JP2001225838A - 紙製パレット - Google Patents

紙製パレット

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JP2001225838A
JP2001225838A JP2000034512A JP2000034512A JP2001225838A JP 2001225838 A JP2001225838 A JP 2001225838A JP 2000034512 A JP2000034512 A JP 2000034512A JP 2000034512 A JP2000034512 A JP 2000034512A JP 2001225838 A JP2001225838 A JP 2001225838A
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JP2000034512A
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Junichi Murakami
純一 村上
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Nihon Matai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 四隅部に集中的に負荷される荷重を、少ない
材料で効果的に支持できるようにする。 【解決手段】 紙製パレット11を、方形枠状の枠部材
12と、枠部材12の下面に配される板状の下面部材1
5と、枠部材12内に対角方向に配される対角部材16
と、枠部材12上面の位置決め片24,33内側位置に
配される板状の上面部材18とで構成する。枠部材12
および対角部材16を、段ボールを複数枚積層するとと
もに、その板厚方向を水平に向けて構成する。紙製パレ
ット11の四隅部に集中的に負荷される荷重を、枠部材
12と対角部材16とで支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば段ボール等
の紙材を用いて製作される紙製パレットに係り、特に重
量物用の底なしの段ボール箱とともに用いられて段ボー
ル箱の底部材を構成する紙製パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば図16および図17に
示すように、段ボール製の上板部材2と下板部材3との
間に、任意数の丸紙管4を介装して上板部材2と下板部
材3とを連結し、丸紙管4で形成されける空間を、フォ
ークリフトのフォークを挿入するためのフォークポケッ
ト5とした紙製パレット1は一般に知られている。
【0003】前記従来の紙製パレット1においては、パ
レットとしての強度および形状安定性を、専ら上板部材
2および下板部材3の強度および剛性を向上させること
により得るようにしているが、段ボール製の両部材2,
3のみで強度および形状安定性を得るには一定の限界が
ある。このため、従来の紙製パレット1においては、偏
荷重が負荷された際に、紙製パレット1が撓んだり破損
が生じる等の問題がある。
【0004】そこで一部では、例えば上板部材2の上面
にベニヤ板やチップボード等の硬質板を貼着固定して紙
製パレット1の撓みを防止する方法が採られているが、
紙製パレット1の重量が増大するとともに、紙製パレッ
ト1を処分する際に、紙材と硬質板とを分離しなければ
ならず、その作業が容易でないという問題がある。
【0005】この問題を解決するため、本発明者等は先
に、特願平10−115690号において、硬質板で補
強することなく充分な強度および形状安定性を得ること
ができる軽量の紙製パレットを提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等が先に提案
した紙製パレットは、紙材のみにより大きな強度を得る
ことができる等の利点を有しているが、外周部に枠がな
いため、底なしの段ボール箱の底部材として用いる場合
に、両者を一体化する結束バンドの装着位置が、縦横の
桁材の位置に限定され、作業性が悪いという問題があ
る。
【0007】また、重量物用のパレットの場合、そのほ
とんどがパレットの四隅部に集中的に荷重が負荷される
ことになるが、これを直交する縦横の桁材で支持しよう
とすると、その本数が増大してパレットが重くなるとい
う問題もある。
【0008】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、段ボール箱とパレットとを結束バンドで一体に連結
