JP2001223843A - 画像読み取り装置とその画像歪み調整方法 - Google Patents

画像読み取り装置とその画像歪み調整方法

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JP2001223843A
JP2001223843A JP2000031531A JP2000031531A JP2001223843A JP 2001223843 A JP2001223843 A JP 2001223843A JP 2000031531 A JP2000031531 A JP 2000031531A JP 2000031531 A JP2000031531 A JP 2000031531A JP 2001223843 A JP2001223843 A JP 2001223843A
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Koui You
宏偉 楊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像歪みの調整作業に時間がかかる。 【解決手段】 第1ミラーを保持する第1のキャリッジ7
と第2,第3ミラーを保持する第2のキャリッジ10と
を副走査方向Yに移動させて原稿の画像を光学的に読み
取り走査する画像読み取り装置において、第1,第2の
キャリッジ7,10を移動させるワイヤ15を備えると
ともに、このワイヤ15の両端を、副走査方向Yに位置
調整可能な共通のワイヤ保持部材25に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等に搭載さ
れる画像読み取り装置とその画像歪み調整方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、原稿に光を照射して得られる光学
像を電気信号に変換しかつデジタル化して用紙等の媒体
に複写するデジタル複写機が開発され、実用化されてい
る。このようなデジタル複写機に搭載される画像読み取
り装置では、CCDセンサ等のイメージセンサを用い
て、原稿を経た入力光に基づく光学像をアナログ電気信
号に変換し、そのアナログ電気信号をデジタル信号に変
換した後、各種の信号処理を施すようにしている。
【0003】原稿に記録された画像を光学的に読み取る
光学系の一つに縮小光学系がある。この縮小光学系は、
プラテンガラスに置かれた原稿に光を照射して得られる
反射光を複数のミラーにより反射し、さらにその反射光
をレンズにより収束してイメージセンサ上に結像させる
ものである。この縮小光学系においては、上記複数のミ
ラーを含む光学系を2つのキャリッジを用いて保持し、
それらのキャリッジをプラテンガラスに沿って副走査方
向に移動させることにより、原稿の画像を光学的に読み
取り走査する。ちなみに、副走査方向とは、プラテンガ
ラスに置かれた原稿の画像を光学的に読み取るにあたっ
て、イメージセンサにより走査される主走査方向と直交
する方向をいう。
【0004】図9は従来の画像読み取り装置の構成とし
て、特に移動型光学系の構成を説明するもので、(A)
はその側面図、(B)は移動型光学系におけるワイヤ引
き回し構造を示す概略図である。図9(A),(B)に
おいて、装置フレーム51の上部にはプラテンガラス5
2が取り付けられている。また、プラテンガラス52の
下方(装置フレーム51の内部)には、第1のキャリッ
ジ53と第2のキャリッジ54が設けられている。これ
ら第1,第2のキャリッジ53,54は、一対のガイド
レール(不図示)に沿って副走査方向Yに移動自在に支
持されている。第1のキャリッジ53には図示しないラ
ンプと第1ミラーが保持され、第2のキャリッジ54に
は、第2ミラー55と第3ミラー56が保持されてい
る。
【0005】また、装置フレーム51の内部には、上記
第1,第2のキャリッジ53,54を副走査方向Yに移
動させるためのワイヤ57が引き回されている。このワ
イヤ57の両端は、それぞれ装置フレーム51内の固定
部58,59に固定されている。また、固定部59に対
してはコイルバネ60を介してワイヤ57の端部が固定
されている。コイルバネ60はワイヤ57に所定のテン
ションを付与するものである。
【0006】上記ワイヤ57はキャプスタンプーリ61
に複数巻きされた状態で一方と他方に引き出されてい
