JPH04290811A - 養毛剤 - Google Patents

養毛剤

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JPH04290811A
JPH04290811A JP3054396A JP5439691A JPH04290811A JP H04290811 A JPH04290811 A JP H04290811A JP 3054396 A JP3054396 A JP 3054396A JP 5439691 A JP5439691 A JP 5439691A JP H04290811 A JPH04290811 A JP H04290811A
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JP
Japan
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hair
callus
medium
tissue culture
saponin
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JP3054396A
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Toshiji Oba
利治 大場
Hozumi Tanaka
穂積 田中
Hirohiko Oda
織田 裕比古
Yoshiko Tsujikura
辻倉 佳子
Susumu Sato
進 佐藤
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養毛剤、特にトチバニ
ンジンの組織培養物またはその抽出エキスを含有する養
毛剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の薬効成分を含有する養
毛剤が知られている。例えば、アセチルコリン誘導体な
どの血管拡張剤、エストラジオールなどの女性ホルモン
剤、セファランチンなどの皮膚機能亢進剤などが配合さ
れた養毛剤は、脱毛症の予防および治療に用いられてい
る。
【0003】これらの養毛剤は、フケ、カユミ、抜毛な
どの予防および改善に有効であり、発毛および育毛を促
進するとされているが、いまだ満足すべき効果を発揮す
るものは得られていない。
【0004】養毛剤は、比較的長期間にわたって連用さ
れることから、特に安全性の高いことが要求される。特
開昭61−47411号公報には、このような発毛促進
剤として、竹節人参または竹節人参エキスを含有するも
のが開示されている。さらに、特開昭62−93217
号公報には、竹節人参を含む種々の天然材料から得られ
るサポニンを有効成分として含有する養毛剤が開示され
ている。
【0005】竹節人参としては、ウコギ科のトチバニン
ジン(PanaxJaponicus)の根茎を、その
まま、あるいは、湯通しして乾燥したものが用いられて
いる。トチバニンジンは、日本に自生する植物であるが
、その栽培は、現在のところ不可能である。そのため、
原料を安定に入手することが難しい。
【0006】トチバニンジンの薬効成分は、サポニンで
あると考えられている。このトチバニンジンは、アグリ
コンとしてオレアノール酸を有する、チクセツサポニン
IVおよびV、ダンマラン型アグリコンを有するチクセ
ツサポニンIIIなどを含有し、これらのサポニンそれ
ぞれの薬理効果は明らかにされていない。そして、植物
個体によってこれらのサポニンの含有バランスにばらつ
きがあるため、安定した薬理効果が得られないという問
題点もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するものであり、その目的とするところは、安
全性が高く、薬効成分の原料が容易に入手できる養毛剤
を提供することにある。さらに、本発明は、安定した薬
理効果を有する養毛剤を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の養毛剤は、トチ
バニンジン(Panax Japonicus)の組織
培養物または該培養物の抽出エキスを含有し、そのこと
により上記目的が達成される。
【0009】本発明の好ましい実施態様では、前記トチ
バニンジンの培養物は、サポニンを含有する。さらに好
ましい実施態様では、このサポニンは、オレアノール酸
をアグリコンとして含有する。
【0010】本発明に用いられるトチバニンジン(Pa
