JP2001226231A - 育毛剤組成物 - Google Patents
育毛剤組成物Info
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Abstract
れた育毛効果を有する育毛剤組成物を提供する。 【解決手段】 有効成分として、ツクシメナモミ(Sieg
esbeckia orientalis L.)、ラゲラプテロドンタ(Lagg
era pterodonta (DC.) Benth. )、クリナカンタスナタ
ス(Clinacanthus nutans (Burm.f.) Lindau)、モクベ
ツシ(Momordicacochinchinensis )、インドセンダン
(Azadirachta indica Juss.)、アカンサスイリシフォ
リウス(Acanthus ilicifolia L.)、スナズル(Cassyt
ha filiformis L.)から選ばれる植物の抽出物のうち、
少なくとも1種以上を含有することを特徴とする育毛剤
組成物に関する。
Description
り、その目的は、優れた育毛効果を有し、しかも頭皮に
対して好ましくない刺激を与えることのない安全な育毛
剤組成物を提供すことにある。
女性の間にも広がっている、脱毛や薄毛等の脱毛症は、
休止期毛が多く抜ける休止期毛性脱毛症と、成長期毛が
多く抜ける成長期毛性脱毛症とに大別することができ、
具体的には、休止期毛性脱毛症として、男性型脱毛症、
フケ症による脱毛症、脂漏性脱毛症等が、また、成長期
毛性脱毛症として、円形脱毛症等が挙げられる。
よる体質や男性ホルモンの作用等の内的要因、或いは日
常生活における精神的ストレスや頭皮における微生物の
繁殖等の外的要因が挙げられ、これらの原因が複雑に関
与して、脱毛や薄毛等の症状を呈すると考えられてい
る。そして、現在では、このような様々な原因からなる
脱毛症の症状を改善して、発毛を促進しようとする育毛
剤、発毛剤が多数創出されている。
対して主に以下に示すような作用を発揮することによ
り、育毛、発毛が試みられている。まず、毛乳頭におけ
る毛細血管の拡張、血行の促進が挙げられる。これは、
毛乳頭における毛細血管は、毛母細胞に栄養を供給する
機能を有するために、これを拡張して、血行を促進する
ことにより、毛母細胞の細胞分裂を活発にして、毛髪の
成長を促進すると考えられているからである。次に、毛
母細胞の機能の促進が挙げられる。これは、毛母細胞が
損傷等により機能不全に陥ると、毛髪の成長が阻害され
るからである。最後に、頭皮を清潔な状態に保つことが
挙げられる。これは、頭皮が汚れ、微生物が繁殖する
と、微生物により遊離脂肪酸や過酸化脂質が生成され、
これが毛根を弱らせ、脱毛を促進すると考えられている
からである。
的には、次のような成分が配合されている。毛乳頭にお
ける毛細血管の拡張、血行を促進する成分として、ビタ
ミンEおよびその誘導体、カンタリスチンキ、トウガラ
シチンキ、ショウキョウチンキ、センブリエキス、ニン
ニクエキス、セファラチン、塩化カルプロニウム、トウ
キエキス、人参エキス等の血行促進剤が、毛母細胞の機
能を促進する成分として、感光素301号、ヒノキチオ
ール、パントテニルエチルエーテル、プラセンタエキ
ス、ペンタデカン酸グリセリド等の代謝賦活剤が、頭皮
を清潔な状態に保つ成分として、サリチル酸、レゾルシ
ン、乳酸等の角質溶解剤や、感光素201号、四級アン
モニウム塩、イソプロピルメチルフェノール等の殺菌剤
や、グリチルリチン酸、塩酸ジフェンヒドラミン等の消
炎剤が配合されている。
たような従来の育毛成分には、以下のような問題が存在
した。即ち、従来の育毛成分では十分な育毛効果が得ら
れず、また、頭皮に対して好ましくない刺激を与えてし
まうことがあった。本発明者らは、上記した課題を解決
するべく鋭意研究を続けた結果、特定の植物の抽出物
が、優れた育毛効果を有するともに、頭皮に対して好ま
しくない刺激を与えることのない安全な育毛成分である
ことを見いだし本発明の完成に至った。
明は、有効成分として、ツクシメナモミ(Siegesbeckia
orientalis L.)、ラゲラプテロドンタ(Laggera pter