る。このうち、キャプスタンプーリ61の一方に引き出
されたワイヤ57は、アイドラプーリ62を経由してア
イドラプーリアセンブリ63に巻き付けられている。ア
イドラプーリアセンブリ63は、大小2つのアイドラプ
ーリからなるもので、上述のようにアイドラプーリ62
を経由したワイヤ57はアイドラプーリアセンブリ63
の大径側に巻き付けられた後、そのワイヤ端部が固定部
58に固定されている。
【0007】これに対して、キャプスタンプーリ61の
他方に引き出されたワイヤ57は、上記固定部59近傍
のアイドラプーリ64を経由してアイドラプーリアセン
ブリ63の小径側に巻き付けられた後、そのワイヤ端部
がコイルバネ60を介して固定部59に固定されてい
る。
【0008】一方、キャプスタンプーリ61はキャプス
タンシャフト65に取り付けられている。このキャプス
タンシャフト65はキャリッジ移動用の駆動モータ(不
図示)によって回転駆動されるものである。キャプスタ
ンシャフト65の回転駆動時には、これと一体にキャプ
スタンプーリ61も回転駆動される。
【0009】また、第1のキャリッジ53の両端部に
は、図示しない固定部材を用いてワイヤ57が固定され
ている。一方、第2のキャリッジ54には支持シャフト
66が連結され、この支持シャフト66に上記アイドラ
プーリアセンブリ63が回転自在に支持されている。さ
らに、上記第3ミラー56との対向位置には、結像用の
レンズを有するレンズユニット67と撮像用のイメージ
センサを有するセンサユニット68が配設されている。
【0010】上記構成からなる画像読み取り装置におい
て、図示しない駆動モータによりキャプスタンシャフト
65及びキャプスタンプーリ61を回転駆動すると、そ
のキャプスタンプーリ61におけるワイヤ57の引き出
し動作及びワイヤ57の巻き取り動作に伴い、第1,第
2のキャリッジ53,54がそれぞれ副走査方向Yに移
動する。このとき、第1のキャリッジ53は、キャプス
タンプーリ61の回転駆動に伴うワイヤ57の移動速度
と同じ速度Vで移動し、第2のキャリッジ54はその半
分に相当するV/2の速度で移動する。
【0011】こうした速度制御方式を採用する理由は、
原稿画像をキャリッジ移動によって読み取り走査する際
に、原稿面からイメージセンサ撮像面までの光路長を一
定に保持するためである。このような速度制御方式は一
般にフル/ハーフレート方式と称され、これにならって
第1のキャリッジ53はフルレートキャリッジ、第2の
キャリッジ54はハーフレートキャリッジと称されてい
る。
【0012】ところで、画像読み取り装置の組み立て時
には、第1,第2のキャリッジ53,54やこれに保持
される光学系(ランプ,ミラー等)の取り付け位置が高
精度に調整されるものの、実際の使用中においては構成
部品の経時変化によってキャリッジや光学系の取り付け
位置にずれが生じてくる。構成部品の経時変化として
は、例えば、ワイヤ57の経時的な伸びや、第1,第2
のキャリッジ53,54をガイドレール(不図示)上で
摺動させる摺動部材の磨耗、装置本体の設置平面度の不
良などが一例として挙げられる。
【0013】このような経時変化に起因して、例えば図
10に示すようにミラーの位置ずれ(傾き)により原稿
面から結像面までの光路が、正規の状態(実線で表示)
からずれた状態(二点鎖線で表示)になると、次のよう
な不具合が生じる。即ち、図11(A)に示すような原
稿画像を読み取り走査した場合、上記光路ずれの影響に
よって図11(B)のように読み取り画像にずれ(画像
歪み)が生じ、画質の劣化を招く。そのため、従来にお
いてはミラーを保持するキャリッジの位置を調整するこ
とにより、図11(C)に示すように画像歪みのない良
質な読み取り画像が得られるようにしている。
【0014】ここで、キャリッジの位置調整技術として
は、装置フレームに調整用治具を固定し、この調整用治
具に2つのキャリッジを突き当ててワイヤの固定位置を
調整することにより、キャリッジの位置関係を設定する
手法が、特開平6−62173号公報に記載されてい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来(上
記公報に記載の調整技術も含む)の画像読み取り装置に
おいては、キャリッジの位置を調整するにあたって、装
置フレーム51内の2つの固定部58,59と第1のキャ
リッジ53とに対するワイヤ57の固定位置3箇所をそ
