JP3806900B2 - 育毛剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は育毛剤に関し、さらに詳細には、ヒトエグサまたはニガウリの抽出物を有効成分とし、優れた育毛効果を有するとともに、頭皮に対して好ましくない刺激を与えることのない安全性の高い育毛剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
脱毛症は、一般的に毛周期のバランスが崩れて、成長期の毛髪と休止期の毛髪の割合が乱れることにより生じるといわれている。その原因としては、毛母細胞の栄養不足、自己免疫、末梢神経異常、精神的ストレス、頭皮の細菌感染等を挙げることができ、これらの内因性或いは外因性の原因が複雑に関与して発生するものと考えられている。
【0003】
具体的な脱毛症としては、休止期毛が異常に多く抜ける休止期毛性脱毛症と、萎縮毛が認められる成長期毛性脱毛症に分類することができ、休止期毛性脱毛症としては、男性型脱毛症、フケ症による脱毛症または脂漏性脱毛症等を、また成長期毛性脱毛症としては、円形脱毛症等を例として挙げることができる。
【0004】
育毛剤は、このような脱毛の症状を改善して発毛を促進しようとするものであるが、その成分としては、頭皮におけるフケの発生を予防するための表皮の角質溶解剤や、頭皮における細菌の繁殖を防ぐための殺菌剤、毛乳頭に連なる毛細血管の血流を促進して血液循環を改善するための血流促進剤、毛母細胞の代謝を活発にして毛髪の成長を促進するための毛母細胞賦活剤等の様々な成分が用いられている。
【0005】
しかしながら、上記した従来の有効成分は、その育毛効果が十分満足できるものではなく、また頭皮に対して好ましくない刺激を与えてしまい、炎症などを起こしてしまうものもあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、優れた育毛効果と高い安全性とを有する育毛成分の提供が強く求められており、本発明は、自然界から上記要望を満足する育毛成分を見出し、これを配合した育毛剤の提供をその課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、自然界に存在する植物について、それらが有する生理作用について鋭意検索を行っていたところ、ヒトエグサまたはニガウリの抽出物が、優れた育毛効果を有することを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、ヒトエグサまたはニガウリの抽出物を有効成分として含有する育毛剤を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の育毛剤のうち、第1の態様は、ヒトエグサの抽出物を含有する育毛剤である。この態様において、抽出物を得るための原料となるヒトエグサ(Monostroma nitidum)は、アオサ目ヒトエグサ科に属する海藻であり、ひとえあおさ、ぎんあお、べっこうあお、べたあおなどとも呼ばれ、体は薄い膜質で、幅広い波状をし、鮮緑色のものであり、柔軟性を有する。冬から春にかけて繁茂し、1年生で体長は約6〜15cm、幅は約5〜15cmであり、岩や転石などに付く海藻であり、近年、沖縄県で養殖されている。
【0010】
この、ヒトエグサは、古くからいわゆる「青のり」や「アーサ」として食されており、食物繊維、ミネラル、カルシウム、ビタミン、鉄分を豊富に含み、また、大腸ガン予防効果があることや、血液中のコレステロールを減らすという効能があることが知られている。しかしながら、このものが育毛成分を含有するかどうかについては、全く報告がない。
【0011】
ヒトエグサからその抽出物を得るに当たっては、ヒトエグサの全部位が使用可能であり、各部位を、単独で或いは適宜混合して抽出原料に用いることができる。また、原料となるヒトエグサの性状は、乾燥状態のもの、非乾燥状態のものいずれも好適に用いることができる。
【0012】
ヒトエグサから本発明で用いる抽出物を得るには、ヒトエグサの上記原料を必要により細切ないし粉砕し、適当な溶媒を用いて、一般に用いられる抽出方法で溶媒抽出すればよい。
【0013】
