JP2001221291A - 回転バランス修正装置 - Google Patents

回転バランス修正装置

Info

Publication number
JP2001221291A
JP2001221291A JP2000028241A JP2000028241A JP2001221291A JP 2001221291 A JP2001221291 A JP 2001221291A JP 2000028241 A JP2000028241 A JP 2000028241A JP 2000028241 A JP2000028241 A JP 2000028241A JP 2001221291 A JP2001221291 A JP 2001221291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
balance
rotating
movement
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000028241A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Horata
直樹 母良田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2000028241A priority Critical patent/JP2001221291A/ja
Publication of JP2001221291A publication Critical patent/JP2001221291A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転バランス修正装置のコストアップを抑制
しつつ、異音の発生を抑制する回転バランス修正装置を
提供する。 【解決手段】 回転面上から見て互いに交差し、かつ前
記回転軸を挟む径方向両側に亘って配設された第1、第
2のバランス機構20,30を備え、各バランス機構2
0,30には、前記回転系と一体的に回転すると共に前
記径方向両側に移動可能とされ、両側部に錘り24を備
えた筒状部材22と、前記回転軸と一体的に回転すると
共に、回転系の回転に伴って生じる力の作用により、回
転系の定速回転時には前記筒状部材22に係合してその
移動を規制し、変速回転時にはこの規制を解除する移動
規制ユニット25とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCD−RO
MやDVD(デジタルビデオディスク)等の記録媒体
や、洗濯機に備えられるドラム等の回転体の回転駆動時
に生じ得る重量的なアンバランスを調整する回転バラン
ス修正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】重心が回転中心から偏った回転体が回転
軸回りに回転すると、この回転体に回転のアンバランス
が生じる。つまり、回転体の重心Gに回転に伴う遠心力
が作用して上記回転軸に撓みが生じ、この撓みにより、
回転面上における回転中心Sの位置が上記回転軸を支持
する軸受の配設位置(以下、軸受芯Oという)からず
れ、上記軸受芯O,回転中心Sとが軸方向から見て互い
に一致しない状態となる。
【0003】CD−ROM等の記録媒体や洗濯機に備え
られるドラム等の回転体は、通常、回転速度fが回転体
の固有振動数Fと等しくなる危険速度と呼ばれる回転速
度を超える回転速度で定格運転されるようになっている
が、この危険速度を境にして軸受芯O,回転中心S及び
重心Gの位置関係が図13,14に示すように変化する
ことが知られている。
【0004】すなわち、回転体の回転速度fが回転系の
固有振動数Fより小さいときには、図13に示すよう
に、回転中心Sが軸受芯Oからずれて振れまわりが生じ
ると共に、重心Gが軸受芯Oに対して回転中心Sより外
方(同相)に位置することになる。そして、回転体の回
転速度fが上記の危険速度になると、回転体が共振状態
となって大きく振動する(軸受芯Oと回転中心Sとの間
の距離が最大となる)。しかし、回転体の回転速度f
が、この危険速度を超えて回転体の固有振動数Fより大
きくなると、図14に示すように、重心Gが軸受芯Oに
対して回転中心Sより外方(逆相)に位置して安定する
ことになる。
【0005】このように、回転体の振動の振幅は、図1
5に示すように、回転体の回転速度が危険速度に達する
までその回転速度の上昇に伴って徐々に大きくなり、危
険速度になったときに最大となって、その後、徐々に小
さくなりある一定の値に略安定する。
【0006】ところで、回転体の定格運転時に上述した
ような振動が生じていると、この振動が回転体周りの部
材等に伝達され、これによって軸受が損傷したり、例え
ば、回転体がCD−ROM等の記録媒体である場合に
は、データピックアップ部品との高精度の位置決めが行
われず、記録媒体からデータを読み出せなくなる等の不
具合が発生する場合がある。
【0007】従来、このような問題に対処すべく、特開
平10−92094号公報に開示されているように、回
転体の回転時に生じるアンバランスを修正して、この回
