交流電源
11の瞬時電圧の絶対値を差し引いた値になる。時刻t
4において、第1のスナバコンデンサ17の電流が第2
のダイオード1と第1のリアクトル4を流れ始める瞬間
のA点の電圧はほぼゼロになることから、主スイッチ素
子15両端の電圧も下がる。図2の波形(1)の時刻t
4において生じる段差V2は平滑コンデンサ13の電圧
と交流電源11の瞬時電圧の絶対値の差であるから交流
電源11の周期に合わせて変化する。図1の中の点線は
主スイッチ素子15がターンオフしたときに第1のスナ
バコンデンサ17を充電する電流の流れを示している。
【0019】図3は請求項2記載の発明の実施例に係る
高力率スイッチング電源装置を示す回路図である。主ス
イッチ素子15と補助スイッチ素子16のオンとオフの
関係は図1に示した回路のそれと同じ。図3において、
第1のスナバコンデンサ17は、主スイッチ素子15が
ターンオフしたときに、第2のダイオード1と1次巻線
14aと第1のダイオード18とで作る閉路を流れる電
流によって充電され、また、トランス14の励磁エネル
ギがゼロになったときは図中に点線で示したように、補
助スイッチ素子16と1次主巻線14aと平滑コンデン
サ13とブリッジ整流器12と交流電源11と第3のダ
イオード2か第4のダイオード3のいずれか一方と第1
のリアクトル4とで作る閉路を流れて放電する。この放
電によって交流電源11に電流が流れて導通角が広が
る。
【0020】
【発明の効果】上に述べてきたように、スナバコンデン
サの放電期間を所定の値に設定することができる自励式
スイッチング電源装置において、3つのダイオードと1
つのリアクトルを追加することにより、交流入力電流の
導通角を広げ、力率を改善することができる。更に、こ
れら3つのダイオードと1つのリアクトルには、導通角
を広げる働きをする電流に相当する成分だけが流れ、主
電流が流れることがないので、電流容量が小さくて済み
部品単価が安い。このことからこの発明の経済的効果は
大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の実施例に係る高力率スイ
ッチング電源装置を示す回路図である。
【図2】図1の回路図の主要部の電圧電流波形を示す波
形図である。
【図3】請求項2記載の発明の実施例に係る高力率スイ
ッチング電源装置を示す回路図である。
【図4】従来方式の例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 第2のダイオード 2 第3のダイオード 3 第4のダイオード 4 第1のリアクトル 11 交流電源 12 ブリッジ整流器 13 平滑コンデンサ 14 トランス 15 主スイッチ素子 16 補助スイッチ素子 17 第1のスナバコンデンサ 18 第1のダイオード 19 第2のスナバコンデンサ 20 第1の可飽和インダクタ 21 第2の可飽和インダクタ 22 抵抗 23 コンデンサ 24 発振制御回路 25 ダイオード 26 コンデンサ 27 負荷 14a 1次巻線 14b 2次巻線 14c 正帰還巻線 14d 補助巻線 101 スナバコンデンサ 102 ダイオード 103 リアクトル 104 ダイオード 105 ダイオード 106 リアクトル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と、前記交流電源が供給する交
    流電圧を直流電圧に変換する全波整流器と平滑コンデン
    サからなる整流平滑回路と、前記平滑コンデンサに並列
    に接続された、トランスの1次巻線と主スイッチ素子か
    らなる直列回路と、前記主スイッチ素子の制御電極に接
    続された発振制御回路と、前記主スイッチ素子に並列に
    接続された、補助スイッチ素子と第1のスナバコンデン
    サからなる直列回路と、前記補助スイッチ素子に並列に
    接続された第2のスナバコンデンサと、前記補助スイッ
    チ素子に並列に接続された第1のダイオードと、前記主
    スイッチ素子の制御電極に正帰還信号を供給して自励発
    振を起こす前記1次巻線と電磁的に結合した正帰還巻線
    と、前記主スイッチ素子の制御電極と前記正帰還巻線の
    間に直列に挿入された第1の可飽和インダクタと、前記
    補助スイッチ素子の制御電極に前記正帰還巻線に生じる
    信号とは逆の位相の信号を供給する前記1次巻線と電磁
    的に結合した補助巻線と、前記補助スイッチ素子の制御
    電極と前記補助巻線の間に直列に挿入された第2の可飽
    和インダクタを備えた、前記第1のスナバコンデンサの
    放電期間を所定の値に設定することができる自励式スイ
    ッチング電源装置において、前記補助スイッチ素子と前
    記第1のスナバコンデンサからなる直列回路と前記平滑
    コンデンサと前記主スイッチ素子の共通の節点から前記
    補助スイッチ素子と前記第1のスナバコンデンサからな
    る直列回路につながる枝に第2のダイオードと第1のリ
    アクトルからなる直列回路を直列に挿入し、前記第2の
    ダイオードと前記第1のリアクトルからなる直列回路の
    前記補助スイッチ素子と前記第1のスナバコンデンサか
    らなる直列回路側の端子と、前記交流電源の一方の出力
    端子との間に第3のダイオードを、また別の一方の出力
    端子との間に第4のダイオードを各々接続し、これによ
    って交流入力電流の導通角を広げ、力率を改善したこと
    を特徴とする高力率スイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 交流電源と、前記交流電源が供給する交
    流電圧を直流電圧に変換する全波整流器と平滑コンデン
    サからなる整流平滑回路と、前記平滑コンデンサに並列
    に接続された、トランスの1次巻線と主スイッチ素子か
    らなる直列回路と、前記主スイッチ素子の制御電極に接
    続された発振制御回路と、前記1次巻線に並列に接続さ
    れた、補助スイッチ素子と第1のスナバコンデンサから
    なる直列回路と、前記補助スイッチ素子に並列に接続さ
    れた第2のスナバコンデンサと、前記補助スイッチ素子
    に並列に接続された第1のダイオードと、前記主スイッ
    チ素子の制御電極に正帰還信号を供給して自励発振を起
    こす前記1次巻線と電磁的に結合した正帰還巻線と、前
    記主スイッチ素子の制御電極と前記正帰還巻線の間に直
    列に挿入された第1の可飽和インダクタと、前記補助ス
    イッチ素子の制御電極に前記正帰還巻線に生じる信号と
    は逆の位相の信号を供給する前記1次巻線と電磁的に結
    合した補助巻線と、前記補助スイッチ素子の制御電極と
    前記補助巻線の間に直列に挿入された第2の可飽和イン
    ダクタを備えた、前記第1のスナバコンデンサの放電期
    間を所定の値に設定することができる自励式スイッチン
    グ電源装置において、前記補助スイッチ素子と前記第1
    のスナバコンデンサからなる直列回路と前記平滑コンデ
    ンサと前記1次巻線の共通の節点から前記補助スイッチ
    素子と前記第1のスナバコンデンサからなる直列回路に
    つながる枝に第2のダイオードを直列に挿入し、前記交
    流電源に、同じ極どうしが向かい合わせに接続された第
    3のダイオードと第4のダイオードからなる直列回路を
    並列に接続し、前記第2のダイオードの前記補助スイッ
    チ素子と前記第1のスナバコンデンサからなる直列回路
    側の端子と、前記第3のダイオードと前記第4のダイオ
    ードの接続点の間に第1のリアクトルを接続し、これに
    よって交流入力電流の導通角を広げ、力率を改善したこ
    とを特徴とする高力率スイッチング電源装置。
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