JP2001228214A - 半導体試験装置 - Google Patents

半導体試験装置

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JP2001228214A
JP2001228214A JP2000041365A JP2000041365A JP2001228214A JP 2001228214 A JP2001228214 A JP 2001228214A JP 2000041365 A JP2000041365 A JP 2000041365A JP 2000041365 A JP2000041365 A JP 2000041365A JP 2001228214 A JP2001228214 A JP 2001228214A
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driver
comparator
timing
pin
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JP2000041365A
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Akio Osaki
昭雄 大崎
Yoshihiko Hayashi
林  良彦
Kazuhiko Murata
和彦 村田
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Hitachi Ltd
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被試験ICと電気的に接続するソケット先端に
おけるタイミング補正を高精度に且つ容易に行えるよう
にした半導体試験装置を提供する。 【解決手段】被試験ICと電気的に接続するソケット先
端におけるソケット毎の双方向ピン、およびドライバ専
用ピンのタイミングを各々同一タイミングに補正するた
め、被試験ICに代えて、全信号ピンが一点で接続され
た専用ショートICによるタイミング補正を行う半導体
試験装置において、ドライバ専用ピンのドライバにタイ
ミング補正時のみ接続するタイミング補正用のコンパレ
ータを備え、等価的にすべてのピンを双方向ピンとする
ことで、上記専用ショートIC1種類のみでタイミング
補正を可能としたドライバ専用ピンとそのドライバ専用
ピンを備えた半導体試験装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバ回路を有
するドライバ専用ピンと、ドライバ回路とコンパレータ
回路とを有する双方向ピン(I/Oピン)とを備えた半導
体試験装置に関し、特にそれらのタイミング補正を容易
に行える半導体試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テスタのタイミング補正を高精度に行う
方法が、特開平4−127073号公報などに開示され
る。
【0003】従来のタイミング補正方法を図5、図6に
示す。
【0004】図5において、10はテスタ、11はテス
タに接続されたショートチップ、12はタイミング発生
器(TG)、13はI/Oピン5のドライバ、14はI
/Oピン5のコンパレータ、15、16は可変遅延回
路、17はドライバ専用ピンのドライバ、A点はテスタ
10とショートチップ11のショート点、A’点はタイ
ミング補正対象以外の双方向ドライバの出力、B点はド
ライバ13の出力(コンパレータ14の入力)、Cは可
変遅延回路16の出力、D点はコンパレータ14の出
力、E点は可変遅延回路15の出力である。
【0005】ここで、ドライバ13、コンパレータ1
4、可変遅延回路15、16で、テスタの双方向ピン
(I/Oピン)1ピン分を構成し、ドライバ17、可変
遅延回路18で、ドライバ専用ピン1ピン分を構成す
る。
【0006】次に、テスタ10のタイミング補正につい
て説明する。この場合、被試験ICの代りにショートチ
ップ11を接続してタイミング補正、すなわち各可変遅
延回路の遅延量を設定する。
【0007】まず、ショートチップ11を接続した状態
で、可変遅延回路15の初期値を可変量の中点にし、可
変遅延回路16の初期値を最小にして、コンパレータ側
