JP2001228649A - 電子写真用トナーの製造方法 - Google Patents

電子写真用トナーの製造方法

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JP2001228649A
JP2001228649A JP2000034860A JP2000034860A JP2001228649A JP 2001228649 A JP2001228649 A JP 2001228649A JP 2000034860 A JP2000034860 A JP 2000034860A JP 2000034860 A JP2000034860 A JP 2000034860A JP 2001228649 A JP2001228649 A JP 2001228649A
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acrylic acid
toner
monomer
metal salt
sodium
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JP2000034860A
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Hiroki Nagai
裕樹 永井
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒径、粒径分布および形状等についての造粒
安定性が良好で、帯電性に優れたトナーを生産性よく得
ることができる電子写真用トナーの製造方法を提供する
こと。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂および着色剤を非水
溶性有機溶剤に溶解・分散してなる樹脂組成物を、重量
平均分子量20000〜260000を有するアクリル酸系ポリマ
ー金属塩を含む水性媒体に分散し、分散系から非水溶性
有機溶剤を除去することを特徴とする電子写真用トナー
の製造方法。少なくとも結着樹脂を形成し得るモノマー
および着色剤を含んでなるモノマー組成物を、重量平均
分子量20000〜260000を有するアクリル酸系ポリマー金
属塩を含む水性媒体に分散し、モノマーを重合させるこ
とを特徴とする電子写真用トナーの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用トナーの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、球形トナーの製造方法として、
重合過程を含まない乳化分散法ならびに重合過程を含む
懸濁重合法や乳化重合法等の湿式法が知られている。例
えば、乳化分散法においては、少なくとも結着樹脂およ
び着色剤を非水溶性有機溶剤に溶解・分散してなる樹脂
組成物を、分散剤を含む水性媒体に分散し、分散系から
非水溶性有機溶剤を除去してトナーを得る。また、重合
過程を含む湿式法においては、少なくとも結着樹脂を形
成し得るモノマーおよび着色剤を含んでなるモノマー組
成物を、分散剤を含む水性媒体に分散し、モノマーを重
合させてトナーを得る。これらの湿式法で水性媒体中に
含まれる分散剤としては、一般に、ポリビニルアルコー
ル(PVA)やカルボキシメチルセルロースなどの非イオ
ン性高分子が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような非イオン性高分子分散剤を用いると、当該分散剤
がトナー表面に残存するためトナーの帯電性が悪化し、
良好な帯電性を得ようとする場合、洗浄工程が繁雑にな
るばかりか多大な洗浄液及び時間がかかり生産性の悪化
が生じていた。特に、得られたトナーを環境変動が比較
的大きな環境下で使用した場合、環境による帯電量変動
が顕著であった。
【0004】また、水性媒体に含まれる分散剤として、
ポリアクリル酸ナトリウムなどのアニオン性高分子を使
用することも考えられる。このようなアニオン性高分子
分散剤は水に対する親和性が強いため洗浄性が良好で、
トナー表面への分散剤の残存が少ないことが予想される
が、例えば、市販されているポリアクリル酸ナトリウム
のほとんどは重合度100以下のものであり、当該ポリア
クリル酸ナトリウムを用いると、適正な粒径および粒径
分布で、均一な形状の球形トナーが得られないなどの問
題が生じていた。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、粒径、粒径分布および形状等についての造粒安定
性が良好で、帯電性に優れたトナーを生産性よく得るこ
とができる電子写真用トナーの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は上記問
題点を解決すべく種々検討した結果、湿式法において樹
脂組成物またはモノマー組成物を分散させるための水性
媒体に特定のアニオン性高分子を添加しておくことによ
り、優れた帯電性と造粒安定性を有するトナーが得られ
ることを見出した。
【0007】すなわち本発明は、少なくとも結着樹脂お
よび着色剤を非水溶性有機溶剤に溶解・分散してなる樹
脂組成物を、重量平均分子量20000〜260000を有するア
クリル酸系ポリマー金属塩を含む水性媒体に分散し、分
散系から非水溶性有機溶剤を除去することを特徴とする
電子写真用トナーの製造方法に関する。
【0008】本発明はまた、少なくとも結着樹脂を形成
し得るモノマーおよび着色剤を含んでなるモノマー組成
物を、重量平均分子量20000〜260000を有するアクリル
酸系ポリマー金属塩を含む水性媒体に分散し、モノマー
を重合させることを特徴とする電子写真用トナーの製造
方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の方法においては、乳化分
散法等の重合過程を含まない湿式法または懸濁重合法や
乳化重合法等の重合過程を含む湿式法いずれの湿式法を
採用してもよく、いずれの湿式法を採用する場合におい
ても樹脂組成物(重合過程を含まない湿式法)またはモ
ノマー組成物(重合過程を含む湿式法)を分散させるた
めの水性媒体に、特定の重量平均分子量を有するアクリ
ル酸系ポリマー金属塩を含有させる。
【0010】本発明においてアクリル酸系ポリマー金属
塩はアクリル酸系ポリマーにおける一部、あるいは全て
のカルボキシル基の水素原子がナトリウム、カリウム等
の金属原子で置換されたものであり、そのような構造の
重合体が得られれば、アクリル酸系ポリマー金属塩の合
成方法は特に制限されるものではない。すなわち、本発
明において使用されるアクリル酸系ポリマー金属塩は、
例えば、重合性二重結合を有し、かつカルボキシル基を
有する1またはそれ以上のアクリル酸系モノマーの金属
塩を重合させて得てもよいし、または1またはそれ以上
の上記アクリル酸系モノマーのメチルエステルまたはエ
