JP2001223028A - リチウムイオン電池 - Google Patents

リチウムイオン電池

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JP2001223028A
JP2001223028A JP2000030708A JP2000030708A JP2001223028A JP 2001223028 A JP2001223028 A JP 2001223028A JP 2000030708 A JP2000030708 A JP 2000030708A JP 2000030708 A JP2000030708 A JP 2000030708A JP 2001223028 A JP2001223028 A JP 2001223028A
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battery
electrode plate
positive electrode
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JP2000030708A
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Inventor
Katsunori Suzuki
克典 鈴木
Tomohiro Iguchi
智博 井口
Koji Higashimoto
晃二 東本
Kensuke Hironaka
健介 弘中
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Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部微少短絡が発生しづらく信頼性の高いリ
チウムイオン電池を提供する。 【解決手段】 軸芯11に第1セパレータ及び第2セパ
レータの捲回開始端部が溶着されている。捲回群6の内
側から、第1セパレータ、負極板、第2セパレータ、正
極板の順で捲回されており、負極板の両面には、第1セ
パレータの平滑面W5A、第2セパレータの平滑面W5
Bが当接している。内部微少短絡が発生しづらいことか
ら、製造時の歩留まりを向上させることができ、電圧低
下が小さく保存特性が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウムイオン電池
に係り、特に、セパレータを介して正極及び負極を対向
させた捲回群を備えるリチウムイオン電池に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池は、高エネルギ
ー密度であるメリットを活かして、主にVTRカメラや
ノートパソコン、携帯電話等のポータブル機器の電源に
使用されている。この電池の内部は、一般に正極及び負
極の両電極が共に活物質が金属箔に塗着された帯状であ
り、セパレータを挟んでこれら両電極が直接接触しない
ように断面が渦巻状に捲回され、捲回群が形成された捲
回式の構造とされている。そして、捲回群が円筒形の電
池缶内に収納され、電解液注液後、封口されている。
【0003】一般的な円筒形リチウムイオン二次電池の
外形寸法は、18650型と呼ばれる、直径18mm、
高さ65mmであり、小型民生用リチウムイオン電池と
して広く普及している。18650型リチウムイオン二
次電池の正極活物質には、高容量、長寿命を特徴とする
コバルト酸リチウムが主として用いられており、電池容
量は、概ね1.3Ah〜1.7Ah、出力はおよそ10
W程度である。
【0004】一方、自動車産業界においては環境問題に
対応すべく、排出ガスのない、動力源を完全に電池のみ
とした電気自動車、及び、内燃機関エンジンと電池との
両方を動力源とするハイブリッド(電気)自動車の開発
が加速され、一部実用段階に到達している。
【0005】電気自動車の電源となる二次電池には当然
高出力、高エネルギーが得られる特性が要求され、この
要求を満足する二次電池としてリチウムイオン電池が注
目されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、リチウムイオン電池を電気自動車に搭載する場合に
は、100〜350V程度の高電圧を得るために約30
〜100本の電池を直列接続するので、単電池での信頼
性が極めて重要となる。
【0007】電気自動車用リチウムイオン電池では、電
池の信頼性を高めるために、正極、負極間のセパレータ
を厚くすることにより内部微少短絡を防止している。し
かし、セパレータを厚くすることではのみでは信頼性の
点で十分ではない。
【0008】本発明は上記事案に鑑み、内部微少短絡が
発生しづらく信頼性の高いリチウムイオン電池を提供す
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、セパレータを介して正極及び負極を対向さ
せた捲回群を備えるリチウムイオン電池において、前記
