JP2001226236A - 毛髪処理剤およびこれを用いた毛髪の処理方法 - Google Patents

毛髪処理剤およびこれを用いた毛髪の処理方法

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JP2001226236A JP2000041932A JP2000041932A JP2001226236A JP 2001226236 A JP2001226236 A JP 2001226236A JP 2000041932 A JP2000041932 A JP 2000041932A JP 2000041932 A JP2000041932 A JP 2000041932A JP 2001226236 A JP2001226236 A JP 2001226236A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪に対し、持続性のある親油性の被膜を形
成させ、ヘアリンス・ヘアコンディショナー・ヘアトリ
ートメントなどの油分等を効率よく付与する効果を有
し、かつその効果がセミパーマネント的に持続する、2
剤式および3剤式の毛髪処理剤、およびこれらを用いた
毛髪の処理方法を提供する。 【解決手段】 2剤式毛髪処理剤は、(A)水系または
非水系において、アミノ変性シリコーンの一種又は二種
以上を含有する第1剤と、(B)非水系において、メチ
ル水素ポリシロキサンを含有する第2剤とからなり、第
1剤、ついで第2剤の順で毛髪に適用される。3剤式毛
髪処理剤は、上記第1剤、第2剤に続いて、(C)水系
または非水系において、アミノ変性シリコーンの一種又
は二種以上と、油分とを含有する第3剤の順で毛髪に適
用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪に対し、持続
性のある親油性の被膜を形成させ、ヘアリンス・ヘアコ
ンディショナー・ヘアトリートメントなどの油分等を効
率よく付与する効果を有し、かつその効果がセミパーマ
ネント的に持続する、2剤式および3剤式の毛髪処理剤
およびこれらを用いた毛髪の処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、毛髪にコンディショナー効果を
付与する目的で、油分、カチオン界面活性剤、タンパク
質、およびその加水分解物、保湿剤、高級アルコール、
乳化物等が用いられている。
【0003】しかしながら、これらの原料によるコンデ
ィショニング効果にも限界があり、これらの原料によっ
て付与されたコンディショニング効果は、1回の洗髪に
より失われるテンポラリー的(一時的)な髪質改善効果
しか有していない。
【0004】今日の生活習慣では、ほゞ毎日のように洗
髪されており、かつパーマやヘアカラー等がなされ、毛
髪の損傷は、これらによる物理的・化学的影響を受けて
おり、深刻な問題となっている。さらに、損傷の大きい
ダメージ毛に対しては、従来のコンディショニング効果
では、充分な感触が得られなくなってきている。
【0005】このように、耐洗髪性に優れ、かつ損傷の
大きい毛髪に対して、セミパーマネント的にコンディシ
ョニング効果が持続する毛髪処理剤の開発が強く望まれ
ている。
【0006】そこで、従来、まず第1に、耐洗髪性に優
れたものとして、イオン性を利用した技術、例えばアニ
オン性ポリマーとカチオン性ポリマーとのイオン的なコ
ンプレックス(複合体)を毛髪上で析出させて固着する
技術が既に公知である。
【0007】また従来、第2に、持続性のある親油性の
被膜を形成する技術として、メークアップ化粧品および
顔料等の粉体の表面処理剤としてメチル水素ポリシロキ
サンが使用されており、このメチル水素ポリシロキサン
によって表面処理した粉体は、油相成分と親和しやす
く、これによって化粧持ちの良いメークアップ化粧品を
得ることが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
第1のイオン的なコンプレックス(複合体)を毛髪上で
析出させて固着する毛髪処理方法によれば、この処理を
施した毛髪は、シャンプー中に含まれる多量のアニオン
界面活性剤および両性界面活性剤等により、毛髪上に析
出させ固着したコンプレックスの溶解や毛髪表面からの