のタイミング補正を行う。
【0008】図7(a)は、そのコンパレータ側のタイ
ミング補正のタイミングチャートである。なお、図中の
A'、A、B、C、Dは、図5に示す同一記号の付された点で
の出力信号を示している。
【0009】ドライバ13とコンパレータ14が接続さ
れたI/Oピン5を補正対象とする場合について説明する
と、まず、補正対象となったI/Oピン5以外の全てのド
ライバから信号を出力する。 波形A’は、他のI/Oピン
の有するドライバの出力端の波形である。ドライバ間で
は出力信号の位相差が存在するので、波形A’には時間
tの位相差が示されている。すなわち、これは、位相差
t内で各ドライバからの信号は出力されることを意味す
る。
【0010】このようにドライバ間で時間tの位相差が
あると、ショートチップ11のショート点Aでの立上り
時間はtrとなる。このとき、位相差tと立上り時間t
rは等しく、これをコンパレータ側のタイミング補正の
時間基準とする。
【0011】そして、このショートチップ11上の基準
波形Aは、タイミング補正を行うピンのコンパレータ1
4の入力B点に伝搬する。コンパレータ14では、この
信号の50%点を比較レベルとし、比較レベルより高電
位の場合はHレベル、低電位の場合はLレベルと判定し
て出力する。
【0012】次に、可変遅延回路16の遅延量を徐々に
大きくして行き、図7(a)中の波形Cの点線部分が実
線に変化する点を検出する。すなわち前述のタイミング
補正の時間基準にコンパレータ側のタイミングを合わ
せ、そのときの遅延量を可変遅延回路16に設定する。
【0013】以上の手順をコンパレータを備えた全ての
I/Oピンについて行い、1ピンずつタイミング補正を行
う。これにより各コンパレータ側のタイミングは、時間
基準を基準として設定され、各出力信号の位相差は概ね
ゼロとなる。
【0014】次に、I/Oピンの有するドライバ側のタイ
ミング補正を行う。この場合、ショートチップ11を外
し、テスタ出力が開放端となるようにして行う。図7
(b)は、ドライバ側のタイミング補正の際のタイミン
グチャートである。図7(b)において、波形Eはタイ
ミング発生器12からの出力を可変遅延回路15により
遅延した波形であり、波形Bはドライバ13からの出力
であり、波形Aは開放端での波形であり、波形Cは既に
タイミング補正を完了した可変遅延回路16からの出力
であり、Dはコンパレータ14からの出力である。
【0015】まず、ショートチップ11を外した状態で
各ドライバから信号を出力し、開放端で全反射した波形
を各コンパレータで取り込む。波形Bには、その反射波
が示されている。
【0016】次に、可変遅延回路15の遅延量を増減
し、コンパレータ側のタイミング信号を基準とし、反射
波の変化点を求める。例えば、ドライバ13への入力E
の遅延量を図中の点線で示すタイミングから実線で示す
タイミングに変化させていき、コンパレータ14の出力
Dが反転(LからHに変化)するタイミングを検出す
る。そして、このときの遅延量を可変遅延回路15(ド
ライバ側)に設定する。
【0017】この処理は、全I/Oピンを同時に行うこと
ができ、全ピンが終了した時点でI/Oピンのドライバ側
のタイミングが前述の時間基準を基準として設定され、
各出力信号の位相差は概ねゼロとなる。
【0018】次に、ドライバ専用ピン17とタイミング
補正の完了したI/Oピン5の各々を1対1で接続するシ
ョートチップ11bを接続し、ドライバ専用ピンのドラ
イバ側のタイミング補正を行う。図6はそのショートチ
ップ11bとテスタとの接続関係を示している。
【0019】図7(c)はドライバ専用ピンのドライバ
側タイミング補正のタイムチャートである。
【0020】まず、ショートチップ11bを介して、タ
イミング補正の完了したI/Oピンのコンパレータ14
と、タイミング補正を行うドライバ17とを1対1に接
続する。
【0021】次に、可変遅延回路18の遅延量を増減
し、コンパレータ14側のタイミング信号を基準とし、
波形A’の変化点を求める。例えば、ドライバ17への
入力Eの遅延量を図中の点線で示すタイミングから実線
で示すタイミングに変化させていき、コンパレータ14
の出力Dが反転(LからHに変化)するタイミングを検
出する。この反転がコンパレータ14側のタイミングに
