JPH0723180A - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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JPH0723180A
JPH0723180A JP5190911A JP19091193A JPH0723180A JP H0723180 A JPH0723180 A JP H0723180A JP 5190911 A JP5190911 A JP 5190911A JP 19091193 A JP19091193 A JP 19091193A JP H0723180 A JPH0723180 A JP H0723180A
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optical
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JP5190911A
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Inventor
Yoshio Ito
善雄 伊藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication of JPH0723180A publication Critical patent/JPH0723180A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不透過原稿の読取りと、透過原稿の読取りを
フレネルレンズを用いないで、光路を変えることなく、
また、ハーフミラーを用いないで1つの読取り手段を往
復走査させるだけで可能にする画像読取り装置を提供す
る。 【構成】 不透過原稿6を照射する第1光学系7と不透
過原稿6を読取る読取り手段である一次元センサー16
とを備えた走査型読取り構成体4と、透過原稿24′を
照射する第2光学系22と、を有し、不透過原稿6の読
取り範囲をはずれた所定位置で、第1光学系7の光軸L
1 と、第2光学系22の光軸L2 とを合流させ、一次元
センサー16にて透過原稿24′をも読取り可能とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イメージスキャナ、デ
ジタル複写機などの原画像の入力手段であり反射読みす
る原稿画像と、透過型フィルム原画とを、それぞれ隣接
させた専用の投影結像光学系の読取り位置に載置させ、
共通の画像読取り手段で読取り光電変換させる読取り装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来広く用いられているこの種の読取り
装置としては、例えば図7に示したようなものがある。
【0003】(第1従来例)図7に第1従来例の装置概
要を示す。
【0004】この装置においては、原画上の画像を読取
る際には、原稿台ガラス114に画像面を下向きにして
原画を載置し、照明ランプ108が原画面を照射し、そ
の反射光はミラー109,110,111、さらにレン
ズ112を介して受光素子アレイ113上に結像させ
る。
【0005】原画の読取りは照明ランプ108、ミラー
109と反射ミラー群110,111とを2:1の速度
で矢印方向に走査させて受光素子アレイ113にて情報
を読取っている。
【0006】また、フィルム画像の読取りはプロジェク
ター100からなる手段にてミラー106、フレネルレ
ンズ107を原稿台ガラス114面上に載置し、投影光
源102からの光が集光レンズ103を介してフィルム
104を照明し、投影レンズ105、ミラー106、フ
レネルレンズ107を介して原稿台ガラス114面上に
拡大投影させる。そして同じく反射原画を読取る手段で
結像画を再度縮小して読取る共通読取りを行なわせてい
る。
【0007】(第2従来例)第1従来例のようなフレネ
ルレンズ107を用いないで反射原画とフィルム透過読
みとを共用式に読取れる優れた画像読取り装置の出現が
望まれており、この方向での提案として、公開実用新案