転体に発生する振動を低減する回転バランス修正装置を
回転体等に備えることが提案されている。
【0008】この種の回転バランス修正装置は、例え
ば、回転体の回転軸と同軸心上に固定された中空の環状
体と、この環状体の内部に移動可能に配設されたボール
部材とを備え、ボール部材が回転体のアンバランスを相
殺する位置に移動することにより、回転体の定格運転時
におけるアンバランスを修正するように構成されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記回
転バランス修正装置の構成においては、次のような不具
合が生じる。
【0010】すなわち、回転体のアンバランスを精度よ
く修正するためには、発生したアンバランスに対してボ
ール部材を速やかに偏りを相殺する位置に転動移動させ
るべく、環状体の内面の粗度を極めて小さく且つ精密に
製造したり、環状体の真円度をできるだけ高いものにす
る必要があるが、これらはいずれも回転バランス修正装
置のコストアップを招くことになる。
【0011】また、ボール部材が環状体内を転動するよ
うに構成されているため、このボール部材同士が衝突す
ることによって生じる衝突音や、ボール部材が環状体内
を移動することによって生じる転動音等の異音が生じる
という問題もある。
【0012】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
回転バランス修正装置のコストアップを抑制しつつ、異
音の発生をも抑制し得る回転バランス修正装置を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、回転軸回りに所定速度で回転する回転系の重量的な
アンバランスを修正する回転バランス修正装置におい
て、回転面上から見て互いに交差し、かつ前記回転軸を
挟む径方向両側に亘って配設された複数のバランス機構
を備え、各バランス機構には、前記回転系と一体的に回
転すると共に前記径方向両側に移動可能とされ、両側部
に錘りを備えたバランス部材と、前記回転軸と一体的に
回転すると共に、回転系の回転に伴って生じる力の作用
により、回転系の定速回転時には前記バランス部材に係
合してその移動を規制し、変速回転時にはこの規制を解
除するチャック部材とを設けたことを特徴とする。
【0014】この発明の回転バランス修正装置によれ
ば、回転系の定速回転時には、チャック部材に回転によ
る遠心力が作用してこのチャック部材がバランス部材に
係合することによりバランス部材の移動を規制し、回転
系の変速回転時には、チャック部材に上記の遠心力に加
えて慣性力も作用して移動の規制が解除されることによ
りバランス部材がアンバランスを修正する方向に移動す
る。また、このようなバランス部材及びチャック部材を
備える第1、第2のバランス機構を、回転面から見て互
いに交差するように設けたので、各バランス機構のバラ
ンス作用の合成により回転系のアンバランスが修正され
る。
【0015】このように、両側部に錘りを備えたバラン
ス部材を径方向に移動するように構成したので、従来の
装置のように衝突音や転動音が発生することがなく、従
来の装置より大幅に静かな装置が得られることになる。
【0016】また、慣性系において、バランス部材を径
方向に移動可能となるように構成したから、公知の回転
バランス修正装置にあるように、複数のバランス部材が
環状体を移動する場合に、環状体の内面の粗度を極めて
小さく精密に構成したり、この環状体の真円度をできる
だけ高くしたりするという必要がなく、コストアップを
抑制しながらバランス修正を正確に行う装置を実現する
ことができる。
【0017】その場合に、請求項2に記載の発明のよう
に、前記チャック部材を、前記回転軸に対して偏心した
位置に設け、バランス部材の移動規制及びその解除をバ
ランス部材の外部から行うようにしてもよい。
【0018】請求項3に記載の発明は、上記第2発明に
おいて、前記チャック部材は、前記バランス部材に比較
的強く当接することによりこのバランス部材の移動を規
制する当接部と、この当接部に比して十分大きな質量を
有する錘部とを備え、この錘部と前記当接部との間に設
けられた軸に回動可能に支持されていることを特徴とす
る。この発明の回転バランス修正装置によれば、回転系
の回転速度の変化状態により錘部に作用する遠心力及び
慣性力により、チャック部材がバランス部材に対して当
接したりこの当接を解除したりすることになる。これに
より、バランス部材の移動を規制やその解除を機械的、
電気的に行う装置等を別途設ける必要がなく、バランス
部材の移動規制等を自動的に行う機能を簡単な構成で実
現することができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、上記第1ないし
第3発明のいずれかにおいて、回転系は、情報を記録す
るディスクであることを特徴とする。この発明の回転バ
ランス修正装置によれば、情報を記録するディスクを回
転駆動する装置に当該回転バランス修正装置を適用する
ことにより、ディスク等に偏心が生じている場合には、
異音の発生を抑制しながらアンバランスを修正して、上