れぞれ個別に調整する必要があるため、調整作業に時間
がかかるという不具合があった。また、ワイヤ57の固
定位置を調整した場合に、コイルバネ60の長さが変動
してワイヤ57に付与されるテンションが変化し、これ
に起因してキャリッジの移動速度が変動するなどの二次
障害を招く不具合もあった。
【0016】さらにキャプスタンプーリ61の回転方向
の位置を調整して画像歪みを補正する場合にあっては、
装置組み立て時にキャプスタンプーリ61をキャプスタ
ンシャフト65に固定するネジ(セットスクリュー)の
傷跡がキャプスタンシャフト65の表面に残っているた
め、傷跡部分の凹みの影響で微調整ができないという問
題もあった。また、キャプスタンシャフト65は非常に
高価な部品であるためリサイクルされることが望ましい
ものの、上述のようなキャプスタンプーリ61の回転位
置調整を繰り返すとキャプスタンシャフト65の表面に
多箇所にわたって傷跡が形成されてしまう。したがっ
て、キャプスタンシャフト65を再加工してリサイクル
するか、又は交換が必要になるという問題もあった。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、第1ミラーを保持する第1
のキャリッジと第2,第3ミラーを保持する第2のキャ
リッジとを副走査方向に移動させて原稿の画像を光学的
に読み取り走査する画像読み取り装置において、第1,
第2のキャリッジを移動させるワイヤを備えるととも
に、このワイヤの両端を、副走査方向に位置調整可能な
共通のワイヤ保持部材に固定した構成を採用している。
【0018】上記構成からなる画像読み取り装置におい
ては、第1,第2のキャリッジを移動させるワイヤの両
端を共通のワイヤ保持部材に固定しているため、そのワ
イヤ保持部材を副走査方向に位置調整することにより、
ワイヤ保持部材と一体にワイヤ両端の固定位置が移動し
て、キャリッジの位置が調整されるようになる。
【0019】また、ワイヤの両端を副走査方向の一方と
他方からワイヤ保持部材に固定することにより、バネ等
の弾性部材によってワイヤに付与されるテンションを、
ワイヤ保持部材の位置調整にかかわらず常に一定に保持
することが可能となる。さらに、ワイヤ保持部材の位置
を副走査方向に調整する目盛り付きの調整機構を採用す
ることにより、副走査方向におけるワイヤ保持部材の位
置を目盛りを見ながら微調整することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0021】図1は本発明が適用される画像読み取り装
置の構成例を示す概略図である。図1において、装置フ
レーム1の上部にはプラテンガラス2が取り付けられ、
このプラテンガラス2の上に原稿(不図示)が載置され
るようになっている。また、装置フレーム1上には、原
稿押さえ用のプラテンカバー3が開閉可能に取り付けら
れている。
【0022】プラテンガラス2の一端側(図の左端側)
には、主走査方向(図の奥行き方向)に沿ってガイドプ
レート4が取り付けられている。このガイドプレート4
は、プラテンガラス2に載置される原稿を突き当てて位
置決めするためのもので、このガイドプレート4による
原稿突き当て位置が、プラテンガラス2上での原稿の基
準位置(REGI)となっている。
【0023】一方、プラテンガラス2の下方には、ラン
プ5と第1ミラー6によって構成された第1の光学系を保
持する第1のキャリッジ7が配置されている。第1の光学
系は、プラテンガラス2上にセットされた原稿面にラン
プ5からの光を照射し、これによって得られる原稿の光
学像を第1ミラー6によって水平方向に反射させるもの
である。
【0024】また、第1のキャリッジ7の近傍には、第
2、第3ミラー8、9によって構成された第2の光学系
を保持する第2のキャリッジ10が配置されている。第
2、第3ミラー8、9は互いに直角をなすように配置さ
れている。また、第2ミラー8は、上記第1ミラー8と
平行に配置されている。この第2の光学系は、上述のよ
うに第1ミラー6によって水平方向に反射された光を第
2ミラー8で垂直方向に反射させ、その反射光を第3ミ
ラー9で再び水平方向に反射させるものである。
【0025】さらに、第3ミラー9による光の反射方向
には結像レンズ11が配置され、この結像レンズ11に
よる光学像の結像位置にCCDラインセンサ等のイメー