平1−100135がある。
【0008】図8に示されているこの装置は、プロジェ
クター223が設置され、白色基板面204に、フィル
ム照射用光源217からの光をハーフミラー221を用
いて反射読み光路の途中からフィルム像216を白色基
板面204上に投影結像させ、その投影画を反射読取り
装置によって、読取りレンズ210を介して共通の一次
元センサ206で読取るものである。
【0009】(第3従来例)第3従来例を図9に示す。
【0010】反射原画の読取りと、フィルム原画の透過
読取りとを共通の一次元センサ上に投影結像させる方法
には、それぞれの原画をセンサ上に異なる投影倍率で結
像させるために、独立した専用の投影光学レンズ31
2,317を装備させ、フィルム原画304からのレン
ズ317を介した投影光を途中で光軸を合流させ共通の
一次元センサ313上に投影結像するように光学的に構
成させ、2つの読取りモードを選択するにあたっては光
軸の合流点で、図9(a),(b)のようにミラー31
6を揺動させて光路の切替えを行なわせる切替方式があ
る。また、図9(c)はフィルム原画304周辺部を示
す概略図である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】(第1従来例)しかし
ながら、第1従来例の読取り手段ではフィルム画像を読
取る場合に、フレネルレンズ107を取付けるが、フレ
ネルレンズ107のもつピッチにより画像読取りの解像
度が制限され、高解像度の画像が要求される場合には対
応できないという問題点がある。また、フレネルレンズ
107の取付け、取りはずしが操作上不便である。
【0012】(第2従来例)第2従来例においては、フ
レネルレンズ107を用いてないため第1従来例の問題
点はないが、複数回にわたりハーフミラー221を透過
しなければならないので、フィルム照射用光源217
は、高出力の照射光が必要とされ、プロジェクタ−22
3が発熱により温度上昇し、さらに、フィルム216を
透過する熱線を防止しなければならず、フィルム乳剤面
が最も恐れる昇温によってフィルム原画が損なわれる可
能性があり、信頼性の伴う高速読取り装置には不向きで
ある。
【0013】(第3従来例)第3従来例では、ミラー3
16を機械式に可動、揺動させて光路の切替えを行なわ
せる読取りモードの切替方式があるが、機械式に振動さ
せるため、長期間にわたって繰り返し作動させるとミラ
ー316の位置精度がくるい易く、また、焦点深度が浅
いので、センサー画素上にベストフォーカスの精度を維
持することが極めて困難になる。
【0014】特にマウント内に収められている場合のフ
ィルム原画の読取りにあたっては、マウント内のフィル
ムのベ−ス位置がマウント間の個々の厚みのばらつき
と、連続使用におけるプロジェクター内の熱の影響も無
視できず、フィルム面に寸法上わずかな変位が生じる恐
れがあるため、実際にフィルムスキャナと呼ばれる専用
の読取り装置においても、これらの不安定さを吸収する
ための補正手段を設けているのが現状である。
【0015】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、不透過
原稿の読取りと、透過原稿の読取り、特にカラーフィル
ム画像の読取りを行なわせる場合にあっても、メモリー
装置内に読取った色分解データを蓄えなくとも線順次読
取りを1回のワンパス走査読みで可能にし、さらにマウ
ントフィルムの透過読取りには不可欠ともいえるオート
フォーカス機構の採用をも容易に行なえ、読取り時の操
作性を著しく向上させ、しかも装置構成をシンプル化可
能とし、走査読取り時の振動にも強い高画質の得られる
カラー画像の切替え読取りを可能にする画像読取り装置
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、不透過原稿を照射し、反射光を縮
小型光学系にて一次元センサー画素列上に分光させたカ
ラー画像を結像させる一体型からなる往復走査可能な第
1光学系と、透過原稿を照射して透過像を一次元センサ