記ディスクからデータを確実に読み出す、または書き込
むことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、回転バランス修正装置を
ディスク駆動装置に組み込んだ状態を示す正面図、図2
は、図1に示す第1バランス機構20のA−A線平面図
である。
【0021】図1に示すように、ディスク駆動装置1に
は、円形のディスク状情報記録媒体D(以下、単にディ
スクDという。)が載置されるターンテーブル2と、こ
のターンテーブル2を回転駆動するモータ3と、このモ
ータ3により上記ターンテーブル2と一体的に回転駆動
されるロータ4とを有する。上記モータ3は、支持板5
に支持されていると共に、この支持板5はダンパ6を介
してベース7に支持されている。そして、上記ロータ4
とターンテーブル2との間に、本発明に係る回転バラン
ス修正装置10が介設されている。
【0022】図1、図2に示すように、回転バランス修
正装置10には、ロータ4の上面に取付けられ、回転座
標系における回転平面のX軸方向(以下、単にX軸方向
という)のアンバランス成分をバランス修正する第1バ
ランス機構20と、上記ターンテーブル2の下面に取付
けられ、同平面において上記X軸に垂直なY軸方向のア
ンバランス成分をバランス修正する第2バランス機構3
0とが設けられており、この第1、第2バランス機構2
0,30による各バランス作用の合成により、上記ディ
スクDを含む回転系全体(以下、単に回転系という)の
アンバランスを修正するようになっている。
【0023】第1バランス機構20は、X軸方向に可動
する調整ユニット21と、この調整ユニット21の両側
方(Y軸方向)に配設された移動規制ユニット25とを
有する。調整ユニット21は、X軸方向にのみ移動可能
に支持された中空の筒状部材22を備えると共に、この
筒状部材22の表面適所に長手方向に延びるスリット2
2aが設けられ、このスリット22aに上記モータ3の
駆動軸3aが挿通されている。また、この筒状部材22
の中空部には、一対のコイル状スプリング23が上記駆
動軸3aを挟んで対向して収納されている。両スプリン
グ23は、本実施形態においては、同一物を用いてい
る。各スプリング23の中心端は駆動軸3aに回転可能
に引掛けられており、一方、各スプリング23の外側端
にはバランス用の錘り24,24’が係止されている。
なお、この錘り24,24’は、スプリング23の外側
端に係止される代わりに、筒状部材22と連結されてい
てもよい。
【0024】移動規制ユニット25は、X軸及びY軸に
垂直なZ軸方向に向けられた支軸26と、この支軸26
回りに回転する長尺の連結体27と、この連結体27の
一方端に設けられ、頂部28aが筒状部材22の側面2
2bに当接可能な半楕円形状の規制部材28と、連結体
27の他端に設けられ、支軸26回りにおける規制部材
28より十分に重い、例えば球状の錘部材29とを備え
ている。なお、第1バランス機構20はロータ4と一体
で回る図略の基板に立設されている。
【0025】移動規制ユニット25が、図2に示す位置
にきたときには規制部材28の頂部28aが筒状部材2
2の側部22bに比較的強く当接し、筒状部材22のX
軸方向の移動が規制されるようになっている。
【0026】第2バランス機構30は、筒状部材22が
Y軸方向に移動し得るように構成されている点を除いて
第1バランス機構20と略同様の構成であるので説明は
省略する。
【0027】なお、第1、第2バランス機構20,30
には、図略の基板上のX軸、Y軸方向を筒状部材22及
び錘り24,24’が正しく移動し得るように、図略の
案内溝が移動経路に沿って形成されている。
【0028】次に、第1バランス機構20の動作につい
て説明する。ここでは、錘り24,24’と錘部材29
とが質量として作用し、第1バランス機構20の他の部
材は仮想的に質量がないものとして説明する。なお、第
2バランス機構30は、動作の点においても第1バラン
ス機構20とほぼ同様であるので、その説明は省略す
る。また、以下の説明においてモータ3の駆動軸3aを
支持する軸受3b(図1参照)の軸受芯をO、駆動軸3
aの軸芯をS、回転バランス修正装置10を除く回転系
の重心をG、回転バランス修正装置10を含む回転系の
重心をG’とする。
【0029】図3に示すように、回転系を、時間の経過
とともに増速させ、危険速度fdを超える定格速度fe
に達したときにその速度で一定回転させる場合におい
て、回転系の回転速度fが危険速度fdに到達するまで
の期間T1、危険速度fdから定格速度feに到達する
までの期間T2、定格速度fe回転時の期間T3とする
とき、上記第1バランス機構20の動作が各期間におい
て変化する。この動作を図4〜図6によりそれぞれ説明
する。
【0030】図4は、期間T1の状態を示すものであ
る。この期間T1においては、回転系の回転速度が小さ
く、重心Gは軸芯Sと同相となる。また、反時計回りで
ある矢印アの方向に回転する回転系の回転速度が加速中
であるため、錘部材29には矢印イの方向に回転系の回
転速度の上昇に伴う慣性力が作用して、上記移動規制ユ