ドライバ17のタイミングが合致したことを意味し、こ
のときの遅延量を可変遅延回路18(ドライバ)に設定
する。
【0022】以上の手順を全てのドライバ専用ピンの有
するドライバについて行う。これにより全てのドライバ
専用ピンのタイミングが前述の基準信号を基準として設
定され、各出力信号の位相差は概ねゼロとなる。
【0023】以上の方法により、I/Oピンの有するコン
パレータとドライバ、及びドライバ専用ピンの有するド
ライバのタイミング補正が完了して、全ピンの位相差が
概ねゼロとなるようにタイミング補正される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、ドライバ専用ピンのタイミング補正のため、
時間基準となるI/Oピンのコンパレータに補正対象のド
ライバ専用ピンのドライバを接続するための専用ショー
トICが必要なる。実際には、コンパレータとドライバ
専用ピンの接続パターン数によって、専用ショートIC
が複数個必要となる。特に、I/Oピンに対しドライバ専
用ピンが多い場合は、2種類以上のショートチップ11
bが必要であり、全ピンショートのショートチップ11
aと合わせ3種類以上の専用ショートチップが必要とな
る。これらの専用ショートチップは、被試験メモリの多
数個同時測定可能数分だけ乗じた個数が必要となるが、
専用ショートチップが増えると、その交換に時間を要す
るので好ましくない。
【0025】一方、特開平11−190760号などで
は、図5に示した専用ショートIC11bに接続切替え
手段を設け、基準となるI/Oピンのコンパレータに補正
対象のドライバ専用ピンまたは、I/Oピンのドライバを
接続して、順次タイミング補正する方法が開示されてい
る。しかし、この手法の場合、ショート部の切替え手段
を制御するための制御信号が必要となり、その設計はさ
らに複雑となる。また、この専用ショートICも試験対
象のLSI毎に用意する必要があり、コスト高となる。
【0026】本発明の目的は、全信号ピンが一点で接続
されたショートチップ1種類のみでタイミング補正が行
える半導体試験装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ドライバ専用ピンにタイミング補正時の
みに接続可能なコンパレータ回路を備えたものであり、
これにより等価的に全ピンが双方向ピン(I/Oピン)であ
るがごとく動作させタイミング補正を行えるようにした
ものである。
【0028】より具体的には、ドライバ回路とコンパレ
ータ回路とを有するI/Oピンと、ドライバ回路を有する
ドライバ専用ピンとを有する半導体試験装置において、
該ドライバ専用ピンのドライバ回路の出力に接続された
タイミング補正のためのコンパレータ回路を備えたもの
である。
【0029】また、前記ドライバ専用ピンの有する複数
個のドライバ回路を順に前記コンパレータ回路に接続す
る機能を有するものである。
【0030】また、被試験ICを検査する場合に、前記
タイミング補正のためのコンパレータ回路を前記ドライ
バ専用ピンの有するドライバ回路から切り離す機能を有
するものである。
【0031】また、被試験ICを検査する場合に、前記
タイミング補正のためのコンパレータ回路を待機状態に
する機能を有するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0033】図1は本発明の一実施例によるタイミング
補正のためのコンパレータを備えたドライバ専用ピンの
構成と、そのドライバ専用ピンを備えたテスタの構成を
示すものである。
【0034】図において、11は被試験LSIに替えて
テスタに接続されたショートチップ、12はタイミング
発生器(TG)、13はI/Oピンのドライバ、14は
I/Oピンのコンパレータ、15はI/Oピンのドライ
バタイミングを調整する可変遅延回路、18、19は、
ドライバ専用ピンのドライバタイミングを調整する可変
遅延回路、17、20はドライバ専用ピンのドライバ、
21はドライバ専用ピンのドライバ出力を切り替える選
択回路、22はドライバ専用ピンのタイミング補正のた
めのコンパレータ、23はI/Oピンのコンパレータ出
力とドライバ専用ピンのコンパレータ出力を選択する選
択回路、24はデジタルコンパレータ、16はデジタル
