JP2001227083A - 給排水管路貫通部の耐火防音構造 - Google Patents
給排水管路貫通部の耐火防音構造Info
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- JP2001227083A JP2001227083A JP2000035329A JP2000035329A JP2001227083A JP 2001227083 A JP2001227083 A JP 2001227083A JP 2000035329 A JP2000035329 A JP 2000035329A JP 2000035329 A JP2000035329 A JP 2000035329A JP 2001227083 A JP2001227083 A JP 2001227083A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐火性能と防音性能を両立させ、防水、防煙
の機能もあり、汎用性にもすぐれた給排水管路貫通部の
耐火防音構造を提供する。 【解決手段】 排水管18又はその継手14が床又は壁等の
防火区画体10を貫通する部分において、前記排水管18又
は継手14の外周に熱膨張性耐火発泡体26の層を設け、こ
の熱膨張性耐火発泡体26の層と前記防火区画体10の穴12
の内面との間にモルタル等の耐火埋め戻し材16を充填し
たもの。
の機能もあり、汎用性にもすぐれた給排水管路貫通部の
耐火防音構造を提供する。 【解決手段】 排水管18又はその継手14が床又は壁等の
防火区画体10を貫通する部分において、前記排水管18又
は継手14の外周に熱膨張性耐火発泡体26の層を設け、こ
の熱膨張性耐火発泡体26の層と前記防火区画体10の穴12
の内面との間にモルタル等の耐火埋め戻し材16を充填し
たもの。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床又は壁
を給排水管又はその継手が貫通する部分における耐火防
音構造に関するものである。
を給排水管又はその継手が貫通する部分における耐火防
音構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の一般的な排水管路貫通部の構造を
図５に示す。この排水管路貫通部は、建築物の床10に穴
12を形成し、この穴12に排水管の継手14を挿通し、継手
14と穴12の内面との間にモルタル等の耐火埋め戻し材16
を充填した構造である。なお、18は継手14に接続された
排水管、20は下側の排水管18を支持する吊り金物であ
る。継手14は水平方向の排水管（図示せず）も接続でき
る合流継手である。排水管18及び継手14は金属製であ
る。
図５に示す。この排水管路貫通部は、建築物の床10に穴
12を形成し、この穴12に排水管の継手14を挿通し、継手
14と穴12の内面との間にモルタル等の耐火埋め戻し材16
を充填した構造である。なお、18は継手14に接続された
排水管、20は下側の排水管18を支持する吊り金物であ
る。継手14は水平方向の排水管（図示せず）も接続でき
る合流継手である。排水管18及び継手14は金属製であ
る。
【０００３】上記のような排水管路貫通部の場合、継手
14と床10との間は耐火埋め戻し材16で固められているた
め、階下又は階上で火災が発生しても耐火性能上は問題
ないが、継手14の中を流れる排水の騒音が、床12（コン
クリートスラブ）とほぼ同じ硬さの耐火埋め戻し材16を
介して床12に伝わるため、マンション等ではこの騒音が
居室まで届いて問題となっている。
14と床10との間は耐火埋め戻し材16で固められているた
め、階下又は階上で火災が発生しても耐火性能上は問題
ないが、継手14の中を流れる排水の騒音が、床12（コン
クリートスラブ）とほぼ同じ硬さの耐火埋め戻し材16を
介して床12に伝わるため、マンション等ではこの騒音が
居室まで届いて問題となっている。
【０００４】この点を改良するものとして次のような排
水管路貫通部の構造が提案されている。 (1) 排水管又は継手の外周に難燃性又は耐火性のシート
を巻いて、このシートと穴の内面との間にモルタル等の
耐火埋め戻し材を充填した構造。 (2) 排水管又は継手と穴の内面との間にロックウールを
詰めた構造。 (3) 図６に示すように、継手14の外周面に沿うように筒
状に曲げ加工した鉄板22を用い、この鉄板22と継手14の
間に難燃性ゴム24をパッキングのように介在させ、鉄板
22と穴12の内面との間に耐火埋め戻し材16を充填した構
造。
水管路貫通部の構造が提案されている。 (1) 排水管又は継手の外周に難燃性又は耐火性のシート
を巻いて、このシートと穴の内面との間にモルタル等の
耐火埋め戻し材を充填した構造。 (2) 排水管又は継手と穴の内面との間にロックウールを