odonta (DC.) Benth.)、クリナカンタスナタス(Clina
canthus nutans (Burm.f.) Lindau)、モクベツシ(Mom
ordica cochinchinensis )、インドセンダン(Azadira
chta indicaJuss.)、アカンサスイリシフォリウス(Ac
anthus ilicifolia L.)、スナズル(Cassytha filifor
mis L.)から選ばれる植物の抽出物のうち、少なくとも
1種以上を含有してなることを特徴とする育毛剤組成物
に関する。
以下に示すような7種の植物の抽出物のうち、少なくと
も1種以上が有効成分として含有される。
s L.)は、キク科メナモミ属に属する双子葉植物であ
り、温暖な地域に広く分布している。中国では全草を急
性肝炎、血圧降下、解毒等の治療薬として用いられ、若
葉はゆでて食用にされる。
(DC.) Benth. )は、キク科ヒレギク属に属する双子葉
植物で多年草であり、中国名を臭霊丹といい、全体に腺
毛を有して強い臭気を発する。中国南部や西部に分布
し、葉を呼吸器の感染症、扁桃炎、咽頭炎等の治療薬と
して用いられている。
ans (Burm.f.) Lindau)は、キツネノマゴ科クリナカン
タス属に属する双子葉植物で低木状多年草であり、中国
名を柔刺草といい、中国では全草が肝炎等の治療薬とし
て用いられ、インドネシアでは若葉が食用にされる。枝
はややつる性となり他の植物等をおおい、中国大陸南部
から東南アジア、マレーシアに分布している。
)は、ウリ科ツルレイシ属に属するつる性の双子葉植
物であり、アフリカ、東南アジア、マレーシアに分布し
ている。
s.)は、センダン科アザディラクタ属に属する双子葉植
物で羽状複葉を有する常緑の高木である。インドのデカ
ン高原からビルマにかけての乾燥林に分布する。種子か
らは不乾性油のアルゴサ油が搾られ、インドでは皮膚病
の治療薬として用いられ、また樹皮は熱病の治療薬や強
壮剤として用いられている。
licifolia L.)は、キツネノマゴ科ハアザミ属に属する
双子葉植物でアザミに似た葉をつける多年草である。イ
ンドから東南アジアに分布し、民間薬として用いられて
いる。
クスノキ科スナズル属に属する双子葉植物で世界の熱帯
から亜熱帯に広く分布し、特に海岸に多く分布する。小
さい吸器を出し木や草に寄生してもつれたひものように
寄主をおおう。
は、上記した植物の地上部位及び地下部位の全部位が使
用可能で、その種子、果実部、花部、葉部、根部、茎部
などの各部位を単独で或いは適宜混合して用いてもよ
い。また、乾燥状態のもの、非乾燥状態のものいずれも
好適に用いられる。
は特に限定されないが、無水、或いは含水有機溶媒、特
に一価アルコール、多価アルコール又はその誘導体、ケ
トン、エステル、エーテル、石油エーテル、脂肪族炭化
水素又はハロゲン化物、芳香族炭化水素より選択された
1種以上が含まれる無水、或いは含水有機溶媒を用いる
と育毛効果が充分に発揮され好ましい。具体的には、メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−
プロピルアルコール、イソブタノール、n−ヘキサノー
ル、メチルアミルアルコール、2−エチルブタノール、
n−オクタノール等の炭素数1〜8の一価アルコール、
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−
ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の
炭素数2〜6の多価アルコール或いはその誘導体、アセ
トン、メチルアセトン、エチルメチルケトン、イソブチ
ルメチルケトン、メチル−n−プロピルケトン等の炭素
数3〜6のケトン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル等の
炭素数4〜5のエステル、エチルエーテル、イソプロピ
ルエーテル、n−ブチルエーテル等の炭素数4〜8のエ
ーテルや石油エーテル、n−ブタン、n−ペンタン、n
−ヘキサン、n−オクタン等の炭素数4〜8の脂肪族炭
化水素、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロエタン、