コンパレータ24のストローブタイミングを調整する可
変遅延回路、4a,4b,4cはドライバ出力を切離す
リレー、9a,9b,9cはテスタとショートチップ1
1を接続する伝送線路である。
【0035】ドライバ13、コンパレータ14、可変遅
延回路15、16、デジタルコンパレータ24で、テス
タの双方向ピン(I/Oピン)1ピン分を構成し、ドラ
イバ17、可変遅延回路18で、ドライバ専用ピン1ピ
ン分を構成し、これらが複数集まってテスタを構成して
いる。本実施例では、簡略化のため、I/Oピンを1ピ
ン分、ドライバピンを2ピン分のみを図示している。
【0036】また、可変遅延回路15は、タイミング発
生器12から出力され、ドライバ13へ送るドライバ側
タイミング信号の遅延量を増減する。また、可変遅延回
路16は、タイミング発生器12から出力され、デジタ
ルコンパレータ24に送るコンパレータ側タイミング信
号(ストローブ信号)の遅延量を増減する。可変遅延回
路18、19は、タイミング発生器12から出力され、
ドライバ17、20へ送るドライバ側タイミング信号の
遅延量を増減する。切替回路21は、タイミング補正時
にドライバ17、20の出力をタイミング補正用コンパ
レータ22に接続切替えを行う。タイミング補正用コン
パレータ22は、入力したドライバ17または20の信
号を図示しない比較電圧と比較し、その比較結果を切替
回路23を介しデジタルコンパレータ24に出力する。
また、タイミング補正時にショートチップ11は、被試
験LSIの代りにテスタに接続される。
【0037】また、図において、A点はショートチップ
11上のショート点、E点はI/Oピンのドライバ13
の入力、B点はそのドライバ13の出力(コンパレータ
14の入力)、D点はI/Oピンのコンパレータ14と
ドライバ専用ピンのコンパレータ22の出力を切替える
切替回路23の出力、C点はデジタルコンパレータ24
のストローブ信号、F点はデジタルコンパレータ24の
出力、G点はドライバ専用ピンのドライバ17の入力、
H点はそのドライバ17の出力、I点はドライバ専用ピ
ンのドライバ20の入力、J点はそのドライバ20の出
力である。
【0038】次に、タイミング補正を行う手順を説明す
る。
【0039】始めに、I/Oピンの有するコンパレータ系
のタイミング補正を行う。
【0040】図2(a)はコンパレータをタイミング補正
する場合のタイミングチャートを示す。
【0041】まず、例えば、I/Oピン5のコンパレータ
14のタイミング補正を行う場合は、ドライバ13の出
力をローレベルに固定し、このI/Oピン5以外の全ての
ピンのドライバから信号を出力する。ドライバ専用ピン
6の有するドライバ17、20の出力波形は、H点・J
点に示されるが、実際にはドライバ17、20以外のド
ライバからも信号が出力されるため、各々のドライバ出
力間の位相差tを考慮して図中の波形H,Jのように示し
た。
【0042】この各々のドライバ出力信号は各々のリレ
ー、各々の伝送線路を介し(このリレーと伝送線路を通
過する伝搬遅延時間をtd4,td5とする)、ショートチッ
プ11のショート点Aで合成されるが、前述の通り、ド
ライバ出力信号間には時間tの位相差があるので、ショ
ートチップ11のショート点Aでの波形Aにおいて立上
り時間trが存在することとなる。なお、この立上り時
間trは位相差tと等しく、コンパレータ側タイミング
補正の時間基準信号として用いる。
【0043】次に、このショートチップ11上の基準波
形Aは、伝送線路9a、リレー4aを介し、タイミング
補正を行うピンのコンパレータ14の入力B点に伝搬す
る。ここで基準波形がB点に入力されるまでの遅延時間
をtd3とする。
【0044】次に、コンパレータ14では、この信号の
例えば50%点を比較レベルとし、比較レベルより高電
位はHレベル、低電位はLレベルと判定して出力する。
その出力信号は、切替回路23を介し、デジタルコンパ
レータ24の入力波形Dとなる。ここで、コンパレータ
B点から切替回路23出力までの伝搬遅延時間をtd1と
する。
【0045】次に、可変遅延回路16の遅延量を可変し
て、デジタルコンパレータ24の出力Fが例えばLow
レベルからHiレベルに切り替るタイミングに調整す
る。すなわち、図2(a)の波形Cにおいて点線部分が