ー画素列上に結像させて、カラー画像を読取る第2光学
系と、を有する画像読取り装置において、不透過原稿の
読取り範囲をはずれた所定位置で、第1光学系の光軸
と、第2光学系の光軸とを自動的に合流させ、前記一次
元センサーの持つ分光手段と3ラインセンサーにて、透
過原稿から画像を結像させて読取り可能としたことを特
徴とする。
【0017】また、不透過原稿の読取り範囲をはずれた
所定位置にて、前記第1光学系と第2光学系の動作の切
替えと、不透過原稿と透過原稿の読取りモードの切替え
と、を自動的に行うとよい。
【0018】さらに、前記2つの光軸が合流した後、さ
らに前記第1光学系が光軸の合流状態を維持しながら移
動可能とするとよい。
【0019】前記第1光学系を往復動させる駆動手段を
設け、該駆動手段によって自動的に透過原稿の焦点を補
正する自動焦点調整装置を設けることもできる。
【0020】前記2つの光軸の合流点は、前記一次元セ
ンサーの前方に設けられた色分解手段の手前であって、
前記第1光学系の移動方向に対して直交する方向に延び
る光軸間にあるとよい。
【0021】
【作用】上記のように構成された画像読取り装置によれ
ば、不透過原稿を照射する第1光学系の光軸と透過原稿
を照射する第2光学系の光軸とを合流させることで、一
つの一次元センサーを往復走査させるだけで不透過原稿
の走査読取りのほかに、透過原稿の読取りのための光路
切替えが可能となった。また、続いて、フィルムを一次
元センサー画素上に結像させるオートフォーカスをも行
なわせることが可能となる。
【0022】
【実施例】初めに本発明の概要を説明する。
【0023】本発明におけるカラー画像の読取り装置は
照明手段により原稿面上のカラー画像を照射し、反射光
を投影縮小レンズを介したのち、3つの色光に色分解さ
せ、同一基板面上に平行に構成させた3ラインのCCD
からなる一次元センサーの画素上に夫々分光、投影、結
像させてあり、複数のミラーにて光路を折り曲げて小型
化を図り、読取りフレーム内に一体型に構成・設置さ
せ、レール上を往復走査可能に取付けられている。この
一体化された読取り手段は上部に位置する原稿載置ガラ
ス板に本体枠内でレールが平行に構成させてある。
【0024】レール長の両端近傍にはプーリーと駆動ベ
ルトが掛け渡され、読取り手段に結合されたベルトは駆
動モーターによって、レール上を往復走査が可能となっ
ており、ガラス面上に載置された下面の原画をモーター
駆動走査によって、読取り可能となっている。
【0025】この読取り手段は基本的には通常の反射原
稿読みの1つの形態であり、センサー画素にて読取られ
た画情報は光電変換させて、デジタル信号として取り出
すようになっている。この可動用レールの延長部の離れ
た近傍に通常プロジェクターと呼ばれる第2の光学系を
配置させてある。照明光源、集光レンズ、投影レンズ
と、35mmフィルムなどにみられる小画面を光源によっ
て照射し、透射光を投影レンズを介して、フィルム画像
をレンズの結像面に投影できるよう構成させてある。フ
ィルムはマウント枠内などに収められ、結像面内をレン
ズ光軸に直交する方向に、フィルムキャリヤー体内に収
められて、精度よく、レンズ光軸を横切る方向に、レー
ル上をキャリヤーが駆動モーターによって、同じく往復
走査が可能となっている。先にのべたレンズの結像面に
情報を読取るための一次元センサーの画素列をフィルム
読取り面の主走査方向に一致するよう平行に設置させ
て、光源を照射し、駆動モーターに通電を与え、キャリ
アを副走査方向にレール上を副走査移送させれば、フィ
ルム上の画像は副走査ライン送りに同期させて、読取り
手段同様、一次元センサー画素にて読取りが行なわれ
る。しかるに本発明の第1の目的は、この第2光学系に
は、上述した読取りに必要な結像面に読取りセンサーを
別途設置させないで、1体的に組込まれている読取り体
(走査型読取り構成体)の中の、分光手段と読取り手段
と、読取り走査手段とを、協調させる手段によって、第
2光学系から、第1光学系に最もシンプルな光路変換手
段にて切替え読取りを可能にすることにある。この切替
えには、読取り光路を切替えるためのハーフミラーの設
