JP2001281769A - 画像読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置本体に対する結像手段の取付精度を向上
させ、高品質の画像読取装置を提供する。 【解決手段】 第１走査台２に連動して移動する第２走
査台５をガイドする第２の移動支持範囲３５ａ、３５ｂ
を有するレール２１ａ、２１ｂは、第２の移動支持範囲
３５ａ、３５ｂに対する第２走査台５の移動方向であっ
て第２の移動支持範囲３５ａ、３５ｂの延長線上にレン
ズ台ユニット１８を位置決め固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、スキャ
ナ、複写機、あるいは、ファクシミリ装置などの、原稿
の画像を読み取る画像読取装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の画像読取装置では、図２
（画像読取装置の要部概略断面図）を矢印Ｐ方向から見
た図４に示すように、原稿台ガラス１に載置された原稿
の画像を、第１走査台２に備えられた第１ミラー４及び
第２走査台５に備えられた第２ミラー６、第３ミラー７
を介してレンズ８によりＣＣＤ等の撮像（ＣＣＤ）素子
１０に結像させる。

【０００３】第１走査台２と第２走査台５は速度比２：
１で移動するので、原稿から撮像素子１０までの物像間
距離を一定に保ちつつ画像を走査する。

【０００４】レンズ８及び撮像素子１０はレンズ台２０
１に設けられておりレンズ台ユニット（結像手段）２０
２を構成している。

【０００５】そして、このような構成を有する従来例に
おいては、組立、調整が容易なように、また市場での撮
像素子の破損等の際の部品交換を容易にするために、レ
ンズ台ユニット２０２を別の治具で調整して本体へ組み
込むいわゆるユニット組立工程を採用している。

【０００６】従って、他のレンズ台ユニット同士の互換
性を保証することとしている。

【０００７】また、投影ズレ等のない高画質を得るため
に、原稿面及び結像面に対するレンズ８の位置及び取付
角度は正確に設定されることが必要であり、特に撮像素
子等を用いた縮小光学系を採用する機種にあっては高い
精度が要求される。

【０００８】つまり、レール面とレンズ８の光軸との高
さ及び平行度において高精度が必要となる。

【０００９】そこで、これらの要求を満足するように、
レンズ台２０１を図４に示すように、走査光学系を移動
支持するレール２０３ａ，２０３ｂのレール面（走査光
学系を移動支持する面）に直接、載置するような構成に
することによって、他のレンズユニット同士でも、高精
度に互換性を保証できるような装置が、特開昭６４−２
９１６２で開示されている。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。

【００１１】第１走査台２、第２走査台５を移動支持す
る範囲より内側のレール面に、つまり移動支持する範囲
から離れた位置にレンズ台２０１を取り付けていたの
で、第１走査台２及び第２走査台５に対するレンズ台ユ
ニット２０２の取付精度が悪化してしまい、画像を劣化
させてしまうとともに、広い範囲でレール面の精度を保
証する必要があり、非常にレールの加工を困難にしてい
た。

【００１２】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、装置
本体に対する結像手段の取付精度を向上させ、高品質の
画像読取装置を提供することにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、一定の速度で移動する光源手段
と、前記光源手段により照明された原稿の反射光を結像
手段により結像して入射させて原稿の画像情報を読取る
読取手段と、前記光源手段に連動して前記反射光の光路
を形成するとともに、原稿から前記読取手段までの物像
間距離を一定に保つ光路形成手段と、を備えた画像読取
装置において、前記光源手段に連動して移動する前記光
路形成手段をガイドするガイド面を有するガイド手段を
備え、前記ガイド手段は、前記ガイド面に対する前記光
路形成手段の移動方向であって該ガイド面の延長線上に
前記結像手段を位置決め固定することを特徴とする。

【００１４】前記結像手段は、前記光路形成手段の移動
方向に直交する方向において、該光路形成手段の移動範
囲外であって、前記光源手段の移動範囲内に位置決め固
定されることも好適である。