実線に変化したタイミングにデジタルコンパレータ24
の出力Fを合わせ、そのときの遅延量を可変遅延回路1
6に設定する。これによりコンパレータ14のタイミン
グ調整が終了する。
【0046】そして、同様の処理を全てのI/Oピンの
コンパレータに対して行い、全コンパレータのタイミン
グ調整を行う。図においては、切替回路23には、I/
Oピン5の有するコンパレータ14の出力とドライバ専
用ピン6の有するコンパレータ22の出力とが接続した
構成となっているが、ドライバ専用ピン6からの出力と
接続しない切替回路23も存在する。これはドライバ専
用ピン6の数、ドライバ専用ピン6に含まれるドライバ
の数によって決まる。この場合であっても、前述同様の
処理によりコンパレータのタイミング調整を行うことが
できるのは言うまでもない。また、タイミング補正時以
外は、ドライバ17または、ドライバ20の出力にコン
パレータ22が接続されたことにによる影響を防ぐた
め、切替回路21は、例えばグランドに接続させる。
【0047】次に、ドライバ専用ピン6の有するコンパ
レータ22のタイミング補正を行う。これは、切替回路
21を介してドライバ17に接続した場合と、ドライバ
20に接続した場合のそれぞれについて行う。なお、前
述のコンパレータ14のタイミング補正において設定さ
れた可変遅延回路16の遅延量は図示しない記憶手段に
記憶しておく。
【0048】図8(a)にコンパレータ22のタイミング
補正におけるタイミングチャートを示す。
【0049】まず、例えば、ドライバ17側をタイミン
グ補正するときは、切替回路21をドライバ17の出力
と接続させ、ドライバ17の出力をローレベルに固定す
る。そして、この状態において前述のI/Oピンのタイ
ミング補正の場合と同様にこれ以外の全てのピンのドラ
イバから信号を出力し、ショートチップ11のショート
点Aで合成された基準波形を伝送線路9b、リレー4
b、切替回路21を介し、コンパレータ22に伝播させ
る。ここで、ショートチップ11のショート点Aからド
ライバ17のH点までの伝播遅延時間をtd4とする。
【0050】次に、コンパレータ22では、この信号の
例えば50%点を比較レベルとし、比較レベルより高電
位はHレベル、低電位はLレベルと判定して出力する。
その出力信号は、切替回路23を介し、デジタルコンパ
レータ24の入力波形Dとなる。ここで、ドライバ17
のH点から切替回路23の出力までの伝搬遅延時間をtd
1とする。
【0051】次に、可変遅延回路16の遅延量を可変し
て、デジタルコンパレータ24の出力Fが例えばLow
レベルからHiレベルに切り替るタイミングに調整す
る。図8(a)の波形Cにおいて点線部分が実線に変化した
タイミングにデジタルコンパレータ24の出力Fを合わ
せ、そのときの遅延量を可変遅延回路16に設定する。
これによりドライバ17と接続した場合のコンパレータ
22のタイミング調整が終了する。このドライバ17と
接続した場合に設定した可変遅延回路16の遅延量は、
前述の図示しない記憶手段に記憶する。
【0052】さらに同様の処理により、ドライバ20と
接続した場合のコンパレータ22のタイミング調整を行
う。この場合、切替回路21はドライバ20の出力と接
続させ、ドライバ20の出力をローレベルに固定してタ
イミング補正を行えば良い。この場合も設定した可変遅
延回路16の遅延量は、前述の図示しない記憶手段に記
憶する。
【0053】以上の処理により、ドライバ専用ピン6の
有するコンパレータ22のタイミング補正を終了する。
【0054】次に、I/Oピン5及びドライバ専用ピン6
のドライバ側タイミング補正を行う。この場合、ショー
トチップ11を外し、テスタ出力が開放端となるように
してタイミング補正を行う。図2(b)は、ドライバ側
タイミング補正のタイミングチャートである。
【0055】まず、ショートチップ11をテスタから外
し、各ドライバから信号を出力し、開放端で全反射した
波形を各コンパレータで取り込む。なお、テスタ10側
のドライバは、伝送線路とインピーダンス整合が取れて
いるため、反射波は、テスタ側に到達した時点で終了す
る。
【0056】次に、各可変遅延回路の遅延量を増減し、
コンパレータ側タイミング信号を基準とし、反射波の変
化点を求める。
【0057】例えば、可変遅延回路15の遅延量を減少