溶出が起こり、毛髪との接着が弱まることにより、耐洗
髪性および持続性の点で充分に満足のいく結果が得られ
ないという問題があった。しかもポリマー同士のコンプ
レックスを利用しているため、感触的にもポリマー独特
のごわつき感や硬さがあり、柔らかさ・しなやかさに欠
ける感触となり、あまり好まれない感触であるという問
題があった。
【0009】また従来の第2の持続性のある親油性被膜
を形成する方法は、処理操作として、一般的に150℃
で、30〜60分の処理が必要であり、このような技術
を用いて持続性のある親油性被膜を形成するためには、
非常に高温で処理時間が長いなど、人体の毛髪に適用す
ることは不可能であるという問題があった。そこで従
来、処理温度を下げるために、有機金属触媒を用いるこ
とも行なわれているが、この有機金属触媒の除去が水洗
によって完全にできないことや、有機金属触媒自体が人
体に対して有害であり、使用できないなどの欠点があっ
た。
【0010】本発明者らは、上記の点に鑑み鋭意研究を
重ねた結果、毛髪に対し、持続性のある親油性の被膜を
室温で形成させ、ヘアリンス・ヘアコンディショナー・
ヘアトリートメントなどの油分等を効率よく付与する効
果を有し、かつその効果がセミパーマネント的に持続す
る、2剤式および3剤式の毛髪処理剤およびこれらを用
いた毛髪の処理方法を見い出し、本発明を完成するに至
った。
【0011】本発明の目的は、耐洗髪性に優れ、毛髪に
対し持続性のある親油性の被膜を室温で形成させ、ヘア
リンス・ヘアコンディショナー・ヘアトリートメントな
どの油分等を効率よく付与する効果を有し、かつ損傷の
大きい毛髪に対してもセミパーマネント的にコンディシ
ョニング効果が持続する、2剤式および3剤式の毛髪処
理剤を提供しようとすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の毛髪処理剤は、2剤式で
あって、(A)水系または非水系において、一般式
【化6】 (式中、R1はトリメチルシリル基または水素を表わ
し、R2はメチル基を表わし、R3はメチル基またはヒド
ロキシル基を表わし、R4は炭素数1〜6を有するアル
キレン基を表わし、R5は炭素数1〜4を有するアルキ
レン基を表わし、mは50〜700、nは1〜15の数
を表わす)で表わされるアミノ変性シリコーンの一種ま
たは二種以上を含有する第1剤と、(B)非水系におい
て、一般式
【化7】 (式中、xは10〜50の数を表わす)で表わされるメ
チル水素ポリシロキサンを含有する第2剤とからなり、
第1剤、ついで第2剤の順で毛髪に適用されることを特
徴としている。
【0013】また、本発明の請求項2記載の上記2剤式
の毛髪処理剤を用いた毛髪の処理方法は、毛髪を第1剤
で処理し、中間水洗を行ないまたは中間水洗を行なわず
に、該毛髪を第2剤で処理した後、最後に毛髪のすすぎ
を行ないまたは毛髪のすすぎを行なわないことを特徴と
している。
【0014】また、本発明の請求項3記載の毛髪処理剤
は、3剤式であって、上記第1剤および第2剤と、
(C)水系または非水系において、下記一般式
【化8】 で表わされるアミノ変性シリコーンの一種または二種以
上と、油分とを含有する第3剤とからなり、第1剤、第
2剤、ついで第3剤の順で毛髪に適用されることを特徴
としている。
【0015】また、本発明の請求項4記載の上記3剤式
の毛髪処理剤を用いた毛髪の処理方法は、毛髪を第1剤
で処理し、中間水洗を行ないまたは中間水洗を行なわず
に、該毛髪を第2剤で処理し、中間水洗を行ないまたは
中間水洗を行なわずに、該毛髪を第3剤で処理した後、
最後に毛髪のすすぎを行なうことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を説
明する。
【0017】本発明のまず第1実施形態の毛髪処理剤は
2剤式であり、第1剤は、(A)水系または非水系にお
いて、一般式
【化9】 (式中、R1はトリメチルシリル基または水素を表わ
し、R2はメチル基を表わし、R3はメチル基またはヒド
ロキシル基を表わし、R4は炭素数1〜6を有するアル
キレン基を表わし、R5は炭素数1〜4を有するアルキ
レン基を表わし、mは50〜700、nは1〜15の数
を表わす)で表わされるアミノ変性シリコーンの一種ま
たは二種以上を含有するものであるが、これらの中でも