セパレータは表裏面の平滑性が異なり、該平滑な平滑面
を前記負極の少なくとも一方の面に当接させたことを特
徴とする。
【0010】本発明は、表裏面で平滑性が異なるセパレ
ータを用い、該平滑な平滑面を負極の少なくとも一方の
面に当接させて、正極及び負極を対向させた捲回群を作
製するものである。このような捲回群を備えるリチウム
イオン電池は、内部微少短絡が発生しづらいことから、
製造時の歩留まりが向上し、電圧低下が小さく保存特性
が良好で、信頼性の高い電池とすることができる。
【0011】この場合において、平滑面を負極の両面に
当接させると更に好ましく、このような捲回群を構成す
るには、内側から第1セパレータ、負極、第2セパレー
タ、正極の順に積層して捲回することが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を電
気自動車搭載用円筒形リチウムイオン電池に適用した実
施の形態について説明する。
【0013】まず、本実施形態のEV搭載用円筒形リチ
ウムイオン電池(以下、円筒形リチウムイオン電池とい
う。)の製造手順について、正極板、負極板、仕込量、
電池の作製の順に説明する。
【0014】<正極板>正極活物質としてマンガン酸リ
チウム(LiMn)粉末と、導電剤として鱗片状
黒鉛(平均粒径:20μm)と、結着剤としてポリフッ
化ビニリデン(PVdF)と、を例えば、80:10:
10等の所定重量比で配合し、これに分散溶媒のN−メ
チル−2−ピロリドン(NMP)を添加、混練したスラ
リを、図1に示すように、厚さ20μmのアルミニウム
箔(正極集電体W1)の両面に塗布した。このとき、正
極板長寸方向の一方の側縁に幅50mmの未塗布部を残
した。その後乾燥、プレス、裁断して幅300mm、所
定長さ、正極活物質合剤塗布部(正極活物質合剤層W
2)所定厚さとした正極板を得た。正極活物質合剤層W
2のかさ密度は2.7g/cmとした。正極板のスラ
リ未塗布部に切り欠きを入れ、切り欠き残部をリード片
9とした。また、隣り合うリード片9を20mm間隔と
し、リード片9の幅は10mmとした。
【0015】<負極板>非晶質炭素である呉羽化学工業
株式会社製の商品名カーボトロンP(登録商標)粉末9
2重量部に結着剤として8重量部のポリフッ化ビニリデ
ンを添加し、これに分散溶媒のN−メチル−2−ピロリ
ドンを添加、混練したスラリを、厚さ10μmの圧延銅
箔(負極集電体W3)の両面に塗布した。このとき、負
極板長寸方向の一方の側縁に幅50mmの未塗布部を残
した。その後乾燥、プレス、裁断して幅305mm、所
定長さ、負極活物質塗布部(負極活物質合剤層W4)所
定厚さの負極板を得た。負極活物質合剤層W4のかさ密
度は1.0g/cmとした。負極板のスラリ未塗布部
に正極板と同様に切り欠きを入れ、切り欠き残部をリー
ド片9とした。また、隣り合うリード片9を20mm間
隔とし、リード片9の幅を10mmとした。
【0016】<仕込量>正極板及び負極板への活物質仕
込量は、セパレータを介して対向する単位面積あたり
で、正極の充電終止電位4.5V(Li/Li+基準)
までの充電可能容量と負極の終止電圧0V(Li/Li
+基準)までの充電可能容量とが同じになるようにし
た。ちなみに、正極活物質ではマンガン酸リチウムの単
位活物質重量あたりの充電可能容量は105mAh/g
であり、負極活物質の充電可能容量は450mAh/g
であった。
【0017】<電池の作製>上記作製した正極板と負極
板とを、これら両極板が直接接触しないように、厚さ4
0μm、微孔多孔性でシート状のセパレータW5を介し
て捲回した。セパレータW5は、表裏のうち一方の面は
平滑性が良好な平滑面W5Aで、他方の面は平滑ではな
い非平滑面とされている。セパレータW5の捲回開始端
部は軸芯11に溶着されており、後述するように、平滑
面W5A(又は後述する平滑面W5B)を負極板の少な
くとも一方の面に当接させて捲回して捲回群6を作製し
た。そして、正極板と負極板とを捲回したときに、捲回
最内周では捲回方向に正極板が負極板からはみ出すこと
がなく、また、最外周でも捲回方向に正極板が負極板か
らはみ出すことがないように、負極板の長さは正極板の
長さよりも18cm長くなるようにした。また、捲回方
向に垂直の方向においても正極活物質塗布部が負極活物
質塗布部からはみ出すことがないように、負極活物質塗
布部の幅を、正極活物質塗布部の幅よりも5mm長くし
て、その間のセパレータW5は、正極塗工部幅より10
mm長くした。
【0018】図1に示すように、捲回時に正極板及び負
極板のリード片9を、それぞれ捲回群6の互いに反対側
の両端面に位置するようにした。正極板、負極板及びセ
パレータW5の長さを調整し、捲回群径を65±0.1
mmとした。正極板から導出されているリード片9を変
形させ、その全てを、軸芯11のほぼ延長線上にある極
柱(正極外部端子1)周囲から一体に張り出している鍔
部7周面付近に集合、接触させた後、リード片9と鍔部
7周面とを超音波溶接してリード片9を鍔部7周面に接