nax Japonicus)は、ウコギ科の多年草で
あり、その根茎をそのままで、あるいは湯通しして乾燥
したものは、竹節人参(Panax Japonicu
s Rhizoma)と呼ばれ、健胃薬などに用いられ
ている。
【0011】本発明では、トチバニンジンは以下のよう
にして組織培養される。まず、トチバニンジンの根、根
茎、茎、葉、花芽などの部分を切取り、アルコールなど
で滅菌して、通常の植物の組織培養法により、カルスを
誘導する。培養条件は、何ら格別である必要はない。培
地としては、植物の組織培養に通常用いられるムラシゲ
−スクーグの培地、ホワイトの倍地、リンスマイヤー−
スクーグの培地、ガウスレットの培地、ヘラーの培地、
ガンボーグの培地、ニッチェ−ニッチェの培地およびこ
れらの改変培地などが用いられ得る。培地は寒天を含む
固体培地および液体培地のいずれもが使用され得る。こ
れに、カルスの誘導をより促進するために、必要に応じ
て、オーキシン類、サイトカイニン類などの植物ホルモ
ンが添加される。オーキシン類には、例えば、2、4−
ジクロロフェノキシ酢酸(2、4−D)、インドール−
3−酢酸(IAA)、インドール−3−酪酸(IBA)
、1−ナフタレン酢酸(NAA)などがある。サイトカ
イニン類には、例えば、カイネチン、6−ベンジルアデ
ニン(BA)、リボシルアデニンなどがある。通常、オ
ーキシン類は、10−7〜10−5Mの割合で、サイト
カイニン類は、10−8〜10−4Mの割合で、培地中
に添加される。通常、15〜35℃にて培養すると、1
0〜30日後には、組織切断面にカルスが形成される。 このカルスを適当な寒天培地などの固体倍地に移して適
当な量にまで増殖させる。このカルスを固体培地または
液体培地に移して培養を続ける。この培地も上記と同様
の培地が用いられ得る。通常、液体培地での振盪培養が
行われる。50〜150rpm、特に110rpm程度
での振盪培養が好適である。培養は、光の照射下または
暗所でのいずれにおいても行われ得る。培養温度は、2
0℃から30℃であり、27℃付近が望ましい。カルス
は、少なくとも3週間に1度は、新しい培地に植え継ぎ
、継代培養を行う。
【0012】このようにして得られたカルスを適当な酵
素で処理することにより、プロトプラストを得る。具体
的には、上記カルスを、セルラーゼおよびペクチナーゼ
を含有し、プロトプラストと等張な酵素溶液で処理する
【0013】上記のセルラーゼおよびペクチナーゼはい
ずれの起源であってもよく、通常入手し得るもののいず
れもが利用され得る。セルラーゼおよびペクチナーゼは
、酵素液中に、0.01%〜4.0%(W/V)、好ま
しくは、0.2%〜2.0%(W/V)の割合で含有さ
れる。酵素液をプロトプラストと等張にするため、酵素
液には、マンニトール、グルコース、ソルビトールなど
の糖が添加され得る。さらに、上記の酵素液には、必要
に応じて、塩化カルシウムなどの塩類が添加され得る。 酵素液は、無菌フィルターにかけることにより滅菌され
る。
【0014】上記カルスの酵素液による処理は、通常、
酵素液100mlに対して、カルスを1〜40g、好ま
しくは、4〜20gの割合で浸漬することにより実施さ
れる。 処理温度は、20〜30℃、処理時間は、1〜24時間
、好ましくは、2〜12時間である。光を照射してもし
なくてもよく、振盪を行っても行わなくてもよい。上記
の処理により、カルスの細胞壁が分解され、プロトプラ
ストが得られる。このプロトプラストは、濾過、遠心分
離などの通常の方法により酵素液から分離される。
【0015】このようにして得られるプロトプラストは
、後述のプロトプラスト等張培地で培養することにより
、細胞壁を有するカルスに再生する。カルスからプロト
プラストを調製し、再びこれをカルスにすると、この間
にある程度の割合で突然変異が起こり、形質が変化する
。本発明では、この形質が変化したカルスの中から、所
望のサポニンをバランスよく産生し得るセルラインを選
択して用いる。あるいは、変異を誘発するために、継代
培養されているカルスまたはプロトプラストを以下に示
すような方法で処理してもよい。
【0016】カルスまたはプロトプラストに変異を誘発
する第1の方法としては、UV照射が挙げられる。UV
照射は、通常の方法により行われ得る。例えば、カルス
またはプロトプラストに、5〜40WのUVランプを1
〜20cmの距離から1〜60分間照射する方法が採用
される。
【0017】第2の方法としては、カルスまたはプロト