【００１５】前記読取手段は、前記結像手段に備えられ
ることも好適である。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される
装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもので
あり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣
旨のものではない。なお、従来技術の項で説明した構成
と同様の構成部分については同一の符号を付して、その
説明は省略する。

【００１７】図１は図２の装置を矢印Ｐ方向から見た
図、図３は図１の装置を矢印Ｑ方向から見たレンズ台ユ
ニットの側面図である。

【００１８】まず、図２において、１は原稿台ガラス、
２は、ランプ３、第１ミラー４を支持する第１走査台
（光源手段）、５は、第２ミラー６、第３ミラー７を支
持する第２走査台（光路形成手段）である。

【００１９】レンズ８、ＣＣＤ素子（読取手段）１０
は、主走査方向Ｙは嵌合ピン１２を、光路長方向Ｘはレ
ンズ台１１に調整可能に取り付けられている調整板１６
を、光軸高さ方向Ｚはレンズ台１１の取付面１１ａを、
基準に光学的に調整されてレンズ台１１に取り付けら
れ、レンズ台ユニット（結像手段）１８を構成してい
る。

【００２０】９はＣＣＤ素子１０を制御するＣＣＤ基板
である。第１走査台２、第２走査台５はレール（ガイド
手段）２１ａ、２１ｂのレール面３６ａ、３６ｂによっ
て移動可能に支持されている。

【００２１】レール２１ａとレール２１ｂの間隔は、本
装置で読取れる最大の原稿に対応した第１ミラー４、第
２ミラー６、第３ミラー７を構成できる最小限の距離に
なっている。

【００２２】３４ａ、３４ｂは第１走査台の第１の移動
支持範囲、３５ａ、３５ｂは第２走査台の第２の移動支
持範囲（ガイド面）であり、レール面３６ａ、３６ｂと
同じ面に形成されている。

【００２３】第１の移動支持範囲３４ａ、３４ｂ、第２
の移動支持範囲３５ａ、３５ｂには、第１の走査台２と
第２の走査台５との接触摺動抵抗を低減させるために、
摺動シート（ＳＵＳ材等）が貼り付けられている。

【００２４】レンズ台ユニット１８を装置に取り付ける
時は、レンズ台１１に設けられている２つの嵌合ピン１
２と枠体に設けられている長穴１４を嵌合させ、次に原
稿面に対して所定の物像間距離になるようにレンズ台ユ
ニット１８を調整した位置で枠体に調整可能に取り付け
られている調整ピン１５を調整板１６に嵌合させた状態
で固定し、そしてレンズ台１１を第２の移動支持範囲３
５ａ、３５ｂと同列に、レール２１ａ、２１ｂにビス１
７で固定する。

【００２５】すなわち、レンズ台ユニット１８は、Ｙ方
向（光路形成手段の移動方向に直交する方向）におい
て、第２走査台５の移動範囲外であって、第１走査台２
の移動範囲内に位置決め固定される。

【００２６】ワイヤー２２ａ、２２ｂは、図示しない枠
体に固定された端部２３ａ、２３ｂから、第２走査台５
に回転可能に支持されている第２プーリー２４ａ、２４
ｂにガイドされ、締結部材２５ａ、２５ｂにより第１走
査台２に締結され、ワイヤープーリー２６ａ、２６ｂに
数周巻き付けられ、枠体に回転可能に支持されている固
定プーリー２７ａ、２７ｂにガイドされ、再び第２プー
リー２４ａ、２４ｂにガイドされてから、バネ２８ａ、
２８ｂを介して枠体に固定されている。

【００２７】ワイヤープーリー２６ａ、２６ｂが固定さ
れている駆動軸２９は枠体に回転可能に支持され、駆動
プーリー３０、３１及び駆動ベルト３２を介して駆動モ
ーター３３により回転駆動される。