詰めた構造。 (3) 図６に示すように、継手14の外周面に沿うように筒
状に曲げ加工した鉄板22を用い、この鉄板22と継手14の
間に難燃性ゴム24をパッキングのように介在させ、鉄板
22と穴12の内面との間に耐火埋め戻し材16を充填した構
造。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記(1) 〜(3)
の構造には次のような問題がある。 (1) の構造は、耐火性能は十分であるが、難燃性又は耐
火性のシートがゴム状の充実シートであるため、騒音防
止効果が不十分である。 (2) の構造は、防水、防煙の機能に欠ける。 (3) の構造は、鉄板を継手の外形に合うように加工する
必要があるため、製作が面倒で、汎用性に欠ける。同様
な問題は給水管路にも存在する。
の構造には次のような問題がある。 (1) の構造は、耐火性能は十分であるが、難燃性又は耐
火性のシートがゴム状の充実シートであるため、騒音防
止効果が不十分である。 (2) の構造は、防水、防煙の機能に欠ける。 (3) の構造は、鉄板を継手の外形に合うように加工する
必要があるため、製作が面倒で、汎用性に欠ける。同様
な問題は給水管路にも存在する。
【０００６】本発明の目的は、以上のような問題点に鑑
み、耐火性能と防音性能を両立させ、防水、防煙の機能
もあり、汎用性にもすぐれた給排水管路貫通部の耐火防
音構造を提供することにある。
み、耐火性能と防音性能を両立させ、防水、防煙の機能
もあり、汎用性にもすぐれた給排水管路貫通部の耐火防
音構造を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、給排水管路が床又は壁等の防火区画体を貫通
する部分において、前記給排水管路の外周に気泡構造を
有する熱膨張性耐火発泡体の層を設け、この熱膨張性耐
火発泡体の層と前記防火区画体の穴の内面との間にモル
タル等の耐火埋め戻し材を充填したことを特徴とするも
のである。ここで気泡構造を有する熱膨張性耐火発泡体
としてはスポンジ状のものやフォーム状のものがある。
本発明は、給排水管路が床又は壁等の防火区画体を貫通
する部分において、前記給排水管路の外周に気泡構造を
有する熱膨張性耐火発泡体の層を設け、この熱膨張性耐
火発泡体の層と前記防火区画体の穴の内面との間にモル
タル等の耐火埋め戻し材を充填したことを特徴とするも
のである。ここで気泡構造を有する熱膨張性耐火発泡体
としてはスポンジ状のものやフォーム状のものがある。
【０００８】このような構造にしておけば、火災時には
熱膨張性耐火発泡体が膨張して耐火材となるので、防火
区画体を貫通しての延焼を防止できる。また気泡構造を
有する熱膨張性耐火発泡体はクッション性を有するた
め、給排水管路を構成する給排水管又は継手から床や壁
などに振動が伝わり難くなり、より高度の防音性能を得
ることができる。また熱膨張性耐火発泡体は非通水性で
あるため、防水、防煙の機能もある。さらに熱膨張性耐
火発泡体は柔軟性があるため、種々の寸法の給排水管又
は継手にも容易に対応でき、汎用性にもすぐれている。
熱膨張性耐火発泡体が膨張して耐火材となるので、防火
区画体を貫通しての延焼を防止できる。また気泡構造を
有する熱膨張性耐火発泡体はクッション性を有するた
め、給排水管路を構成する給排水管又は継手から床や壁
などに振動が伝わり難くなり、より高度の防音性能を得
ることができる。また熱膨張性耐火発泡体は非通水性で
あるため、防水、防煙の機能もある。さらに熱膨張性耐
火発泡体は柔軟性があるため、種々の寸法の給排水管又
は継手にも容易に対応でき、汎用性にもすぐれている。
【０００９】本発明で使用する熱膨張性耐火発泡体は、
外面にシート状又はメッシュ状の補強材を一体に設けた
構成とすることが好ましい。このようにすると、熱膨張
性耐火発泡体を給排水管又は継手の外周に取り付けると
きに、熱膨張性耐火発泡体の伸びが規制されるので、熱
膨張性耐火発泡体をそれ自身のクッション性によって給
排水管又は継手の外面に密接させることができる。
外面にシート状又はメッシュ状の補強材を一体に設けた
構成とすることが好ましい。このようにすると、熱膨張
性耐火発泡体を給排水管又は継手の外周に取り付けると
きに、熱膨張性耐火発泡体の伸びが規制されるので、熱
膨張性耐火発泡体をそれ自身のクッション性によって給
排水管又は継手の外面に密接させることができる。
【００１０】また本発明で使用する熱膨張性耐火発泡体
は、良好なクッション性を得るためには、密度が0.3 g/
cm2 以下であることが好ましい。
は、良好なクッション性を得るためには、密度が0.3 g/
cm2 以下であることが好ましい。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。 〔実施形態１〕図１は本発明の一実施形態を示す。図１