続し固定した。また、負極外部端子1’と負極板から導
出されているリード片9との接続操作も、正極外部端子
1と正極板から導出されているリード片9との接続操作
と同様に行った。
【0019】その後、正極外部端子1及び負極外部端子
1’の鍔部7周面全周に絶縁被覆8を施した。この絶縁
被覆8は、捲回群6外周面全周にも及ぼした。絶縁被覆
8には、基材がポリイミドで、その片面にヘキサメタア
クリレートからなる粘着剤を塗布した粘着テープを用い
た。この粘着テープを鍔部7周面から捲回群6外周面に
亘って何重にも巻いて絶縁被覆8とした。捲回群6の最
大径部が絶縁被覆8存在部となるように巻き数を調整
し、該最大径をステンレス製の電池容器5の内径よりも
僅かに小さくして、捲回群6を電池容器5内に挿入す
る。電池容器5の外径は67mm、内径は66mmであ
る。
【0020】そして、アルミナ製で円盤状電池蓋4裏面
と当接する部分の厚さ2mm、内径16mm、外径25
mmの第2のセラミックワッシャ3’を、図1に示すよ
うに、先端が正極外部端子1を構成する極柱、先端が負
極外部端子1’を構成する極柱にそれぞれ嵌め込んだ。
また、アルミナ製で厚さ2mm、内径16mm、外径2
8mmの平板状の第1のセラミックワッシャ3を電池蓋
4に載置し、正極外部端子1、負極外部端子1’をそれ
ぞれ第1のセラミックワッシャ3に通した。その後、電
池蓋4周端面を電池容器5開口部に嵌合し、双方の接触
部全域をレーザ溶接した。このとき、正極外部端子1、
負極外部端子1’は、電池蓋4の中心に形成された穴を
貫通して電池蓋4外部に突出している。そして、図1に
示すように、第1のセラミックワッシャ3、金属製ナッ
ト2底面よりも平滑な金属ワッシャ14を、この順に正
極外部端子1、負極外部端子1’にそれぞれ嵌め込ん
だ。
【0021】次いで、ナット2を正極外部端子1、負極
外部端子1’にそれぞれ螺着し、第2のセラミックワッ
シャ3’、第1のセラミックワッシャ3、金属ワッシャ
14を介して電池蓋4を鍔部7とナット2の間で締め付
けにより固定した。このときの締め付けトルク値は7N
・mとした。なお、締め付け作業が終了するまで金属ワ
ッシャ14は回転しなかった。この状態で、電池蓋4裏
面と鍔部7の間に介在させたゴム(EPDM)製Oリン
グ16の圧縮により電池容器5内部の発電要素は外気か
ら遮断される。
【0022】その後、電池蓋4に設けた注液口15から
電解液を所定量電池容器5内に注入し、その後注液口1
5を封止することにより円筒形リチウムイオン電池20
を完成させた。
【0023】電解液には、エチレンカーボネートとジメ
チルカーボネートとジエチルカーボネートの体積比1:
1:1の混合溶液中へ6フッ化リン酸リチウム(LiP
)を1モル/リットル溶解したものを用いた。
【0024】(実施例)次に、正極板及び負極板間に介
在させたセパレータW5の配置について詳述すると共
に、この配置を変更して作製した実施例の電池について
説明する。また、実施例の電池と比較するために作製し
た比較例の電池についても併記する。
【0025】<実施例1>図2に示すように、捲回群6
は、軸芯11に2枚の第1セパレータW5及び第2セ
パレータW5の捲回開始端部が溶着されている。本実
施例では、第1、第2セパレータW5、W5を少な
くとも1周以上軸芯11に捲回した後、これらのセパレ
ータW5、W5を介して負極板31及び正極板32
を捲回して捲回群6を作製し、円筒形リチウムイオン電
池20を完成させた。図1、2及び下表1に示すよう
に、本実施例では、捲回群6の内側から、第1セパレー
タW5 、負極板31、第2セパレータW5、正極板
32の順で捲回しており、負極板31の両面には、第1
セパレータW5の平滑面W5A、第2セパレータW5
の平滑面W5Bが当接している。なお、表1におい
て、平滑性の欄に示した「○」は平滑面を表し、「×」
は非平滑面を表している。
【0026】
【表1】
【0027】<実施例2>表1に示すように、実施例2
では、負極板31に第1セパレータW5の平滑面W5
A、第2セパレータW5の非平滑面を当接させて捲回
群6を作製し、それ以外は上述した実施例1と同様に電
池を完成させた。
【0028】<比較例1>表1に示すように、比較例1
では、負極板31に第1セパレータW5の非平滑面、
第2セパレータW5の非平滑面を当接させて捲回群6
を作製し、それ以外は実施例1と同様に電池を完成させ
た。
【0029】(試験)次に、完成させた実施例及び比較
例の各電池について、充電した後、1時間放置後の電池
電圧、及び、30日放置後の電池電圧を測定した。
【0030】<測定条件>各電池を、室温で充電した後
放電し、放電容量を測定した。充電条件は、4.2V定
電圧、制限電流80A、3.5時間とした。放電条件
は、20A定電流、終止電圧2.5Vとした。その後、
各電池を、4.2V定電圧、制限電流80A、3.5時
間で充電し満充電状態として、1時間放置して、電池電
圧を測定した。その後、25°Cにて30日間放置し
て、電池電池電圧を測定した。
