JP2001223006A - リチウム二次電池用正極活物質およびリチウム二次電池 - Google Patents
リチウム二次電池用正極活物質およびリチウム二次電池Info
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Abstract
るサイクル耐久性を向上させることができるスピネル構
造リチウムマンガン複合酸化物からなるリチウム二次電
池用正極活物質と、このような正極活物質を使用して、
充放電容量とサイクル耐久性を改善したリチウム二次電
池を提供する。 【解決手段】 スピネル構造リチウムマンガン複合酸化
物LiMn2O3におけるMnの一部を2価の金属元素
と3価の金属元素とで置換した複合酸化物、すなわちL
i1+XMn2−X−Y−ZAYBZO4−δ(AはM
g,Ni,Cu,Znのうちの少なくとも1種、BはA
l,Cr,Fe,Co,Ga,Inのうちの少なくとも
1種)をリチウム二次電池の正極活物質として使用す
る。
Description
話、携帯用オーディオ機器などに使用されると共に、電
気自動車用の二次電池としても期待されるリチウム二次
電池に係わり、さらに詳しくは、このようなリチウム二
次電池に用いられる正極活物質と、このような正極活物
質を用いたリチウム二次電池に関するものである。
問題への意識から、電気自動車の開発が強く望まれてい
る。
電池は、充放電電圧が高く、充放電容量が大きいことか
ら、電気自動車用二次電池として期待されている。
従来、LiCoO2が用いられていたが、資源量、価
格、安定性などの面から、自動車用二次電池としてはス
ピネル構造リチウムマンガン複合酸化物(LiMn2O
4)が適当であると考えられる。
耐久性の悪さが問題となっており、それを解決する手段
として、Mnの一部をLiおよびMn以外の元素で置換
する手法が注目されている。
換すると、電気的中性を保つため結晶中の3価のMnが
減り、結晶構造が安定化されサイクル耐久性が改善され
る。しかし、同時に充放電容量が減少するという問題が
ある。
と、容量の減少幅は小さいものの、同時にサイクル耐久
性の改善幅も小さくなるという問題がある。
に、Mnの一部を2種類以上の元素で置換した場合、置
換の結果としてMnの平均価数が3.5価を上回ると、
結晶構造が不安定となり、サイクル耐久性が悪くなると
いう問題があり、これらの問題点を解決することが上記
のようなスピネル構造リチウムマンガン複合酸化物を正
極活物質として用いたリチウム二次電池における課題と
なっていた。
物質としてスピネル構造リチウムマンガン複合酸化物を
用いた場合の上記課題を解決すべくなされたものであっ
て、充放電容量を減少させることなく高温におけるサイ
クル耐久性を向上させることができるスピネル構造リチ
ウムマンガン複合酸化物を用いたリチウム二次電池用正
極活物質と、このような正極活物質を用いることにより
充放電容量およびサイクル耐久性を改善したリチウム二
次電池を提供することを目的としている。
るリチウム二次電池用正極活物質は、化学式Li1+ X
Mn2−X−Y−ZAYBZO4−δで表され、Aは2
価の元素であるMg,Ni,CuおよびZnから選択さ
れる少なくとも1種の元素であり、Bは3価の元素であ
るAl,Cr,Fe,Co,GaおよびInから選択さ
れる少なくとも1種の元素であるリチウムマンガン複合
酸化物からなる構成としたことを特徴としており、リチ
ウム二次電池用正極活物質におけるこのような構成を前
述した従来の課題を解決するための手段としている。こ
のとき、上記化学式におけるX,Y,Zおよびδの値と
しては、請求項2に記載しているように、0<X≦0.