において、先に説明した図５の排水管貫通部と同一部分
には同一符号を付してある。この実施形態は、排水管18
の継手14が床10（コンクリートスラブ）の穴12を貫通す
る部分において、継手14の外周に熱膨張性耐火発泡体26
の層を設け、この熱膨張性耐火発泡体26の層と前記穴12
の内面との間にモルタル等の耐火埋め戻し材16を充填し
たものである。
参照して詳細に説明する。 〔実施形態１〕図１は本発明の一実施形態を示す。図１
において、先に説明した図５の排水管貫通部と同一部分
には同一符号を付してある。この実施形態は、排水管18
の継手14が床10（コンクリートスラブ）の穴12を貫通す
る部分において、継手14の外周に熱膨張性耐火発泡体26
の層を設け、この熱膨張性耐火発泡体26の層と前記穴12
の内面との間にモルタル等の耐火埋め戻し材16を充填し
たものである。
【００１２】熱膨張性耐火発泡体26は、ウレタンゴムや
ブチルゴムなどの基材に熱膨張性黒鉛などの膨張剤を混
合したものを発泡させて気泡構造としたもので、クッシ
ョン性がよく、独立気泡のため非通水性である。熱膨張
性耐火発泡体26は図２に示すように円筒状に成形され、
外面にナイロン繊維メッシュ等からなる補強材28が一体
に設けられている。熱膨張性耐火発泡体26の厚さは３〜
25mm、発泡倍率は７倍程度（密度0.3 g/cm2 以下）であ
る。熱膨張性耐火発泡体26は図２の状態（フリーな状
態）で、内径が、継手14の熱膨張性耐火発泡体26が取り
付けられる部分の最小外径以下となるように、外径が、
継手14の前記部分の最大外径より大きくなるように形成
される。
ブチルゴムなどの基材に熱膨張性黒鉛などの膨張剤を混
合したものを発泡させて気泡構造としたもので、クッシ
ョン性がよく、独立気泡のため非通水性である。熱膨張
性耐火発泡体26は図２に示すように円筒状に成形され、
外面にナイロン繊維メッシュ等からなる補強材28が一体
に設けられている。熱膨張性耐火発泡体26の厚さは３〜
25mm、発泡倍率は７倍程度（密度0.3 g/cm2 以下）であ
る。熱膨張性耐火発泡体26は図２の状態（フリーな状
態）で、内径が、継手14の熱膨張性耐火発泡体26が取り
付けられる部分の最小外径以下となるように、外径が、
継手14の前記部分の最大外径より大きくなるように形成
される。
【００１３】上記のような熱膨張性耐火発泡体26を継手
14の外周に装着すると、熱膨張性耐火発泡体26は補強材
28によって外径拡大を規制されるため、自身のクッショ
ン性によって継手14の外周面に密接する。継手14は外周
に熱膨張性耐火発泡体26を取り付けた状態で床10の穴12
に挿通される。その状態で、穴12内の空隙にモルタル16
を充填し、固化させた後、排水管18を接続すれば、図１
のような排水管貫通部が得られる。
14の外周に装着すると、熱膨張性耐火発泡体26は補強材
28によって外径拡大を規制されるため、自身のクッショ
ン性によって継手14の外周面に密接する。継手14は外周
に熱膨張性耐火発泡体26を取り付けた状態で床10の穴12
に挿通される。その状態で、穴12内の空隙にモルタル16
を充填し、固化させた後、排水管18を接続すれば、図１
のような排水管貫通部が得られる。
【００１４】排水管貫通部をこのような構造にしておく
と、例えば階下（床10の下）で火災が発生した場合、熱
膨張性耐火発泡体26が火災の熱で膨張して耐火材となっ
て、継手10とモルタル16の間の隙間を塞ぐので、階上へ
の延焼を防止できる。また平常時は、熱膨張性耐火発泡
体26がクッション性を有するため、継手14から床10に振
動が伝わり難くなり、継手14内を流れる排水の騒音が床
10に伝わるのをより効果的に抑制することができる。ま
た熱膨張性耐火発泡体26は非通水性であるため、防水、
防煙の機能も確保できる。さらに熱膨張性耐火発泡体26
はクッション性、柔軟性があるため、種々の寸法の排水
管又は継手にも容易に対応でき、汎用性、施工性にもす
ぐれている。
と、例えば階下（床10の下）で火災が発生した場合、熱
膨張性耐火発泡体26が火災の熱で膨張して耐火材となっ
て、継手10とモルタル16の間の隙間を塞ぐので、階上へ
の延焼を防止できる。また平常時は、熱膨張性耐火発泡
体26がクッション性を有するため、継手14から床10に振
動が伝わり難くなり、継手14内を流れる排水の騒音が床
10に伝わるのをより効果的に抑制することができる。ま
た熱膨張性耐火発泡体26は非通水性であるため、防水、
防煙の機能も確保できる。さらに熱膨張性耐火発泡体26
はクッション性、柔軟性があるため、種々の寸法の排水
管又は継手にも容易に対応でき、汎用性、施工性にもす
ぐれている。
【００１５】〔実施形態２〕図３は本発明の他の実施形
態を示す。図４は図３のＡ部の拡大図である。この実施