下記一般式で表わされるアミノ変性シリコーンが、特に
好ましい。
【0018】
【化10】 (式中、mは50〜700、nは1〜15の数を表わ
す) 第1剤のアミノ変性シリコーンは、一種または二種以上
を用いることができ、第1剤中に用いられるアミノ変性
シリコーンの配合量は、0.1〜25重量%であり、特
に1〜10重量%配合することがより好ましい。
【0019】ここで、第1剤中のアミノ変性シリコーン
の配合量が0.1重量%未満であれば、効果が著しく低
下し、また25重量%を越えると、感触的にべたつき感
が強く、取扱いが困難になるので、好ましくない。
【0020】また第1剤のpHは4.0〜9.0、特に
6.0〜8.0がより好ましい。
【0021】第1剤の剤型は、水系または非水系のどち
らでも用いることができて、任意であり、分散または溶
解系、可溶化系、乳化系、油−水の2相系などいずれで
も構わない。
【0022】本発明において、第1剤のアミノ変性シリ
コーンを配合する場合は、低級アルコール、有機溶剤、
低沸点鎖状シリコーン、低沸点環状シリコーン、低沸点
イソパラフィン系炭化水素に分散または溶解するか、ま
たはノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオ
ン界面活性剤の一種または二種以上で乳化または可溶化
して用いることができる。
【0023】乳化系の場合は、アミノ変性シリコーンを
含む油相をノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、
アニオン界面活性剤、あるいはそれらの混合物で乳化し
て用いるのが一般的であり、油相を構成するものとして
多価アルコール、や高級アルコールなどを含んでいても
良い。
【0024】また、その他として、本発明効果を損なわ
ない程度に、タンパク質およびその加水分解物、保湿
剤、アミノ酸、水溶性高分子、キレート剤、防腐剤な
ど、一般的に化粧品に用いられているものを適宜配合し
ても良い。
【0025】つぎに、第2剤は、(B)非水系におい
て、一般式
【化11】 (式中、xは10〜50の数を表わす)で表わされるメ
チル水素ポリシロキサンを含有するものである。
【0026】第2剤で用いられるメチル水素ポリシロキ
サンの配合量は、0.1〜30重量%であり、特に2〜
10重量%配合することがより好ましい。
【0027】ここで、第2剤中のメチル水素ポリシロキ
サンの配合量が0.1重量%未満では、効果がなく、ま
た30重量%を越えると、効果がほゞ上限に達し、経済
的でないので、好ましくない。
【0028】第2剤の剤型は、非水系において低級アル
コール、有機溶剤などに分散または溶解して用いること
ができる。
【0029】上記低級アルコールと有機溶剤の具体例を
挙げれば、エタノール、イソプロピルアルコール、トル
エン、キシレン、アセトン、シクロヘキサンなどであ
る。
【0030】なお、水系または乳化系において第2剤中
にメチル水素ポリシロキサンを配合した場合は、メチル
水素ポリシロキサンのSi−H結合が徐々に反応を引き
起こして、水素ガスを発生し、安定性の維持ができず、
かつ本発明の効果を損なうため、好ましくない。
【0031】そして、本発明の上記第1実施形態の毛髪
処理剤を用いた毛髪の処理方法は、毛髪を第1剤で処理
し、中間水洗を行ないまたは中間水洗を行なわずに、該
毛髪を第2剤で処理した後、最後に毛髪のすすぎを行な
いまたは毛髪のすすぎを行なわないものである。
【0032】このように、本発明の毛髪処理剤を毛髪に
適用するにあたり、第1剤処理において室温処理または
60℃以下で加温処理してもよく、その後、第1剤の剤
型により分散または溶解系の場合は、中間水洗を行ない
または中間水洗を行なわなくてもよく、可溶化系および
乳化系の場合は、本発明の効果を損なうおそれがあるた
め、中間水洗を行なう必要がある。
【0033】毛髪に、上記第1剤に続いて第2剤を適用
するにあたり、第2剤処理において室温処理または60
℃以下およびアイロン等で加温処理してもよく、最後に
毛髪のすすぎを行ないまたは毛髪のすすぎを行なわなく
ても構わない。
【0034】つぎに、本発明の上記毛髪処理剤の持続性
のある親油性の被膜の効果をより強調させるために、上
記毛髪処理剤に、前処理剤および後処理剤を用いても構
わない。