1,0<Y≦0.1,0<Z≦0.1,0<δ≦0.5
の範囲とすることが望ましく、請求項3に記載している
ように、0<X+Y+Z≦0.3を満たすような値とす
ることがさらに望ましい。
池は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のリチ
ウムマンガン複合酸化物を正極に用い、負極にカーボン
を用いた構成としており、リチウム二次電池におけるこ
のような構成を前述した従来の課題を解決するための手
段としたことを特徴としている。
物において、Mnは3価と4価の状態をとっている。こ
こで3価のMnはヤーン・テラー歪みを有しており、こ
の歪みは、結晶構造を不安定化させ、充放電サイクル時
の結晶構造の破壊や、高温時のMn溶出を促進する。
とにより、歪みが緩和されサイクル耐久性が向上する。
また、Mnの一部を適正なイオン半径の元素で置換する
ことにより、結晶構造が安定化する作用もある。
耐久性は向上するが、4価のMnが増えるために充放電
容量が減少する。また、3価の元素のみでMnの一部を
置換すると,Mnの3価は減らしているがMnの4価を
増やす効果はないので、大幅な耐久性改善は望めない。
を置換することにより、2価のみで置換した場合よりも
充放電容量を減らすことなく、3価のみで置換した場合
よりも耐久性が向上することになる。
2−X−Y−ZAYBZO4−δ(ただし、Aは2価の
元素であるMg,Ni,Cu,Zn、Bは3価の元素で
あるAl,Cr,Fe,Co,Ga,In)で表される
ように、スピネル構造リチウムマンガン複合酸化物のM
nの一部を2価と3価の元素であって、Li,Mn以外
の元素で置換することにより結晶構造が安定化し、充放
電容量の減少を来すことなく、サイクル耐久性が向上す
ることになる。
おいて、0<X≦0.1,0<Y≦0.1,0<Z≦
0.1の範囲が望ましい。また、酸素欠陥量δについて
は、焼成条件(酸素濃度等)によって数値が変動する
が、0<δ≦0.5の範囲とすることが望ましい。X,
Y,Zおよびδの値がこれらの範囲を超えると、結晶構
造が不安定になったり、容量が大きく減少したりして好
ましくない。
Z≦0.3を満たすことが望ましく、X,Y,Zの総和
がこの範囲を超えると安定な結晶が構成されない。
マンガン複合酸化物を正極活物質として用いることによ
り、充放電容量および高温でのサイクル耐久性に優れた
リチウム二次電池が得られることになる。
模式的に示すように、例えば、導電助剤2(アセチレン
ブラックなど)やバインダー3と共に、集電体としての
アルミ箔4に塗布された状態で、正極として使用され
る。
電池用正極活物質は、化学式Li1+XMn
2−X−Y−ZAYBZO4−δ(AはMg,Ni,C
u,Znのうちの少なくとも1種、BはAl,Cr,F
e,Co,Ga,Inのうちの少なくとも1種)で表さ
れるスピネル構造リチウムマンガン複合酸化物からなる
もの、すなわちリチウムマンガン複合酸化物のMnの一
部を2価の元素と3価で置換したものであるから、安定
な結晶構造を有しており、リチウム二次電池の充放電容
量を減少させることなく、サイクル耐久性を向上させる
ことができるという極めて優れた効果をもたらすもので
ある。
正極活物質の実施の形態として請求項2および請求項3
に係わる正極活物質においては、X,Y,Z,δの値、
およびX+Y+Zの値をそれぞれより望ましい範囲に設
定したものであるから、リチウムマンガン複合酸化物の
結晶構造をさらに一層安定化することができ、本発明の
効果をより確実なものとすることができる。
池は、このようなスピネル構造リチウムマンガン複合酸
化物を正極活物質として用いたものであるから、リチウ
ム二次電池の充放電容量および高温でのサイクル耐久性
を向上させることができる。また、これらの正極と、カ
ーボンを負極として電池を構成することにより、Li金
属を負極として電池を構成した場合に比べ、充放電によ
るLiの析出などによる内部短絡の可能性も低いため、
さらに安全性に優れた電池を構成することができる。
体的に説明する。
0.05Al0.05O3.9 ) [サンプル製造]まず、炭酸リチウム(LiCO3)
と、二酸化マンガン(MnO2 )と、炭酸マグネシウ
ム(Mg(CO3)2)と、酸化アルミニウム(Al2
O3)とを、モル比でLi:Mn:Mg:Al=1.