ニット25は、矢印イの方向に回動変位することにな
る。これにより、規制部材28と筒状部材22との当接
が解除され、移動規制ユニット25による筒状部材22
に対する移動規制が解除状態にある。
【0031】このとき、軸芯Sが軸受芯Oの周りを低速
で回転することにより、錘り24,24’には、軸受芯
Oを中心とする遠心力F1,F2が軸受芯Oから遠ざか
る方向に作用する。この遠心力F1,F2の大きさは、
軸受芯Oから錘り24,24’までの距離に比例する。
そして、上記スプリング23のバネ力を、このときの遠
心力F1のX軸方向の分力F1xと遠心力F2のX軸方
向の分力F2xとの差(F1x−F2x)より大きく設
定することで、筒状部材22の略中央がモータ3の駆動
軸3aに位置する状態が保持される。そして、回転系の
回転速度が危険速度fdとなったときに、回転系の揺れ
幅(軸受芯Oと軸芯Sとの距離)が最大となる。
【0032】次に、図3に示す期間T2においては、図
5に示すように、回転速度が大きく、重心Gは回転中心
Sと逆相となる。このとき、この回転系はダンパ6を介
してベース7に支持されていることにより、バランス修
正装置10を含む回転系全体の重心G’は軸受芯Oと一
致する。また、期間T2では、危険速度fdを超え、定
格速度feに近づくにつれて、回転加速度の減少によ
り、上記の慣性力は弱まり、遠心力が移動規制ユニット
25を支配する。遠心力は、重心G’、軸受芯Oから遠
ざかる方向に作用するため、移動規制ユニット25によ
る筒状部材22に対する移動規制が引き続き解除状態に
ある。
【0033】一方、軸芯Sが軸受芯Oの周りを高速で回
転することにより、錘り24,24’には、軸受芯Oを
中心とする遠心力F1’,F2’が重心G’、軸受芯O
から遠ざかる方向に作用する。この遠心力F1’,F
2’の大きさは、軸受芯Oから錘り24,24’までの
距離に比例する。そして、上記スプリング23のバネ力
をこのときの遠心力F1’のX軸方向の分力F1x’と
遠心力F2’のX軸方向の分力F2x’との差(F1
x’−F2x’)より小さく設定することで、筒状部材
22が、矢印カの方向に各スプリング23のバネ力に抗
して移動し始める。この移動により軸芯SがX軸方向に
おいて軸受芯Oに一致する方向に移動し、回転系のX軸
方向におけるアンバランスが修正され始める。
【0034】図3に示す期間T3においては、同じく第
2バランス機構30によりY軸方向のアンバランスも修
正されて、図6に示すように、軸受芯Oと軸芯Sとが一
致した状態となる。また、回転系の回転速度が一定であ
るため、錘部材29には回転系の回転速度の変化による
慣性力は作用せず、軸受芯Oを中心とする回転による遠
心力Faのみが作用し、錘部材29が支軸26に対して
軸受芯Oと反対方向に位置することになり、これにより
再び規制部材28の頂部28aが筒状部材22の側部2
2bに比較的強く当接して、この筒状部材22が移動規
制されその位置に固定されることになる。これにより、
期間T3においてバランス状態が保持されることにな
る。
【0035】このように、回転系の回転時に生じるアン
バランスを修正する部材を、従来のように球体を中空の
環状体内に収納させたような構成とせず、上記のように
慣性系において筒状部材22が一方向に移動するように
構成したから、上記環状体の内面の粗度を極めて小さく
精密に製造したり、この環状体の真円度をできるだけ高
くする必要がなく、コストアップを抑制しながらバラン
ス修正を行う装置を実現することができる。
【0036】また、複数の球体が中空の環状体内を転動
する構成としないから、衝突音や転動音等の異音が発生
するという不具合が生じることなくバランス修正を行う
ことができる。
【0037】なお、本実施形態においては、移動規制ユ
ニット25の支軸26を回転軸3aに対して偏心した位
置に設け、調整ユニット21を外部からその移動規制等
を行うように構成しているが、この構成に限られず、規
制部材28や錘部材29等を調整ユニット21の内部で
あって回転軸3aに取付けて、上記の移動規制等を調整
ユニット21の内部から行うような構成としてもよい。
【0038】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0039】本実施形態に係る回転バランス修正装置
は、図7,8に示すように、上記第1の実施形態と同様
の作用効果を有する第1、第2バランス機構100,1
50を備えており、この第1、第2バランス機構10
0,150による各バランス作用の合成により、回転系
に生じる全体のアンバランスを修正するように構成され
ている。また、上記第1、第2バランス機構100,1
50は略同様の構成とされており、以下、第1バランス
機構100についてのみ説明を行う。なお、上記第1実
施形態と同じ部分については、同一の符号を用いるもの
とする。
【0040】第1バランス機構100は、上記第1の実
施形態における調整ユニット21に対応する調整ユニッ
ト110と、同じく第1の実施形態における移動規制ユ
ニット25に対応する移動規制ユニット120,130
とを有する。
【0041】調整ユニット110は、側面視T字形の第