チルエステル等のアルキルエステルを重合させ、得られ
た重合体を上記金属を含むアルカリで加水分解して得て
もよいが、本発明においてアクリル酸系ポリマー金属塩
は、1またはそれ以上の上記アクリル酸系モノマーの金
属塩を重合させて得られた単独重合体または共重合体を
用いた。以下、アクリル酸系ポリマー金属塩として、1
またはそれ以上のアクリル酸系モノマー金属塩の単独重
合体または共重合体を用いる場合について説明する。
【0011】本発明のアクリル酸系ポリマー金属塩を構
成するアクリル酸系モノマー金属塩としては、重合性二
重結合およびカルボキシル基を有し、かつカルボキシル
基の水素原子が金属原子で置換されたモノマーであれば
特に制限されず、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、フマル酸等の金属塩が使用可能である。好
ましくは、アクリル酸金属塩、メタクリル酸金属塩およ
びマレイン酸金属塩が使用される。
【0012】金属としては、例えば、ナトリウム、カリ
ウム、リチウム、ルビジウム、セシウム等のアルカリ金
属等が挙げられ、好ましくはナトリウム、カリウム、リ
チウム、より好ましくはナトリウム、カリウムが挙げら
れる。特に、ナトリウムが望ましい。
【0013】アクリル酸系モノマー金属塩の具体例とし
て、例えば、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ナト
リウム、マレイン酸ナトリウム、フマル酸ナトリウム、
アクリル酸カリウム、メタクリル酸カリウム、マレイン
酸カリウム、フマル酸カリウム等が挙げられる。本明細
書中、2個以上のカルボキシル基を有するアクリル酸系
モノマーの金属塩、例えば、マレイン酸ナトリウム、フ
マル酸ナトリウムは少なくとも一方のカルボキシル基が
塩を形成していればよいが、本発明においては全てのカ
ルボキシル基が塩を形成していることが好ましい。
【0014】本発明においては上記アクリル酸系モノマ
ー金属塩の中でも、アクリル酸ナトリウム、メタクリル
酸ナトリウム、マレイン酸ナトリウム、特に、アクリル
酸ナトリウム、メタクリル酸ナトリウムが好ましく使用
される。
【0015】アクリル酸系ポリマー金属塩は、上記した
モノマーの単独重合体あるいはそれらのモノマーの共重
合体である。共重合体の具体例としては、例えば、アク
リル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウム共重合体、ア
クリル酸ナトリウム−メタクリル酸ナトリウム共重合
体、メタクリル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウム共
重合体、アクリル酸カリウム−マレイン酸カリウム共重
合体、アクリル酸カリウム−メタクリル酸カリウム共重
合体、メタクリル酸カリウム−マレイン酸カリウム共重
合体、アクリル酸ナトリウム−マレイン酸カリウム共重
合体、アクリル酸ナトリウム−メタクリル酸カリウム共
重合体、メタクリル酸ナトリウム−マレイン酸カリウム
共重合体、アクリル酸カリウム−マレイン酸ナトリウム
共重合体、アクリル酸カリウム−メタクリル酸ナトリウ
ム共重合体、メタクリル酸カリウム−マレイン酸ナトリ
ウム共重合体等、種々の共重合体が挙げられる。好まし
くは上記で挙げた好ましいモノマー間の共重合体であ
り、そのようなモノマーを使用する限り、上記したよう
な二元共重合体のみならず、三元以上の共重合体も使用
可能である。
【0016】本発明の方法において特に好ましく使用さ
れ得るアクリル酸系ポリマー金属塩はポリアクリル酸ナ
トリウム、アクリル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウ
ム共重合体、ポリメタクリル酸ナトリウムである。
【0017】本発明においてアクリル酸系ポリマー金属
塩が1のカルボキシル基を有するアクリル酸系モノマー
の金属塩と2以上のカルボキシル基を有するアクリル酸
系モノマーの金属塩との二元または三元以上の共重合体
である場合、当該ポリマーを構成する1のカルボキシル
基を有するアクリル酸系モノマーの金属塩のモノマー比
率は全モノマーに対して50モル%以上であることが好ま
しい。
【0018】また、本発明の方法においてアクリル酸系
ポリマー金属塩は、本発明の目的を達成できる範囲内
で、重合性二重結合を有し、カルボキシル基を有しない
モノマー、例えば、エチレン、プロピレン等のオレフィ
ン系モノマー等をポリマー構成単位として含んでいても
よい。
【0019】本発明のアクリル酸系ポリマー金属塩の重
量平均分子量(Mw)は20000〜260000である。当該分子
量が20000未満であると、水性媒体中に分散される樹脂
組成物またはモノマー組成物の液滴粒子(以下、単に分
散粒子という)を保護する力(分散粒子を立体的に反発
させる力)が弱すぎるため、有機溶剤の除去工程または
重合工程における加熱時に分散粒子同士の合一が発生す
る。そのため、得られるトナー粒子の粒径分布がブロー
ドになったり、異形粒子(円形度が比較的低い粒子)が
多量に発生する。一方、分子量が260000を超えると分散
粒子を分散させる能力(乳化力または懸濁力)が弱すぎ
るため、樹脂または樹脂を形成し得るモノマーの組成、
添加剤(着色剤、荷電制御剤等)の種類および添加量に
よって分散不良(乳化不良または懸濁不良)が発生す
る。また、アクリル酸系ポリマー金属塩の分子鎖が長い
ため、隣接した分散粒子を取り込む、いわゆる架橋によ
る凝集も発生する。これらの問題は、分散させる能力
(乳化力または懸濁力)が比較的強い低分子量の界面活
性剤を添加することによって解決できるが、当該界面活
性剤は発泡性が強いため、有機溶剤の除去工程または重
合工程において加熱温度を比較的低く設定する必要が生
じ、生産性が悪化する。又、減圧下で脱気(有機溶剤ま
たは残モノマー)する場合、減圧度を低く設定する必要
が生じ、生産性が悪化する。
【0020】アクリル酸系ポリマー金属塩としてポリア
クリル酸ナトリウムを用いる場合、重量平均分子量は好
ましくは50000〜250000、より好ましくは100000〜25000
0、さらに好ましくは150000〜250000である。ポリアク
リル酸ナトリウムは一般式(I)で表される。
【0021】
【化1】
【0022】アクリル酸系ポリマー金属塩としてアクリ
ル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウム共重合体を用い
る場合、重量平均分子量は好ましくは50000〜250000、
より好ましくは100000〜250000、さらに好ましくは1500
00〜250000である。アクリル酸ナトリウム−マレイン酸
ナトリウム共重合体は一般式(II);
【0023】
【化2】
【0024】で表され、式中、n:mは100:0〜50:5