置を行なわせることなく、又可動切替えを反射ミラー面
で行なわせる機械作動式のミラー揺動動作をも削除し、
また切替えのための専用の機構および、作動源を別途用
意させることもなくし、しかも、フィルム画像面の読取
りに、しばしば問題視されるフィルム画像面のそり、変
形、およびマウント枠の厚みのバラツキなどに起因する
読取り時の画質低下が発生することのないよう、フィル
ム画像面に、たとえ変化が生じても、第2光学系によっ
て投影され、切替えられた光路が読取り体のセンサー画
素面上に画像が合焦されるようになっている。
【0026】(実施例)以下に本発明を図示の実施例に
基づいて説明する。
【0027】図1において、1は本体枠、2は原稿載置
プラテンガラス、3,3′はガラス面に平行に図の前後
方向に並設させてある案内レール対であり、レールには
読取り体4が軸受5にてレール上を移動可能に作られて
いる。読取り体4内には原稿6を照射する光源7、原稿
面からの反射光をスリット8を経て、複数の反射ミラー
9,10,11,12によって反射させ投影レンズ13
を介して、光軸L1 をレール3に直交する垂直方向に形
成させ、14で示す分光手段によって平行に分離させた
のち、16の一次元ラインセンサー上に原稿6からの画
像を結像させている。これらは読取り体4枠内に夫々設
置させてあり、駆動モーター17によって回転駆動され
るタイミングベルト18によって、プーリー19,20
に掛け渡され、ベルト18は読取り体4のフレームに結
合させている。
【0028】モーター17の駆動走査によって、読取り
体4は図1のホームポジションAから破線で示すA′点
までの距離を走査することによって、静置させている原
稿6上の情報をセンサー16上に投影・結像させて、読
取り、光電変換させて、デジタルデーターを得ることが
出来る。
【0029】図1の左側に設置してあるプロジェクター
21はフィルム24’を透光照射する光源ランプ22、
集光レンズ23によってキャリア24内に収納してある
フィルム24’を透射し、25の投影レンズを介して反
射ミラー26,27をへて、光軸をレールに平行の方向
から、垂直になるL2 方向に折曲げ28の面上にフィル
ム像が結像するよう設定する。
【0030】ミラー27の光軸反射点から、結像点28
までの光路長と、光軸合流点となる点27′から一次元
センサー16の画素面までの光路長とが等しくなるよ
う、両光学系の光路長を設定させる。読取り体4をホー
ムポジションAの位置から、更に左の方向に駆動して移
送させ、図2で示す位置まで移動させる。この位置は第
1光学系と、第2光学系のレール3に直交する垂直方向
の光軸L1 ,L2 が合流し、且つ合致した図である。
【0031】図3は、その状態の部分拡大図を示すもの
である。L1 ,L2 の光軸は分光手段14の前方で両者
が合致させるよう形成し、この位置を正確に自動的に求
められるようにするため、l1 とl2 の距離を等しくさ
せる構造にしている。
【0032】第2光学系の反射ミラー27は29からな
るミラーフレーム上に取付けられており、ミラーフレー
ム29はレール対3,3′上を同じく精度よく左右方向
に微動できるように軸受30,30′で構成させてい
る。ミラーフレーム29はレール3上に固定されるリン
グ31と、圧縮コイルバネ32によってミラーフレーム
29を固定リング31側面に当接するまでバネ32に右
方向に押しつける抗力をもつ。
【0033】この状態になっている可動ミラーフレーム
29を読取り体4が駆動モータ17によってホームポジ
ションAの位置から、はずれた図3の位置まで、駆動さ
れるに当って、上述した両光学系の垂直方向の光軸
1 ,L2 は軸受5と30の面当りによって合致し、読
取り体4の更に図3の左方向への駆動によって、両光軸
を合致させた状態を維持しながら、バネ32に抗してミ
ラーフレーム29を移動させる。読取り体4を接触位置
から仮りにΔLだけ左方に移送させたとき、第2光学系
のミラーフレーム29はレール3上を微動し、固定リン
グ31との間でΔLだけ間隔が生ずる移動が行なわれ
る。このΔLは必要に応じて任意に設定できるものであ