溶媒抽出に用いられる溶媒は、特に限定されないが、例えば、水や無水或いは含水有機溶媒を例示することができる。無水或いは含水有機溶媒としては1価アルコール、多価アルコールまたはその誘導体、ケトン、エステル、エーテル、石油エーテル、脂肪族炭化水素またはハロゲン化物、芳香族炭化水素より選択された1種または2種以上を例示することができる。
【0014】
具体的な溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、イソブタノール、n−ヘキサノール、メチルアミルアルコール、2−エチルブタノール、n−オクタノール等の炭素数が1〜8の1価アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の炭素数が2〜6の多価アルコール或いはその誘導体;アセトン、メチルアセトン、エチルメチルケトン、イソブチルメチルケトン、メチル−n−プロピルケトン等の炭素数が3〜6のケトン;酢酸エチル、酢酸イソプロピル等の炭素数が4〜5のエステル;エチルエーテル、イソプロピルエーテル、n−ブチルエーテル等の炭素数が4〜8のエーテルや石油エーテル;n−ブタン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−オクタン等の炭素数が4〜8の脂肪族炭化水素;四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロエタン、トリクロロエチレン等の炭素数が1〜2の脂肪族炭化水素のハロゲン化物;ベンゼン、トルエン等の炭素数6〜7の脂肪族炭化水素等が例示され、これらは1種で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。このうち、特に、水或いはメタノールやエタノール等の1価アルコールを用いることが好ましい。
【0015】
抽出に当たっての上記溶媒の使用量は特に限定されないが、抽出原料であるヒトエグサに対して、0.1〜1000重量倍、好ましくは1〜100重量倍、より好ましくは10〜40重量倍である。
【0016】
更に上記溶媒による抽出方法も、常法に従って行うことができる。例えば抽出温度については、室温程度の温度で抽出してもよく、また用いられる溶媒の沸点付近の温度で抽出しても問題はない。また、抽出操作についても、ヒトエグサの乾燥粉砕物を、室温下1〜30日間浸漬することにより抽出する方法や、抽出溶媒の沸点程度の温度において還流抽出する方法等の方法を採用することができる。
【0017】
また、本発明の育毛剤の第2の態様は、ニガウリの抽出物を含有する育毛剤である。この態様において、抽出物を得るための原料となるニガウリ(Momordica charantia)は、ウリ科ツルレイシ属ツルレイシに属し、一般にツルレイシ(蔓茘枝)、ゴーヤとも呼ばれ、つる性の1年生草であり、葉柄は長さ約1.5〜10cmである。花は黄色く、葉、腋から伸びる長さ約2〜13cmの花柄の先に1つ付く。花茎の途中には、長さ約3〜20cmのハート型の苞がある。また、果実は紡錘系から卵形で、長さ3〜12cmであり、縦に断続的な峰が走り、いぼ状の突起に被われる。果実は熟すると表面がオレンジ色となり、種子を包む軟らかい肉は赤くなる。
【0018】
このニガウリも、古くから果実が食用として知られており、その果実にビタミンCを豊富に含む(100gあたり120mg)ことから、食することにより風邪に対抗できたり、また、肌にツヤを与える等の効果が知られている。さらには、特に夏期の場合は、ニガウリに含まれるビタミンCの抗酸化作用が、暑さと紫外線により増加する体内の活性酸素に対して効果がある等の効能が知られている。更に、ニガウリの果皮に含まれるチャランチンという成分が、血液中の血糖値を下げる、つまりインシュリンに似た作用があることや、カリウムを豊富に含むため、血圧降下に有効であるということが、ニガウリの持つ効能として知られている。しかしながら、このニガウリに育毛作用を示す成分が含まれるかどうかについては、全く知られていない。
【0019】
ニガウリから抽出物を得るに当たっては、ニガウリの全部位が使用可能で、その果実部、根部、茎部、葉部などの各部位を単独で或いは適宜混合して用いることができる。また、ニガウリの性状は、乾燥状態のもの、非乾燥状態のものいずれも好適に用いられる。