する際に、結束バンドの装着位置および本数を自由選択
することができる紙製パレットを提供することを目的と
する。
【0009】本発明の他の目的は、パレットの四隅部に
集中的に負荷される荷重を、より少ない材料で効果的に
支持し、パレットの撓みを防止することができる紙製パ
レットを提供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、段ボール箱内をほぼ
密閉構造とすることができ、しかもパレットの剛性を向
上させることができる紙製パレットを提供するにある。
【0011】本発明の他の目的は、パレットと段ボール
箱とを組合わせる際に、両者の位置決めを容易かつ正確
に行なうことができ、結束バンドを用いて一体に結束し
た際の結束安定性を向上させることができる紙製パレッ
トを提供するにある。
【0012】本発明の他の目的は、剛性低下を抑えつつ
軽量化を図ることができる紙製パレットを提供するにあ
る。
【0013】本発明の他の目的は、枠材あるいは桁材の
製作が容易で、しかもフォークリフトで持ち上げた際の
枠材あるいは桁材の耐性を向上させることができる紙製
パレットを提供するにある。
【0014】本発明のさらに他の目的は、耐水性,防湿
性および防滑性を向上させることができ、しかもリサイ
クルする際に支障となることが全くない紙製パレットを
提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、板厚方向を水平に向けた2本の縦枠材と板厚
方向を水平に向けた2本の横枠材とを組合わせて構成さ
れる方形枠状の枠部材と;枠部材の下面側に固着される
下面部材と;板厚方向を水平に向けた2本の桁材を交叉
方向に組合わせて構成され、前記枠部材の対角間に斜め
に配設される対角部材と;で構成し、前記枠部材の上端
面に、底なしの段ボール箱の下端部を位置決めするため
の凹凸部を設け、かつ前記両枠材のうちの少なくともい
ずれか一方および両桁材に、フォークリフトのフォーク
挿入用のフォークポケットを設けるようにしたことを特
徴とする。そしてこれにより、パレットの四隅部に集中
的に負荷される荷重が枠部材と対角部材とで支持される
ことになり、少ない材料で効率よく荷重を支持し、パレ
ットの撓みを防止することが可能となる。
【0016】また、パレットの周囲に枠部材が配される
ことになるので、段ボール箱とパレットとを結束バンド
で一体に連結する際に、結束バンドの装着位置および本
数を自由に選択することが可能となり、作業性を向上さ
せることも可能となる。
【0017】本発明はまた、枠部材上面側の凹凸部内側
位置に、段ボール箱の底板を構成する上面部材を配設す
るようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、段
ボール箱の底部が閉止されて、段ボール箱内をほぼ密閉
構造とすることが可能となり、しかもパレットの剛性を
向上させることも可能となる。
【0018】本発明はまた、下面部材に任意数の開口を
設けるようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、剛性低下を抑えつつ軽量化を図ることが可能とな
る。
【0019】本発明はまた、フォークポケットを有する
枠材および桁材のうちの少なくともいずれか一方を、板
厚方向に重ね合わせた複数枚の段ボールで形成される芯
材と;芯材のフォークポケット下面に配される下面部
と、下面部の両側縁から直角状に折曲げられ芯材の外面
に配される外面部とからなる結束材と;で構成するよう
にしたことを特徴とする。そしてこれにより、枠材ある
いは桁材の製作が容易となるとともに、フォークリフト
で持ち上げた際の枠材あるいは桁材の耐性を向上させる
ことが可能となる。
【0020】本発明はさらに、枠部材,下面部材および
対角部材のうちの少なくともいずれか1つの部材の表面
に、耐水性,防湿性および防滑性を有する水溶性樹脂層
を形成するようにしたことを特徴とする。そしてこれに
より、パレットとしての耐水性,防湿性および防湿性を
向上させることが可能となり、しかも水溶性であるの
で、リサイクルの際に支障となることが全くない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1ないし図4は、本発明の第1の実施の形態
に係る紙製パレットを示すもので、この紙製パレット1
1は、2本の縦枠材13と2本の横枠材14とを組合わ
せて構成される方形枠状の枠部材12と、枠部材12の
下面側に固着される方形板状の下面部材15とを備えて
おり、前記枠部材12の対角間には、2本の桁材17