【００２８】このような構成において、第１ミラー４、
第２ミラー６、第３ミラー７で光路を折り曲げながらレ
ンズ８でＣＣＤ素子１０上に原稿Ｇの画像を結像する。

【００２９】駆動モーター３３を回転駆動させると、第
１走査台２及び第２走査台５はワイヤー２２等を介して
Ｘ方向に２対１の速度関係で移動されるので、原稿台ガ
ラス１に載置された原稿ＧからＣＣＤ素子１０までの物
像間距離を一定に保ちつつ画像を走査する。

【００３０】ＣＣＤ素子１０に結像された画像は公知の
如く画像データに変換される。

【００３１】本実施の形態のように、本発明を適用した
画像読取装置は、従来よりも高精度にレンズ台ユニット
１８を装置本体に組み込むことが可能となり、非常に高
品質の画像を得ることができる。さらに、レール面の幅
を小さくすることが可能となるので、装置本体を小型化
することができるとともに、レールの加工がより容易と
なり、生産性の向上を図ることが可能となる。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光源手段に連動して移動する光路形成手段をガイドする
ガイド面を有するガイド手段を備え、該ガイド手段は、
該ガイド面に対する該光路形成手段の移動方向であって
該ガイド面の延長線上に該結像手段を位置決め固定する
ことにより、該結像手段を高精度に装置本体に組み込む
ことが可能となり、高品質の画像読取装置を提供するこ
とができる。

【００３３】また、前記結像手段は、前記光路形成手段
の移動方向に直交する方向において、該光路形成手段の
移動範囲外であって、前記光源手段の移動範囲内に位置
決め固定されるので、装置本体を小型化することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る画像読取装置の概略
上視図である。

【図２】画像読取装置の要部の概略断面図である。

【図３】本発明の実施の形態に係る画像読取装置のレン
ズ台ユニットの側面図である。

【図４】従来の画像読取装置の概略上視図である。

【符号の説明】

１ 原稿台ガラス ２ 第１走査台 ３ ランプ ４ 第１ミラー ５ 第２走査台 ６ 第２ミラー ７ 第３ミラー ８ レンズ ９ ＣＣＤ基板 １０ ＣＣＤ素子 １１ レンズ台 １２ 嵌合ピン１２ １４ 長穴 １５ 調整ピン １６ 調整板 １７ ビス １８ レンズ台ユニット ２１ａ、２１ｂ レール ２２ａ、２２ｂ ワイヤー ２３ａ、２３ｂ 端部 ２４ａ、２４ｂ 第２プーリー ２５ａ、２５ｂ 締結部材 ２６ａ、２６ｂ ワイヤープーリー ２７ａ、２７ｂ 固定プーリー ２８ａ、２８ｂ バネ ２９ 駆動軸 ３０、３１ 駆動プーリー ３２ 駆動ベルト ３３ 駆動モーター ３４ａ、３４ｂ 第１の移動支持範囲 ３５ａ、３５ｂ 第２の移動支持範囲 ３６ａ、３６ｂ レール面

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一定の速度で移動する光源手段と、 前記光源手段により照明された原稿の反射光を結像手段
   により結像して入射させて原稿の画像情報を読取る読取
   手段と、 前記光源手段に連動して前記反射光の光路を形成すると
   ともに、原稿から前記読取手段までの物像間距離を一定
   に保つ光路形成手段と、を備えた画像読取装置におい
   て、 前記光源手段に連動して移動する前記光路形成手段をガ
   イドするガイド面を有するガイド手段を備え、 前記ガイド手段は、前記ガイド面に対する前記光路形成
   手段の移動方向であって該ガイド面の延長線上に前記結
   像手段を位置決め固定することを特徴とする画像読取装
   置。
2. 【請求項２】 前記結像手段は、前記光路形成手段の移
   動方向に直交する方向において、該光路形成手段の移動
   範囲外であって、前記光源手段の移動範囲内に位置決め
   固定されることを特徴とする請求項１に記載の画像読取
   装置。
3. 【請求項３】 前記読取手段は、前記結像手段に備えら
   れることを特徴とする請求項１に記載の画像読取装置。