プラストを高温下で一定時間培養する方法がある。この
高温処理は、34〜44℃で1〜96時間にわたって実
施される。ここで用いられる培地は、基本的には、上記
カルスの誘導および継代培養に用いたのと同様の培地が
用いられる。プロトプラストを処理する場合には、これ
に、グルコース、シュークロースなどの糖、およびマン
ニトール、ソルビトールなどの糖アルコールを加えるこ
とにより、プロトプラストと等張に調整された培地が用
いられる。通常、マンニトールが0.3〜0.48M、
およびシュークロースが0.08〜0.1Mの割合で添
加される。
【0018】第3の方法としては、カルスまたはプロト
プラストを高濃度の金属イオンを含む培地中で培養する
方法がある。金属イオンとしては、Cu2+、Mn2+
、K+、Na+などが用いられる。通常このような金属
イオンを提供する塩が利用される。例えば、CuSO4
、MnSO4、KCl、NaClなどが用いられる。金
属イオンの濃度は、使用する塩の種類によって異なるが
、例えば、Cu2+またはMn2+の場合には、1mM
〜100mMの割合で、K+またはNa+の場合には、
0.05M〜1.0Mの割合である。通常用いられる培
地にこのような高濃度の金属イオンを添加し、カルスま
たはプロトプラストを1〜30日間にわたり培養する。
【0019】突然変異を誘発する方法としては、上記第
1〜第3の方法以外に、X線などのイオン化放射線;ま
たはエチレンメタスルホネート、エチレンイミンなどの
変異剤を用いる方法がある。
【0020】上記の方法により処理されたプロトプラス
トは、上述のように、プロトプラスト等張培地で培養す
ることにより、細胞壁を有するカルスに再生する。培養
は、固体および液体培地のいずれを用いてもよい。特に
、液体倍地で振盪培養を行うことが好適である。上記振
盪培養は、例えば、0rpm〜100rpmで行われる
。培養温度は、20℃〜30℃であり、27℃付近が好
適である。培養時には、光を照射してもしなくてもよい
。再生されたカルスは、週1回ごとに植え継ぎ、徐々に
低張な培地にならしていくのが好ましい。
【0021】本発明では、上記のようにして突然変異を
誘発する処理を行ったカルス(プロトプラストの場合に
は、上記の方法によりカルスに再生したもの)から、サ
ポニンの生産性が高く、サポニンの含有バランスがよく
、そして発毛促進効果の高いセルラインを選択する。 サポニンの定量は、例えば、カルスからの抽出物を薄層
クロマトグラフィーまたは高速液体クロマトグラフィー
に付して行う。
【0022】続いて、サポニンの生産性の高いセルライ
ンの組織培養物を用いて、その発毛促進効果を調べる。 例えば、この組織培養物を乾燥粉体とし、エタノールな
どで抽出し、そのエキスを除毛クリームで除毛したdd
Y系雄性マウスの腹部に塗布し、発毛の状態を観察する
。その結果、特に、アグリコンとしてオレアノール酸を
有するチクセツサポニンIVまたはVを高濃度に含有す
るカルスが優れた発毛促進効果を有することが明かにな
った。
【0023】本発明の養毛剤は、養毛剤基剤に、上記の
ようにして選択されたトチバニンジンの組織培養物、ま
たはその抽出エキスを配合して調製される。トチバニン
ジン組織培養物の配合量は、該組織培養物エキスの乾燥
物の重量換算で、養毛剤中に、0.001〜10重量%
、好ましくは、0.01〜3重量%である。
【0024】養毛剤基剤は、一般に養毛剤として外皮に
適用できるものであれば、特に制限されない。さらに、
養毛剤の形態は、液状、乳液状、軟膏剤のいずれであっ
てもよい。
【0025】本発明の養毛剤には、上記のトチバニンジ
ン組織培養物のほかに、以下のような添加剤が配合され
てもよい。例えば、塩化カルブロニウムなどの血管拡張
剤、メチオニンなどのアミノ酸類、ビタミンBなどのビ
タミン類、セファランチンなどの皮膚機能亢進剤、グリ
チルリチンなどの抗炎症剤、エストラジールなどの女性
ホルモン剤などが配合され得る。さらに、一般の養毛剤
に用いられる添加剤、例えば、ヒノキチオール、ヘキサ
クロロフェン、ベンザルコニウムクロリド、トリクロロ
カルバニリド、およびビチオノールなどの抗菌剤;メン
トールなどの清涼剤;オリーブ油、スクワラン、流動パ
ラフィン、イソプロピルミリステート、高級脂肪酸、高
級アルコールなどの油分;界面活性剤;香料;酸化防止
剤;紫外線吸収剤;色素;保湿剤;増粘剤;水;エタノ
ールなどが、本発明の効果を損なわない範囲で配合され
得る。