a,17bを交叉方向に組合わせて構成される対角部材
16が配設され、この対角部材16の上面側には、方形
板状の上面部材18が配設されるようになっている。そ
して、この紙製パレット11は、底なしの段ボール箱1
9の下端部に装着されて段ボール箱19の底部材を構成
するようになっており、その際前記上面部材18は、段
ボール箱19の底板を構成するようになっている。
【0022】前記縦枠材13は、図5および図6に示す
ように、1枚の内面材20と、2枚の中間材21と、3
枚の外面材22とを積層するとともに、その板厚方向を
水平に向けて構成されており、その板面には、図示しな
いフォークリフトのフォーク挿入用の門形をなすフォー
クポケット23が2個設けられ、また縦枠材13の上端
面には、段ボール箱19の下端部を位置決めするための
位置決め片24が設けられている。また、縦枠材13の
両端部には、後述する横枠材14と組合わせるための係
合凹部25がそれぞれ設けられている。
【0023】前記内面材20および外面材22は、図6
に示すように、例えば段ボール等の紙材をカットして、
両者完全に同一形状寸法で形成されており、その板面に
は、前記フォークポケット23に対応する切欠き26、
および前記係合凹部25に対応する切欠き27がそれぞ
れ設けられている。そして、内面材20の上端面上に
は、図5(b)に示すように、前記上面部材18が載置
されるとともに、外面材22の上端面上には、前記段ボ
ール箱19の下端部が載置されるようになっている。
【0024】一方、前記中間材21は、図6に示すよう
に、例えば段ボール等の紙材をカットして形成されてお
り、その形状寸法は、上端の突片28を除き前記両面材
20,22と同一となっている。また、この中間材21
の板面にも、フォークポケット23に対応する切欠き2
6、および係合凹部25に対応する切欠き27がそれぞ
れ設けられている。そして、前記突片28により、図5
(b)に示すように、前記位置決め片24が構成される
ようになっており、この位置決め片24は、上面部材1
8の外縁を支持して枠部材12の変形を防止できるよう
になっている。
【0025】また、前記横枠材14は、図7および図8
に示すように、1枚の内面材29と、2枚の中間材30
と、3枚の外面材31とを積層するとともに、その板厚
方向を水平に向けて構成されており、その板面には、図
示しないフォークリフトのフォーク挿入用の門形をなす
フォークポケット32が2個設けられ、また横枠材14
の上端面には、前記段ボール箱19の下端部を位置決め
するための位置決め片33が設けられている。また、横
枠材14の両端部には、前記縦枠材13の係合凹部25
に係合される係合片34が設けられている。
【0026】前記内面材29は、図8に示すように、例
えば段ボール等の紙材をカットして形成されており、そ
の板面には、前記フォークポケット32に対応する切欠
き35がそれぞれ設けられ、また内面材29の両端部に
は、前記係合片34に対応する突片36がそれぞれ設け
られている。そして、この内面材29の上端面上には、
図7(b)に示すように、前記上面材18が載置される
ようになっている。
【0027】また、前記中間材30は、図8に示すよう
に、例えば段ボール等の紙材をカットして形成されてお
り、その形状寸法は、上端の突片37を除き前記内面材
29と同一となっている。すなわち、この中間材30に
も、その板面にはフォークポケット32に対応する切欠
き35がそれぞれ設けられ、また中間材30の両端部に
は、係合片34に対応する突片36がそれぞれ設けられ
ている。そして、前記突片37により、図7(b)に示
すように、前記位置決め片33が構成されるようになっ
ており、この位置決め片33は、上面部材18の外縁を
支持して枠部材12の変形を防止できるようになってい
る。
【0028】さらに、前記外面材31は、図8に示すよ
うに、例えば段ボール等の紙材をカットして形成されて
おり、その形状寸法は、前記内面材29から突片36を
切除した形状と同一となっている。すなわち、この外面
材31にも、その板面にはフォークポケット32に対応
する切欠き35がそれぞれ設けられている。そして、こ
の外面材31の上端面上には、図7(b)に示すよう
に、前記段ボール箱19の下端部が載置されるようにな
っている。
【0029】一方、前記対角部材16を構成する一方の
桁材17aは、図9および図10に示すように、4枚の
桁構成材38を積層するとともに、その板厚方向を水平
に向けて構成されており、その板面には、図示しないフ
ォークリフトのフォーク挿入用の門形をなすフォークポ