1、第2移動部材111,112を有し、この第1、第
2移動部材111,112は、互いに平板部111a,
112aの一部分で重なり合っている。また、平板部1
11a,112aの幅方向略中央部分には、スリット1
11b,112bがそれぞれ設けられており、このスリ
ット111b,112bに上記モータ3の駆動軸3aが
挿通されている。これにより、上記第1、第2移動部材
111,112は、駆動軸3aに対してX軸方向に相対
移動可能とされている。さらに、第1、第2移動部材1
11,112の各壁部111c,112cは、バランス
用の錘部とされていると共に、この壁部111c,11
2cと駆動軸3aとの間には、スプリング113が上記
駆動軸3aを挟んで対向して配設されており、両スプリ
ング113は、本実施形態においても、同一物を用いて
いる。
【0042】移動規制ユニット120,130は、上記
調整ユニット110の両側方(Y軸方向)に配設されて
おり、X軸及びY軸に垂直なZ軸方向に向けられた支軸
121,131と、この支軸121,131回りに回転
する長尺の連結体122,132と、この連結体12
2,132の一方端に設けられ、上記第1、第2移動部
材111,112の側部に当接し得る第1当接部123
a,133a、及び第2当接部123b,133bを有
する規制部材123,133と、連結体122,132
の他端に設けられ、支軸121,131回りにおける規
制部材123,133より重い、例えば円柱形状の錘部
材124,134とを備えている。なお、第1バランス
機構100はロータ4と一体で回る図略の基板に立設さ
れている。
【0043】なお、第1、第2バランス機構100,1
50には、図略の基板上のX軸、Y軸方向を第1、第2
移動部材111,112及び錘部材124,134が正
しく移動し得るように、図略の案内溝が移動経路に沿っ
て形成されている。
【0044】規制部材123,133は、可撓性を有す
る合成樹脂等の材質からなり、移動規制ユニット12
0,130は、支軸121,131に対して垂直方向に
微小長さだけ相対移動可能とされている。
【0045】上記規制部材123,133の動作につい
て説明する。なお、ここでは、上記第1の実施形態と同
様に、壁部111c,112c、錘部材124,134
が質量として作用し、第1バランス機構100の他の部
材は仮想的に質量がないものとして説明する。
【0046】規制部材123,133の当接部123
a,123b,133a,133bは、回転系の回転速
度が0のときには第1,第2移動部材111,112の
側部に微小な間隙を介して対向する(以下、第1の状態
という)ように構成されている。また、回転系が定格速
度で回転しているときには、図9に示すように、錘部材
124,134に作用する遠心力により、上記規制部材
123,133の中央部が支持部123’,133’で
支持された状態で外方に引張されて、この規制部材12
3,133が弓形に撓み、当接部123a,123b,
133a,133bが所定の荷重w1,w2(w1≒w
2)で各移動部材111,112の側部に当接して第
1、第2移動部材111,112の移動を規制する状態
(以下、第2の状態という)となる。また、回転系の回
転速度が変化しているときには、例えば図10に示すよ
うに、慣性力もしくは遠心力のため矢印スの方向に力が
作用すると、規制部材123の第2当接部123b及び
規制部材133の第2当接部133bと第1移動部材1
11との当接の荷重w2が大幅に増加して第1移動部材
111の移動が規制されると共に、規制部材123の第
1当接部123a及び規制部材133の第1当接部13
3aと第2移動部材112との当接の荷重w1が大幅に
減少して第2移動部材112がX軸方向に移動可能とな
る(以下、第3の状態という)。
【0047】次に、第1バランス100の動作について
説明する。ここでは、壁部111c,112cと錘部材
124,134とが質量として作用し、その他の部材は
仮想的に質量がないものとして説明する。また、本実施
形態においても、図3の期間T1、期間T2、期間T3
における第1バランス機構100の動作を図9〜図11
によりそれぞれ説明する。なお、第2バランス機構15
0は、動作の点においても第1バランス機構100とほ
ぼ同様であるので説明は省略する。
【0048】図8は、図3に示す期間T1の状態を示す
ものである。この期間T1においては、回転系の回転速
度が小さく、重心Gは軸芯Sと同相となる。また、時計
回りである矢印シの方向に回転する回転系の回転速度が
加速中であるため、錘部材124,134には矢印スの
方向に回転系の回転速度の上昇に伴う慣性力が作用する
とともに、錘部材124,134には、軸受芯Oを中心
とする遠心力が作用することから、上記第3の状態とな
る。なお、移動規制ユニット130においては、錘部材
134に作用する上記遠心力は、矢印シの方向の慣性力
より十分に大きく、したがって移動規制ユニット130
には全体として矢印シと逆方向の回転力が作用する。こ
れにより、第1移動部材111はX軸方向の移動が規制
されるとともに、第2移動部材112は移動規制が解除
されることになる。
【0049】また、このとき、軸芯Sが軸受芯Oの周り