【0035】本発明の毛髪処理剤の前処理剤および後処
理剤の剤型は、水系または非水系のどちらでも用いるこ
とができて、任意であり、分散または溶解系、可溶化
系、乳化系、油−水の2相系などいずれでも構わない。
【0036】ここで、前処理剤として有効なものを具体
的に挙げると、ベンジルアルコールがあり、ベンジルア
ルコールの配合量は、5〜25重量%が好ましい。
【0037】また、本発明の毛髪処理剤の後処理剤とし
て有効なものを具体的に挙げると、アミノ変性シリコー
ンおよび植物油、エステル油、炭化水素、オルガノシロ
キサン等がある。
【0038】その他として、本発明の効果を損なわない
程度に高級アルコール、保湿剤、タンパク質およびその
加水分解物、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤、アニオン界面活性剤、防腐剤など、一般的に化粧品
に用いられているものを適宜配合しても良い。
【0039】これらの後処理剤が本発明における3剤式
の第2実施形態の毛髪処理剤を形成している。
【0040】すなわち、本発明の3剤式の毛髪処理剤
は、上記第1剤および第2剤と、(C)水系または非水
系において、下記一般式
【化12】 で表わされるアミノ変性シリコーンの一種または二種以
上と、油分とを含有する第3剤とからなり、第1剤、第
2剤、ついで第3剤の順で毛髪に適用されることを特徴
としている。
【0041】ここで、上記本発明による3剤式の毛髪処
理剤において、油分としては、植物油、エステル油、炭
化水素、オルガノシロキサン等がある。そして、植物油
の具体的一例としてアボカド油、オリ−ブ油、ツバキ
油、ヒマシ油、ヒマワリ油、サフラワ−油等を挙げるこ
とが出来る。また、エステル油の具体的一例としてミリ
スチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、パルミチン
酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル等を挙げる
ことが出来る。炭化水素の具体的一例として流動パラフ
ィン、スクワラン、スクワレン、イソパラフィン、セレ
シン等を挙げることが出来る。オルガノシロキサンの具
体的一例としてメチルポリシロキサン、高重合メチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタ
メチルシクロテトラシロキサン等を挙げることが出来
る。そして、特に、一般式
【化13】 (式中、yは650〜8000の数を表わす)で表わさ
れるオルガノシロキサンであるのが、好ましい。
【0042】アミノ変性シリコーンの配合量は、0.1
〜10重量%であり、油分の配合量は、0.1〜10重
量%であるのが、好ましい。
【0043】第3剤の剤型は、水系または非水系のどち
らでも用いることができて、任意であり、分散または溶
解系、可溶化系、乳化系、油−水の2相系などいずれで
も構わない。
【0044】そして、本発明の上記第2実施形態の3剤
式の毛髪処理剤を用いた毛髪の処理方法は、毛髪を第1
剤で処理し、中間水洗を行ないまたは中間水洗を行なわ
ずに、該毛髪を第2剤で処理し、中間水洗を行ないまた
は中間水洗を行なわずに、該毛髪を第3剤で処理した
後、最後に毛髪のすすぎを行なうものである。
【0045】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を比較例と共に説明
する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるも
のではない。
【0046】実施例1 本発明の2剤式毛髪処理剤として、下記の組成を有する
ものを調製した。
【0047】 第1剤 アミノ変性シリコーン : 5.0重量% セタノール : 8.0重量% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム: 3.5重量% グリセリン : 5.0重量% イオン交換水 :78.5重量% 第2剤 メチル水素ポリシロキサン : 6.0重量% エタノール :94.0重量% つぎに、シャンプーをした通常の毛髪束6.0g(長さ
20cm)を用い、ブリーチ剤でブリーチ処理を施した
毛髪を試験用毛髪束とした。
【0048】試験用毛髪束に上記本発明の毛髪処理剤の