させる場合、図2(b)における波形Eの点線で示すタ
イミング関係から実線で示すように変化させ、コンパレ
ータ14の出力Dが反転(LからHに変化)するタイミ
ングを検出する。検出した変化点が、コンパレータ側タ
イミングにドライバ側タイミングが合致したタイミング
であり、このときの可変遅延回路15の遅延量がドライ
バ側タイミングの補正値となる。この場合、可変遅延回
路16にはコンパレータ14のタイミング補正を行った
ときの遅延量が図示しない記憶手段から呼び出され設定
されている。なお、ドライバ13の出力点Bからデジタ
ルコンパレータの入力点Dまでの伝搬遅延時間は、リレ
ー4aと伝送線路9aの開放端までの遅延時間td3の
往復分と、コンパレータ13、切替回路23を通過する
伝搬遅延時間td1の合計となる。
【0058】次に、ドライバ専用ピン6の有するドライ
バのタイミング補正を行う。この場合はドライバ専用ピ
ンの切替回路21をドライバ17もしくはドライバ20
に接続して前述と同様の処理を行う。なお、このときも
可変遅延回路16にはコンパレータ22のタイミング補
正を行ったときの遅延量が図示しない記憶手段から呼び
出され設定されている。すなわち、ドライバ17のタイ
ミング補正を行う場合は、コンパレータ22がドライバ
17と接続したときに設定した遅延量が設定され、ドラ
イバ20のタイミング補正を行う場合は、コンパレータ
22がドライバ20と接続したときに設定した遅延量が
設定される。また、実施例では、I/Oピン5の有するド
ライバからタイミング補正を行ったが、ドライバ専用ピ
ン6の有するドライバから先にタイミング補正を行って
も良い。なお、ここで、ドライバ17の出力点Hからデ
ジタルコンパレータの入力点Dまでの伝搬遅延時間は、
リレー4bと伝送線路9bの開放端までの遅延時間td
4の往復分と、切替回路21、コンパレータ22、切替
回路23を通過する伝搬遅延時間td2の合計となる。
図8(b)はそのタイミングチャートである。
【0059】以上の処理は、各々のデジタルコンパレー
タ毎に(接続されたI/Oピンと二つのドライバ専用ピン
を順次切り替えて行う)同時に行うことがでる。
【0060】以上の動作を繰り返し行うことで、各ピン
のドライバ波形の出力タイミングが合うので、ショート
チップ11上の基準波形の立ち上がりも急峻となり、精
度も向上する。実際には、これらの動作を繰り返し行
い、各遅延回路の設定データが前回実施のデータと比
べ、許容範囲より小さくなったところで、タイミング補
正を終了するのが好ましい。
【0061】ところで、タイミング補正を終了した後に
リレー4a、4b,4cなどのドライバ出力に接続され
たすべてのリレーをオープン状態にして、再度ドライバ
出力を各々のコンパレータで取り込むと、図2(c)、図8
(c)のようなタイミングチャートが得られる。
【0062】例えば、ドライバ13の出力は、リレー4
aがドライバ13出力の直近に接続されているため、B
点で直ちにドライバ13の出力波形の全振幅が得られ、
その出力波形がコンパレータ14,切替回路23を介し
てデジタルコンパレータ24に取り込まれる。このとき
のデジタルコンパレータ24で取り込まれたタイミング
と図2(b)に示すタイミングとの差は、リレー4aと
伝送線路9aの伝搬遅延時間td3の2倍となり、また
図2(a)に示すタイミングはtd3とtd1の合計値
であることから、これらの値からtd1〜td5の各遅延時間
を算出するこも可能となる。
【0063】さて、これまで説明してきたタイミングチ
ャートでは、ショートチップ11を切り離して行った
が、補正対象となるドライバ以外の出力をLレベルにし
て出力すれば、ショートチップ11をテスタに接続した
ままでも行うことができる。
【0064】図3にショートチップ11を接続したまま
行うTDR反射のタイミングチャートを示す。なお、補
正対象となるドライバ以外の出力をLレベルにして出力
する点以外は、図2や図8と同様の処理によりタイミン
グ補正を行う。
【0065】図3において、例えば、I/Oピン5の有
するドライバ13のタイミング補正を行う場合は、ドラ
イバ13から波形を出力し、それ以外のすべてのドライ
バ出力をLレベル(例えば0V)にする。ドライバ13
から出力した波形は、ショートチップ11上A点で短絡