形態が実施形態１と異なる点は、継手14の外周に帯状の
熱膨張性耐火発泡体26を隙間なく巻き付けて、熱膨張性
耐火発泡体26の層を設けたことである。帯状の熱膨張性
耐火発泡体26の外面にはナイロン繊維メッシュ等からな
る補強材28が一体に設けられ、内面には両面粘着テープ
30が張り付けられている。補強材28は帯状の熱膨張性耐
火発泡体26を巻くときに、熱膨張性耐火発泡体26の伸び
を防止すると共に、熱膨張性耐火発泡体26を圧迫して継
手14の外周面に密接させる働きをする。両面粘着テープ
30は、熱膨張性耐火発泡体26を継手14の外面に張り付け
て、ずり落ちないようにするためのものである。両面粘
着テープ30の代わりに粘着剤を塗布しておいてもよい。
上記以外の構成は実施形態１と同様であるので同一部分
に同一符号を付してある。
態を示す。図４は図３のＡ部の拡大図である。この実施
形態が実施形態１と異なる点は、継手14の外周に帯状の
熱膨張性耐火発泡体26を隙間なく巻き付けて、熱膨張性
耐火発泡体26の層を設けたことである。帯状の熱膨張性
耐火発泡体26の外面にはナイロン繊維メッシュ等からな
る補強材28が一体に設けられ、内面には両面粘着テープ
30が張り付けられている。補強材28は帯状の熱膨張性耐
火発泡体26を巻くときに、熱膨張性耐火発泡体26の伸び
を防止すると共に、熱膨張性耐火発泡体26を圧迫して継
手14の外周面に密接させる働きをする。両面粘着テープ
30は、熱膨張性耐火発泡体26を継手14の外面に張り付け
て、ずり落ちないようにするためのものである。両面粘
着テープ30の代わりに粘着剤を塗布しておいてもよい。
上記以外の構成は実施形態１と同様であるので同一部分
に同一符号を付してある。
【００１６】次にこの実施形態の排水管路貫通部の構造
で水漏れ試験を行った結果を説明する。熱膨張性耐火発
泡体26として、(1) 幅25mm×厚さ５mmのものを用いた場
合と、(2) 幅20mm×厚さ５mmのものを用いた場合につい
て試験を行った。試験は、周辺に止水枠を形成した厚さ
200mm のコンクリートスラブ（床10に相当）に排水管の
継手を図３のように固定した状態で、コンクリートスラ
ブ上に水を200mm の深さに張って、下面側で水漏れの有
無をみるものである。その結果、(1) 、(2) とも、継手
14と熱膨張性耐火発泡体26の境目、熱膨張性耐火発泡体
26とモルタル16の境目からの水漏れはみられなかった。
これにより防水性も十分であることが確認された。
で水漏れ試験を行った結果を説明する。熱膨張性耐火発
泡体26として、(1) 幅25mm×厚さ５mmのものを用いた場
合と、(2) 幅20mm×厚さ５mmのものを用いた場合につい
て試験を行った。試験は、周辺に止水枠を形成した厚さ
200mm のコンクリートスラブ（床10に相当）に排水管の
継手を図３のように固定した状態で、コンクリートスラ
ブ上に水を200mm の深さに張って、下面側で水漏れの有
無をみるものである。その結果、(1) 、(2) とも、継手
14と熱膨張性耐火発泡体26の境目、熱膨張性耐火発泡体
26とモルタル16の境目からの水漏れはみられなかった。
これにより防水性も十分であることが確認された。
【００１７】〔その他の実施形態〕以上の実施形態で
は，排水管の継手が床を貫通する部分について説明した
が，本発明はこれに限らず、継手が壁を貫通する部分、
排水管そのものが床又は壁を貫通する部分にも同様に適
用可能である。また本発明は給水管路にも適用できる。
また熱膨張性耐火発泡体の形態は、円筒状、帯状に限ら
ず、例えばシート状であってもよい。また防水性を高め
るためには、床の上面側の、床とモルタルの境目、モル
タルと熱膨張性耐火発泡体の境目、熱膨張性耐火発泡体
と継手の境目を覆うようにシーリング材を塗布すること
も有効である。
は，排水管の継手が床を貫通する部分について説明した
が，本発明はこれに限らず、継手が壁を貫通する部分、
排水管そのものが床又は壁を貫通する部分にも同様に適
用可能である。また本発明は給水管路にも適用できる。
また熱膨張性耐火発泡体の形態は、円筒状、帯状に限ら
ず、例えばシート状であってもよい。また防水性を高め
るためには、床の上面側の、床とモルタルの境目、モル
タルと熱膨張性耐火発泡体の境目、熱膨張性耐火発泡体
と継手の境目を覆うようにシーリング材を塗布すること
も有効である。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、給
排水管又はその継手と床や壁等の防火区画体との間に熱
膨張性耐火発泡体の層を介在させたことにより、耐火性
能と防音性能を兼ね備えた給排水管路貫通部を得ること
ができる。また熱膨張性耐火発泡体は柔軟性があるた
め、種々の寸法の排水管又は継手にも容易に対応でき、
汎用性、施工性にもすぐれている。
排水管又はその継手と床や壁等の防火区画体との間に熱