り、このΔLの1/2程度の距離にて、フィルム面の変
形が生じた場合のフォーカス点の修正が行なえるよう決
定すればよい。
【0034】第2光学系の読取部に挿着したフィルム画
像は、透過照射光によって投射され、投影レンズ25を
へたのち、ミラー26,27にて折曲され、合流点から
第1光学系の合致した光軸をへて、分光手段14に進
み、分光されたのち平行位置に並列されている一次元セ
ンサー16上の各ライン画素上に投影され、結像され
る。
【0035】読取り体4を反射原稿読取りの往復可動ス
トロークからはずれたホームポジションの反対側に作動
させ、上述した第2光学系への読取り光路の切替えを行
なうべく、両光学系の光軸合流点に向けて移動させると
き、読取り体4が第2光学系ミラーフレーム29に当接
した時点で、両光軸は合流、一致し、付勢されたバネ力
によって密着、安定化され、自動的に第1光学系のも
つ、分光手段14と、一次元センサー16によってフィ
ルム画像が読取り可能に光軸が切替えられ、第2光学系
に挿着したフィルム原画像は上述したごとく光源ランプ
22の点灯によって、切替えられた光路によって、分光
手段14をへたのち、夫々の一次元センサー16上に投
影される。
【0036】この両者の光軸を一致させるには、読取り
体4のl1 寸法と、ミラーフレーム29の当り面とミラ
ー光軸までの距離寸法l2 とを構成上等しくすることに
よって、両フレームを接触させた時点で、両光軸が一致
するよう設置してある。
【0037】更に、この作動動作は、フィルムのそりな
どによる変化量を確認するために、ベストフォーカス点
の認識・確認と、その作動修正を行なわせることが可能
となっており、必要量だけ、読取り体4を駆動モーター
17によって調整し、第2光学系のレール長方向の光路
長を変化させ、ベストフォーカス点を容易に求められる
ようになっている。
【0038】通常では、独立した可動機構と独立した駆
動源とを夫々必要とするのに対し、本発明においては、
かかる実施例で説明したごとく、不透過原稿読取りのた
めの往復走査機構と、その駆動モーター17と、往復制
御回路とを用いて、不透過原稿6の読取り走査と、フィ
ルム透過読みとりの切替手段と、更にオートフォーカス
の調整手段とを、順次兼用させて使用できることをも可
能にした。
【0039】仮りにフィルム24’面が若干湾曲などの
変形を生じた場合には、ベストフォーカス点はセンサー
画素上からずれる場合があり、このときはセンサーによ
るプリスキャンにて要補正の指令を受け、読取り体4に
駆動モーター17による更なるパルス駆動が与えられ、
第2光学系のミラーフレーム29を光軸合致のまま、読
取り体4によってコイルバネ32に抗して微動し、図3
中ΔLで示す方向に間隔を固定リング31との間で形成
させる。
【0040】第2光学系のレール3に平行な光路長はこ
のΔL寸法量だけ、長さが短かく変位させられたことに
なり、フィルム湾曲などによる寸法変位によって、ずれ
た結像点を求めるオートフォーカス機能によって修正さ
せる。ベストフォーカスの設定手段としては、例えばフ
ィルム画像粒子の密度分布を読みとり、あらかじめ記憶
させてあるデータとの比較において、ベストフォーカス
点を認識し、認識できた時点で、補正のための、パルス
駆動を停止させ、ブレーキ手段によって第1読取り体を
保持させる。この位置決めによってオートフォーカスの
調整が終了し、図示しない駆動モーターによって第2光
学系の光路内のフィルム24’をレール上で移動可能な
キャリッジと共に矢指方向に副走査移送させ、読取り密
度に応じて、連動する読取りセンサーのクロック駆動走
査によって原画上の画像情報を主走査方向にラインごと
の読取りを行ない、フィルム画面上の読取り走査を終了
させる。
【0041】不透過原稿と透過フィルムの2系統の原稿
からの読取りを、ともに共通の一次元センサーの画素上
に、夫々の光学系によって、直接、画素上に投影、結像
させて読取ることを可能にした光路の切替えに関し、し
かも3種類の目的を異にする機能の読取りにかかる手段
を走査される一体化された読取り手段によって行なわせ