ケット39が2個設けられ、また桁材17aの中央部に
は、後述する他方の桁材17bと組合わせるための下向
きの係合凹部40が設けられている。
【0030】前記各桁構成材38は、図10に示すよう
に、例えば段ボール等の紙材をカットして形成されてお
り、その板面には、前記フォークポケット39に対応す
る切欠き41、および前記係合凹部40に対応する切欠
き42がそれぞれ設けられている。そして、これら各桁
構成材38の上端面上には、図9(b)に示すように、
前記上面部材18が載置されるとともに、各桁構成材3
8の下端面には、前記下面部材15が固着されるように
なっている。
【0031】また、前記対角部材16を構成する他方の
桁材17bは、図11および図12に示すように、4枚
の桁構成材43を積層するとともに、その板厚方向を水
平に向けて構成されており、その板面には、図示しない
フォークリフトのフォーク挿入用の門形をなすフォーク
ポケット44が2個設けられ、また桁材17bの中央部
には、前記一方の桁材17aと組合わせるための上向き
の係合凹部45が設けられている。
【0032】前記各桁構成材43は、図12に示すよう
に、例えば段ボール等の紙材をカットして形成されてお
り、その板面には、前記フォークポ44に対応する切欠
き46、および前記係合凹部45に対応する切欠き47
がそれぞれ設けられている。そして、これら各桁構成材
43の上端面上には、図11(b)に示すように、前記
上面部材18が載置されるとともに、各桁構成材43の
下端面には、前記下面部材15が固着されるようになっ
ている。
【0033】この下面部材15は、図2ないし図4に示
すように、例えば段ボール等の紙材を用いて、前記枠部
材12と同一の外形寸法を有する方形板状に形成されて
おり、その板面には、図4に示すように、例えば4個の
開口48が設けられ、軽量化が図られている。
【0034】一方、前記上面部材18は、図1および図
4に示すように、例えば段ボール等の紙材を用いて方形
板状に形成されており、その外形寸法は、前記枠部材1
2の各位置決め片24,33の内側寸法と同一に設定さ
れている。
【0035】なお、この上面部材18は、通常は接着剤
等を用いて枠部材12および対角部材16に固着される
が、必要に応じ単に載置しておくだけにしてもよい。
【0036】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。使用に際しては、まず紙製パレット11の上面に、
段ボール箱19に収容される重量物を載置する。そして
その後、底なしの段ボール箱19を紙製パレット11に
装着する。
【0037】ところで、紙製パレット11の枠部材12
の上端面には、全体として平面方形状をなす位置決め片
24,33が突設され、段ボール箱19の下端部は、こ
の位置決め片24,33の外側に装着されることになる
ので、段ボール箱19を容易に位置決めすることができ
る。また、前記各位置決め片24,33は、上面部材1
8の外縁も支持しているので、枠部材12の変形も防止
することができる。
【0038】このようにして、紙製パレット11上に段
ボール箱19を装着したならば、これら両者を結束バン
ドにより結束する。これにより、紙製パレット11と段
ボール箱19とが一体に結束され、紙製パレット11
が、底なしの段ボール箱19の底部材となる。この際、
枠部材12にはフォークポケット23,32が設けら
れ、また下面部材15には開口48が設けられている
が、上面部材18が段ボール箱19の底板として機能す
るので、段ボール箱19内をほぼ密閉状態とすることが
できる。
【0039】このような紙製パレット11を、フォーク
リフトを用いて持ち上げると、段ボール箱19内の重量
物からの荷重は、紙製パレット11の四隅部に集中的に
負荷されることになるが、この荷重は、枠部材12を構
成する各枠材13,14と、対角部材16を構成する各
桁材17a,17bとで支持されることになる。このた
め、四隅部に加わる大きな荷重を充分に支持することが
でき、紙製パレット11の撓みを防止することができ
る。
【0040】図13(a),(b)は、本発明の第2の
実施の形態を示すもので、前記第1の形態における縦枠
材13に代え、縦枠材53を用いるようにしたものであ
る。
【0041】すなわち、この縦枠材53は、図13
(a),(b)に示すように、前記第1の実施の形態に
おける縦枠材13と全く同一構成の芯材54と、この芯
材54を結束する結束材55とで構成されている。
【0042】前記芯材54は、図13(a),(b)に
示すように、1枚の内面材20と、2枚の中間材21
と、3枚の外面材22とを積層するとともに、その板厚