ジセンサ12が配置されている。
【0026】上記構成の画像読み取り装置において、プ
ラテンガラス2上にセットされた原稿の画像を読み取る
場合は、オペレータのスイッチ操作による動作開始命令
を受けてキャリッジ移動用の駆動モータ(不図示)が駆
動する。このモータ駆動により、第1のキャリッジ7は
副走査方向(SCAN方向)に一定の速度Vで移動し、
これに同期して第2のキャリッジ10が速度V/2で同
方向に移動する。これにより、読取可能な最大原稿幅に
わたって読み取り走査する場合、第1のキャリッジ7は
プラテンガラス2の端部近傍まで移動し、第2のキャリ
ッジ10はプラテンガラス2の中間部近傍まで移動す
る。また、指定の原稿幅にわたって読み取り走査を終え
ると、第1,第2のキャリッジ7,10は先程(SCA
N方向)と反対方向に移動して初期位置(ホームポジシ
ョン)に戻る。
【0027】また、上記読み取り走査中において、第
1、第2、第3ミラー6、8、9によって反射された光
学像は、結像レンズ11により光学的に縮小されてイメ
ージセンサ12上に結像される。このとき、イメージセ
ンサ11は、その撮像面に結像された光学像を光電変換
し、これによって原稿画像に対応した画像データを生成
する。この画像データは、信号ケーブル13を介して画
像処理部14に送られ、そこで所定の画像処理が施され
た後、図示しない画像出力装置(プリンタ等)に与えら
れる。
【0028】図2は本発明の実施形態に係る画像読み取
り装置の構成として、特に移動型光学系の構成を説明す
るもので、(A)はその側面図、(B)は移動型光学系
におけるワイヤ引き回し構造を示す概略図である。図2
(A),(B)において、第1のキャリッジ7と第2の
キャリッジ10は、主走査方向(図の奥行き方向)の両
サイドに配置された一対のガイドレール(不図示)に沿
って副走査方向Yに移動自在に支持されている。
【0029】また、装置フレーム1の内部には、上記第
1,第2のキャリッジ7,10を副走査方向Yに移動さ
せるためのワイヤ15が引き回されている。このワイヤ
15には、コイルバネ16の弾性力によって所定のテン
ションが付与されている。またワイヤ15は、装置フレ
ーム1内に設けられたキャプスタンプーリ17と、アイ
ドラプーリアセンブリ18と、4つのアイドラプーリ1
9,20,21,22とを用いて張設されている。
【0030】キャプスタンプーリ17は、図示しない駆
動モータによって回転駆動されるキャプスタンシャフト
23に固定用ネジ(セットスクリュー)を用いて固着さ
れ、これによってキャプスタンプーリ17がキャプスタ
ンシャフト23と一体に回転駆動される構成になってい
る。アイドラプーリアセンブリ18は、大小2つのアイ
ドラプーリからなるもので、第2のキャリッジ10に連
結された支持シャフト24に回転自在に支持されてい
る。
【0031】アイドラプーリ19は、キャプスタンプー
リ17の斜め方向でかつ副走査方向Yの一方端に回転自
在に配設されている。これに対して、アイドラプーリ2
0,21は、上記アイドラプーリ19と反対側になる副
走査方向Yの他方端に回転自在に配設されている。この
うち、アイドラプーリ20は、上記アイドラプーリアセ
ンブリ18よりも低位に配置され、アイドラプーリ21
は、アイドラプーリアセンブリ18よりも高位に配置さ
れている。また、アイドラプーリ22は、キャプスタン
プーリ17とアイドラプーリアセンブリ18間に配置さ
れている。
【0032】このように配置された各々のプーリに対し
て、ワイヤ15は、キャプスタンプーリ17に複数巻き
された状態で一方と他方に引き出されている。このう
ち、キャプスタンプーリ17の一方に引き出されたワイ
ヤ15は、アイドラプーリ19を経由してアイドラプー
リアセンブリ18の大径側に巻き付けられた後、そのワ
イヤ端部がワイヤ保持部材25に固定されている。また
ワイヤ15は、アイドラプーリ19とアイドラプーリアセ
ンブリ18との間で、図示しない固定部材により第1の
キャリッジ7に固定されている。
【0033】これに対して、キャプスタンプーリ17の
他方に引き出されたワイヤ15は、上記アイドラプーリ
19と反対側(図の左側)に設けられたアイドラプーリ
20を経由してアイドラプーリアセンブリ18の小径側
に巻き付けられた後、アイドラプーリ21に向けて引き
出されている。さらに、ワイヤ15は、アイドラプーリ
21を経由してアイドラプーリ22に巻き付けられた