を低速で回転することにより、第1移動部材111の壁
部111c及び第2移動部材112の壁部112cに
は、軸受芯Oを中心とする遠心力F3,F4が軸受芯O
から遠ざかる方向に作用する。このとき、遠心力F3,
F4の大きさは、軸受芯Oからの距離に比例する。そし
て、上記スプリング113のバネ力をこのときの遠心力
F3のX軸方向の分力F3xと遠心力F4のX軸方向の
分力F4xとの差(F3x−F4x)より大きく設定す
ることで、第2移動部材112はほとんど移動しない。
そして、回転系の回転速度が危険速度fdとなったとき
に、回転系の揺れ幅(軸受芯Oと軸芯Sとの距離)が最
大となる。
【0050】次に、期間T2においては、回転速度が大
きく、重心Gは回転中心Sと逆相となる。このとき、回
転系はダンパ6を介してベース7に支持されていること
により、バランス修正装置10を含む回転系全体の重心
G’は軸受芯Oと一致する。また、期間T2では、危険
速度fdを超え、定格速度feに近づくにつれて、回転
加速度の減少により、上記の慣性力は弱まり、遠心力が
移動規制ユニット25を支配する。遠心力は、重心
G’、軸受芯Oから遠ざかる方向に作用するため、移動
規制ユニット25による第2移動部材112に対する移
動規制が引き続き解除状態にある。
【0051】一方、軸芯Sが軸受芯Oの周りを高速で回
転することにより、第1移動部材111の壁部111c
及び第2移動部材112の壁部112cには、軸受芯O
を中心とする遠心力F3’,F4’が重心G’,軸受芯
Oから遠ざかる方向に作用する。このとき、上記と同様
に、遠心力F3’,F4’の大きさは軸受芯Oからの距
離に比例する。そして、上記スプリング113のバネ力
をこのときの遠心力F3’のX軸方向の分力F3xと遠
心力F4’のX軸方向の分力F4xとの差(F3x’−
F4x’)より小さく設定することで、第2移動部材1
12が、矢印タの方向にスプリング113のバネ力に抗
して移動し始める。この移動により軸芯SがX軸方向に
おいて軸受芯Oに一致する方向に移動し、回転系のX軸
方向におけるアンバランスが修正され始める。
【0052】期間T3においては、同じく第2バランス
機構30によりY軸方向のアンバランスも修正されて、
軸受芯Oと軸芯Sとが一致した状態となる。回転系の回
転速度が一定であるため、錘部材124,134には、
回転系の回転速度の変化による慣性力は作用せず、回転
による遠心力のみが作用する。よって、移動規制ユニッ
ト120,130は、上記第2の状態となり、上記第
1,第2移動部材111,112がともに固定されるこ
とになる。これにより、期間T3においてバランス状態
が保持されることになる。
【0053】以上のように、第1、第2バランス機構1
00,150による動作によって、回転系に生じる回転
のアンバランスを修正することができ、この実施形態に
おいても、上記第1実施形態と同様の作用効果が得られ
ることになる。
【0054】次に、本発明の第3実施形態について説明
する。
【0055】本実施形態に係る回転バランス修正装置
は、上記第2実施形態における移動部材の移動を規制す
る機構の構成が主に異なるものであって、他の構成につ
いては、第2実施形態と略同様であるので、移動部材の
移動を規制する機構についてのみ説明する。
【0056】図12は、一方のバランス機構に設けられ
ている各部材等を、駆動軸3aの方向に分解した図であ
る。図12に示すように、本実施形態においては、上記
第2実施形態における錘部材124と規制部材133と
が機能的に一体化された第1移動規制部材200と、同
じく第2実施形態における上記錘部材134と規制部材
123とが機能的に一体化された第2移動規制部材21
0とを有し、第1,第2移動規制部材200,210が
駆動軸3aを中心に回動し得るような構成とされてい
る。また、この第1,第2移動規制部材200,210
は非可撓性を有する合成樹脂等の材質で構成されてお
り、上記第1当接部201a,211a、及び第2当接
部201b,211bは例えばゴム等の摩擦係数の大き
い材質で構成されている。
【0057】錘部202,212は、各移動規制部材2
00,210全体のうちで質量の大きな比率を占める部
位とされている。
【0058】230,240は、上記第2実施形態にお
ける第1,第2移動部材111,112に対応する移動
部材であり、231,241は、同じくスプリング11
3に対応するスプリングである。
【0059】そして、回転系の回転速度が0または一定
のときには、上記当接部201a,201b,211
a,211bが第1,第2移動部材230,240の側
部230a,230b,240a,240bに当接す
る。回転系の回転速度が変化しているか、あるいはアン
バランスがあり、軸受芯Oと軸芯Sとが一致しないとき
には、その回転方向に応じて、第1当接部201a,2
11aもしくは第2当接部201b,211bのどちら
か一方が、上記移動部材230もしくは240の側部に
大きな荷重で当接してこの移動部材の移動の規制を行う
と共に、他方の当接部の移動部材に対する当接荷重が比
較的小さくなり、他方の移動部材が移動可能となる。