1:1.8:0.05:0.05の割合になるように秤
量した。そして、750℃の大気中で10時間仮焼成し
たのち、ボールミルで4時間粉砕・混合し、800℃の
大気中で24時間本焼成することによって、スピネル系
リチウムマンガン複合酸化物(Li1.1Mn1.8M
g0.05Al0.05O3.9 )を得た。
記スピネル系リチウムマンガン複合酸化物85重量%、
導電助剤としてのアセチレンブラック5重量%、バイン
ダーとしてのポリふっ化ビニリデン10重量%に溶媒と
してN−メチルピロリドンを加え、ホモジナイザーで混
合してスラリー状となし、これを集電体としてのアルミ
箔に塗布して乾燥することにより、図1に示すような正
極とした。負極にはLi金属を使用した。
て1MのLiPF6のプロピレンカーボネート−ジメチ
ルカーボネート溶液(混合比1:1)を染み込ませた石
英ガラスろ紙を挟み、コイン型セルを構成し、後述する
充放電サイクル試験に供した。
0.05Cr0.05O3.9) [サンプル製造]炭酸リチウム(LiCO3)と、二酸
化マンガン(MnO2)と、炭酸マグネシウム(Mg
(CO3)2)と、酸化クロム(Cr2O3)とを、モ
ル比でLi:Mn:Mg:Cr=1.1:1.8:0.
05:0.05の割合になるように秤量した。そして同
様に、750℃の大気中で10時間仮焼成したのち、ボ
ールミルで4時間粉砕・混合し、800℃の大気中で2
4時間本焼成することにより、スピネル系リチウムマン
ガン複合酸化物(Li1.1Mn1.8Mg0.05C
r0.05O3.9)を得た。
ル系リチウムマンガン複合酸化物を用いて、上記実施例
と同様の手順により正極を得たのち、Li金属を負極と
して同様のコイン型セルを構成し、同様の充放電サイク
ル試験を実施した。
0.05Fe0.05O3.9) [サンプル製造]炭酸リチウム(LiCO3)と、二酸
化マンガン(MnO2)と、炭酸マグネシウム(Mg
(CO3)2)と、酸化鉄(Fe2O3)を、モル比で
Li:Mn:Mg:Fe=1.1:1.8:0.05:
0.05の割合になるように秤量した。そして上記実施
例と同様に仮焼成し、粉砕・混合したのち、本焼成する
ことによって、スピネル系リチウムマンガン複合酸化物
(Li1.1Mn1.8Mg 0.05Fe0.05O
3.9)を得た。
系リチウムマンガン複合酸化物を使用して、上記実施例
と同様に正極を得たのち、Li金属を負極として同様の
コイン型セルを構成し、同様の充放電サイクル試験を実
施した。
0.05Co0.05O3.9) [サンプル製造]炭酸リチウム(LiCO3)と、二酸
化マンガン(MnO2)と、炭酸マグネシウム(Mg
(CO3)2)と、酸化コバルト(Co2O3)を、モ
ル比でLi:Mn:Mg:Co=1.1:1.8:0.
05:0.05の割合になるように秤量した。そして、
上記実施例と同様に、仮焼成、粉砕・混合、および本焼
成を行うことによって、スピネル系リチウムマンガン複
合酸化物(Li1.1Mn1 .8Mg0.05Co
0.05O3.9)を得た。
ル系リチウムマンガン複合酸化物を用いて、上記実施例
と同様の手順により正極を得たのち、Li金属を負極と
して同様のコイン型セルを構成し、同様の充放電サイク
ル試験を実施した。
0.05Ga0.05O3.9) [サンプル製造]炭酸リチウム(LiCO3)と、二酸
化マンガン(MnO2)と、炭酸マグネシウム(Mg
(CO3)2)と、酸化ガリウム(Ga2O3)を、モ
ル比でLi:Mn:Mg:Ga=1.1:1.8:0.