第1剤1gを塗布し、中間水洗を行なった後、第2剤1
gを塗布し、乾燥した。さらに、この毛髪を通常の条件
でヘアトリートメントを用いて処理した後、流水ですす
ぎ、乾燥したものを処理直後の毛髪とした。
【0049】つぎに、この毛髪を通常の条件で、シャン
プー、ヘアトリートメント、乾燥処理の1サイクルを1
回とし、これを連続10回繰り返し行ない、シャンプー
・ヘアトリートメント10回処理後の毛髪とした。
【0050】また、対照毛として、上記試験用毛髪束を
通常の条件でシャンプー、ヘアトリートメント処理した
ものを用いた。
【0051】実施例2 本発明の3剤式毛髪処理剤として、上記実施例1の第1
剤および第2剤に続いて下記の組成を有する第3剤を使
用した。
【0052】 第3剤 アミノ変性シリコーン : 2.0重量% 高重合メチルポリシロキサン : 1.0重量% メチルポリシロキサン : 4.0重量% セタノ−ル : 8.0重量% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム: 3.5重量% グリセリン : 3.0重量% イオン交換水 :78.5重量%
【0053】上記実施例1の場合と同様に、試験用毛髪
束に、まず本発明の毛髪処理剤の第1剤1gを塗布し、
中間水洗を行なった後、第2剤1gを塗布した。ついで
第3剤1gを塗布し、流水ですすぎ、乾燥した。さら
に、この毛髪を通常の条件でヘアトリートメントを用い
て処理した後、流水ですすぎ、乾燥したものを処理直後
の毛髪とした。
【0054】つぎに、この毛髪を通常の条件でシャンプ
ー、ヘアトリートメント、乾燥処理の1サイクルを1回
とし、これを連続10回繰り返し行ない、シャンプー・
ヘアトリートメント10回処理後の毛髪とした。
【0055】比較例1 比較のために、毛髪処理剤の第1剤は、上記実施例1の
ものと同じ組成のものを用いるが、第2剤としてメチル
水素ポリシロキサンを配合しないエタノールのみを使用
した。この比較用毛髪処理剤を用い、上記実施例1の場
合と同じ手順で試験用毛髪束を処理した。また連続10
回繰り返し処理も同様に行なった。
【0056】比較例2 比較のために、毛髪処理剤の第1剤は、アミノ変性シリ
コーンを配合しない下記組成のものを用いるが、第2剤
として上記実施例1のものと同じ組成のものを使用し
た。この比較用毛髪処理剤を用い、上記実施例1の場合
と同じ手順で試験用毛髪束を処理した。また連続10回
繰り返し処理も同様に行なった。
【0057】 第1剤 セタノール : 8.0重量% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム: 3.5重量% グリセリン : 5.0重量% イオン交換水 :83.5重量%
【0058】比較例3 比較のために、毛髪処理剤の第1剤は、上記比較例2の
ものと同じ組成のものを使用し、第2剤としてメチル水
素ポリシロキサンを配合しないエタノールのみを使用し
た。この比較用毛髪処理剤を用い、上記実施例1の場合
と同じ手順で試験用毛髪束を処理した。また連続10回
繰り返し処理も同様に行なった。
【0059】評価試験 上記実施例1および2、並びに比較例1〜3の処理直後
の毛髪と、シャンプー・ヘアトリートメント10回処理
後の毛髪について、対照毛と比較し、下記の評価を行な
い、評価結果を下記の表1にまとめて示した。
【0060】(1)毛髪の櫛通り性 ◎ : 対照毛に比べ、かなりなめらか ○ : 対照毛に比べ、なめらか △ : 対照毛に比べ、ややなめらか × : 対照毛と同じ (2)毛髪のしっとり感 ◎ : 対照毛に比べ、かなりしっとりする ○ : 対照毛に比べ、しっとりする △ : 対照毛に比べ、ややしっとりする × : 対照毛と同じ (3)毛髪の柔軟性 ◎ : 対照毛に比べ、かなり柔らかい ○ : 対照毛に比べ、柔らかい △ : 対照毛に比べ、やや柔らかい × : 対照毛と同じ (4)毛髪のつや ◎ : 対照毛に比べ、かなりつやがある ○ : 対照毛に比べ、つやがある △ : 対照毛に比べ、ややつやがある × : 対照毛と同じ
【0061】
【表1】
【0062】上記評価試験の結果から明らかなように、
実施例1および2の本発明による2剤式および3剤式の
毛髪処理剤によれば、比較例1〜3の毛髪処理剤に比べ
て、毛髪に対し持続性のある親油性の被膜を形成させ、