【0060】この実施形態においても、上記第1、第2
実施形態と同様の作用が得られる。
【0061】なお、上記第1〜第3実施形態において
は、スプリングのバネ力が、危険速度を超えたときに移
動部材等が移動するように設定されているが、この構成
に限らず、このバネ力を、定格運転時の回転速度となっ
たときに上記移動部材等が移動し始めるように設定して
もよい。
【0062】また、上記第1〜第3の実施形態において
は、第1バランス機構と第2バランス機構とを、90度
で交差して配置(X軸方向とY軸方向)された構成とさ
れているが、2つ以上のバランス機構が同方向に配置さ
れなければ上記交差角は90度でなくてもよい。
【0063】さらに、回転系としては、系全体でもよい
し、CD−ROM等自体でもよい。
【0064】
【発明の効果】請求項1に記載の回転バランス修正装置
によれば、バランス部材を径方向に移動するように構成
したので、従来の装置のように衝突音や転動音が発生す
ることがなく、従来の装置より大幅に静かな装置が得ら
れることになる。
【0065】また、バランス部材を径方向に移動可能と
なるように構成したから、環状体の内面の粗度を極めて
小さく精密に構成したり、この環状体の真円度をできる
だけ高くしたりするという必要がなく、コストアップを
抑制しながらバランス修正を正確に行う装置を実現する
ことができる。
【0066】請求項3に記載の発明によれば、バランス
部材の移動を規制やその解除を機械的、電気的に行う装
置等を別途設ける必要がなく、バランス部材の移動規制
等を自動的に行う機能を簡単な構成で実現することがで
きる。
【0067】請求項4に記載の発明によれば、情報を記
録するディスクを回転駆動する装置に当該回転バランス
修正装置を適用することにより、ディスク等に偏心が生
じている場合には、異音の発生を抑制しながらアンバラ
ンスを修正して、上記ディスクからデータを確実に読み
出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る回転バランス修正装
置が組み込まれたディスク駆動装置の側面図である。
【図2】 図1の第1バランス機構のA―A線平面図で
ある。
【図3】 回転系の回転速度の変化を示す説明図であ
る。
【図4】 第1バランス機構の動作説明図である。
【図5】 同じく第1バランス機構の動作説明図であ
る。
【図6】 同じく第1バランス機構の動作説明図であ
る。
【図7】 第2実施形態に係る回転バランス修正装置の
第1バランス機構の分解斜視図である。
【図8】 第2実施形態に係る回転バランス修正装置の
第1バランス機構の平面図である。
【図9】 規制部材の動作説明図である。
【図10】 同じく規制部材の動作説明図である。
【図11】 第1バランス機構の動作説明図である。
【図12】 第3実施形態に係る回転バランス修正装置
の一方のバランス機構の分解斜視図である。
【図13】 回転体の回転速度fが回転系の固有角振動
数Fより小さいときのO,S,Gの位置関係を示す説明
図である。
【図14】 回転体の回転速度fが回転体の固有角振動
数Fより大きいときのO,S,Gの位置関係を示す説明
図である。
【図15】 回転体の回転動作における回転数と振幅と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ディスク駆動装置 3a 駆動軸 4 ロータ 10 回転バランス修正装置 20,30,100,150 バランス機構 21,110 調整ユニット 22 筒状部材 23,113,231,241 スプリング 25,120,130 移動規制ユニット 28,123,133 規制部材 28b 頂部 29,124,134 錘部材 111,112,230,240 移動部材 123a,123b,133a,133b 当接部 200,210 移動規制部材 201a,201b,211a,211b 当接部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸回りに所定速度で回転する回転系
    の重量的なアンバランスを修正する回転バランス修正装
    置であって、回転面上から見て互いに交差し、かつ前記
    回転軸を挟む径方向両側に亘って配設された複数のバラ
    ンス機構を備え、各バランス機構には、前記回転系と一
    体的に回転すると共に前記径方向両側に移動可能とさ
    れ、両側部に錘りを備えたバランス部材と、前記回転軸
    と一体的に回転すると共に、回転系の回転に伴って生じ
    る力の作用により、回転系の定速回転時には前記バラン
    ス部材に係合してその移動を規制し、変速回転時にはこ
    の規制を解除するチャック部材とが設けられていること
    を特徴とする回転バランス修正装置。
  2. 【請求項2】 前記チャック部材は、前記回転軸に対し
    て偏心した位置に設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の回転バランス修正装置。
  3. 【請求項3】 前記チャック部材は、前記バランス部材
    に比較的強く当接することによりこのバランス部材の移