る。この走査動と目的への切替えは、操作部からの選択
によって行なわせ、単一駆動モーターの駆動走査方向の
切替えと、駆動パルス数の変更のみで、設定が切替えら
れ、シンプルな機構とシンプルな制御手段によって、し
かも大幅なコスト低減も達成可能となった。
【0042】又2系統の光学系、組立てにおいても、共
通の光学走査用並設レールを基台にした構造、構成が可
能となったため、組立、調整共に精度出しが容易とな
り、生産性の向上につながる効果もある。
【0043】又、本装置の使用に際しては、パーソナル
コンピュータとの接続使用などにおける原稿の異なる専
用機種ごとの接続替えを行なわせる必要もなくなり、読
取りモードの設定替えのみで容易となり、更に自動的に
オートフォーカスの設定作業が短時間に引続いて能率的
に行なえるなど、又、従来タイプの装置にみられるよう
に、同一場所での2モードの共通読みを行なわせるため
の読取りモードの切替えを、フレネルレンズの取りつ
け、取りはずしなどの作業が必要なくなり、操作性、お
よび作業能率がいちじるしく向上できる効果をも合せも
つことになる。
【0044】なお、図4に本発明の実施例に係る画像読
取り装置の外観図を示した。
【0045】本発明の他の実施例を用いて、メモリー蓄
積を不要とした装置コストの低減と、制御系がシンプル
な、しかも走査読取り時の微振動による読取り画質の低
下を防止できる分光手段と3ラインセンサーによるワン
パス走査読取り光学系の採用をも可能にした効果に関す
る内容について、更に詳細にのべる。
【0046】カラー原稿を一次元1ラインセンサーで読
取る場合と、カラー原稿を一次元1ラインモノクロ用セ
ンサーでカラーフィルターによるR,G,B回転切替
式、ライン順次読取りを行なわせる通常の低速読取り装
置においても、本発明は容易に実施できる。
【0047】近年、広く用いられている高速、高精細の
カラー読取り装置は平面基板上にR,G,Bフィルター
層を夫々もつ、平行に離れている3ライン一次元センサ
ーを1体的に構成させて、駆動制御可能な、通常3ライ
ンカラーセンサーと呼ばれるものの出現により、縮小光
学系によって原画を3ラインセンサー上の画素にて同時
に色分解させて読取る装置が多くみられるようになっ
た。
【0048】しかるに図6に示す従来例の3ラインカラ
ーセンサーは、一般的には、各ラインセンサー列間の間
隙は、約10ライン画素相当離れており、原画上の画像
を読取る場合は、読取り設定密度にして、同じく10ラ
イン相当の距離だけ、離れた位置の原画部を読むことに
なる。仮りに、縮小光学系によって、1画素の面積が1
0μm×10μm寸法からなるCCDの一次元センサー
に1/5縮小読みを行なう場合は、該1画素が読みとる
原稿上の面積は50μm×50μmとなり、CCD上の
10ライン数は原稿上で500μmの寸法だけ離れてい
る場所を、R,G,Bのフィルターにて分光された原画
情報を同時に読みとることになる。読取り後の出力情報
を8ビットのデジタル多値データーとして得ようとすれ
ば、容量大なるメモリー装置を内蔵させ、原画上の離れ
た位置の読取り情報R,Gをラインセンサーにて読み取
った情報をラインメモリーとして一時蓄積、記憶させた
のち、遅れて読み取ったB情報と同時にとりだす必要が
あった。しかも、読取り走査駆動時の振動などがミクロ
ン単位の精度をもつ読取り光学系、およびセンサー取付
側に伝わった場合、センサー画素にて離れた原画面を読
みとったのち原画上の同一点の読取りデータを出力合成
させたとき、微振動が原因で位置ずれを生じ、色ずれに
よる画質の低下を生ずる恐れがあった。
【0049】2つのモード切替え読取り方式で倍率の異
なる原画から、共通の一次元センサーで読みとる本発明
の実施系に、今述べた3ラインカラーセンサーを採用し
て、画情報を読取らせることは当然可能ではあるが、フ
ィルム原画を保持するキャリッジと共に、往復走査を行
なわせる読取り駆動走査時には、上述した装置振動を極
力押えるめの防振対策が画質の低下を防止する上で必須
となっている。
【0050】しかるに、本発明に例示したごとく、構成
のシンプル化が達成され、低コスト化が図られる効果