ヘアトリートメントの油分を効率よく付与する効果を有
していた。また連続10回繰り返し処理後の毛髪につい
ても良好な結果が得られることから、耐洗髪性に非常に
優れており、セミパーマネント的にコンディショニング
効果が持続するものであった。
【0063】
【発明の効果】本発明による2剤式の毛髪処理剤および
これを用いた毛髪の処理方法は、上述の次第で、本発明
によれば、耐洗髪性に優れ、毛髪に対し持続性のある親
油性の被膜を形成させ、ヘアリンス・ヘアコンディショ
ナー・ヘアトリートメントなどの油分等を効率よく付与
する効果を有し、かつ損傷の大きい毛髪に対してもセミ
パーマネント的にコンディショニング効果が持続すると
いう効果を奏する。
【0064】また本発明による3剤式の毛髪処理剤およ
びこれを用いた毛髪の処理方法は、上述の次第で、第1
剤および第2剤で形成させた被膜に第3剤処理を行なう
ことにより、より持続性を強めることができ、かつ油分
を効率よく吸収させ、コンディショニング効果を高める
ことができるという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 宏 京都市伏見区淀新町607番地 玉理化学株 式会社内 (72)発明者 成瀬 隆 京都市伏見区淀新町607番地 玉理化学株 式会社内 Fターム(参考) 4C083 AC072 AC102 AC122 AC692 AD152 AD161 AD162 CC33 CC39 DD06 DD23 DD27 DD28 EE06 EE07 EE28 EE29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)水系または非水系において、一般
    式 【化1】 (式中、R1はトリメチルシリル基または水素を表わ
    し、R2はメチル基を表わし、R3はメチル基またはヒド
    ロキシル基を表わし、R4炭素数1〜6を有するアルキ
    レン基を表わし、R5は炭素数1〜4を有するアルキレ
    ン基を表わし、mは50〜700、nは1〜15の数を
    表わす)で表わされるアミノ変性シリコーンの一種また
    は二種以上を含有する第1剤と、(B)非水系におい
    て、一般式 【化2】 (式中、xは10〜50の数を表わす)で表わされるメ
    チル水素ポリシロキサンを含有する第2剤とからなり、
    第1剤、ついで第2剤の順で毛髪に適用されることを特
    徴とする、毛髪処理剤。
  2. 【請求項2】 毛髪を第1剤で処理し、中間水洗を行な
    いまたは中間水洗を行なわずに、該毛髪を第2剤で処理
    した後、最後に毛髪のすすぎを行ないまたは毛髪のすす
    ぎを行なわないことを特徴とする、請求項1記載の毛髪
    処理剤を用いた毛髪の処理方法。
  3. 【請求項3】 (A)水系または非水系において、一般
    式 【化3】 (式中、R1はトリメチルシリル基または水素を表わ
    し、R2はメチル基を表わし、R3はメチル基またはヒド
    ロキシル基を表わし、R4は炭素数1〜6を有するアル
    キレン基を表わし、R5は炭素数1〜4を有するアルキ
    レン基を表わし、mは50〜700、nは1〜15の数
    を表わす)で表わされるアミノ変性シリコーンの一種ま
    たは二種以上を含有する第1剤と、(B)非水系におい
    て、一般式 【化4】 (式中、xは10〜50の数を表わす)で表わされるメ
    チル水素ポリシロキサンを含有する第2剤と、(C)水
    系または非水系において、下記一般式 【化5】 で表わされるアミノ変性シリコーンの一種または二種以
    上と、油分とを含有する第3剤とからなり、第1剤、第
    2剤、ついで第3剤の順で毛髪に適用されることを特徴
    とする、毛髪処理剤。
  4. 【請求項4】 毛髪を第1剤で処理し、中間水洗を行な
    いまたは中間水洗を行なわずに、該毛髪を第2剤で処理
    し、中間水洗を行ないまたは中間水洗を行なわずに、該
    毛髪を第3剤で処理した後、最後に毛髪のすすぎを行な
    うことを特徴とする、請求項3記載の毛髪処理剤を用い
    た毛髪の処理方法。
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