0、好ましくは100:0〜80:20であることが望ましい。
【0025】アクリル酸系ポリマー金属塩としてポリメ
タクリル酸ナトリウムを用いる場合、重量平均分子量は
好ましくは20000〜250000、より好ましくは100000〜250
000、さらに好ましくは150000〜250000である。ポリメ
タクリル酸ナトリウムは一般式(III)で表される。
【0026】
【化3】
【0027】以上のようなアクリル酸系ポリマー金属塩
を得るためには、系中のpH、モノマー添加量、重合温
度および重合時間等を適宜選択しながら、公知の合成方
法を採用する。例えば、Mwが100,000以下のような低分
子量タイプのアクリル酸系ポリマー金属塩を合成する場
合、1Lのセパラブルフラスコに蒸留水500ml、所定量の
重合開始剤を入れ、温度、pHを調整した後、窒素置換を
十分に行いながら所定の温度になるまでモノマーを徐々
に添加し、恒温槽内で所定時間静置重合させる。また、
Mwが100,000以上のような高分子量タイプのアクリル酸
系ポリマー金属塩を合成する場合、モノマーを蒸留水50
0mlに溶解し、所定温度の水溶液とした後、1Lのセパラ
ブルフラスコに入れ、pHを調整し窒素置換を十分に行い
ながら重合開始剤を添加し、恒温槽内で所定時間静置重
合させる。重合開始剤は公知のものが使用可能であり、
例えば、過硫酸アンモニウム等が使用可能である。
【0028】アクリル酸系ポリマー金属塩が含まれる水
性媒体としては水が使用される。また、水に代えて、水
に、分散粒子が破壊されない程度の水溶性有機溶剤を含
んだもの、例えば、水/メタノール混液(重量比50/50
〜100/0)、水/エタノール混液(重量比50/50〜100/
0)、水/アセトン混液(50/50〜100/0)、水/メチル
エチルケトン混液(重量比(70/30〜100/0)などを使用
してもよい。
【0029】水性媒体中のアクリル酸系ポリマー金属塩
の濃度は、乳化分散法、懸濁重合法の場合、0.1〜20重
量%、好ましくは1〜10重量%とすることが望ましい。
また、乳化重合法の場合、アクリル酸系ポリマー金属塩
の濃度は0.001〜0.1重量%、好ましくは0.001〜0.01重
量%とすることが望ましい。
【0030】また、水性媒体には分散安定補助剤が添加
されていてもよい。分散安定補助剤としては、サポニン
などの天然界面活性剤、アルキレンオキサイド系、グリ
セリン系、グリシドール系などのノニオン系界面活性
剤、カルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸エステル
基、リン酸エステル基等の酸性基を含むアニオン系界面
活性剤などが挙げられる。
【0031】以下、上記水性媒体を用いて本発明の方法
を実施する際の手順を詳しく説明する。
【0032】重合過程を含まない湿式法、例えば、乳化
分散法を用いて本発明の方法を実施する場合、まず、少
なくとも結着樹脂および着色剤を非水溶性有機溶剤に溶
解・分散してなる樹脂組成物を調製する。
【0033】本発明に用いる結着樹脂としては、後述す
る非水溶性有機溶剤に溶解可能でかつ水に対して不溶性
あるいは難溶性のものであれば特に限定されず、例え
ば、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレ
ン−(メタ)アクリル系共重合体樹脂、オレフィン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹
脂、ポリスルフォン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂、尿素樹脂などのような公知の各種の樹脂を1種ま
たは2種以上組み合わせて用いることができる。
【0034】これらの結着樹脂は、トナーの耐熱性、定
着性および耐オフセット性(高温オフセットおよび低温
オフセットの抑制)ならびに非オフセット温度域の拡大
の観点から、ガラス転移点(Tg)が50〜70℃、数平均分
子量(Mn)が1000〜50000、好ましくは3000〜20000、Mn
と重量平均分子量(Mw)との比で表わされる分子量分布
(Mw/Mn)が2〜60であることが望ましい。本発明によっ
て得たトナーを、オイル塗布定着用トナーとして用いる
場合には、Mw/Mnを2〜5とすることが望ましく、オイル
レス定着用トナーとして用いる場合には、Mw/Mnを20〜5
0とすることが望ましい。
【0035】本発明に用いる着色剤としては、以下に示
すような有機ないしは無機の各種各色の顔料が挙げられ
る。
【0036】すなわち、黒色顔料としては、カーボンブ
ラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリン・ブラッ
ク、活性炭、非磁性フェライト、磁性フェライト、マグ
ネタイトなどがある。黄色顔料としては、黄鉛、亜鉛
黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファス
トイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロ
ー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザ
イエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエ
ローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエ
ローNCG、タートラジンレーキなどがある。橙色顔料
としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネン
トオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレ
ンジ、インダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジ
ジンオレンジG、インダスレンブリリアントオレンジG
Kなどがある。
【0037】赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウム
レッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレ
ッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッ
チングレッド、カルシウム塩、レーキレッドC、レーキ
レッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレー
キ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリア
ントカーミン3Bなどがある。紫色顔料としては、マン
ガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレット
レーキなどがある。青色顔料としては、紺青、コバルト
ブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレー
キ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブル
ー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストス
カイブルー、インダスレンブルーBCなどがある。
【0038】緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化
クロム、ピグメントグリーンB、マイカライトグリーン
レーキ、ファイナルイエローグリーンGなどがある。白
色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、
硫化亜鉛などがある。体質顔料としては、バライト粉、
炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タ
ルク、アルミナホワイトなどがある。これらの着色剤
は、単独あるいは複数組合せて用いることができる。着
色剤はトナーの定着性および画像濃度の観点から結着樹
脂100重量部に対して1〜20重量部、好ましくは2〜15重
量部使用することが望ましい。
【0039】本発明においては、樹脂組成物中に荷電制
御剤、磁性粉、オフセット防止剤などのトナー成分を必
要に応じてさらに配合してもよい。
【0040】正荷電制御剤としては、ニグロシンベース
EX(オリエント化学工業社製)などのニグロシン系染
料、P-51(オリエント化学工業社製)、コピーチャージ
PX VP435(クラリアント社製)などの第4級アンモニウ
ム塩、アルコキシ化アミン、アルキルアミド、モリブデ
ン酸キレート顔料、およびPLZ1001(四国化成工業社
製)などのイミダゾール化合物等が挙げられる。
【0041】負荷電制御剤としては、ボントロンS-22
(オリエント化学工業社製)、ボントロンS-34(オリエ
ント化学工業社製)、ボントロンE-81(オリエント化学
工業社製)、ボントロンE-84(オリエント化学工業社
製)、スピロンブラックTRH(保土谷化学工業社製)な
どの金属錯体、チオインジゴ系顔料、コピーチャージNX
VP434(クラリアント社製)などの第4級アンモニウム
塩、ボントロンE-89(オリエント化学工業社製)などの
カリックスアレーン化合物、フッ化マグネシウム、フッ
化カーボンなどのフッ素化合物などが挙げられる。負荷
電制御剤となる金属錯体は、上記に示したもの以外にも
オキシカルボン酸金属錯体、ジカルボン酸金属錯体、ア
ミノ酸金属錯体、ジケトン金属錯体、ジアミン金属錯
体、アゾ基含有ベンゼン−ベンゼン誘導体骨格金属錯
体、アゾ基含有ベンゼン−ナフタレン誘導体骨格金属錯
体などの各種の構造を有したものであってもよい。
【0042】それぞれの荷電制御剤は、帯電性のさらな
る向上の観点から結着樹脂100重量部に対して0.1〜5重
量部使用することが好ましい。また、荷電制御剤として
は溶解性のものを用いることが望ましい。
【0043】磁性粉としては、マグネタイト、γ−ヘマ
タイト、あるいは各種フェライト等が挙げられる。
【0044】オフセット防止剤としては、各種のワック
スを用いることができ、例えば、低分子量ポリプロピレ
ンや低分子量ポリエチレン、あるいは、酸化型のポリプ
ロピレンや酸化型のポリエチレン等のポリオレフィン系
ワックス、カルナバワックス、エステルワックス、フィ
ッシャートロプシュワックス、水添ホホバ油、パラフィ
ンワックス等が挙げられる。
【0045】結着樹脂および着色剤を溶解および/また
は分散させるための非水溶性有機溶剤としては、水に対
して不溶性あるいは難溶性で、かつ、上記の結着樹脂を
溶解するものであれば特に限定されず、例えば、トルエ
ン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、
1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタ
ン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベ
ンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど
を単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。
特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤および塩化
メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。
【0046】樹脂組成物における固形分濃度は、この樹
脂組成物を水性媒体中に分散させてなるO/W型エマルジ
ョンから非水溶性有機溶剤を除去する際に、液滴が容易
に微粒子へと凝固できるように設定する必要があるの
で、5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%とする。
【0047】非水溶性有機溶剤に各トナー成分を溶解・
分散させるためには、ウルトラターラックス(IKA社
製)、アイガーモータミル(アイガージャパン社製)、
T.Kオートホモミクサー(特殊機化工業社製)、ボール
ミル、サンドグラインダー、超音波ホモジナイザーなど
の装置を用いることができる。
【0048】本発明においては、こうして得られた樹脂
組成物を前述したアクリル酸系ポリマー金属塩を含む水
性媒体に分散(乳化分散)する。すなわち樹脂組成物を
アクリル酸系ポリマー金属塩を含む水性媒体に乳化分散
させてO/W型エマルジョンを形成する。
【0049】O/W型エマルジョンを形成するためには、
例えば、ホモミキサーなどの撹拌装置を用いて、樹脂組
成物と水性媒体との混合系を十分に撹拌する方法を採用
することができる。O/W型エマルジョンにおける樹脂組
成物の各液滴の粒径は、最終的に得られるトナー微粒子
の大きさを直接左右するものとなるので、得ようとする
トナー微粒子の大きさに応じた液滴を形成し、かつその
粒径分布を十分制御する必要があるが、例えば、ホモミ
キサーを用いると、その回転数を適当に調整することに
より、容易に液滴の粒径を制御することができる。な
お、撹拌時間が短すぎると各液滴の大きさがまちまちと
なってシャープな粒径分布が得られないため、撹拌時間
は10分以上であることが好ましい。
【0050】また、樹脂組成物の体積(Vp)と水性媒体
の体積(Vw)との比(Vp/Vw)は、Vp/Vw≦1、好ましく
は0.3≦Vp/Vw≦0.7とする。Vp/Vw>1であると、安定な
O/W型エマルジョンが形成できず、途中で相転移が生じ
たりあるいはW/O型エマルジョンが形成されてしまう虞