【0026】このようにして調製された本発明の養毛剤
は、非常に優れた発毛促進効果を有し、副作用がなく、
安全性の高いものである。さらに、薬効成分の原料であ
る、トチバニンジンの組織培養物は、組織培養法によっ
て大量に生産することが可能である。したがって、本発
明の養毛剤は、安定した薬理効果を有するとともに、安
価に製造することが可能である。
【0027】
【実施例】本発明を以下の実施例により説明する。
【0028】A.トチバニンジンの組織培養トチバニン
ジンの根茎を、常法にしたがってエタノールおよびアン
チホルミンで滅菌後、5mmの細片に裁断した。2、4
−ジクロロフェノキシ酢酸を4.5×10−6M、カイ
ネチンを2.0×10−6Mの割合で含有し、さらに寒
天を含むムラジゲ−スクーグ(Murashige−S
koog)の培地(MS培地)に上記のトチバニンジン
根茎の細片を置床し、カルスを誘導した。得られたカル
スを同一の培地で5代継代培養した。オーキシンとして
インドール−3−酪酸(IBA)を1.0×10−5M
、 サイトカイニンとして6−ベンジルアデニン(BA
)を0.5×10−6M、および3%シュークロースを
含有するMS倍地(MS10IBA0.5B培地)50
0mlを入れた1000ml容マイヤーフラスコに、生
重量で40gのカルスを移植し、25℃で暗所にて、2
週間にわたり100rpmで振盪培養した。さらに、カ
ルスを同様の液体培地に移植し、5代継代培養を行った
【0029】次に、セルラーゼオノズカR−10を2.
0%(W/V)およびマセロザイムR−10を0.5%
(W/V)(以上ヤクルト本社製)の割合で含有し、さ
らにソルビトールが0.48Mとなるように添加された
酵素液を水酸化ナトリウムでpH5.8に調整した。こ
の酵素液25mlに3gのカルスを添加し、25℃で暗
所にて5時間処理した。得られたプロトプラスト懸濁液
を63ミクロンのメッシュで濾過し、濾液を遠心分離(
100g×3min)することによってトチバニンジン
のプロトプラストを得た。
【0030】MS10IBA0.5B培地に0.48M
となるようにソルビトールを添加した培地(再生用MS
10IBA0.5B培地)に、上記プロトプラストが2
.5×104cell/mlとなるように懸濁した。こ
の懸濁液10mlを直径が6cmの滅菌ずみシャーレに
分注した。このシャーレを20ワットのUVランプから
10cmの距離に静置し、このUVランプを3分間照射
した。次に、このシャーレをパラフィルム(アメリカン
カンパニー製)で封印し、暗所にて20日間培養し徐々
にソルビトールの量を減らしながら30日間継代培養し
て再生カルスを得た。再生カルスの各細胞小集塊をMS
10IBA0.5B培地で培養することによりセルライ
ン化し、T−1からT−10のセルラインを得た。
【0031】B.サポニンの定量 T−1からT−10の各セルラインのカルスを冷暗所で
乾燥させた。乾燥物各5gを50%エタノール200m
lで、25℃で24時間抽出し、濾過後、濾液をエバポ
レータで濃縮乾固した。これを水に懸濁し、この懸濁液
と等容量のジエチルエーテルで脱脂し、水層を回収した
。この水層を水飽和ブタノールで3回抽出し、ブタノー
ル層を合併して、溶媒を除去し、乾固してこれを粗サポ
ニンとした。
【0032】各粗サポニンをメタノールに溶解し、Ki
eselgel 60F254(メルク社製)の薄層プ
レートにスポットし、クロロホルム:メタノール:水(
65:35:10)の展開溶媒系の下層で展開した。風
乾させた後10%硫酸を噴霧して発色させ、TLCスキ
ャナー(島津製作所製CS−920)を用い、検出波長
520nmにて成分を測定した。粗サポニン中の成分の
含量は標準物質を用いて測定したときに得られる検量線
より算出した。T−1からT−10までの粗サポニンの
成分の測定結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1からわかるように、T−6セルライン
に代表されるようにすべてのチクセツサポニンを多く含
有するセルラインや、T−10セルラインのようにオレ
アノール酸型のチクセツサポニンVを特徴的に含有する
セルラインなど、種々の組織培養物が得られた。
【0035】C.発毛促進効果の評価 T−6およびT−10のセルラインを、ジャーファーメ
ンターを用いて大量に培養し、それぞれの組織培養物を
得た。
【0036】上記の組織培養物および市販の竹節人参(
紀伊国屋チクセツニンジンM、LOT.No.ITOX