後、そのワイヤ端部が上記コイルバネ16を介してワイ
ヤ保持部材25に固定されている。またワイヤ15は、
アイドラプーリ22とワイヤ保持部材25との間で、連
結片26を介してコイルバネ16に連結されている。
【0034】このようなワイヤ引き回し構造において、
ワイヤ15の両端部はそれぞれ共通(同一)のワイヤ保
持部材25に固定されている。また、ワイヤ保持部材2
5に対しては、ワイヤ15の一端が副走査方向Yの一方
(図の右方向)からコイルバネ16を介して固定され、
かつワイヤ15の他端が副走査方向Yの他方(図の左方
向)から固定されている。
【0035】ワイヤ保持部材25は、キャリッジの移動
を妨げない位置で装置フレーム1に取り付けられてい
る。また、装置フレーム1に対しては、ワイヤ保持部材
25が副走方向Yに位置調整可能な状態で取り付けられ
る構成になっている。
【0036】図3はワイヤ保持部材の構造を示す斜視図
であり、図4はワイヤ保持部材の取り付け状態を示す斜
視図である。図において、ワイヤ保持部材25は、例え
ば金属材料からなるもので、装置フレーム1のガイドレ
ール27上に載置される固定部28と、この固定部28
から略直角に曲げ成形された突き当て部29と、この突
き当て部29から略クランク状に曲げ成形された第1の
係止部30と、突き当て部29の端部から略直角に曲げ
成形された第2の係止部31とを備えて構成されてい
る。
【0037】固定部28には、その長手方向に沿って長
孔32が設けられている。また、第1の係止部30には
フック部30Aが形成され、第2の係止部31にもフッ
ク部31Aが形成されている。このうち、フック部30
Aにはワイヤ15の一端がコイルバネ16を介して固定
され、他のフック部31Aにはワイヤ15の他端が固定
される。
【0038】一方、ガイドレール27の上面には、ワイ
ヤ保持部材25の取り付け位置に対応してネジ孔33と
突出ピン34が形成されている。これらのネジ孔33及
び突出ピン34は、キャリッジ移動方向となる副走査方
向Yにおいて、上記長孔32のピッチ寸法よりも短いピ
ッチ間隔で形成されている。
【0039】ここで、ガイドレール27にワイヤ保持部
材25を取り付ける場合は、上記突き当て部29をレー
ル側面に突き当てた状態で上記固定部28をレール上面
に載せる。このとき、固定部28の長孔32に突出ピン
34を嵌合させ、この状態で固定用ネジ35を長孔32
に挿入してネジ孔33に螺合することにより、ワイヤ保
持部材25をガイドレール27に取り付ける(固定す
る)ことができる。また、この取り付け状態から固定用
ネジ35の締め付けを緩めることにより、ワイヤ保持部
材25の位置を副走査方向Yに調整することが可能とな
る。つまり、本実施形態においては、ワイヤ保持部材2
5に長孔32を設けるとともに、ガイドレール27にネ
ジ孔33及び突出ピン34を設けることにより、ワイヤ
保持部材25の位置を副走査方向Yに調整可能な調整機
構を構成している。
【0040】以上述べたキャリッジ移動のためのメカ機
構は、図5に示すように主走査方向Xの両サイドに対称
に配設され、これによって共通の駆動シャフト、即ちキ
ャプスタンシャフト23の回転駆動により、第1,第2
のキャリッジ7,10をワイヤ15を介して副走査方向
Yに移動し得る構成となっている。
【0041】図6は画像歪み調整時における第2のキャ
リッジの支持構造を示すもので、図中(A)はその斜視
図、(B)はその要部を拡大した斜視図である。図6に
おいて、第2のキャリッジ10の端部には摺動部36が
一体に設けられている。この摺動部36は、第2のキャ
リッジ10が副走査方向Yに移動するときにガイドレー
ル27上を摺動するもので、第2のキャリッジ10の両
端部に設けられている。このうち、一方の摺動部36に
は、ガイドレール27との対向位置に位置決め孔(貫通
孔)37とネジ孔38が形成されている。また、ガイド
レール27には、そのレール上の所定位置で上記摺動部
36の位置決め孔37と同軸上に配置される位置決め孔
(不図示)が形成されている。
【0042】一方、位置調整用治具39は、第2のキャ
リッジ10に保持された第2,第3ミラー8、9の傾き
を補正すべく画像読み取り装置に付属されたもので、L
形プレート40と治具ピン41を備えて構成されてい
る。L形プレート40には図示しない貫通孔が設けら
れ、この貫通孔に固定ネジ42が挿し込まれるようにな