【0020】
ニガウリから抽出物を得るために用いられる抽出溶媒や抽出方法等は、ヒトエグサの場合と同じでよく、また、抽出溶媒の使用量は、特に制約されるものではないが、抽出原料であるニガウリに対して、0.1〜1000重量倍、好ましくは1〜200重量倍、特に好ましくは10〜50重量倍である。
【0021】
本発明の育毛剤の有効成分となる上記抽出物は、そのままあるいは適当に希釈して使用することもできるし、更に抽出溶媒を留去後、使用することができる。例えば、抽出溶媒として水やエタノールを用いた場合は、皮膚に対する安全性が高いので、抽出液から溶媒を留去することなく用いることができる。一方、他の溶媒を使用した場合は、必要により、抽出物から抽出溶媒を留去して使用することもできる。
【0022】
また、本発明の育毛剤では、上記の方法により得られた抽出物を、さらに精製処理し、得られた精製抽出物を有効成分として用いることができる。この精製処理としては、通常行われる方法であればよく、例えば、液−液分配や液体カラムクロマトグラフィー等を用いることができる。液体カラムクロマトグラフィーによる精製処理の場合には、カラムに充填する充填剤としては、イオン交換樹脂、アルミナ、シリカゲル、アガロースゲル等を用いることができる。なお、液体カラムクロマトグラフィーによる精製処理は、常法に従って行えばよい。
【0023】
本発明の育毛剤は、上記したような方法で得られた抽出物を有効成分とし、必要に応じて適当な任意成分と組み合わせることにより調製される。抽出物の含有量は特に限定されないが、少なすぎると成分含有による効果が充分発揮されないため、育毛剤全体に対して、ヒトエグサの場合は、乾燥粉末重量として0.0001〜30質量%とするのが好ましく、0.001〜1質量%がさらに好ましく、0.01〜0.1質量%が特に好ましい。また、ニガウリの場合は、乾燥粉末重量として0.0001〜30質量%とするのが好ましく、0.001〜5質量%がさらに好ましく、0.05〜0.5質量%が特に好ましい。
【0024】
本発明の育毛剤には、上記した必須の成分以外に、育毛・養毛成分として、例えば、ビタミンEと及びその誘導体、センブリエキス、朝鮮人参エキス、ニコチン酸メチル、ニコチン酸ベンジル、ニンニクエキス、セファランチン、塩化カルプロニウム、トウキエキス、アセチルコリン等の血行促進剤、トウガラシチンキ、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ノニル酸バニルアミド等の局所刺激剤、フェノール、尿素、サリチル酸、レゾルシン、乳酸などの角質溶解剤、プラセンタエキス、ペンタデカン酸グリセリド、パントテニルエチルエーテル、ビオチン、ヒノキチオール、リノール酸、リノレイン酸、アラキドン酸、コハク酸、クエン酸、アライトイン、感光素301号等の代謝賦活剤、グリチルリチン酸及びその誘導体、塩酸ジフェンヒドラジン、ヒドロコリチゾン、アレイン酸クロルフェニラミン、グリチルレチン酸等の消炎剤、オルソメトキシシンナムアルデヒド、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、イソプロピルメチルフェノール、ソルビン酸、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジンクピリチオン、ヒノキチオール等の殺菌剤、メントール、ハッカ油、カンフル等の清涼剤、その他、エストリオール、エストロン、エストラジオール、エチニルエストラジオール等の女性ホルモン等を、目的に応じて適宜配合することができる。
【0025】
さらに、本発明の効果を損なわない範囲で、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、フェノキシエタノール等の1価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール等の多価アルコール、水溶性高分子、酸化防止剤、pH調整剤、紫外線防止剤、金属イオン封鎖剤、増粘剤、界面活性剤、精製水、香料、防腐剤、抗菌剤、油脂及びロウ類、高級脂肪酸、ステロール、脂肪酸エステル、保湿剤、清涼剤、色素等の通常の化粧品成分、或いはホルモン類、ビタミン類、アミノ酸類、収斂剤及び胎盤抽出物、エラスチン、コラーゲン、ムコ多糖、アロエ抽出物、ヘチマ水、ローヤルゼリー、バーチ、ニンジンエキス、カモミラエキス、甘草エキス、サルビアエキス、アルテアエキス、セイヨウノコギリソウエキス等の生薬成分をはじめとする動植物抽出成分等の特殊配合成分を、目的に応じて適宜配合することができる。