05:0.05の割合になるように秤量した。そして、
上記実施例と同様に、仮焼成、粉砕・混合、および本焼
成を行うことによって、スピネル系リチウムマンガン複
合酸化物(Li1.1Mn1 .8Mg0.05Ga
0.05O3.9)を得た。
リチウムマンガン複合酸化物を用いて、上記各実施例と
同様の手順により正極を得たのち、Li金属を負極とし
て同様のコイン型セルを構成し、同様の充放電サイクル
試験を実施した。
0.05In0.05O3.9) [サンプル製造]炭酸リチウム(LiCO3)と、二酸
化マンガン(MnO2)と、炭酸マグネシウム(Mg
(CO3)2)と、酸化インジウム(In2O3)と
を、モル比でLi:Mn:Mg:In=1.1:1.
8:0.05:0.05の割合になるように秤量した。
そして、上記実施例と同様に、仮焼成、粉砕・混合、お
よび本焼成を行うことによって、スピネル系リチウムマ
ンガン複合酸化物(Li1.1Mn1.8Mg0.05
In0.05O3.9)を得た。
リチウムマンガン複合酸化物を用いて、上記各実施例と
同様の手順によって正極を得たのち、Li金属を負極と
して同様のコイン型セルを構成し、同様の充放電サイク
ル試験を実施した。
0.05Al0.09O3.9) [サンプル製造]炭酸リチウム(LiCO3)と、二酸
化マンガン(MnO2)と、酸化ニッケル(NiO)
と、酸化アルミニウム(Al2O3)とを、モル比でL
i:Mn:Ni:Al=1.1:1.76:0.05:
0.09の割合となるように秤量した。そして上記実施
例と同様に、仮焼成、粉砕・混合および本焼成すること
によって、スピネル系リチウムマンガン複合酸化物(L
i1.1Mn1.76Ni0 .05Al0.09O
3.9)を得た。
リチウムマンガン複合酸化物を使用して、上記各実施例
と同様の手順によって正極を得たのち、Li金属を負極
として同様のコイン型セルを構成し、同様の充放電サイ
クル試験を実施した。
0.06Al0.07O3.9) [サンプル製造]まず、炭酸リチウム(LiCO3)
と、二酸化マンガン(MnO2)と、酸化銅(CuO)
と、酸化アルミニウム(Al2O3)とを、モル比でL
i:Mn:Cu:Al=1.1:1.77:0.06:
0.07の割合となるように秤量した。そして上記実施
例と同様に、仮焼成、粉砕・混合および本焼成を経て、
スピネル系リチウムマンガン複合酸化物(Li1.1M
n1.77Cu0.06Al 0.07O3.9)を得
た。
リチウムマンガン複合酸化物を使用して、上記各実施例
と同様の手順によって正極を得たのち、Li金属を負極
として同様のコイン型セルを構成し、同様の充放電サイ
クル試験を実施した。
0.08Al0.03O3.9) [サンプル製造]炭酸リチウム(LiCO3)と、二酸
化マンガン(MnO2)と、酸化亜鉛(ZnO)と、酸
化アルミニウム(Al2O3)とを、モル比でLi:M
n:Zn:Al=1.1:1.79:0.08:0.0
3の割合となるように秤量し、上記実施例と同様に、仮
焼成、粉砕・混合および本焼成を経て、スピネル系リチ
ウムマンガン複合酸化物(Li1.1Mn1.79Zn
0.08Al0.03O3 .9)を得た。
リチウムマンガン複合酸化物を使用して、上記各実施例
と同様の手順によって正極を得たのち、Li金属を負極
として同様のコイン型セルを構成し、同様の充放電サイ
クル試験を行った。