となるので、その全反射した波形をコンパレータ14で
取り込むことができる。この反射波は、テスタ側でイン
ピーダンス整合されているため、テスタ側に到達した時
点で終了する。
【0066】これによって、前述のタイミング補正と同
様に可変遅延回路15の遅延量を増減し、コンパレータ
側タイミング信号を基準として反射波の変化点を求めて
タイミング補正を行うことができる。これを順次ドライ
バ及びコンパレータを切り替えて行うことで、伝送線路
を含めたタイミング補正を完了することができる。
【0067】図4に、他のドライバ専用ピンの構成を示
す。いずれもドライバを2個有するデュアルドライバの
構成図であり、図1に示すアドレス専用ピンと相当部分
は同一符号とした。
【0068】図4(a)に示すデュアルドライバは、切
替信号SELに従いドライバ出力を選択し、コンパレー
タ22に入力することが可能な構成であり、切替回路2
1に対する切替信号SELが必要に応じて入力される構
成となっている。例えば、切替信号SELとして、Lレ
ベルの信号が入力されると、切替回路21はドライバ1
7の出力OUT1と接続するように構成されている。
【0069】図4(b)は、切替信号SELの他に、コ
ンパレータイネーブル信号ENを入力し、タイミング補正
時以外は、コンパレータ22の入力を例えばGNDレベ
ルとし、ドライバ17、20の出力をコンパレータ22
から切り離すことが可能である。これにより、ドライバ
17、20の出力時の影響を軽減することが可能な構成
であり、切替回路21に対して論理回路25からの信号
が入力される構成となっている。この論理回路25は、
切替信号SELとコンパレータイネーブル信号ENの組み
合わせにより切替回路21を制御するように構成されて
いる。例えば、切替信号SELがLレベル、コンパレー
タイネーブル信号ENにLレベルの信号が入力されると、
切替回路21はドライバ17の出力OUT1と接続する
ように構成されている。
【0070】図4(c)は、さらに、タイミング補正時
以外は、コンパレータ22、切替回路21を待機モード
とし消費電力を低減することが可能な構成であり、図4
(b)に示す構成にさらにコンパレータイネーブル信号
ENをコンパレータ22と切替回路21とに出力し、その
信号に基づいて動作モードと待機モードとを切り替える
ように構成したものである。例えば、切替信号SELに
Lレベル、コンパレータイネーブル信号ENにLレベルの
信号が入力されると、コンパレータ22と切替回路21
とは動作モードに切り替わるとともに、切替回路21は
ドライバ17の出力OUT1と接続するように構成され
ている。一方、例えば、切替信号SELにHiレベル、
コンパレータイネーブル信号ENにHiレベルの信号が入
力されると、コンパレータ22と切替回路21とは待機
モードに切り替わるとともに、切替回路21はグランド
と接続するように構成されている。テスタのピン数は益
々増加しており、待機モードと動作モードを切り替える
ことの効果(消費電力低減)は大きい。なお、その他の
消費電力を低減する方法としては、専用バイアス回路の
バイアス電圧を変化させる方法などがある。例えば、通
常のバイアス電圧は、バイアス回路により、VEE電源
にバンドギャップ電圧1.2Vを加算した電圧を発生
し、各回路の定電流源トランジスタのベースに印可する
が、待機モードとする回路には、このバイアス電圧を強
制的にVEE電源と同電位にする機能を設けた専用のバ
イアス回路により、回路を使用しない待機時に回路の定
電流源電流をゼロにすることで実現できる。
【0071】以上のドライバ専用ピンに含まれるドライ
バの数は2個であるが、例えばドライバ4つに1つのコ
ンパレータを備えるクワッドドライバなどであっても前
述の方式を適用できることは言うまでもない。また、ド
ライバ専用ピンにおいては、ドライバ数とタイミング補
正のコンパレータ数に制限はないが、タイミング補正用
のコンパレータ22に接続するドライバの数を増やすほ
ど低消費電力化の効果は高い。また、上記デュアルドラ
イバ、クワッドドライバなどは、ICに集積化すること
が実装面積、コンパレータの経路差が少ないなどの点で
望ましい。
【0072】以上述べたように、本発明によるタイミン
グ補正のためのコンパレータをドライバ専用ピンに備え