膨張性耐火発泡体の層を介在させたことにより、耐火性
能と防音性能を兼ね備えた給排水管路貫通部を得ること
ができる。また熱膨張性耐火発泡体は柔軟性があるた
め、種々の寸法の排水管又は継手にも容易に対応でき、
汎用性、施工性にもすぐれている。
【図１】 本発明に係る排水管路貫通部の一実施形態を
示す断面図。
示す断面図。
【図２】 図１の排水管路貫通部に用いた熱膨張性耐火
発泡体を示す断面図。
発泡体を示す断面図。
【図３】 本発明に係る排水管路貫通部の他の実施形態
を示す断面図。
を示す断面図。
【図４】 図３のＡ部の拡大図。
【図５】 従来の排水管路貫通部の一例を示す断面図。
【図６】 同じく他の例を示す断面図。
10：床 12：穴 14：継手 16：モルタル 18：排水管 26：熱膨張性耐火発泡体 28：補強材 30：両面粘着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 博文 神奈川県平塚市東八幡５丁目１番８号 株 式会社古河テクノマテリアル内 (72)発明者 室田 城治 神奈川県平塚市東八幡５丁目１番８号 株 式会社古河テクノマテリアル内 (72)発明者 飯田 芳史 東京都港区芝２丁目32番１号 株式会社長 谷工コーポレーション内 Ｆターム(参考） 2E001 DA01 DE04 DE07 DF01 DF06 EA01 FA03 FA11 GA07 GA24 GA32 GA65 GA76 GA82 HA01 HD03 HD11 HE01 HF12 JB04 LA16
Claims (2)
- 【請求項１】給排水管路（18、14）が床又は壁等の防火
区画体（10）を貫通する部分において、前記給排水管路
（18、14）の外周に気泡構造を有する熱膨張性耐火発泡
体（26）の層を設け、この熱膨張性耐火発泡体（26）の
層と前記防火区画体（10）の穴（12）の内面との間にモ
ルタル等の耐火埋め戻し材（16）を充填したことを特徴
とする給排水管路貫通部の耐火防音構造。 - 【請求項２】熱膨張性耐火発泡体（26）の外面にシート
状又はメッシュ状の補強材（28）を一体に設けたことを
特徴とする請求項１記載の給排水管路貫通部の耐火防音
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000035329A JP2001227083A (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 給排水管路貫通部の耐火防音構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000035329A JP2001227083A (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 給排水管路貫通部の耐火防音構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001227083A true JP2001227083A (ja) | 2001-08-24 |
Family
ID=18559546
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000035329A Pending JP2001227083A (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 給排水管路貫通部の耐火防音構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001227083A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003148658A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-05-21 | Sekisui Chem Co Ltd | 防火区画貫通部の施工方法及び防火区画貫通部構造 |
| JP2007056536A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Kubota Corp | 排水配管構造及び排水集合管及び排水管用耐火性付属部材 |
| JP2007056537A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Kubota Corp | 排水配管構造および樹脂製排水配管継手 |
| JP2011085012A (ja) * | 2011-01-20 | 2011-04-28 | Kubota Corp | 排水配管構造および耐火性付属部材 |
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