【0031】(試験結果及び評価)下表2に、1時間放
置後の各電池の電圧について電圧分布状態を示す。ま
た、下表3に、30日放置後の各電池の電圧について電
圧分布状態を示す。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】(評価)表2に示すように、実施例1、2
の電池は、比較例1の電池に比べ、電圧保持率が高い。
比較例1の電池は、電圧低下が大きく、微少短絡を起こ
している。なお、1時間放置後の電池電圧が4.18V
未満の電池は、短絡判定の判断において短絡とみなし
た。このように、セパレータの平滑面を負極板の少なく
とも一方の面に当接させた実施例1、2の電池は、製造
時の内部微少短絡が極めて少なく、製造時の歩留まりが
よいことが分かる。
【0035】また、表3に示すように、実施例1、2の
電池は比較例1の電池に比べ、30日放置後の電圧低下
が小さい。比較例1の電池は、電圧低下が大きく、微少
短絡を起こしている。なお、30日放置後の電池電圧が
4.0V未満の電池は、短絡判定の判断において短絡と
みなした。このように、セパレータW5の平滑面を負極
板の少なくとも一方の面に当接させた実施例1、2の電
池は、同じ厚さのセパレータを使用しても、内部微少短
絡が起こりづらく電圧低下が小さい。従って、信頼性を
高めることができる。更に、同じ厚さのセパレータを使
用しても信頼性を高めることができることから、セパレ
ータの厚さを薄くすることもできるので、一般に軸芯1
1の回りに40回以上捲回される大型リチウムイオン電
池の小型化にも寄与するものである。
【0036】更に、実施例1、実施例2の電池を比較す
ると、負極板の両面に平滑面を当接させた実施例1の電
池の方が負極板の片面に平滑面を当接させた実施例2の
電池より1時間放置後及び30日放置後の電圧低下が小
さいことから、より信頼性の高い電池であるということ
ができる。
【0037】なお、本実施形態では、正極板・負極板間
に1枚のセパレータW5又はW5 を介在させた例を
示したが、正極板・負極板間に2枚以上のセパレータの
セパレータを介在させ、負極板に当接するセパレータの
面を平滑面とするようにしてもよい。
【0038】また、本実施形態では、円筒形リチウムイ
オン電池について例示したが、本発明は円筒形の形状に
限定されるものではなく、三角形、四角形又は多角形に
捲回した電池にも適用可能である。また、本実施形態で
は、電気自動車用電源等に用いられる大形の二次電池に
ついて例示したが、電池の用途や大きさ及び電池容量に
限定されるものでないことはいうまでもない。更に、有
底筒状容器(缶)に電池上蓋がカシメによって封口され
ている構造の円筒形リチウムイオン電池にも本発明の適
用が可能である。しかしながら、電気自動車には高容
量、高出力、高信頼性の電池が要求されるので、本発明
を適用した電池の搭載が好ましい。
【0039】また、本実施形態では、絶縁被覆8に、基
材がポリイミドで、その片面にヘキサメタアクリレート
からなる粘着剤を塗布した粘着テープを用いたが、これ
に限定されるものではなく、例えば、基材がポリプロピ
レンやポリエチレン等のポリオレフィンで、その片面又
は両面にヘキサメタアクリレートやブチルアクリレート
等のアクリル系粘着剤を塗布した粘着テープや、粘着剤
を塗布しないポリオレフィンやポリイミドからなるテー
プ等を好適に使用することができる。
【0040】更に、本実施形態では、リチウムイオン電
池用の正極にマンガン酸リチウム、負極に非晶質炭素、
電解液にエチレンカーボネートとジメチルカーボネート
とジエチルカーボネートの体積比1:1:1の混合液中
へ6フッ化リン酸リチウムを1モル/リットル溶解した
ものを用いたが、本発明の電池の製造方法には特に制限
はなく、また結着剤、負極活物質、非水電解液も通常用
いられているいずれのものも使用可能である。EV用途
向け高容量、高出力の電池で、かつ安全性を確実に確保
するためには、正極活物質としてリチウム・コバルト複
合酸化物やリチウム・ニッケル複合酸化物を用いるより
も、リチウムマンガン複酸化物であるマンガン酸リチウ
ムを用いることがより望ましい。
【0041】また、本実施形態ではポリフッ化ビニリデ
ンを結着剤として使用したが、リチウムイオン電池用極
板活物質結着剤としては、テフロン、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴ
ム、スチレン/ブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセ
ルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、
アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、
フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン等の重合体及び
これらの混合体等を用いてもよい。