0.05Al0.05O3.9/カーボン負極) [電極作製]上記発明例1において電極活物質として合
成したスピネル系リチウムマンガン複合酸化物(Li
1.1Mn1.8Mg0.05Al0.05O3.9)
85重量%に、上記各実施例と同量のアセチレンブラッ
クおよびポリふっ化ビニリデンを混合し、さらにN−メ
チルピロリドンを加えてホモジナイザーにより混合した
のち、上記実施例と同様にアルミ箔に塗布して乾燥する
ことにより、図1に示すような正極を得た。
バインダーとしてのポリふっ化ビニリデン10重量%
と、溶媒としてのN−メチルピロリドンを加え、ホモジ
ナイザーで混合してスラリー状とし、これを銅箔に塗布
して乾燥したものを使用し、両電極の間に、上記実施例
と同様の電解液を染み込ませた石英ガラスろ紙を挟むこ
とによってコイン型セルを構成した。そして、上記各実
施例と同様の充放電サイクル試験を実施した。
0.05Cr0.05O3.9/カーボン負極) [電極作製]上記発明例2において電極活物質として合
成したスピネル系リチウムマンガン複合酸化物(Li
1.1Mn1.8Mg0.05Cr
0.05O3.9 )を使用して、同様に正極を得たの
ち、カーボンを負極として上記発明例10と同様のコイ
ン型セルを構成し、上記各実施例と同様の充放電サイク
ル試験を実施した。
0.05Fe0.05O3.9/カーボン負極) [電極作製]上記発明例3において電極活物質として合
成したスピネル系リチウムマンガン複合酸化物(Li
1.1Mn1.8Mg0.05Fe0.05O3.9)
を使用して、同様に正極を得たのち、カーボンを負極と
して上記発明例10と同様のコイン型セルを構成し、同
様の充放電サイクル試験を実施した。
0.05Co0.05O3.9/カーボン負極) [電極作製]上記発明例4において電極活物質として合
成したスピネル系リチウムマンガン複合酸化物(Li
1.1Mn1.8Mg0.05Co0.05O3.9)
を使用して、同様に正極を得たのち、カーボンを負極と
して上記発明例10と同様のコイン型セルを構成し、同
様の充放電サイクル試験を実施した。
と、二酸化マンガン(MnO2)と、酸化アルミニウム
(Al2O3)とを、モル比でLi:Mn:Al=1.
1:1.8:0.1の割合となるように秤量した。そし
て上記各実施例と同様に、750℃の大気中で10時間
仮焼成したのち、ボールミルで4時間粉砕・混合し、8
00℃の大気中で24時間本焼成することによって、ス
ピネル系リチウムマンガン複合酸化物(Li1.1Mn
1.8Al0.1O3.9)を得た。
系リチウムマンガン複合酸化物を使用して、上記各実施
例と同様の手順によって正極を得たのち、Li金属を負
極として同様のコイン型セルを構成し、同様の充放電サ
イクル試験を行った。
と、二酸化マンガン(MnO2)と、炭酸マグネシウム
(Mg(CO3)2)とを、モル比でLi:Mn:Mg
=1.1:1.8:0.1の割合となるように秤量し
た。そして上記各実施例と同様に、仮焼成、粉砕・混合
および本焼成することによって、スピネル系リチウムマ
ンガン複合酸化物(Li1.1Mn1.8Mg0.1O
3.9)を得た。
系リチウムマンガン複合酸化物を使用して、上記各実施
例と同様の手順によって正極を得たのち、Li金属を負
極として同様のコイン型セルを構成し、同様の充放電サ
イクル試験を行った。
化マンガン(MnO2)と、酸化アルミニウム(Al2
O3)を、モル比でLi:Mn:Mg=1.1:1.