っている。治具ピン41は圧入等によってL形プレート
40に固定されている。この治具ピン41は、上記摺動
部36の位置決め孔37とガイドレール27上の位置決
め孔(不図示)の双方に対し、それぞれ抜き差し可能に
形成されている。
【0043】上記位置調整用治具39を取り付ける場合
(ミラー位置を調整する場合)は、摺動部36の位置決
め孔37とガイドレール27側の位置決め孔(不図示)
とを同軸上に配置し、この状態で位置調整用治具39の
治具ピン41を双方の位置決め孔に挿し込みつつ、摺動
部36にL形プレート40を突き当てる。次いで、L形
プレート40の貫通孔(不図示)に固定ネジ42を挿し
込んで摺動部36のネジ孔38に螺合させる。これによ
り、摺動部36に位置調整用治具39が固定された状態
で、第2のキャリッジ10の一端部が治具ピン41を中
心として回転自在に支持される。
【0044】上記構成からなる画像読み取り装置におい
て、構成部品の経時変化等によって生じる読み取り画像
の歪みを調整する場合は、先の図3及び図4に示すよう
にガイドレール27に取り付けられたワイヤ保持部材2
5の位置を副走査方向Yに調整する。ワイヤ保持部材2
5の位置調整に際しては、最初に固定用ネジ35の締め
付けを緩める。これによりワイヤ保持部材25は、固定
部28に形成された長孔32と固定用ネジ35及び突出
ピン34との嵌合により、副走査方向Yに位置調整可能
に案内支持される。
【0045】このような状態のもとで、例えば先の図2
において第2のキャリッジ10(第2,第3ミラー8,
9)の位置を図の右方向(副走査方向Yの一方)に0.
5mmだけ調整したい場合は、それと同方向にワイヤ保
持部材25の位置を1.0mmだけ移動調整する。そう
すると、アイドラプーリ21,22間ではワイヤ15が
図の左方向に1mm繰り出される一方、アイドラプーリ
21とアイドラプーリアセンブリ18間ではワイヤ15
が図の右方向に1mm繰り出される。
【0046】このとき、第2のキャリッジ10はフル/
ハーフレート方式の原理によりワイヤ15の繰り出し寸
法の1/2だけ移動する。これにより、最初に目標とし
た0.5mmの移動量をもって第2のキャリッジ10の
位置を図の右方向に調整することができる。つまり、本
実施形態の画像読み取り装置によれば、ワイヤ保持部材
25だけの位置調整により、経時変化による第2のキャ
リッジ10の位置ずれやこれに伴う第2,第3ミラー
8,9の傾きを補正し、読み取り画像の歪みを調整する
ことが可能となる。
【0047】また、上述のようにワイヤ保持部材25の
位置を移動調整すると、第1の係止部30に固定された
ワイヤ15端部の位置が図の右方向に1mm変動し、こ
れと同時に、第2の係止部31に固定されたワイヤ15
端部も同方向(図の右方向)に同量(1mm)変動す
る。そのため、ワイヤ保持部材25の位置を副走査方向
Yに調整しても、調整前後でコイルバネ16の長さが変
動することがない。このことから、ワイヤ保持部材25
の位置を調整しても、コイルバネ16によってワイヤ1
5に付与されるテンションに変化が生じないため、キャ
リッジの移動速度変動等の二次障害を回避することがで
きる。
【0048】さらに、画像歪み調整に際しては、キャプ
スタンプーリ17の回転方向の位置を調整しなくても済
むようになるため、キャプスタンシャフト23の表面に
スクリューによる新たな傷跡が発生しない。よって、キ
ャプスタンプーリ23を再加工なしでリサイクルするこ
とが可能となる。
【0049】また、画像歪み調整に際しては、装置に付
属の位置調整用治具38を取り付けることにより、治具
ピン41を中心(回転中心)として第2のキャリッジ1
0の一端部が回転自在に支持されるため(図5、図6参
照)、この支持状態のもとで治具ピン41と反対側(図
5の上側)のワイヤ保持部材25の位置を調整すること
により、第2,第3ミラー8,9の傾きを精度良く補正
することが可能となる。
【0050】さらに、ワイヤ保持部材25の位置を調整
する機構として,図7(A),(B)に示すようにワイ
ヤ保持部材25の固定部28に目盛り43Aを付し、こ
れに対応してガイドレール27に基準線43Bを付すこ
とにより、ワイヤ保持部材25の位置を目盛り付きで微
調整することが可能となる。
【0051】また、目盛りの付け方(刻み方)として、
例えば第2,第3ミラー8,9の回転中心位置(治具ピ