を、最大限に有効利用すれば、更に振動に強い一次元セ
ンサーとなる。本発明においては、更に、メモリーへの
一時記憶を不用とした分光手段を用いた読取り光学系が
実施採用できる光学読取り手段を例示した。図5(a)
は一次元ブレーズド回折格子14a、図5(b)は積層
ダイクロイックミラー式の分光手段14b、図5(c)
はプリズム式分光方式14cであり、これらは何れも図
5(a)に例示した読取り体実施例と同じく、原画上の
読取り点が分光手段によって同時に色分解され、平行に
離れている複数からなる一次元ラインセンサー上に結像
されるので、色分解された原画上の同一点からの読取り
データーを得ることができる。
【0051】この分光・読取り光学系のフィルム、モー
ドへの切替え採用は、第1実施と同じく、投影レンズを
経てから分色手段に至る間の光路部で、光軸の合流点を
形成する。
【0052】走査読取り駆動時の微小振動が伝わった場
合でも、常に原画上の画像読取りにおいては、原画上の
夫々同一点をラインセンサー上の画素が同時に分光して
読取っているので、R,G,Bに分離した画素上の出力
データは相互間で同じ振巾を受けるので、色ずれは生じ
ない。このため、高精細で、かつ高画質読取りデーター
が得られ、先に述べたメモリーにデータを一時、蓄わえ
たのち、合成させる方式の時系列的にずれを生じ易い欠
点も除去される特徴をも、あわせもつことになる。
【0053】この本発明の実施例にみられるように、一
次元ブレーズド回折格子(図5(a))、或いは、積層
型ダイクロイックミラーなどによる分光(図5
(b))、プリズム式色分解(図5(c))などの採用
が、2系統の異なる原画からの光学読取りを、夫々の投
影レンズを経た光束が、上記の分光手段に至る間の光軸
上で合流一致させたのち光路の切替えを行なわせること
を、構成上可能にしたので、色ずれの少ない、しかも、
データーの処理を簡略化された高画質の読取りと、高速
カラー読取りモードの切替えを可能にすることができ
た。
【0054】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、不透過原稿画像を縮小光学系にて、3ラインセ
ンサー上に結像させて読取る一体型の第1光学系の分光
まえの可視光波長域の光軸とカラー透過原稿を照射する
第2光学系の同光軸とを第1光学系の移送走査によって
合流させることで、不透過原稿および透過原稿の2モー
ドの読取りの光路切替えを可能とし、この2モードの切
替えを自動的に行なうため、操作性が良くなる。
【0055】また、2つの光軸が合流した後も走査型読
取り構成体が光軸の合流状態を維持しながら微量移動可
能としたので、フィルム等の透過原稿の微小なそりなど
の変化量にも対応でき、自動的に焦点を補正でき手間が
かからない。
【0056】さらに、2つの光軸の合流点は読取り手段
の前方に設けられた色分解手段の手前であって、走査型
読取り構成体の移動方向に対して直交する方向に平行に
延びる光軸を構成させ、両光学系の光軸を一致させたの
ち、この条件を維持させることを可能にしたため、シン
プルな構成で2つの原稿からの結像面を一致させること
ができる。そして光軸合流点から、分光手段を経て、平
行に位置する3ラインセンサーの画素列上までの距離を
等しくして、それぞれの原画上の同一点の画情報を分光
させて同時に3ラインセンサー画素列によって、カラー
画像情報を読取り、光電変換させることが可能となっ
た。
【0057】この構成は、フレネルレンズを用いないの
でフレネルレンズの取付け取りはずしの手間がなくな
り、また、3ラインカラーセンサーを用いて、ワンパス
走査でカラー原画を読取るとき、原画上の離れた異なる
場所を読取るために、不可欠な相当量からなるメモリー
手段が必要であるが、本発明においては、このメモリー
量を削減させ、また走査時の微振動による色ずれ読取り
になり易い欠点を大幅に改善し、高精細なカラー画像を
読取り可能にするシンプルな構成にて分光手段と読取り
センサーの共用使用が可能となった。
【0058】また、読取り手段は、不透過原稿による結
像面を形成する反射光学系と読取り手段とを一体的に形