トリクロロエチレン等の炭素数1〜2の脂肪族炭化水素
のハロゲン化物、ベンゼン、トルエン等の炭素数6〜7
の脂肪族炭化水素のうち1種或いは2種以上が含まれて
なる無水或いは含水有機溶媒を好ましい例として挙げる
ことが出来る。
物を得る方法は特に限定はされず、例えば、上記したよ
うな抽出溶媒中に上記の原料植物或いはその乾燥粉砕物
を室温下1〜20日間浸漬することにより抽出する方法
や上記したような抽出溶媒により、その沸点程度の温度
において、ソックスレー抽出器等を用いて還流抽出する
方法等を例示することができる。
ような方法により得られた抽出液から溶媒を留去して得
られる抽出物を有効成分として用いることができるが、
抽出溶媒としてエタノールを用いた場合には、エタノー
ルは皮膚に対する安全性が高いため、抽出液から溶媒を
留去することなく用いることができる。
記したような方法により得られた抽出物を、さらに精製
処理することにより得られた抽出物を有効成分として用
いることもできる。この精製処理としては、通常行われ
る方法であればよく、例えば、液−液分配や液体カラム
クロマトグラフィー等を例示することができるが特に限
定はされない。液体カラムクロマトグラフィーによる精
製処理の場合、カラムに充填する充填剤としては、イオ
ン交換樹脂、アルミナ、シリカゲル、アガロースゲル等
を例示することができる。尚、液体カラムクロマトグラ
フィーによる精製処理は常法に従えばよい。
うな方法で調製した有効成分の1種以上が配合され、そ
の配合量は特に限定されないが、少なすぎると有効成分
配合による効果が充分発揮されないため、全組成物中
0.01〜100重量%とするのが望ましく、植物の抽
出物のみを育毛剤組成物とすることも可能である。
有効成分以外に、育毛・養毛成分として、例えば、ビタ
ミンE及びその誘導体、センブリエキス、トコフェロー
ル、朝鮮人参エキス、ニコチン酸メチル、ニコチン酸ベ
ンジル、ニンニクエキス、セファランチン、塩化カルプ
ロニウム、トウキエキス、アセチルコリン等の血行促進
剤、トウガラシチンキ、カンタリスチンキ、ショウキョ
ウチンキ、ノニル酸バニルアミド等の局所刺激剤、フェ
ノール、尿素、サリチル酸、レゾルシン、乳酸などの角
質溶解剤、プラセンタエキス、ペンタデカン酸グリセリ
ド、パントテニルエチルエーテル、ビオチン、ヒノキチ
オール、リノール酸、リノレイン酸、アラキドン酸、コ
ハク酸、クエン酸、アラントイン、感光素301号等の
代謝賦活剤、グリチルリチン酸及びその誘導体、塩酸ジ
フェンヒドラジン、ヒドロコリチゾン、アレイン酸クロ
ルフェニラミン、グリチルレチン酸等の消炎剤、オルソ
メトキシシンナムアルデヒド、パラオキシ安息香酸メチ
ル、パラオキシ安息香酸エチル、イソプロピルメチルフ
ェノール、ソルビン酸、塩化ベンザルコニウム、イソプ
ロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジンクピリチ
オン、ヒノキチオール等の殺菌剤、メントール、ハッカ
油、カンフル等の清涼剤、その他、エストリオール、エ
ストロン、エストラジオール、エチニルエストラジオー
ル等の女性ホルモン等を適宜配合することも可能であ
る。
エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、フ
ェノキシエタノール等の一価アルコール、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール等
の多価アルコール、水溶性高分子、酸化防止剤、pH調
整剤、紫外線防止剤、金属イオン封鎖剤、増粘剤、界面
活性剤、精製水、香料、防腐剤、抗菌剤、油脂及びロウ
類、高級脂肪酸、ステロール、脂肪酸エステル、保湿
剤、清涼剤、色素等の通常の化粧品成分、或いはホルモ
ン類、ビタミン類、アミノ酸類、収斂剤及び胎盤抽出
物、エラスチン、コラーゲン、ムコ多糖、アロエ抽出
物、ヘチマ水、ローヤルゼリー、バーチ、ニンジンエキ
ス、カモミラエキス、甘草エキス、サルビアエキス、ア
ルテアエキス、セイヨウノコギリソウエキス等の生薬成
分をはじめとする動植物抽出成分等の特殊配合成分を目
的に応じて適宜任意に配合してもよい。