ン41の位置)や画像読み取り時の光路長及びレンズ倍
率等をパラメータとした計算により、その目盛りを画像
歪み調整量に対応させることにより、ワイヤ保持部材2
5の位置を簡単かつ的確に調整できるようになる。その
ため、調整時間を大幅に短縮させることが可能となる。
【0052】また、上述のような目盛り付きの調整機構
として、図8に示すようにワイヤ保持部材25側の目盛
り43Aを主尺とし、ガイドレール27側の目盛り43
Cを副尺として組み合わせることにより、ワイヤ保持部
材25の位置をより高精度に微調整することが可能とな
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ワ
イヤの両端が固定されたワイヤ保持部材の位置を副走査
方向に調整するだけで、経時変化によるキャリッジの位
置ずれやミラーの傾きを補正し、読み取り画像の歪みを
調整(補正)することができるため、画像歪み調整に要
する作業時間を短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像読み取り装置の構成
例を示す概略図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る画像読み取り装置の
構成を示す図である。
【図3】 ワイヤ保持部材の構造を示す斜視図である。
【図4】 ワイヤ保持部材の取り付け状態を示す斜視図
である。
【図5】 本発明の実施形態に係る画像読み取り装置の
平面図である。
【図6】 画像歪み調整時における第2のキャリッジの
支持構造を示す図である。
【図7】 目盛り付きの調整機構の一例を示す図であ
る。
【図8】 目盛り付きの調整機構の他の例を示す図であ
る。
【図9】 従来の画像読み取り装置の構成を示す図であ
る。
【図10】 ミラーの傾きによる光路ずれを説明する図
である。
【図11】 光路ずれによる画像歪みの発生状況を説明
する図である。
【符号の説明】
1…装置フレーム、2…プラテンガラス、3…プラテン
カバー、5…ランプ、6…第1ミラー、7…第1のキャリ
ッジ、8…第2ミラー、9…第3ミラー、10…第2の
キャリッジ、11…結像レンズ、12…イメージセン
サ、15…ワイヤ、16…コイルバネ、17…キャプス
タンプーリ、18…アイドラプーリアセンブリ、19,
20,21,22…アイドラプーリ、23…キャプスタ
ンシャフト、25…ワイヤ保持部材、27…ガイドレー
ル、32…長孔、33…ネジ孔、34…突出ピン、35
…固定用ネジ、36…摺動部、39…位置調整治具、4
1…治具ピン、43A,43C…目盛り

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ミラーを保持する第1のキャリッジと
    第2,第3ミラーを保持する第2のキャリッジとを副走
    査方向に移動させて原稿の画像を光学的に読み取り走査
    する画像読み取り装置において、 前記第1,第2のキャリッジを移動させるワイヤを備え
    るとともに、このワイヤの両端を、前記副走査方向に位
    置調整可能な共通のワイヤ保持部材に固定してなること
    を特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤの両端を、前記副走査方向の
    一方と他方から前記ワイヤ保持部材に固定してなること
    を特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤ保持部材の位置を前記副走査
    方向に調整する目盛り付きの調整機構を有することを特
    徴とする請求項1又は2記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像読み取り装置におけ
    る画像歪み調整方法であって、 前記第2のキャリッジの一端部を治具ピンにより回転自
    在に支持した状態で、前記ワイヤ保持部材の位置を調整
    することにより、前記第2,第3ミラーの傾きを補正す
    ることを特徴とする画像読み取り装置の画像歪み調整方
    法。
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Cited By (4)

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