成させた往復走査型読取り構成体であって、この読取り
走査域のはずれた位置でフィルム画像を読取るための光
路切替えを、同一駆動モーターでの移送走査によって、
自動的に容易に切替えが可能となった。
【0059】よって、優れた操作性を有する画像読取り
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る画像読取り装置の概略構成
図である。
【図2】図2は本発明に係る画像読取り装置の2つの光
軸が合流した時の概略構成図である。
【図3】図3は図2の要部拡大図である。
【図4】図4は本発明に係る画像読取り装置の外観図で
ある。
【図5】図5(a),(b),(c)はそれぞれ一次元
ブレーズド回折格子,積層ダイクロイックミラー式,プ
リズム式の分光方式を示す概略図である。
【図6】図6は従来の画像読取り装置の3ラインカラー
センサーの概略図である。
【図7】図7は第1従来例である画像読取り装置の概略
図である。
【図8】図8は第2従来例である画像読取り装置の概略
図である。
【図9】図9(a),(b)は第3従来例である画像読
取り装置の概略図で、それぞれ不透過原稿,透過原稿か
らの受光状態を示しており、図9(c)は透過原稿(フ
ィルム)周辺部の概略図である。
【符号の説明】
A ホームポジション位置 L1 ,L2 光軸 1 本体枠 2 原稿載置ガラス板 3,3’ 案内レール 4 読取り体(走査型読取り構成体) 5,5’,30,30’ 軸受 6 原稿画面(不透過原稿) 7 光源(第1光学系) 9,10,11,12 反射ミラー 13 縮小投影レンズ 16 一次元センサー(読取り手段) 17 駆動モーター(駆動手段) 21 プロジェクター 22 光源ランプ(第2光学系) 24 キャリア 24’ フィルム(透過原稿) 25 投影レンズ 26,27 ミラー 27’ 光軸合流点 28 結像点 29 ミラーフレーム 31 リング 32 バネ 107 フレネルレンズ 221 ハーフミラー 316 ミラー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不透過原稿を照射し、反射光を縮小型光
    学系にて一次元センサー画素列上に分光させたカラー画
    像を結像させる一体型からなる往復走査可能な第1光学
    系と、 透過原稿を照射して透過像を一次元センサー画素列上に
    結像させて、カラー画像を読取る第2光学系と、を有す
    る画像読取り装置において、 不透過原稿の読取り範囲をはずれた所定位置で、第1光
    学系の光軸と、第2光学系の光軸とを自動的に合流さ
    せ、前記一次元センサーの持つ分光手段と3ラインセン
    サーにて、透過原稿から画像を結像させて読取り可能と
    したことを特徴とする画像読取り装置。
  2. 【請求項2】 不透過原稿の読取り範囲をはずれた所定
    位置にて、前記第1光学系と第2光学系の動作の切替え
    と、不透過原稿と透過原稿の読取りモードの切替えと、
    を自動的に行うことを特徴とする請求項1に記載の画像
    読取り装置。
  3. 【請求項3】 前記2つの光軸が合流した後、さらに前
    記第1光学系が光軸の合流状態を維持しながら移動可能
    としたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像
    読取り装置。
  4. 【請求項4】 前記第1光学系を往復動させる駆動手段
    を設け、該駆動手段によって自動的に透過原稿の焦点を
    補正する自動焦点調整装置を設けたことを特徴とする請
    求項3に記載の画像読取り装置。
  5. 【請求項5】 前記2つの光軸の合流点は、前記一次元
    センサーの前方に設けられた色分解手段の手前であっ
    て、前記第1光学系の移動方向に対して直交する方向に
    延びる光軸間にあることを特徴とする請求項1,2,3
    または4に記載の画像読取り装置。
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