【0026】
かくして得られた本発明の育毛剤は、化粧品、医薬部外品或いは医薬品として用いることができ、例えば、ヘアトニック、ヘアクリーム、軟膏、ヘアトリートメント、ヘアリキッド、ヘアローション、シャンプー、リンスとして用いることができる。
【0027】
【実施例】
以下、本発明について実施例及び試験例を用いて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0028】
実 施 例 1〜5
ヒトエグサのエタノール抽出液の調製:
乾燥したヒトエグサ2gに50mlのエタノールを添加し、振とう機(RECIPRO SHAKER:TAITEC社製)を用いて、振とう数を290回/分として、2時間振とう抽出を行った。この抽出液について、15000rpmで15分間遠心分離し、得られた上清をフィルター滅菌(0.45μm)し、4℃で保存した。
【0029】
このヒトエグサのエタノール抽出液を、100%のエタノールで希釈した後、試料培養液(Assay Medium)注1)でさらに希釈し、10000倍、3000倍、1000倍、300倍及び100倍の5種類の希釈液(順に、実施例1〜5の希釈液)を調製した。なお、全ての希釈液において、エタノールの最終濃度は1%とした。
【0030】
注1:試料培養液(Assay Medium);
MCDB153培地に、5μg/mLのインシュリン、10μg/mLのトランスフェリン、5ng/mLの上皮細胞増殖因子(Epidermal Growth Fac tor:EGF)、35μg/mLの牛脳下垂体抽出物、0.5μg/mLのヒドロコルチゾン、6.1μg/mLのエタノールアミン、14μg/mL
のo−フォスフォリルエタノールアミンを添加して調製した。
【0031】
試 験 例 1
ヒトエグサ抽出物の毛包上皮細胞に対する活性測定:
(1)毛包上皮細胞分離:
生後5日齢のC3H/HeN系新生仔マウスの皮膚を無菌的に採取した。マウスの皮膚片を、手術用メスを用いて約2mm幅の短冊状とし、ディスパーゼ(dispase;500U/mL)(合同酒精製)/5%のFetal Bovine Serum(FBS)(CELL CULTURE TECHNOLOGY社製)−Dulbecco's Modified Eagle's Medium(DMEM)(SIGMA社製)液に浸し、4℃にて16時間静置した。静置後ピンセットを用いて、皮膚片から表皮を剥離・除去し、真皮組織のみを得た。得られた真皮組織を眼下バサミを用いて細切し、0.2%のコラゲナーゼ(collagenase)(新田製)/DMEM培養液に浸漬し、37℃で1時間消化した。この真皮消化液を、1000rpmで5分間遠心分離し、上清を除去した後、Phosphate-Buffered Saline(PBS)(−)を加えてゆるやかにピペッティングして真皮懸濁液とした。この真皮懸濁液中から真皮繊維芽細胞を除き、毛球のみを単離するため、15分間静置させて毛球のみを沈殿させた。この「静置→沈殿」の操作を3回行った。得られた毛球を、0.25%トリプシン(trypsin)/2.65mM Ethylenediamine-N,N,N',N'-tetraacetic acid,disodium salt,dihydrate(EDTA)溶液に浸漬させ、37℃にて5分間処理し、毛球を形成する細胞集団を分散させた。この細胞分散溶液を、1000rpmで5分間遠心分離し、遠心分離後上清を除去した。上清を除去後、新たに細胞分離用培養液(Culture Medium)注2)を加えて、毛包上皮細胞分散させ、コラーゲンコートした96穴マイクロフレート(バイオコート:BD社製)に播種し、5%CO2で37℃にて培養した。
【0032】
注2:細胞分離用培養液(Culture Medium);
DMEM(D−5523:SIGMA社製)培地に10%FBS/および1%ペニシリン/ストレプトマイシン(15140−122/GIBCO社製)を添加して調製した。
【0033】