【0042】更に、本実施形態に示した以外のリチウム
二次電池用正極活物質としては、リチウムを挿入・脱離
可能な材料であり、予め十分な量のリチウムを挿入した
リチウムマンガン複酸化物が好ましく、スピネル構造を
有したマンガン酸リチウムや、結晶中のマンガンやリチ
ウムの一部をそれら以外の元素で置換又はドープした材
料を使用するようにしてもよい。
【0043】また更に、本実施形態に示した以外のリチ
ウムイオン電池用負極活物質には、例えば、天然黒鉛
や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料等が
あるが、これらを使用するようにしてもよく、その粒子
形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に
本発明が制限されるものではない。
【0044】また、電解液としては、一般的なリチウム
塩を電解質とし、これを有機溶媒に溶解した電解液を使
用してもよく、リチウム塩や有機溶媒にも特に制限され
るものではない。例えば、電解質としては、LiClO
、LiAsF、LiPF 、LiBF、LiB
(C、CHSOLi、CFSOLi
等やこれらの混合物を用いることができる。
【0045】そして、本実施形態以外の非水電解液有機
溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカー
ボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエト
キシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラ
ン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオ
キソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスル
ホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル等又はこれ
ら2種類以上の混合溶媒を用いることができ、更に、混
合配合比についても限定されるものではない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表裏面で平滑性が異なるセパレータを用い、該平滑な平
滑面を負極の少なくとも一方の面に当接させるようにし
たので、内部微少短絡が発生しづらく信頼性の高い電池
とすることができる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な実施形態の円筒形リチウム
イオン電池の縦断面図である。
【図2】実施形態の円筒形リチウムイオン電池の捲回群
の捲回開始部の横断面図である。
【符号の説明】
6 捲回群 20 円筒形リチウムイオン電池(リチウムイオン電
池) W1 正極集電体 W2 正極活物質合剤層 W3 負極集電体 W4 負極活物質合剤層 W5 セパレータ W5 第1セパレータ W5 第2セパレータ W5A、W5B 平滑面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東本 晃二 東京都中央区日本橋本町二丁目8番7号 新神戸電機株式会社内 (72)発明者 弘中 健介 東京都中央区日本橋本町二丁目8番7号 新神戸電機株式会社内 Fターム(参考) 5H021 AA06 BB04 CC08 HH10 5H028 AA07 AA08 BB08 CC08 CC12 EE06 5H029 AJ12 AJ14 AK03 AL07 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ14 CJ06 CJ07 DJ04 DJ14 EJ12 5H050 AA01 AA15 BA17 CA09 CB09 DA03 DA19 FA05 FA13 FA15 FA18 GA09 HA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セパレータを介して正極及び負極を対向
    させた捲回群を備えるリチウムイオン電池において、前
    記セパレータは表裏面の平滑性が異なり、該平滑な平滑
    面を前記負極の少なくとも一方の面に当接させたことを
    特徴とするリチウムイオン電池。
  2. 【請求項2】 前記平滑面を前記負極の両面に当接させ
    たことを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン電
    池。
  3. 【請求項3】 前記捲回群は、該捲回群内側から第1セ
    パレータ、前記負極、第2セパレータ、前記正極の順に
    積層されて捲回されたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載のリチウムイオン電池。
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