ることで、1種類の専用ショートICにより、I/Oピン
とドライバ専用ピンのタイミング補正が可能となる。ま
た、専用ショートICをハンドラ装置に内蔵すれば、タ
イミング補正が必要ときの交換も容易となり、高精度の
タイミング補正が短時間に行える効果がある。例えば、
ハンドラ内部に、順送りに装填される試験LSIの物流
経路とは別に、専用ショートICを常時保持する専用機
構と、スペースを備え、タイミング補正時に自動に、保
管しておいたショートIC群を試験LSIに替えてソケ
ットに装着し、タイミング補正の終了後に、再び専用ス
ペースに格納する手段を設けることで実現できる。ま
た、試験LSIの品種が別となった場合には、専用スペ
ースに保管されたショートIC群を適宜交換する。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、信号ピンが一点で接続
された専用ショートIC1種類のみでタイミング補正が
行える半導体試験装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイミング補正のためのコンパレータ
を備えたテスタの一実施形態を示す図である。
【図2】ショートチップによるタイミング補正の動作を
示すタイミングチャート図である。
【図3】ショートチップによる別なタイミング補正の動
作を示すタイミングチャート図である。
【図4】本発明のタイミング補正のためのコンパレータ
を備えたデュアルドライバの具体的な実施形態を示す図
である。
【図5】従来の複数のショートチップによるタイミング
補正の実施例におけるテスタの構成図である。
【図6】従来の複数のショートチップによるタイミング
補正の実施例におけるテスタの構成図である。
【図7】従来の複数のショートチップによるタイミング
補正の動作を示すタイミングチャート図である。
【図8】ショートチップによるタイミング補正の動作を
示すタイミングチャート図である。
【符号の説明】
10 テスタ 11 ショートチップ 12 タイミング発生器 13 I/Oピンのドライバ 14 I/Oピンのコンパレータ 15、16 可変遅延回路 17、20 ドライバ専用ピンのドライバ 18、19 可変遅延回路 21 ドライバ出力選択回路 22 タイミング補正用コンパレータ 23 コンパレータ出力選択回路 24 デジタルコンパレータ 9a〜9b 伝送線路 4a〜4b リレー 5 I/Oピン(双方向ピン) 6 ドライバ専用ピン(デュアルドライバ)
フロントページの続き (72)発明者 林 良彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 村田 和彦 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2G032 AA00 AD06 AE06 AE07 AE08 AG07 AH07 AJ05 AL00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドライバ回路とコンパレータ回路とを有す
    るI/Oピンと、ドライバ回路を有するドライバ専用ピン
    とを有する半導体試験装置において、該ドライバ専用ピ
    ンのドライバ回路の出力に接続されたタイミング補正の
    ためのコンパレータ回路を備えたことを特徴とする半導
    体試験装置。
  2. 【請求項2】前記ドライバ専用ピンの有する複数個のド
    ライバ回路を順に前記コンパレータ回路に接続する機能
    を有した請求項1記載の半導体試験装置。
  3. 【請求項3】被試験ICを検査する場合に、前記タイミ
    ング補正のためのコンパレータ回路を前記ドライバ専用
    ピンの有するドライバ回路から切り離す機能を有するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の半導体試験装
    置。
  4. 【請求項4】被試験ICを検査する場合に、前記タイミ
    ング補正のためのコンパレータ回路を待機状態にする機
    能を有することを特徴とする請求項1または2記載の半
    導体試験装置。
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