(2)細胞増殖試験:
上記(1)で細胞を播種してから24時間後、細胞分離用培養液(Culture Medium)を除去し、培養細胞をMCDB153溶液で洗浄した。この培養させた細胞に、上記実施例1〜5の調製液を100μL/well加え、5%CO2で37℃にて培養した。4日後、WTS−8(341−07761:同仁化学研究所製)を10μL/well添加し、再び5%CO2で37℃にて培養した。なお、対照としては、1%エタノール水溶液(100%エタノール:注1の試料培養液(Assay Medium)=1:99)及び比較として、ミノキシジルの300μM溶液を用いた。2時間後、マイクロプレートリーダー(MTP−30:CORONA ELECTRIC社製)を用いて吸光度(測定波長:450nm、参考波長:630nm)を測定し、細胞数を評価した。
【0034】
なお、評価は、対照との比率を百分率で算出し、実施例1〜5及び比較(ミノキシジル300μM)の細胞増殖度を、細胞増殖比の平均値±標準偏差(n=3)として算出した。検定は、Dunnettの多重比較検定(Super ANOVA V.1.11:Abacus Concepts Inc.)により行い、危険率5%(p<0.05)未満の場合、有意差ありとした。結果を図1に示す。
【0035】
図1の結果に示されるように、比較のミノキシジル300μM群は、対照群と比較して細胞数が約1.6倍増加し、で有意差(p<0.01)が認められた。また、ヒトエグサの抽出物を含有した試料は、抽出液の濃度に依存して細胞数が増加し、1000倍、300倍及び100倍においては有意差が認められた(1000倍及び300倍:p<0.05、100倍:p<0.01)。この結果より、ヒトエグサのエタノール抽出液において、抽出原液の濃度に依存したマウス毛包上皮細胞の増殖が認められ、ヒトエグサの抽出液が発毛促進作用を有するものと判断されるものであった。さらに、この希釈液による活性の最高値は、比較として用いたミノキシジルより高かったことより、発毛剤として製品開発した場合、ミノキシジルを上回る有効性が得られるものと判断されるものであった。
【0036】
実 施 例 6〜8
ニガウリの熱水抽出液の調製:
乾燥ニガウリ20gを、400mLのMilliQ水(ミリポア社製)に浸漬し、100℃にて30分間沸騰させた。これを10000rpmで15分間遠心分離し、得られた上清をフィルター滅菌(0.22μm)し、4℃で保存した。
【0037】
この抽出液をMilliQ水で希釈した後、前記した注1の試料培養液でさらに希釈し、300倍、100倍及び30倍の3種類の希釈液(順に、実施例6〜8の希釈液)を調製した。なお、30倍、100倍及び300倍希釈液におけるMilliQ水の最終濃度はそれぞれ3%、1%及び1%とした。
【0038】
試 験 例 2
ニガウリ抽出物の毛包上皮細胞に対する活性測定:
試験例1と同様の方法を用いて、「(1)毛包上皮細胞の分離」及び「(2)細胞増殖試験」を行い、上記で実施例6〜8で調製した希釈液及び対照として1%MilliQ水水溶液(MilliQ水:注1の試料培養液(Assay Medium)=1:99)を用いて、試験例1と同様に吸光度を測定し、細胞数を比較・評価した。
【0039】
評価は、試験例1と同様に、対照との比率を百分率で算出し、実施例6〜8の細胞増殖度を、細胞増殖比の平均値±標準偏差(n=6)として算出した。検定は、Dunnettの多重比較検定(Super ANOVA V.1.11:Abacus Concepts Inc.)により行い、危険率5%(p<0.05)未満の場合、有意差ありとした。結果を図2に示す。
【0040】
図2の結果に示されるように、比較のミノキシジル300μm群は、対照群と比較して細胞数が約1.2倍増加し、有意差(p<0.01)が認められた。ニガウリの抽出物を含有した希釈液は、抽出液の濃度に依存して細胞数が増加し、希釈濃度が100倍、30倍において有意差が認められた(ともにp<0.01)。この結果から、ニガウリの熱水抽出液において、抽出原液の濃度に依存したマウス毛包上皮細胞の増殖が認められ、ニガウリの抽出液が発毛促進作用を有するものと判断されるものであった。また、この希釈液による活性の最高値は、比較として用いたミノキシジルより高かったことから、発毛剤として製品開発した場合、ミノキシジルを上回る有効性が得られるものと判断されるものであった。