が大きい。
【0051】樹脂組成物をアクリル酸系ポリマー金属塩
を含む水性媒体に分散した後は、分散系から非水溶性有
機溶剤を除去する。すなわち、O/W型エマルジョンの液
滴中より非水溶性有機溶剤を除去することにより樹脂微
粒子を得る。
【0052】非水溶性有機溶剤を除去するためには、所
望により系を減圧しながら、系全体を徐々に昇温して液
滴中の非水溶性有機溶剤を完全に除去し、トナー微粒子
を形成する方法を採用することができる。あるいはま
た、エマルジョンを乾燥雰囲気中に噴霧して、液滴中の
非水溶性有機溶剤を完全に除去してトナー微粒子を形成
し、合わせて水性媒体を蒸発除去することも可能であ
る。
【0053】有機溶剤の除去が完了した後は、ろ過/水
洗を数回繰り返し行い、乾燥を行う。本発明においては
このように水洗を数回、詳しくは例えば結着樹脂を約80
gを用いた場合において2リットルの水、好ましくはイ
オン交換水を用いた水洗を1回以上、好ましくは2〜4
回行うだけで、表面にアクリル酸系ポリマー金属塩がほ
とんど残存しないトナーを得ることができる。乾燥は公
知のいかなる方法を採用してもよいが、生産性を考慮す
ると噴霧乾燥を行うことが好ましい。
【0054】本発明においては、上記のろ過/水洗に先
だってデカンテーションを行うことが好ましい。デカン
テーションを行うことによって、微小粒子(3μm以
下)の除去及びフリーに存在している分散剤を手間なく
除去でき、洗浄が効率良く行なえる。
【0055】また、本発明の方法においては重合過程を
含む湿式法、例えば、懸濁重合法、乳化重合法を採用し
てもよい。以下、重合過程を含む湿式法を採用して本発
明の方法を実施する場合について説明するが、特記しな
い限り、上記の重合過程を含まない湿式法を採用する場
合と同様とする。なお、添加量については「結着樹脂10
0重量部」を「結着樹脂を形成し得るモノマー(重合性
モノマー)100重量部」に読み替えて適用するものとす
る。
【0056】重合過程を含む湿式法、例えば、懸濁重合
法を用いて本発明の方法を実施する場合、まず、少なく
とも結着樹脂を形成し得るモノマー(以下、重合性モノ
マーという)および着色剤を含んでなるモノマー組成物
を調製する。
【0057】重合性モノマーとしては、前記の結着樹脂
を形成でき、かつ疎水性を有すれば特に制限されず、例
えば、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチ
レン−(メタ)アクリル系共重合体樹脂等の原料となる
ビニル系モノマー等のような公知のモノマーを1種また
は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0058】モノマー組成物には重合開始剤が添加され
ていることが好ましい。モノマー組成物に添加される重
合開始剤としては、例えば、ジメチル2,2−アゾビス
イソブチレートなどのアゾ化合物、過酸化ベンゾイルな
どの過酸化物等が挙げられる。
【0059】また、モノマー組成物に前記の非水溶性有
機溶剤が含まれていてもよい。これによって顔料、荷電
制御剤(CCA)などの内部添加物の分散性が向上し、粒
径調整が容易になる。モノマー組成物に添加される非水
溶性有機溶剤の添加量は重合性モノマー100重量部に対
して10〜50重量部が好適である。
【0060】本発明においては、モノマー組成物中に荷
電制御剤、磁性粉、オフセット防止剤などのトナー成分
を必要に応じてさらに配合してもよい。
【0061】モノマー組成物中、各トナー成分を溶解・
分散させるためには、ウルトラターラックス(IKA社
製)、アイガーモータミル(アイガージャパン社製)、
T.Kオートホモミクサー(特殊機化工業社製)、ボール
ミル、サンドグラインダー、超音波ホモジナイザーなど
の装置を用いることができる。
【0062】本発明においては、こうして得られたモノ
マー組成物を前述したアクリル酸系ポリマー金属塩を含
む水性媒体に分散(懸濁)する。すなわちモノマー組成
物をアクリル酸系ポリマー金属塩を含む水性媒体に懸濁
させ、モノマー組成物の液滴粒子が水性媒体中、分散さ
れてなる分散系を形成する。
【0063】上記分散系を形成するためには、例えば、
ホモミキサーなどの撹拌装置を用いて、モノマー組成物
と水性媒体との混合系を十分に撹拌する方法を採用する
ことができる。分散系におけるモノマー組成物の各液滴
の粒径は、重合過程を含まない湿式法を採用する場合と
同様に、最終的に得られるトナー微粒子の大きさを直接
左右するものとなるので、得ようとするトナー微粒子の
大きさに応じた液滴を形成し、かつその粒径分布を十分
制御する必要がある。撹拌時間が短すぎると各液滴の大
きさがまちまちとなってシャープな粒径分布が得られな
いため、撹拌時間は10分以上であることが好ましい。
【0064】また、モノマー組成物の体積(Vp)と水性
媒体の体積(Vw)との比(Vp/Vw)は、モノマー組成物
の液滴粒子が水性媒体中、安定に分散できれば特に制限
されない。
【0065】モノマー組成物をアクリル酸系ポリマー金
属塩を含む水性媒体に分散した後は、重合性モノマーの
重合を行う。非水溶性有機溶剤を用いた場合においては
重合後、さらに分散系から非水溶性有機溶剤を除去す
る。すなわち、分散系の液滴中で重合を行い、必要によ
りさらに非水溶性有機溶剤を除去することにより樹脂微
粒子を得る。
【0066】重合温度および重合時間は、特に制限され
ないが、得られる結着樹脂のMn、Mw/MnおよびTgが結着
樹脂の説明で前述した望ましい範囲内になるような温度
および時間とすることが望ましい。
【0067】非水溶性有機溶剤を用いた場合における当
該溶剤の除去方法としては、重合過程を含まない湿式法
を採用した場合における溶剤の除去方法と同様の方法を
採用することができるが、重合温度を保ちながら減圧す
ることによって溶剤を容易に除去することができる。
【0068】重合または有機溶剤の除去が完了した後
は、ろ過/水洗を数回繰り返し行い、乾燥を行う。本発
明においてはこのように水洗を数回、詳しくは例えば重
合性モノマーを約70g用いた場合において2リットルの
水、好ましくはイオン交換水を用いた水洗を1回以上、
好ましくは2〜4回行うだけで、表面にアクリル酸系ポ
リマー金属塩がほとんど残存しないトナーを得ることが
できる。
【0069】本発明においては、上記のろ過/水洗に先
だってデカンテーションを行うことが好ましい。
【0070】以上のような本発明の方法においては、ト
ナーの体積平均粒径を3〜10μm、好ましくは4〜8μmに
制御することが望ましい。
【0071】重合過程を含むか、または含まないかにか
かわらず、本発明の方法によって得られるトナーは、粒
径、粒径分布および形状等についての造粒安定性が良好
である。すなわち、本発明の方法によって得られるトナ
ーは、比較的粒径が小さく、粒径分布がシャープで、平