2307A)の乾燥粉体1重量部を3重量部の50%エ
タノールで抽出し、その抽出エキスを検液とした。
【0037】ddY雄性マウスの腹部を除毛クリームで
除毛し、脱毛部に上記の検液を1日1回、14日間塗布
した。対照の動物には、50%エタノールのみを塗布し
た。 発毛促進効果は、発毛状態のスコアを次のように設定し
、各検液について10匹の動物で得られたスコアの平均
値から評価した。その結果を図1に示す。
【0038】スコアの設定    0:発毛見られず1
:発毛が認められた 2:硬毛が生え揃う 3:硬毛の長さが正常毛の約半分 4:正常毛の状態 図1から明らかなように、対照群に比較して、トチバニ
ンジン組織培養物を用いた場合は、T−6およびT−1
0のいずれにおいても有意な発毛促進効果が認められた
。特に、チクセツサポニンVを特徴的に含有するT−1
0の組織培養物の効果が大きいことがわかる。これに対
して、竹節人参の市販品を用いた場合は、6、8、10
日目の評価では、対照群に対して有意な差が認められた
が、最終的には対照群との差異は認められなかった。
【0039】実施例1 以下の成分を混合して、本発明の養毛剤(アルコールロ
ーション)を調製した。
【0040】 T−10細胞培養物抽出エキス      5.0重量
部95%エタノール               5
0.0重量部精製水                
       45.0重量部実施例2 以下の成分を混合して、本発明の養毛剤(クリーム)を
調製した。
【0041】 T−10細胞培養物抽出エキス      5.0重量
部プロピレングリコール          3.0重
量部サラシミツロウ                
3.0重量部流動パラフィン            
   40.0重量部ポリオキシエチレン セチルエーテル                3.
0重量部モノステアリン酸 ソルビタン                    
2.0重量部精製水                
       44.0重量部実施例3 以下の成分を混合して、本発明の養毛剤(乳液)を調製
した。
【0042】 T−10細胞培養物抽出エキス      5.0重量
部ワセリン                    
  3.0重量部流動パラフィン          
     10.0重量部グリセリン        
            3.0重量部プロピレングリ
コール          5.0重量部ポリオキシエ
チレン モノオレイン酸エステル        2.0重量部
精製水                      
 72.0重量部
【0043】
【発明の効果】本発明の養毛剤は、優れた発毛促進効果
を有し、副作用が少なく、安全性の高い養毛剤である。 さらに、本発明の養毛剤は、トチバニンジンの組織培養
物を用いるため、安定した品質の原料を大量に入手する
ことができる。そして、有効成分であるサポニン、特に
、オレアノール酸をアグリコンとするサポニンを多く含
有する組織培養物を選択することによって、さらに優れ
た発毛促進効果を達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の養毛剤の発毛促進効果を表すグラフで
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トチバニンジン(Panax Japon
    icus)の組織培養物または該培養物の抽出エキスを
    含有する、養毛剤。
  2. 【請求項2】前記トチバニンジンの培養物が、サポニン
    を含有する、請求項1に記載の養毛剤。
  3. 【請求項3】前記サポニンが、オレアノール酸をアグリ
    コンとして有する、請求項2に記載の養毛剤。
  4. 【請求項4】前記組織培養物が、トチバニンジン由来の
    カルスを突然変異処置し、もしくはトチバニンジン由来
    のプロトプラストを突然変異処理した後カルスに再生し
    、これを継代培養して得られる、請求項1に記載の養毛
    剤。
JP3054396A 1991-03-19 1991-03-19 養毛剤 Withdrawn JPH04290811A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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