品或いは医薬品として用いることができ、例えば、ヘア
トニック、シャンプー、リンス、ヘアクリーム、ヘアト
リートメントとして用いることができる。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。尚、本発明に係る育毛剤組成物の有効成分を実施例
とした。 (実施例1)乾燥したツクシメナモミ(Siegesbeckia o
rientalis L.)の全草の粉砕物200gにエタノール1
200mlを加えて室温下で1週間浸し、抽出液を濾別
後、溶媒を留去して抽出物2.5gを得た。
a pterodonta (DC.) Benth. )の全草の粉砕物100g
にエタノール600mlを加えて室温下で1週間浸し、
抽出液を濾別後、溶媒を留去して抽出物1.78gを得
た。
acanthus nutans (Burm.f.) Lindau)の全草の粉砕物1
00gにエタノール600mlを加えて室温下で1週間
浸し、抽出液を濾別後、溶媒を留去して抽出物2.03
gを得た。
inchinensis )の根茎の粉砕物200gにエタノール1
200mlを加えて室温下で1週間浸し、抽出液を濾別
後、溶媒を留去して抽出物2.02gを得た。
a indica Juss.)の葉の粉砕物100gにエタノール6
00mlを加えて室温下で1週間浸し、抽出液を濾別
後、溶媒を留去して抽出物2.28gを得た。
(Acanthus ilicifolia L.)の全草の粉砕物100gに
エタノール600mlを加えて室温下で1週間浸し、抽
出液を濾別後、溶媒を留去して抽出物2.02gを得
た。
mis L.)の全草の粉砕物100gにエタノール600m
lを加えて室温下で1週間浸し、抽出液を濾別後、溶媒
を留去して抽出物2.87gを得た。
なるように99.9%エタノールに溶解したものを検体
溶液とした。また、99.9%エタノールを比較例1の
検体溶液とした。
6g)を一週間以上馴化飼育を行ったあと、以上のなか
ったものについて、背部被毛を電気バリカンで、2cm
×4cmの広さに毛刈りし、さらに電気シェーバーにて
除毛し、試料溶液の投与部位とした。除毛してから3日
後、実施例1〜7及び比較例1の検体溶液を各10匹の
マウスに連続19日間、100μlずつ、1日1回午前
中に塗布した。試験期間中、C3H/HeN Crjマ
ウスは、温度22±2℃、相対湿度55±15%、換気
回数20回/時、照射時間を午前6時から午後6時に設
定した飼育室で、プラスティックケージ(14.5cm
×26cm×12.5cm)を用いて5匹ずつ飼育し
た。検体塗布部位の状態を定期的に観察し、以下の評価
基準に従ってスコアをつけ、10匹の平均点を算出し
た。 皮膚がピンク色を呈する…0点 皮膚が灰色に変化(100%未満)…1点 皮膚が灰色に変化(100%)…2点 発毛が茶色に変化(100%未満)…3点 発毛が茶色に変化(100%)…4点 発毛が黒色に変化…5点
物は優れた育毛効果を有している。また、マウスの皮膚
投与部位は、試験期間中を通じて影響はなく、本発明に
係る育毛剤組成物による皮膚刺激性は認められなかっ
た。
を示す。 (処方例1)
対して好ましくない刺激を与えることなく、発毛及び育
毛を促進する優れた育毛効果を発揮するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 有効成分として、ツクシメナモミ(Sieg
esbeckia orientalisL.)、ラゲラプテロドンタ(Lagge
ra pterodonta (DC.) Benth. )、クリナカンタスナタ
ス(Clinacanthus nutans (Burm.f.) Lindau)、モクベ
ツシ(Momordica cochinchinensis )、インドセンダン
(Azadirachta indica Juss.)、アカンサスイリシフォ
リウス(Acanthus ilicifolia L.)、スナズル(Cassyt
ha filiformis L.)から選ばれる植物の抽出物のうち、
少なくとも1種以上を含有してなることを特徴とする育
毛剤組成物。
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