均円形度が高く、形状が均一である。また、本発明の方
法によって得られるトナーは残存分散剤がほとんど存在
しないため、疎水化度が比較的高い。さらに、本発明の
方法によって得られるトナーは、分散剤等のトナー帯電
性能に悪影響を及ぼす化合物が表面にほとんど残存しな
い。従って、本発明の方法によって得られたトナーを環
境変動が比較的大きな環境下で用いても環境による帯電
量変動は比較的小さい。また本発明の方法によって得ら
れたトナーは容易に所定の帯電量を得ることができ、さ
らには帯電不良トナーの発生を抑制することができる。
また、本発明の方法においてはトナーの水洗回数を低減
できるため、生産性にも優れている。以下、実施例によ
りさらに詳しく本発明を説明する。
【0072】
【実施例】(アニオン性高分子分散剤(分散剤1〜15)
の合成)表1に示す系中のpH、モノマー濃度、重合開始
剤濃度、重合温度および重合時間を採用して分散剤1〜1
5を合成した。重合開始剤の濃度はモノマー重量に対す
る割合である。具体的な合成方法は以下に従った。な
お、重合開始剤には過硫酸アンモニウムを使用した。 ・低分子量タイプ(Mw 100,000以下)の分散剤 1Lのセパラブルフラスコに蒸留水500ml、所定量の重合
開始剤を入れ、温度、pHを調整した後、窒素置換を十分
に行いながら所定の温度になるまでモノマーを徐々に添
加し、恒温槽内で所定時間静置重合させた。 ・高分子量タイプ(Mw 100,000以上)の分散剤 モノマーを蒸留水500mlに溶解し、所定温度の水溶液と
した後、1Lのセパラブルフラスコに入れ、pHを調整し窒
素置換を十分に行いながら重合開始剤を添加し、恒温槽
内で所定時間静置重合させた。
【0073】なお、得られたアニオン性分散剤のMwは、
低角度レーザー光散乱法(LALLS)により測定した。
【0074】
【表1】
【0075】実施例1 ポリエステル樹脂(Mn:4200、Mw:14000、Mw/Mn:3.3、T
g:60℃)200g、フタロシアニン顔料12g、荷電制御剤と
してE-84(オリエント化学社製)4g、トルエン800gを2
Lのポリ瓶に入れ、ウルトラターラックス(IKA社製)で
30分混合、分散させた後、さらにアイガーモーターミル
(アイガージャパン社製)で60HZ、60分混合、分散し均
一な樹脂組成物を得た。分散安定剤として分散剤1(ポ
リアクリル酸ナトリウム、重量平均分子量:Mw=51,70
0)70gをイオン交換水930gに溶解させ水性媒体を調製し
た。この水性媒体1000gを3Lの丸底ステンレス容器に入
れ、TKホモミクサー(特殊機化工業社製)回転数4000rp
mで撹拌しながら上記樹脂組成物を20ccスポイトを用い
徐々に滴下し、400gを約10分かけて投入した。樹脂組成
物投入完了後、さらに10分撹拌を行い乳化を行った。そ
の後、50〜55℃、100mmHg〜40mmHgの条件下でトルエン
を除去し、冷却後、トータル液量が2Lになるようにイオ
ン交換水を追加投入し、5Lのビーカーでデカンテーショ
ンを2回行った。更に常温にて2Lのイオン交換水による
撹拌洗浄/ろ過を3回繰り返し行った後、噴霧乾燥装置
(DISPACOAT;日清エンジニアリング社製)により乾燥
温度100℃にて乾燥を行いトナーを得た。
【0076】実施例2 分散剤2(ポリアクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=162,400)50gをイオン交換水950gに溶解させて
得られた水性媒体を用いる以外は実施例1と同様にして
トナーの製造を行った。 実施例3 分散剤3(ポリアクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=248,000)35gをイオン交換水965gに溶解させて
得られた水性媒体を用いる以外は実施例1と同様にして
トナーの製造を行った。
【0077】実施例4 分散剤4(アクリル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウ
ム共重合体、重量平均分子量:Mw=54,400)70gをイオン
交換水930gに溶解させて得られた水性媒体を用いる以外
は実施例1と同様にしてトナーの製造を行った。 実施例5 分散剤5(アクリル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウ
ム共重合体、重量平均分子量:Mw=150,000)50gをイオ
ン交換水950gに溶解させて得られた水性媒体を用いる以
外は実施例1と同様にしてトナーの製造を行った。 実施例6 分散剤6(アクリル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウ
ム共重合体、重量平均分子量:Mw=237,600)35gをイオ
ン交換水965gに溶解させて得られた水性媒体を用いる以
外は実施例1と同様にしてトナーの製造を行った。
【0078】実施例7 分散剤7(ポリメタクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=22,700)70gをイオン交換水930gに溶解させて得
られた水性媒体を用いる以外は実施例1と同様にしてト
ナーの製造を行った。 実施例8 分散剤8(ポリメタクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=126,200)50gをイオン交換水950gに溶解させて
得られた水性媒体を用いる以外は実施例1と同様にして
トナーの製造を行った。 実施例9 分散剤9(ポリメタクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=246,000)35gをイオン交換水965gに溶解させて
得られた水性媒体を用いる以外は実施例1と同様にして
トナーの製造を行った。
【0079】比較例1 分散剤10(ポリアクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=37,300)70gをイオン交換水930gに溶解させて得
られた水性媒体を用いる以外は実施例1と同様にしてト
ナーの製造を行った。 比較例2 分散剤11(ポリアクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=324,400)35gをイオン交換水965gに溶解させて
得られた水性媒体を用いる以外は実施例1と同様にして
トナーの製造を行った。
【0080】比較例3 分散剤12(アクリル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウ
ム共重合体、重量平均分子量:Mw=32,200)70gをイオン
交換水930gに溶解させて得られた水性媒体を用いる以外
は実施例1と同様にしてトナーの製造を行った。 比較例4 分散剤13(アクリル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウ
ム共重合体、重量平均分子量:Mw=325,000)35gをイオ
ン交換水965gに溶解させて得られた水性媒体を用いる以
外は実施例1と同様にしてトナーの製造を行った。
【0081】比較例5 分散剤14(ポリメタクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=14,500)70gをイオン交換水930gに溶解させて得
られた水性媒体を用いる以外は実施例1と同様にしてト
ナーの製造を行った。 比較例6 分散剤15(ポリメタクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=280,000)35gをイオン交換水965gに溶解させて
得られた水性媒体を用いる以外は実施例1と同様にして
トナーの製造を行った。
【0082】実施例10 ・スチレン 90g ・n−ブチルメタクリレート 10g ・フタロシアニン顔料 6g ・VP-434(クラリアント社製) 1g ・E-84(オリエント化学工業社製) 2g 上記処方の成分を2Lのポリ瓶に入れ、ウルトラターラッ
クス(IKA社製)で30分混合、分散させ、単量体混合物
とした後、トルエン30g、ジメチル2,2−アゾビスイソ
ブチレート5g(開始剤)を加えて溶解し、モノマー組
成物を調製した。分散安定剤として分散剤1(ポリアク
リル酸ナトリウム、重量平均分子量:Mw=51,700)70gを
イオン交換水930gに溶解させ水性媒体を調製した。上記
モノマー組成物100gを水性媒体400gと混合し、窒素雰囲
気下で、T.Kオートホモミクサー(特殊機化工業社製)
回転数6,000rpm、10分で懸濁を行った。その後、65℃で
8時間重合反応を行い、次いで、65℃、140mmHg〜70mmH
gの条件下でトルエンを除去し、冷却後、トータル液量
が2Lになるようにイオン交換水を追加投入し、5Lのビー
カーでデカンテーションを2回行った。更に常温にて2L
のイオン交換水による撹拌洗浄/ろ過を3回繰り返し行
った後、噴霧乾燥装置(DISPACOAT;日清エンジニアリ
ング社製)により乾燥温度100℃にて乾燥を行いトナー
を得た。
【0083】実施例11 分散剤2(ポリアクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=162,400)50gをイオン交換水950gに溶解させて
得られた水性媒体を用いる以外は実施例10と同様にして
トナーの製造を行った。 実施例12 分散剤3(ポリアクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=248,000)35gをイオン交換水965gに溶解させて
得られた水性媒体を用いる以外は実施例10と同様にして
トナーの製造を行った。
【0084】実施例13 分散剤4(アクリル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウ
ム共重合体、重量平均分子量:Mw=54,400)70gをイオン
交換水930gに溶解させて得られた水性媒体を用いる以外
は実施例10と同様にしてトナーの製造を行った。 実施例14 分散剤5(アクリル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウ
ム共重合体、重量平均分子量:Mw=150,000)50gをイオ
ン交換水950gに溶解させて得られた水性媒体を用いる以
外は実施例10と同様にしてトナーの製造を行った。 実施例15 分散剤6(アクリル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウ
ム共重合体、重量平均分子量:Mw=237,600)35gをイオ
ン交換水965gに溶解させて得られた水性媒体を用いる以
外は実施例10と同様にしてトナーの製造を行った。
【0085】実施例16 分散剤7(ポリメタクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=22,700)70gをイオン交換水930gに溶解させて得
られた水性媒体を用いる以外は実施例10と同様にしてト
ナーの製造を行った。 実施例17 分散剤8(ポリメタクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=126,200)50gをイオン交換水950gに溶解させて
得られた水性媒体を用いる以外は実施例10と同様にして
トナーの製造を行った。 実施例18 分散剤9(ポリメタクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=246,000)35gをイオン交換水965gに溶解させて
得られた水性媒体を用いる以外は実施例10と同様にして
トナーの製造を行った。
【0086】比較例7 分散剤10(ポリアクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=37,300)70gをイオン交換水930gに溶解させて得
られた水性媒体を用いる以外は実施例10と同様にしてト
ナーの製造を行った。 比較例8 分散剤11(ポリアクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=324,400)35gをイオン交換水965gに溶解させて
得られた水性媒体を用いる以外は実施例10と同様にして
トナーの製造を行った。
【0087】比較例9 分散剤12(アクリル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウ
ム共重合体、重量平均分子量:Mw=32,200)70gをイオン
交換水930gに溶解させて得られた水性媒体を用いる以外
は実施例10と同様にしてトナーの製造を行った。 比較例10 分散剤13(アクリル酸ナトリウム−マレイン酸ナトリウ
ム共重合体、重量平均分子量:Mw=325,000)35gをイオ
ン交換水965gに溶解させて得られた水性媒体を用いる以
外は実施例10と同様にしてトナーの製造を行った。
【0088】比較例11 分散剤14(ポリメタクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=14,500)70gをイオン交換水930gに溶解させて得
られた水性媒体を用いる以外は実施例10と同様にしてト
ナーの製造を行った。 比較例12 分散剤15(ポリメタクリル酸ナトリウム、重量平均分子
量:Mw=280,000)35gをイオン交換水965gに溶解させて
得られた水性媒体を用いる以外は実施例10と同様にして
トナーの製造を行った。
【0089】評価方法 (粒径、粒径分布)コールターカウンター(コールター
社製)により体積平均粒径Dvと個数平均粒径Dpを測定し