方向を水平に向けて構成されており、その板面にはフォ
ークポケット23が2個設けられ、また芯材54の上端
面には、段ボール箱19の下端部を位置決めするための
位置決め片24が設けられている。また、芯材54の両
端部には、横枠材14と組合わせるための係合凹部25
がそれぞれ設けられている。
【0043】一方、前記結束材55は、図13ないし図
15に示すように、芯材54のフォークポケット23下
面に配される下面部56と、下面部56の両側縁から直
角状に折曲げられて芯材54の外面に配される外面部5
7とから、全体として概略H形の溝状に形成されてお
り、この結束材55を芯材55の外側から装着すること
により、芯材55を構成する各材20,21,22の積
層を容易かつ高精度に行なうことができるようになって
いる。なお、その他の点については、前記第1の実施の
形態と同一となっており、作用も同一である。
【0044】しかして、この縦枠材53を用いることに
より、縦枠材53の製作が容易となるとともに、フォー
クポケット23の上面が下面部56で補強されることに
なるので、フォークリフトで持ち上げた際の縦枠材53
の耐性を向上させることができる。
【0045】なお、前記第2の実施の形態においては、
縦枠材53を芯材54と結束材55とで構成する場合に
ついて説明したが、横枠材14にも同様に適用でき、ま
た対角部材16を構成する各桁材17a,17bにも同
様に適用でき、同様の効果が期待できる。
【0046】また、結束材55は、前記第2の実施の形
態の構造のものに限らず、例えば溝形状をなすものを2
つ用意し、これらを各フォークポケット23の部分のみ
に装着するようにしてもよい。そしてこれにより、各フ
ォークポケット23,32,39,44が門形状をなす
場合のみならず、孔状をなす場合にも何等問題なく適用
することができる。
【0047】また、前記両実施の形態においては特に説
明しなかったが、紙製パレット11を構成する任意の部
材の表面に耐水性,防湿性および防滑性を有する水溶性
樹脂層を形成するようにしてもよい。そしてこれによ
り、紙製パレット11の耐水性,防湿性および防滑性を
向上させることができ、しかも水溶性であるのでリサイ
クルする際に支障となることが全くない。
【0048】なお、この種の水溶性樹脂としては、カゼ
イン,アルブミン,ゼラチン等の天然高分子化合物、あ
るいはメチルセルロース,カルボキシメチルセルロー
ス,ヒトドキシエチルセルロース等の水溶性セルロース
類、あるいはポリエチレングリコール,ポリプロピレン
グリコール等のポリエーテル類、あるいは(メタ)アク
リル酸系ポリマー,アクリル−スチレン共重合体等の水
溶性アクリル系樹脂、さらには水溶性ポリブチラール,
ポリビニルアルコール等の水溶性合成高分子化合物等が
考えられる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、板厚方向
を水平に向けた2本の縦枠材と板厚方向を水平に向けた
2本の横枠材とを組合わせて構成される方形枠状の枠部
材と;枠部材の下面側に固着される下面部材と;板厚方
向を水平に向けた2本の桁材を交叉方向に組合わせて構
成され、前記枠部材の対角間に斜めに配設される対角部
材と;で構成し、前記枠部材の上端面に、底なしの段ボ
ール箱の下端部を位置決めするための凹凸部を設け、か
つ前記両枠材のうちの少なくともいずれか一方および両
桁材に、フォークリフトのフォーク挿入用のフォークポ
ケットを設けるようにしているので、パレットの四隅部
に集中的に負荷される荷重が枠部材と対角部材とで支持
されることになり、少ない材料で効率よく荷重を支持
し、パレットの撓みを防止することができる。
【0050】また、パレットの周囲に枠部材が配される
ことになるので、段ボール箱とパレットとを結束バンド
で一体に連結する際に、結束バンドの装着位置および本
数を自由に選択することができ、作業性を向上させるこ
ともできる。
【0051】本発明はまた、枠部材上面側の凹凸部内側
位置に、段ボール箱の底板を構成する上面部材を配設す
るようにしているので、段ボール箱の底部が閉止され
て、段ボール箱内をほぼ密閉構造とすることができ、し
かもパレットの剛性を向上させることもできる。
【0052】本発明はまた、下面部材に任意数の開口を
設けるようにしているので、剛性低下を抑えつつ軽量化
を図ることができる。
【0053】本発明はまた、フォークポケットを有する
枠材および桁材のうちの少なくともいずれか一方を、板
厚方向に重ね合わせた複数枚の段ボールで形成される芯
材と;芯材のフォークポケット下面に配される下面部