    動を規制する当接部と、この当接部に比して十分大きな
    質量を有する錘部とを備え、この錘部と前記当接部との
    間に設けられた軸に回動可能に支持されていることを特
    徴とする請求項2に記載の回転バランス修正装置。
  4. 【請求項4】 回転系は、情報を記録するディスクであ
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の回転バランス修正装置。
JP2000028241A 2000-02-04 2000-02-04 回転バランス修正装置 Withdrawn JP2001221291A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000028241A JP2001221291A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 回転バランス修正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000028241A JP2001221291A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 回転バランス修正装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001221291A true JP2001221291A (ja) 2001-08-17

Family

ID=18553678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000028241A Withdrawn JP2001221291A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 回転バランス修正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001221291A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010010221A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Shibaura Mechatronics Corp 基板の処理装置及び処理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010010221A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Shibaura Mechatronics Corp 基板の処理装置及び処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6834393B2 (en) Disk device
JPH0792116B2 (ja) 回転体のバランス補正装置
KR20010024290A (ko) 디스크 구동장치
US6552992B2 (en) Automatic balancing mechanism for disk driver free from vibrations due to characteristic angular velocity
EP0999546A1 (en) Dynamic vibration absorber and hard disk drive employing the same
JP2001221291A (ja) 回転バランス修正装置
JP2000507335A (ja) スピンドルモーター用の能動電磁減衰システム
JP2000295813A (ja) 自動平衡装置
US6664670B2 (en) Automatic balancing apparatus
JP3855150B2 (ja) ディスク装置
JP4167980B2 (ja) 回転体の偏重心キャンセル機構およびこれを備えたモータ
JP3594284B2 (ja) スピンドルモータ
JP3688887B2 (ja) バランス補正装置及びこれを備えた回転装置
JPH11341777A (ja) スピンドルモータ及びそれを用いたディスク駆動装置
JP2001084714A (ja) 情報記録再生装置
JP3822772B2 (ja) 自動平衡装置
JPH11275805A (ja) バランス補正装置及びこれを備えた回転装置
JP2000310290A (ja) 回転体の回転バランス補正方法および補正装置
JPH10309058A (ja) 回転駆動機構
JP2000030356A (ja) ディスクドライブ機構
JP2001167511A (ja) ディスク駆動装置の回転バランサ
JPH11275803A (ja) バランス補正装置及びこれを備えた回転装置
JP2001204153A (ja) 自動平衡装置
JPH11306629A (ja) 光ディスク装置のディスククランプ機構
JP2001028160A (ja) ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501