た。また、粒径分布は体積平均粒径Dv/個数平均粒径Dp
で表わすことができ、Dv/Dpが1に近いほど粒径分布は
シャープである。
【0090】(平均円形度、小円形度比率)フロー式粒
子像分析装置(FPIA-2000;東亜医用電子社製)により
平均円形度、小円形度比率(%)の測定を行った。 平均円形度=各粒子の円形度の総和/全粒子数 円形度=相当円の周囲長/粒子投影像の周囲長 小円形度比率(%)=円形度<0.85の粒子数の比率
【0091】(疎水化度)イオン交換水50ccを入れた10
0ccのビーカーにトナー0.1gを投入し、マグネットスタ
ーラーで水面が陥没しない程度に緩やかに撹拌する。メ
タノールを入れた25ccビュレットを先端が水中に浸るよ
うビーカー底の近傍にセットする。メタノールを徐々に
滴下し水面上のトナーが沈みきるメタノール滴下量を読
み取る。
【0092】
【数1】
【0093】(帯電量、環境による帯電量変動幅) <キャリアの製造例>スチレン、メチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレートおよびメタクリ
ル酸からなるスチレン−アクリル系共重合体(1.5:
7:1.0:0.5)80部と、ブチル化メラミン樹脂20部とを
トルエンで希釈することにより、固形分比2重量%のス
チレン−アクリル樹脂溶液を調製した。芯材として焼成
フェライト粉(F-300:平均粒径50μm、嵩密度2.53g/c
m3;パウダーテック社製)を用い、上記スチレン−アク
リル樹脂溶液をスピラーコーター(岡田精工社製)によ
り塗布し、乾燥した。得られたキャリアを熱風循環式オ
ーブン中にて140℃で2時間放置して焼成した。冷却
後、フェライト粉バルクを目開き210μmと90μmのス
クリーンメッシュを取り付けたフルイ振とう器を用いて
解砕し、樹脂コートされたフェライト粉に対して、塗
布、焼成、解砕の各処理をさらに3回繰り返して樹脂被
覆キャリアを得た。こうして得られたキャリアの平均粒
径は52μm、電気抵抗は約3×1010Ωcmであった。
【0094】<帯電量の測定>得られたトナーと上記の
キャリアとを5:95の重量比率で混合し、評価用現像剤
を調製した。この現像剤30gを容量50ccのポリエチレン
瓶に入れ、1200rpmで90分回転混合した。そして、所定
の帯電量に帯電させたフィルムに接触させ、フィルムに
付着するトナー重量とフィルム帯電量の変化量を測定す
ることによりトナーの帯電量を求めた。上記測定は常温
常湿環境(25℃、湿度60%)で行った。
【0095】<環境による帯電量変動幅の測定>評価用
現像剤を回転混合前に24時間高温高湿下(30℃、湿度85
%)および低温低湿下(10℃、湿度15%)で保管し上記
の帯電量測定を高温高湿および低温低湿環境で行った。 帯電量変動幅(μC/g)=|高温高湿下での帯電量−低
温低湿下での帯電量|
【0096】(帯電不良トナー量)上記の帯電量の測定
と同様の手順で調製、撹拌を行った現像剤1gを直径31
mmのマグネットロール上に載せた後、精秤した対向電極
をセットし、トナー極性と逆極性にバイアス電圧1kVを
かけ、マグネットロールを1000rpmで30秒回転させた。
そして、対向電極を再度精秤して初期値との差をとるこ
とにより対向電極に付着した分離トナー、すなわち帯電
不良トナーの重量を算出した。こうして、測定に供した
全トナー重量に対する帯電不良トナー重量の割合を帯電
不良トナー量(wt%)とした。
【0097】
【表2】
【0098】
【表3】
【0099】
【発明の効果】本発明の方法により、粒径、粒径分布お
よび形状等についての造粒安定性が良好で、帯電性に優
れたトナーを生産性よく得ることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂および着色剤を非水
    溶性有機溶剤に溶解・分散してなる樹脂組成物を、重量
    平均分子量20000〜260000を有するアクリル酸系ポリマ
    ー金属塩を含む水性媒体に分散し、分散系から非水溶性
    有機溶剤を除去することを特徴とする電子写真用トナー
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも結着樹脂を形成し得るモノマ
    ーおよび着色剤を含んでなるモノマー組成物を、重量平
    均分子量20000〜260000を有するアクリル酸系ポリマー
    金属塩を含む水性媒体に分散し、モノマーを重合させる
    ことを特徴とする電子写真用トナーの製造方法。
  3. 【請求項3】 アクリル酸系ポリマー金属塩が、アクリ
    ル酸金属塩、メタクリル酸金属塩およびマレイン酸金属
    塩からなる群から選択される1またはそれ以上のアクリ
    ル酸系モノマー金属塩の単独重合体または共重合体であ
    る請求項1または2に記載の電子写真用トナーの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 アクリル酸系ポリマー金属塩が、アクリ
    ル酸ナトリウム、メタクリル酸ナトリウムおよびマレイ
    ン酸ナトリウムからなる群から選択される1またはそれ
    以上のアクリル酸系モノマー金属塩の単独重合体または
    共重合体である請求項1〜3いずれかに記載の電子写真
    用トナーの製造方法。
  5. 【請求項5】 アクリル酸系ポリマー金属塩が、ポリア
    クリル酸ナトリウム、アクリル酸ナトリウム−マレイン
    酸ナトリウム共重合体、またはポリメタクリル酸ナトリ
    ウムである請求項1〜4いずれかに記載の電子写真用ト
    ナーの製造方法。
  6. 【請求項6】 アクリル酸系ポリマー金属塩が、重量平
    均分子量50000〜250000のポリアクリル酸ナトリウムで
    ある請求項1〜5いずれかに記載の電子写真用トナーの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 アクリル酸系ポリマー金属塩が、重量平
    均分子量50000〜250000のアクリル酸ナトリウム−マレ
    イン酸ナトリウム共重合体である請求項1〜5いずれか
    に記載の電子写真用トナーの製造方法。
  8. 【請求項8】 アクリル酸系ポリマー金属塩が、重量平
    均分子量20000〜250000のポリメタクリル酸ナトリウム
    である請求項1〜5いずれかに記載の電子写真用トナー
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005106939A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Canon Inc トナー及びトナーの製造方法

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