と、下面部の両側縁から直角状に折曲げられ芯材の外面
に配される外面部とからなる結束材と;で構成するよう
にしているので、枠材あるいは桁材の製作が容易となる
とともに、フォークリフトで持ち上げた際の枠材あるい
は桁材の耐性を向上させることができる。
【0054】本発明はさらに、枠部材,下面部材および
対角部材うちの少なくともいずれか1つの部材の表面
に、耐水性,防湿性および防滑性を有する水溶性樹脂層
を形成するようにしているで、パレットとしての耐水
性,防湿性および防滑性を向上させることができ、しか
も水溶性であるので、リサイクルの際に支障となること
が全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る紙製パレット
を示す平面図である。
【図2】図1と同様の正面図である。
【図3】図1と同様の側面図である。
【図4】上面部材の一部を破削した状態を示す図1相当
図である。
【図5】(a)は縦枠材を外面側から見た構成図、
(b)は(a)の左側面図である。
【図6】縦枠材を構成する内面材,中間材および外面材
の構成を示す説明図である。
【図7】(a)は横枠材を外面側から見た構成図、
(b)は(a)の左側面図である。
【図8】横枠材を構成する内面材,中間材および外面材
の構成を示す説明図である。
【図9】(a)は対角部材を構成する一方の桁材の構成
を示す説明図、(b)は(a)の側面図である。
【図10】図9の桁材を構成する桁構成材の構成を示す
説明図である。
【図11】(a)は対角部材を構成する他方の桁材の構
成を示す説明図、(b)は(a)の側面図である。
【図12】図11の桁材を構成する桁構成材の構成を示
す説明図である。
【図13】(a)は本発明の第2の実施の形態を示す縦
枠材の構成図、(b)は(a)のXIII−XIII線
断面図である。
【図14】図13の結束材の展開図である。
【図15】図13の結束材の斜視図である。
【図16】従来の紙製パレットを示す正面図である。
【図17】図16の部分破削平面図である。
【符号の説明】
11 紙製パレット 12 枠部材 13,53 縦枠材 14 横枠材 15 下面部材 16 対角部材 17a,17b 桁材 18 上面部材 19 段ボール箱 20,29 内面材 21,30 中間材 22,31 外面材 23,32,39,44 フォークポケット 24,33 位置決め片 38 桁構成材 48 開口 54 芯材 55 結束材 56 下面部 57 外面部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板厚方向を水平に向けた2本の縦枠材と
    板厚方向を水平に向けた2本の横枠材とを組合わせて構
    成される方形枠状の枠部材と;枠部材の下面側に固着さ
    れる下面部材と;板厚方向を水平に向けた2本の桁材を
    交叉方向に組合わせて構成され、前記枠部材の対角間に
    斜めに配設される対角部材と;を備え、前記枠部材は、
    その上端面に底なしの段ボール箱の下端部を位置決めす
    るための凹凸部を有し、かつ前記両枠材のうちの少なく
    ともいずれか一方および両桁材は、フォークリフトのフ
    ォーク挿入用のフォークポケットを有していることを特
    徴とする紙製パレット。
  2. 【請求項2】 枠部材上面側の凹凸部内側位置に配設さ
    れ段ボール箱の底板を構成する上面部材を備えているこ
    とを特徴とする請求項1記載の紙製パレット。
  3. 【請求項3】 下面部材は、任意数の開口を有している
    ことを特徴とする請求項1または2記載の紙製パレッ
    ト。
  4. 【請求項4】 フォークポケットを有する枠材および桁
    材のうちの少なくともいずれか一方は、板厚方向に重ね
    合わせた複数枚の段ボールで形成される芯材と;芯材の
    フォークポケット下面に配される下面部と、下面部の両
    側縁から直角状に折曲げられ芯材の外面に配される外面
    部とからなる結束材と;を有していることを特徴とする
    請求項1,2または3記載の紙製パレット。
  5. 【請求項5】 枠部材,下面部材および対角部材のうち
    の少なくともいずれか1つの部材は、その表面に耐水
    性,防湿性および防滑性を有する水溶性樹脂層が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1,2,3または4記
    載の紙製パレット。
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