6:0.3の割合になるように秤量し、上記実施例と同
様に、仮焼成、粉砕・混合および本焼成することによっ
て、スピネル系リチウムマンガン複合酸化物(Li
1.1Mn1.6Al0.3O3.9)を得た。
リチウムマンガン複合酸化物を使用して、上記各実施例
と同様の手順によって正極を得たのち、Li金属を負極
として同様のコイン型セルを構成し、同様の充放電サイ
クル試験を行った。
0.1Fe0.1O4) [サンプル製造]炭酸リチウム(LiCO3)と、二酸
化マンガン(MnO2)と、酸化クロム(Cr2O3)
と、酸化鉄(Fe2O3)を、モル比でLi:Mn:M
g:Fe=1.01:1.79:0.1:0.1の割合
になるように秤量した。そして上記各実施例と同様に、
仮焼成、粉砕・混合および本焼成することによって、ス
ピネル系リチウムマンガン複合酸化物(Li1.01M
n1.79Cr0.1Fe 0.1O4)を得た。
ル系リチウムマンガン複合酸化物を使用して、上記各実
施例と同様の手順によって正極を得たのち、Li金属を
負極として同様のコイン型セルを構成し、同様の充放電
サイクル試験を行った。
0.1O3.9/カーボン負極) [電極作製]上記比較例1において電極活物質として合
成したスピネル系リチウムマンガン複合酸化物(Li
1.1Mn1.8Al0.1O3.9)を使用し、同様
に正極を得たのち、カーボンを負極として上記発明例1
0と同様のコイン型セルを構成し、同様の充放電サイク
ル試験を実施した。
0℃に保持された恒温槽内において、0.2mA/cm
2の一定電流で4.5Vから3.5Vの間で充放電サイ
クル試験をそれぞれ実施し、各セルの300サイクル後
の容量維持率を求め、表1に示した。
式LiMn2O4で表されるスピネル構造リチウムマン
ガン複合酸化物におけるMnの一部を2価の元素と、3
価の元素で置換したリチウムマンガン複合酸化物を正極
活物質として使用した本発明例1ないし13において
は、いずれも高温サイクル耐久性を向上させることがで
き、EV,HEV用電池として必要な性能を満足するこ
とが確認された。
るAlのみで置換した複合酸化物を用いた比較例1,比
較例3および比較例5、2価の元素であるMgのみで置
換した複合酸化物を用いた比較例2、さらに、いずれも
3価の元素であるCrおよびFeで置換した複合酸化物
を用いた比較例4においては、いずれも十分な放電容量
を維持することができないことが判明した。
を用いた正極の断面構造を示す模式図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 化学式Li1+X Mn2−X−Y−Z
AYBZO4−δで表され、Aは2価の元素であるM
g,Ni,CuおよびZnから選択される少なくとも1
種の元素であり、Bは3価の元素であるAl,Cr,F
e,Co,GaおよびInから選択される少なくとも1
種の元素であるリチウムマンガン複合酸化物からなるこ
とを特徴とするリチウム二次電池用正極活物質。 - 【請求項2】 化学式Li1+XMn2−X−Y−ZA
YBZO4−δにおいて、 0<X≦0.1,0<Y≦0.1,0<Z≦0.1,0
<δ≦0.5 を満たすことを特徴とする請求項1記載のリチウム二次
電池用正極活物質。 - 【請求項3】 化学式Li1+XMn2−X−Y−ZA
YBZO4−δにおいて、 0<X+Y+Z≦0.3 を満たすことを特徴とする請求項2記載のリチウム二次
電池用正極活物質。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載のリチウムマンガン複合酸化物を正極に用い、負極に
カーボンを用いたことを特徴とするリチウム二次電池。
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---|---|---|---|
JP2000030553A JP2001223006A (ja) | 2000-02-08 | 2000-02-08 | リチウム二次電池用正極活物質およびリチウム二次電池 |
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---|---|---|---|
JP2000030553A JP2001223006A (ja) | 2000-02-08 | 2000-02-08 | リチウム二次電池用正極活物質およびリチウム二次電池 |
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JP2000030553A Pending JP2001223006A (ja) | 2000-02-08 | 2000-02-08 | リチウム二次電池用正極活物質およびリチウム二次電池 |
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JP (1) | JP2001223006A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2214232A1 (en) * | 2007-10-23 | 2010-08-04 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd | Spinel type lithium-transition metal oxide |
WO2012077472A1 (ja) * | 2010-12-09 | 2012-06-14 | 日本電気株式会社 | 二次電池用正極活物質及びそれを使用した二次電池 |
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2000
- 2000-02-08 JP JP2000030553A patent/JP2001223006A/ja active Pending
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