【0041】
実 施 例 9:
ヘアリキッド
以下の処方で、常法を用いてヘアリキッドを製造した。
【0042】
( 処 方 )
成 分 質量%
1. 実施例5で得られた希釈液 0.1
2. エタノール 40
3. グリセリン 1
4. 香料 適量
5. 精製水 残量
【0043】
実 施 例 10:
ヘアリキッド
以下の処方で、常法を用いてヘアリキッドを製造した。
【0044】
( 処 方 )
成 分 質量%
1. 実施例8で得られた希釈液 0.1
2. エタノール 40
3. グリセリン 1
4. 香料 適量
5. 精製水 残量
【0045】
実 施 例 11:
ヘアシャンプー
以下の処方で、常法を用いてヘアシャンプーを製造した。
【0046】
( 処 方 )
成 分 質量%
1. 実施例5で得られた希釈液 0.1
2. ラウリルエーテル硫酸ナトリウムエタノール 20
3. ラウリル硫酸ナトリウム 10
4. 1,3ブチレングリコール 1
4. 香料 適量
5. 精製水 残量
【0047】
実 施 例 12:
ヘアシャンプー
以下の処方で、常法を用いてヘアシャンプーを製造した。
【0048】
( 処 方 )
成 分 質量%
1. 実施例8で得られた希釈液 0.1
2. ラウリルエーテル硫酸ナトリウムエタノール 20
3. ラウリル硫酸ナトリウム 10
4. 1,3ブチレングリコール 1
4. 香料 適量
5. 精製水 残量
【0049】
実 施 例 13:
ヘアクリーム
以下の処方にて、常法を用いてヘアクリームを製造した。
【0050】
( 処 方 )
成 分 質量%
1. 実施例5で得られた希釈液 0.1
2. 流動パラフィン 5
3. ワセリン 2
4. セトステアリルアルコール 1
5. メチルポリシロキサン 1
6. パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7. プロピレングリコール 5
8. 香料 適量
9. 精製水 残量
【0051】
実 施 例 14:
ヘアクリーム
以下の処方にて、常法を用いてヘアクリームを製造した。
【0052】
( 処 方 )
成 分 質量%
1. 実施例8で得られた希釈液 0.1
2. 流動パラフィン 5
3. ワセリン 2
4. セトステアリルアルコール 1
5. メチルポリシロキサン 1
6. パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7. プロピレングリコール 5
8. 香料 適量
9. 精製水 残量
【0053】
上記実施例9から14のヘアリキッド、ヘアシャンプー及びヘアクリームは、いずれも育毛効果について優れたものであった。また、頭皮に対して好ましくない刺激を与えることもなく安全なものであった。
【0054】
【発明の効果】
本発明の育毛剤は、ヒトエグサまたはニガウリの抽出物が含有されており、毛包細胞増殖活性作用を有しているので、毛包を活性化して優れた育毛効果を発揮することができる。しかも、頭皮に対して好ましくない刺激を与えることもなく安全なものである。
【0055】
従って、本発明の養毛剤は、化粧品、医薬部外品或いは医薬品として用いることができ、例えば、ヘアトニック、ヘアクリーム、軟膏、ヘアトリートメント、ヘアリキッド、ヘアローション、シャンプー、リンスとして有利に作用するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 試験例1におけるヒトエグサの細胞増殖度(対照を100%とする)を示すグラフである。
【図2】 試験例2におけるニガウリの細胞増殖度(対照を100%とする)を示すグラフである。
以 上
Claims (3)
- ニガウリ(Momordica charantia)の熱水抽出液を有効成分とする育毛剤。
- 毛包上皮細胞増殖促進作用を有するものである請求項第1項記載の育毛剤。
- ニガウリの熱水抽出液を、その乾燥重量として育毛剤全体に対して0.0001〜30質量%含有する請求項第1項または第2項記載の育毛剤。
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